サービス残業の落とし穴(使用者編)
今回は使用者(事業主)から見たサービス残業の問題です。 多くの企業の就業規則では、残業は使用者が命じることになっており命じていない労働は残業とは認めない(使用者の管理下にあることを否定する)という内容になっています。 ただし残業命令は「有形(文書等)無形(声かけ)の指示」だけではなく「黙示」も含まれます。つまりサービス残業をしていると気づきながら放置していた場合も「認めた」ということになり、使用者の管理下の労働となるわけです。 もちろん黙示は形に残りませんから、何かあった時にしらばっくれることはたやすいことです。ただ何かあった時(過労死・労災等)や労働者側が労基に駆け込んだ際に、何かしらの客観…
2023/07/17 20:48