これ、ぱっと見、水晶かなと思いますよね。でも違う。結晶の形が違う。上から見ると、 これ、セレスティンなんですって。ほんまかいな。セレスティンはorthorhombic、直方晶系。旧和名斜方晶系。前に書いたけど、菱形断面の結晶として出ることが多いので「斜方」としたらしいけど、結晶構造は直方体なので直方晶が正しい。しかしこれ、よくわかりませんねえ。なんで斜めになるの?で確かに断面は菱形。さすがに水晶でもこうはならない。ちょっと色は薄いけど、こういう姿、珍しくないですかあ?クリスタルワールド御徒町店さんで、セレスティンのケースにあったもの。クリワさんが間違えるわけがない。値段はほかのと変わらなくてお…
メソライト。Mesolite。中沸石。Na2Ca2Si9Al6O30・8H2O。この繊細さ。こんなもんがよく地中から掘り出されて、洗浄されて、えっちらおっちら運ばれて日本の片隅のあちきの机までやってきたものだとつくづく感嘆。えらく神経を使う仕事ですな。そう考えると天然石業界は偉い。そして手間を考えると安い。あちきには高価でも安い。(変な感想だな)産地は Deshgaon, Khandwa, Madhya Pradesh, India。meso というのはギリシャ語の「中間」で、ナトロライトとスコレサイトの中間の組成だからだそうで。モルデン沸石なんかにはもっとすんごい針針のものがあるけど、こわく…
(またですか) 終わりにしようと思ってるのだけど安くて綺麗そうなのが出てるとなんとなく買ってしまうんですよねえ。(びょーき) で、なんとなくアップ。 別に書くことはないです。書く元気もちとないし。
(なんつうタイトルだよ) *オーバーホールはひとまず終わったのですけど未完で超低空飛行であります。ま、生きてます。(死んでたら更新はないわな) すごいんですよ、この石。“現在、唯一知られているヒ酸塩-硫酸塩-炭酸塩鉱物である。”なんと三重酸基鉱物! (人格ではなかろうが) Claraite。(Cu,Zn)15(AsO4)2(CO3)4(SO4)(OH)14・7H2O。名前はドイツの「クララ鉱山」から。発見者の嫁さんの名前ではないのね。(姫でもないねw)クララ鉱山はシュヴァルツヴァルト(黒い森)中で現在唯一稼働している鉱山で、バーライト、フローライト等を産する。シュヴァルツヴァルト産フローライト…
ありゃりゃんりゃん。「そして誰もいなくなった」ですかね。アクセスが10分の1以下になってる。愛想尽かされたのかしらね。アクセス数などというのはもともと期待できるようなものではないと思っていましたけど、さすがに凹みますわな。(´・ω・`)ショボーン(古いよ)じゃこんなん。ちょうどオジジボディのオーバーホールが入りまして、ちとお休みといたします。(そのまま入眠とかw)彩りに、トゥトゥクリフ・アメジストでも。
ヤフオクを眺めていたら、聞いたことのない石がお安く出ていて、調べるとホウ酸塩だったのでポチっと。 インデライト。Inderite。MgB3O3(OH)5・5H2O。単斜、硬度3、比重1.80。名前は原産地カザフスタンのインデル湖から。結晶の控えめな輝きや繊細で弱々しい質感は同じホウ素鉱物のニフォントフ石 Ca3B6O12・8H2O にちと似ている。透過の具合も素敵。 レアみたいだし、なかなかいんでないの。(……) しかしホウ素鉱物というのはよくわかりませんねえ。mindat の Search Minerals By Chemistry の「BO3」で引くと228種の鉱物が出てくるけど、「MgB…
「主な」というのは独断と偏見です。ホウ素を必須元素として含む鉱物は308種。少ないというわけではない。なかなかユニークな顔ぶれではないでしょうか。眺めているだけで面白い。国際名アルファベット順。カタカナ読み省略。 Axinite 斧石 Ca2(Fe2+,Mg,Mn)Al2BSi4O15OHBoracite 方硼石 Mg3(B7O13)ClBorax ホウ砂 Na2(B4O5)(OH)4 ・ 8H2OColemanite コールマン石 Ca[B3O4(OH)3]・H2ODanburite ダンベリ石 CaB2Si2O8Datolite ダトー石 CaB(SiO4)(OH)Dumortierite…
