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読破済みBL漫画1,500冊以上!アラサー腐男子のBL愛を全力でお届けします。

ダイキ
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2025/06/17

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  • 【レビュー】子持ちホストの最高な隣人|イケメン作家×美人ホストの甘くて尊い家族時間

    いや〜もう、今回も最高だった!桃季さえ先生の「子持ちホストの最高な隣人」、第4弾!シリーズ通して安定の癒し&キラキラっぷりだけど、今回もその期待を全く裏切らなかった。まず、聖也の美しさが尋常じゃない。まつ毛の1本1本まで輝いてるって口コミで言われてたけど、ホントその通りで、ページをめくるたびに「美!尊!」って頭の中で叫んでた。天稀まで天使みが増してて、クリスマス近いからって、2人がもうマリア様と天使にしか見えなかったよ…(笑) 今回のストーリーは、秘密の関係を続けながらも3人で甘い日常を送っていたはずが、突如桐生の弟くんが現れて、こっちの心拍数が急上昇!しかも彼、最初は「兄がホストに騙されてるんじゃ?」って疑いまくり。でも結局、聖也の神接客&美貌にノックダウンされてるのが面白すぎた。あの距離感の近さ…営業だって分かってても、あんな顔で話しかけられたら通うしかないでしょ!(笑) 弟くん、最初から惚れてました感満載なのに、本人と聖也だけ気づいてないっていう鈍感っぷり。読者も桐生も「はいはい、もうバレてますよ?」って内心つっこんでたはず。しかも天稀の方がよっぽどしっかりしていて、子供なのに空気読む力が半端ない。「もっと我儘言ってもええんやで?」って思うくらい大人びてて、BL作品の子どもキャラってなぜこう賢いのか不思議。 今回の見どころは、弟くんの登場だけじゃなくて、聖也の仕事へのプロ意識がさらに光るところ。枕営業は絶対しないし、お酒も自分は飲まないって宣言しちゃう。ホスト=チャラいイメージをいい意味で裏切ってくる。この誠実さが桐生を惹きつけて離さないんだよな〜と納得。桐生も相変わらず溺愛っぷりがすごくて、「もっと3人の時間を増やそう」って提案するところは、胸がきゅっとなった。甘々なんだけど、現実的な不安(家族バレとか子育ての苦労とか)も混ぜてくるあたり、リアル感もあって共感しやすい。 あと、今回ちょっと不穏な空気から始まったのも印象的。誰かに見張られてる…って、普通ならサスペンス展開だけど、蓋を開けたら「ストーカー=桐生弟」だったっていう脱力感(笑)でも実は弟くん、根はめちゃくちゃいい子なんだよね。バレバレの尾行も可愛いし、最後は兄カップルに呆気なくやられてるし。そこに桐生の父親まで絡んできて、「ついに秘密がバレるのか!?」ってハラハラさせてくる。ここから家族絡みの大波乱かと思いきや、今回はその前の静けさって感じで、嵐

  • 【レビュー】子持ちホストの過保護な隣人|イケメン作家×美人ホストと天使な甥っ子、家族愛あふれる癒しの同居BL

    正直、このシリーズ、安心して読んでたんだけど、3巻目でまさかの実父登場という波乱展開にびっくりした。作家×ホストのラブラブ家族生活、そこに突然の「実父」って、そりゃあ心穏やかじゃいられないよね。聖也のキラッキラ仕事モードと、家では天稀(甥っ子)とラブな威吹との甘々生活、そのギャップが毎回萌えなんだけど、今回はその幸せな日常が崩れてしまうかも…っていうドキドキがずっとあった。 天稀の父・天一朗、もう登場から自己主張強めで、最初は「おいおい突然現れて何様?」って思っちゃった。でも彼も彼なりに、仕事に生きてきた不器用な大人なんだなぁ、と後半にかけて分かってくる。僕は読んでて、何回か「まずは今まで面倒見てくれた聖也たちに礼言えよ!」ってツッコミ入れそうになった(笑)でも桃季さえ先生の描写、こういう「ただの敵キャラ」にならない絶妙なバランスが良い。 今回、桐生の頼もしさも割増し。天一朗のちょっと意地悪というか、ぐいぐい来る発言に対し、ちゃんと聖也を守ろうとする姿、めちゃくちゃカッコ良かった。家族を守る男ってやっぱりいいよね。男同士の恋人+子育てって、ただでさえいろいろ悩みも多いはずなのに、2人とも天稀への愛情が本物だからこそ、どんな壁も乗り越えちゃう。しかも天一朗に2人の関係を問われても、偏見なくスルーされるあたり、時代の進歩を感じてちょっとホッとした。 天稀の存在は、どの読者レビューでも「天使」って言われてたけど、本当にその通り。僕も普段「天使」って表現、正直ちょっと照れちゃうんだけど、この漫画の天稀だけは納得。無邪気で素直で、しかも人懐っこい。彼のちょっとした笑顔や優しさで、ピリついた空気も和んじゃう。天一朗も、最終的には天稀にほだされていくし、まさに小さな救世主。 もうひとつ好きなのは、子どもがいるカップルならではの日常のリアルさ。天稀が保育園に行ってる間に2人が甘えるシーンとか、睡眠不足のくだりとか、リアリティあった。子どもがいると恋人モードが制限される、そのリアルさが物語に深みを与えてくれるし、エロも「大人の恋」の一部として成立している感じ。家族としての絆と恋人としての甘さ、両方を楽しめる。もちろん、聖也のホストとしての華やかさやモテモテぶりも眼福ポイント。 でも一番グッときたのは、聖也が自分の「親」としての自信や、姉への想いと向き合うところ。天一朗の言葉で、聖也がずっと抱えていたモヤモヤが溶けていく。単に家族の

