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NISAで資産形成 https://nisa.work/

2022年12月にNISA制度の拡充が決定しました。 これからの運用は新NISA中心となります。 資産運用の初心者の方でも新NISAを上手く活用して資産形成をできるよう応援していこうと思います。一緒に資産を増やしていきましょう。

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2023/01/03

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  • ビットコインの半減期と価格上昇の法則

    news.yahoo.co.jp 本日がビットコインの半減期です。 googleのトレンドでも話題になっているようです。 なぜ、こんなに注目されているかというと、過去のトレンドでは半減期を過ぎて1年〜1年半程度は上昇トレンドに入るということがわかっているからです。 この半減期は4年に一度やってきます。 今回は本日がそのイベントの日になります。 実は、ビットコインは定期的に一定数供給されているのですが、この供給量が4年に1度半減するようにプログラムされています。 供給量が減少していくということは、需要が同程度であっても価格は上昇します。 この状況で需要がもし増えれば、価格は大きく上昇することにな…

  • 80億円投資家テスタの長期保有日本株42銘柄とは?

    日本のカリスマ投資家といえば、テスタ氏。 テスタ氏は、2005年に300万円を元手に投資をスタートして以来、19年間投資を続け、累計利益は80億円を超えるという人気カリスマ投資家です。 彼は、長期的な値上がり益を見込んで購入し、基本は放置する投資スタイル。 「十分に上がった」と思えるまでは売らないそうだ。 保有中は配当を得るという値上がり益と配当のハイブリッド作戦です。 現在、日本株で長期で保有するのは、42銘柄で28.6億円(投資額ベース)で年間配当1.4億円で配当利回りは4.8%です。 やはり投資額が大きいと、配当も凄いですね。 ほっとくだけで年収1.4億円とまさしく不労所得で贅沢に暮らし…

  • VIX指数上昇:市場の不安を読み解く

    S&P500が連日急落し、アメリカ株が失速しています。 下記は、S&P500とVIX指数※の1年間の推移を表したものです。 (※)VIX指数とは、「Volatility Index」の略で、シカゴオプション取引所がS&P500種指数のオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数です。 恐怖指数との呼ばれており、一般的に、この数値が高いほど、投資家が先行きに対して不安を感じているとされます。 (出所:Google) このVIX指数が昨年の10-11月以来の上昇を見せています。 今回もそうですが、この指数が上昇している時は、S&P500は下落に転じます。 市場は何に不安を感じているのでしょ…

  • EVバブル崩壊:テスラの従業員削減とトヨタの株価動向

    www.bloomberg.co.jp テスラ、世界の従業員を10%以上削減、衝撃ですね。 テスラの昨年末の従業員数は14万473人ですので、削減数は1万4,000人超になります。 テスラのEVが価格を下げても売れません。 別にテスラだけではなく、中国の大手EVメーカーのBYDも苦戦しています。 地球温暖化対策の流れで一世風靡したEVバブルがとうとう崩壊しました。 このEVは、補助金を付けて欧米先進国を政府一体となって全世界で普及させようとしましたが、失敗に終わりました。 充電時間がかかりすぎる、充電場所がない、寒冷地に弱いなどの理由からユーザーの支持を得られませんでした。 一方で、ハイブリッ…

  • 新NISAの影響か、好パフォーマンスが続く国内株式型ファンド

    www.wealthadvisor.co.jp (出所:ウエルスアドバイザー) 年初来の各カテゴリー別のパフォーマンス(2024年3月末)を見ると、国内株式型ファンドの好パフォーマンスが16.9%と全10分類中でトップとなりました。 2023年年間のトータルリターンも25.9%と全大分類中トップでしたので、国内株式型ファンドは好パフォーマンスが続いています。 2024年1月から新NISAが始まり、世界株、米国株、日本株ファンド中心にハイペースの資金流入が続いています。 特に新NISAへの日本株への流入額は、約半分と想定より多くなっており、このペースだと2024年に9兆円程度の長期投資の資金が日…

  • シャープ・レシオが「6」を超える?投信のパフォーマンスの測り方

    投資信託のパフォーマンスを評価する代表的な指標としてリスク(標準偏差)あたりのリターンを示す「シャープ・レシオ」があります。 計算式は以下の通りです。 シャープレシオ= (投信のリターン−無リスク資産の収益率) / 投信の標準偏差 個人で考える場合、無リスク資産は預金金利(短期)などを使うと良いです。 今であればゼロとみなしても問題ありません。 これは、この数値が高いほどリスクを取ったことによって得られた超過リターンが高いこと(効率よく収益が得られたこと)を意味します。 一般的に、シャープレシオは「1」を超えていれば優秀とみなされ、「2」以上になると非常に優秀なファンドという評価をされるようで…