「何じゃこりゃ」ですね。不羈奔放エジリンですか?みたいな。 ショール(ブラックトルマリン)&クォーツ。「インターフェレンス(成長干渉)水晶」。インクルだの貫入だの付着だの、何でもござれのカオス。 透過光では海中のような宇宙のような不思議な世界。 パーフェクトストーンさんより。産地は中国。簡体漢字とローマ字表記がややこしくてわけわかめ。Baotan, Luocheng Mulao Autonomous County, Hechi, Guangxi, China中国広西チワン族自治区羅城モーラオ族自治県宝壇mindat には「Cu-Ni ore field」として掲載されている。パフェさんいわく。…
「何じゃこれは」じゃなくて「何なんだよこれは」で買った石。日本語ってのは難しいですね。ワッツジスでもいろいろある。「何なんだよこれは」というのは、困惑とか若干の憤懣のニュアンスがある。緑マンガン鉱。は?ですね。「マンガンっつうのは赤だよ。あるいは黒だよ。緑なんて冗談じゃない」しかし冗談ではなくこやつは緑。 ニッケルかなんかですか?みたいな色。 京都府南丹市日吉町四谷玉岩鉱山産。規模は大きくないがマンガン鉱床として第二次大戦中に稼働していたとか。ジュラ紀古世後期から中世にかけて生成したと考えられるとのこと。 緑マンガン鉱。マンガノサイト、Manganosite。MnO。「os」で酸素を表現したか…
自分で望んだのではなく追い出されて引っ越したわけで引越祝いなんてあるはずもないしそれどころかアクセスなんかもがたっと落ちるし検索で来た方にははなはだ迷惑を掛けるしで悲嘆の限りなのだけれどもそれでもまあ新しい場になったのでぱっと人目を引くような写真や記事をアップしたいとは思う、思うのだけれどもそんな美しい石など持ち合わせていないし面白そうな内容も思いつかなくてはなはだ困惑しておるのであります。(文句なげーよw) でいささかやけくそで以前に書いたことがあるのだけれど不備があったものを、その後よい標本を手に入れたので、再アップしようかと。 オーラライト23。 概要は以下。・カナダ、スペリオル湖北部ロ…
ブログを開いたら「ありゃありゃ」というのはないだろうということで、新規記事を。 硫化鉱物のリストを作っていたら、リアルガーは持っているのに記事にしていないことに気が付きまして。 Chagan-Uzun Sb-Hg Deposit, Kosh-Agachsky District, Altai Republic, Russia 産。エヌズミネラルさんから。 Realgar、鶏冠石。As4S4。変な名前ですね。アラビア語の「rahj al-gahr=鉱山の粉」からだとか。中国語では雄黄となるが、日本語では雄黄はオーピメント(Orpiment、As2S3)を指す。中国語でオーピメントは雌黄。ややこしい…
リダイレクトというのは、単に元のブログにアクセスがあったらこっちのトップページへ転送するだけということみたいですね。記事ごとの対応なんかはない。当たり前か。元ブログで検索からよくアクセスされていたらしい記事があるけど、今後はそれでアクセスしてもこっちのトップへ来るだけ。は?みたいなもんですな。それとこのブログ、なんか勝手に単語に点線アンダーラインを付けて、それをクリックすると一般検索へ行くような仕様になっているらしい。自分が付けたリンクとまぎらわしいし、ちとうざい。消し方がわからない。まあ今はある言葉を調べようとするならAIに聞くような人が多くなりつつあるみたいだから、情報・知識はブログなんか…
gooブログが閉鎖・強制退去になりまして。こちらへ引っ越してまいりました。IT弱者のオジジにはしんどい作業でしたwいろいろと不手際・不備があるかもしれません。まあ基本、駄文ブログですから、テキトーでよろしいかと。実はもう更新していないブログがまだあるんですけど、ログインできなくなってしまった。まあ消えるに任せるか。しかし、人を追い出しておきながら、ログインしようとするとこの期に及んでまだポイントの広告を全面に出してくるというNTTの無神経にはうんざり。有料の課金も最後まで続けるとか。しおらしさのかけらもない。もうNTTには関わりたくない。(君はもう老い先短いから関わることもないだろw)はてなブ…