  • 【レビュー】子持ちホストの紳士な隣人|イケメン作家×美人ホストと子どもの仮家族BL

    この作品、タイトルからして「子持ちホスト」と「紳士な隣人」というワード並びなのに、始まってみれば甘さも苦さも詰め込まれた家族未満恋人以上の関係性が全開で、もう最初から心を鷲掴みにされた。しかも2巻目に入って「仮家族」感がぐっと強くなってて、もうこのまま本当の家族になっちゃえよ!って本気で願いながら読んだよ。 主人公・聖也はナンバーワンホストでありながら、亡き姉の子を育ててる。パーフェクトなイケメンで仕事も家事も育児もできる上に、普段はクール&華やかで、でも恋愛になると超絶不器用。ホストってもっと肉食キャラのイメージだったけど、聖也の場合は自分の気持ちにすごく鈍感で、恋人・桐生との関係にあたふた悩む姿がめちゃくちゃ人間くさくて可愛い。あの、周囲には完璧に見えてるのに内心では「俺、ちゃんとできてるかな…」って悩みまくり、しかもその悩みが恋愛方面でも炸裂してるって、ギャップが最高すぎる。正直、ホスト業での営業スマイルと、桐生の前で見せる素の顔の落差が目に映えて、読んでて頬が緩みっぱなしだった。 そして問題の桐生、いやぁ…これはもう「紳士」って言葉の擬人化。最初の登場シーンだけ見たら「こんなスマートな人が攻め役…?」とちょっと疑いたくなるくらい、誠実で包容力があって、しかも受けの気持ちの準備が整うまで律儀に待ってくれる。まさに理想の攻め! 仕事もできるし、子どもにも優しいし、何やっても嫌味がない。いや、ここまでくるとちょっと怖いくらい善人で、逆に裏がないのか心配になるレベル。BLでありがちな「グイグイ系攻め」とは真逆の、受けに寄り添うスタンスが刺さる人にはドンピシャだと思う。 2巻は、二人の関係が恋人同士から「身体を繋げるかどうか」という、BL特有のいわゆる一線を越えるまでのじれったい葛藤が中心。お互い「攻める気満々」だったっていうのも地味に萌えポイント。どっちがどうなるの?!って妄想が膨らんで仕方なかった(僕の脳内では一瞬リバ展開まで覚悟したぞ…!)。でも、実際は聖也が自分の気持ちと向き合いきれずに空回りし、桐生も辛抱強く待ち続けて…っていう、ちょっと大人なジレンマがずっと続く。その間に、天稀という天使みたいな子どもがふたりの間を飛び回って、場を和ませてくれるのが本当に救い。 今回のキーパーソンは桐生に想いを寄せる若手俳優・羽琉斗の登場。こいつがなかなかの曲者で、ホストクラブに乗り込んできては聖也に揺さぶりをかけたり、

  • 【レビュー】子持ちホストの危険な隣人|ワケありホストと隣人イケメン作家の子育てBL

    「子持ちホストの危険な隣人」、タイトルからしてぶっ飛んでるなと思ったんだけど、読んでみて正直いい意味で裏切られたよ。表紙もあらすじも、危険な隣人×ホスト…っていうベタな色恋沙汰を想像しがちだけど、実際はしっかり「子育てBL」。しかも、このジャンルによくある“甘ったるさ”や“ご都合主義”だけじゃない、キャラの個性や人間味がぐっと光る作品だった。 まず、主人公・聖也。ホストとしてカンペキ営業スマイルを見せつつ、姉の子・天稀を自分の子のように育てていて…その健気さが刺さる。天使みたいに可愛い天稀を、仕事の合間縫って世話してる姿は、男前すぎて涙出そうになる。ホストっていうキラキラ職業とのギャップも絶妙で、聖也の“見せる顔”と“素の顔”のバランスがうまい。しかも天稀に「パパ」って呼ばれてるの、ズルい!もうそれだけで“いい父親”度MAXなんだけど、決して完璧じゃないところもリアルで好感持てるんだよな。仕事と育児の両立に悩んだり、子どもを守るために必死になったり…アラサー男子的にも共感ポイント高し。 そして、隣に引っ越してきた“危険な男”桐生。最初は酔っ払い&強引キスで「おいおい通報案件だぞ!」とツッコミたくなるほどダメダメな初登場。だけど、こいつ実は人気絵本作家ってギャップ、ズルすぎやしませんか。天稀が大好きな「クマさん」の生みの親という設定に、登場から一気に“天稀の推しキャラ”ポジに昇格。しかも、最初は怖がってた天稀も、桐生が絵本をくれたり優しい一面を見せることで、すぐに懐いちゃう。子どもへの接し方がちゃんと自然で、読んでて無理がないんだよね。 ストーリー展開もサクサク進むし、重すぎないテンポ感が個人的にはすごく読みやすかった。子育ての悩みや日常のドタバタが丁寧に描かれてるし、BL的な色気も“寝ている子どもの横でちょっとキス”くらいの薄味で、だれでも安心して読める。個人的にツボだったのは、天稀が欲しい物をもらうときにちゃんと「パパ、もらっていい?」って確認するシーン。めちゃくちゃ可愛いし、そういう細かい描写が天稀の存在感をグッと引き上げてる。 顔が好き!って悪びれず言っちゃう大人の素直さも逆に好感持てるし、ぐいぐい金にモノ言わせて迫ってくる潔さも、エグすぎずポップ。最初は「なんだこの俺様!」って思ったけど、実はワンコ系で一生懸命だったりして…気付けば「この人、めっちゃ良い人じゃん」となってる自分がいる(笑) 脇役の掘り下げ

  • 【レビュー】息できないのは君のせい SUPER PINK(18禁)|元セフレ恋人同士の限界いちゃエロ番外編

    ぶっちゃけ、最初から最後まで「ヤッバ…!」って心臓バクバクしっぱなしだった。澄谷ゼニコ先生の『息できないのは君のせい SUPER PINK』、これ本当にタイトル通り「息できない」くらいの濃厚エロスで攻めてくるから油断しない方が良い。もともとの本編が好きだった僕としては、まさかこの2人のガッツリエッチが拝める日が来るなんて思わなかったから、ページめくるたびに脳みそバグった。いやもう、志筑と矢野があそこまでトロトロにいちゃつく姿、見せてくれてありがとう…(拝) 本編ではさ、なんか「事後」だとか「事前」だとかでエロシーンすっ飛ばされることが多くて、勝手に「この2人、本当は清い関係…?」とか混乱してたんだけど、SUPER PINK読んだ瞬間にその考え全部ぶっ飛んだ。志筑ってばエッチ大好きだし、矢野は王子様っぽい顔して、実は志筑をトロトロにすることに命かけてるタイプ。そのギャップがまず最高なんだよ。志筑のムチムチボディがとんでもなくえっちでさ、攻められるたびに理性飛ばしてる顔がヤバい。矢野の方も、普段は余裕ありそうなのにエッチ中は全然余裕なくて、志筑に煽られて我を忘れてるの、男としてもグッと来る。 しかも、今回の番外編は「乳首責め」から始まるっていう、もう性癖に刺さりすぎて逆に苦しい。これ、雄っぱいフェチ勢は絶対買いだと思う。僕も正直、普段はそういうのそこまで注目してなかったけど、志筑の体の描き込みと反応のリアルさに完全に目覚めかけた。いや、ホントに絵の説得力が強すぎる。 この作品、単なるエロ同人みたいにとりあえずヤッてるだけじゃなくて、2人の「好き」がちゃんと伝わってくるのがまた良いんだよね。矢野の優しさとか、志筑の素直な欲望とか、ただの行為を超えて「愛されてる安心感」が溢れてる。矢野が志筑の気持ちを汲み取って「もっと気持ちよくしてあげたい」って思ってるの、読んでて分かるし、志筑も全部受け止めてる感じがめちゃくちゃ尊い。エロさとラブがセットになってるBLって、やっぱり最高だなって再確認した。 あと、こういうの見ると「本編でもこれくらいやってくれてもいいのに…!」ってワガママ言いたくなるけど、たぶん普段のレーベルとか掲載媒体の問題とかで色々制約あるんだろうな…とか勝手に考えてしまう。けど、こういう形で「読者の欲」をきっちり満たしてくれた澄谷ゼニコ先生、本当に感謝しかない。 ぶっちゃけ、志筑の乱れ顔とか喘ぎまくるところ、矢野