  • NISA成長投資枠対象:Global X Japan ETFを3本追加

    info.monex.co.jp Global X Japan が2024年4月10日に新しく3本のETFを国内に上場させました。 これで、この会社の国内ETFは42本、海外ETFは44本で運用総額も3,000億円を超えて好調です。 この会社のETFは他ではあまり取り扱わない尖ったETFが特徴なので、ウォッチしてくと良いと思う。 今回、東証に上場したETFは、下記になります。 グローバルX 革新的優良企業 ETF【銘柄コード:178A】 グローバルX 超長期米国債 ETF(為替ヘッジあり)【銘柄コード:179A】 グローバルX 超長期米国債 ETF【銘柄コード:180A】 1については、イノベ…

  • 日本株割安の理由:バフェットの起債から読み解く

    www.bloomberg.co.jp 世界一の投資家であるウォーレンバフェットが率いる米バークシャー社が、円建て社債の発行を計画しています。 この情報が出ると、大手商社株がこぞって2-3%上昇しました。 実は、米バークシャー社は、三井物産、三菱商事、住友商事、伊藤忠商事、丸紅の5大商社の株式に約3兆円投資している大株主です。 今回、円建て社債を発行するということは、資金を低利で調達するということですから、この大手商社株を追加購入するのではないかとの思惑から、株価が上昇したのです。 今現在(4月9日終値)の大手商社株の配当利回りは以下の通りです。 三井物産:2.13% 三菱商事:1.91% 住…

  • カカオショック:価格が1年間で3倍以上に

    news.yahoo.co.jp みなさんが子供の頃から大好きチョコレート、今後価格が爆上がりしそうです。 チョコレートの原料はカカオ豆ですが、このカカオ豆の価格が1年間で3倍以上に高騰しています。 下記はカカオ豆の価格推移ですが、このグラフを見ればここ1年で急激な上昇をしているのがわかるでしょう。 バブル相場で短期的な高騰であろうと思ってしまいますが、そうでもなさそうです。 一般的に、物の価格は、需要と供給 で決まります。 今回は需要が爆発的に増えたという要因ではなく、供給不足が要因として大きいようです。 まず、カカオは西アフリカで世界の7割を生産しており、供給地域が偏っています。 しかも、…

  • 金価格連日の最高値更新:金融リスクの高まりに備える米国個人投資家

    www.wealthadvisor.co.jp 金(Gold)の価格が連日史上最高値を更新し続けています。 下記のグラフを見て下さい。 直近の赤の点線で囲った部分ですが、金価格が急上昇しているのがわかると思います。 一方で、同じ期間、米株(S&P500指数)や原油価格はそれほど上昇していません。 これは何を意味するのでしょうか。 金投資への需要が強くなる時は、主に以下のような理由が考えられます。 基軸通貨であるドルが安くなる時 世界的に金利が低下する時 物価上昇が起こる時 有事(地政学リスク、銀行破綻など金融システムリスクの高まり) 1、2、3は通貨価値(基軸通貨ドル)の下落に伴う観点からの動…

  • 家賃相場上昇:インフレ対策はできていますか

    www.kantei.ne.jp 記事によると、住宅の家賃相場が上がり続けているようです。 例えば、東京の23区の家賃相場です。 6年間で22%上昇しています。年平均3.4%の上昇です。 (1㎡あたり) 2018年1月:2,742円/㎡ → 2024年1月:3,570円/㎡ (平均56㎡で計算すると) 2028年1月:153,552円 → 2024年1月:199,920円 千葉は首都圏で最も上昇しており、6年間で42%、年平均6%の上昇です。 (出所:東京カンテイ) 家賃相場が上昇しているからといって、今住んでいる賃貸物件がすぐどんどん値上げすることはないですが、新しく借りる場合、住み替える場…

  • 新NISA日本株買い年9兆円へ、日本株相場をけん引

    www.nikkei.com 日本証券業協会が3月に公表した証券会社10社(大手5社・ネット5社)の2月末時点のNISA口座の開設・利用状況によると、1〜2月の買付額(1カ月平均)は、合わせて1兆7,700億円と、前年1〜3月の月平均の3倍に達しました。 当初の予想では、海外株の割合が多いと予想されていたが、買付額のうち46%が国内株(ETF、REIT含む)に振り向けられており、市場関係者の間では驚きを持って受け止められています。 この分だと、NISAで年間9兆7000億円程度が日本株に振り向けられる計算となります。 これはモルガン・スタンレーMUFG証券の予想の4倍にもなる額になります。 日…

  • EVバブル崩壊とトヨタの台頭

    www.nikkei.com EV大手テスラの1-3月世界販売が前年同月比9%減と約4年ぶりマイナスとなりました。 中国EVメーカーとの価格競争にさらされ、中国販売が約20%減少したのが響いたようです。 ただ、低迷の原因はそれだけの問題ではなく、EVバブルそのものが崩壊したことが影響していると言えるでしょう。 これまで世界的な脱炭素の流れの中で、EVが注目され、主に先進国と中国で政府が補助金なども付けて、EVを強力に推進してきました。 ただ、結果的に消費者の判断は違ったようです。 これまでも、充電するインフラや充電にかかる時間の問題が指摘されてきましたが、特にこの冬欧米で寒波がきて、EVの弱点…

