最近、ムーミンにハマっている。 きっかけはムーミンバレーパークに行ったことだ。2019年のオープン当初から「行きたい行きたい」と思いつつ、気づけば7年もの月日が流れていたらしい。ネットの低レビューと距離の遠さがネックだったけれど、大人になった私は外部評価に惑わされず、車でスイッと行けた。結論、最高によかった。なんだか示唆に富んだ人生の伏線回収みたいだ。ただ、ここは「世界観没入型」のテーマパーク。ストーリーを知らないと、ただの物置小屋が並んでいるように見えてしまうトラップがある。ムーミンを知らない人向けの解説看板はあるものの、基本は読みものと音声ガイダンスなので、当日現地でゼロからキャッチ…
膝下までの長めの靴下がほしい。どこで売ってるかな。膝下といえば。スーツ用のストッキングを買った。何年ぶりに買ったんだろう。履くのが面倒臭くて、タイツ型のじゃなくて膝下までのにした。昔はバイト先のおばさまが履いてるのを見て、ダサいなぁと思ったり、就活時代もタイツ型のものを買い足すたびに、このソックス型はどこに需要があるんだろうと思ったりしていたが、十年越しに需要、あった。どうせスラックスの中に履くから見えないし、タイツ型はトイレに行く時の脱ぎ着が面倒臭くて、破れのもとになる。きっと皆こんな理由で履いてたのだ。こうして、ユニクロセットアップスーツ、ドンキのパンプス、百均の名刺入れ、スタンダードプロ…
仕事は忙しい時期に腐らずがんばったことで、周囲の人と仲良くなれたし、責任ある仕事も振ってもらえるようになったし、わずかに成果も出ているしで、最近の私は気が分いい。ひさしぶりにセルフネイルをしてみた。【SLEEP】夫にダサいと言われたのでこのあとワンカラーに修正した。ワンカラーくらいなら、自分で出来そうだ。ハマりこんだら大変だろうけれど、そうじゃないうちは新しい色を買ってもかかるのは2000円くらい。サロンよりは安い。鬱から1年、手の震えは収まり創作意欲もわき、楽しみたいことを楽しめている。クッキー作りも再開したい。仕事が平和なことが人生で何よりもいい。 ランキング参加中30代ブロガー
お気に入りのアボカドネイルが剥がれた。まだ一ヶ月経っていないのに。3900円もしたのに。2週間ごとに4000円かかるならネイルをいっそやめると思うんだが決心がつかない。アイブロウもアイラッシュも同様である。脱毛は早期に離脱したのに。爪先が彩られているとその箱庭感にキュンとなるのだ。かといって、セルフネイルに凝れる性分ではない。ネイルに色がのっていることの私的経済効果はどれほどなんだろう。他人と会話のきっかけになるとか、美容に気を使ってる人と思ってもらえるとか、自分の機嫌を自分で(結局はお金で)とれるとか、それらによってどれくらいの恩恵をこうむっているのだろう。ネイルは色を選んでネイリストさんに…
i-dle(アイドゥル)のウェンディーズコラボが始まった。全国5店舗限定。ウェンディーズでコラボ商品を購入すると、クリアファイル、コースター、グッズ申込書などが貰えるのだ。というわけで、早速初日のお昼にウェンディーズへ向かう。ハンバーガー、ポテト、ドリンクを購入し、いざ開封。ランダムのクリアファイルから飛び出してきたのは……ソヨン!!!!(準推し)リーダーを自引きできるなんて、めちゃくちゃ幸先がいい。期間中は足繁く通い、必ずや本命のウギと、夫の推しであるミヨンを揃えてみせる。ちなみに、ウギのコースターは無事ゲットしたなり。これだけでも最高なのだが、さらにCLASSY今月号にも(G)I-DL…
偏愛とギャグセンが詰まった箱庭映画│映画「ダージリン急行」感想