前記事でコバルトと砒素の化合鉱物というけったいなのを上げたけど、これもモリブデンと硫黄のみというけったいな石。Molybdenite。モリブデナイト。MoS2。和名は輝水鉛鉱。これだと鉛が入ってるように思えるけど、元素モリブデンの古い和訳が水鉛だったためで鉛は関係ない。って「輝」はどっから来たの?似たような名前にモリブデン鉛鉱、Wulfenite、ウルフェナイトというのがある。PbMoO4。硫黄がなくて鉛と酸素がある。輝水鉛鉱と似てしまっているけど全然違うね。ややこしい。モリブデンについてははウルフェナイトの所で書いた。人体に必須の元素だということは覚えている。(雑w)レアメタルと通称されるも…
「主な」というのは主観(偏見)ですw まあ自分用のメモ。硫化鉱物というのはたくさんあるらしい。全部を網羅したリストは見つからない。ウィキペディアのカテゴリー「硫化鉱物」を部分流用したので和名五十音順です。国際名のカタカナ表記はめんどいので省略。*はこのブログで取り上げたもの。引っ越しのごたごたで今はリンクにできないから。まあ自分用です。 安四面銅鉱 Tetrahedrite (Cu,Fe,Zn)12Sb4S13黄鉄鉱 Pyrite FeS2 *黄銅鉱 Chalcopyrite CuFeS2 *輝安鉱 Stibnite Sb2S3 *輝コバルト鉱 Cobaltite CoAsS輝水鉛鉱 Moly…
前々から変な名前だなあと思っていた石。スクッテルド鉱。金魚かよ。(あほ)しかしこの「すくう」という動詞、「救う」じゃなくて「掬う」の方ね。そもそも読めないw もう金魚くらいしか使わないんじゃないのかな。あとは豆腐か。(んなこたあねえだろ)デジタル大辞泉だと「手のひらやさじなど、くぼんだ形のものを使って、液状・粉末状のものの表面に近い部分を、えぐるようにして取り出す。また、手のひらやさじなどで、液体の表面に浮いているものやその中にあるものを、下から受けるようにして取り出す」とある。何じゃこの超微細な定義。こんな動作にわざわざ一つの動詞を作るというのはおかしくないかい?(んなこたあねえ) 英語だと…
銅鉱物というのは美しいものが多いし、リン酸塩鉱物もまた美しいものが多い。ということでかねてからちと見たいなと思っていたけれど、あんまり出ないし、割と高いので買えなかった。ところが先日、エヌズミネラルさんでえらくお安いものが出た。老眼にはきつそうだけど、まあチャンスだからと思ってゲット。 リベテナイト。Libethenite。燐銅鉱。Cu2(PO4)(OH)。ポルトガル、Miguel Vacas Mine産。全体は6センチあるけど、結晶は小さーい。プチプラものだからではあるけれど、そもそもこの石、あまり大きな結晶にはならないみたい。そのままだと少しくすんでいるけれど、光を当てると、とても美しい緑…
長い名前だけどあちきが勝手に作ったのではありません。そういって出ていたもの。しかし長いね。うちにある石のうちで一番長い名前ではないか。 「何だアクセサリーか」と言われるかもしれません。しかし身を飾るために買ったのではごじゃりません。(そりゃ言われんでもわかる)こんなん見たことなかったから。フォリエーテッドというのは、葉っぱ状のということ。つまり「葉状雲母入り水晶」。日本語にすると短い。雲母の長い剥片が入っている。お味噌汁のワカメのごとく。(譬えが悪い)マイカ自体も透ける。黄金色に、時に虹色に。美しいです。 この雲母は何か。もちろんあちきにはわかりません。(言うまでもない)インクルージョン水晶は…
単斜灰簾石。ゾイサイトが灰簾石で、それが一人で世を拗ねて斜めったもの。(こら)ゾイサイトもクリノゾイサイトも組成は同じだけど、ゾイは正方晶系、クリゾイは単斜晶系。やれやれ。頭が悪いのでどうやっても覚えられない。おまけに名前の変更があって混乱する。ネットで出てくる画像もわかりやすくはない。一番単純化しちゃおう。 山口大学さんのものを基にしたけど、そこでは「直方晶系」が旧名の「斜方晶系」になってる。直方 orthorhombic は全然斜めではない。なんでそうなったか。X線解析が発明される以前は菱形を意味する rhombic だった。それをなぜか「斜方」と訳してしまった。ウィキさんいわく、《なぜ一…