  • 新社会人にお勧めの貯蓄法

    www.nikkei.com 4月1日になりました。 新社会人になる方も多いと思います。 これまではある意味親からの経済的援助を受けて育ってきましたが、社会人になると、経済的な自立が求められます。 では、何から始めたら良いのでしょうか。 せっかくNISAがあるのだから、運用して増やさなきゃと、種銭もないのに少額の資金でリスクを大きく取りに行く人がいます。 これは絶対やってはいけないことです。 まずは種銭作りから始めます。 そのためにはまずいくらまで貯めるかを決めましょう。 そうですね。 一旦100万円を目指しましょう。 この100万円を目標に、毎月決まった額を貯めるようにしましょう。 目安は月…

  • PBR1倍割れ解消に再注目

    www.nikkei.com 新NISA経由で購入された日本株式で人気の個別銘柄は何でしょうか。 ネット証券大手5社のNISA経由の買い付け金額(1月〜3月15日)を集計したところ、以下の通り、配当や株主優待が充実した銘柄が上位を占めました。 (出所:2024.4.1付日経電子版) 特に機を狙った銘柄というよりは、どれも安定的に配当が出せる余裕のある大型銘柄が並んだ印象です。 それでも騰落率を見ると、15社中9社が年初来で10%以上上昇しており、配当だけでなく、十分な含み益になっているのがわかります。 以下のグラフの通り、日経平均は直近4万円を超えてきており、この上昇に伴い、配当利回りは、年1…

  • 危機への備え:金資産の上手な使い方

    下記の通り、3月に入り金価格が上昇して最高値を更新し続けています。 なぜ、高騰しているのでしょうか。 金価格が上がる時はどんな時か、一般的には以下の通りです。 基軸通貨であるドルが安くなる時 世界的に金利が低下する時 物価上昇が起こる時 地政学リスクが高まる時 金価格は実物資産と見なされているので、貨幣通貨の価値が減少する時に価格が上昇する傾向にあります。 現在の急騰は米国の政策金利の利下げなどを見越したものと言えるでしょう。 世界的な中国、米国はじめ不動産価格の下落が始まっており、今年は景気後退に入りかねない状況ですので、市場のリスクは高まっています。 このリスクの高まりが金価格上昇を引き起…

  • 三井住友カード×SBI証券の大改悪

    2024年3月8日に金融商品取引業者等に関する内閣府令が改正されたことにより、各社がクレカ積立の上限額をこれまでの月5万円から10万円への引き上げ対応を発表していました。 詳細は先日の下記記事を参照下さい。 nisa.work この中でSBI証券1社だけ詳細を発表していませんでしたが、3月22日に以下の通り対応を発表しました。 クレカ積立上限額10万円への引き上げに伴うポイント付与率および設定可能日のお知らせ~「三井住友カード つみたて投資」クレカ積立上限額10万円引き上げ記念キャンペーン!を開催~(SBI証券)- PR情報|SBIホールディングス やっと発表したかと思って詳細を確認して見まし…

  • 34年ぶりの円安水準:円安リスクを真剣に考えよう

    www.nikkei.com 外国為替市場で27日、円相場が1ドル=151円97銭に下落しました。 1990年7月以来34年ぶりの円安水準となりました。 3月19日に日銀がマイナス金利解除で、政策金利を利上げの方向に舵を切ったのですが、円高にはならず、逆に円安が加速しています。 1ドル152円を超える円安は望まないということで、政府の円安を防衛する口先介入も増え始めています。 政府はなぜ、ここまでして円安を止めたいのでしょうか。 例えば、1円ほど円安になれば、トヨタは500億円の増収となるので、このように輸出企業は潤うのではないでしょうか。 確かにそうですが、政府は今は円安の恩恵以上に、円安に…

  • 公示地価上昇:REITを活用したインフレ対策

    mainichi.jp 記事の通り、26日公示地価が発表されたが、全用途の全国平均が前年比2.3%上昇し、上昇幅は1992以降で最大となりました。 下記のグラフを見てもわかるように、コロナ禍で一旦は下落した地価がぞ油商に転じています。 特に、3大都市圏の上昇幅が大きく、うち東京圏は、住宅地で3.4%、商業地で5.6%とかなりの上昇を見せています。 (出所:3月26日付毎日新聞) ここで、地価が上昇するということを整理してみよう。 資産を預金で持つ場合、普通預金であれば年0.02%の利息分しか増えません。 もちろん元金は変わらずです。 一方で、土地で資産を持つ場合は、東京圏であれば住宅地でも年3…

