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音楽鑑賞は演奏する事とはまた別のお話し/フルートとクラリネットのための協奏曲 変ロ長調 op.41/F.I.ダンツィ
楽しみたいために、感動を得たいために、心を遊ばせたいために、感傷に浸りたい時に・・。鑑賞で聴きたい音楽とはどういったものなのだろうと考えました。今言える事は、非の打ちどころのないテクニックを聴きたいのでも、喜ばせようと考え抜かれたものでもなく、ただひたすら自分の理想とする世界を具現して見せる演奏なのだという事に行き着きました。演奏の参考に聴くという事もあるのですが、そういう時は割とクールに突き放し...
時代はそれまでの慣習を尊ぶ?/フルート協奏曲 第2番 ニ短調 op.31/F.I.ダンツィ
最初にダンツィの生きた時代とその音楽的な一般的傾向を引用してから、このフルート協奏曲を述べるべきと思いました。それは芸術においても慣れ親しんだ先代の音楽と、まさに新しく生まれる言わば当時のアヴァン・ギャルドに対する一般的な反応というものを今回のダンツィを通して強く感じたからに他なりません。その後、本文では推察を交えて音楽史的には決して長いとは言えない古典派様式と言われる時代の一片を探検してみたいと...