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しばらくかけて、3冊の本を見つくろい振り向くと、清音は凪いだ瞳で彩葉を見ている。しずかに問われた。「どうして、こんなに読書が好きなんだ、菅原?」 彩葉は本を抱えたまま、足がすくむのを感じた。つまさきから、つめたい感覚が這い上ってくる。 ――……気持ち悪いんだよ! かつて、投げつけられた言葉が脳裏をよぎる。清音には、清音にだけはそんなふうに思われたくない。だけど、うそもつきたくない。どうしよう、どうす...
月夜の猫-BL小説です 真夏の危険地帯4 BL小説 しかしいい加減、そんな事務所の思惑や干渉をさすがに一平もうざったく感じ始め、決定打は事務所側が売れる音楽路線云々と口にしたことだった。 「おい、みっちゃん、事務所辞めるぞ」 事務所側に対して不快そうな目を向けただけで、一平が昔のように怒鳴りつけたりしなかったの
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み21 BL小説 良太は何もかもが済んでから父親から連絡をもらって、それこそ青天の霹靂だった。 ただし、債権者しかもたちの悪い連中にいつの間にか債権が譲渡され、ガラの悪い連中が良太のアパートに押し掛けたのは、中野弁護士の誤算だったようだ。 中野から直接良太にも連絡がきたが、何か手立
月夜の猫-BL小説です 真夏の危険地帯3 BL小説 「GENKI」のオリジナルメンバーで今はペンネーム「G」で曲を提供してくれている我が社の嘱託社員かつ株主、ただし社外秘、涼子は葛城に元気のことをそう簡潔に紹介した。 学生の頃からメンバーは涼子に頭が上がらなかった。 「GENKI」の発足は高校時代からバンドをや
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み20 BL小説 「あ、そうだ、さっきプリンとかお渡ししたんで食べてくださいね」 別れ際、良太は千雪に伝えると、駐車場から車を回してくれた公一からキーを受け取って運転席に乗り込んだ。 工藤が助手席に座ると、良太はそろそろとアクセルを踏む。 藤原と公一が頭を下げて見送るのをバック
月夜の猫-BL小説です 霞に月の19 BL小説 佳乃さんとは、そういう関係ではないって言ってたけど、未だにちゆきさんを忘れられずにってのは、工藤、哀しいぞ、それ。 小説家の千雪さんに未だに横恋慕してるっていうんでもないのなら何だよ? 考えたら、四十超えて、俺なんか相手にしてっから、工藤、結婚とかもできないんじゃ
彩葉の、背中を撫ぜる手に、凝り固まっていたなにかがほぐれていくのか、清音は静かに語りつづける。「それからなんだ。人とかかわるのが怖くなった。とてもとても、怖く。どんなに大事な相手でも、どれだけ大切にしても、あっという間にいなくなってしまうことがある。とても理不尽に奪われることがある。怖くて怖くて仕方なくて、失うくらいなら最初から手にしなければいいって言いきかせて遠ざかっているうちに、どんどん怖く...
月夜の猫-BL小説です 真夏の危険地帯2 BL小説 黒のベンツは人知れず横浜ベイアリーナを出ると、横羽線を走り山下町へと向かった。 「ふう、死ぬかと思った……涼子のやつ、いくら何でもカツラとかないだろ! このクソ暑いのに!」 ブロンドのかつらやベネチアンマスクを控室で外し、後部座席に乗り込んだギタリストは大き
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み19 BL小説 「大も最近、紫紀さんてより、京助のクローンみたいになってきたやろ?」 大学生になったという大はこころなしかスキー合宿の時より背が伸びたようで、ほぼ京助と変わらないくらいだ。 「性格は似ても似つかない感じの真面目さですけどね」 千雪は苦笑する。 「そのとおりやから
月夜の猫-BL小説です 真夏の危険地帯1 BL小説 横浜ベイアリーナで行われている真夏のライブは、人気ロックグループ「GENKI」のライブ史上でも最高の盛り上がりを見せていた。 「なんか、すごくない?」 ステージの袖で腕組みをしてステージとオーディエンスを眺めやりながらブラウススーツの浅野涼子は呟いた。 今まで
月夜の猫-BL小説です 真夏の危険地帯 BL小説 人気ロックグループGENKIの所属する会社社長、浅野涼子にそそのかされて、GENKIのライブにサプライズ出演することになってしまった元気は、身元を明かさないという条件を出したところ、真夏のライブにカツラやマスクをつけて演奏したものの、地獄の熱さを耐え忍んだにもか
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み18 BL小説 「やだ、仲間割れ? そういえば、スキーに来てた麗しの茶道の若先生は?」 理香が思い出したように聞いた。 「仕事です。茶道の若先生はサブで、本業はクリエイターですから」 きっぱりと良太は答えた。 「ああら、残念。またお会いしたかったのに」 理香が大仰に肩を竦める。
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて(ラスト)24 BL小説 もう一泊くらいできないのかとおずおずと尋ねてみた豪に、「店があるからな」と思った以上にすげない元気の答えが返る。 ゴミになったのと同じフォーマルスーツをデパートで豪に買わせ、将清に電話をしたら引き出物は会社に持って行ってるというので、会社に寄って受け取った。