  • 【レビュー】息できないのは君のせい6|大人の素直さと成長が沁みる恋と人生の奮闘編

    読んでて、まさに「息できない」くらいキュンとした。6巻にして物語はさらに深みを増してきて、志筑の成長っぷりがとにかく胸アツだったんだよね。バーを継ぐって人生のターニングポイントすぎる!仕事も慣れないし、プレッシャーもすごい。僕だったら三日で胃痛で倒れてる自信ある。そんな中、矢野の優しさが本当に沁みる…志筑にとって矢野がどれだけ心の支えになってるか、読んでるこっちまで伝わってきて、思わず「矢野、君こそMVP!」って叫びたくなった。 今回一番グッときたのは、矢野の父親との関係に変化が出てきたところ。これまで冷えっ冷えの関係だったのが、じわじわと距離が縮まっていく感じ…大人のBLって、ただの恋愛だけじゃなくて“家族”との関係性まで描いてくれるから、めちゃくちゃ重みがある。志筑が「アイツをパートナーに選んだことが無意味だなんて絶対に思えない」って堂々と宣言したシーン、痺れたよ。あんなの、普通の恋人同士でもなかなか言えない。僕も彼氏に言ってみたいけど、たぶん照れで声が裏返る。 それにしても、みんな、つまらない駆け引きとか隠しごとしなくて、自分の気持ちをまっすぐ言葉にする。それが恋愛初心者っぽくてかわいいのに、同時に不器用な大人のリアルも感じられて胸がギュッとなるんだよ。特に夏目のスパスパ具合は見てて清々しい。大人になると、どうしても「これ以上は言わない」ってセーブしちゃいがちだけど、夏目は一歩踏み込んでる。僕も友達とお酒飲んでるとき、これくらい素直に話せたらなぁ…なんて思った。 それから、元彼を今彼に紹介する流れは正直「え、これ修羅場…?」ってハラハラしたけど、意外とみんな大人対応。それぞれのモヤモヤとか、やきもちとか、リアルな感情がじわじわ滲んでて、読んでてソワソワした。でも夏目が一番言いたいことは北川に任せてるのも、なんか信頼の証って感じで微笑ましい。まだまだ不器用な二人だけど、一歩ずつ歩み寄ってるのが伝わって、“発展途上なカップルの尊さ”に心がポカポカになった。 あと語りたいのは、細かいギャグセンス!夏目がどもって動揺してるのに顔は無表情なシーン、めっちゃ萌えた。普段クールなくせに、こういう時に可愛さ全開になるのズルい。それと、「あんたどこにまつげあるんだ」っていう謎の一言、あれは思わず仕事中に吹きそうになった。こういうメタっぽい小ネタが挟まると、シリアスな展開もほどよく和らぐし、読みやすさ倍増だよね。 全体的に、相

  • 【レビュー】息できないのは君のせい5|ラブラブ同棲カップルが迎える人生の転機

    春が来て、矢野と志筑の同棲生活はまさに絶好調。もうこれぞ「安定」って感じで、冒頭から2人のイチャイチャぶりに頬が緩みっぱなしだった。5巻にもなると普通はちょっとマンネリ感が出てくる作品も多いけど、この2人はむしろどんどん可愛さが増していくから恐ろしい(いや、ありがたい)。 前巻では第3の男が絡んでちょっと波乱っぽい展開もあったけど、今巻は一転してめちゃくちゃ穏やか。基本的には矢野の優しさが際立っていて、志筑の男前っぷりも相変わらず。志筑がふとした時に「好きなので」ってサラッと言っちゃうの、あれ、男でもキュンとくるよ…。 とはいえ、バーのマスターが急病で倒れるという事件から、志筑の人生プランにちょっと変化が。将来について考え始めるって、お仕事BL好きとしては「来たな!」と身を乗り出してしまった。志筑が自分の店を持つ夢を語り出す流れ、本当にリアル。現実でもこうやって、ひょんなことから「自分の人生どうしよう…」って悩み出すんだよね。浮かれるだけの甘々じゃなくて、2人の「この先」もきちんと描いてくれるのが嬉しい。 それでいて、安心して見守っていられるのがこのカップルのすごいところ。志筑が将来の夢をぽろっとこぼした時、矢野はめちゃくちゃ動揺したりもするんだけど、志筑のためなら全力で応援するし、逆に志筑も矢野のことを深く理解してる。お互いの支え合いと信頼感、もう夫婦かってくらい(笑)しかもペアリング交換までしてて、もう末永く爆発しててくれって感じだよ。 毎巻恒例の脇キャラたちも絶好調。三好と写楽の相変わらずなやりとりも、安定の笑い担当。志筑の女装ちょい出しも、ギャップ萌えがすごい。あと、今巻では淳子さんの視点もすごく効いてた。矢野に「想いを伝えた方がいい」ってアドバイスされて、その通り行動する潔さ!自分の気持ちにケリをつけるのって勇気がいるけど、ちゃんと前に進む姿勢がすごく眩しかった。 それにしても、矢野くん…不労所得持ってたのかい!?そこまでしっかり人生設計できてるの、リアルに羨ましすぎる(笑)でも、2人が経済的な話題も普通にしてるのが自然で、現実的なパートナーとしての深みを感じた。恋人同士のイチャイチャだけじゃなくて、「これから一生一緒にいるんだろうな」っていう覚悟とか未来への具体的な話、ちょっと重いテーマもサラッと混ぜてくれるのがこの作品の魅力。 恋愛ものって、ともすると「好き!好き!」で突っ走って関係性の成長が描かれ

  • 【レビュー】息できないのは君のせい4|音楽と恋が響き合う、絆深まる温泉ラブ編

    まず、冒頭から三好にキスシーンを目撃されるっていう、BL鉄板のハプニングから始まってテンション上がった僕です。でも「息できないのは君のせい」4巻、今回もただのドキドキ展開で終わらないのが澄谷ゼニコ先生の真骨頂。音楽×恋愛の熱さ、そしてちょっと人生の分岐点みたいなテーマがギュッと詰まってて、大人のBLとして読んでいてめちゃくちゃ響くものがあった。 個人的に、三好の「無理にでも別れさせるから」発言は最初かなりギョッとしたけど、実はすごく不器用な愛情表現だなぁ…と、話が進むにつれて感じた。三好は志筑と一緒に演奏したい、それだけが本音で、そのためなら強引な手にも出ちゃうくらい感情のコントロールが下手。プロの世界で生きることの「義務感」と、音楽が本当に好きという「本音」の狭間でグラグラしてる感じ、身に覚えのある人も多いんじゃないかな。僕も学生時代、やりたいことと「やるべきこと」が分からなくて悶々としてた時期をふと思い出したよ。 一方で、矢野と志筑の絆がどんどん強くなっていくのは、読んでて本当に癒やしだった。三好の件で悩んでる志筑を、温泉旅行に連れ出す矢野の優しさ!しかも2人してお互いを気遣って悩んでるって、どんだけラブラブなんだよ…と。ペアリングを贈り合うシーンは正直ちょっと照れたし、あそこは胸キュン必至。指輪ってやっぱり「永遠」の象徴だし、ガチで2人の関係が一段深まった感じが伝わってきて、読者としても嬉しくなった。ああいうちょっとした「区切り」って大事だよね。リア充ぶりに軽く嫉妬しつつ、心から幸せを祈っちゃう僕。 ちなみに今回、描き下ろしで矢野の女装が見られるんだけど、これがまた…個人的にめちゃくちゃ刺さった。志筑が矢野の女装を愛でる姿、普段の雰囲気とギャップあって破壊力抜群。志筑って「雄み」ある体格なのに、矢野の前ではどんどん可愛さが増していくのも最高。元はチャラめのキャラだった志筑が、矢野にどんどん毒されて可愛くなっていく様子、もうニヤニヤ止まらん。僕もこんな風に変われたらなぁ…なんてちょっと妄想したり。 市吹(市民吹奏楽団)の仲間たちもみんないいキャラ揃いで、彼らの「音楽を楽しむために生きる」スタンス、すごく良かった。プロになることだけが正義じゃなくて、「好きなものを好きなまま」続ける生き方って、めちゃくちゃ尊い。三好はそこに最初気づけずにいたけど、矢野と志筑のやり取りを通じて、少し大人になった感じがしてグッときた