今日はスケジュールをブロックしまくり平穏をもぎ取った。同僚からしょんぼり相談がきていたのもサクッと返し、周囲にあれやこれや改善策を話し、退勤。うざいと思われていないといいが...。ご機嫌に過ごせている。ご機嫌な気分のまま、先日観て最高だった映画について語りたい。filmarks.com時空をこえてウェス・アンダーソンにハマっている。彼の作風は難解かつ奇抜で雰囲気を楽しむ「オシャレ映画」といわれているが、そんなことはないと思う。ストーリーは面白くわかりやすいし、テンポもいい。おそらく、"こだわりが強くて小さく収まる人"の世界観ってこんなものなのだ。誰にわかってもらうでもなく自分がしたいからする衝…
今年の5月は忙しすぎて薔薇を見れなかった。思えばキャンプもゴルフも釣りもできていないまま、行楽シーズンが過ぎていく。あーぁ。市場に赤紫蘇が出回り始めて、そろそろ梅も出てくるのだろうけれど、糖を摂りたくないしなぁなんて思い始めて、季節感をなかなか味わえていない。中でも先週はストイックに、糖質とアルコールを制限して暮らしてみた。するとみるみるうちにたまるストレス。なので日曜、お酒を解禁。久々に飲むお酒は大して美味しくない。飲んだのは、KALDIでジャケ買いしたこちら。 近所に古代酒のお店があるから久々に行こうかしらん。近い将来、私はオリーブの木を植えた家で、少ない友人、質素な食事、ワイン、猫、そん…
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レモンイエローの危険信号丨好奇心を収めましょうと言われましても
今日は平日の昼に外出するということで、せっかくなのでレモンシャーベットのトップスに、ペンギンの指輪を合わせた。荒ぶる非社会性への欲求である。透けてるよ...と夫が不安そうにするので、カーディガンを羽織る。羽織があればただの淡いイエローのトップスだ。それもまたよし。ボトムはネイビーを合わせた。まずはロフトでシャンプーとトリートメントを買う。韓国コスメを横目に、「ロフトに来たらとりあえず散財していた頃からしたら、大人になったな」と思う。ロフトで目当てのもの以外をスルーするスキル、これが大人の生活には重要。なのに、ガラス窓に映る自分のコーディネートを見て、あぁここにオニツカタイガーのイエローシューズ…
友人宅で鮨を振る舞ってもらった。10年前から鮨握ってるんだ〜ということで、衝撃を受けながらも訪問。もう1人の友人は自分で焼いた寿司下駄(お寿司をのせる皿)を持参していて、2人ともオタク趣味が花開いていて、思わず会っていなかった10年間に思いを馳せてしまった。私はといえば、映画鑑賞くらいしか趣味が続いていない...。諦めてしまったものが多かった。それだけ社会人になってからはサバイバルな生活をしていたので、自分自身のことを責めたくはないが、もう少し遊びを持たせたいと反省するいい時間ではあった。(真面目か)私は、目の前のものをやり込むことが好きなのだ。昨日より今日、今日より明日。そうやってよくなって…
ネイルをアボカドカラーにした。見切り発車で色を決めたため、合う色の服を持っておらず、少し困っている。とはいえアボカドは好きなので、汗をかくくらい暑くなったら、メキシカンを食べたい。🥑🌮夜、焼肉を食べに、普段は降りない駅へ向かった。そろそろこの辺りに引っ越したいね、と夫と話しながらの散策。それは「都会引退」を視野に入れた、静かな生活への予行練習のつもりだった。一歩店に入ると、その喧騒に言葉を失った。狭い通路をラジコンのように走り回る子どもたちと、それに慣れきってスマホを見たまま平然としている親たち。居心地の悪さに戸惑う私。結婚したというだけで、自分の前提がかなり変わってしまったという自覚があ…
