メインカテゴリーを選択しなおす
高速道路のパーキングエリアに駐車しようとしたら、一区画の駐車マスにポツンと脚立が立ててあった。何だろうと思いながらボクはその隣のマスに車を停め、周りの様子を見てみれば、持ち主らしき人は居らず、どうやら脚立は置いてきぼりになっているようだった。危ないので片付けようと思ったけれど、片付ける前にその脚立に登ってみた。そこからは雪を纏った富士山がキレイに見えた。
続きが気になるうまいプロモーションに乗せられて購入。ぼんやりと記憶にあった事件。 黒い海 船は突然、深海へ消えた 作者:伊澤理江 講談社 Amazon
近いのに訪れるのが随分遅くなってしまった松濤美術館。展示は前衛写真から今のスナップ写真につながるその変容と流れである。やはり最初はアッジェから。ボクの写真もこの流れの支流末端に位置すると考えているので見ないわけにはいかない。実は昨年この図録が出版されるとほぼ同時に購入していたのである。散々予習したあとだったので目当てはプリント拝見というところだったけれど、当時の出版物の展示が面白くてついつい足が止まる。牛腸さんのカラープリントは初見、self and othersは言わずもがなだけれど、大辻さんが撮られた石元泰博ご夫妻と瀧口修造ご夫妻がとてもいい。瀧口さんのあの部屋に憧れる。 区民は金曜日無料…
危なかった。住宅地を曲がった途端に急ブレーキをかけた。人が倒れていた。何事かと、スーパーカブを脇に寄せて様子を見た。高齢の老人が仰向けになって横たわっていた。しかし息はあるようでホッとしたけれど、これは救急車案件なのか、警察なのか、まったく土地勘のないところだし急いでいるし困ったなと思いながらサイドスタンドを立てて老人に近づいてみた。黒のジャージ姿で緑色のニット帽と手袋をしていた。その格好から推測するに散歩の途中で具合でも悪くなったのだろうか、周りを見渡しても人通りがまったくない住宅地で、かろうじて老人を照らしている夕陽は間もなく向かいの森に遮られる時間帯だった。ボクは老人の耳元に近づき、おい…
例年のこの時期はゆったり業務なはずだけれど今年は何やらかにやら詰まりまくって頭から煙が出ている。自分だけでは何ともならない外注頼みばかりで工程調整で胃が痛い。これがあと一ヶ月続くので、たぶん終わる頃には眉間には深い皺が刻み込まれているに違いない。毎日苛々しながらタバコを咥えてゐる。
結局ほとんど寝られなかった。帰宅後からどうにも胃が重く感じ、寝る頃には時折唸るような痛さになった。吐くこともできず下すわけでもなく、どうにもできずタケキャブだけ飲んでソファーに座って朝を迎えた。それでも何とか仕度し、半ゾンビ状態で出社すると同僚がミーティングテーブルのお菓子類を片づけていた。見れば賞味期限切れの食い物をポイポイとゴミ袋に入れている。しかしその中に昨夜帰り際に喰った生どら焼きがあった。これはいつ期限だったのかと尋ねると1月6日で切れてましたと答えた。喰った時点で10日過ぎていた。冬とは言えさすがに生菓子はヤバいかなと、昨夜の胃痛の原因がわかったような気がした。
【試写散歩】海鴎 Seagull 205Aでの初撮影:試写結果を公開!いいよこのレンズ!