  • 株主還元最高の25兆円、日本株を持たざるリスク

    www.nikkei.com 2024年度の日本企業の株主還元は最高の25兆円になります。 株主還元は、自社株買いと配当になりますが、配当だけでも約16兆円になるようです。 個人は日本株の20%を保有するので、約3兆円が個人の財布に入る計算になります。 当然ながらこの3兆円のボーナスは、日本株を保有している人でないともらえません。 預金であれば誰もが保有していますが、普通預金の金利が0.02%になったと喜んでいる場合ではないと思います。 日本株を保有している人と保有していない人では、資産の増え方が全然違います。 2013年にアベノミクスが始まった時、日経平均株価は9,000円でした、それが今や…

  • 為替市場の注目点:止まらぬ円安に備えよ

    www.nikkei.com 3月19日に日銀がマイナス金利政策解除に動いたが、その後、円安が続いており、1ドル151円を超えてきています。 本来、米国が政策金利を維持して、日本が利上げの方向に動けば、日米金利差が縮小して円高になります。 ただ、今回のマイナス金利解除は既に市場に織り込まれており、次の利上げに焦点が当たっていました。 今回、日銀が次の利上げについて、予想より遠のいた印象を市場に与えたことで、日米の更なる金利差縮小が当面ないとのことから円安に動いてきているのだと思います。 下記、ドル円の推移を参照下さい。 グラフをみると、1ドル151円というラインはこれまでもありましたが、この線…

  • 株式市場の注目点:バリュー株優位の相場

    日銀が3月19日にマイナス金利解除を発表して、すぐに更なる利上げがないことから、下記の通り直近の長期金利(10年)は、0.74%まで低下して、現在は比較的落ち着いた動きとなっています。 【期間10年の日本国債の利回り推移】 (出所:SBI証券) 今回、日銀がマイナス金利解除に踏み切ったので、金利のない世界から金利のある世界に変わったことは大きな転換点と言えるでしょう。 今は落ち着いている長期金利も短期的には落ち着いていますが、中長期目線でみると、当面上がっていく方向性と考えられます。 では、今後日本株投資を増やしたい人はどのような株式に投資したら良いでしょうか。 そのヒントが過去記事にあります…

  • 日経平均株価が史上最高値を更新、まだ上昇余地はあるのか?

    www.nikkei.com 祝日明けの21日、日経平均株価の終値は19日比812円06銭高の40,815.66円と、約2週間ぶりに史上最高値を更新しました。 世界最大の資産運用会社、米ブラックロックのラリー・フィンク会長は21日、「日本経済は本格的な好循環に入った。日本株にはなお上昇余地がある」と語りました。 日経平均株価は最高値を更新し4万円台となっているが、「円安が進んだ分、ドル建てでは割高とはいえない」と指摘。「まだ上昇余地がある」との見通しを明らかにしました。 同社はグローバルな資産運用で日本株について「強気」の判断を示しているが、こうした認識を継続する構えのようです。 ドル建て日経…

  • 日銀、マイナス金利解除で生活はどう変わる?

    www.nikkei.com 日銀が3月19日の金融政策決定会合でマイナス金利政策を含む大規模緩和を解除しました。 欧米の場合、コロナ明けの急激な物価上昇が止まらないので、慌ててゼロ金利から5%まで急激に金利を上げて市場が混乱していました。 今回の日本は、これとは違い、2016年2月に導入したマイナス金利を含めた異例の大規模緩和を正常な状態に戻しただけなので、今のところ、それほど市場も混乱がないといった状況です。 政策金利はマイナス0.1%をゼロ〜0.1%に引き上げただけなので、利上げ幅も限られています。 下記は期間に応じた日本国債の利回りを表したものです。 どの期間をとっても1年前に比べて利…

  • 若年層の資産の増やし方:まずは種銭作りから

    www.nikkei.com 春闘2024 賃上げ額の状況 連合33年ぶり 全労連25年ぶりの水準 日銀の判断は NHK 報道によると、2024年は2.5%〜5.3%の賃上になりそうです。 これは嬉しい話ですが、日経の記事にもあるように、家計の税・社会負担率は2023年9月時点で28%と過去最大になっています。 これはどういうことか。 負担率を 税・社会保険料(分子)/所得(分母) と簡単に考えるとわかりやすいです。 賃金アップで給料等所得(分母)が上がっても、それ以上に税・社会保険料の負担(分子)が上がると、負担率は上がってしまいます。 これが過去最大になっているという恐ろしい状況です。…

  • 金融危機への警戒:米国株式市場とリスク分散の重要性

    2月に米商業用不動産ローンの焦付きで、信用不安が噴出していた米大手地銀NYCBは、格下げ等を受けて、更に株価が下落、株価は1月30日の5分の1まで急落しました。 www.bloomberg.co.jp もし、この銀行の破綻が起これば、昨年のシリコンバレー銀行の時のように、米銀全体に取り付け騒ぎが波及しかねない状況でした。 ただ、ここで3月14日にヘッジファンドが救世主として表れ、資本増強し、経営再建に向けて動き出すことになりました。 NYCBの株価も持ち直し、格付けも格上げの方向で検討しているとのことです。 www.jetro.go.jp 一旦、小休止といったところですが、この米商業用不動産下…

