『THE BIG ISSUE JAPAN ビッグイシュー日本版』通算500号 2008『マンデラの名もなき看守』『ぼくの大切なともだち』
2008.5.15.95号『作品レビュー:『マンデラの名もなき看守』ビッグイシュー日本に『マンデラの名もなき看守』のレビューを書いた。本作はアパルトヘイト(人種隔離政策)下にあった南アフリカを舞台にした実話の映画化。後に南アフリカ初の黒人大統領となるネルソン・マンデラ(デニス・ヘイスバート)と彼を監視する無名の看守グレゴリー(ジョセフ・ファインズ)との交流が、1968年からの約30年間を通して描かれる。国を信じて監視する側が、敵視していた者に感化されていくという点では、全く国情が異なる東ドイツを舞台にした『善き人のためのソナタ』(06)とよく似ているのが興味深い。例え思想や国家が違っても、人が人に影響を与えることに変わりはないのだと思えるからだ。だが国家や体制の変化に左右され、その関係は容易には発展しない...『THEBIGISSUEJAPANビッグイシュー日本版』通算500号2008『マンデラの名もなき看守』『ぼくの大切なともだち』
2025/04/14 19:11