月夜の猫-BL小説です 霞に月の18 BL小説 辛うじて十時前にオフィスに駆け込んだ良太は、鈴木さんと森村の声がするキッチンを覗いた。 「おはようございます、すみません、手伝います」 鈴木さんが食器を洗い、森村がキッチンペーパーで拭いてワゴンの上のトレーに置いている。 「あ、いいですって、良太さん、自分の仕事や
「……え?」 清音の声がかすかに掠れる。瞳が揺らぐ。「おじいちゃんと暮らしているって言うからさ」 それに、読みたいと言う本の内容がふだん見ている清音の雰囲気からはほど遠い、という言葉は胸の内側だけに落とした。落とした言葉が、胃に重く響く。「中学生のころだよ、1年のとき、インフルエンザに罹ったんだ」 清音はゆっくりと話し出した。ときどき、声がふるえる。 清音が高熱を出したタイミングは最悪だった。ちょう...
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み17 BL小説 「まあな。しかし、今夜はまちごうたな。ジャージに黒縁メガネで来なあかんかった」 「は?」 良太は千雪の顔を見て、小首を傾げる。 「こんだけわけありなセレブや俄かセレブが集っとるんや、何が起こるかわかれへんやろ? 名探偵がおらんと話にならん」 「ああ、はいはい、で
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて23 BL小説 「ここに元気のサインをくれ」 みっちゃんは取り出した用紙を指でトントンと示す。 「え?」 渡された紙をまじまじと見た元気は、「何だよこれ、契約書って…」と喚く。 「今回の件のような迷惑を被ることがないよう、お前にはそこにサインをして、晴れてうちの社員になる義
「ここだよ。ご遠慮なくどうぞー」 冗談めかして言うとカーポートの日陰を通って、玄関を開ける。清音は「お邪魔します」とちいさな声で言い、屋内に足を踏み入れた。冷房の空気がふたりの身体を包む。清音がちいさく「涼しい」と言った。「部屋、二階にあがってすぐのとこだから先に行ってて。なにか飲みもの持っていく」 彩葉が階上を示すと、清音の足音がゆっくりと二階にあがっていく。彩葉はキッチンで冷やしておいたペット...
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み16 bl小説 「せやな。あとはほら芸能人や業界関連もいてる」 良太はそれらしい一団に目をやった。 「ああ、浜田しおりとか岸紘一郎とか、大御所俳優ですね。あれってスズキエンターテイメントの鈴木社長でしょ」 スズキエンターテイメントは古くからの大手芸能プロダクションで、良太もそ
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて22 bl小説 「ぐちゃぐちゃ言い訳しながら、あの女とよろしくやってたのはお前だろーが」 すると今にも泣きそうだった豪の表情が変わり、豪はクスリと笑う。 「……何がおかしいんだ」 「たまには元気も妬いたりするんだ」 今度は元気の頭が沸騰する番だった。 「誰がだよっ! 俺は
月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)17までアップしました BL小説 霞に月の(工藤×良太)17、夏を抱きしめて(豪×元気)21、鬼の夏休み(工藤×良太midsummer)15までアップしました かぜをいたみ(京助×千雪)46は、不定期更新になっております
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み15 BL小説 「フン、同類やん」 千雪がここぞとばかりに言い放つ。 「喜ばないでください。料理と言えば、宇都宮さんもできるんですよ、てきぱきとアクアパッツァとか」 「へえ、てか、宇都宮さんとそない親しいん?」 「え、いや、ドラマの合間に、宇都宮さんちで鍋やったんです。ひとみさ
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて21 BL小説 「俺が、誰といちゃつこうと、てめーの知ったことかよ!」 元気が声をあげると同時に、バン! と豪がまた叩くと、それが合図のようにエレベーターのドアが開く。 豪は言葉もなく、元気の腕を掴むと中に引っ張り込んだ。 「おい……」 エレベーターのドアが閉まるのと、何ご
月夜の猫-BL小説です 霞に月の17 BL小説 キスくらい幾度もしているけれど、良太は未だにこれ現実だよなとか、疑ってしまう。 一度離れたあとまたすぐに口づけられて、良太は少し震えた。 何だよ、まるで恋人のキスみたいじゃん。 キスは次第に深くなり、目を閉じた良太の脳内は次第に白濁していく。 唇が離れて良太は目を
駅の改札で待ち合わせた。先に着いたのは彩葉だった。しばらく行き交う人を眺めていると、涼しげな細いストライプのシャツとくるぶし丈の紺色のスリムなズボンで現れた清音は、彩葉を見つけると片手を挙げる。「悪い。待たせたか?」 彩葉は「ちょっとだけ」と答えて、清音に笑いかけた。控えめな笑顔が返ってくる。 じゃわじゃわと蝉がかしましく騒ぎ立てるなかを彩葉の家まで並んで歩きながら、清音に疑問を投げかけた。「卒...