  • 日銀マイナス金利解除か、日本経済への影響は?

    news.yahoo.co.jp 3月18日-19日の金融政策決定会合で、いよいよ日銀がマイナス金利解除に動き出します。 これは17年ぶりの利上げになります。 この日銀の金融政策変更が経済にどのように変化をもたらすのでしょうか。 円の金利を上げるということは、物・サービスの価値に対して、円(貨幣)の価値を上げることになります。 これは、誰が得して誰が損することになるのでしょうか。 簡単にいうと、円を預けている人(保有している人)が得をして、円を借りている人が損になります。 預金者は普通預金や定期預金の金利が上がり、恩恵を受けます。 一方で、住宅ローンや企業向け貸出の債務者は、借入金利が上がり、…

  • 新NISAがもたらす個人投資家の行動変化

    www.nikkei.com 本日は短い記事です。 日経平均株価は2月22日にバブル期に付けた史上最高値を更新し、3月4日には史上初の4万円台を超えました。 これまでの個人投資家の行動ならば、高値圏を警戒し、売却に動いても良いものですが、今年は違うようです。 2月単月で投信・個別株の購入額は1.4兆円、1月は1.8兆円でしたので、1-2月計3.2兆円と購入意欲は衰えず、2023年1〜6月期の半年間の購入額(2.7兆円)を上回るペースで買いが積み上がっています。 その購入額の半分は投信、半分は個別株(ETF含む)と、リスクの高い個別株を意外に多く購入しています。 このような動きを見ると、新NIS…

  • 株式市場に影響を与える政策保有株の解消

    www.nikkei.com 日本株のマーケットでは、今、政策保有株の売却が話題となっています。 日本企業は、企業買収などを嫌い、長年安定株主対策としてお互いに株式を持ち合ってきました。 この株式持ち合いは、企業同士の馴れ合いを生むことから、この日本独特の文化を海外投資家が嫌がり、持ちあい解消について株主の立場から圧力をかけてきた歴史があります。 今回、ビックモーター事件で損保とビッグモーターの馴れ合いがコーポレートガバナンスの観点から問題となっており、金融庁からも損保に対して政策保有株の売却を進めるよう圧力がかかるようになりました。 これを受け大手損保4社が保有する政策株約6.5兆円が段階的…

  • 新NISA利用者にヒントも:見習いたい日銀の投資行動

    www.nikkei.com 日銀は昨日、2010年に導入した株価対策(日本株連動のETF購入)を終了する構えを見せました。 えっそんなことしてたのか?と驚く人も多いと思いますが、日銀は日本株の下落に備える対策として2010年から日本株に連動したETFを購入してきました。 株価というのは、売り手が多い中で、誰も買い手が現れないと大きく下落していく可能性があります。 要するに売り一色の場面です。 この時、いくらでも資金を作り出せる日銀が買い手に現れたとすると、いかがでしょうか。 投資家はこの日銀の行動に安心感を抱いて、株式を投げ売りしようという行動を改めるのではないでしょうか。 実際に日銀はこの…

  • NY金価格が市場最高値を更新、市場は警戒モードか?

    www.nikkei.com NYの金価格が史上最高値となる1トロイオンス2,200ドルを突破しました。 有事の金と言われるように、歴史的に金は安全資産の一つとしてとして捉えられてきました。 この金価格が上昇する時は市場で何か警戒すべきことが起こっている裏返しでもあります。 米株価と金価格の動きを見ると、下記の通り、株が天井を付け出し、代わりに金価格が急激に上昇しているように見えます。 では、この動きは何に対する警戒なのでしょうか。 以下の記事をご覧下さい。 ちょうど1年前に米国のシリコンバレー銀行(SYB)が突如破綻したのを覚えていますか。 これに連鎖して米地銀が破綻して取付騒ぎが起きそうに…

  • 各社クレカ積立上限を10万円に引き上げ

    2024年3月8日に金融商品取引業等に関する内閣府令が改正されたことにより、クレカ積立の上限額が月5万円からつみたて投資枠の上限である月10万円に引き上げられました。 これに対応して各社、クレカ積立月10万円に引き上げに対応すると発表しました。 以下、各社発表した内容へのリンクです。 楽天証券・・・3月10日以降の積立設定分より対応 楽天証券、投信積立「楽天カード」クレジット決済、月額上限を10万円に引上げ|楽天カード auカブコム証券・・・3月15日以降の積立設定分より対応 「au PAY カード決済による投資信託の積立」の月額上限を10万円に拡大!3/15より ~NISAのつみたて投資枠が…

