メインカテゴリーを選択しなおす
月夜の猫-BL小説です 夏休み14 BL小説 近くの喫茶店で藤堂が切り出した話は、良太には寝耳に水だった。 「何で?! 鴻池が小林さんを? 一体どういうことなんですか?」 つい声が大きくなってしまった。 「やっぱり君も知らないのか。鴻池さんの話によると、次の映画で小林くんを主演に持ってくる、っていうんだ」 藤堂
《高校二年生》 ことし、佳踊はすべての幕で出番のあるかなり大きめの役をもらえたそうだ。テンションの高いメッセージをもらってからというものずっと、直接「おめでとう」が言いたくてうずうずしていた風海は、佳踊のバレエ団がやってきてからすぐに劇場に足を運んだ。 七未に挨拶してから、舞台袖でステージの上で練習にいそしむ佳踊を見つめる。佳踊の目標は毎年明らかだ。去年よりもっときれいに、もっと軽やかに、もっと高...
月夜の猫-BL小説です 霞に月の4 BL小説 そんなある日、小林千雪原作の老弁護士シリーズで秋放映予定のドラマ『今ひとたびの』の打ち上げがゲスト主役竹野紗英の希望で代官山にあるカフェバーを借り切って行われた。 撮影は先月のうちに終わっていたが、打ち上げをやろうと張り切っていた竹野のスケジュールの都合がなかなかつか
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人56 BL小説 「絵に描いたようなデートコースの相手は女の方がええんちゃう?」 京助はそんな皮肉にも答えようともせず、千雪の腕を掴んだまま、エレベータに乗り込み、フロントデスクのある二階のボタンを押す。 「ええ加減、離せよ」 ムスッとしたまま千雪は京助の手を振りほどく。 間も
月夜の猫-BL小説です 夏休み13 BL小説 「いや、悪い。お前はお前で活躍してるだろ。プロデューサーなんてすごいじゃんか」 沢村は口調を変えた。 「プロデューサーなんていったって、名ばかりだよ。一応、今の目標はうちの社長の工藤。怒鳴り散らすのが得意な頑固なオヤジだけどな。実はこれがなかなかすごい男だったりする
「……、すごい、すごい、佳踊。想像よりずっと気持ちよかった」 熱に浮かされたように口にした後で、自分の発言の身も蓋もないありさまに顔を覆いたくなる。けれど、佳踊はちょっと笑って「俺も」と言った。「風海がどういう想像してたのか知らないけど、俺もだよ」 ぬかるんだ交合を解き、風海の上に佳踊の身体が折り重なってくる。これから先、どういう顔で普段の佳踊を見ればいいのかわからないや、とその背中に腕をまわして風...
月夜の猫-BL小説です 霞に月の3 BL小説 「ああ、優勝候補のO高の清水選手でしょ? 上から投げ下ろす豪速球、あれはなかなか打てないみたいで」 確かに近年の高校生はでかい子が多いと良太も思う。 まあ、プロ野球選手も、沢村や八木沼など一九〇超えだし、何であれでかいのは得だよな。 「俺ももうちょい、身長あったら、
時計の針は午後二時過ぎ。土曜日だというのにコンビニ店内は空っぽ。朝からどんよりした曇り空で予報は夕方まで傘マーク。 窓ガラスを拭く手をとめ、空を見上げれば予想どおり今にも雨が降り出しそうだ。 「マコせんぱ~い。来ないですねえ、お客さん」 床にモップをかける手をとめ、友樹がぼやく。 「ああ。天気こんなだし。来るなら雨上がってからじゃね?」「ですよねえ」 キュッキュッキュッツ。オレは力を入れてガラスをこすった。やれることはやっちまわないとな。 「次は何します?マコ先輩」 モップをしまいながら友樹がオレに指示をあおぐ。何しよう。掃除は終わったし、お客さんは来ねえし。 「ん~~座っとくか」オレは大きく…
