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こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 著者最大の長篇かつ最も劇的な迫力に富む代表作。1951年度のゴンクール賞に選ばれたが、グラックは受賞を拒否、大きな話題を呼んだ。「この小説は、その最後の章まで、けっして火ぶたの切られない一つの海戦に向かってカノンを進行する」ーー宿命を主題に、言葉の喚起機能を極限まで駆使し、予感と不安とを暗示的に表現して見せた。 第二次世界大戦争加熱時の1940年、ドイツの猛侵攻により降伏したフランスは、中部に位置するヴィシーに独親政権の基盤を作り、国家元首としてフィリップ・ペタン(第一次世界大戦争時の英雄)を据え、フランス第三共和政を否定した統治権集中のフ…