前記事で上げた江田島ペグマタイトと同じ出品者さんから煙水晶が多量に出品されていて、お安いものでなかなか美しそうなものがあったのでゲット。 《江田島町大須の大須林道で見つけたガマから産出したものです。殆どがビンタ切れの不完全結晶で、放射状の荒らされた跡があります。謎が多く、考察しがいのある標本です。知り合いに見せたところ、現物を見ないとわからないが、水晶に付着している謎鉱物はベリル(緑柱石)ではないとのことです。だとしたら大珍品では...》 煙水晶は前にちょっと姿のいいクラスターを買いましたけど、これは単結晶で荒々しい美しさ。「ビンタ切れ」というのは結晶の頭が欠けていることを言うジャーゴンだそう…
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。流れに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく留まりたる試しなし」という諺がありまして。(こら勝手に混ぜるな。それに諺じゃあねえ) 久しくホームページとかブログとかちょこちょこやってきまして、あるプロバイダの「ホームページサービス終了」とかいう事態も一度経験しましたけど、まあ、gooはNTTだから割と安泰だろうと思っていたらこれ。前もっての予告とかプレスリリースとかあったんでしょうかね。あちきは寝耳に水。ちとひどいね。もうNTTも特別な企業ではないということですな。 まあ引っ越せばいいだけのことなんだろうけど、IT弱者のオジジには億劫でねえ。自ブログのリ…
ヤフオクを見ていたら美しそうな煙水晶を伴ったペグマタイトが出ていたのでゲット。 出品者さんいわく。《江田島町大須の大須林道で見つけたガマから産出したものです。直径30センチほどの真砂土で満たされたガマの壁面部分になります。煙水晶:高透明度。強テリ。ブラウンとグレーの中間色カリ長石:オレンジ色。この上ない美結晶。曹長石:純白。お手本のような波状連晶。》 こういうのをその道の人たちは「ゲス板」と言う。なんかゲスな表現だなと思っていたら、もともとは五右衛門風呂の沈め板のことを言う言葉らしい。んなこと言ったって今の人たちはちんぷんかんぷんでしょう。昔の風呂は桶の底部がそのまま釜になっていて、薪や石炭が…
この前バストネサイトのことを書いた時に、「パリサイト? 知らねえなあ」などと書いたら、ヤフオクで「呼んだか?」とばかりにそれが出ていた。石に挑発されたのですかね。(かもね) それとも神様(もういいよそれ)mindat さんが「very rare」とお墨付きを与えているくらいのレア・ストーンなので誰かレアものコレクターが高い値をつけて持っていくだろうと思いつつ一応挑発に応じて入札しておいたら、なんとそのまま落札。え? いいんですか? みたいな感じ。小さいです。左右5ミリ。産地不明。 ちと色が濃すぎるけど、透過光だと妖しい色に輝く。パリサイト、Parisite、パリス石。バリサイトではありません。…
アメジストと言えばベラクルス、ゲレロ。同じメキシコでもソノラなんて、おぼろげに聞いたことはあるけど、全然知りませんでした。ところが、ヤフオクで、小さいけどすごく形がよく、淡い色が美しそうな品が出た。なんじゃこりゃと思っていたら、パーフェクトストーンさんでもすごく美しそうな「かぐや姫」が出た。おやおやと思って両方ゲット。(いいのかよそれ)まずかぐや姫。アラモス鉱山産。 母岩は何かはあちきにはわかりません。(やれやれ) ぼろぼろと壊れやすい。まあジオードですわな。そこにきりっと澄んだ結晶が立っている。 淡い、いい色です。輝きも素晴らしい。 そしてヤフオクの方。鉱山名は不詳。 骸晶で、表情がいい。姿…
そんな名前の石はありません。(また勝手に作ったのかよ)エンジェルラダーという、斜めの「梯子段」模様が入る水晶がありまして、ちょっと興味はあったのですけど、お値段もけっこうするし、まあいいでしょ、という感じでいたのです。ところが、えらい変わり種がパーフェクトストーンさんで出たので、およよとなってポチッとしてしまいました。 マダガスカル産。普通は一方向の斜め模様なのに、クロスしている。こんなん見たことない。珍品? その割に高額ではなかった。こりゃラダー=梯子ではなくて、ラチスですな。いや、まてまて。菱形に対して水平に交差する線もある。 何じゃこりゃ。 パフェさんのご説明。《クレパスキュラーレイズ水…