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人55 BL小説 「これからやけど」 「食いに行くぞ。着替えろよ」 相変わらず命令口調で、京助は見下ろした。 「めんどいな……」 「俺もまだなんだよ」 仕方なく千雪はジャージを脱いで、椅子にかけてあったジーンズを履き、Tシャツの上にジャケットを羽織る。 アパートの門の前には築二
月夜の猫-BL小説です 夏休み12 BL小説 大阪は東京よりさらに暑かった。 いや、せかせか動く人々に余計に暑さを感じないではいられなかった。 九時にホテルにチェックインし、そのまま打ち合わせを兼ねてディレクターたちと飲みに行った良太は、周りを飛び交う関西弁の襲撃になかなか頭のエンジンがかからなかった。 話題は
「風海、挿れるよ」 佳踊がすこしずつ腰を進めてくる。たしかに痛い。けれど、それ以上の幸福と快感に風海は声をあげた。時間をかけて慣らされたせいか、ゆっくり佳踊を受け入れながら風海は確かに快楽のかけらを拾い集めることができた。「あっ、あっ……ん!佳踊、はいって、あぁん……んっ」 シーツをかかとが擦る。しわになるさまが伝わってくるのにさえ感じてしまう。 たらたらと糸を引いて腹部に流れ落ちてくる先走りや自分の...
彼らがその関係を公にしたとき、世間の声は歓迎と批判に二分した。そして、それは圧倒的に後者に軍配が上がっていた。嘆く声もあれば、汚らわしいと侮蔑する声もあった。悪だ罪だと蔑み、憎悪を露わにした者もいた。ハインリヒがCOOの椅子に就く企業株は一時的とは言え大幅に値を下げ、その年の株主総会では彼を引責辞任させるべきだという声が挙がり荒れに荒れたという。社内でも実質のトップである男が同性をパートナーに選んだ...
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人54 BL小説 「お前ら、どういうおつきあいしてんのや?」 真っ向から問われた千雪は一呼吸置いて三田村を見返した。 「どういうも、ないで? ほな、俺、講義あるから」 ごまかしは効かない、三田村に気づかれたと千雪は思ったが、三田村なら今さらどうでもいい。 千雪は空の紙コップを持
月夜の猫-BL小説です 夏休み11 BL小説 「もう、うんざりやねんけど。よほど訴えてほしいんですね?」 千雪も負けじと顔を近づける。 「いいねー、アップにも耐えうるその美貌、一つ一つのパーツがまるでアーティストが創り上げた奇跡の産物だ」 間近でじろじろ見つめられ、千雪は思わず顔を引っ込める。 「いっそのこと、
月夜の猫-BL小説です 霞に月の1 BL小説 明け方から強い春の風が窓の外を吹き抜けている。 ヒューヒューいう風の音が耳について、良太は目を覚ました。 厚ぼったいカーテンのお陰で陽が遮断されているが、薄暗くも部屋のようすがわかるところを見ると、もう既に朝になっているらしい。 首を動かして隣を見たが、大きなベッド
「いいな、いいんだな」 念を押されて風海はうなずいた。佳踊としたかった。佳踊以外とはしたくなかった。 だから、後孔にぬめった指がそっと挿ってきたときも、さほどおびえずにいられた。どこか熱っぽい口調で、佳踊が言う。「風海、気持ちいいところ、どこ?」「……えっ、わ、わかんない」 佳踊がしかたないなぁというふうに笑う。男でも後ろで感じることはできることは知っていたけれど、実際に自分の身体で試したことはなか...
