J-PlatPatは理系学生こそ使うべき!特許情報から企業の開発動向や市場の儲けの仕組みを先読みでき、就活の強力な武器になります。さらに、ゼミでの発言の重みも増し、教授から頼られる存在になれるメリットも。
工場やエンジンからの排ガスを処理し、クリーンにする触媒には、ほぼ貴金属(白金やパラジウムなど)が使われています。 キッチンで日常的に使われているグリルやロースターからの煙の処理にも。
焼き魚の煙や匂いを消すのも触媒:ロースターのここに触媒が使われている
魚焼きロースターが煙や匂いを出さない秘密である「触媒」について、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を用いた検索方法とともに解説します。
特許調査の第一歩:JPlatPatのOPDで世界の審査情報を見てみよう
OPDは「ワン・ポータル・ドシエ(One Portal Dossier)」の略。5大特許庁(日本・米国・欧州・中国・韓国)およびWIPO‑CASE 参加庁における審査情報が参照可能。ISRで引用された文献を確認することで、出願されている技術に先行するものの有無を知ることができます。
有害な窒素酸化物を利用価値の高いアンモニアに変える:環境触媒の新たな方向性
工場や自動車からの排ガスに含まれる有害な窒素酸化物を、触媒を使って利用価値の高いアンモニアに変換する特許を紹介。
触媒を研究する目的は大きく二つ。一つは触媒の構造の詳細や機能の原理を追求する基礎研究。もう一つは、触媒をどのように使えるのかを実証する開発研究。
公害問題に貴金属触媒なしで立ち向かった:特願昭39ー64710「高温度触媒反応によるガス分解装置」
昭和の頃の特許出願には、触媒技術者としての矜持が感じられる。現在につながる重要技術の特許を紹介。
自動車の煙は昭和のノスタルジー:自動車がたくさん走っていても、空気が汚れない理由
自動車の排ガスにはたくさんの有害成分が含まれています。それを厳しい基準に合致するレベルで無害化するために装備されている触媒は、ハニカム形状をしています。
「Catalytic cracking」はなぜ「接触分解」か?
石油精製で触媒が用いられる過程が「接触分解」などと呼ばれるのはなぜか。
鉄と触媒 身近な金属が時代の流れを左右するような優れた触媒となった
地球の35%を占める鉄は、20世紀以降の人類史を劇的に変えました。ハーバー・ボッシュ法の触媒として化学肥料の量産を可能にし、人口増加を支えたほか、フィッシャー・トロプシュ法では石炭等からの液体燃料合成を実現しました。鉄触媒による食料とエネルギーの自給技術は、当時の国際情勢にも大きな影響を与えました。
JPlatPatで触媒の特許を検索する 昔の特許を見てみるやり方
特許データベースJPlatPatでの触媒特許検索の仕方を、ざっくりと説明します
触媒の開発研究と他者特許の追試:権利侵害になる場合、ならない場合
触媒研究の第一歩は先行技術の把握である。特許制度は発明の保護のみならず産業の発達も目的としており、特許法上の「試験又は研究」に該当すれば、他者特許の追試は侵害とならない。具体的には、新規性の調査、完成度の確認、改良・発展を目的とした実験が許容される。
もし排ガス処理触媒技術がなかったら 環境触媒分野研究の重要性
環境触媒は、排気ガスに含まれる有害物質を無害化する不可欠な技術です。もしこの技術がなければ、大気は悪臭や煤煙に包まれて空は暗くなり、ダイオキシン等の発がん性物質が蔓延する極めて危険な環境となります。人類が地上で青空の下、安全に生活できているのは、この技術が背後で機能し続けているおかげなのです。
「不均一系」とは組成のムラではなく、触媒と反応物が「異なる相(固体と気体など)」にあることを指します。反応は相の境界(界面)で起こり、この接点での挙動解明こそが触媒研究の醍醐味です。
特許第四四六一九號 「觸媒保持物」 大正九年出願はアメリカ企業が権利者
J-PlatPatでテーマコード「4G169(触媒)」かつ1920年以前の条件で検索すると、熱伝導性の高い金属アルミニウムを「触媒保持物(担体)」として用いる特許(特許第44619号)がヒット。有機化合物の酸化反応における蓄熱や爆発を防ぐための発明で、米国の発明者による先見性の高い技術。
オストワルドの定義によれば、触媒とは「自らは最終生成物に取り込まれることなく、反応速度を変化させる物質」を指します。 例えば金属ナトリウムは、水の分解を劇的に早めますが、自らも反応して水酸化ナトリウムに変化するため触媒ではありません。一方、光触媒の酸化チタンは、自らは変化せずに水の分解反応
触媒は、工場(反応器内)や自動車(マフラー内)に存在します。高温高圧の環境や金属容器の中で働くため、日常生活で目にすることはありません。しかし、衣類や医薬品、デジタル機器、移動手段など、現代の便利な生活を支える重要な技術です。文明が続く限り、触媒がなくなることはありません。