まだ10歳の子供を残して。 妻が亡くなってしまいました。 その笑顔。 懸命に生きる姿。 どんなに救われていたのか。 君が確かにそこにいた記憶。 消える前に。 ここに記していきたいのです。
君の告別式が終わった翌日も、息子はプールにも塾にも行った。学校から帰ってくると、私は仕事で誰もいない、1人で準備をして、自転車やバスで向かう.今までは君がいて…
君は毎週、車に乗って。市場へと買い物に行っていた。君にとっては日常の光景なのに。たまに行ってみたいと私が言うと、ニコニコと一緒に歩いてくれた。「昼ごはん、どこ…
翌日、私は携帯ショップへ行った。店舗に入ると妙に明るく挨拶をされる。素晴らしいはずなのに、私は気持ちが沈んだ。「奥さんが亡くなりました」「そうでしたかー、手続…
携帯電話。この解約も辛かった。仕事用とプライベート用。二つのスマートフォンを君は持っていた。初めはあまり使用頻度が高くなかった仕事用を、初期化して継続し息子に…
冷凍庫に大量に入っていたポテトフライを揚げ。使いかけのネギを刻んで、生のわかめを入れて味噌をとき、汁にする。ひじきを水に浸し。フライパンで炒める。来る日も来る…
私はあの小さなお店に行った。パン屋さんも定食屋さんも中華屋さんも店を閉め。それぞれが虚ろな暗闇の空間になっていた。一つだけ何も変わらない店内に入る。すぐに開店…
まずやらなければいけなかったのが。各種、契約関係。携帯電話。クレジットカード。銀行口座。サブスクリプション。ずっと病気だったわけではなく。まだまだ人生は続くと…
これから息子も大きくなり。手がかからなくなったら。一緒に日の当たる席に座りながら。飲んだり楽しかった二人の時代。息子の病気で大変だったこと。小さなお店でともに…
我が子が生まれてくる時。我々は不惑の年齢であったが。それは関係ない。全てが初めてのことであり。年齢は逆に不安になる要素の一つでしかなかった。母子手帳で、生まれ…
お義母さんがいなくなり。息子と2人きりの生活になった。亡くなってからずっと誰かがいたから、何だか家が寂しくなった。ましてや、君に似た真っ直ぐさを持った義母さん…
最後まで残ってくれたのは。お義母さんだった。息子は君の残像が残る義母がいて。安心できたようだ。1人で学校に行き。1人で自転車で塾に行き。1人でバスに乗りスイミ…
君の親族たちが帰った後。次に帰ったのは、父母と兄。3人が帰る前に、息子を連れて動物園に行くことにした。息子は動物たちに目を奪われ。楽しそうに話しかけてくる。よ…
君は目の前の祭壇に。小さくなって、静かにそこにいる。一週間前は。あんなに笑顔で。そばにいてくれるのが当たり前だったのに。深夜の暗がりの中。何本目かわからない線…
遠い日の君の姿 TUBE作詞:前田亘輝 作曲:春畑道哉もうずっと 遠い日の君の姿冬の星座ふたり 誓いをたてる夢目醒めても 消え残る淡い香り温もりのベットに戻れ…
独りよがりな文章、失礼しました。ただこのブログは、そもそも彼女のことを書き留めようと始めたので。心のままに書いておこうと思いました。あまりにも早く星になってし…
※これは彼女への願いと自らの救済のために書いた夢です。不快に思われる方がいたら読み飛ばしてください。貴方。たくさんの写真をありがとう。たくさんの物を入れてくれ…
※これは彼女への願いと自らの救済のために書いた夢です。不快に思われる方がいたら読み飛ばしてください。貴方はまだ泣いている。どうしたら良いの?私には何もできない…
※これは彼女への願いと自らの救済のために書いた夢です。不快に思われる方がいたら読み飛ばしてください。貴方が泣いている。子供みたいに目をこすりながら。ボロボロと…
※これは彼女への願いと自らの救済のために書いた夢です。不快に思われる方がいたら読み飛ばしてください。いやだ。いやだよ。楽しみにしていた旅行に行きたい!3人で美…
