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すねにアザどこでぶつけたのか思い出せない四六時中あちこちに ぶつかりながらよろけながらしか歩けない人生真っ直ぐに歩けなくてどちらが 東か西かもわからなくてだけどそんな粗忽な自分のことを私は 案外嫌いじゃない真っ直ぐに歩けなくていいのぶつかりながらでいいの器用に 歩いて行けなくてもぶつかる度に自分自身が 見えるからゆっくりでいいのかっこ悪くていいの自分自身と向き合えればそれでいいの#ネガティブのまま...
人間が罪深いのは思考する頭を持ってしまったからわたしが苦しいのはひとりでは生きて行かれないから何も考えず何も望まずただ感じるだけでいられたら初夏の風に吹かれるまま梅雨の雨に濡れるまま寒さの冬に震えるままただ巡る季節を感じるだけでいられたら何の悩みも痛みもなくなるのに伸びたままの爪西日の孤独霞んだ瞳深夜の冷気#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ...
苦しむために 産まれて来ただけのこのいのちには苦しんだ そのあとの雨上がりの虹も 夜明けも待ってはいない私がもらえるのは「新たな苦しみ」という鉛のように 重たいギフト愛する者を失う というギフト病 というギフト孤独 というギフト次々と贈られて来る苦しみというギフトを背負いながら家々にともる灯りが私にはこの苦しみを分かつ人さえないと淡々と 伝えて来る神はいない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代...
わたしは叫ぶわたしはクズだとクズでいいとわたしは叫ぶわたしはダメだとダメでいいとクズにはクズの生き方がある闇の中で堪え忍び向かい風にも立ちつづけ握りしめた拳で自らを打つダメな自分を受け容れてダメな自分に素直になって背伸びをやめたその先の楽 を願うわたしは叫ぶわたしはクズだとわたしは叫ぶわたしはダメだと#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
うわ言戯言世迷い言目が覚めたら外が薄暗くて夕方なのか夜明けなのかわからないうわ言戯言世迷い言また海がやって来る蝉の鳴き声待っているうわ言戯言世迷い言孤独のパノラマ不安の病午前3時33分で止まったままの時計ああ苦しい海が恋しいもう 返りたいうわ言戯言世迷い言#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
夢の宴のそのあとで別れ際じゃあね またねとあなたはわたしに手を振ったわたしもじゃあね またねと言いながらまだ別れたくない思いを振り切るようにして踵を返して歩いて行った震えるほどに心が叫ぶ永遠に夢の宴をつづけたいと狂い咲きする花のように咲いて咲いて咲き乱れて夢と一緒に散りたいと季節を越えて狂い咲きする花の真っ赤な血のように真冬の風に散りたいと夢の宴のそのあとで夢と一緒に散りたいと#ネガティブのままで...
過去行きの電車に乗っている今日という日も昨日という過去になって日が昇れば沈むという過去になって遠かったはずの未来も過去になって今この一瞬が過去になったときにまだ わたしは過去行きの電車に乗っているのだろうか過去行きの電車は常に各駅停車であの日あの頃 という駅に着く度わたしはそれを取り戻そうとするけれど途中下車は許されない過去行きの電車に終点はないだって わたしはこの世に産まれて来てしまったからどこ...
悲鳴のようなピンク色したつつじの花が 咲いている夜の闇にそこだけピンクに輝いているピンクの花にわたしはいつも我が子を 見るいなくなった我が子を 見る不意に悲しみが胸の奥から突き上げて来て我が子を思って号泣するいくら写真があってもあのあどけない姿はもうここにはないあの子の体温あの子の匂いあの子の瞳はここにはないつつじはあんなに鮮やかなピンクの光を放っているのにあの子はいないなぜ?なぜ?なぜ?と叫びな...
束の間の夢の中わたしの隣りであなたは寝息を立てている少し硬いその髪を撫でながらまだあどけなさの残る寝顔を見つめるカーテンを少しだけ開けてみると刑務所色した現実という朝日が差し込むわたしは慌ててカーテンを閉めるまるで砂浜に作ったお城のようにあっという間に跡形もなく消えて行く 夢あと一刻あと一刻あと一刻砂のお城が崩れて行くのを感じながらそれでもわたしは未練がましく夢に逃げる刑務所色の現実に戻ることがつ...
