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50代後半からの知的アップデート https://smhctech.hatenablog.jp/

50代の学び直し。 中高年世代、年齢に応じた無理のない方法で学びたい。 いまは英語をやり直し中。 これまでうまく英語ができなかった理由を整理して、 自作アプリで再挑戦。 仕事はシステム開発PM/PMO。

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2026/02/11

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  • 【英語脳構築実験ログ#15】英語を「聞く」から「想起する」段階へ

    ※【英語脳構築実験ログ】は、中高年の私が自作ツールを使いながら、英語を「知識」ではなく「反応できる形」に変えていく試行記録です。 50代後半の英語学習と、自作ツールの変化 50代後半になってから、英語の学び直しを続けています。 最近は、いわゆる瞬間英作文に近いものを、自分用の英語想起ツールとして作っています。 Active Recall English ただ、一般的な瞬間英作文というより、私にとっては「英語を頭の中から取り出すための道具」という感覚の方が近いです。 日本語を見て、英語を思い出す。必要なら最初の2語だけをヒントとして表示する。その後、英語全文を確認する。最後にもう一度、日本語に戻…

  • 【中高年の学び直し考#14】ChatGPTを有料版にした理由と、AI時代に「自分で考える」ということ

    ※【中高年の学び直し考】は、50代後半で学び直しを続ける中で感じたことを記録しています。 最近、私はChatGPTを有料版のPlusにしました。 それまでは無料版を使っていました。むしろ、無料版の範囲で工夫しながら使いこなしている自分に、少し満足していたところもあります。限られた条件の中で試行錯誤するのは嫌いではありません。 ただ、ここに来て少し考え方が変わってきました。 きっかけの一つは、学生時代から付き合いのある同年齢の親友が、有料版を使い始めたことです。長く付き合ってきた人間が、自然にそこへ移行しているのを見ると、自分の中でも「そろそろ次の段階かもしれない」という感覚が出てきました。 も…

  • 【英語脳構築実験ログ#14】英語学習のモチベーション低下と、瞬間英作文ツールを作って気づいたこと

    ※【英語脳構築実験ログ】は、中高年の私が自作ツールを使いながら、英語を「知識」ではなく「反応できる形」に変えていく試行記録です。 プロジェクト終了後の空白感 少し前まで、とても忙しいプロジェクトでPMをしていました。毎日、かなり高い負荷の中で仕事を回していて、気を抜く暇もない状態でした。 プロジェクトが終わってから、ようやく一息つけるようになりました。 ところが、落ち着いてみると、なぜか力が抜けてしまったような感覚があります。何かを頑張ろうという気持ちが、以前よりも弱くなっていました。 特に感じたのが、英語学習へのモチベーション低下でした。 以前はかなり真面目に取り組んでいたはずなのに、急にや…

  • 【中高年の学び直し考#13】AIで関連記事リンクを自動生成する仕組みづくり

    ※【中高年の学び直し考】は、50代後半で学び直しを続ける中で感じたことを記録しています。 学び直しにおける統合の視点 中高年の学び直しでは、新しい知識を単独で覚えるだけではなく、これまでの経験や考え方と結びつけることが大切だと感じています。 私にとっての学び直しは、単なるスキル習得ではありません。過去の記事、現在の関心、これから書きたいことをつなぎ直す作業でもあります。 つまり、学び直しとは「統合」なのだと思います。 ブログ記事同士のつながり ブログを書いていると、過去に書いた記事と、新しく書いた記事のあいだに、自然なつながりが生まれます。 読者のみなさまに関連記事を読んでいただければ、私の考…

  • 【中高年の学び直し考#12】AIと対話しながら要件を明確化し、そのまま実装へ進める開発法

    ※【中高年の学び直し考】は、50代後半で学び直しを続ける中で感じたことを記録しています。 ChatGPTとの試行錯誤で見えた「対話型個人開発」の進め方 個人でツールを作る時、多くの人は「まず仕様を決めてから実装するものだ」と考えます。私自身も以前はそう思っていました。 ところが実際には、作りたいものが最初から明確に言語化されていることはほとんどありません。なんとなく不便を感じている。何か改善したい気がする。でも、それをどういう形のツールにすればよいのかは、自分でも分かっていない。 この「まだ名前の付いていない不満」を、AIとの対話によって少しずつ要件に変え、そのままプログラムに落としていく。最…

  • 【英語脳構築実験ログ#13】中高年の英語学習は「頑張る」では続かない

    ※【英語脳構築実験ログ】は、中高年の私が自作ツールを使いながら、英語を「知識」ではなく「反応できる形」に変えていく試行記録です。 忙しい仕事が終わったあと、英語への熱が急に落ちた 2月ごろから英語の再学習を始め、ここまで自作のヒアリングツールを使いながら一定のペースで続けてきました。 ところが、4月末で非常に忙しいプロジェクトが終わると、英語に向かう気持ちが急に落ちました。 時間ができれば学習が進む。普通はそう考えます。 しかし実際には逆でした。 仕事が落ち着いたことで、むしろ英語に対する張り詰めた意識も一緒に緩んでしまったのです。 ここで見えたのは、私は英語を単なる技能習得として進めていたの…

  • 【中高年の学び直し考#11】三十年越しに同じ本を読み直す

    ※【中高年の学び直し考】は、50代後半で学び直しを続ける中で感じたことを記録しています。 大学時代、分からないまま読んでいた「ポール・ヴァレリー」 この数日、三十年ぶりにポール・ヴァレリーを読み返しています。 大学時代、私はフランス文学科に在籍していました。そのころ、よく分からないまま、ひたすらヴァレリーに惹かれていました。 正直に言えば、詩はほとんど理解できていなかったと思います。散文も、分かったような気がしていただけでした。 それでも『レオナルド・ダ・ヴィンチの方法序説』や『精神の危機』に触れるたび、そこにある自由な思考、思考そのものを観察するような知性のあり方に強く憧れていました。 難解…