  • NISAのつみたて投資枠活用術

    info.monex.co.jp 以前に紹介した「日経平均高配当利回り株ファンド」が、つみたて投資枠の対象ファンドに追加されました。 この「日経平均高配当利回り株ファンド」は、日経平均株価指数に採用されている225銘柄の中から、予想配当利回りの上位30銘柄に投資するシンプルな商品です。 2月末時点の予想配当利回りはファンド平均で3.9%となっており、日経平均の予想配当利回り1.7%を大きく上回っています。 ファンドの詳細はこちらを参照下さい。 nisa.work つみたて投資枠は年間120万円(月10万円)が上限になります。 もし、毎月10万円(上限一杯)このファンドを購入したら、10年間でど…

  • メタ社ザッカーバーグCEOの行動が示す「天井シグナル」

    www.nikkei.com 今年に入り、メタ・プラットフォームズ(旧facebook)創業者のマーク・ザッカーバーグCEOやアマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス会長が、自社株を売却しました。 大規模に売却保有株は売らないとしてきたJPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOも、は2月22日に同社の経営陣に入ってから初めて、自社株82万株、金額にして1億5000万ドルを売却しました。 これは何を意味するのでしょうか。 下記のグラフを見てみるとわかるように、経営者が自社株を売却すると時は、自社の実力に対し、株価の評価が高くなった時、つまり割高になった時に決まっています。 経営者は当然ながら、…

  • ビットコイン2021年以来の最高値更新!ドルベースで69,000ドル到達

    www.bloomberg.co.jp ビットコインが69,000ドル(約1,000万円)と、ドルベースで2021年以来の過去最高値を更新しました。 先日、円ベースで最高値を更新した際に以下の記事を出しましたが、次はドルベースで最高値更新なので、注目度は断然変わってきます。 なぜ、上がっているのかはこちらを参照下さい。 nisa.work この上昇は人の見方によっては、バブルとも呼べますが、ビットコインの保有者は世界で3億人、日本で500万人程度なので、大衆化しているわけではなく、まだバブルの始まりくらいの感じかと思います ビットコインはブログラム上供給量が決まっているので、需要が少し増えただ…

  • インド株式市場が過去最高値更新!!中国に代わりに新興国株の受け皿に

    昨日は日経平均株価が4万円を突破して、勢いづいています。 ここ5年間の主要株式指数の動きを見ると、日本以上に勢いづいている国があります。 それが、インドです。 以下のグラフは各国の主要株式指数の過去5年間の値動きを表しています。 日米の株式指数の動きも強いですが、より上をいくのがインド株です。 なんと、5年間で101%上昇しています。 一方で、中国本土の上海株式指数や中国株が多い香港株式指数は冴えない動きで勢いはありません。 (出所:google) ここで各国の主要株式市場の時価総額(2月末)を見てみましょう。 主要市場の時価総額(2月末、単位:ドル) 順位 国・地域 時価総額 1 米国 53…

  • 日本の半導体企業の再評価とAI市場の成長

    www.nikkei.com 日経平均株価は年末から約20%上昇して4万円台に迫る勢いです。 牽引役は、半導体銘柄と思われます。 下記は、「日経平均株価」と「ETF:GX半導体関連日本株式」の年初来の価格比較です。 「ETF:GX半導体関連日本株式」が年初来33%上昇して、日経平均株価を牽引しているのがわかると思います。 2024年注目の国内半導体関連ETF!「GX半導体関連-日本株式」 - NISAで資産形成 半導体チップ製造そのものは、台湾、韓国、米国などがシェアを握っていますが、実は半導体製造装置、半導体部材については各々約30%、約50%と日本がトップシェアを握っています。 半導体チッ…

  • オルカンとS&P500比較、どっちがお勧め?(初心者向け)

    オルカンとS&P500どちらを購入したら良いのか考えてみよう

  • インドのGDP成長率が8.4%増、中国株からインド株へのシフトが続くか?

    news.yahoo.co.jp インドの2023年10〜12月の実質GDP成長率が8.4%増と発表されました。 相変わらず高い成長が続いています。 この成長力から、新興国株式の中ではダントツでインド株式が注目されています。 株価を確認してみましょう。 ブルーがインド株の株式指数、水色が中国株の株式指数で期間は5年を見ています。 コロナ以降、中国株とインド株のパフォーマンスの差が開いているのがわかると思います。 これまで市場のけん引役を担ってきた中国市場がこの2~3年弱く、中国株式に向かっていた資金がインド株式にシフトしていることがあります。 中国株式市場の資金が向かっている先が日本やインド、…

  • NISAでの金投資:インフレ、リセッションへの備え

    www.nikkei.com 下記のグラフは円建てとドル建ての約1年間の金価格推移です。 直近の価格は、円建てで現在9,800円/グラム、ドル建てで金価格は2,031ドル/トロイオンスと円建てが上昇しています。 これは単純に円安ドル高の影響を受けて、円建てでの金価格が上昇しているだけです。 この1年の動きを見ても、円建て金価格は大きく上昇してますが、ドル建ての金価格はレンジ相場といった動きです。 要するに、金はドル建て資産なので、円安で急上昇したが、本来の金価格はそれほど上昇していないということです。 このブログでは、約1年前から今後のインフレやリセッションに備えて、金をポートフォリオに組み込…