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人53 BL小説 だが、問題は別のところにあるのだ。 結局、三田村に押し切られて学食で定食を食べた後、コーヒーを持ってカフェテリアへ向かう。 その間も、千雪を見た特に女子学生の反応が三田村を笑わせた。 「出た、ヘンタイジジィ」 「やだ、クサいのがきた」 「クサいセンセの横にいる
月夜の猫-BL小説です 夏休み10 BL小説 「ええ、従姉妹と夕食の約束なんです。鴻池さんもお待ち合わせですか?」 白々しくも聞いてみる。 「この後、代理店の人間と打ち合わせがあってね」 どうだか、と千雪は思う。 得たいの知れない不気味さを持つ鴻池の目は、千雪をじっと見つめている。 鴻池和路、四十二歳。 財界の
スポーツで体を動かそう #4 性描写あります。抵抗ある方はスルーしてくださいね。
「ふ、ぅ……」何かが入ってくる。何なのかは分かるが、これはキツい。「ぁ……」悟さんの声が聞きたい。ねぇ、悟さん何してるの?「「ふ、ぅ……」何かがこすれ、瞬間、痺れが来た。「んっ」悟さん、声を聞かせて。「さ、と……」何かが押し入ってくる。これは……。違う、これは指だ。指だけで俺をこんな気にさせるだなんて、悟さんってテクニシャン。「くぅ……」いきなり耳元で声が聞こえてくる。「へぇ、日本酒は体に良いというが、簡単に...
アキノワルツ 第34話 『血まみれでも きみは うつくしい』
「マジナカ~、オマエらどこ行ってたんだよ~」「おう佐藤、勉学に励んでたか?」 寄ってきた佐藤の額を指ではじく。 「イタッ。なに上機嫌だよ真島は」「いや、んな事ねえよ」 って、ああ。こっち見てる灰谷の顔……。あれはちょい心配してんな。 席にすとんと腰を下ろしてチラリと後ろをふり返れば、灰谷と目が合った。 なんかあったんじゃねえだろうな……みたいな顔。あ~この顔好きだ。ってそれはいいからオレ。 「今日いい天気だよな。中田とぼや~っとして来たわ~」 すっとぼけて言ってみたけれど、ふ~んみたいなイマイチ納得していない様子。まあオレ、授業サボったことないもんな。でも、中田の色々は言えねえし……。 「真島…
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人52 BL小説 雑誌の原稿は何とか上がって送ったのだが、レポートがちんたらして進まない。 それでも午後の講義があるので帰るわけにもいかず、キーを叩いているうちに二限目終了のチャイムが鳴った。 昼か。 カフェテリアあたりをうろついていると、速水と顔を合わせる可能性があるし、何と
月夜の猫-BL小説です 夏休み9 BL小説 小林千雪は閉口していた。 ここのところ姿を見せなかった『ストーカー』が、また最近周りをうろつくようになったからだ。 「どうやら、海外の出張から戻ってきたいうとこやろか」 独り言を呟きながら、千雪は大学をあとにする。 夏休みだから来ないだろうとたかをくくっていたのに。
月夜の猫-BL小説です 春雷(工藤×良太)94、ラストまでアップしました BL小説 春雷(工藤×良太)94、ラスト、夏休み(工藤×入社3年目良太)8、真夜中の恋人(京助×千雪)51までアップしました。 春雷、最後までお付き合いいただきありがとうございました。 次回は、また季節は追いついていませんが、「霞に月の
胸にキスを落とされながら、鼻にかかった声をあげていると佳踊がふっと笑った。「風海、気持ちいいか?」 佳踊の低い声にうなずいて、その髪をぐしゃぐしゃにかき回した。佳踊がふたたび風海に口づけると、すうすうと外気に触れる胸の先が寂しかった。口づけられたまま器用にベルトを外され、下着をずらされて、止める間もなく兆していた性器に触れられる。もうぐっしょり濡れているのがいたたまれない。「佳踊、ごめん……汚い、...