  • 【英語脳構築実験ログ#12】YouTube学習から、いつものヒアリングアプリへ戻ってきた理由

    ※【英語脳構築実験ログ】は、中高年の私が自作ツールを使いながら、英語を「知識」ではなく「反応できる形」に変えていく試行記録です。 最近、自分でも少し不思議に感じていることがあります。それは、向上を期待して使い始めたYouTubeの再生プレイヤーよりも、以前から使っていたヒアリング練習アプリに、また使用が戻ってきていることです。 当初は、YouTubeのほうが素材も豊富で、より実践的なリスニング力が鍛えられるのではないかと考えていました。しかし、しばらく使ってみて感じたのは、思った以上に「うるさい」ということでした。 ここでいう「うるさい」とは、単に音の問題ではありません。動画特有の情報量の多さ…

  • 【中高年の学び直し考#10】ChatGPTの過去ログが見返しにくいので、専用検索ツールを作りました

    ※【中高年の学び直し考】は、50代後半で学び直しを続ける中で感じたことを記録しています。 ChatGPTは便利なのに、過去のやり取りを追いにくい ChatGPTを使っていると、毎回感じることがあります。それは、あとから過去の会話を探しにくいということです。 こちらの質問はせいぜい1行、2行です。ところが返ってくる回答は、平気で50行、時には100行近くになることもあります。 しかも、会話のテンポが良いので、そのまま次の質問、さらに次の質問と続けていくうちに、少し前に自分が何を知りたかったのか、どの方向で考えていたのかが見えなくなってきます。 ChatGPTに引っ張られて、話題が少しずつ横にずれ…

  • 【中高年の学び直し考#9】AI分析で気づいた、ブログ不完全燃焼の本当の原因

    ※【中高年の学び直し考】は、50代後半で学び直しを続ける中で感じたことを記録しています。 ■最近感じていた不完全燃焼 ここしばらく、ブログを書いていても、どこかに不完全燃焼の感覚が残り続けていました。 書き始めることはできますし、最後まで書き切ることもできます。しかし書き終えたあとに、「何かが前に進んだ感じ」が残らない。 ブログは本来、自分の軸を外に置いていく場所であり、思考を積み上げていくための場所だと思っています。それにもかかわらず、最近は「書いた」という事実だけが残り、そこから先の連続性が感じられない状態が続いていました。 今週は特にその傾向が強く、何かを書こうとしても気持ちが乗り切らず…

  • 【中高年の学び直し考#8】最近の不安感で思い出した森田療法——50代の学び直しは感情整理でもある

    ※【中高年の学び直し考】は、50代後半で学び直しを続ける中で感じたことを記録しています。 50代後半に入ってから、私はさまざまな意味で学び直しを続けています。 英語やAIのような知識面もありますが、それ以上に大きいのは、自分自身の考え方や感情との付き合い方を学び直しているという感覚です。若い頃に身につけた対処法のままでは、この先は少し苦しいと感じる場面が増えてきました。 そんな中、最近少し疲れがたまっていたのか、不安感がまとまって噴き出すような状態になってきました。もともと考えすぎる性格でもあるため、ひとつ気になることがあると頭の中で連鎖的に考えが広がり、学び直しの手が止まってしまうことがあり…

  • はじめての方へ|このブログの歩き方とおすすめ連載

    このブログでは、50代後半のIT技術者である私が、英語・AI・仕事・学び直しをテーマに、後半人生の知的アップデートを試行しています。 記事数が増えてきたため、初めて来られた方に向けて、読みやすい連載ごとに入口をまとめました。気になるテーマからご覧ください。

  • このブログについて|50代後半の知的アップデート記録

    ※このブログを初めてご覧になる方へ。 このブログは、50代後半を迎えたIT技術者が、英語・AI・仕事・学び直しを通じて、頭と生活を少しずつ更新していく記録です。 長くIT業界で働いてきましたが、年齢を重ねるにつれて、 「このまま同じ仕事だけを繰り返していると、少しずつ頭が固まっていく」 そんな感覚を持つようになりました。 若い頃のような勢いはなくても、まだ少しは学べるのではないか。まだ少しは変われるのではないか。 その確認のような気持ちで、このブログを書いています。

  • 英語学習のフェーズが変わった感覚と、最近の取り組み

    最近、英語学習のフェーズが少し変わってきたと感じています。 これまで使っていた予測アプリは、いったん使わなくなりました。テキスト読み上げ機能によるクリアな英語ではなく、より実地に近い形で練習したいという気持ちが強くなってきたためです。 自分の中で、練習したい側面が変わってきた。そんな感覚があります。 YouTube再生アプリの改良 今週は、自作しているYouTube動画の再生アプリを改良しました。 細切れ再生をベースに、以下の流れをループする構成にしています。 字幕なし + 通常速度 字幕あり + 低速 字幕あり + 低速 + 低音量 字幕あり + 低速 字幕なし + 通常速度 この一連の流れ…

  • 88歳からの英語学習——義父との対話から考えたこと

    妻の実家を訪れた際、88歳の義父とゆっくり話をする機会がありました。何気ない日常の会話の中で、義父がふと「英語の勉強をしたい」と口にされました。 その言葉は、特別な目的があるというよりも、ごく自然な関心として出てきたように感じました。年齢を重ねてもなお、新しいことに目を向けようとする姿勢に、まず敬服しました。 学習方法の相談と戸惑い そして「何をどう始めればいいのか」と相談を受けました。ただ正直なところ、私自身も何かを成し遂げているわけではなく、英語学習に関して明確な助言ができる立場ではありません。 そのため、自作のアプリや、現在人気の英語学習アプリなどをいくつかお見せしました。しかし、スマー…

