ビジネスなどの話題をまとめ。雑談や挨拶、自説の整理などで使える「ネタ」として使ってください。著者の体験をもとにした中小企業診断士試験に関する情報も
ソフトバンクは何の会社? あの会社の『本業』って何?『決算書で読む ヤバい本業 伸びる副業』で学ぶ会計のダイナミズム
働き方改革やリスキリングの話題でも取り上げられることがある「副業」。言葉のイメージも何となくポジティブにどんどん変わっていますね。 では個人ではなく、会社経営で「副業」という言葉はどのような響きを持っているでしょうか そもそもあまり会社には使わない言葉ですが、つかうとしたらやはりネガティブではないでしょうか。 「本業に目もくれず副業にかまけ破綻した」って具合ですね。 しかし現代の経営において「副業」は重要な意味を持っているようです。 企業の「副業」を決算書から読む 会社にとっての副業という観点から決算書を読み、現代の企業経営について論じていくのが本書『決算書で読む ヤバい本業 伸びる副業』です…
【ブックレビュー】知っていそうで知らないあの団体の「使い方」を解説 『経営者のための商工会・商工会議所150%トコトン活用術』
「商工会議所」や「商工会」。 名前は聞いたことがあっても、「実際に何をしている団体なのか」は意外と知られていないのではないでしょうか。 「経営者の親睦会?」 「入会すると何か得があるの?」 「日商簿記の試験をやっているところ?」 「そもそも、商工会議所と商工会は何が違うの?」 また若い起業家やフリーランスの方であれば、こうした組織に対して少し距離を感じる人も多いかもしれません。「もっさりしたおじさんの集まりっぽい」「役所っぽくて、付き合いが面倒そう」といったイメージを持たれがちだからです。 中小企業政策の「実務インフラ」としての存在感 実はこの両団体、このブログでもよく扱う中小企業診断士界隈で…
暗算的アプローチで、「変化球」のWACC過去問を解いてみる~中小企業診断士一次試験 財務・会計
前回のコラムでは、「WACCは暗算で処理した方が強い」という話をしました。 ただ、あの記事を読んで、 「いや、基本問題ならいいけど、変化球が来たら無理では?」 と思った方もいるかもしれません。 netakuri-today.hatenablog.com そこで今回、皆様と一緒に解いていきたいのが、実際の中小企業診断士一次試験『財務・会計』の過去問。 比較的難問寄りと思われる、WACC + CAPMの融合問題です。 中小企業診断士試験 令和6年度(2024年度) 財務・会計 第14問 A社の負債コストは2%、時価基準の負債比率(負債÷自己資本)は0.25、WACC(加重平均資本コスト)は6.28…
WACC(加重平均資本コスト)は「暗算」で練習したほうがよい 【中小企業診断士一次試験 財務・会計】【二次試験事例Ⅳ】
中小企業診断士試験の「財務・会計(一次)」や「事例IV(二次)」で、前回紹介したCAPMと並んで、計算問題で狙われる重要論点が WACC(加重平均資本コスト) です。 netakuri-today.hatenablog.com 企業の資産(資本)には、借入などによる「他人資本」と、株式による「自己資本(株主資本)」があります。どちらの資金調達もコストがかかり、その全体の平均的な調達コストを表したものがWACCです。 CAPMとセットで出題されることもあるほか、NPV(正味現在価値)や企業価値評価とも絡む超重要論点でもあります。 計算自体は難しくないが・・ WACC自体の計算式は、ちょっと複雑に…
CAPMはなぜ「分かった気になれない」のか? ~中小企業診断士試験 財務・会計
中小企業診断士試験の「財務・会計」で、多くの初学者が一度は頭を抱える論点があります。 それが、CAPM(資本資産評価モデル)です。 テキストにはアルファベットだらけの公式が並び、過去問には「β=1.4」など謎の数字が当然のように登場する。 もちろん、公式を覚えれば計算自体はできるようになります。 過去問を繰り返せば、なんとか数字も当てはめられる。 ですが、多くの人は心のどこかで、こんな感覚を抱えたままです。 「……で、結局これ、何を計算してるんだ?」 実は、この“もやもや”こそがCAPM最大の難所です。 私自身、CAPMは長い間「分かったようで分からない論点」でした。 いつまでも理解した気にな…