ゴミ出しを忘れて死にたくなった靴下が片方しかなくなって死にたくなったお気に入りのTシャツが消えて死にたくなったこの急いで過ぎる日常に私は着いて行かれないこの余りにもせわしい街に私はとても馴染めないただ日常に馴染んだフリをつづけてるから家に戻ると倒れ込むゴミを出し忘れて次のゴミ出しの日までこのゴミをどうしようかと悩みあぐねた疲れ切っているのに失くしたTシャツが忘れられなくて血まなこになって探し始めた...
希望も 夢もない場所で夢を持てとか希望を捨てるなとか言われてもここには希望も夢もそもそも ないのだからそんなこと言われてもまるで意味が わからない希望も 夢も幸せもそんな言葉のある世界を私は もう忘れただからそういう言葉を耳にすると古傷が痛むんだよ11日が12日になって今日の次に明日が来てただ おんなじことの繰り返しでああ 今日もまたカーテンを開けなくちゃって思うときの 絶望感こんなただのリピート...
海底に沈んで行くような抑うつ気分と雨雲がどんどん厚くなって行くような不安と血が暴れ出す地獄の不眠三重苦の日常に声も出せずに喘ぎつづけるそんな私におかまいなしに季節は勝手に巡ってる窓を叩く北風に 怯え足元から這い上がる冷気に 震える三重苦三重苦三重苦の日常に声も出せずに喘ぎつづける三重苦三重苦#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
今日は、白内障手術の日です。だいぶ前から右目がかすんで見えなくなりました。眼科に行って白内障 と診断されたときはショックでした。手術自体は簡単なもので日帰りで、すぐに済みます。それより白内障と言われたことがショックでした。自分の 老い を受け容れ難くて。もうそんな年齢になってしまったんだとショックで。でも、老い ばかりは皆、平等にやって来ます。老い から逃れることはできません。そう思って何とか自分...
心病んでなおどこまでも人間でありたいと 願う心病んでなおひとに心砕きたいと 願う自分のための涙でなくひとのために涙を流したいと 願うだけど心病んでいると真夏の 灼熱のように知らぬ間にひとを焦がしひとを燃やそうとしてしまう自分が不幸だと思い込んで無駄な涙ばかり 流すひとを焦がさずに 燃やさずにいられるようにひとを愛せるようにと 願う沈む灼熱と夜の闇とが 溶け合うあの 柔らかな夕日のように悲しむ人の涙...
広い宇宙の片隅にぽっかり浮かぶ私の姿は狭い天井一枚で何とか その場にとどまっているその天井が背中からだんだんと遠のいて行く恐怖空が 泣くとき夜中の目覚め頭に霞がかかるときどんな恐怖もひとりで堪えるしかないのその恐怖をかき消すように大音量で音楽をかけ踊る踊る踊り狂う赤い靴を履いたみたいに踊るのをやめられないアドレナリンが頭の中を占めると気持ちがいい気持ちがいい密かな遊びアドレナリンをガンガン ガンガ...
わたしはもう現実には戻れないかも知れないひたすら刹那の夢を買って逃げる逃げるこの現実から束の間で消えてなくなるうたかたの夢を今日も明日もあさってもとつなぎ合わせるように夢を夢だけを見つづけるいつだって残るのは抜け殻になったこの心なのに夢の甘さを忘れられずにわたしは今日も夢を買う花はなぜ 咲くのだろういつか散るのにそんなことをぼんやりと思いつつわたしは 今日も夢を買う#ネガティブのままでいい#シニア女...
悲しい寂しいと ほざくな大した苦労もない癖に生ぬるい部屋から叫ぶだけの癖に病気?そんなのなくたってみんな悩んで苦しんでそれでも 生きてるんだよ病気がなんだよ!甘ったれんじゃねーよ!病気の辛さなんかいちいち訴えているうちはまだまだ幸せなのさ苦しみや悩みに耽っていられるうちは全然 幸せなのさ本当に苦しいともう苦しいとさえ感じなくなるんだよ苦しんでいる余裕なんかなくなるんだよ生ぬるい部屋からもう出よう母...