※これは彼女への願いと自らの救済のために書いた夢です。不快に思われる方がいたら読み飛ばしてください。どうして。どうして私だけが。貴方とあの子がそこにいるのに。…
彼女の身が天に昇るまでを書きました。そこで私の哀しみ、迷い、心の全てを吐き出せたと思います。でも。私は思いました。君はどう思っていたのか。泣きっぱなしの私を見…
蛍 TUBE作詞:前田亘輝 作曲:春畑道哉愛すること 誰かに教えてもらった訳でもないのになんでかな 知っているこの胸ずっと前から 生まれる前から誰かのためでな…
皆さん。ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。当初は。2人しか知らない妻との記憶が。誰にも知られないまま消えていくのが切なくて。私の目の前の彼女が精…
これからは。私一人で息子を育てる。君の残したたくさんの人たちの思いが集まり。私を助けてくれるママになる。そのママは。君なんだ。君が天国に行く四十九日までに。息…
骨壺を祭壇の上に置き。位牌をその前に置いた。線香に火をつけ。お鈴を鳴らし。静かに手を合わせる。君はいつも私と息子のことを考えていて。自分の人生全てを賭けて生き…
君がいつも会社に行くのを見送ってくれた玄関の扉を開け。帰ったら息子が駆け寄って来た廊下を歩く。2階のリビングへの階段を、君を大事に抱えた息子はゆっくりとのぼる…
家までの帰り道。3人で何度も何度も通った道。笑顔で。時には喧嘩して。かつては君がほとんど運転した車の中から見える。君の温もりしかない街。君だけがいないだけで。…
息子は助手席に座り。君の入る木箱を持つと聞かなかった。重い箱はまだ小さい君には酷かと思ったが。意外なほどに力強い力で持つと、何事もないかの様に抱えて前を見た。…
静かになった式場の駐車場で。私は空を見上げた。青く澄み渡り。広く広く広がっている。それはいつもにまして。残酷なまでに綺麗だった。
外に出ると。どんよりした曇り空だった。葬儀屋は、最後にお言葉ありますか。そう聞いてきた。何も考えていなかったが。君の親族たちに、挨拶をしたいと思った。今後、私…
市役所に着いた。駐車場をすぎ、裏口の自動扉をくぐった。車を降りて戸籍をもらうためにカウンターへ向かう。そして、ついた。このソファ。カウンター。記帳台。記憶が鮮…
君が出てきた。ステンレスの上に君のお骨は載っていた。まだ若いから沢山残っていると言われた。抜けなかった結婚指輪は見つからなかった。少し残念だな、と思ったけど。…
「皆様、どうぞ」静かな部屋の中に、係員の声が響く。そうか。もう終わったんだ。よし。君を迎えに。行こう。
お義姉さんは。妹は幸せだったよ、と言ってくれた。貴方と会わなければ。きっともっと未熟なままだったと。ありがたい。少しだけ救われた気がした。お義兄さんの前に立つ…
まだ。まだだろう。お前にはやるべきことがあるじゃないか。さあ。これから歩くんだろう。息子のために。私は立ち上がった。ぐっと口を引き結んで。そしてゆっくり歩き。…
がらんとした控え室で。私と息子は父や母たちと。君の家族はその親族たちと座った。抜け殻のようになった私は。ぼんやりと水を飲んだ。ああ…。どうすれば…。…。ダメだ…
ガラガラガラ。大きな音が鳴った。係員により棺は中に入り。扉は閉められた。ボタンが押されると。ぼうっと音がした。ああ。これで。私は。1人で。息子を育て。生きてい…
小さな扉が開いた。棺の君が運び込まれる。目の前にいるのに。まだそこにいるのに。その先に入ると。君の身体は灰になる。…。…。合掌して。目をとじる。涙が静かに流れ…
無機質なビル。君は先についていた。私が車を降りて近づくと。ゆっくりと葬儀社のミニバンの後ろの扉が開く。私と息子は再び棺の先頭に手をかけ。後ろは近しい親族の男性…