なんか匂うぞ「資本装備率」② ― 中小企業診断士二次試験「事例Ⅳ」での出題可能性を考える
今回の記事では前回に引き続き、中小企業診断士試験で気になる指標「資本装備率(労働装備率)」の出題可能性について。二次試験、「事例Ⅳ」について検討してみます。 二次試験は「答え」が必ずしも一つではなく、また公表もされない試験ですが、出題者が「資本装備率」を❝正解❞の一つとして想定し、加点される問題は出るのか、考えてみたいと思います。 netakuri-today.hatenablog.com 経営分析(第1問)での出題可能性:低い まず、経営指標が答えとなる問題として思い浮かぶのは、ほぼ毎年第1問に出題される経営分析です。 形式としては、ある会社(D社)の二期分、あるいは同業他社と比較したPL・…
なんか匂うぞ「資本装備率」― 中小企業診断士試験でそろそろ狙われそうな理由
中小企業診断士試験は単なる知識問題ではなく、「今、中小企業に何が求められているか」「政策として何を重視しているか」という現実の課題が色濃く反映されます。 特に近年では、一次二次ともに、付加価値や生産性に関するテーマが繰り返し登場してきました。 構造的人手不足、30年ぶりの「金利のある世界」の到来、円安・物価高などの状況下、高付加価値事業を創出し生産性を向上、大企業との格差縮小が、今後も課題として注目されるのは間違いありません。 そこで今回注目したいのが、生産性向上の観点から、今年度にとくに試験で狙われそうな指標。 資本装備率です。 資本装備率(労働装備率)とは 装備ときくとまるで軍隊用語のよう…
「都心で一番高い山」で見る日本の放送史—NHK放送博物館が意外に面白い
虎ノ門に仕事で行き、少し時間が空いたので周囲を散歩。 すると目の前に「出世の石段」として知られる愛宕神社の大階段(男坂)が現れました。 じゃあいっちょう出世してやるか——と、半ば勢いで登ってみることに。 一段一段が狭く急な階段は意外と怖く、息を切らしながらたどり着いた頂上。愛宕神社のほかに、面白い場所がありました。 それが、NHK放送博物館。 存在はなんとなく知っていたものの、特別強い興味があったわけではありません。正直、「ちょっとした時間つぶし」のつもり(無料だし)だったのですが、これが予想以上に面白かったのです。 放送の原点に立つ場所 この博物館がある港区の愛宕山は、東京都心で最も高い「山…
中小企業診断士一次試験申し込み開始!初学者が「それでも」一発合格を狙うべき理由
いよいよ中小企業診断士一次試験の申し込みが始まりました。 この時期になると、初学者の受験生の方々から必ずと言っていいほど聞こえてくる声があります。 それは―― 「今年は時間が足りないから、科目合格をいくつか取って来年につなげよう」 というもの。 取れそうな科目だけに集中し、それ以外はいわゆる“ノー勉”で臨む。いわば“選択と集中”戦略です。 その気持ちは痛いほどよくわかります。7科目というボリュームを前に、「今からでは間に合わない」と感じるのも無理はありません。手を広げて共倒れになるくらいなら、取れるところを確実に――そう考えるのは、とてもまっとうです。 ただ、それでもあえて言います。 初学者で…
【絶対死守】中小企業診断士試験超頻出「中小企業の定義」― 本番で迷わないための完全整理【サービス問題!?】
中小企業診断士一次試験「中小企業経営・政策」で非常によく出題されるテーマとして「中小企業の定義」があります。 業種と資本金、従業員数で該当するかを答えさせる典型パターンがあり、答えも機械的に出せるため、「出たらラッキー」「サービス問題」ともいわれます。 しかし、記憶のあいまいさと本番の緊張感が重なり、「わかっていたはずなのに落とす」というケースは意外と多いものです。 実は私、この問題を落としました。 二回目の一次試験で、「覚えているはずだ」との油断で勉強がおろそかになったのでしょう。本番で「あれ?どうだっけ」となり、それでも何とか思い出した“つもり”で解答。間違っているとは思わず、答え合わせを…
