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妻に付き合って、東京都美術館で開催中の「マティス展」を見に行った。作風が何度も変化する様子や独特の色遣いが興味深かった。印象に残ったのは「豪奢、静寂、逸楽」「金魚鉢のある室内」「赤の大きな室内」「黄色と青の室内」。とはいえ、理解に苦しむものも少なくなかった。関連企画として、マティスと映画の関係に着目する元シネマテーク・フランセーズ館長のドミニク・パイーニが選んだ映画を、アテネ・フランセで特集上映しているらしい。マティスの作品には映画の影響が見られ、彼の作品もジャン・リュック・ゴダールやエリック・ロメールといったヌーベルバーグの監督たちに影響を与えたようだ。このあたりのことは不勉強なのでよく分からない。特集上映「マティスと映画」http://www.athenee.net/culturalcenter/pr...「マティス展」(東京都美術館)
『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』
『ジャン=リュック・ゴダール反逆の映画作家(シネアスト)』(2023.6.15.日本シネアーツ試写室)フランス映画界で革新的なヌーベルバーグを先導したジャン・リュック・ゴダール。本作は、2022年9月13日に91歳で自らこの世を去る直前、第79回ベネチア国際映画祭のノンフィクション・クラシック部門で上映されたドキュメンタリー。監督・編集は、ドキュメンタリーの編集を数多く手掛けてきたフランスの映画監督シリル・ルティ。『勝手にしやがれ』(60)『女と男のいる舗道』(62)『気狂いピエロ』(65)『彼女について私が知っている二、三の事柄』(67)『中国女』(67)に始まり、「ジガ・ヴェルトフ集団」時代を経て、商業映画に復帰した『パッション』(82)『ゴダールのマリア』(85)『ゴダールの探偵』(85)…。そして...『ジャン=リュック・ゴダール反逆の映画作家(シネアスト)』
ジャン=リュック・ゴダール監督の「気狂いピエロ」の原作はライオネル・ホワイトが1962年に発表した小説「Obsession」だ。最近、日本語に翻訳され、「気狂いピエロ」として刊行された。関連記事≫≫ゴダールの代表作「勝手にしやがれ」のロケ地を歩いた海外旅行記をHPにアップしています。関連記事≫≫海外の小説、読書記事はブログに、261回アップしています。NY郊外、スタンフォードに住む38歳の売れないシナリオライ...
ジャン=リュック・ゴダール「女は女である」元町映画館 ミッシェル・ルグランの特集プログラムで、ゴダールの映画を2本見ました。1本目がこの映画、1961年に撮られた「女は女である」ですね。
ジャン=リュック・ゴダール「イメージの本」シネ・リーブル神戸
ゴダール、ベルイマン、エリセ、ブニュエル・・・・。40年前に映画少年だったシマクマ君にとって、当時ですら名画座でかかるのを待った人々。 30年映画館に通う余裕も金もない生活から、仕事をやめて映画館に戻
【映画】『気狂いピエロ』~ポップでシュール!!ゴダール監督の最高傑作!!~
1、作品の概要 『気狂いピエロ』は1965年に公開されたフランス・イタリアの合作映画。 『勝手にしやがれ』と並ぶジャン=リュック・ゴダール監督の代表作で、ヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波を意味するフランスの実験的映画)の最高峰の作品と呼ばれている。 主演は、ジャン=ポール・ベルモンドとアンナ・カリーナ。 ほとんどのシーンは即興で撮影されて、絵画、詩、音楽などが散りばめられている。 既婚者の男性・フェルディナンが昔の恋人のマリアンヌと偶然再会し、逃避行を開始する。 2、あらすじ 金のために妻と結婚したフェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド)は、退屈な結婚生活に飽き飽きしていた。 彼は、偶然再会…
【死ぬ権利】そういうことを考える生き物って人間だけなんでしょうね
< まあ たしかにね とは思う権利ですけど 人間の尊厳ってなんなんでしょ > 2022年9月13日、フランスの、というか世界的な映画監督として知られたジャン=リュック・ゴダールの死が伝えられました。1930年生まれ、91歳。 映画ファンならゴダールの名前は当然のように知っているでしょう。 1950年代から60年代にかけての「ヌーヴェルバーグ」の旗手っていう言い方をされた人ですよね。半世紀以上前に活躍していた映画監督なんですが、もちろんDVDやネット配信っていうものがありますんで、いまでも作品を観ることは可能です。 個人的には、ヌーヴェルバーグが華やかだった頃っていうのを、オンタイムでは経験して…
『モンパルナスとルヴァロワ』ジャン=リュック・ゴダール 感想
こんにちは。 RIYOです。今回は映画作品です。 1954年、映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」に掲載された記事が映画界を変革するほどの大きな影響を与えました。それは、のちに自ら映画を監督することになるフランソワ・トリュフォーの文章で、既存の脚本重視の作品は「芸術としての本質」に欠けているという主張でした。「良質の伝統」を守り続けるフランス映画はリアリズムを求めている、しかし決まり文句や使い回された洒落ではリアリズムはより遠のいて行く。こう主張して「真のリアリズム」を映し出そうと模索することが必要であると説きました。脚本を元に監督が脳内でイメージを創り上げるならば、撮影される作品がそれ以上のも…