  • ヒアリング練習の進化と、自作プレイヤーへの発展

    これまで私は、自作アプリで10分間のヒアリング練習を行った後に、YouTubeで仕上がりをチェックするという流れで学習していました。いわば、自作アプリがメインで、YouTubeは確認用という位置づけです。 しかし最近、そのバランスが少しずつ変わってきています。YouTubeでの視聴に慣れてきたこともあり、部分的ではありますが、自然と内容を楽しめるようになってきました。その影響なのか、ヒアリングの重点が徐々にYouTube側へ移りつつあります。 聞き取れない中でも感じる成長 とはいえ、すべてがはっきり聞き取れるわけではありません。ただ、以前と比べると明らかな変化があります。 以前は再生速度を落と…

  • ヒアリングからライティングへ──学習フェーズの変化と再びの読書

    ヒアリングは50%、しかし次の段階へ 現在のヒアリングの理解度は、おおよそ50%程度で止まっている感覚です。もちろん、新しい表現は断続的に聞こえるようになってきていますが、全体像の把握にはまだ至っていません。 ただ、今の学習の流れはライティングに移行しているようにも感じます。しかしそれは単なる表層的な変化であり、内部ではこれまでヒアリング要素を追求してきた結果として、次にライティング的な要素が必要になってきた、という流れのように思えています。 つまり、ヒアリングを進めた先で、自然にライティングの必要性が浮上してきた、という段階に入ったのだと感じています。 ベンジャミン・ウォーフの著作を手に取る…

  • 40代・50代の英語学習:予測ヒアリングからライティング・スピーキングへの応用

    今週はとても忙しく、睡眠不足が続きました。勉強に充てる余裕はほとんどありませんでしたが、ここでやめてしまうと戻って来られないと思い、なんとか自作アプリを使って10分程度は学習に向き合いました。 40代~50代でどうやって学習に向き合うか。それこそ私の主題です。 苛立ちを感じたときの対処法 学習中、苛立ちを感じることもあります。その日は無理せず学習を諦め、代わりに「なぜ今、自分は学習を進められないのか?」と振り返るようにしています。そしてその気づきを、アプリや学習方法の工夫に取り込むようにしています。 現在の学習法と進捗 私の学習法は、チャンク区切りで英語を再生し、一旦ストップして次の内容を日本…

  • オスカー・ワイルド「獄中記」を読む

    今から5年ほど前、2020年12月、50歳の頃に、当時のブログに書いた文章を再掲する。当時はAIもなかった時期。ずいぶん頑張って書いたものだ。 今から30年前、10代後半の学生時代にオスカー・ワイルドに夢中になった。警句や逆説が散りばめられた小説や戯曲は、読んでいて心地よく、何ともカッコよかった。しかし、その後は、しばらくして、興味が離れていった。 先日、最近30年ぶりに「サロメ」と「ウィンダミア卿夫人の扇」を再読してみた。学生時代の感受性を思い出したかったからだ。当時購入した新潮文庫版が幸運にも手元に残っていた。すっかり紙は焼け、シミだらけだ。以前あれほど好きだった警句や逆説は少し鼻につく感…

  • 人それぞれの人生観を読んでみたい

    私がこのブログを始めたのは、1年前、システム開発会社で働いていて、若手に自分の経験を伝えるためでした。長年の仕事の中で学んだことや、失敗も含めた経験を、少しでも次の世代に残せればと思ったのです。 しかし、書き続けているうちに、別会社に転職したこともあり、このブログは単なる技術の伝達の場ではなく、自分のエンジニア人生をもとに考えを整理する場所になってきました。今では、私自身の思索や人生観を言葉にするための場として、大切にしています。 最近、メディアやネットを見ていて思うのは、派手で先鋭的な情報ばかりが目立つということです。どこを探しても、穏やかで深い内容にたどり着くのは難しい。インターネットの成…

  • 50代後半の英語ヒアリング挑戦記:小さな前進を積み重ねる

    50代後半になっても、英語学習を続けています。特にヒアリングは長年の課題で、リーディングは40年以上できても、聞き取りがうまくいかないことに悩んでいました。今回は、その経験を通して「少しずつ前進する学習法」の大切さをまとめます。 英語ヒアリングの壁 最初の1か月は、リーディング歴が長くてもヒアリングができない現実に直面しました。長年、自分の勉強法こそ正しいと思い込んでいたため、うまくいかないことに戸惑いがありました。しかし、ここで初めて「方法論を見直す必要がある」と気づきました。実際に改善の兆しが見えてくると、やり方次第で前進できることを実感しました。 学習時間の確保の難しさ 次の大きな課題は…

  • 英語ヒアリングアプリを自作して1か月半。50代後半の学習に起きた変化

    英語ヒアリング用のアプリを自作し始めて、1か月半が経ちました。 実は、仕事はかなり忙しいです。それでも休みの日にこの活動を続けさせてくれている家族には、本当に感謝しています。 1か月半前、最初の頃は、アプリでのヒアリング練習が中心でした。しかし今は少し変化しています。 アプリの使い方は毎朝、 脳の調整として10分ほど。そのあと自然に YouTubeのインタビュー動画を見るようになりました。 1か月半前は、 「単語は聞こえる。でも文の意味は全く取れない」 という状態でした。 それが今では、だいたい50%くらいは理解できる感覚があります。 しかも無理して聞いているわけではありません。 「この人の話…

  • 忙しい中での英語ヒアリング学習 ― 第二言語習得論を意識した実験

    私は56歳で、システム開発プロジェクトの管理の仕事をしている。最近は特に忙しく、仕事のストレスも強い。そんな状況の中で、どうにか英語に興味を持ち続けているというのが、今の正直な状態だ。 英語学習に割ける時間はあまりない。さらに、その気合いもない。それでも、毎朝10分ほどアプリを使って「本来あるべき状態」、つまり、「日本語で次を予測すること」を思い出すようにしている。いわばウォームアップのようなものだ。 それ以外の時間では、インタビュー動画を見ることが多い。理解の仕上がりを確認するためだ。 やはり、興味のあることをやるのが継続のコツだと思う。私の場合、好きでもないことをやるのは苦痛だし、そもそも…

