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photo poem こころの風景 奈津光平(なつ こうへい)の詩 https://1234455667788.blogspot.com

太陽の光や豊かなみどりや爽やかな風など魂を揺さぶる風景は、こころの奥底に沁みわたり、それが言葉になって詩が生まれます。詩はこころの風景です。言葉で紡がれたこころの風景を画像と一緒に楽しんでいただけたなら幸甚に存じます。

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奈津光平
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2025/11/23

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  • 過失

      ビルの片隅の あたたかい陽だまり 黄金色にまぶしい 銀杏並木 煉瓦の歩道を 痩せた人影が通り過ぎ 風景の色彩は だんだんと灰色に変わってゆく   短い冬時刻のなかに うすら寒い街路燈の 青白い灯がともり 凍える夕陽が うす雲を紅色に染めながら 高層ビルディングの林のなかに沈...

  • 遠くへ

     

  • 予感

      碧天の大空に 太陽がまぶしく輝き さんさんと陽光の降り落ちる 白い野道を 青い帽子のさみしい老人が 黙々と歩いている   小川の清流に吹きわたる 涼しい風音にまぎれて 誰かの呼びかける気配に おもわず 老人は振り返ると 玉蜀黍のかすかに焼ける ふるさ...

  • 空の果て

     

  • 嗄声

      大空が とてつもなく碧い 潤いしたたる 太陽光線 くっきりと歩道におちる 光と影   秋楡並木の なだらかな坂道の いくあてのない 寂しさ 背中をまるめ 俯きながら歩いてゆく   絆の味は おいしいのだろうか そんな 虚妄に束縛されるなんてくだらない 舌鼓したいのは 無垢の...

  • 蜃気楼

     

  • 別離

      暖かい陽光につつまれて レンギョウの花が 真っ黄色に咲き乱れ 楽しい春が あたりいちめんに みち溢れている   こんな ほかほか陽気の中にいても どうしてなのだろう この広い宇宙に ただ独り取り残されたような 言いようのない 寂寥感に襲われる   生まれる前の わたしの生...

  • やさしい抱擁

     

  • 石ころ

      碧天高く 泳いでいる うろこ雲 やさしい陽光が うす桃色のコスモスに さわさわと 降りそそいでいる   秋風が ひんやりと 稲穂を吹きぬけ あんなにも かしましかった蝉は もうどこにもいない   ああ 無常のときのなかに 楽しい夏の夢は 無残にも . 死滅してしまった ...

  • 陽だまり

     

  • 春爛漫

      うすい雲が 青い空にゆっくりと棚引き みるみるうちに 陽光はいっそう明るくなり 赤松の葉は すがすがしく 冬を乗り越えた   遠くの山並みは 柔らかく おぼろげに霞み 野道に むらさきの菫が 可憐な花を咲かせ 木槿(むくげ)の蕾が ひそやかに芽吹き始めている   と...

  • 何となく

     

  • これからも

      ツバメが電線をよぎって すばやく飛んでいく 飛び去ったあとに おおきな夏が広がっている 紺碧にかがやく大空から さわやかな風が吹きわたり すだれ越しに 涼しい風鈴の音がすきとおる   麦藁帽子のにおいがする縁側で あかい小さな さくらんぼうを食べる 口のなかに可憐な ...

  • 幸福

     

  •   くまなくきらきらかがやく 透明な光 太くて強い 夏の光 青く澄み渡った大空に 入道雲がまぶしく光っている   外へ一歩踏み出した瞬間 明るく透きとおった陽光が 激しく降りそそぐ   ひかりの針に刺され ひりひり痛い 大粒の汗が ほとばしる   攻撃するほどきらめく この太陽...

  • 爛漫

     

  • 再生

      大空は 蒼く深く澄みわたり あおあおと茂っていた銀杏並木も いつのまにか黄色くなった もうすぐ 北風に吹き飛ばされて 自動車のフロントガラスに 黄色い雨を降らすことだろう   でこぼこのアスファルト歩道に 津波のように繁茂している セイタカアワダチソウが わがもの顔で秋...

  • 疎外

     

  • 待春

      凛とした酷寒の空気の中に 眼静脈のような細枝を 凍空いっぱいに広げた 川沿いの桜並木は 氷山のように 遠くまで連なり あたりいちめん どこまでも 厳寒な冬が さみしい風景に固着している   いつしか 冬の短い太陽は 低い山陰に傾き 寒風の中に落ちてきた 黄色い夕焼けを背...