La mort de Jean-Luc Godard (ゴダール監督、亡くなる)
ヌーヴェル・ヴァーグの創始者にほんブログ村フランスの映画監督ゴダール氏が亡くなりましたLibération の記事を引用します(写真も拝借)Mort de Jean-Luc Godard, histoire du cinémaCinéaste total aux mille vies et à l’œuvre aussi prolifique que protéiforme,
フランスの映画監督で、1950年に始まったフランスの映画革命(ヌーベルバーグ)の先駆者でもあるゴダール監督。 作品は数あれど、私が観たのは「勝手にしやがれ」「…
【貌花 KAOBANA#7】CREATION and DESTRUCTION
カーネーション / Carnation William Klein (1926.4.19 ~ 2022.9.10 Photographer) Jean-Luc Godard (1930.12.3 ~ 2022.9.13 Film director) 今日、縦つづきに二つの訃報が入った。 Ohhhh……なんてこった…。 いちいち彼らの説明をするつもりはないが…。 偉大な仕事を遺した彼らが逝ってしまった。 この三年あまり 〝 コロナ 〟に見舞われ 〝 戦争 〟をテレビやネットで毎日のように眺める…。 単純に言えば全てはあの中国とロシアが原因なのだが 今我々の〝 日常生活 〟で起こっている 様々なこ…
ジャン・リュック・ゴダールの映画は数えるほどしか見ていない。人がいくら褒め称えようが、分かりやすい映画が好きな自分にとってはどうにも性に合わない監督だったからである。『勝手にしやがれ』(60)(1981.11.26.八重洲スター座併映はトリュフォーの『アメリカの夜』)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9079afabdb5c6a3a59b85948cc877d44『軽蔑』(63)(1976.9.19.NHK)『気狂いピエロ』(65)(1989.5.11.「ミッドナイト・アートシアター」)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4c4efa5b3d1c0a3674f1e5149e64ba88『愛すべき女・女たち』(67)第六話『未来展望』(1978....ジャン・リュック・ゴダールの映画
アルジェリア戦争、五月革命がフランスの社会にもたらしたものは?伝統と革新がせめぎ合い、政治と芸術が交差した60年代のパリ。米ソとは異なる独自の道を模索した国の60年代とは。映画は、ジャン・リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』(60)『小さな兵隊』(60)『女は女である』(61)『気狂いピエロ』(65)『中国女』(67)、フランソワ・トリュフォー『ピアニストを撃て』(60)『突然炎のごとく』(62)『夜霧の恋人たち』(68)『家庭』(70)、ルイ・マル『地下鉄のザジ』(60)『鬼火』(63)、ジャック・ドゥミ『シェルブールの雨傘』(64)人物は、シャルル・ド・ゴール、シルビー・バルタン、ジョニー・アリディ、ジャンヌ・モローカトリーヌ・ドヌーブ、ジャン・ポール・ベルモンド…。興味深い考察もあったが、60年代の...世界サブカルチャー史欲望の系譜「フランス興亡の60s」
ジャン=リュック・ゴダール「勝手にしやがれ」シネ・リーブル神戸
ジャン=リュック・ゴダール「勝手にしやがれ」シネ・リーブル神戸 今年に入ってレトロ・スペクティブという企画が頻繁に行われている映画館ですが、ルイス・ブニュエルといい、今回のゴダールといい、20代
ジャン=リュック・ゴダール「気狂いピエロ」シネ・リーブル神戸
ジャン=リュック・ゴダール「気狂いピエロ」シネ・リーブル神戸 つい、調子に乗ってみてしまいました。ゴダールの「気狂いピエロ」です。「勝手にしやがれ」を見て、「ああ、これこれ!」という感じで、40年前
【ほぼ週刊映画コラム】『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』今週は毎日映画を見て過す男が案内する映画の旅『ストーリー・オブ・フィルム111の映画旅行』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1333919【ほぼ週刊映画コラム】『ストーリー・オブ・フィルム111の映画旅行』
『ストーリー・オブ・フィルム111の映画旅行』(2022.6.6.リモート試写)1年365日、毎日映画を見て過ごし、これまで見た映画は1万6千本以上。監督業のかたわら、映画解説番組の司会や作家としても活躍するスコットランド人のマーク・カズンズ。この映画は、カズンズ自らがナレーターを務め、過去10年の間に製作された映画を中心に、111本の作品について、その製作背景や内容について語っていくフィルムドキュメンタリーだ。どちらも“解放”がテーマだという『ジョーカー』(19)と『アナと雪の女王』(13)から始まり、メジャー大作からインディペンデント作品、アート作品まで、古今東西、ジャンルを問わない世界中の映画が縦横無尽に登場する。第一部「映画言語の拡張」では、映画が持つさまざまなルールを拡張させた映画を紹介し、第二...『ストーリー・オブ・フィルム111の映画旅行』