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み14 BL小説 ノースリーブのフレアーワンピースはシンプルな紺色だが、小夜子が着ると華やかでゴージャスに見えるから不思議だ。 ふわりとした可愛らしい雰囲気の女性だが、仕事はきっちりこなす、なかなか芯はしっかりしている。 さらに千雪の従姉にあたり、よく似た美女である。 「お忙しい
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて20 BL小説 「それより、幻のなんちゃらって、いったいなんだよ? みっちゃんはどうしたよ?」 元気は話題を無理やり変えた。 「フン、お前が冬に俺らとじゃねぇとこで、ギターなんか弾くからだろ」 一平が吐き捨てるように言う。 「まさか、ちょっと飛び入りしたくらいで、こんなこと
月夜の猫-BL小説です 霞に月の16 BL小説 「来年は前もって、平さんも誘っときましょうよ」 工藤は苦笑しながらグラスを持ってきてソファに座ると、ボトルを開けて酒をグラスに注いだ。 「軽井沢の桜はまだこれからですよね?」 良太は昨年の遅い春に、たまたま平造がぎっくり腰で入院したために急遽軽井沢に行くことにな
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み13 BL小説 「顔だけ出してくれと言われてる」 にこりともせずに工藤は答えた。 「ええ? 俺、これかあとジャージかいつものくたびれたスーツしか持って来てないですけど、俺は遠慮してもいいですよね?」 良太は言外に嫌だと目いっぱい訴えた。 「明日も店は開いてるぞ」 事も無げに言う
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて19 BL小説 総ガラス張りのバーはビルの八階にあって、BGMも気づけば流れている程度に静かな店である。 「将清もこういう店に足を運ぶほどには大人になったか?」 きらびやかな夜の街を見下ろしながら元気は笑みを浮かべる。 「言ってろ。夜景も酒も折り紙つきだ」 「カップルばっか」
彩葉の声が沈黙をやぶる。あした、清音の都合はどうだろうか。秀才は夏休みも忙しいのだろうか。「清音、塾とか行ってる?予備校とか、そういうの」「いや、行ってない。じいちゃんに金銭面で迷惑かけらんないから」 えっ、と彩葉は首をかしげた。「おじいちゃん?」 清音はうつむくと、首筋をかりかりとかく。「俺、両親いなくて。じいちゃんの家でふたり暮らししてるんだ」「そっか、そうなんだ」 その理由に踏み込んだほう...
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ46 BL小説 綾小路家で食事会が行われたのは七月の最終土曜日のことだった。 夕方京助の車で綾小路に向かった千雪は、母屋のエントランスで車を降りた。 「いらっしゃいませ」 いつもながら慇懃無礼にこの家の執事藤原が千雪を出迎えた。 「お招きいただいてありがとうございます」 一応
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み12 BL小説 駐車場で車のトランクにワインやプリンの袋を入れていると、「あ、良太やないか、と工藤さん」という声がして、振り返ると犬連れの小林千雪が立っていた。 「千雪さん、奇遇ですね」 案の定だと良太は笑う。 「狭い街で、大抵行くとこ決まっとおるし、そう奇遇でもないわな」
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて18 BL小説 すっかり夜のとばりがおりた湾岸線を一台の古いチェロキーが猛スピードで飛ばしていた。 今夜も関東地方は熱帯夜の連続記録を更新したらしい。 夜空は晴れ渡り、月はまだ熱の覚めやらぬ街を煌々と照らし出している。 雑誌に月イチで持っているページの撮影で、豪は四時頃から横
月夜の猫-BL小説です 霞に月の15 BL小説 「あ、はい」 戸外での夜宴で遅くまで騒いで、立ち並ぶマンションの住人など、周囲の迷惑にならないように配慮はしなくてはならない。 十一時前にはお開きにすると、タクシーを数台呼んで良太はみんなを送り出した。 既に奈々は十時を過ぎる頃にはもう谷川がタクシーで八王子の実家
夏期講習の締めくくりの模試が終わるころには、清音は2冊とも本を読み終わったようだった。読むペースははやいほうだ。 肝心の模試で、力を入れて対策をしていたはずの英語のリスニングがまったくのちんぷんかんぷんだったのですこししょげていた彩葉は、視聴覚室で席を並べた帰り道の「小説っておもしろいんだな」という清音の言葉に、ぱっと顔をあげた。夏の午後の短い影がふたりの足元にわだかまっている。自転車のグリップ...