土曜日っていちばん好き。バチェロレッテ4のファイナル、アフターローズをみてゴロゴロした。EP7までの感想はこちら。 kitsunemo.hatenablog.com恋って、落ちるものなんだと思い出させてくれた、いいシーズンだった。結婚に続くかどうかは、やっぱり別物だと思うけれど、それでもいいと思える。それくらい鮮明な『恋に落ちる』瞬間が撮れていた。もはや恋愛リアリティーショーどころか、ナショナルジオグラフィック、あるいはアニマルプラネットみたいな、人類ドキュメンタリーなのかもしれない。恋人になった2人は、新しい旅をまだ、続けられているんだろうか。ラストに残った2人があまりにも対極で、視聴者の…
マルチバースの先の凡庸な結末丨映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』感想
観たいと願っていた映画の第2弾、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』をようやく観た。公開は2023年3月だったという事実に、思わず目がテンになる。この3年、私は一体どれほどの速度で駆け抜けてきたのだろうか。本作は、極めて評価の分かれる一作だと思う。しかし、この混沌としたカオスから「傑作」を削り出したA24の審美眼と実力には、脱帽するほかない。アカデミー賞を席巻したのも頷ける。高精細なSF設定を積み上げながら、その核にあるのは「家族愛」と「自己実現」だ。「SF×居場所探し」というテーマは、どこか『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の孤独な旅路とも共鳴する。人類の自分探しの旅…
気温がどんどん上がり、街の緑が濃くなって、海がキラキラと輝き始める。 私にとって5月は、いわば「夏の仕込み期間」。 毎年、夢枕獏の『鮎師』を読み返しては、6月の鮎釣り解禁に胸を躍らせる。といっても、実際はそれほど頻繁に釣りへ行くわけではないのだけれど。今年こそは、海の上をゆったり進むSUP(サップ)に挑戦してみたい。 水族館や海が好きで、幼い頃から魚を見るのも食べるのも大好きな私。そんな私が、一足早く夏気分を届けてくれる「おすすめオーシャンムービー」を3本紹介したい。 filmarks.com 主演・のん。脇を支えるのは柳楽優弥に井川遥。この布陣だけで、邦画好きの心はすでに射抜かれるはず。…
友人と「都会は木も病んでそう」という話になり、ゲラゲラ笑ってしまった。 週末、病んでない木を見た。電車で少し移動した先にある、自然保護公園。 針葉樹林、田んぼ、耕作地、営農地...歩くと同じ緑なのに景色が変わる。愉快愉快。思わず「どうぶつの森」のBGMを口ずさんで進んだ。 先が見えない森を抜けると、広がる田んぼ。 近くにベンチがあり、日傘をさしたマダムが2人、話し込んでいた。 木々も飾りではなく自然に生え、気の良いように整備されている。これが、病んでない健全な木かぁ、と思わずため息を漏らす。蝶々も縦横無尽に空を泳いでいた。 帰り道、狭く切り取られた空間で風に揺れる街路樹を見た。呼吸を忘れていそ…
『バチェロレッテ4』もいよいよ佳境。 番組側は「1人の女性を14人の男が奪い合う」というキラキラした看板を掲げているが、実際は、結婚観や温度差がバラバラなまま進む「マッチングアプリの超絶ハードモード・ドキュメンタリー」。序盤、わずかな会話から地雷を避け、違和感のある相手を即座にリリースしていく緊張感は、もはや恋愛というより人狼ゲームに近い。 今回のバチェロレッテは、自ら「恋愛が長続きしない」と打ち明けていた。文化の壁を理由に挙げてはいたが、端から見ていると「深い関係を築くのが面倒なだけでは…?」なんて邪推もよぎる。いや、ひょっとすると不器用すぎて心のドアの開け方を忘れてしまっただけなのかも…
