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フランス語学校、アテネフランセの一階には掲示板があり、求人広告が貼ってあった。若き日の小僧は、時おり将来の就職口を探そうとチェックしていた。日本国内の仕事もあったが、一番記憶に残っているのは、アルジェリアでの通訳業務である。 御茶ノ水のアテネフランセ (ウイキペディアより) アルジェリアの求人が記憶に残っているのは、アルジェリアでの仕事の報酬額が群を抜いて高額だったのだと思う。仕事の詳細は当時はよくわからなかったが、その後の人生経験で、砂漠地帯の石油・天然ガス関連の現場での通訳だったのだと思う。昔も今も、大変な仕事である。 一九七〇年代、日本の商社やプラント会社は、アルジェリアでの石油・天然ガ…
北アフリカや西アフリカのフランス語圏アフリカに行く時は、パリ経由で行く。パリまでエールフランス、パリから先もエールフランスだ。 エールフランスはパリを拠点に全世界の主要都市に繋がるネットワークを構築している。とりわけ、仏語圏アフリカに対しては、他の航空会社が対抗できない圧倒的な力を有していると、小僧は考えている。 前号で、1994年5月、内戦状態になったイエメンからジプチにフランス海軍の軍艦に乗って邦人が避難したと書いたが、海に限らず空でも同様のことは起きている。空の主役は、エールフランスだ。 アフリカ仏語圏で、クーデタ、軍や民衆の反乱で騒乱状態になった国から脱出する時、多くの場合、空港にはエ…
アフリカには、フランス語が通じる国がある。モロッコ、モーリタニア、セネガル、ギニア、ブルキナファソ、マリ、ニジェール、コートジボワール、マダガスカル、コモロなどだ。ひとまとめに、アフリカ仏語圏とかフランス語圏アフリカと呼ばれている。 かつて、フランスの植民地であったり、保護領であった国々である。1980年代から40年にわたって、小僧はそうした国々で多数のフランス人を見てきたので、フランス語圏アフリカにおけるフランスの圧倒的な影響力を知っている。政治、経済、外交、文化、教育、軍事、医学など、影響力はすべてに渡っていた。圧倒的な力である。 ところが、そうしたフランスの影響力が崩れかけているとの報道…