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人51 BL小説 田辺は几帳面な性格で、仕事ぶりもまじめで評判もいい、何も問題は見当たらない。 さらにこの田辺が老女を殺す動機がないのだ。 だが、老婆のかかりつけの病院に足を運ぶうち、待合室で集う老人たちの中に老婆をよく知る者がいて、渋谷は気になる話を聞いた。 「そういえば、昔
月夜の猫-BL小説です 夏休み8 BL小説 忘れているか、或いはまた嫌味の一つも言われるだろうと覚悟はしていたが、沢村の反応は案外あっさりとしたもので、良太は少々気が抜けた。 本当は出演交渉も良太の仕事なのだが、ディレクターにさり気に依頼してしまったのも、ただでさえマスコミ嫌いなのに、自分が出て行って断られるこ
月夜の猫-BL小説です 春雷93 BL小説 「何やってるんだ、おとなしく寝てろって言っただろうが」 工藤が部屋に戻るとベッドに寝ているはずの良太がいないので、隣の部屋を覗くと、猫のトイレを片付けていた。 「なんか、熱、下がったみたいだし」 工藤は立ち上がった良太の額に手を当てた。 「ちょっとよくなったからってホ
二階への階段をのぼりながら、ふと風海も佳踊も言葉を失くしてしまう。こういうときって、なにを言えばいいんだろう。二人きりの家に沈黙が落ちた。 部屋のドアを開けると、「きれいにしてあるんだな」と佳踊が感心したように言う。佳踊がくるからきれいにしたとは言いづらく、「まぁ、うん……」と風海はあいまいに相槌を打つ。 風海が後ろ手にドアを閉めると、それがなにかの合図だったかのように引き寄せられて唇が重なる。佳...
屋上のドアにカギを掛けて、ガーンと蹴るとカチリと閉まる音がした。 「へえ~そうやるんだ」「そう。ちなみに開けるときはドアノブ握ってガンガンガンとひっぱる」オレはやってみせた。 「おう。裏技」「コレ、誰も知らねえから」「お~う」 中田も一人になりたい時があるだろう。さりげなく教えておく。 もう一回ドアを閉め直してから、オレは言った。 「中田、オレにできることがあったら、なんでも言ってくれよな」 中田はちょっと照れくさそうな顔をして、「おう~。ま、なんかあったらそん時は頼むわ」とオレの肩を叩いた。 まあ、できることなんてなんもないけどね。たぶん中田は言わないだろうし。でも一応。一応言っておく。それ…
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人50 BL小説 朝から雲ひとつない青空が広がっていた。 時折、こんな日に部屋の中にいなければならない状況を嘆きたくなる。 パソコンの画面を睨みつけながら、思わずあくびが出てしまう。 仕方なく、缶コーヒーを買ってきた千雪は、椅子に座るとプルトップを引いた。 「随分お疲れのようだ
月夜の猫-BL小説です 夏休み7 BL小説 「あ、いや、それはその。そっちこそ、すげー活躍じゃん」 予期しない出来事に周りは一時騒然となり、やはりクールに沢村がさっさとスタジオを出て行くと、良太を羨望の眼差しで口々に問い詰めた。 「え、ええ、ちょっと昔知ってるってだけで…」 言葉を濁した良太を、例によって大山が
佳踊がちらっとロビーの時計に目をやった。忙しいのだろう。急いで伝えなきゃ、と思うほどに言葉が絡まる。「なに?俺、団の荷解きを手伝わなきゃいけないから……」「あの、約束のこと、覚えてる?」 佳踊がかすかに首をかしげる。風海は慌てて言った。「僕が高校に受かったら、キス以上のことがしたいって、あれ」 言いながら、かっと頬が赤くなるのがわかった。佳踊がちょっと笑って、「早速ですかー」と照れたように言う。指...
11世紀、カトリックを信仰するヨーロッパの貴族たちは巡礼者の宿泊と医療奉仕のために整地エルサレムに修道会を作った。聖ヨハネ騎士団と呼ばれた彼らは信仰や人種を問わずに医療奉仕を続け、十字軍に派遣された際も多くの兵士の治療にあたったという。その後、地中海のマルタ島に拠点を移したことで“マルタ騎士団”と呼ばれるようになる。しかし、ナポレオン軍の侵攻によってこのマルタ島に置いた本拠と地中海に有していたいくつか...