全然、仕事したくない。仕事したくない。したくない! 今のチームは私以外全員男性。というか、女性がかなり少ない。管理部門は全員女性で、結構年上の男性の管理職に率いられてて、心底羨ましい。結局、女性が輝くのって、そういう環境だと思う。女性比率多めでも辛いし、管理職と年齢が近いのも嫌。 仕事でダメだったときに全人格否定された気分になるのは女性が多いそうだ。それだけではなく、私は今日は敬語で次の日はタメ口なのが気になるとか、この依頼の仕方は私を尊重してないとか、この人は普段から信用ならないとか、そういう感情論がたくさん入る。女々しい女なのだ。 責任感、調和といった、家庭を築くうえで必須のスキルが、仕事…
ゴールデンウィークが終わった。 今年は久々に家族に会い、それぞれの近況を聞いた。その結果、しっかり病んでしまった。生理前というタイミングも、精神的なダメージを大きくしたのだと思う。 友人がかつて「姉の人生を自分のifルートとして見てしまい、嫉妬してしまう」と話してくれた。私の今の感覚も、それに近い。SNSで他人の生活を見るのとはわけが違う。家族は、育った環境や遺伝子といった条件が似ている分、そこにある不平等や不条理が、よりリアルに突きつけられてしまうのだ。 一方で、姉から「あなたの人生が羨ましい」と言われたこともある。結局は、お互いに隣の芝生が青く見えているだけなのだろう。本当は、私自身…
漏斗胸の手術から、気づけば一年半が経った。 術後の体にはすっかり慣れたが、体質は劇的に変わった。物理的に胃が膨らむスペースが確保されたことで、これまでの私には縁遠かった「満腹になるまで食べる」というコマンドが人生に追加されたのだ。空腹を満たせる喜びを知った今の食事時間は、人生で一番輝いている。 そして当たり前のように、太った。 数値上はまだ普通体重の範疇だが、かつて「シャープな自分」をアイデンティティにしてきた私にとって、この丸みは想定外の事態だった。以前なら着こなせた直線的なカットの服が、どこか窮屈に見える。似合う髪型も、自分を取り巻く空気感までもが、音を立てて塗り替えられていく。 …
GWよ永遠に丨ゲーム『Cult of the Lamb』プレイ日記
念願の、いや悲願の「ダラダラゲームデー」が幕を開けた。 今年のGWは初動から完璧だったはずだ。早々に衣替えを終わらせ、ニトリで新調した冷感敷きパッドをセット。生活の解像度をパッと夏仕様に切り替えた。しかし、準備が良すぎたのが災いしたらしい。いつもの癖で窓を開け、心地よい夜風を招き入れて眠りについたら、翌朝には喉が焼けるように痛んでいた。冷感マットの性能に、私の免疫が負けたのだ。 気を取り直して、ソファに深く沈み込む。微熱のなか手に取ったのは『Cult of the Lamb』。これが、恐ろしいほどの「大当たり」だった。 生贄として捧げられた羊が、封印されし邪神の力を借りて死の淵から舞い戻り…
明日は最高気温が26℃になるらしい。着たい服はもう決めた。タンクトップだ。 映画『テルマ&ルイーズ』を観た。 まだまだ女性の地位が低かった時代。専業主婦のテルマとウェイトレスのルイーズが、一度犯した罪から逃れるようにして、戻れない道へと加速していくロードムービー。言わずと知れた往年の名作である。 社会構造の被害者でもある彼女たちは、男社会を振り切るように旅をし、規範を外れていく。その苛烈な過程で、女同士の連帯はより強固なものへと深化していく。 当時のハリウッドで女性メインの作品は珍しかったというが、驚くほど精密に、そして尊厳を持って彼女たちが描かれている。 バカンスに出かける二人が、…
『燃えるドレスを紡いで』をみた。 たしか『哀れなるものたち』公開時に広告が流れていて、観たいなーと思ったまま時期が過ぎ、ようやく配信された。諦めかけてた。 オートクチュールデザイナーの中里唯馬さんが、パリコレに挑むにあたって、衣服の終着点をみに行き、そこから衣服のあり方を考えるという。 そうして向かったのがケニア。 20年前のアメリカとの交渉により、関税なしで輸出できる代わりに、アメリカの廃棄物を受け取っているのだという。毎日20個ものコンテナに積まれた、圧縮された衣服ごみ。世界の衣服の75%はごみとして捨てられる。 そのごみが捨てられる街では、大型鳥類や牛とともに人間がごみを漁って、使えるも…