耳を澄ませば、馬の嘶きが聞こえてくるような。ふと振り返れば、回廊の奥から甲冑を身に纏った騎士たちが歩いて来るような。目を閉じれば、砲撃の煤けた匂いや炎の熱を感じるような錯覚さえ受けた。重厚な門扉を抜けた先にあった光景はそれほどに、かつての姿のままそこにあった。アルフレードのデザイナーとしての才能を見い出し、今はパトロンとしてその活動を支えているパスクァーレの招待で訪れたマルタ島。個人的に所有してい...
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み11 BL小説 確かに、店の隣の駐車場は十台ほど置けるようになっている。 平造の話によると、もともと親の土地で前は空き地だったところを、息子の吉川が借りたということだった。 吉川の家も近所にあるが、この店を建てるにあたって二階に自分の部屋も作ったらしく、カンパネッラは吉川の住居
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて17 BL小説 「え、いいのか? じゃ、そうさしてもらう……あ、あのさ、毛利が泊めてくれるって言うから。うん、遅くにごめん。え? 電話って誰から?」 ドキリ、と元気の心臓がはねる。 もしや豪からか、と思った元気だが、兄からは意外な名前を聞いた。 「古田? うん、じゃ、番号
月夜の猫-BL小説です 霞に月の14 BL小説 野口新はランドエージェントコーポレーションの本社社長である。 高校時代に海老原と野口の二人は付き合っていたが、元外相の祖父らに引き裂かれたとかで、海老原は海老原家の恥だのなんだのと言う祖父の言うことなど聞く耳をもたなかったものの、野口は代々海老原家とは近しい付き合い
清音が身じろぎひとつしないので、彩葉は行動を補足するように言った。清音といっしょにいると、ときどきこういうことがある。行動や言葉で、自分がとてつもなくややこしいルービックキューブを渡してしまったような。そのたびに彩葉は、自分の面を合わせて示さなければならない。めんどうくさいな、とおもしろいな、がはんぶんこずつの気持ちで。彩葉が「あのね」と言うと、清音がちいさく瞬いた。「いやじゃないよ、ぜんぜん。...
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み10 BL小説 平造に何か聞いているのだろうかとも思うのだが、そこはいろんな人間に関わってきただろう家政婦のプロ、というやつなのかも知れない。 いや、工藤ならこれまでにもあり、ってことなのか? 「綾小路さんとこには何時に行くんですか?」 それを聞いていなかったと、良太は思い出し
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて16 BL小説 新郎新婦までも興味深々で将清と江川の話に耳を傾けている。 「豪の作品展に、お前の写真、あっただろ?」 「豪の? ……ああ」 将清の口から今日は遠ざけていた豪の名前が出て来たことで元気は俄かに眉を顰めた。 最近売り出し中の坂之上豪の作品展があり、元気も一度
月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)13までアップしました BL小説 霞に月の(工藤×良太)13までアップしました。midsummer dream では、夏を抱きしめて(豪×元気)15、鬼の夏休み(工藤×良太)9までアップしております。
自転車をからから押しながら、清音と肩を並べて駅前に最近できた本屋にむかう。 清音は彩葉より頭ひとつぶんくらい背が高い。真っ黒な影が目のまえに落ちている。 この暑さのなか、徒歩で行ける距離とはいえ本屋などに誘ってしまって申し訳なかったなぁとちらりと思った。「菅原、読書好きなのか?」 清音が訊ねる。個人的な好き嫌いに関しての質問をされたことに内心で驚きながら「うん、図書委員になれてよかったなって思う...