実質クイズ大会? 初心者向け中小企業診断士試験「経営情報システム」の勉強法
■ 最も絶望し、最もギャップのあった科目 中小企業診断士試験一次試験の「経営情報システム」は、私がはじめて過去問を見たときに最も絶望した科目。 カタカナやアルファベットなど横文字だらけで知らない言葉が多く、しかも理数的な知見が問われるように見え、「これダメかも……」と折れそうになりました。 しかし、それに反してやってみると「意外となんとかなった」という、一番の“ギャップ科目”でもありました。 このギャップはどこから来るのでしょうか―― 結論から言うと、この科目は大半が“用語問題”です。 プログラムを書いたり、実際に業務システムを組んだりするような深い理解ではなく、「IT事典」のように「用語」と…
中小企業診断士一次試験「経営法務」の❝まともにやると範囲広すぎ問題❞にどう対処する
中小企業診断士一次試験の中でも、「経営法務」はとにかく範囲が広い科目です。 扱われる法律を簡単に挙げると、 会社法(設立、機関設計、株主総会、組織再編)民法の基本(売買、請負、債務不履行、解除、相続)知的財産権に関する法律(特許・実用新案・意匠・商標・著作権)労働法公正取引に関する法律(独禁法、下請法(取適法))など 国家資格でいえば、司法試験は別格として、司法書士や行政書士、弁理士、社労士などの分野に少しずつまたがっています。 それだけで膨大な会社法や民法が試験範囲に入り、さらに知的財産や独禁法まで含まれるとなると、正直「何でもありじゃないか」と突っ込みたくなるレベルです。 ■ 得意な人でも…
イラっとするアドバイス「実務では使えない」から考える、中小企業診断士「運営管理」勉強法
中小企業診断士の試験勉強をしていると、動画講義やSNS(特にX)で講師や合格者のアドバイスに触れる機会が多くあります。 その中で、どうしても引っかかる表現があります。 それは 「その知識では実務では通用しない」「実際にコンサルするつもりで勉強しよう」 受験生としては「……いや、わたしは実務の話をしているわけではない。今知りたいのは「どうすれば試験に受かるか」だけなんだよ」といいたくなります こうした発言は、いかにも実務経験のある人が受験生の気持ちに寄り添わず、理想論を語っているように感じられます。 正直に言えば、私もイラっとして「やかましいわ」と口走ったことが一度や二度ではありません。 ■元受…
気になる数字 「利益率10%」——日野・ふそう統合にみる自動車メーカー業界の勘所
あす2026年4月1日、日野自動車と三菱ふそうトラック・バスが経営統合し、新会社「ARCHION(アーチオン)」が発足します。 今回はこの統合の専門的な部分ではなく、両社が繰り返し掲げている、ある数字について小ネタとして取り上げます。 それはARCHIONの投資家向け説明資料などで何度も言及されている数値目標 利益率10%です。 なぜ10%なのか。少し気になったので整理してみました。 かつての「合格ライン」は5% まず、収益性を評価する際に「利益率」といった場合、売上高経常利益率と売上高営業利益率のどちらかを指すことがあります。 RoS(Return on Sales)という表現でも両方の意味…
中小企業診断士一次試験の科目の中で、「企業経営理論」はもっとも「中小企業診断士っぽい」科目。 組織論やマーケティングのフレームワークや専門用語が並び、勉強していても「おお、なんかコンサルタントじゃん」と思えてテンションが上がる科目です。 そしてこの教科には、初学者でも数か月の勉強で得点源にできるという特徴があります。 今回は、なぜ企業経営理論は“得意科目にしやすい”のか。そして、どうすればその側に回れるのかについて考察します。 全員ほぼ同じスタートライン まず大前提として、この科目は勉強のスタート時からできる人がほとんどいません。 会計なら簿記経験者、法律なら法学部出身者、情報処理ならIT関係…