  • 星空を見上げること

    日々仕事で忙しい間、夜遅く自宅に戻り、畑のど真ん中の暗い庭で夜空を見上げるのが私の習慣であり、心から待ち遠しい瞬間です。 社会人になり、いつ頃からか、ストレスで自分を見失いそうになると、私はまず夜空を見上げます。目の前の問題や心のざわめきから離れて、満天の星を眺めるだけで、どこか心が落ち着き、自分を取り戻せる気がするのです。 幼少期の宇宙との出会い 幼稚園の卒園アルバムの表紙は自分で描きました。私が描いたのは、月面着陸ロケットが地球から発射され、宇宙船が月を周回して、地球に戻り、海に着水する工程を矢印でつないだ図。私は1969年7月生まれ。アポロ計画の月面着陸が世の中で話題になっていたころなん…

  • 英語チャンク区切りヒアリング1か月の変化—中高年の英語学習のリアルな記録—

    自作のヒアリングアプリでチャンク区切りの聞き取りを始めて、ほぼ1か月が経ちました。まず、前提として、私の英語の状況はこうでした。 リーディングは普通にできる ヒアリングは単語は分解できるけど、文章として意味がまったく理解できない 仕事で疲れていることもあり、1日10分程度しか集中できません。これ以上の勉強時間を作れることは作れるのですが、苛立ちが増してしまい、対応が無理な状況でした。 それでも学びたい。そんなわがままな状態で勉強を開始したのでした。 小さな変化の積み重ね 最初は本当に「分からない」が続きました。それが少しずつ変わってきました。微々たる変化なので、日ごとに変化を感じることはできな…

  • 人生で最も影響を受けた一冊「20か国語ペラペラ」

    私の人生に最も大きな影響を与えた本は、間違いなく『20か国語ペラペラ』だった。 初めて読んだ当時の私は中学生、可能性という言葉を疑っていなかった。インドからヨーロッパに至る言語は実は互いに似ている。ひとつ理解すれば、他も応用できる。そんな説明を読みながら、「自分にもできるかもしれない」と本気で思った。 しかし現実は違った。 私は語学の仕事に就いていない。13歳から英語に触れ、現在56歳。リーディングはできるが、話す・聞くは今もおぼつかない。文学部に進んだが中退。語学は好きだったが、思い出は苦闘と挫折ばかりだ。 それでも、この本がなければ、今の自分はなかっただろう。 ラジオの向こうに広がっていた…

  • 記憶術との出会い──50歳を過ぎた私の挑戦

    老いを感じた日々 50歳を過ぎたころ、ふと自分の中に小さな焦りを覚えた。集中力は続かず、暗記力も落ちた。以前なら何気なくできたことが、時間と労力を必要とするようになっていた。心の中で、「そろそろ自分も限界なのかもしれない」とひそかに呟く日々。しかし、根拠も自信もなく、ただ気力だけで前進しようと自分を鼓舞する。そんな無理をしても、焦燥感だけが積み重なっていく。 仕事帰り、いつものように本屋をぶらつきながら、何か新しい刺激はないかと探していた。そこで目に留まったのが、一冊の記憶術の本だった。 速読術の思い出と再挑戦の予感 振り返れば、30代には速読術を覚えたことがある。1ページを十数秒で読み、情報…

  • ヒアリング訓練の最近の変化:チャンク処理が自然に出てきた

    この2週間ほど、毎日10分ほど、通勤電車の行き帰りに真剣に英語を聞く時間をとっています。1日あたり、10サンプル程度です。 自作アプリでチャンク単位で聞き、意味を推測する練習をしたあと、市販テキストの音源をチェックとして聞くと、面白い変化に気づきました。 以前は、全単語を聞き逃さないように必死に追いかけ、ほとんど流れてしまうこともありました。しかし、最近は市販テキストを聞くときも、アプリの聞き方に似せて頭の中でチャンクを区切りながら聞こうとしているのです。 全体を理解できるわけではありません。市販テキストはアプリと異なり、チャンクの区切りで待機する時間もありませんし、全文の2度目の読み上げもあ…

  • なぜ私は56歳でも学び直ししたいのか

    56歳になった。 もうそろそろ、先が見えてきた感覚がある。キャリアのゴールも、生活の安定も、おおよそ輪郭はつかめている。 それでも、私は学び直したいと思っている。 なぜか。 学び直している時間だけが、自分が自分でいられる時間だからだ。 学生時代、世界を開いたのは語学だった 学生の頃、私の関心は英語を中心とした語学だった。 当時はまだ、海外からの情報が今ほど容易に手に入らなかった。インターネットはない。リアルタイムで世界を覗くこともできない。 だから私は、海外短波ラジオを聞きまくった。 深夜、早朝の夜明け前、家族が寝静まっている時間。 雑音だらけの電波。音質も悪い。遠い国から、こもってエコーがか…

  • なぜ、たくさん英語を聞いても「聞ける感じ」がしなかったのか

    前回、チャンクごとに止めて「次を予測する」ヒアリングアプリを作った話を書きました。 今回は、その背景です。 私はこれまで、いろいろな英語アプリや学習法を試してきました。 ・字幕を見る・再生スピードを落とす・とにかく聞き流す・聞いた後に質問に答えて、正解を確認する どれも、理屈としては間違っていないと思います。実際、効果を感じる人もいるでしょう。 でも、私はどうしても 「聞けるようになっている実感」 が持てませんでした。 「もっと聞けば慣れる」は本当か? 英語学習ではよく、 量をこなせば、いずれ慣れる と言われます。 私もそう信じていました。 だから、 ポッドキャストを流しっぱなしにする 通勤中…