うつの風に煽られて動けない日がつづきますまともに眠れなくて何の思考もできません鉛を背負っているように体中が重たいですフィルターのかかったこの目で歪んだ現実を見ています本物の現実は見えません主観の世界にだけ生きています消えて無くなりたい衝動をそれでも必死で抑えます私に明日は見えません私に夢は見られませんとっくに乾いた洗濯物がもう何日も、ぶら下がっています絶望するだけの気力さえもう ありませんまるで壊...
死にながら生きている死にながら生きている死にながら生きていると初夏の風も輝く緑も感じなくなるただ棺のように狭いこの部屋の中でわたしは死にながら生きている夏になるからと白いワンピースを着てみてもそれはまるで死に装束に見えるどこからも見えないのは誰の目にも映らないのはきっとわたしがもう死んでいるから亡霊になってこの世をさまよっているから死にながら生きている死にながら生きているわたしの魂はどこ?#ネガテ...
「病気の人」だと私を 括らないで病名のカテゴリに私を 当てはめないで病気じゃない人もときには 「病気」に なるものだから病気じゃない人も24時間のうち何時間かは「病気」になるときもあるのだから病名の括りや見事な当てはめ では誰も 元気にならないから私を 専門書の中の「症例A子」と決めつけないでひとつとして同じ症例などないのだから欠落は誰しもが 持っているものだからだから 人は一人では生きられないと...
心に穴が 空いたまま歩いていると寂しくて 寂しくてどうしても他の誰かでその穴を 埋めたくなるでも人格を持った誰かで穴を埋めてはいけないのそれは やがて破綻するだけだから心の穴は自分で修復するしかないの穴の空いた心のままで生きるしかないのそれが どんなに痛くても寒くても何だかね年甲斐もなくここんとこ少し夢見てしまったのもしかして この人なら私の心の穴をそっと 埋めてくれそうななんてねでも夢は夢心の穴...
何も入ってない冷蔵庫と私の孤独は比例する飲みかけのままのコーヒーカップが孤独を つぶやく干しっ放しの 洗濯物が孤独を 囁く誰かと一緒にいても孤独でひとりでいても孤独で深夜の静寂を破って孤独が 悲鳴をあげるわ た し は ひ と りだと部屋中の孤独に私は 侵される世界は何も変わらずに流れて行くわたしひとりをこの部屋に置き去りにして#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
つらい記憶は消えることがないどう消そうとがんばっても消えることがない過去のつらさを忘れようと無理矢理記憶の外に追いやっても忘れたはずの不幸は必ず 自分に返って来る悲しみを 回避せず苦しみを 厭わずに共に生きる理想の高みに昇るのではなくてダメな自分の現実に 降りればそのうちどん底に落ちるそしたらきっと今まで見えなかった暖かな春の風や陽に照らされて光る緑が穏やかに私を 地上へといざなってくれるだろうダ...
桜吹雪のその下で恋人たちが語らっている私は 遠くにその様を見て冬の冷たい道を ゆく桜満開 その下で幼い子らが戯れている私は 遠くにその様を見て冬に咲く花探してる荒れた この手に一体何が 掴めるのか私は そっと思い出の石のペンダント首から下げて白い息 吐き冬を ゆく生きもの全てが巣の中で 息を潜める 360度 冬それが私の 宿命ならば受け容れるしかないのだろうそれが 私の宿命ならば#ネガティブのま...
子供たちがひまわりの花の種でも植えるように不安の種を部屋中に 植えては芽吹きを 待ってしまう丁寧に水をあげ陽に当てているから不安はすぐに芽を出しぐんぐん伸びて私の体を絡めとるせきを切ったようにある日不安が押し寄せて来るのも不安の種を植えたせい嫌なんでしょう?不安になるのはつらいんでしょう?不安に絡めとられるのはなのに私はやっぱり不安の種を植える麻薬中毒患者のように悪いものとわかっていてもやめられな...
