先々週放送された大河ドラマ『光る君』父親の藤原兼家から後継者として指名されず激昂、挙げ句に自暴自棄となり酒浸りの自堕落生活に落ちぶれた次男、道兼が踊りながら口ずさんだ歌『世の中は夢か現か現とも夢とも知らずありてなければ』古今和歌集読人知らず(よのなかはゆめかうつつかうつつともゆめともしらずありてなければ)(意味世の中の一切のものは、はかない夢なのか、確かな現実なのか。現実とも夢とも区別がつかない。存在していて、同時に存在していないと思われるから。過去の苦しい思いは悪夢というように、過去の事はもう現在は実在しない、実在していたが今は夢という事もできる。)この「詠み人知らず」には、当時多くの人に詠まれるほど流行していて作者不詳と表記されたものもあるらしい。落ちぶれて居場所がなくなり、自分は死んだも同然だと思う...ありてなければ