  • 忙しい中高年向けの英語ヒアリングアプリを作ってみた

    私は56歳のソフトウェア開発PM/PMOですが、最近、忙しい中高年向けの英語ヒアリングアプリを作って、自分で試しています。 英文を音声で流し、意味の塊(チャンク)ごとに一度止まる。そして止まった瞬間に、【日本語で】次の展開を予測する。 それだけの、かなり地味なアプリです。 でも、今の自分には、これがちょうどいい。 いいものができてきたので、これを機にサンプル版を公開しようと思いました。 ビジネス英語サンプルアプリ(スマホ対応) mindstat.org (私のレンタルサーバに飛びます) 英語とは、ずっと付き合ってきた 学生時代以来、長いこと英語には興味を持ってきました。 ある程度は読める でも…

  • ChatGPTの対話ログが多すぎて振り返れない問題

    56歳のプロジェクトマネージャーです。 ChatGPTを長く使っていると、ある時点で必ず同じ壁にぶつかる。過去の対話を振り返りたいが、量が多すぎて見返せない。 ChatGPTのデータエクスポートを行うと、conversations.json というファイルに、これまでのすべての対話が保存されている。理屈の上では「全部残っている」。しかし、実際には「残っているだけ」で、振り返ることは極めて難しい。2024年後半からの対話のテキストだけを抽出してみると、100万行になっていた。 ファイルを開いてみると分かるが、 会話の量が膨大 1つ1つが長い 回答も含めると情報密度が高すぎる この状態で「過去の思…

  • 10年後のハイファイ社会と、そこで必要なローファイ思考

    10年後、世の中は、ますます「ハイファイ化」していくでしょう。私たちの生活、仕事、学び、遊びのすべてが、高精度・高速・効率的になっていきます。AIの力を借りて、ですが、将来を想像しつつ、未来のローファイ生活を予測してみましょう。 ハイファイ社会の未来像 10年後、私たちは次のような世界で暮らすかもしれません。 超高解像度の情報環境AIによる自動要約や自動生成で、文字・画像・映像・音声のすべてが最適化される 常時接続・リアルタイム同期デバイス、アプリ、クラウドが連動し、情報やタスクが即座に整理・共有される パーソナライズと効率化の極限必要な情報は自動で提示され、無駄な時間や思考は最小化される 見…

  • 座禅の話をハイファイ・ローファイ視点で

    私は56歳になる。無宗教な自分だが、若い頃なんとなく座ったら、とても良くて、 それ以来、座禅歴は20年──と言いたいが、本当にそう言っていいか分からない。 というのも、最初の15年ほどは断続的だったから。座禅と言うものを知り、気が向いたら座る。座るよりも、語ってばかりいた。実践よりも、本を買っていた。 「正しい座り方」「悟りへの道」「呼吸法」「雑念の扱い方」気がつけば本棚に本は増え、知識は増え、一方で、うまく座れない自分だけが残った。 うまくできない自分を、内心ではずっと責めていた。 ハイファイだった頃の座禅 今振り返ると、当時の私は完全にハイファイ的だった。 正しい方法があるはずだ 集中でき…

  • 高齢者が使いやすいローファイ的なプログラム

    私は56歳、技術職のPMです。四半世紀以上、ITの現場に関わってきました。 若い頃は、新しい技術が出るたびに胸が高鳴りました。速くなること、便利になること、スケールすること。それらは疑いなく「進歩」でした。 今も技術が嫌いになったわけではありません。ただ、ある時からこう考えるようになりました。 「本当にそれは、人を楽にしているのか?」 そのきっかけのひとつが、80歳後半の義父のために作った、とても小さなプログラムでした。 「メールが読めない」という問題 義父はPCを持っています。インターネットも繋がっています。家族も「じゃあメールでやり取りしよう」と考えました。 しかし現実は違いました。 文字…

  • 私のローファイな道具作り ― 56歳ソフトウェアPMの挑戦

    私は56歳。ソフトウェア開発の世界に身を置き、20代から30代にかけて技術的に最も吸収した時期がありました。LinuxやPerl、BBS、オープンソース文化――その経験は今の自分の考え方の核になっています。 当時は、何もかもが手探りでした。インストールも設定も自分でやる。コードも雑多で不完全。でも、それが面白く、知識が身体に染み込むような感覚がありました。あの感覚は、今でも「ローファイ」の考え方と重なります。 自家製ツールの楽しみ 今は、自分だけが使う小さなツールを作っています。目的は単純です。 蓄積したナレッジを、もっと簡単に検索できるようにする。 完成形はまだありません。目指すのは便利さの…

  • 忙しすぎて、ローファイ生活を考える余裕がない時

    正直に言えば、ローファイを意識する余裕すらないほど忙しい時もあります。そういうときは、ローファイという考え方そのものが、馬鹿らしく感じられることさえある。 そして、ハイファイで苦しんでいる状態を改善しようとして、結果的に、さらにハイファイへ突入せざるを得ないこともあります。 でも、それでいいのだと思います。それは、自分が今、極端にハイファイな状態にいるというサインだからです。 すべてを高解像度で処理し、即応し、判断し続けている。その状態では、ローファイが遠くに追いやられるのも、自然なことです。 私の場合、そんな日が続いた夜、帰宅してから自宅の庭で、ふと足を止め、星空を見上げることがあります。 …

  • 平日の就寝直前ローファイで過ごすという選択

    ――解像度を下げて、世界との距離を整える 平日の夜、寝る前のほんのひととき。ようやく、自分の時間が訪れます。 照明を落として、静かに座る。枕元に本を置くだけでいい。読むところまで行かなくてもいい。星空を見上げて、季節の気配を感じる。日記を数行だけ書いて、「今日はここまで」にする。 それでも、頭の中はまだ昼間の延長線上にあります。仕事や学業、人間関係のハイファイなやり取りが、画面の明るさや通知音と一緒に、心の奥に残り続ける。 精密に生きることに慣れすぎた私たち 私たちは、いつの間にか精密に世界を処理することに慣れてしまいました。 情報を正しく理解し、適切に反応し、どこかで評価される前提で振る舞う…