石趣味自体がお遊びですけど、さらにお遊び。翡翠の盃。 ミャンマー産でとてもお安いものです。でもとてもいい。前にも書きましたけど、翡翠は物欲なのです。なんか堪らなく「欲しい」という欲望が湧く。この質感に対して。一番初めに翡翠を買った時はそんなことはなかったのですけど、どんどんとその欲望は強くなって。握って身体と同化させたいという欲望すら湧く。で、こんなものにも手を出した次第。これに酒の肴を乗せて一杯やっていると、なんかため息が出るのです。緑ではないから多くの人は何だいと思うかもしれませんけど、この微妙な色がいい。質感が際立つ。いい酔いです。久しぶりの夜更かし。(酔っぱらって書くでないw)
安達産のアイオライトでごちゃごちゃ言っておったら(その「おった」つうのやめいやジジくさい) ヤフオクに別の産地のアイオライトが出た。しかも、けっこう結晶の形がしっかりしていそう。何だよこれ、と思った。まさかブログでごちゃごちゃ書いたから出してくれたのかなんて一瞬思ったりもしたけどそんなわきゃないですな。きっと神様が「そんなに言うんならほらよ」と差配してくださったのでしょう。(同じくそんなわきゃないだろw)産地は群馬県みなかみ町タキガ沢。地図で調べると、ありゃ、あの一ノ倉沢のすぐ近くじゃん。谷川岳というのは世界トップの遭難多発山岳で、特に一ノ倉沢は有名な事故も多い。宙づりになって死亡していたクラ…
(まだやってるのかよw)きらきらしてて見てて飽きないんですよ。野菜畑山アデュラリア。(おい)あちこちで小さな色の輝きが出る。何じゃいこれは。 内部で色のシラーが出るのではないからアデュラレッセンスとは言えないか。表面で色が輝くのなら、ラブラドライトのラブラドレッセンスに類するもの?どう違うんですかね。両方とも超薄い離溶ラメラが起こすものでしょ?それとも表面で虹が出るイリデッセンス? ってそれ何?よくわかりません。(なんだよ)長石というやつは一番ありふれた鉱物なのに時々奇跡の技を見せてくれるようですね。
ちょっと前にアイオライトの結晶が見たくて宮城県安達の標本を買ったけど、えらく小さくて老眼にはきついという話をしました。そしたらヤフオクで同産地のちょっと大きめ結晶のものが出た。出品者は違う人みたい。「お、これなら老眼でも見えるかも」ただ出品者さんいわく、《母岩がボロボロだったため樹脂を塗布してあり美しい標本とは言い難いですがこの産地ではかなり大きめの結晶です。》おやおやと思ったけど、そんなに不自然でもなさそうなので入札。却ってお安く落札できました。さて、どうかな? おお、ちゃんと自形結晶らしきものが見える。アイオライト=コーディエライトというやつはあんまり格好よい結晶形ではない。ちょっとどんく…
ヤフオクでそういう名前で出ていて、淡い青に色に妙に惹かれて、お安かったのでポチッたもの。説明文にはこうある。《産地:ベトナム(産地詳細不明)長年鉱物標本を扱っていますが、見たことのないものですね。大変脆いので、お送りする際わずかですがパラパラと破片が落ちると思います。その旨ご了解いただいた上で入札なさってください。》 この青色がとても魅力的に感じられたのです。淡くて少し沈んだ色がいいのかな。で、ペリドットはどれじゃい?(またかいな)と探して、ようやく見っけた。 このプチっとくっついるのがそれらしい。まるでアンパンの芥子粒のよう。あの芥子粒って実際ケシの実だそうですね、モルヒネ成分は入っていない…
前記事「ヘミとスミ」と同じヤフオク出品者さんからもう一つ共生標本。バルトフォンテイナイト&オルミアイト。例のンチュワニン第二鉱山産。今度はわかりそう。(だいじょぶか?w) 出品者さんいわく。《バルトフォンテイン石は、希少性と美しさを兼ね備えたカルシウムを主成分とする鉱物で、特に南アフリカ産の標本が注目されていて、放射状や繊維状の結晶が美しく、鉱物コレクターや研究者にとって魅力的な存在です。また、オルミアイトは球状集合体として見つかることが多いですがコチラは短柱状の希少な形状を持ち、それらの美しい共生結晶が見つかる頻度は高くないです。N'Chwaning II産の共生標本はその希少性、科学的意義…