  • 【レビュー】息できないのは君のせい3|ラブラブ同棲&過去編!優男フルート×男前サックスの音楽BL

    いやー、3巻もめちゃくちゃ良かった!もはや毎巻読んでると、矢野と志筑のラブラブっぷりに「お前ら、そんなに幸せで大丈夫か?」って心配になるレベル(笑)一巻の、まだぎこちないセフレ感から、ここまでバカップル街道を突っ走るとは…人は変わるもんですね。ていうか、むしろ変わってほしかったから、読んでるこっちも嬉しい進化だった。 正直、冒頭の同棲生活シーンとか、ご馳走すぎてヤバかった。防音室付きの部屋で毎日音楽三昧とか、これ理想すぎでしょ?指輪の話とか、お互いの両親に挨拶とか、ぶっちゃけ結婚じゃん、もう(笑)志筑が元々快楽主義で、どこか浮ついたイメージだったのに、矢野と一緒だとちゃんと「帰る場所」ができて、彼の人間らしさがより際立ってるのも良き。 でもここで新キャラ・三好さんの登場。BLで「元バンド仲間」が出てきたら、もう嵐の予感しかしないんだよなあ…案の定、志筑の過去やら彼の演奏後の“習慣”やら、いろいろ問題が浮き彫りに。三好は最初ちょっと余裕ぶってて、矢野のこと「子猫ちゃん」扱いしてたけど、矢野がキメるシーンはホント痺れた!あの「志筑は誰かが強制していいものじゃない」って表情、男前すぎ!普段の優男っぽさとのギャップにやられるやつ。見た目はほわっとしてるけど、芯はめっちゃ強いんだよな、矢野。 そして今巻の大きな山場は、やっぱ「過去編」!ここ、個人的にめちゃくちゃ嬉しかった。2人がどうしてセフレから両想いになったのか、その過程をビジュアル付きで振り返ってくれて、親切設計すぎん?BL界隈、妄想力に頼りがちな部分あるけど、この過去編は公式で答え合わせしてくれた感じで、キャラへの理解度が一気に爆上がりした。志筑の快楽主義も、ちゃんとバックボーンがあって納得感が増したし、志筑の“経験”に関する衝撃の事実も、作中の「謝罪と弁明コーナー」まである親切っぷりでホッコリした(笑) あと、今までは2人の馴れ初めや喧嘩も、ちょっとすれ違いでモヤモヤしてたんだけど、今回しっかり話し合いの場を持つシーンが多くて安心した。志筑が三好とのセッション後に自己嫌悪に陥るんだけど、それを「浮気」として責めるんじゃなくて、ちゃんと志筑の気持ちを理解しようとする矢野の姿勢が素晴らしい。嫉妬の感情をそのままぶつけず、「志筑がスッキリできる方法を一緒に考えよう」って言えるの、もう、矢野……できるイイ男すぎるぞ? 三好に関しては、まだキャラの全貌は見えきってないけど、

  • 【レビュー】息できないのは君のせい2|元セフレ恋人同士の初々しすぎる同棲ラブ

    いや~「息できないのは君のせい」2巻、最高すぎて思わずソファに転がりました。元セフレから恋人、そして同棲スタートっていうBL王道の進化系なんだけど、澄谷ゼニコ先生の描く2人はどこまでも等身大で、ものすごくリアルに「恋」から「愛」へとステップアップしていくんだよね。 まず、矢野くん(攻)が同棲にやたら積極的で、志筑くん(受)をどうにか丸め込もうと色々プレゼンしたり、泣き落としたり、物件探しに励んだりするのが可愛すぎる。どんだけ志筑のこと好きなんだよ!ってツッコミ入れたくなるし、志筑もまんざらでもなくて、めっちゃオカン気質発揮してるのがまた良い。家事や世話を焼きまくる志筑×ちょっとだらしない矢野って、同棲カップルのリアルな「あるある」をこれでもかって詰め込んでる感じ。 この2人、元セフレで4年も関係続けてるのに、いざ恋人として同棲し始めたら、初々しすぎて逆にこっちが照れる!チューして赤面とか、小指だけ手を繋いで即離すとか、もう新婚さんかよってくらい甘くて可愛い。ベッドでのことは「やってるはず」なんだけど、描写はほぼ無し。にも関わらず、2人の空気が十分にエロくてドキドキして、「このくらい見せてくれよ!」って気持ちと「この初々しさが良いんだよ!」って気持ちがせめぎ合う(笑) そして、今巻の肝はすれ違い。矢野の抱える家庭の問題――特に父親との関係――を知って、志筑が「もっと知りたい」「踏み込みたい」って思うのに、言い出せなくてモヤモヤ。逆に矢野は、志筑にみっともない部分や弱さを見せたくなくて、つい突っぱねちゃう。でも、本当は「一緒にいたい」気持ちが溢れてきて、も~、このもどかしさ!ニヤニヤしながら胃がギュッてなる系のやつ。 すれ違ってる間、矢野が幼馴染みの柴崎に愚痴って泣いたり、志筑が大家さんに相談したりと、お互い「他人の力」も借りつつ、自分たちなりに答えを探すのがリアル。こういうとこ、無理に「君だけが俺の全て」みたいな依存系にしないで、ちゃんと地に足ついた人間関係描いてくれるのが好き。最終的に、「嫌いになんかならない、一緒にいたい」って志筑が矢野を包み込むシーン、最高に男前だし泣ける。志筑、普段はちょっと気弱かな?くらいに見えて、ここぞというときドンといくの、ギャップがたまらん。 新キャラの幼馴染み柴崎や、矢野の家族(特に父親)、さらにちょっと謎めいた大家さん。脇キャラの存在感もバッチリで、2人の世界が狭くならずにちゃん