ジャンカメハンターのぐりやんです。本日は、Seagull 205Aの試写結果をお送りします。 Seagull 205A このカメラは、レンジファインダー搭載のフルマニュアルなプラカメ。レンズはHAIOU-45 38mmF2.8で3群4枚のテ
寒い。今冬一番に冷え込んだ都心部も霜柱。久しぶり。 放射冷却後の青空が気持ちよく。今年初の会合は久しぶりの顔ぶれと珍しい顔ぶれと、ハジメマシテな方々にご挨拶。 この日は英車勢合わせても連立政権を取れなかったMG勢。しかしシムカクーペやジュニア・ザガートやアバルト1000ビアルベーロなどの名車たちを拝ませていただいて眼福。今月の乗ってもいいですかシリーズは「冷蔵庫」BMWイセッタ。 はじめて座らせていただいたイセッタ。フロントドアなので必要最低限メカのコックピット。ドアを開けた時のステアリングシャフトのユニバーサルジョイントの動きがドイツ的。サイドウインドウのリアに向かって曲線を描いたスライドガ…
今年はどうも出だしが悪い。災害もそうだし仕事でも新年早々リスケが多くて調整でかなり手間取っている。ゆっくり写真を考える間も取れなくて、どうにもどんよりした年の始まりを感じる。まあそんな年もあるさと言い聞かせて22時からキャベツとブロッコリーを茹でている。
昨日から初出社。正月明けの、誰も居ない、マシンも動いていない空間は底冷えがする。暖房を入れ、仕事用マシンたちのスイッチを入れ、徐に珈琲を淹れ、熱々のコーヒーを啜りながら年賀状を振り分ける。毎年変わらないいつもと同じ業務はじめ、あと何年繰り返せるだろうか。
バイクが停めてある駐車場はマンションの軒下で、建物に囲まれているのだけれどビル風の通り道になっていてそこだけ風がもの凄く強い。ビル風と認識するのは敷地の外に出ると意外に穏やかになるからである。昨日も駐車場内の何台かのバイクカバーが捲れあがってしまうほどビル風は強烈だったけれど、都内はどこも風が強くて寒かった。あまりに冷たくてとうとう禁断のアレを装着することにした。 昭和感満載のマルトのハンドルカバー。○にトの字とHighest表記がノスタルジック。見よ、この勇姿。というかハンドルカバーにまったく違和感がないスーパーカブ。カバーの効果は絶大で、都内の通勤程度ならば素手でも大丈夫かもしれない。 こ…
新年初現像。T-MAXを暖房マックスで大汗かきながら120を6本。最後のT-MAXデベロッパーボトルは残り600ml、あと18本分。
12月29日。朝起きて渋滞情報を確認すると東名下りは意外にも混んでいなかった。そうなると明日明後日が恐ろしい。さて、この日は半休もらって帰省準備。まずはミジェットに乗り切らない帰省荷物を黒猫運送に持ち込む。 その後は昨日の続き。ミジェットのスターターソレノイドの交換。ミジェット1500はヒーターをずらさないと作業できない位置に付いているので意外に面倒。ヒーターを動かすということはバッテリーも一旦撤去が必要なのでギックリに注意しながらへっぴり腰作業。たったこんな部品を替えるだけで結構時間を費やしてしまう。取替後は実に快適で、まるでモーター本体を替えたかのように一瞬でエンジンがかかるようになった。…
まる一ヶ月ほったらかしだったミジェットが機嫌を損ねたのかセルが時折回らない。以前よりたまに発生していた事象だけれど、おそらくスターターソレノイドだろと推測し、帰省もあるので急いで部品調達。一点限り在庫ありの年内営業終了の閉店間際のS谷メカの元へ飛び込む。夕方の都内は渋滞が激しいのでカブで出撃。さすがに寒かった往復60キロ。ソレノイドの交換はこれから作業開始。
一昨日、年内すべての業務完了と思ったら昨日になってあれやこれやと舞い込んできた。案の定か、まあ想定内ではあるけれどここまで年の瀬も押し迫るとやっぱり慌ただしい。とはいえ30日までは稼働日なので焦ることはないのだけれど、家の片付けや車とオートバイの年内整備をやりたいので1日は休みが欲しい。幼き頃、大晦日は家の畳を干して大掃除をして倉庫から杵と臼を出して餅つきをし、お袋はお節と煮物を作り、夕方には親父の洗車を手伝い、フロントグリルに正月飾りを付けて、大急ぎで風呂に入って紅白を観ながら晩飯を食うという、ザ・昭和な、今考えて見れば相当慌ただしい大晦日であった。