  • 生きてゆくのはこの私

     

  • 化身

      なだらかな山稜へ落ちてゆく 音のない孤独の夕陽に 和毛(にこげ)色の山肌が 淡雪のようにひかり 谷底の渓流に 冷たい北風が 吹きわたる   黄色い夕陽は だんだんと 暗闇に呑み込まれ 残光をまき散らしながら ゆらゆらと 古いときのなかに消えてゆき 白い夜が 鬼夜叉のように ...

  • 逝夏

     

  • 存在

      冬の夜道の濃い闇の中に さみしい街灯の明りが 山姥(やまんば)の亡霊のように ぼわっと揺れている ときおり 耳朶を切り裂くような 寒風が吹きすさぶ   貧しい外套の襟首に 酷寒の冷気がしみ込み 生きることの 覚束(おぼつか)ない不安 この凍空のなかに わたしという存在は 消...

  • まぼろし

     

  •   きらきらかがやく透明な青空に 白光りする積乱雲 黄金色に輝く真夏の太陽が 強烈な光線を容赦なく 地面に叩き付け その陽光を浴びて 今日も おびただし蝉が けたたましく鳴いている   長い地中の幼虫から 神の啓示をうけて 地上に羽化する 蝉たち 夜明けとともに 青白い透明な羽を...

  • 心のおもむくままに

     

  • 復活

      ゆっくりと流れる 高積雲の隙間から 一筋の光芒が 黄色い柿の実に きらきらと差し込み 朱色に染まり始めた 桜の葉に しんしんと秋は深まりゆく   こんなに心地のよい 晩秋の日には 遠い昔の 小春日和の縁側で ぽかぽかと日向ぼっこをしていた 幼いときの面影が 蜻蛉のように...

  • 不思議

     

  • 遠い夢

      暮靄(ぼあい)に包まれながら 夕暮れは だんだんと 闇に溶けてゆき 日陰の旅人は かりそめのなかに 帰って行く   遠い夢の中に さまよっている 正太郎くんの 鉄人28号 あかい空気を切り裂く 赤胴鈴之助の真空切り   綿のように降り積もる雪に はしゃぎながら サンタクロ...

  • 太陽さえあれば

     

  • うしろ影

      どこまでも澄み切った 群青の空 ひかりが遠くまで 燦爛(さんらん)ときらめき 輪郭の濃い日差しが 石畳にきらきら反射している   橡(とち)の木の 大きな葉に日光が弾け跳び やまももの木が 濃い緑に膨らんでいる 冬の間は枯れ木の ノウゼンカツラが 青い蔓(つる)をたわ...

  • 無限の力

     

  • バス乗り場

    バスが来るまでの二十八分間 のどかな のんびりとした時間 濃い光に 木立の影がくっきりと鮮やか 入道雲がたくましい 涼しい太い風 竹藪がゆれている 雀が一羽 木の葉に飛ぶ かしましい蝉の鳴き声 向日葵が大きくて黄色い   夏に包まれていい気持ち やさしさが充ちて...

  • 夕暮れ

     

  • 風化

      金色の銀杏並木に 冷たい北風が吹き抜け 遠い北国から 雁が渡ってくる もうもうと 雲の峰が湧き上がっていた あの灼熱の夏は もうとっくに 絶滅してしまった   ときの流れは とどまることを知らず からからと 人間の頭脳を 風化させてゆく 今までできていたことが できなくなって...

  •  

  • 余命

      晩秋の青白い陽光の降る さみしい街路に ケヤキの落葉が 秋風にくるくると舞って 忘却の彼方へ 吹きとばされてゆく   もうすぐすると 冷徹な冬が 素知らぬ顔をして 一片の慈悲すら粉砕し あたり一面 酷寒の景色に変えてしまう   峻厳な寒風が 吹き荒れるときは 凍える...

  • 土と生きてゆく

     

  • 脆弱

    紺碧の空に のんびりかがやく春の陽光 雪洞(ぼんぼり)のようにゆれる 枝垂れ梅の紅い花房 黄色い花粉にまみれて 椿の蜜を吸っている ヒヨドリ   暖かい春風に 幼い日々の囁き声が谺(こだま)し 高い煙突から 昔の夢が立ち昇る 春の香りのなかに だんだんと魂がとけてゆく   ...

  • 春の街角

     

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