  • 【レビュー】春のデジャヴに踊れ|アラサー紳士×素直な大学生、ダンスが繋ぐ切なく瑞々しい初恋

    僕が「春のデジャヴに踊れ」を読み始めてまず思ったのは、「あー、これはただの年の差BLじゃないぞ」ってこと。社交ダンスを舞台にしただけでもう既におしゃれポイント高いのに、オトナ男子・淳の包容力と、大学生・晃介の素直すぎるかわいさが最初から全開で、ニヤニヤが止まらなかった。これ電車で読んだら確実に顔がゆるむタイプのやつ! 晃介は、母親の遺したダンススタジオで偶然出会った淳にどんどん惹かれていくんだけど、そのきっかけがダンスっていうのがまた良い。ダンスって、身体を通して心も近づくじゃない?しかも、晃介の母親と淳が特別な関係にあったんじゃ…っていう複雑な感情も絡んでくるから、単純な「年上イケメンに憧れる」じゃ終わらない。晃介が「淳の優しさは自分のためじゃなくて母のためなのかも」って気づくシーンは、正直、キュッと胸が痛くなった。ここ、共感度高い。恋愛に対して臆病になる瞬間って、こういう過去の「影」と向き合わなきゃいけないときなんだなぁとしみじみ。 淳は一見余裕のある大人だけど、実はめちゃくちゃ慎重というか。最初は「おいおい、もっと素直になれよ!」ってヤキモキしたけど、読み進めると「年上だからこそ責任を感じてる」ってのが伝わってくるんだよね。これ、BLでありがちな「攻めがグイグイ系」じゃなくて、ちゃんと戸惑いも描かれてるのが新鮮で良かった。晃介は晃介で、一生懸命自分から行動して、時に大胆になっちゃうのがめっちゃいじらしいし可愛い。はむはむされちゃうシーンなんて、こっちまで顔がほころぶよ…。 ダンスシーンの描写も本当に美しくて、ページから音楽が聞こえてきそうなほど。二人が踊るシーンは、「本当にこの瞬間だけは世界にふたりしかいない」って感じがして、読者まで引き込まれる。この作品、ストーリーの流れが静かで淡々としてるのに、ちゃんと感情の波が大きくて、気づいたら一気読みしてた。周囲のキャラもみんな温かくて、当て馬とかドロドロ展開がなく、安心して読み進められるのも好印象。特に女の子の幼馴染キャラが、ちゃんと良い子なのもありがたい。無理な三角関係じゃなく、純粋に二人の距離が近づく過程を楽しめる。 で、肝心のラブシーンだけど、これがまた「エロい」というより「美しい」。ギャップでむしろ色っぽさ倍増。淡々とした台詞や描写なのに、行為のリアルさと心の重なりがしっかり感じられて、目が離せなくなる。濡れ場でここまで空気が変わるBL、なかなかない気が

  • 【レビュー】息できないのは君のせい|快楽主義サックス奏者×王子様フルート奏者、セフレ4年越しのピュア恋愛

    いやー、読了後の「息できない…!」っていうタイトルの意味、これほどしっくりくる漫画ある?と本気で思ったよ。「息できないのは君のせい」は、BL好きとして“セフレもの”にありがちなテンプレを逆手に取った、良い意味で予想外の一冊だった。 まず、サックス奏者・志筑(しづき)と、フルート奏者・矢野。この2人がどっちもノンケで、お互いに最初から恋愛感情ゼロ、しかも趣味の楽団という意外な場が出会いのきっかけ。ここで「え、こういう始まり方、めっちゃ新鮮じゃない?」ってテンション上がった。普段はバーテンダーと書店員という全然違う職業の2人が、音楽で繋がるのもエモいし、「サックス吹けないから志筑くんのことカッコいいと思ってた」っていう矢野の一言が、普段の王子様キャラからちょっとはみ出してて、めちゃくちゃズルい。 そして、最大の“萌えポイント”。攻めと受けの配置が、ほとんどの読者の予想を華麗に裏切ってくる!背が高くて、女たらしで顔面偏差値MAXの志筑がまさかの受け。しかも攻めの矢野は見た目は優男で、柔らかい雰囲気。僕も最初「絶対志筑が攻めでしょ!」って疑わなかったけど、読み進めて「あれ、逆…?え、逆だよね?」って二度見した。澄谷ゼニコ先生、攻め受けの意外性をここまで爽やかにやってくれるのありがたいっす! あと、エロ描写が少ない。これ、実は結構賛否あるかも。正直な話、僕も事前に「セフレもの」と聞いてウキウキで読み始めたから、「あれ?エロは…?」って最初ちょっとだけ物足りなさを感じたのは事実。でも、これが不思議と物語に集中できて、2人が“セフレ”という表面的な関係性から、どうやって「好き」に気付いていくかのサスペンス(?)に心が持っていかれるんだよね。むしろ、エロが少ないことで2人の“手を繋ぐだけで呼吸が苦しくなる”みたいな初々しさが際立って、読んでるこっちの心臓が持たない。BLあるあるの「エロが全てじゃない」ってやつを、これほど説得力持って描いた作品は珍しいと思う。 作中のすれ違いも絶妙。4年もセフレやってて、どっちもお互いに「好き」がバレたら終わりだと思い込んでて、無駄に遠回りしてる姿がめちゃくちゃもどかしい。志筑は女の子とも遊びまくる快楽主義者なのに、矢野にだけは本性さらけ出せなくて、つい距離を置きたくなっちゃう。そのくせ、実は誰よりも矢野のこと独占したいって気付いた時の葛藤が最高。矢野も“優しすぎて、本命の彼女からは逆に不信感持た

  • 【レビュー】ワリキリ|エロと純愛が交錯するワケありセフレBL

    「ワリキリ」、これはタイトル通り“割り切り”のセフレ関係から始まるんだけど、気づけばしっかり純愛に育っちゃうという、なんともニクいBL。正直、最初は「どうせ体の関係だけでしょ?」って構えて読んだんだけど…いやー、見事にやられた。最初からラストまで、エロとピュアのバランスが絶妙で、柊と行哉にすっかり感情移入してしまった! 主人公の柊は、仕事に疲れ切ったアラサーリーマン。恋人いらず、無駄話いらず、後腐れナシの完全ワリキリ主義。僕も正直「大人になるとそういうドライな付き合いも分かるよな…」と妙に共感してしまった。過去の苦い経験から、恋愛に臆病になっちゃったんだろうなぁと、ちょっと切なくなる。しかもその割り切り条件が妙にリアルで、作者さんの観察眼がスゴイ。 そして、そんな柊の相手になるのが、まさかの高校生・行哉。最初は名前も知らないただの相手。でも一度寝たら相性バッチリで、お互いどハマり。「これぞ出会い厨の奇跡」ってくらい、お互いを求め合っちゃうのが正直微笑ましい。行哉は、女の子との恋愛に違和感があって「男もアリかも?」って思い始めたタイミングで柊と出会うんだけど、その成長過程がすごく丁寧に描かれてて、思春期特有の迷いとか初々しさがすごく伝わってくる。しかも、セフレなのにどんどん素直になっていくのが可愛いんだよね。もう可愛いしか言えん。 この作品、面白いのは、途中から行哉視点になるところ。柊の知らない行哉の素顔や、年齢、学校生活での葛藤なんかが描かれて、「そうだったのか!」って驚きと納得が一緒に来る。柊は「学生かも」くらいにしか思ってないんだけど、読者には行哉の若さや不器用さがバッチリ伝わってくるから、すれ違いもリアルに感じる。年齢差ゆえの悩み、未成年という“壁”への葛藤とか、ちょっとシリアスな雰囲気もあるけど、決して重苦しくはならず、むしろ二人のピュアさが際立つから不思議。 個人的にツボだったのは、柊の“昼の顔”と“夜の顔”のギャップ。夜はエロエロ全開だけど、昼はきっちり真面目なリーマン。そのギャップに行哉が衝撃を受けるシーン、めっちゃ分かる。社会人あるあるだけど、平日スーツバリッと着てる人がプライベートでラフな格好してたりすると、なんか妙にドキッとするよね。行哉が「え、この人があの人?!」って驚く気持ち、僕も一緒にビックリしたよ。 エロシーンは、中川カネ子先生の真骨頂。しっかり濃厚、でもいやらしすぎない絶妙なライン。