なんかキラキラしてきれいで、ヘミモルファイトとスミソナイトの共生標本という、どっちもなかなかの美石なのでゲット。しかも有名鉱山産だという。《コチラは2019年12月7日に閉山してしまったスコーピオン・ジンク鉱山産のため入手困難な標本となっています。》 きれいです。水晶とかカルサイトとかとは輝きがちょっと違う。ような気がする。(おいw) かすかに青い。普通は両方とも鮮やかな青で出てくるけど、こういうあるかなきかの色というのもいいです。三角に尖った結晶がなかなか美しい。このヘミとスミ(その略称どうかねえ) もともとはそっくりさんだった石。前にスミソナイトのところで書きました。《もともと、亜鉛を含む…
長石は玄武岩・安山岩・花崗岩にも含まれる超汎産の鉱物。テクト珪酸塩。組成は一般的に (Na,K,Ca)(Si,Al)4O8 とされるけれど、広すぎて mindat なんかは載せていない。なおバリウム、ストロンチウムをカチオンとするものもある。 *「準長石」は別概念。 現在はこれを大きく2つに分ける。(1)アルカリ長石 Alkali feldspar(2)斜長石 plagioclase (1)アルカリ長石のうち、カリウムをカチオンとするグループを「カリ長石 K-feldspar」と呼ぶ。組成式:K(AlSi3O8)。さらにそれを Al と Si の配列秩序によって3つに分ける。成分による分類では…
(またこれかよw)もともと秀逸ではないしオジジも進んできた頭なので、アデュラリアのことを書いていたらまた長石のことがわからなくなった。整理し直し。(もうやめたら?w)だいたいさあ、成分で分けていたのを急に結晶構造で分け直すから訳わからんくなるんよ。(またその文句かいな)おまけに例の三角形図の「Or」はオーソクレースのことではありませんとか、サニディンはナトリウムを含みませんとか、アノーソクレースは廃名ですとか、元素間の結合構造と結晶形を混ぜて定義するとか、ぐちゃぐちゃやんけ。いっそ古い名前はやめて新しく作ったらよかったのに。カリ長石とアルカリ長石というのもまぎらわしいし。(素人は黙ってなさい)…
いやあ、昨日上げたアデュラリアなんですけど、見ても飽きないんですわ。でかい結晶、小さい群晶、透き通ったもの、色に染まっているもの……いろんな表情がある。で、ふと気が付いた。この真ん中の、ちょっと晶洞っぽい。おお、と覗き込むと、妖しい洞窟世界に入り込むような……(大げさなw)で、その中にピカーッと一際強く輝く小さな結晶がある。しかも、微妙に色を帯びる。んん? これアデュラレッセンスじゃない? (まさかw)入口天井には別の表情の輝きを見せるやつも。さらに角度を変えると、奥の方に、なんか青く光るやつが。これア(違うだろよw)でもね、眺めてるとあちこちで青虹色っぽい光がちかちかとするんですよ。新義アデ…
じゃじゃーん! ついに!無色で透明度のあるアデュラリアをゲット!(ちと大げさでないかい?)このアデュラリアという名前になぜかとても惹かれ、いろいろと探していくつかゲットしてきましたけど、「氷長石」にふさわしい、透明度のある無色の標本には出会えなかったのです。 アデュラリアというのはややこしい。(またかよ)前にも書きましたが、アデュラリアはもともと、スイスのラインヴァルトホルン山(イタリア名:アドゥラ山)付近(実際にはそこではなくやや離れたザンクト・ゴットハルト山塊付近)で出た透明な長石を指す名前。ところが、稀に石内に含まれる離溶ラメラ(成分の異なる薄い層。こちら)によってシラーが出るものがあっ…
この頃「内モンゴル(蒙古)産」という石をよく見る。フローライトなんかもある。内モンゴルというと、中国とモンゴルとの中間地帯、広大な草原をイメージする。え? そんなとこでフローライトや水晶が出るの?ところがどっこい。改めて地図を見てびっくり。内モンゴル自治区というのは、西はもちろん蒙古の大草原の中だけど、延々と東まで拡がっていて、なんと北京の北を通り越して北朝鮮の手前まで伸びている。何だよこれ。東っかわは全然大草原ではないじゃない。面積は 118万3000平方キロ。日本が 37万8000平方キロだから、えーと電卓電卓、日本の 3.13倍だぜ。いくら大陸とはいえ、でかすぎだろ。ちなみに人口は240…
五芒星?フラワーアラゴナイト【追記あり。騙されたようですw】