最強語呂合わせ「プッと出す」で覚える為替オプション――試験本番で迷わない思考法
中小企業診断士試験の語呂合わせは数あれど、わたしが実際に最も役立ったと断言するもの。 それは、為替オプション取引に関して使われる「プッと出す」 です。 私がこの語呂合わせを初めて知ったのは野網美帆子先生の動画だったと思いますが、本当に助けられました わたしは二次試験を4回受けましたが、事例Ⅳで実際に2回語呂合わせを使える問題が 一次「財務・会計」でも周辺知識が出たことがあります。 中小企業の海外進出や為替変動など昨今の話題からも、今後も狙われやすい論点であることは間違いありません。(選択のひっかけ問題も作りやすいですからね) プッと出すとは では「プッと出す」とは何か すでにご存じの方も多いと…
おすすめ書籍『中小企業・スタートアップを読み解く: 伝統と革新、地域と世界』(有斐閣)中小企業診断士二次試験対策にも
多様すぎる「中小企業」という存在 日本の企業の99.7%を占めるといわれる中小企業。しかし「中小」と一口に言っても、その内実はきわめて多様です。 伝統的な家族経営からITを軸とした新興企業、さらにはグローバルな起業環境に至るまで、時間的にも空間的にも幅広い広がりを持っています。先端研究分野の学内ベンチャーと街の商店とでは前提が大きく異なり、同じ土俵で語ることの難しさから議論がかみ合わないこともあります。 しかし、このような多様さを前提としつつも、「小さな事業体」という共通点に着目することが重要な意味を持つのも事実です。 『中小企業・スタートアップを読み解く: 伝統と革新、地域と世界』は、中小企…
「はじめよう経済学」はやっぱり神教材!中小企業診断士一次試験「経済学」の学び方
中小企業診断士一次試験の「経済学・経済政策」は、受験生の間でも難関科目として知られています。 関数のグラフやなれない専門用語ーーー初学者にとっては特に苦手意識を持ちやすい分野です。 しかし、この科目には勉強する人にとってメリットになり得る重要な特徴があります。今回はその特徴と勉強法について深掘りしてみましょう。 経済学は「勉強法が確立された科目」 経済学という科目の特徴は、すでに体系が確立された学問であることです。 中小企業診断士試験で問われる内容は、 需要と供給 価格弾力性 国民経済計算(SNA) IS-LM分析 といった、いわゆる初級ミクロ・マクロ経済学の内容がそのまま試験範囲になっていま…
「過去問+AI」だけでは足りない? 中小企業診断士試験で意外と効く“雑談”
前回のコラムでは、現在の試験勉強において 「過去問サイト」+「生成AI」 という組み合わせが、独学者にとって非常に強力な武器になる、という話を書きました。 過去問をベースにしながら、わからない点はAIに質問する。 AIは、24時間付き合ってくれる家庭教師のような存在です。 この組み合わせは、知識の整理と試験演習を同時に進めることができ、かなり強力です。 もっとも、AIにはハルシネーション(もっともらしい誤り)がありますし、得意な教科ばかり勉強してしまうなど、勉強が偏りがちです。 では、独学でこの「過去問+AI」の組み合わせにもう一つ何か加えるとしたら何か。私は 受験者・経験者どうしのコミュニケ…
中小企業診断士一次試験 中小企業経営・政策の予想問題をAIで作ってみた
AIの苦手科目「中小企業経営・政策」 前回のコラムでは、過去問+AIという学習スタイルの可能性について書きました。 その中で、AIがあまり向かない科目の筆頭として挙げたのが、中小企業診断士試験の 「中小企業経営・政策」です。 理由は比較的シンプル。 この科目は ・毎年新しく発表される中小企業白書・頻繁に変わる補助金や制度 といった、最新データから出題されることが多く、過去の膨大なデータをもとに回答を作るAIでは、時間差がどうしても生まれ、ズレた答えをしてしまうからです。 ちなみに過去問学習そのものも毎年データが変わるため効果が薄い部分があります。 そのため従来は、長年試験傾向を見てきた予備校な…