忙しい時期を脱して、やっと訪れた平穏。深呼吸、深呼吸。 とはいっても月末なので、やるべきタスクは山積み。組織にいれば色々思うところはある。それでも今は、波風を立てず、まずは「みんなと仲良く」やっていこうと思う。 仕事が落ち着いて真っ先にしたのは、意識を断絶するかのような泥の睡眠。それから、ドラマ『九条の大罪』の一気見だ。柳楽優弥と松村北斗という二大推しが共演するのだから、観ないという選択肢はない。 一通り観終えた感想を一言でいえば……「エンターテインメント」だった。 本作はヒューマンドラマの皮を被ってはいるが、人間の深淵にまでは踏み込んでこない。かといって、心臓を抉るようなサスペンスの…
「先輩、あの人から舐められてますよ。あの人、典型的な男尊女卑だし、先輩は言い返さないから」 後輩に言われた言葉である。正直そのとおりだと思う。複雑な組織の力学で私の上司に君臨する同世代のあの人にとっての私は、八つ当たりの対象にしても安全な、都合の良い「年上の女」枠なのだろう。あの人が対等にもしくは快く対応できるのは、男か、20代の女。 オフィスに戻れば、20代の女の子が役員に「なんでエナドリ飲んでるの?」と絡まれていた。 彼女はピンクのモンエナをストローでちまちまと飲みながら、小首を傾げて答える。 「ピンク色で、かわいいからです」 相好を崩す男たち。 強い、と思った。 自身の「女」を完璧…
今日も今日とて5時に起きて会社に行く。クソが。 忙しい忙しいと脳内が騒がしいくせに、残業時間は20時間着地だ。数字の上では「ホワイト」なはずなのに、この焦燥感とイライラの正体は何だ。調べてみれば、ツァイガルニク効果というらしい。 ツァイガルニク効果完了した事柄よりも、未達成や中断した事柄の方をよく覚えている心理現象。人は目標が達成されないと「緊張感」が持続し、続きが気になってしまう。 やりかけの仕事がいくつも首を絞めてくる。まさにこれだ。「完璧を目指すより、まず終わらせろ」とはよく言ったものだが、それができれば苦労はしない。結局、私のつまらないプライドとクオリティへの固執が、終わらない…
「ぼくは勉強ができない」(山田詠美)の大人版、「ぼくは仕事ができない」なんて小説があれば、今すぐに読みたい。 仕事が振ってきすぎる。期待に応えたいわけでも昇格したいわけでもないのに、基準量が多すぎる。同世代の課長は、「こういうものだよね」と笑っていた。そうやって笑っているから先日、離婚したんや。 仕事の都合で5時台に家を出た。初めは文句言う気満々だったのに、意外に5時台の景色が良くて気分が上がった。澄んだ空にひとけのない街。川に雲が反射して、ラッピングトレインが粛々と運行を続けている。 5時台。いつぶりか。終電を逃したぶりなので、2年ぶりか。 人も少ないというか、真面目で抑制心にあふれた人しか…
いっときラブブが流行ったと思うが、ラブブ以前から私はポップマートに大ハマりしており、その中のスカルパンダというシリーズはほぼ買い集めていた。いまは一体だけを残して引っ越し時に全処分。(もったいない) それでもまた、輸入ブラインドボックスブームに溺れて、バッグにつけるタイプの「ぬい」を、つい買ってしまう。その中でも今日購入して満足しているのが、『シノノ』だ。 下がった眉毛、いたずらな瞳、キュッとすぼめた唇。ユニークフェイスのドールを愛する私には、これがもう、たまらなく刺さる。 特に、尖ったニンジンのような鼻がいい。だいたいこの手のドールは、鼻がないか、あっても点。それだとどうしても「赤ちゃんみ」…