  • ローファイで思考するための基準

    以前、ローファイの観点をチェックリストの形で整理しようとしたことがありました。けれど、書きながら気づきました。チェックリストそのものが、かなりハイファイ的だということに。 項目を網羅し、達成を確認し、できた・できないで評価する。それは便利ですが、ローファイの感覚とは少し違います。 そこで、チェックリストではなく、**ローファイで考えるための「基準」**として、あらためて整理してみました。すべてを満たす必要はありません。その「緩さ」自体が、ローファイ的だと思っています。 自分の感覚を軸にする 他人の評価や数字に依存しない 心地よさ、安心感、集中できるかなどを基準にする 解像度を落とす/大枠で見る…

  • デジタルデトックスとローファイ生活は似て非なるもの

    近年、「デジタルデトックス」や「ミニマリズム」という言葉をよく耳にします。スマホから離れる、通知を切る、モノを減らす――どれも、デジタル社会に疲れた私たちにとっては自然な反応でしょう。 しかし、私はこれらの多くが本質的には“ハイファイ的”な発想の延長だと感じています。一方で、ローファイ生活は少し違う位置にあります。 ミニマリズムという考え方を例にとり、ハイファイ的視点、ローファイ的視点の違いを考えてみます。 ハイファイ的ミニマリズムとは ハイファイ(HiFi)とは High Fidelity、つまり「高精度・高解像度・高忠実度」を志向する考え方です。ハイファイ的ミニマリズムには、次のような特徴…

  • ローファイ生活 — デジタル世界で戦うための避難所

    私は56歳、技術職として長年デジタルの世界で働いてきました。今や、あらゆるものが高速化・高解像度化され、評価も数値や指標で測られる世界です。その中で、ふと気づくのです。「少し疲れたな」と。 HiFiな世界とLoFi生活 デジタル世界は、HiFi(High Fidelity)そのものです。情報はクリアで鮮明、通知は即座に届き、画面は高解像度で刺激的。しかし、心の余白は次第に削られていきます。この環境で休むことは難しく、疲弊しやすい。 そこで私は考えました。LoFi(Low Fidelity)の視点で一時的に世界を見直してみるのはどうだろうか、と。 LoFiとはもともと録音技術の言葉ですが、私にと…

  • コピペ駆動型開発と差分チェック ― ChatGPT時代の開発スタイルを考える

    こんにちは。和田です。現在56歳。ソフトウェア開発歴26年です。 はじめに ChatGPTなどの生成AIを使うと、プログラムコードをコピー&ペーストして開発を進める場面が多くなります。コードを生成して試し、うまく動かなければ修正版を再度コピペする。この「コピペ駆動型開発」は、今や特別なものではなく、多くのエンジニアが自然に取り入れているスタイルだと思います。 しかし、「コピペ駆動型開発」には、そのままコピペばかりしていると、「どこが変わったのか分からない」という落とし穴があります。特に、修正が重なると、変更の必要がない部分まで書き換わっていたり、思わぬ動作を招いたりすることがあります。 この記…

  • 56歳エンジニアのマニフェスト:技術で自己実現を楽しむ

    こんにちは。和田です。 1. 56歳でもプログラミングを楽しめる理由 私は今年で56歳、ソフトウェア開発に携わって26年になります。年齢的には“ベテラン”の域に入り、若手のような勢いのあるコーディングはできません。それでも、なぜ私は今もプログラミングを心から楽しむことができるのでしょうか。 その答えの一つがAIです。特にChatGPTは、私にとって、隣の席に座る若い有能なプログラマーのような存在です。設計を持って行き、相談をすれば、最適なコードを提案してくれ、難しい問題にも柔軟に対応してくれます。私は、出来上がったコードをチェックし、必要に応じて改善案を加える役割を担います。まるで、上流工程を…

  • 「プロンプトだけじゃないAI活用」― プログラムの動作データを数値解析して処理改善を提案する―

    こんにちは。和田です。現在56歳。ソフトウェア開発歴26年です。 はじめに プログラム開発において、ChatGPTを使うとき多くの人は「プロンプト・エンジニアリング」を活用するでしょう。つまり、作りたい機能を文章で伝え、ChatGPTからコードや設計の提案を受ける、という方法です。私も最初はその方法で、自作プログラムの試作を行っていました。しかし最近、これにもう一歩踏み込み、動作結果を数値データとして取得し、分析させ、改善提案を反映するループを取り入れるようになりました。 今回はその取り組みを、自声抑制機能の開発を例に紹介します。高齢者向け補聴器や集音機では、自分の声がエコーして聞こえる問題が…

  • 高齢者向けFAX送信機能の設計を開始 〜高齢者が主体的にコミュニケーションできる仕組みづくり〜

    こんにちは、和田です。ソフトウェア開発歴26年、今年56歳になります。 以前のブログで、義父向けにFAX受信機能を作り、紙ベースで情報を受け取る安心感を提供しました。これにより、遠隔の家族間のやり取りは格段にスムーズになり、電話での確認作業も混乱が減りました。義父自身も、届いた情報を見ながら考え、電話で家族とやりとりするという「主体的なコミュニケーション」の姿勢が強化されてきました。 今回の取り組みは、義父が自分から情報を発信できる環境を整えることです。目標は、操作の簡便さと、義父が慣れ親しんだ手書きメモ習慣を尊重すること。紙とITを組み合わせることで、本人の主体性を損なわずにコミュニケーショ…

