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通りすがりの〇〇なホラーブログ https://kowai.tourisugari.jp/

完全オリジナルの怪談のブログとなります。 怪談と名を打ってますが、不思議な話なども掲載しております。 なお、当ブログの掲載内容には著作権が発生しますので、無断での転載・引用・複製は禁止とさせていただきます。

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2024/06/26

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  • 【通りすがりの怪談】怪其之七十四 ~雨宿り~

    怪談 ~雨宿り~ 「あー、降ってきやがった」フリーライターの貴志は、取材先からの帰途、激しい夕立に見舞われていた。傘を持ってこなかった自分を呪いながらも、しばらくどこかの軒下で雨宿りをしようと辺りを見回す。ふと、道の向こう側にある公園に目が止まった。鬱蒼とした木々の中に、古びて朽ちかけた東屋のような休憩所がある。雨を凌ぐには丁度良い、そう思うと同時に貴志は公園に向けて歩き出していた。 信号のない横断歩道を足早に渡ると、公園を囲う柵を乗り越え休憩所へと入る。中には苔むしたベンチが一つあるだけだった。フゥとため息をついてから、貴志はそのベンチへと腰を下ろす。鞄からタオルを取り出すと、濡れた髪を無造…

  • 【通りすがりの怪談】怪其之七十三 ~バス~

    怪談 ~バス~ 山道を進むバスの中で、健次は深い呼吸を繰り返していた。全身にまとわりつく湿り気が不快で、着古したTシャツが肌に貼り付く感触に思わず顔を顰める。また、あの夢だ。バスが横転し、動けない体で意識が薄れていくあの悪夢。一体何度、この悪夢に苛まれただろうか。健次はこれまで、バスどころか車での事故にさえ遭遇したことはなかった。にもかかわらず、なぜこれほどまでに生々しい夢を見るのか。もしや、これが予知夢というものなのだろうか。だとすれば、健次には未来で事故に巻き込まれる運命が待ち受けているということになる。そんな未来など、真っ平御免だった。もし夢の通りに事故に遭うというのなら、バスに乗らなけ…

  • 【通りすがりの怪談】怪其之七十二 ~プール~

    怪談 ~プール~ 初夏の強い日差しが照りつける小学校で、6年生のプール授業が行われていた。プールサイドのコンクリートは熱を帯び、素足では火傷しそうなほどだが、子どもたちはそんなことも気にせず、水しぶきを上げて楽しんでいた。 やがて自由時間になり、生徒たちが思い思いに泳ぐ中、祐太が突然激しく水面を叩き、浮き沈みしながら助けを求めて叫び始めた。周囲の生徒たちが戸惑う中、担任の佐々木先生が慌ててプールに飛び込み、祐太を救助した。祐太は大量の水を飲んだようで苦しそうに咳き込んでいたが、意識ははっきりしていた。しかし、次第に恐怖で体を震わせ、顔色も真っ青になったため、念のため救急車で病院へ搬送された。 …

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