もうスクールは必要なし? 生成AIで中小企業診断士試験の勉強は変わるのか
中小企業診断士試験の受験界隈において、古くから繰り返されてきたのが「独学か、スクール(予備校)か」という議論です。 これについては、実際に独学での合格者も多い試験であることは間違いありませんので、どちらでも正解といえます。ただ効率やモチベーション維持を重視するならスクールの方が有利というのが現実的な答えでしょうか しかし最近では、よりラディカルに「もう独学と無料のネット情報だけで十分ではないか」という主張も現れています。 大手予備校が出版するテキストや過去問集すら不要、あるいは最小限でいいという声です。 かつて、試験合格に必要な情報は予備校の門を叩くか、分厚い参考書を買わなければほとんど手に入…
中小企業診断士試験 受験を迷っているなら ~「いきなり過去問」のススメ~
中小企業診断士は、社会人のリスキリングの文脈でも語られることも多い人気資格。受験者は増加傾向にあります。 その一方で、れっきとした難関資格で「なんとなく」で突破できる試験ではありません。 一次試験の合格率は20から30%台、二次試験は20%以下。ストレートでの最終合格率は一桁台の狭き門です。 だからこそ、多くの人がある段階で立ち止まっています。 「興味はある。やってみようかな」 「でも、本当にできるのだろうか」 「途中で挫折したら、お金も時間ももったいない」 本気の受験生から見れば「そんな覚悟でどうする」と思われるでしょうが、多忙なビジネスパーソンに人気の資格だからこそ、この“止まっている層”…
ポケットサイズの行動経済学の教科書『エッセンシャル版 行動経済学』(ミシェル・バデリー著、早川書房 ハヤカワ文庫)
行動経済学は2002年に中心人物の一人米国の経済学・心理学者ダニエル・カーネマンが、ノーベル賞を受賞したことで大きな話題に。 アカデミズムの世界だけではなく、政策やビジネスの現場、またその知見にキャッチーさがあることから一般書などにも多く取り上げられている。 お笑いコンビ「バナナマン」が出演する某生命保険のテレビCMでその一端が紹介されていることをご存じの方も多いであろう。 『エッセンシャル版 行動経済学』(ミシェル・バデリー著、早川書房)は、そんな行動経済学の歴史や諸理論、基礎知識を、かなり平易に解説した入門教科書だ。 ある種トレンディな学問を、深みをもって、しかも楽しく学べる、初学者に絶好…
間違い電話が多い意外な理由 もしかしたらGoogleマップが原因かも
ここのところ、事業用に使っていた固定電話で、間違い電話が増え閉口していた いつも同じ会社と間違えて電話がかかってくるのだ。どうやらBtoBの会社であるらしく、電話に出るといきなり「〇〇の発注が〜」とか要件から話し始めるからたちが悪い。 タイミングを見て話を遮り「あのー、違うんですけど」と切り出す。 それで謝ってくれれば「いえいえ」と言って終わりなのだが、納得いかない感じで「だってこれ、〇〇社さんの番号ですよね」とか食い下がってこられたり「じゃあ、何の番号なんですか」みたいに逆切れ気味に言われたり なんで間違い電話の相手に、私が何者かを言わなければならんのだ。。 また「じゃあ、この会社の電話番号…
世界一影響力ある思想?の神髄 『功利主義とは何か』カタジナ・デ・ラザリ=ラデク ピーター・ジンガー著(岩波書店)
『功利主義とは何か』(岩波書店)は、快、幸福の総量を最大に、不快、不幸を最小にすることを目指す政治・倫理思想「功利主義」の神髄を、平易に解説する一冊。 著者の一人ピーター・ジンガーは、現代の功利主義を追求するオーストラリアの打一人者的哲学者、倫理学者だ。 功利主義で考える「世紀の難問」 本書では、功利主義の創始者として知られるジェレミー・ベンサム、ジョン・スチュアート・ミルから、ミルの議論を深化した倫理学者ヘンリー・シジウィック 、そして著者自身までの思想を解説していく。 有名な思考実験である「トロール問題(爆走するトロッコに轢かれる犠牲者を少なくするため、あえてかじを切り、何もしなければ轢か…