  • 【レビュー】アフター・ミッドナイト・スキン6|クール攻め犀川の嫉妬大爆発!すれ違いからのあまあま再接近

    いや〜今回もマジで尊すぎて語彙力がお亡くなりになりかけた僕です。まず、5巻のラスト「あんなことになるなんて思わなかった」っていうモノローグで、BL民の想像力がめちゃくちゃ掻き立てられてたよね?不穏な空気ぷんぷんだったから、「ついに波乱が!?」って戦々恐々としながらページめくったんだけど、蓋を開けてみたら想像してたよりめちゃくちゃ甘々空間が広がっていて、なんだか拍子抜けしつつも、安心しすぎてソファーで寝落ちするレベルでした(笑) 本作の目玉は何といっても、これまでずっと「大人の余裕」全開だった犀川さんが、ついに嫉妬で動揺しまくるってとこ。虎谷が鳥野とご飯に行く、それだけでめちゃくちゃソワソワしてる犀川さん。あれ?あなた今までクールなスパダリじゃなかったっけ??って思わずツッコミたくなるくらいの動揺っぷり、これがまたギャップ萌えの極致でした。今まで冷静沈着な顔しか見せてこなかったのに、急に少年みたいな不安顔を見せるの、ちょっと反則じゃない?しかも「相当嫉妬深い面倒くさい人間」とか自分で言っちゃうし、もう、かわいすぎて背中丸めて悶えてしまったよ。 一方の虎谷。鳥野にご飯誘われても全然警戒してない。あの能天気っぷりも可愛いけど、しっかり「犀川さんが好き」って気持ちがブレない安心感があるからこその余裕なんだなあって思った。おやつより俺を食べてください発言には、こっちが赤面したわ。さすがに攻めの頭を抱えさせるだけのことはある。夜な夜な犀川が一人でスるシーンもめちゃくちゃ色っぽくて、「これぞ美形の無駄遣い」って思いながら読んじゃった。 今回、犀川の嫉妬や独占欲がクローズアップされてるんだけど、BLによくいる「激重執着攻め」みたいにドロドロしてなくて、どこか誠実さが滲み出てるのがポイント高い。好きな人に他の男が近づくのが嫌、でもそれをうまく言葉にできなくて拗ねる感じ。大人ぶってても中身は「恋に初めて本気になった人」そのものだよね。自分の恋心の不器用さ、未熟さを素直に見せてくれるから、こっちまで応援したくなる。で、そういう犀川の感情に気づいて、ちゃんと対話しようとする虎谷の男前っぷり!この二人、意地を張るんじゃなくてちゃんと本音をぶつけあえる関係性なのが、本当に尊いポイント。好きと好きがぶつかって、ちゃんと「もっと近付きたい」って気持ちが深まっていくのが見てて嬉しいんだよな。 あと、鳥野。彼もめっちゃいい奴で、虎谷のこと本気で想っ

  • 【レビュー】アフター・ミッドナイト・スキン5|社会人BLの甘々熱海旅行、でも最後に不穏フラグ?!

    5巻、まさに「ラブいちゃの大洪水」!とにかく犀川さんと虎谷くんの甘々っぷりが炸裂してて…。まさに社会人BLの理想形ってやつだよ。今回の主軸は、仕事上の成長と恋人としての絆、その両方が濃厚に描かれてて、読んでてニヤニヤが止まらないのに、ラスト1コマで急に心臓バクバク。「え、ここから波乱くる?」って感じで、最高に引き込まれた。 前半は新人・犬丸くんのOJTがスタート。虎谷くんが初めての後輩指導で悩みまくる姿、共感しかない…。実際、社会人男子として「後輩が褒められると自分も嬉しい」って気持ち、すごくよく分かる。で、そんな虎谷を見守る犀川さんの包容力が半端ない!虎谷が「ねぇ聞いてよ」とばかりに犬丸くんの話を相談しに行くたび、犀川さんがニコニコ優しく受け止めてくれるの…もう大人の余裕ってやつだね。「恋人力」も「先輩力」もどんどん上がってるふたりの成長がめちゃくちゃリアル。 その一方で、犀川さんのジェラシーがチラ見えするシーンがかわいすぎて悶絶。あの大人の余裕満載な犀川さんが、後輩ワンコの犬丸にちょっぴりヤキモチ焼いちゃうとか…ギャップが最高すぎる。しかも、そのモヤモヤを虎谷くんが「ヨシヨシ」して癒すって流れ、尊い以外の語彙が消滅する。普段は甘え下手な犀川さんが「ヨシヨシして」ってリクエストするの、破壊力えげつない。 そして後半は待望の社員旅行ターン。熱海! 温泉! 浴衣!と、BLラバーの夢と欲望が詰め込まれてて嬉しすぎる。仕事の合間に旅行を堪能するふたり、みんなに隠れてこっそりイチャイチャ…付き合いたてカップルかよ(笑)でもその「バレないように…」ってヒリつく感じが、逆に日常のリアリティを感じさせて、読者としては大興奮。社員みんなでワイワイしてるシーンもほっこりするし、この明るい空気感の中での甘々シーンは破壊力抜群だった。 エッチシーンも、相変わらず「単なるお約束」じゃなくて、ふたりの想いがちゃんと伝わってくる。狭いベッドで「ギュウギュウ」しながら、何度も重ねる夜。しかも毎回パターンが違うから、マンネリ感ゼロ。むしろ「これどうやってバリエーション出してんの!?」ってプロの妙技を感じる。虎谷くんがどんどん恋人力を発揮して積極的になっていくし、犀川さんが意外とガチ甘えん坊なのが発覚したり、二人の関係性が立体的に描かれててすごい。 ただ、ずっと甘々かと思いきや、終盤で鳥野さんが再登場して一気に不穏な空気が漂い出す…。遠くからふた