わたし独りの世界ではわたし という一人称さえ いらなくて私の呼ぶ あなたはいつもとっくに過ぎ去った昨日の あなたやこの世からもう消えた向こうの あなた一人称の わたし さえいらない世界私しか いないのだからわたし という言葉すら必要ないわたし はいないどこにもいないそんな世界で私は 言葉を綴りわたし と自分を 呼んでいる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
春一番が とうに吹き過ぎて街は 春の気配なのに日陰のお部屋で火を焚いている孤独は 私に季節さえ 感じさせてくれないただ うわ言みたいにうつろうだけで夏も冬も同じようなものカップルを包む 陽だまり家族の食卓 湯気の窓子供たちの笑い声どれも 眩し過ぎて直視できない私が持っていないものたちもう どうあがいても手に入れることのできないものたちひとり寝に胸を押さえて天井に見る 地獄烙印みたいに一刻一刻痛みと...
胸の鼓動が得体の知れない不安を 呼び得体の知れない 不安が根拠のない恐怖を 呼び根拠のない 恐怖が激烈な緊張を 呼ぶ誰の前でも緊張どこに行っても緊張一人でいても緊張逃げ場がないから眠剤を煽って眠りに逃げる症状を連れて 生きるそう決めたはずなのにやっぱり とても苦しくて悲しみの涙さえ奪われて雪解けの春にも病の呪縛は解けなくていつ終わるとも知れないこのくだらない人生のエンドロールをいつも いつも夢見て...
コンビニの袋を ためて何になる?無意味なことの連続が所詮 私の日常ですさんだ魂はあの世とこの世を行きつ戻りつこんな魂いつまでも後生大事に ぶら下げて何になる?素朴な疑問もこの世ではまるで答えは 出なくって大事なものも守るべきものも私には ないけれど心の片隅に微かに燃える灯りだけはどうやらまだ消えてはいないだからこんなに苦しいのきっとこの灯りを吹き消してしまえばいいのに消してはいけないともう一人の私...
雨の日に安堵するのは街が 私と同じ色に染まるからグレーに染まる雨の日の 街が好きこの世 という 懲役の中でいつまで経っても 出所を許されない 私の心と同じ色懲役色に染まる 雨の日の 街が好き海も 空も 私の明日も 懲役色懲役色の 街が好き#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんですだから遊びに行くことも旅行に出ることも一切 ないんです悲しくても喪主の私は悲しむ暇もない頭はパンパンに張り詰めています何もかも 失くしました恋も 夢も 大切な人もみんな線香のけむりがひとすじの光みたいに部屋の中をつたって行きます毎日喪に 服しています黒い服しか 着ていません毎日が 命日なんです毎日が 喪中なんです毎日が 喪主なんです#ネガ...
わたしは 涙幾つも幾つも零れては人々の悲しみを浄化するわたしは 涙わたしは 雨路面を叩きつけて降りしきるけれどすぐにあがって陽射しに溶けるわたしは 雨わたしは 水川の流れに逆らわず人々ののどを潤すわたしは 水わたしは 朝露大きな葉の上を転がって朝陽に暖められて光るわたしは 朝露涙になる雨になる水になる朝露になるそしてわたしはいなくなる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
白猫の私を見上げるあどけない表情がたまらなく 愛おしいこの子の存在が私を人間たらしめている春の宵が街を包む私を包む生きている限り苦しみは 途切れることがない一体何の試練なのかと叫びたくなるだけど季節を感じられるならまだ 大丈夫白猫を愛おしいと思えるならまだ 大丈夫苦しみの余り人の心を失うのが 怖くって恨みや憎しみだけに心を支配されてしまうのが怖くって何度も 白猫の頭を撫でて窓を開けて風の香りを感じ...