  • ソフトウェア開発の楽しさを再発見〜AI生成コード差分を効率的にチェックするツールを自作して学ぶ〜

    こんにちは。和田です。 私は56歳で、ソフトウェア開発歴は26年になります。 1. 自作ツールの魅力 長年の経験の中で感じていることがあります。それは、「自分が欲しいものを自分で作る楽しさ」です。もちろん、世の中には優れたツールやライブラリがたくさんあります。しかし、自分が本当に使いたい機能や操作感は、既製品ではなかなか完全には満たされません。 私が最近作った差分チェックツールは、まさにその思いから生まれました。このツールは、テキストをペーストするか、テキストファイルをドラッグ&ドロップするだけで差分が見られるものです。従来の差分ツールのように、画面を準備したり、設定をいじったりする必要はあり…

  • ソースコードのコピペの歴史と、AI時代の課題 ── 小さな開発補助ツールの作成

    こんにちは。和田です。 私は現在56歳、ソフトウェア開発歴は26年になります。この四半世紀、技術の進化は目覚ましく、コーディングの世界も劇的に変化しました。思えば、私自身のキャリアは「コピペ」と密接に関わってきたと言っても過言ではありません。そして今、AIが生成するコードの時代になり、再び「コピペ」という行為の意味と向き合わなければならない状況にあります。今回はその歴史を振り返りつつ、私が作った小さな開発補助ツールを通して、AI時代における工夫を紹介したいと思います。 1. コピペ以前の時代(2000年前後) 私がキャリアをスタートした2000年前後は、ほとんどすべてのコーディングをゼロから行…

  • 誰かを助けるIT 続編 〜ITで高齢者の暮らしを豊かにする〜

    こんにちは。和田です。現在56歳、ソフトウェア開発歴26年です。 前回の記事では「義父のために、身内からのメールを自動的に大きな文字で印刷する仕組み」を紹介しました。今回はその続編として、実際に義父の家へ導入し、使ってもらった様子や、そこで新しく見えてきた課題、さらに試みている追加の工夫について書いてみたいと思います。 リリース後の反応 義父のPCに仕組みをインストールし、動作をプレゼンしました。最初に妻がその場でテストメールを送信。数分後、プリンタから大きな文字で印刷されたメールが出てきます。義父に手に取ってもらい、ぱっと目を通すと「これはいいな」と笑顔を見せてくれました。 翌日、妻が自宅か…

  • 40代・50代でも活躍できるエンジニアになるために。理不尽の乗り越え方

    こんにちは。和田です。 私は現在56歳、ソフトウェア開発歴26年になります。長くこの仕事を続けてきて、若手エンジニアの皆さんにぜひ伝えたいことがあります。それは、「技術だけではなく、顧客や組織と向き合う力を身につけること」が、将来の活躍の鍵だということです。 技術だけでは見えない世界 今、もしあなたが「技術だけを極めたい」と考えているなら、それは素晴らしいことです。技術は確実にあなたの武器になります。しかし、私の経験から言うと、40代、50代になっても活躍できるエンジニアは、単にコードを書くだけの人ではありません。 活躍する人は、顧客と向き合い、提案し、意思決定の場面に関わることができる人です…

  • 要件定義書を読もう。仕様変更や「ちゃぶ台返し」に備えるために

    こんにちは。和田です。 私は56歳、ソフトウェア開発歴26年になります。長年の経験から断言できることがあります。それは「要件定義書を理解しているかどうかで、仕様変更への対応力やスケジュール管理の精度が大きく変わる」ということです。若手のころは「設計さえできれば実装はできる」と思い込み、要件定義書を軽視していました。しかし、現場で繰り返される仕様変更やプロジェクトの“ちゃぶ台返し”に直面するうちに、その考えは大きな誤解だと痛感しました。 ソフトウェア開発の現場で、若手エンジニアが最初にぶつかる壁のひとつは「設計より前の仕事の理解」です。日常的に触れるのはソースコードや詳細設計書ですが、その背後に…

  • ITエンジニアとして「伸びるタイプ」と「伸びにくいタイプ」――26年の経験から考えるキャリアの差

    こんにちは。和田です。 私はソフトウェア開発の現場に26年間関わってきました。その間、大小さまざまなプロジェクトで多くの若手エンジニアと一緒に働いてきました。経験を通して感じるのは、同じ「ITエンジニア」という職業でも、成長速度やキャリアの方向性には大きな差があるということです。 今回は、「ITエンジニアとして、IT業界で働く」という条件のもと、私が見てきた「伸びるタイプ」と「伸びにくいタイプ」を整理してお伝えしたいと思います。 伸びにくいタイプ 1. 仕事はそこそこでいいタイプ このタイプは「やらなければいけないことだけやる」「最低限できれば十分」というスタンスの人です。短期的には安定感があ…

  • キャリアの地図はここにある:ITSSで自分の現在と未来を確認する方法

    こんにちは。和田です。 私は現在56歳、ソフトウェア開発歴は26年になります。 この業界に長くいると、若手エンジニアから「キャリアをどう考えたらいいですか?」と相談を受けることが増えました。私自身も、20代や30代の頃は「このまま技術一本で行って大丈夫なのか」「マネジメントもやった方がいいのか」と悩んできました。 そんなときに役立つフレームワークのひとつが、**ITスキル標準(ITSS: IT Skill Standard)**です。今回は、このITSSを紹介しつつ、若手エンジニアが自分の現在地を確認し、将来像を整理するためのヒントをお伝えしたいと思います。 ITSSとは何か ITSSは、IP…

  • エンジニアが苦手を克服するためのアプローチ ― 数式アレルギーに対処した実例

    こんにちは。和田です。 ソフトウェア開発に携わって26年、私自身も多くの「苦手」に直面してきました。特に、文系思考の私にとって、理数系の分野は常にハードルが高く、学生時代から数式アレルギーに悩まされてきました。「あの数式を見ると絶望する」という感覚は今でも普通にあり、もしかしたら、多くの文系出身エンジニアに共通するものかもしれません。 苦手には種類がある 苦手を克服する第一歩は、「何が苦手なのか」を正確に理解することです。私は次の2軸で整理しています。 動機の軸 「自分がやりたいこと」なのか 「仕事で必要だから仕方なくやること」なのか 能力・意欲の軸 「うまくできない」から苦手なのか 「やる気…