あと2日足りないとか毎年言いながらも何とか今年も帳尻を合わすことができた。窮地を脱して腑抜けのようになっている。とはいえ30日までは業務は続くので片付けでもしながら年末まで腑抜けダメ人間を続ける。そうだ、年賀状を書こう。
さて、カニ太郎は長期入院となるのでミジェット入れ替えるべく横浜まで汽車で向かった。行きの新宿駅では湘南新宿ラインが事故のため大幅な遅延となり寒風吹きさらしのホームで30分ほど凍えながら待つ。さらに帰路では魔の山手トンネルが事故渋滞。事前に渋滞情報はチェックしていたけれど起きたばかりの事故は避けようがない。五反田手前から初台まで今度は1時間近くもトンネルの中に閉じ込められる。水温計はぐんぐん上がり、電ファンとヒーターで今度は暑くてのぼせ倒れる寸前であった。行き帰りで通常1時間半のところ倍以上の時間を費やしてしまった。年末は交通が読めない。昔からそうだけれど年末の電車は人身事故が多くなってよろしく…
ベトナムから帰ってきたボスからコーヒーのお土産をいただいた。ジャコウネコの糞コーヒーである。うんこコーヒーだけれど超高級品らしい。恐る恐る飲んでみたらフルーティーで実に美味であった。最初にこれを作って飲んだ人はなんと勇気のあることかと考えながら、年末の慌ただしさの中で優雅な一杯をゆっくりといただく時間もまあ佳きかな。
結構頑張ってスケジューリングしたつもりでもやっぱり年内が2日足りない。印刷屋さんも年末早じまいで年始はいつも1月5日からやってくれてたけれど今年は9日からということで、入稿は25日必着となる。これは動画の入稿も同じで、長編150分の一本は年明けに回したけれど60分ものを一人で必死に編集している。しかし25日に入稿できさえすればあとは左団扇でゆっくりと片付けと大掃除ができる。何とかそこをイメージしながら自分に鞭を入れる。年末のドタバタは毎年同じ繰り返しだけれど今回のトンネルの出口はまだちょっと見えない。
12月12日。カブの吹けが悪くエンストを繰り返しガス欠の症状が出たのでタンクをリザーブに切り替えた。ギリギリまで給油しなかったのはどこまでメインタンクで走れるかの実験をしていたからである。さて、燃料コックをリザーブに切り替えた途端にコック根本からドバドバと燃料が漏れ出てきた。いや困った、これではリザーブで走れない。幸い少し先にガソリンスタンドがあったのでメインタンクのままエンジンをかけボコボコ言いながらスタンドに辿り着いた。 新車みたいなカブだけれどゴム類は17年の経年劣化が出るのは致し方ない。パッキンだけ変えれば治るのは間違いないんだけれど燃料コックはバラせないのでASSYで取り寄せた。ホン…
何年か前にこのサイトで書かれていた「D76は存在意義の失われた現像液だ」という写真家の方のコラムについて、まあ確かに理解はできるけれど、当時からその意見はすべて飲み込めないと思った。アンセルアダムスの写真は美しいとは思うけれど銀塩モノクロ写真を撮る人が全員そこを目指しているわけではなく、ボク自身もファインプリントが最終着地点だとは考えていなかったからである。 あくまで個人の考え方だけれど、銀塩でデジタル写真を否定するような美しい写真を作ろうなどとは10年前から考えていない。その昔から写真は美しさだけが本質ではないはずである。写真は物質の二次元への完全再現が最終目的ではなく、そこにある事物を撮り…
ほぼ毎日通る商店街だけれど思い出せない。お店は勿論、建物もどんどん入れ替わる。ほんの二年前は、以前そこは何屋さんだったかすら思い出せない。朝日を浴びながらそこに立ち止まって目を瞑ってみたけれど出てこない。老化なのか都市の変貌速度が速すぎるのか、まあどちらもあるだろうけれど思い出せないのは気持ち悪いから一生懸命考えてみる。そんな都市を記録するのが写真なのだろうけれど、ボクは都市の記録のために撮っているわけじゃないと言い張ってみる。じゃあ何のために撮っているんだと聞かれれば自分を探しているという曖昧な返事くらいしか答えられない。