悲しみのその先には一体何があるのだろう私の頬に零れた涙を春の夜風がそっと拭って行く悲しんで憎しんで傷つけ合って血を流して絶望の淵で膝を丸めてうずくまっていても新たな誰かと手を繋ぐことを忘れずにいれば悲しみが深い分繋ぐその手は温かい悲しみも憎しみも他の誰かを思うことでやがては炎が燃え尽きるように静かに 消えて新たに愛情や喜びと言う名の感情として優しく火が灯るのだろうかいつか悲しみのその先に辿り着き何...
1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にましたおかあさんの命はあと1ヶ月とお医者さんにいわれましたまだピンピンしていたおかあさんがあと1ヶ月でいなくなるわたしにはよくわかりませんでした1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にましたおかあさんはもうすぐ死ぬ患者だから雑に扱われましたもうすぐ死ぬ患者だからだいじにして欲しいのに雑に扱われました1999年11月10日水ようび はれおかあさんが 死にまし...
夜明けの空は赤紫色をして私には見えない希望を告げているらしいはらはらと舞い落つ桜の花びらは短いいのちを生きて 散りゆく天国も地獄もないあるのは有限なこの現実と無限に広がる永遠の虚無天に向かって誰のせいにすればいいのかわからないこの世の苦しみを叫ぶなぜ私は産まれて来たの?私は誰でもなく選ばれた者でもないのにと誰も知らない孤独な女の恨み節#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
長いこと生きていると全てに疲れて生きるのをやめたくなるもう疲れた悩むことに苦しむことに人はなぜこんなに長く生きなければならないの?もうこの体もすさんだ心もいらない全てを水に 流して雨になって誰かの涙になって川の水になって海に出たいたった一滴でいいあの大海のたった一滴になってこの忌まわしいわたし という存在をなかったことにしたい苦しみだけだったわたし という歴史に幕を 降ろしたいカーテンコールはあり...
青い空と 白い雲のその下の 下で孤独に つまづいて足を くじく不穏に ぶつかって青あざを 作る恐怖に 突き飛ばされて擦り傷を 作る痛くて寒くて悲しくて青い空と 白い雲のその下の 下でひとり遠くに見える空を 見上げて手を伸ばす青い空と 白い雲のその下の 下はいつの日も 苦難の景色が 広がっている青い空と 白い雲のその下の 下は いつの日も灰色の現実色とりどりの花も木も 草も灰色に映る灰色はわたし色越...
明日が来るまた 明日が日は 昇るまた 目に痛い日が世代は 替わる子は 育ちその子が また 子を産み育てなのに1分も 1年も私には 同じことやがて私は消費され消えて行くだけ道端の石ころみたいに土足の足に 踏まれてももう 叫ぶことさえできずに#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
あなたの背中に広がる海にわたしはいつも抱かれてたあなたの言葉の海はときにさざ波になりわたしの体はゆらゆら揺られあなたの言葉の海はときにわたしを深い青へ沈めあなたの言葉の海はときに荒波となりわたしは溺れに溺れそれでも海を持つ人はあなただけだからわたしはあなたの背中に広がる海にいつまでも抱かれていたかったのにある日あなたという海が消えた海を突然失ったわたしはまるで砂浜に打ち上げられた魚のように息もでき...
雨に打たれました突然の通り雨でしたあなたの目から涙が零れるのを見ました雨に洗われた光る街を見ました雨に打たれました私の服が冷たくなるのを感じました雨に身を任せるのが自分には 似合いな気がしました雨あがりの夕陽が街中を暖めてくれました私はあなたに生きる心をもらいました苦しくても生きる心をもらいました雨に濡れても生きて欲しいとあなたは私に言いました苦しみの向こう側にあるはずの大事なものを教わりました雨...
孤独の風にこの胸が 痛い終わらない冬にこの身が 痛い痛いのは生きているから苦しむのは生きているから楽になりたい楽になりたいとどんなに願っても楽はこの手に掴めない生きている限り苦しみ続けるのが私 だともうわかってる楽 は私にとって永遠の 憧れ決して手に入ることがないだから せめてうたかたの夢を見て苦しみの現実から逃避するうたかたの夢はすぐに消えると知っていながら悲しみの涙を封印しては酒に酔うみたいに...