  • ビットコイン急上昇、円ベースで最高値更新!!NISAを活用するには?

    www.bloomberg.co.jp 今、相場を賑わせているのは、なんと言ってもビットコインであろう。 今週に入り、ビットコインの価格が10%を超える急上昇で、円建てでは800万円を超え最高値、ドルベースでも2021年に付けた最高値を越えようかとの勢いです。 なぜ、上がっているのでしょうか? 一つは2024年3月に訪れる半減期のイベントです。 ビットコインは供給量がプログラムで決まっており、4年に一度のペースで新規発行量が半減します。 この4年ぶりの半減期が2024年3月なのです。 需給の関係でいえば、新規発行量(供給)が減少するので、需要が変わらなくても価格は上昇します。 もう一つの理由は…

  • 新NISA口座利用実態からの気づき

    prtimes.jp 新NISAがスタートして1ヶ月半が過ぎました。 利用実態をアンケート形式で調べた内容がありましたので、読んでみました。 私の中でも内容で2つほど気づきがあり、以下に記載しましたので、参考にしてみて下さい。 ■調査概要 調査期間:2024年2月9日 調査手法:インターネット調査 調査地域:全国 調査対象:30歳~59歳、男女 サンプル数:3,000人 調査会社:アイブリッジ株式会社 Q:新NISA口座を開設していますか? 既に開設している人が22%で、今後解説予定17%を併せても計39%という状況です。 これだけ、新NISAが報道されて、官民あげて推進していますが、61%の…

  • 投資家ウォーレン・バフェットの警告

    www.nikkei.com 世界一の投資家といえば、ウォーレン・バフェット氏に間違いないであろう。 彼が率いる米投資会社がバークシャー・ハザウェイの株主向けに毎年出している手紙「株主への手紙」で、米国内外の株式相場の高騰は「カジノ的」だと警鐘を鳴らしました。 「カジノ的」というのは、投機的ということだから、株式市場に過熱感があり、割高ということです。 実際に日米株式指数「日経平均・ダウ」とも今最高値を更新しています。 実は、バークシャー・ハザウェイ社の2022年の通期の株式売買動向は342億ドルの買い越しでしたが、2023年は241億ドル(約3兆6200億円)の売り越しに転じていました。 今…

  • 日経平均株価の歴史的高値更新

    jp.reuters.com 日経平均株価の歴史的高値更新 日経平均株価の成長軌道 日本株上昇の背景 日本経済の3大課題の克服 脱中国:半導体産業の復活 脱デフレ:賃上げの推進 脱預金:新NISAの導入 まとめ:日本経済の復活に期待 日経平均株価の歴史的高値更新 日本の象徴的な株価指標である日経平均株価が39,098円とバブル期の過去最高値38,915円を更新しました(下記グラフ参照)。 この新記録は、バブル崩壊後の「失われた30年」を経て、日本経済の復活を象徴するものとなりました。 日経平均株価の成長軌道 2008年10月27日に記録されたバブル後の最安値7,162円からの驚異的な回復を見せ…

  • 積み立て投資、高値圏で初めても大丈夫か

    日経平均やS&P500が高値更新する中、相場が下落するのを待って株式投資を始めようと投資のタイミングを図っている方も多いと思います。 一括投資の場合はできるだけ安値で投資したいから、高値圏と感じでいる場合、下落のタイミングを図ることになりますが、積み立て投資も下落のタイミングを待ってから始めた方が良いのでしょうか。 結論、下落のタイミングを待っていたら積み立て投資をいつまでも始められないので、高値圏と感じていようが早く始めた方が良いと思います。 事例を使って具体的に確認してみましょう。 以下は当初10,000円の株価を付けていた銘柄の毎年の株価推移を表しています。 7年目までに4,000円と当…

  • 金利差と通貨リスク: 新興国投資の落とし穴

    日米金利差から日本の円はドルに対し、下落が続いています(円安)。 最近では、米ドルだけでなく、高金利通貨メキシコペソ、ブラジルレアルに対し、円安が進行しています。 これは米ドル以上にメキシコやブラジルとの金利差が大きいからです。 下記の各国政策金利の表を見て下さい。 日本のマイナス金利に対し、メキシコとブラジルは11.25%と高い政策金利を維持しています。 単純に、低い金利の日本円を借りて、メキシコやブラジルの国債に投資したら、金利差だけでボロ儲けのように見えます。 実際に上記のような円キャリートレードでポジションを取る投資家が増えているようです。 (出所:マネックス証券) では、米ドルに対し…