火葬場へ向かう車の中で。私と息子は何も話をしなかったような。3人でよく走った道を見ながら話したような。よく覚えていない。でも一つ言えるのは。君の温もりしかない…
式場を出て、駐車場に向かう。いつも乗っている車の扉を開ける。私と息子は後部座席ではなく。運転席と助手席に座った。いつもは君と3人で。どこに行こうか。何食べよう…
近しい親族たちの手で。君の棺は持ち上げられた。私と息子は先頭に手をかけ。大事に大事に進んでいく。そしてエレベーターを降り。式場の前に停められたミニバンに。優し…
最期に3人でのお店を頑張ってくれた。息子からも挨拶をしてもらった。本当に立派だった。原稿など持たず。自分で考えて。真っ直ぐに前を見て。しっかり言葉を繋いだ。こ…
君が収められた棺を前に。私と息子は、参列者たちに挨拶をした。来てくれた方への感謝を話した。でも。どうしても君への思いが強くなってしまった。太陽のような君への感…
棺いっぱいの花と。沢山の思い出に囲まれて。君は微笑んでいた。私と息子は泣きながら。棺の蓋を閉めた。少しずつその美しい顔は蓋で隠れていく。ああ、これがもう最後な…
棺の蓋が閉まる。「ほら、もう最期なんだよ」息子に言う。周りに心配かけないと泣かなかったのだが。「もう会えないんだ。いいのかい」息子はグッと息を呑んで。叫んだ。…
3人の沢山の思い出に包まれて。君は旅に出る。棺に入れた全てのものに思い出があり。それが君の支えになれるように。幸せにしてあげたかったな。君の笑顔が好きだったの…
ついに最期の時が来た。棺は開けられ。祭壇の周りに飾られた花が切られ、皆んなの手で入れられていく。息子は寂しくないようにと犬のぬいぐるみを入れた。私は君が好きだ…
泣いている私を見て。君は絶対にこう言う。ごめん。君はそういう人だ。ずっと私を見てくれて。辛い顔を見ると一緒に考えて。笑うと君も笑って。嫌なことがあると共に怒っ…
君が隣にいるだけで。笑顔で頷いてくれるだけで。私は力がもらえた。大きな大きな仕事に挑戦しようという時。怖くて不安になった時。貴方がやりたいと思うなら大丈夫!何…
告別式が始まった。最期の3人でのおもてなし。お焼香に来た人に。2人でありがとうを込めてお辞儀する。体が動かない君の分まで。家族の誰かが大変な時は。他の2人が助…
私が会社の仕事に耐えられなくなった時の受け皿を、必死に守っていてくれた感謝の意味を込めて。息子の誕生日旅行を兼ねて、君への感謝の旅行を考えた。私は、君がずっと…
二ヶ月後に店を辞めるのに。君は全力でお店を続けた。朝早く起きて仕込みを続け。大輪の笑顔でお客さんを迎え。美味しい料理を振る舞った。寒い日は缶コーヒーをカイロが…
お店のことを思い出す。あれだけ上手く行かなかった私の仕事も。君の店で懸命に働く姿に、奮起させられたのか。頑張りが噛み合ってきて。少し結果が出始めた。それに比例…
喪主として2人で座る。目の前に座るお義母さん。お義兄さん。お義姉さん。父、母、兄。そしてお世話になった人たち。式が始まる前。私は何度も席を立って。君の顔を見に…
告別式の会場が開いた。昨日に続いて沢山の人が来てくれた。通夜と違って。少しだけ落ち着いておもてなしが出来た。私と息子は並んで。来た人にご挨拶した。昨日と同じく…
祭壇に飾られた君の写真を見上げる。君は子育てと。あの小さい店。そして私のために家を守ってくれた。だから私のように飲みに行くこともなく。ふらりと遊びに行くことも…
一睡もしないまま、朝が来た。「おはよう」息子は寝ぼけた目をこすりながら起きてきた。君の前にぼんやりと立つ私の横に立つ。「なあ、いいか」「何?」息子は私の顔を真…
「本当に頑張った!」君は帰りの車で、そう息子に言った。息子はえへへ、と照れくさそうに笑った。「私は作るのに精一杯。お客さんの相手は全部やってくれたんだよ」いつ…