心の隙間を一時の夢で埋めることを覚えてしまった隙間が埋まると楽になるいつもの苦痛が嘘のように楽になる口の中で一瞬で消える生クリームみたいに甘い甘い甘い夢一時の夢はすぐに冷めてまた心の隙間が大きくなって苦しみが戻って来るのを知りながら一時の夢で心の隙間を埋めるああ 楽だ気持ちが良いなんて なんて甘いんだ?一時の夢は麻薬のように私の心の隙間に巣食う麻薬は自分の意志ではやめられない一時の夢をずっと見てい...
あの頃に戻りたくて束の間の夢が見たくて過去行きの電車に乗った車内は混雑している皆 それぞれの過去に戻りたいのだろう 胸を躍らせてあの頃にみんなが待っていてくれた友達恋人仲間たち桜の花が舞うまでの僅かな時やがては散りゆく束の間の夢帰りは現在行きの電車に乗っていつもの日常に戻らなくてはならない戻りたくなくて夢を見ていたくて現在行きの電車の中わたしは泣いた人は歴史を重ねれば重ねるほど過去行きの電車に乗り...
雨よ雨どうか 私のケガレをキレイに 洗い流しておくれ雨は 夏の到来を私にそっと囁いて降っているケガレの私にも雨は風は 優しいハレの舞台で 輝く人ケの日常で 働く人私は ケガレて息を潜めて 闇に棲むケガレているからこんなにも苦しいケガレているからこんなにも悲しい私は ケガレている雨よ雨どうか どうか私のケガレをキレイに 洗い流しておくれせめて ケの日常でくつろげるように白猫一匹 引き連れて私は彼女に...
雑然とした テーブルの上飲みっぱなしの マグカップ吸殻だらけの 灰皿丸かじりした トマトの芯ひとりぼっちの 吹き溜まりもしも 向かいに誰かが いたらテーブルの上はこんなに寂しくなかったろう止まった 時計渇いた 心冷めた 珈琲伸びて行く 爪ひとりで 零す 涙は誰にも 拭ってもらえないひとりで 語る 物語は誰にも 聞いてもらえないひとりで 感じる苦痛は誰にも 癒やしてもらえないひとりぼっちの 吹き溜ま...
桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている桜の花は愛した我が子の化身と信じて泣いているあどけないあの瞳柔らかなあの体を抱きしめたくてももう二度とあの子は帰って来ないから桜の花が舞えば舞うほどあの子がいないことを知る桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている春爛漫の陽だまりの中あの子がいないことを知る桜吹雪のその下でわたしはひとり泣いている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#猫#ねこ#...
苦しみ喘いで見上げる 空の果てには一体 何があるのだろうあの空の果てにはやっぱり苦しみの続きが待っているだけなのだろうか私は いつも苦しみの物語ばかり創ってる楽しみや喜びの物語を創ろうとはしないで苦しみや悲しみの物語ばかり創ってるそれが「この世の苦しみ」だと勘違いしてこの世は苦しみや悲しみばかりじゃない楽しみや喜びも沢山 あるはずだなのに勘違いしている私は苦しみや悲しみの物語ばかり書き続ける物語を...
どこかで誰かが 死んだだけどこかで誰かが 苦しむだけどこかで誰かが 泣いただけどこかで誰かが 汗してるだけ余りにも穏やかな 春の景色が 嘘のように今日もどこかで誰かが 死んで誰かが 傷つき私はここで 苦しみ続ける満開の桜がまぼろしのようにどこかで誰かが血反吐を吐いてどこかで誰かが飢えている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...
私はこんな人間だとそれで 良いんだとそれが 良いんだとまどろみの中で ふと思う時体中の力が抜けて瞼の裏に 海が広がるまどろみから 覚めると体に 力が入って海が 消えるじりじりと首を絞められていくようで息をするのもままならない私はこんな人間で良いんだと無限に広がる まどろみの海が昼も 夜もいつのときにも 広がったらこの 窒息する思いも鳩の群れが 一斉に放たれるように一瞬のうちに 消えるのに#ネガティ...