調査会社による倒産のリアル事例満載『あの会社はこうして潰れた』日経プレミアシリーズ
ニュースでしばしば話題になる「倒産」。実はこの言葉にはっきりした定義はないらしい。 破産や民事再生等、法的整理の適用があれば官報に載るなど倒産の状態であることがはっきりと示されることになるが、実務で倒産と認識される瞬間は、不渡りによる銀行取引の停止時。いわゆる「夜逃げ」などで空になった会社もその時点では倒産とはいえない。 つまり、会社が実質的に破綻した、「潰れた」ことは、公的情報で明るみに出るよりもっと前ともいえる。倒産のリアルを語るには、現場で何が起こっているか、をみることが必須だ。そして、そのような情報は、企業調査会社の現場の取材によってつかまれることが多い。 本書『あの会社はこうして潰れ…
原生林の力をいただく。奄美大島マングローブ観光のあとに「つむぎ庵」の薬膳ランチ
奄美大島観光で外せないのが、島中央を流れる住用川周辺のマングローブ原生林。 周囲のドライブしていても、緑深い森と流れに圧倒されます。また住用川をカヌーで下り、島特有の動植物群を眺める体験は、子どもから大人まで楽しめる定番レジャーとなっています。 とくに「黒潮の森マングローブパーク」から出発するツアーは、丁寧なガイドと手ごろな料金で人気を集めています。 ランチに少し困る? そんなときに そんなマングローブパーク周辺でのアクティビティで少し困ることもあります。 パーク周辺でランチをしようと思っても、飲食店の選択肢がそれほど多くないことです。 もちろん全くないわけではなく、公園併設のレストランや、道…
奄美大島の穴場海岸 抜群の透明度と白い砂「崎原ビーチ(さきばるびーち)」
奄美大島観光で多くの方が訪れるビーチといえば 加計呂麻島が目のまえに見える島南端、浅瀬でもウミガメとの遭遇率が極めて高い「ヤドリ浜」。 空港から至近にある大きなビーチでマリンスポーツなどのアクティビティも多く楽しめる「土盛海岸」などがあります。 それら定番ビーチも外したくはないのですが、奄美の魅力はそれだけではありません。 奄美の魅力は、集落で大切に管理されている小さなビーチが点在していること。海岸沿いを車で走ると、浜へと続く小道がいくつも見つかります 「この先にはどんな海が広がっているのだろう」と想像がふくらみます。 小さなビーチすべてを数日の旅行ですべてを巡るのは不可能だからこそ、自分だけ…
語学は爆発だ! ガブリエル・ワイナー著『脳が認める外国語勉強法』を読む
今回は、英語などの外国語学習法を通して、記憶や学習全般について多くの示唆を与えてくれる本を紹介します。 『脳が認める外国語勉強法』(ガブリエル・ワイナー著、ダイヤモンド社)です。 著者のガブリエル・ワイナーさんは、世界中で歌い、各国の音楽家と交流する米国人の声楽家で、本書は彼が独自に体得した外国語の短期学習法を解説した一冊です。 自身の経験から得たノウハウを、脳科学の理論で裏付けつつ、随所にジョークを交えてまとめていて、読み物としても楽しく、それでいて実践的です。 本書の中心となる考え方は、言語は私たちの周りの事物と独立して存在しているわけではない、という点にあります。 言語は、犬=dogとい…
令和7年度中小企業診断士二次試験 「最後の口述試験」をレポートする【心のしこりをもみほぐすラスト口述世代】
2026年1月25日、ついに令和7年度中小企業診断士試験の最終関門、二次口述試験に行ってきました。 振り返れば、二次筆記試験では三回不合格。今回も手応えはいまひとつで、二度目の一次試験免除の権利も「ドボン」を覚悟していました。 ところが結果はまさかの合格。口述試験までたどり着くことができました。 当日は、受験を決意してから4年弱の日々を感慨深くかみしめながら、ラストランともいうべき舞台へ。 面接では、予想通りの緊張と、予想以上のヘドモド、しどろもどろの受け答えに終始。酸欠状態で、なんとか10分間しのぎ切りました。 廃止決定の口述の情報は不要? さて、その二次口述試験、今年で廃止されることはご存…