私はホラー漫画が好きでついつい読んでしまうのだが……今、どうしても紹介したい最高の作品がある。 『写らナイんです』だ。 現在7巻まで発刊されている本作は、「青春ホラーコメディ」を冠しており、その実態は【ホラー×ギャグ×恋愛×友情×バトル】が超高純度で結晶化した化物級のエンタメ作品である。 闇鍋なのに、すべてが「本格派」 特筆すべきは、その引き出しの多さだ。伝奇、西洋ホラー、サスペンス……あらゆる恐怖のジャンルがまぜこぜになって押し寄せてくる。「コメディだから怖くないんでしょ?」と油断してはいけない。ほろっと切ないエピソードがあるかと思えば、週刊少年ジャンプばりの熱いバトルが展開され、その最…
先日、可愛い感じのボトムスを購入。早速会社に着ていくと、男性の部長に「それどこの?いいなぁ!ほしいからブランド教えて!」と言われてほっこりした。相手に信頼と清潔感がなければセクハラ案件ではある。 夜、映画『サブスタンス』を観た。デミ・ムーアがゴールデン・グローブで主演女優賞を獲得しているが、とにかくグロい(スプラッター系)なのでオススメはしない。でも、「女」が詰まっていて、面白くはあった。(映画自体にinterestingな面白さはない) 露悪的な男性像、若さへの憧憬、母と娘の確執、美への執着、承認欲求への葛藤。日常で起こるあらゆることが「女」というレンズ越しに見える映画、というのがこの映画の…
結局定時には上がれずだったが、有給を取得し、旅行に行ってきた。北関東の温泉街。内風呂付き。自然を眺めながら入るお風呂はどことなくファンタジー感が漂っていた。 というのも、野生が残る山々にはまだ桜が残りところどころピンク色。火山噴火の後の凝灰岩だという岩肌には水色。バブル期に建ち経年劣化した建物たちと、相反して磨き込まれた上質なサービス。その非日常感が、RPGの街みたいだった。 あと10日もすれば川下りなどの行楽シーズンを迎えるらしい。人よりも自然が賑わって見えるいい時期に行けた。 ちゃんとした旅行はおそらく6年ぶりだった。友人と行く旅行はたびたびあったが、夫となんて初めてだし、恋人と行くのもい…
最近仕事が忙しくなって、朝8時から夜20時くらいまでははたらいている。 その間、夫が家事をしていて、だんだん不満をため込んでいるのがわかる。もっと話したいしもっと分担したいのだ。 けれども仕事終わりの私に向き合う気力はなくて。 そんなときに、「共働きは持続可能なのか」というニュースが目に飛び込んできたから、はい!はい!はい!挙手しそうになった。専業主婦が持続可能とは思わないけれど、共働きは持続可能じゃないよと思う。 がんばってはたらいても家も買えなければ子どもも育てられない。出世するわけでもないし、趣味を謳歌するわけでもない。 資本家がうまく労働者を扱えるせいで、労働者の私はちっともおい…
ファミマのフォトTを買った。【商品名】長袖フォトTシャツ【価格】2,264円(税込2,490円) 暖かかったのでデニムジャケットを羽織りたく、合わせるためのきれいめTシャツを探していて、白羽の矢を立てた。思ったとおりのコーデができて満足。 Tシャツの色を拾って、ネイルもピンクに。ピンクのスキニーフレンチグラデ。いつも行くネイルサロンで奮発して、いつもより1000円上乗せしてデザインネイルにした。 ネイリストさんは前に担当してくれた人で、仕事が丁寧な人だ。今回も集中して色を乗せていってくれた。出来上がりを見ると、スキニーがスキニーすぎて私には全然見えない。ネイリストさんと私の前に立ちはだかる年齢…
夫と『RRR』パーティーをした。映画『RRR』を見ながら、ケンタッキーを食べて、RRRの主役2人を模した「青」と「赤」のドリンク(クライナー)を飲むというささやかなパーティーだ。 そこからインド映画に火がつき、『マダム・イン・ニューヨーク』もみた。 家族で唯一英語がしゃべれず、疎まれるマダムが、ニューヨークに滞在する5週間を描く本作は、英語だけでなく何かを学びたいという気持ちを思い起こさせる。 ニューヨークという土地で彼女にも誘惑は訪れるのだが、彼女はぶれずに「家族」を選び続けるのだ。なんだかそこに、インドの女性やインドという国の強さを感じた...。 これがアメリカ映画だったら、それなりに火遊…