私は最寄りの駅を降りて。早足で君の店に向かう。どうなんだろう。売れたのかな。売れてればいいな。そして店に着いた。君は1人で店の前の足跡カウンターに立っていた。…
間も無く国民的グループの嵐が解散する。君は昔からの大ファンで。いつかはライプに連れて行ってあげたかった。テレビでそのニュースが流れていて。その日付を見て思った…
私は当日会社だったので。休みだったまだ9歳だった息子が手伝うことになった。私が手伝いに行くのを見て。どうしても行きたいって聞かなくて。前の日につまみメニューが…
私たちが考えたのは。人が来る駅前の祭り。いつもビールのケータリングカーばかりで。そこに料理は出ていない。よし。その時に店の前で、君の料理を出したらどうだろう。…
店で浮かぬ顔をするその横顔を見て、私は苦しくなった。2人で作ってきたこの店が。このまま無くなってしまう。嫌だ。その時私の頭に何かが閃いた。「じゃあさ、俺らで呼…
君の小さなお店が入った商業施設は。だんだん人が来なくなった。隣の定食屋さん。パン屋さん。中華屋さん。ジューススタンド。ビールスタンド。君のお店よりも大きくて。…
納棺の時に入れた。油のシミだらけのエプロンを手に取る。くたくたになった生地が。まるで君の温もりのように感じられる。2人で力を合わせて頑張ったよね。でもあの小さ…
眠ってしまうと朝になり。君との別れが来てしまうから。私は一睡もせずに。何度も何度も私を支えてくれた君の顔を見た。静かに眠る君を。冷たくなってしまった頬を。何度…
私よりも数年早く同じ会社で働いた君は。初めての業務で不安な時は丁寧に教えてくれ。うまくいったらどんな小さなことでも喜んでくれて。理不尽な上司の扱いには共に怒っ…
君と出会った頃。一つ年上で眩しくて。声かけて石神井公園に行った時はドキドキして。初めての北海道旅行はワクワクして。結婚が決まって飛び跳ねるくらい嬉しくて。新婚…
翌日の告別式まで。親子3人で過ごす。疲れ切った息子は布団で熟睡し。夜の大広間には。棺で眠る君と私だけが残された。いつも見ていた顔なのに。綺麗だなあ、そう思った…
そしてお通夜は終わり。夜の食事となった。会場には沢山の人がつめかけ。数々の労いの言葉をくれた。それはとても温かくて。すごくありがたかったが。心のどこかである思…
通夜が始まった。これが最期のお別れなんだと。そう感じた時、涙が止まらなくなった。君と夢見た未来。君と超えてきた苦難。君と過ごしてきた変哲のない日常。全てが消え…
息子は入院することになった。君は付き添いで泊まると言った。2人を残し。1人で帰る車内。すごく寂しくて。一週間も1人で過ごし。2人のことを待ち続けた。そして。息…
「緊急ですぐ手術します」白みゆく手術室の前はもう朝7時くらいだったろうか。手術が始まった。中から息子の大泣きする声が聞こえる。君は耳を塞ぎ。私はしっかりと抱き…
「え…どういうことですか」号泣する君の横で。私はそう尋ねた。「うちは専門ではないのでうまく行きませんでした。でも専門のところでやればうまくいくかもしれません」…
小さな体は手術室に運ばれた。そしてしばらく静寂があたりを包む。私と君は手を握って無言だったね。中から泣き声が響く。君は目を瞑って顔をしかめる。私は引き寄せ、ギ…
「手術します」手術…。この小さな小さな身体に…。「どのような…」私は恐る恐る聞いた。「お尻から水を入れて膨らませます」そんな…。「3回しか出来ません。それで無…
病院に着くと、宿直医がすぐに対応してくれた。時計を見ると朝2時。高熱でうなされる小さな小さな体を慎重に診る。私たちはただ見守るしかない。「腸重積ですね」初めて…
息子の次の入院も辛かった。夜。珍しく高熱が出た。「どうしよう…熱が冷めない」不安そうな君を見て。私はすぐに病院へ行こう、と言った。その時。ゲホゲホ…。息子は大…