  • 【レビュー】アフター・ミッドナイト・スキン4|溺愛×極上本気モード!恋人同士の甘々生活

    いや〜、僕的に一言でいうと「糖度爆発」。前巻までの「恋人ごっこ」から、ついにガチの両想いカップルに進化した犀川と虎谷。もうね、2人のラブラブっぷりが読んでて目に優しいし、胸に刺さる。週末も平日も一緒にいるし、犀川さんの溺愛ぶりがこれでもかってくらい全開で、虎谷くんがどんどん幸せになってるのが表情からも伝わってくる。こっちまで勝手に糖分摂取しすぎて太りそうだよ。 特に印象に残ったのは、恋人になりたての「新鮮さ」と「距離の詰まり方」。虎谷くんがただ受け身じゃなくて、ちゃんと愛を返そうとする姿がめちゃくちゃ健気で可愛い。いつもはちょっと控えめな彼が、ちゃんと「好き」を伝えようとしてるのが、たまらなく愛おしい。犀川さんも、今まで以上に「俺のもの!」感出しまくりで、クールキャラだったはずなのに、時々オス味がダダ漏れなのがギャップ萌え。クールな男が本気で独占欲見せだしたら、そりゃもう読者はメロメロですよ。 で、何より外せないのがベッドシーン。にむまひろ先生、今回ばかりはサービス精神旺盛すぎ。肉体的なつながりが濃密に描かれてるけど、それだけじゃない。ちゃんと「気持ちの繋がり」も同時進行してて、エロいだけじゃなくて、2人の関係性がここでさらに深まる。犀川さんがちょっと自分本位に見える瞬間もあって、そこに色気ダダ漏れの大人の余裕を感じつつ、虎谷くんがどう受け止めていくのか…このバランスが絶妙すぎる。 あと、今回初めて明かされた犀川さんの実家設定。いや、思ってた以上に名家だった件!親しげな男・明の登場で、いきなり物語に不穏フラグが立ち始めたのもポイント高い。今までは2人の関係がどこか閉じた世界で完結してたけど、ここに家族という外的要素が入ることで、一気に現実味が増してくる。このまま幸せ一直線…とはいかなそうな予感がビシバシしてきて、次巻への期待値も爆上がり。 それにしても、犀川さんの家のことを知った上で、それでも虎谷を離さない覚悟が見え隠れするところにグッときた。どんなバックグラウンドがあっても、虎谷という存在が彼の拠り所になってる感じがすごく伝わる。虎谷もまた、ただ甘やかされるだけじゃなく、犀川さんを支えたいって気持ちが少しずつ芽生えてて、2人の絆が強くなっていくのが目に見えてわかるから、読んでてニヤニヤが止まらない。 もちろん、全部が全部ハッピーってわけじゃなくて、ちょいちょい不穏な影もちらつく。犀川のいとこ・明の存在とか、家族

  • 【レビュー】アフター・ミッドナイト・スキン3|恋人ごっこから本当の愛へ、ジェットコースター級エモBL

    いや〜、読後の余韻がすごい。今回もエモさとエロスがジェットコースター級だった。最初は「恋人ごっこ」だった二人が、ここにきてやっと「本当の恋人」になっていく過程、めっちゃ胸がキュンキュンした。 まず、虎谷がどんどん犀川との関係に慣れてきて「居心地の良さ」すら感じてしまうの、すごく分かるんだよね。でもその心地よさに危機感覚えてるって、めっちゃリアル。自分が思ってたより本気になっちゃってて、逃げたくなる気持ちも正直分かる。しかも、動画を消してほしいって話したら犀川があっさりOKしちゃうから、逆に「え…これでいいの?」みたいな。望み通り元の関係に戻れたのに、ちっとも心が晴れない虎谷のモヤモヤ、めっちゃ刺さった。人って「失いたくない」って思った瞬間に、「本当は好きだった」って気付くもんだよね。 そして今回、ついに犀川さんの本音もたっぷり堪能できて、読者としてはガッツポーズ。今までミステリアスでちょっと強引、時には脅しもあった犀川だけど、実は虎谷のことずっと見てて、心配してたって…もう、乙女か!「俺以外とヤるとか耐えられない」って、独占欲ましましの俺様セリフ、ここぞとばかりに炸裂してて最高だった。あの完璧そうな犀川さんが、ちょっと情けなくなったり、弱音吐いたり、素直になっていく姿にキュン死しそうだった。ギャップ萌えってやつ。 虎谷の可愛さも3巻でさらにパワーアップ。無意識にえっちな下着を選んじゃったり、犀川に褒められて照れたり、おねだりしちゃう姿には「おいおい、反則だぞ」と思いながらニヤニヤが止まらない。しかも、あの涙目&お色気ムンムンな下着姿で、エッチに突入するときのドキドキ感、破壊力ありすぎるでしょ。虎谷、本当にどんどん受けとしての色気が増してる。犀川も「キスが気持ちいい」とか、全身で愛を伝えまくるから、お互いの気持ちがどんどん加速していくのが手に取るように分かって、見てて嬉しいやら、こっちまで照れるやら…。 エッチシーンは、もはや感情とエロスの溶鉱炉。お風呂場での水しぶきエッチとか、甘々でとろけるような雰囲気が最高すぎた。これぞ「両思い」になった後のセッ久ってやつだなって思った。体だけじゃなく、心からお互いに求め合ってるのが伝わってきて、「やっとここまで来たかぁ」と、謎の親心で見守ってた自分がいる。犀川さんの普段の余裕が崩れた表情とか、虎谷が泣きそうになりながらキスをねだるとことか、ピュアすぎてむしろエロい。犀川…どん

  • 【レビュー】アフター・ミッドナイト・スキン2|腹黒上司×ツンデレ部下のエロジェラオフィスラブ

    いやー、今回も安定の攻めと受けの最高タッグで、ページめくる手が止まらなかった。まず、犀川さんの“弱みを握って恋人契約”っていうドキドキ設定、普通ならイヤ~な支配系に転がりかねないのに、2巻に入ってからの甘さ増し増しっぷりよ!脅しつつも本当は好きなんじゃないかって、読んでるこっちが勘ぐっちゃうぐらい、優しさと色気が溢れ出てる。 そして、そんな犀川さんの前で虎谷くんがどんどん無防備になっていくのがたまらない。昼は真面目リーマンやってて、夜になるとエロかわヴォルテージMAXのギャップがやばい。特に酔っ払って悪戯する虎谷くん、エロかわすぎて理性が持たん…!正直、パンツ越しの攻防戦とか、お尻(まさかのパンツ越し描写!)とか、作者のフェチ魂が炸裂してて拍手喝采だった。こんなの、ご褒美以外のなにものでもない…。 それにしても、今作は周りを固める男たちも粒ぞろい。新しく出てきた鳥野さんもそうだし、八馬さんとか…なぜ虎谷くんの周りはガタイいいイケメンだらけなのか(笑)。これ、職場の飲み会に行くたびに「こんな環境だったら…」って妄想が止まらなくなるやつ。男子でもBL脳が暴走する職場って最高じゃないですか!?(会社で読まないように注意) 話の展開で一番ニヤけたのは、やっぱり犀川さんのジェラシー。攻めの嫉妬って、BL界ではお約束だけど、犀川さんはただのヤキモチじゃなくて、あくまでスマート&大人の余裕で牽制しつつ、でも内心めっちゃ動揺してるのが小出しに描かれてて、めちゃくちゃ良かった。その上、虎谷くんへのお仕置きって言いながら、結局めちゃくちゃ優しい…!「馴染むまで動かない」とか「よしよし…萎えてないな」とか、スパダリ攻めの真骨頂ここにありって感じ。エロいだけじゃなく、ちゃんと虎谷くんのこと一番に考えてるんだな~と、読んでてじんわり沁みた。 虎谷くんも、1巻の頃より明らかに“恋人ごっこ”に絆されてきてるのが見て取れて可愛いんだよね。ツンツンしながらも、おねだり上手で素直になってきて…仕事中のキリッとした姿との落差にやられる。しかも、性欲強すぎて過去の彼氏は全滅だった説とか(笑)、地味に虎谷くんのバックボーンも語られてて、キャラに深みが出てるのもポイント高い。歴代彼氏が耐えられなかった可愛さ(?)、よく分かるわ。 あと、仕事パートもちゃんと丁寧に描かれてて、BLによくある「オフィスラブだけど仕事は背景」って感じじゃなく、虎谷くんが一生懸命働