心というものを思い出したのである。 先日、10年来の旧友たちと会って、おしゃべりをしている中で、異なる属性の人と話すと自分の立ち位置がわかるな、と思った。私は職業病で色んなことを知りすぎているし、ツールも先取りしている。それがいいことか悪いことかはわからないけれど、大事なものが見えなくなっていたな、と思った。大事なもの、『心』である。 今は大体のことをgeminiが解決してくれるし代行してくれる。大体のものは数字で測れる。測れないものはないものとして扱われる。でも本当はそうじゃない。『人の心を動かす』、これが仕事の肝なんだった。 どうやれば人の心を動かせるかと考えたとき、それはgeminiでは…
聴力が落ちすぎて困っている。もはや、窓を開けてテレビの音を楽しむなんて贅沢はできないし、平穏な日常でも聞き間違いのオンパレードだ。先日、映画『ショコラ』を観ていたら、「ヴィーナスの乳首」という優雅な台詞が、私の耳には「ピーナッツの乳首」と着弾した。隣で夫が、絶望と困惑が混ざったような顔で「……ほんとうに同じ映画、観れてる?」と呟いた。 老化だ。サ行、タ行、ハ行といった高音域が、私の世界からログアウトしている。十数年前、すでに病院で「高音が聞こえにくいタイプだね」と宣告されていたが、それにしてもだ。「〇ィーナ〇」というスカスカの不完全データに対し、刹那の速さで「ピーナッツ」という解をぶつけてく…
ただの日記と明るい宇宙映画丨映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』感想
週末はお花見日和。近所も歩行者天国が作られパレードや出店が出ていたみたいだけど、体調が悪すぎて行けなかったのが残念。家でサイレンの音を聞きながら、一日中アニメをみた。みたのは『ひぐらしのなく頃に』。それはそれですごいよかった。 翌日、ようやく布団をでて、話題の映画、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観に行った。 今までの宇宙映画にはない明るさ。映像もカラフルで、キャラクターもポップで、ラストも幸せな気持ちになれる。へぇ~、宇宙映画にこういうラストを結びつけるのかーと意外だった。「こういうラスト」、物語論では分類分けされしっかり名前がついているらしい。やっぱり脚本家や作家って、物語論を学んでる…
疲労が抜けきらないまま生理前に突入である。セロトニンは枯渇しトランス状態。攻撃、悲観、後悔。脳の制御盤を負の感情にジャックされ、おまけに外は霧雨だ。重力が私を押し潰して、もはや持ち直しようがない。ようやくひとつの山場を越えたというのに、次なる仕事のプレッシャーが背後に立っている。やってられん。 独りごちて、するめを噛んだ。噛むことや走ることのリズム運動は、自律神経を整えるらしい。サバイバルな知恵だ。失ったトリプトファンを略奪するように、チーズ、ヨーグルト、チョコを胃に流し込む。高尚な理性など霧散し、生存欲求に支配されている。 先日の芸能人の結婚報告に、「お仕事はこれからもマイペースに」とい…
街へ出かけたら、もう桜もチューリップも咲いていた。桜の中には、白とピンクの二色に分かれている不思議な木があって、そのコントラストを写真に収めるために、小さな人だかりができていた。 最近は、夫のランニングに自転車で同行するのが習慣になっている。週末ともなれば一時間を超えるこのサイクリングは、単なる運動不足の解消ではない。移ろう花鳥風月を肌で感じる、私にとっての大切なマインドフルネスの時間だ。 そうして自分の中に「余裕」という余白が生まれて初めて、皮肉にも周囲の余裕のなさが、透けて見えるようになってしまった。かつての私がそうであったように、せわしなく波立つ他者の空気にあてられて、かえって居心…