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人49 BL小説 「初対面が最悪だったんだよ。実際、あんな……きれいなやつには会ったことはなかったからな。驚いたのと………ちょっとお前をやっかんだんだ。で、どういう関係なんだと勘ぐりたくもなるだろう」 「言っとくが、最初に酔っ払ったあいつをベッドに押し倒してイイことしようとした
月夜の猫-BL小説です 夏休み6 BL小説 間もなくエントランスから工藤が現れたのを見た良太がドアを開けて運転席を立つと、一斉にセミの声がさんざめく。 すんげーセミの合唱。 太陽の光をまともに浴びて、良太は少し顔をしかめつつ、工藤のために後部座席のドアを開けた。 車に乗り込んでからも、しばらく工藤は携帯でいくつ
《高校一年生》 春のはじめ、無事に風海の頭上に桜が咲いた。受かった。ずっとあこがれていた高校に合格した。 合格発表の掲示板を見に行った帰宅途中の電車のなかで、佳踊に浮かれた気分でメッセージを送る。『受かったよ。サクラサク』 高校に通学するには乗り換えをふくめ、40分くらい電車に揺られなければならず、受け取った書類一式を抱えて窓の外を見る。 見慣れない風景、見慣れない町並み。ここから、また新しい生活...
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人48 BL小説 「開けろ、話がある」 実物は思った以上に不機嫌な顔で速水を部屋へ入れた。 ボサボサの髪を引っ掻き回しながら、「何だ、話って」とリビングに向かう京助は、上下黒のジャージ、裸足でフローリングの上を歩いている。 リビングのソファから床から、グランドピアノの上まで資
月夜の猫-BL小説です 夏休み5 BL小説 「わかった、河崎さんも西口さんも、三浦さんもいないんでしょ?」 良太はスプーンをとめることなく口にする。 「おや、どうしてわかった?」 「藤堂さん、かまうヒトいないと、ここにくるから」 「何をいうかね、この子は。良太ちゃんはかまいたいヒトの筆頭だよ?」 嬉しいとは言い
「なーに言ってんの、もう。佳踊、ちっちゃいときから『風海、風海』ってそればっかりだったんだから。うわ言みたいに、ほんとにそればっかりで。しばらくの間しか会えないのに、すごいよね」「……僕は佳踊が好きで、佳踊以外は考えられない、それだけだよ」 七未が声をあげて笑う。「こっちが照れるわぁ」と言って、ちらりと舞台に目をやった。「風海くん、佳踊が練習してるよ」 七未の声に振り向いて舞台上を見ると、佳踊がふか...
2023-06-30更新==2023.6.6購入(コミックシーモア)== #59101;極道さんはイタリアでもパパで愛妻家 /佐倉温 PUSH通知クーポン(20%OFF) ==2023.6.16購入(コミックシーモア)== #59128;心を半分残したままでいる 電子限定単行本未収録短編集 ~未来を半分残したままでいる~/砂原糖子 6/29まで30%OFF +6/14-16 20%ポイント還元 ==2023.6.29購入(コミックシーモア)== #59128;【分冊版】キャラ文庫アンソロジーIV 瑪瑙 [呪われた黒獅子王の小さな花嫁]番外編 /月東湊 ラノベ・小説クーポン(10%OFF) +6-27-29 大還元くじ(20%ポイント還元) +木曜ポイ活1%ポイント還元 「極道さんは..
月夜の猫-BL小説です 春雷91 BL小説 工藤は良太に歩み寄って、「しょうがないな、こっちで寝るか」と良太の後ろ頭に手を当てた。 うん、と頷いた良太は何だか頑是ない子どものようで、工藤はベッドに連れて行って座らせた。 「なんだ、怖い夢でも見たのか?」 工藤は傍らに座り、良太の頭を引き寄せた。 夢が怖かったので