  • 【レビュー】アフター・ミッドナイト・スキン 1|意地悪ハイスペ上司×隠れ淫乱部下の脅し甘やかしリーマンBL

    この作品、最初は「脅し系オフィスラブか〜」なんて油断して読んじゃったんだけど、気づいたらドハマリしてた。だって、虎谷くんがあまりにも可愛すぎて!普段は地味で真面目なサラリーマンなのに、実は性欲がめちゃくちゃ強いっていうギャップがたまらない。しかも、その秘密が上司の犀川さんにバレて脅される展開、これだけ聞くとテンプレなんだけど、実際読んでみるとキャラの魅力の暴力がすごい。犀川さん、いけすかないハイスペ上司かと思いきや、余裕とSっ気のバランスが絶妙で、最初から「この人ただの悪い人じゃないな?」って感じさせるんだ。 エロシーンは正直めちゃくちゃ多い。これでもかってくらい、えっちだし作画が美麗すぎて目が幸せ。虎谷くんのトロ顔、あざといはずなのに全然嫌味じゃなくて、むしろ「そこまで見せちゃって大丈夫!?」って心配になるレベル。でも、ただエロいだけじゃなくて、その都度二人の距離がじわじわ縮まっていく感じがいい。犀川さんは脅してるはずなのに、虎谷くんのありのままを受け入れてるし、虎谷くんもだんだんと「脅されてるから仕方なく」じゃなく、自分から犀川に会いたくなっちゃってる。本音隠して「嫌々」みたいな顔しつつ、内心では毎回楽しみにしてるのがバレバレで、読んでる僕も「もう素直になっちゃいなよ〜」ってニヤニヤが止まらない。 あと、虎谷くんの性癖の描き方が最高。クールでちょっとぶっきらぼうな見た目なのに、マッチングアプリも使うわ、派手な下着もこっそり持ってるわ、AVはガチ勢だわ…って、これでもかってくらいギャップ盛ってくる。でもね、一周まわってすごくリアル。「性にオープンでも、普段は地味で孤独を抱えてる」っていう、表の顔と裏の顔があるのが人間らしくて、すごい共感しちゃう。 犀川さんに関しても、ただの意地悪な攻めじゃ終わらせてくれない。むしろ、どこまでが本気でどこまでが冗談なのか分からないミステリアスさがたまらない。虎谷くんのことを否定しないし、むしろ「そのままでいいんだよ」って受け止めてくれてる余裕。しかも、無理に自分のペースに持ち込まず、虎谷くんの気持ちや体調を尊重してるあたり、実はめっちゃ優しい。「脅し」っていう体裁を取りつつ、実際はめちゃくちゃ甘やかしてるし、下手したら一番虎谷くんの幸せを考えてる人なんじゃ?とも思えてくる。 ストーリー的には、オフィスでのスリル感や、周囲にバレそうなハラハラもあって一気読みしちゃうし、そこに新キャ

  • 【レビュー】異世界の沙汰は社畜次第 6|騎士団長×社畜リーマン、すれ違いから両片想いに進展!

    いやー、今回も誠一郎とアレシュの距離感にヤキモキしっぱなしだったよ。異世界BLの中でも「異世界の沙汰は社畜次第」って、単なる転生ファンタジーじゃなくて、ちゃんと“社畜”要素が物語の根っこにあるのが好き。6巻は教会編の続きで、誠一郎が経理マン魂を発揮する場面も多いんだけど、それ以上に人間関係のドラマが濃厚だった。 まず、アレシュの不調に誠一郎が心を揺らすっていう、これまで以上に二人の感情がぐっと近づく展開。アレシュが魔獣討伐からボロボロになって帰ってきて、それなのに即誠一郎の元に駆けつけるあのシーン…ああいう男気と愛情の直球なところ、たまらんよね。表情はいつも不器用で仏頂面だし、年下なのに騎士団長で…そのくせ誠一郎のために何もかも投げ出して飛んでくる。ギャップ萌えの権化だよアレシュ。しかも今回、やきもち焼く姿がチラ見えしてて、あんなデカい図体の男がちょっと拗ねてるの、可愛すぎる。ああ、こういうギャップに弱い僕です。 読者としては、前巻あたりから「アレシュ→→→誠一郎」って一方通行(いや実際は両想いなんだけど!)にモダモダしてた人も多いと思う。今巻でようやく誠一郎の気持ちがちょっと言葉や態度ににじみ出てきてて、ついにここまで来たか…って胸熱だった。二人とも自分の気持ちにはまぁまぁ気付いてるけど、まだお互いに明言できてない不器用さもリアル。しかも、エッチもしてるのに!そのくせ「まだ両想いじゃありません(読者からは丸見え)」って、作者のじらし作戦にまんまとハマってる僕。こういうジリジリ感が好きなんだよなー。 あと、今回特筆すべきはシーグヴォルド司祭のかっこよさ。主人公を身を呈して守る場面もあれば、普段は目の保養枠でしっかりイケメンやってる。しかも、攻めアレシュと主人公の誠一郎を巡って露骨な“取り合い”ムード。いやこれ、体が大変な時に不謹慎かもだけど、BL的にはご褒美案件でしょ!お見舞いに来た司祭が泣いちゃうとか、もうお前も攻略キャラかよ!ってツッコミつつ、目が離せなかった。読者的には、まさかの当て馬昇格(?)にドキドキ…今後どうなるのか、三角関係の可能性まで感じさせるのがニクい。 誠一郎の“社畜精神”も、今回はついに執事さんからビシッと注意入るシーンが。いやー、今まで無理して倒れては助けられるのループだったから「もっと休め!」って全読者が心の中で叫んでたと思う。執事さんナイス!でも結局、誠一郎の根本は変わってないんだけど

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