春特有の気だるさ。関節の節々が痛み、心は理由もなくクヨクヨと沈んだかと思えば、ささいなことにトゲを立ててイライラしてしまう。寝ても寝ても眠い。エネルギーがたくさん必要。紛れもない春だ。春の魔物。 重い腰を上げ、お昼ごはんの買い出しに出ることにした。メニューは夫の好きなオムライス。 玄関で選んだのは、お気に入りのとんがりミュールだ。外に出ると、街は雨上がりのアスファルトの匂いに満ちていた。湿った空気が気持ちいい。買い物を終えて戻ってくると、マンションのタイルに自分の歩いた軌跡が残っていた。シュッと尖ったその足跡は、濡れて地面に張り付いた落ち葉のようで、なんだか可愛い。 塩の魔人みたい キッチ…
おつかれもん。🍋 今日は水曜日。週の折り返し地点で、体も心も重い。この疲労感は、かつての心地よい達成感とは似て非なるもの。細胞の一つひとつが酸化し、錆びついているような、独特な澱み。 先日、ショッピングモールの鏡に不意に映った自分の顔に、思わず「ギャッ」と声が出そうになった。肌荒れやくすみといった分かりやすいトラブルではない。ただ、なんというか、泥人形っぽい...? これが噂に聞く「ごわつき」か。いや、「ビニール肌」か? これでは、せっかくのメイクもファッションも、魂が宿らないではないか。ただでさえ体型の変化で「着たい服」と「似合う服」の距離が開いているのに、マネキンの材質までB級に成り下が…
ホワイトデーということで、夫が手作りごはんとチョコを振る舞ってくれた。なんと明日も、おかわりならぬ「追い手作りチョコ」を準備してくれるらしい。想定外の過保護っぷりに、うれしすぎて胸がいっぱいだ。 私の憧れは、少女漫画に出てくるようなピュアな水族館デート。もっと言えば、水族館デートの終わりに捧げられるイルカのペンダントに、密かなときめきを感じてしまう。そんな私の「少女趣味」に苦笑いしながらも付き合ってくれる夫と、しながわ水族館へ向かった。 スーベニアショップで、ずっと気になっていたイルカのブレスレットを手に取る。「案外普通だな」と、夫はいつもの調子でそっけない。けれど、彼はそのままレジへ向…
日本アカデミー賞の余韻に浸りながら、自分の「目利き」っぷりを静かに噛み締めている。ノミネート5作品のうち3作品を、映画館の暗闇で、あの巨大なスクリーンから溢れ出す光として浴びていた自分。この「感度の高さ」こそが、日常を彩る最高のスパイスだと自画自賛しても、きっとバチは当たらないだろう。華やかな授賞式の映像を眺めるほどに、あの日々、劇場で震えた記憶が鮮明に蘇る。 もしも「私的日本アカデミー賞」を授与するならば、全部門独占、文句なしの最優秀賞は間違いなく『ファーストキス』だ。 物語は、最愛の夫・駆(松村北斗)を亡くし、空虚な部屋に取り残されたカンナ(松たか子)の日常から幕を開ける。彼女に訪れた…
深夜一時の小籠包丨ドキュメンタリー『場所はいつも旅先だった』感想
青春時代とは、どんな時代だろうか。 部活動に打ち込んだり、恋愛に身を焦がしたり。あるいは、出口のない悩みに悶々としながら、絶望の底を這いずり回るような日々。きらめきと閉塞、その両面がコインの裏表のように張り付いているのが、あの季節の正体だと思う。 私の場合は、少し特殊な環境だった。 裕福な幼少期から一転、両親の離婚によって貧しい母親側についたことで、人生の土台が大きく揺らいだ。家族が散り散りになった喪失感を抱えながら、一方で、独身に戻った父の「二番さんの子」になってしまうのではないかと常にヒヤヒヤしていた。きょうだいや、父の周囲に群がる女性たちと、限られたリソースを奪い合う。今振り返れば、ま…