もいっちょ何じゃこれ。 アラゴナイト。Pesquera, Cuenca, Spain産。左右22ミリくらい。アラゴナイトなんだけど、五角形でお星さまの姿になっている。オークションでは「スターアラゴナイト」と書かれていたけど、スターだと放射状のシラーと紛らわしい。似たような姿のものに「フラワーアメジスト」というのがある。中央に「芯」があって、そこから放射状に結晶が拡がっているもの。しばしばその拡がりが平面的で、これとよく似たような姿になる。しかしこれ、アラゴナイトですぜ。ううむ。アラゴナイトというのは実にいろいろな姿を見せる。mindat のフォトギャラリーを見ると唖然とする。とても楽しい。しか…
そんな名前の石はありませんけど。(は?)ヤフオクで「人類未到の青」というなんかよくわからない惹句で出ていたもの。確かに美しい青で「何じゃこりゃ」と思ってゲット。 透き通った実に美しい青。実物はもっときれい。ほかにはなかなかないかもしれない。未踏でもいいか。そして遊色もばっちり出る。写真じゃ撮れないけどばんばん。 何じゃいこりゃ、と思ってじっくり観察してみた。光の当て方を調整してみると、どうも透明なオパールの一部に青い層があるらしい。その青が全体に滲んでいる。カットの中央にうまく来るようにしているらしい。巧み。 で、ほかの部分は非常に透明度の高い「ウォーターオパール」。普通のオパールは「ここが何…
やれやれ、また知らない元素。(君が学がないだけだろ)セリウム。Ce。原子番号58。希土類。レアアースね。「銀白色で軟らかく延性に富む金属」だそうで。放射線を出すセシウムとまぎらわしいけど、セリウムには放射能はない。(理系はみんな知ってるだろw) セレン=セレニウムという元素もあってややこしい。(まぜっかえすと自分でわからなくなるぞw)《希土類元素としては最も豊富に地殻中に存在しており、その濃度は、質量パーセント濃度で0.046%である。さまざまな鉱物中で見つかり、最も重要なのはモナザイトとバストネサイトである。》(ウィキ)希元素だの希土類だの紛らわしいけど、希土類だけは厳密な科学用語。メモはこ…
近代以前のガラス製造の立役者ですね。Trona。特別の和名はない。ナトロンとも。Na3H(CO3)2・2H2Ol または NaCO3・NaHCO3・2H2O。つまりは炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と重炭酸ナトリウム(重曹)の合体。別名セスキ炭酸ナトリウム。なんかややこしい。掃除に使うセスキ酸ってこれかよ。何か新しい化合物かと思っていた。ちなみにナトリウムはドイツ語系でソーダは英語系。日本では両方使うからややこしい。炭酸水をソーダというのは昔は重曹を使って作っていたからだそうで。重曹を飲んでいたわけだ。ナトリウム過多になるね。あ、「ワタナベのジュースのもとですもう一杯」という粉末のソーダの素を覚え…
アウインというと、前に上げましたが、ドイツのアイフェルで出る、美しい青の、しかしとてつもなく小さい石が定番でしたが。このところあちこちで見ます。アフガニスタン産アウイン。ちと高かったけど、やはり見たかったのです。詳細な産地名は不明。 左右9ミリと大きい。少し色が濃い。大きいから当然なのかも。でも青が美しい。透過光で見ると、まさしくアウインの色。 ふうん、アフガニスタンでも出るんだあ。と思ったけど、例の「ラピスラズリ問題」で書いたように、“実は世界で出るラピスラズリのほとんどはアウインから成っている”という mindat の衝撃の説がありまして。(またあのややこしい話かよ) ・ラピスラズリは主に…
暇任せに。前にもちらと書いたけど。かなり古びてから石の世界に入って来たせいか、いささか唖然とすることがいくつかありまして。その最大のものが「和名」。「ええ? 明治維新ですか?」みたいな。 シャッツク石 Shattuckite さすがに最近はないみたい。シャッタカイトでもない。ジュウエイ石 Deweylite 米人名。エレミヤ石 Jeremejevite 露人名「イェレメーイェフ」から。モンブラ石 Montebrasite 仏地名。「テ」はどこへ?ワデ石 Wadeite 豪人名。ベスブ石 Vesuvianite 伊の火山「ヴェズーヴィオ」から。デュモルチ石 Dumortierite 仏人名「デュ…
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