通夜の会場にお坊さんが入ってきた。つけてくれた戒名。自分よりも家族の事を常に考えてくれた君に、ぴったりだった。涙が止まらない情けない私の横に。寄り添ってくれる…
私たちが帰る背中を見て。息子は泣き叫んだ。本能的に。両親がいなくなるのがわかったのだろう。ベビーベッドの柵をガタガタと掴みながら。ずーとずーと泣き続けた。廊下…
気管支の腫れがひどいらしく。帰宅はできなかった。まだ言葉を話せない子供。不安そうに病室のベッドに寝ながらこちらを見る。「泊まりで看病できないんですか?」君は看…
君は仕事が大好きだったけど。1年間仕事を休んでくれた。生まれたばかりの息子は。熱を上げることもなく。手間のかからない子だった。しかしそんな元気な息子でも。2歳…
お通夜の前にお坊さんがやってきた。事前に電話で打ち合わせをし、考えてくれた戒名。優しく強く輝いていて。全てに全力だった君にふさわしい名前だな、と私は思った。「…
いつの間にか会場には沢山の人がいた。小さな小さな家族葬にしようとしたのだが。君の親族たちはぜひ出たいと。突然だったのに。遠くから大勢やってきた。君は親族の同世…
息子はぽつりと言った。「記憶がなくなっていてもいいから、生き返らないかな」そしてすぐに式場から駆け出すと。控え室のある上の階へ行ってしまった。壊れてしまった最…
「三人は最高の家族!」息子はそう言ってにっこりしたが。やがて無言になった。泣いていた。「どうしたの?」「ずっと先だけど、この幸せが終わるのを想像したら哀しくて…
「心が通じているというか」「うんうん」息子は考えながら、言葉を続ける。「きっと生まれ変わっても3人は一緒だと思う」私は嬉しかった。家族をそこまで愛してくれてい…
遠い宝物のような記憶。その日も君は、翌日のお店の仕込みで寝るのが遅かった。私と息子は二人でベッドに入る。君は私たちが眠ってから数時間後に来る。「寂しくない?」…
やがてポツリポツリと親族が入ってきた。私の兄と甥っ子が。私がプリントした写真をパネルに貼って行く。それは君に持たせたかったものだから。子供の写真ばかり。他の人…
なっちは君の訃報を聞いたら。すぐに焼香に来てくれて。昔の職場の人にも伝えてくれて。私の取引先の人たちと一緒にまた来てくれた。そして前の職場の人に声をかけてくれ…
君の前の職場で。仲良い後輩がいた。なっち。私の取引先で集まる飲み会にも。君となっちでよく来てくれた。私が残業で寂しい時。夜に自宅でなっちと飲んでいたこともある…
式場のスタッフも。親たちも。三人にしてくれる時間をくれた。気持ちよさそうに眠る君の周りには。沢山の花が置かれていた。そこで目を引いたのは。君が前に勤めていた職…
式場に入ると。君の遺影が置かれていた。結婚式の写真だ。隣に立つ私はトリミングされ。微笑む綺麗な君の顔が笑っていた。その前に棺がおかれ。その上には遠くに引っ越し…
葬儀場に向かう車内は静かだった。君がいつも買い物をしていた市場のそばを通り。買い物に来ていた駅前をすぎ。一緒にお酒を飲んだ店の前をすぎる。そして永遠と続くよう…
夏休みには息子も手伝ってくれた。レジ打ちが楽しいと、喜んでたが。実は母親と一緒にいられるから。母子で働ける経験。きっと美しくて大事な記憶になるはず。子供店長が…
小さな店は。一応の商業施設だった。軒が並び。同じように店を営む人がいた。家主の会社は何をするわけでもなく。お客さんは中々来なく、出店者の中では不満が渦巻いてい…
運転をする。目の前の景色は見慣れていて。でもそこにいつもいた君は。そこにはいない。しばらく行くと。あの小さな店へと続く道が目に入る。もう会社が休みの日に。あそ…
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