顧客からのクレームで「絶対にやってはならない行動」とは? ――感情と理性のクレーム対応
どのような職種であっても避けて通れないものに「クレーム対応」があります。現場としては、できれば遭遇したくない仕事の一つでしょう。 しかしクレームの厄介さは、初動対応を誤ることで、内容以上に問題が拡大してしまう点にあります。実際、多くのトラブルは「出来事そのもの」ではなく、「対応のまずさ」によって深刻化します。 そこで今回は、クレーム対応において理論的にも「やってはいけない」とされる行動を整理しながら、適切な心構えと対策を考えてみます。 NG行動1 すぐに反論する ――人は「理解されていない」と感じた瞬間に怒りを強める クレームを受けると、不快な状況から早く抜け出したい、あるいは立場を守りたいと…
え、個人でサウジ株? 規制緩和で一気に身近になる「タダウル市場」
「サウジアラビアの株を、個人で買えるようになるらしい」 そんなニュースが今年冒頭から世間をにぎわせています。 サウジアラビアの証券取引所「タダウル(Tadawul)」は、2026年2月1日から、全世界の個人投資家を含む外国人への全面開放を決定しました。 これまでタダウル市場は、「Qualified Foreign Investor(QFI)」という厳格な条件を満たした機関投資家しか直接参加できない市場であり、外国人の個人が参加することはほぼ無理。 ところが今回の制度改正により、個人投資家でもサウジ株を直接保有し、株主としての権利を行使できるようになります。 石油の国から、投資の国へ 開放の背景…
【忘年会シーズン特別企画!?】糖質制限ダイエット最大のデメリットは「二日酔いが強くなる」説
ケトダイエットや糖質制限はいまだブームの勢いは衰えない。一方でネットでも本でも賛否がかなり分かれているのも事実だ。 危険だ、理にかなっている、続かない、いや意外と続く――意見は本当にさまざま。 そんな中で、私自身は医学にも栄養学にも門外漢ではあるが、ある程度(プチ)糖質制限で結果を出していると自負している その実践の過程でいちばん強く感じたデメリットがある。 それは、 「二日酔いが明らかに重くなること」だ。 あくまで私的体験ではあるが、酒好き目線で考えるとかなり重要なポイントだと思う。 そこでまずは糖質制限の基本を整理し、そのうえで、この「二日酔い問題」について考えてみたい。 そもそも糖質制限…
規制を「ちゃんと考える」ための一冊――サンスティーン『命の価値』を読む
複雑な社会を法でくくるのは難しい。 法律をつくるのは議会だけれども、実社会においては法を運用する行政裁量の領域が広くなる。 法に基づき、実質行政機関が決めることになる規制の中には、市民の経済活動を始めとした自由を大きく制限するものもあります。 あらゆる規制にはメリット・デメリットがあるが、そのような規制については、その目的と実効性はもちろん、決定過程、業界団体や特定政治家による影響などが批判にさらされることも多い。 では、このような議決によらない規制をどのような基準のもと定めるべきなのか。 それが本書『命の価値: 規制国家に人間味を』(勁草書房)のテーマです。 著者は、著名な法学者であり、米国…
養老保険、また聞くようになったのはなぜ? ――昔の名前が“じわっと復活”している理由
ここ数年、養老保険が“ちょっとした復活のきざし”が見られます。 「そういえば、昔よく聞いたけれど最近またCMで見るようになったなあ」という人も多いのではないでしょうか。 背景には、日本の長期金利が上昇し、保険会社が貯蓄性商品の利率を引き上げ始めたことがあります。 かつては「割に合わない」と敬遠されていた時期もありましたが、最近は再び選択肢のひとつとして戻りつつある状況です。 養老保険ってどんな保険? 一言でいえば、「一定期間の死亡保障」と「満期まで生きていれば満期保険金(=貯蓄)」をセットにした保険です。 しくみはとてもシンプルです。 保険期間中に亡くなったり高度障害になった場合 → 死亡保険…