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去年の今頃だったか、 本屋の児童書コーナーを物色してた時、出会った。 この2冊を見つけた時の喜びをどう表現したらいいだろう。 嬉しすぎて思わず「いやん♪」て、言いそうになった。 マクドナルドとセンダック、翻訳は、脇明子。 これを最強タッグと言わずして何と言う。 そして、安心、信頼の岩波書店。 買わない理由がない。 本の装丁が、残念ながら誰の仕事かわからないが、素晴らしい。 表紙の色は、淡く落ち着いた黄色と緑。 そこにセンダックの繊細な線画。 表紙をとってみれば、紺地に金色で描かれた絵。 ウィリアム・モリスのいちご泥棒を思い出した。 美しい。 どこかカフェでも入ってすぐに読みたいと逸る気持ち。 …
金の鍵 THE GOLDEN KEY ジョージ・マクドナルド George MacDonald 虹のたもとで金の鍵を見つけた男の子モシー。 母親を亡くし、父親と召使いに放置された女の子タングル。 二人が一緒に鍵穴を見つける旅に出る物語。 タングルが妖精の悪戯から逃げて迷い込んだのは 妖精の国のおばあさまの家。 不思議なおばあさまの導きで旅に出る二人。 目的は、金の鍵の鍵穴を探すこと。 箱の鍵なのか、家の鍵なのか誰も知らない。 いつの間にか、はぐれてしまう二人。 一人になっても旅を続ける。 海の老人、大地の老人、火の老人に導かれ再会する二人。 何度読んでも疑問がいっぱいな物語。 文字を追ってるう…
かるいお姫さま ジョージ・マクドナルド THE LIGHT PRINCESS George MacDonald 物語は、誰もが耳にしたことがある昔話や童話に似てる。 お姫さま誕生の洗礼式に呼ばれなかった魔女がお姫さまに呪いをかける。 すべての重さを奪う呪い。 心もかるく 体もかるく 重さはみんな飛んでいけ。 よく考えたなこんな呪い。 かけられた本人より、周りが苦しみ、嘆き、悲しむ呪い。 飛ばされしまうほど軽いのは困るが、 もっと体が軽くなりますようにと日々願い、 何も考えない頭と心をうらやましいと思う私。 軽いから風で飛ばされてしまう。 お姫さまが身につけた物も重さがなくなる。 うっかり飛んで…