  • 個人開発で目の前の困りごとを全体課題へ昇華する 〜高齢者支援の個人プロジェクトを例に〜

    こんにちは。和田です。 私は56歳、ソフトウェア開発歴は26年になります。 仕事では大規模システムの設計・開発に関わってきましたが、最近は「個人開発」というキーワードに強く興味を持つようになりました。大規模なプロジェクトの世界では、どうしても自分の手で問題を完結させる経験は限られます。しかし、個人開発は、自分の手で誰かの生活課題を解決する力を育む、最高の学びの場です。 私自身、10年前に「メンタルを計測するシステム」を個人で開発し、今でも使っています。しかしその後は、新しい挑戦に踏み出せずにいました。年齢を重ねるにつれ、仕事以外の思考の整理が難しくなっていることも自覚しています。「頭が固くなっ…

  • システム開発の見積もりの最初歩:自分のコーディング速度を知る

    こんにちは。和田です。現在56歳、ソフトウェア開発歴26年です。 先日、勉強会で、見積もりについての説明をしました。 ソフトウェア開発において「見積もり」は避けて通れないスキルですが、経験の少ないエンジニアにとっては非常に抽象的で掴みにくいものです。経験者であれば、自分のコーディングスピードや過去の類似タスクをもとに感覚的に見積もりを立てることができます。しかし、経験が浅いと「1日で終わるのか?」「3日かかるのか?」といったイメージすらつかめません。 そこでまずおすすめしたいのは、自分のコーディング速度を測定することです。小さなタスク単位でサンプリングを行うことで、自分がどのくらいのスピードで…

  • 誰かを助けるIT 〜ソフトウェア開発で高齢者をサポートする〜

    こんにちは。和田です。 私は現在56歳、ソフトウェア開発の現場に携わって26年になります。 しばらくブログの更新は途絶えていましたが、その間もプログラミングは続けていました。今回は、身近な家族をサポートするために開発した小さなソフトウェアについてご紹介します。 これまで私は、業務システムやWebサービス、モバイルアプリなど、さまざまな開発に取り組んできました。しかし最近は「社会のため」「会社のため」に加えて、**「家族のためにソフトウェアを作る」**という新しい取り組みを始めています。 その一例として、義父をサポートするために作った仕組みを紹介します。この記事が、若手エンジニアのみなさんにとっ…

  • 週末に振り返る、若手エンジニアの市場価値向上法

    こんにちは。和田です。 現在56歳。ソフトウェア開発歴26年です。 週末になりました。一週間お疲れさまでした。週末は、一週間の疲れを取りつつ、自分を振り返り、次の一週間・次のキャリアに向けて立ち止まる絶好の時間です。 今回は、経験1~3年の若手エンジニア向けに「自分の市場価値をどう高めるか」をテーマに、実践的な棚卸方法やキャリア形成のヒントをまとめてみました。 1. まずは自分のキャリアパスを確認する 経験1~3年の時期、あなたは次のような状態にあるかもしれません。 ある言語であれば、一人でコーディングができる インフラであれば、特定の機器や構築作業が一人で完結できる 一方で、現在の開発現場は…

  • 「お客さん先での開発」は恥ずかしくない――現場経験がエンジニアを育てる理由

    こんにちは。和田です。 私が26年間ソフトウェア開発に携わってきて、特に強く実感していることがあります。それは、いわゆる「お客さん先での開発」、つまり現場開発を経験することの価値です。若手エンジニアの中には、「自社開発の方がカッコよく、自由に技術を伸ばせる」と考える方も多いと思います。 以前、自社開発と現場開発の比較記事を書きましたが、今回は、私の経験談として、現場での開発こそが私の技術力や問題解決力を磨いてくれた、というお話をします。 自社開発の落とし穴(私自身の場合) かつて私は、自社開発の自由さに強く憧れていました。「自分の好きなことを好きなだけ追求できる環境であれば、技術も自然に向上す…

  • 一気通貫OJTのススメ 〜 若手エンジニアが短期間で実力をつける秘訣〜

    こんにちは、和田です。 私は現在56歳、ソフトウェア開発歴は26年になります。長く現場にいる中で、若手時代の自分を含め、多くの若手が成長していく姿を見てきました。その経験から、若手の成長を最も効果的に促す指導法について確信していることがあります。 それは――若手を短期間で伸ばすには、小さい案件を一気通貫で任せることです。 ここでいう「一気通貫」とは、要件定義からリリース、保守まで、プロジェクトの全工程を自分で回すことを指します。自分で回すには、大規模案件では難しいですが、数時間〜数日で完結する小規模案件なら十分に可能です。たとえ成果物が「トップページの一文を修正する」だけであっても、やり方次第…

  • 若手エンジニアの経験不足は恥じる必要はないー経験は将来のために今蓄積していくもの

    こんにちは。和田です。 私は現在56歳、ソフトウェア開発歴26年のエンジニアです。 これまでの経験を通じて、若手エンジニアの皆さんにぜひ伝えたいことがあります。それは「経験の少なさを恥じる必要はない」ということです。 新人時代の思い出 — 26年前の自分 新人の頃の私は、とにかく経験不足でした。年齢も遅く業界に入った。そして、話すのが苦手で、人と積極的にコミュニケーションを取れるタイプではありませんでした。むしろ、話したくないからエンジニアになった、そんな感じでした。 ただ、技術の勉強だけは熱心にやっていました。当時の自分では結構調子に乗っていた部分もありました。天狗になっていたと言ってもいい…

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