  • 進化する投資:スマートベータ戦略の可能性

    www.nikkei.com この記事のように、インデックス VS アクティブ どちらが正解? という話を良く見かけるが、その2択だけで良いのかということを考えてみたいと思います。 投資信託をこの2つのタイプに分けると、以下の表のような違いになります。 (出所:2月19日付日経新聞) この選択にどちらが正解というのはなくて、どれだけのリターンを求めるかによって、選択は変わってくると思います。 市場平均以上のリターンを求めたいのなら、アクティブファンドを選択するだろうし、市場平均のリターンで十分と考えるのなら、インデックスファンドを選択するということだと思います。 アクティブファンドは信託報酬が…

  • 日本株に巨額の買い需要、買いの主体はオイルマネーとNISAマネー

    www.nikkei.com 産油国の政府系ファンド(オイルマネー)が日本への投資を増やしているようです。 実際に、23年の新規投資先では、日本(54億ドル)は先進国で米国(829億ドル)と英国(158億ドル)、オーストラリア(73億ドル)に次ぐ4番手で、22年比で減少した米英豪に対して、日本は63%増やしています。 このオイルマネー約610兆円あるようなので、この資金が本格的に日本株に向かうと相当な買い需要になります。 遅ればせながら、本格的に中東マネーが日本に入ってくるという状況です。 これは海外マネーの話で、次に買い需要が大きくなっているのが、日本の個人投資家です。 下記のグラフの通り、…

  • eMAXISシリーズ一人勝ちか、好調「オルカン」「S&P500」に加え、流行りのインド株も

    www.wealthadvisor.co.jp eMAXISシリーズと言えば、「オルカン」「S&P500」のインデックスファンドが好調で、この2ファンドで6兆円を超える資金を集めています。 日本では最大の投信のブランドと言えるでしょう。 なぜ、このeMAXISシリーズにこれだけ多くの資金が流入するかというと、業界最低水準の運用コストを標榜しているからです。 他のファンドで信託報酬が引き下げられて、業界最低になった場合は、同様の水準まで引き下げをするという仕掛けです。 これで常に業界最低水準の運用コストを保ち続ける訳です。 インデックスファンドは同じインデックスならどのファンドにしても運用リター…

  • 日本のREITは売られ過ぎか?投資チャンス到来かも

    www.nikkei.com 東証REIT指数が3年ぶり安値を付けました。 昨年の11月30日に以下の記事を書いて更なる不動産価格の下落がこれからあるだろうと。 なぜ、海外不動産投資家は売り越しに転じたのか? - NISAで資産形成 下記のグラフの通り、東証REIT指数はその時から2ヶ月半で7%の調整(下落)があったようです。 方や日経平均株価は、昨日終値3万8,157円と34年ぶり高値を付けています。 日本の市場全体が冷え込んでの下落ではなく、日本のREIT(不動産)資産が過度に売られているということかと思います。 現在、米国不動産(特にオフィス)や中国不動産は、バブルが弾けて下落傾向(調整…

  • MSCI世界株指数(ACWI)が中国株からインド株へシフト、オルカンにも影響ありか

    www.nikkei.com オルカンのベンチマークとなっているインデックス指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」から中国株66銘柄が除外され、インド株が5銘柄追加されることになりました。 この決定で、ACWIをベンチマークとしているインデックス投信全てで、2月末までに、中国株売り→ インド株買い の流れが起こります。 中国株のシェア自体は3%程度なので、それほど大きくないですが、2,000億円程度の売却の動きは出るでしょう。 なぜ、このような決定をしたかというと、下記のグラフの通り、中国株が指数全体のパフォーマンスの足を引っ張っているからです。 黄色がACWI…

  • 25年間で約880倍上昇の「エヌビディア」の恩恵を受けるには?

    forbesjapan.com エヌビディアはもともとゲームなどのリアルタイム画像処理に利用されるプロセッサ(GPU)に特化した米国の半導体メーカーで、今は、生成AIを動かす半導体チップ技術における最も卓越したメーカーに発展しています。 生成AIには、このエヌビディアの半導体が欠かせない状況となっています。 今のAIブームに乗って、エヌビディアは急成長、株価は爆上がりで、時価総額273兆円に達し、アマゾン、グーグルを超えるまでになりました。 1999年1月の株式上場からの株価推移(25年間)を見てみましょう。 もし、上場日に0.82ドルで購入していたら、現在721.71ドルなので、約880倍に…

  • ネット証券の口座数が急増!日本の投資環境が変わる?

    www.bloomberg.co.jp 本日は、2月13日なので、NISA(ニーサ)の日になります。 イベントも至るところで開催されています。 2月13日は「NISAの日」=都内でイベントやセミナー開催-楽天証券 【ライブ配信】2月13日(NISAの日)開催!新NISAのことなんでも答えます! 最新情報 マネックス証券 ブルームバーグによると、ネット証券5社の口座数が1月に約90万件増加しました。 1月末の口座数は、下記の通り、ネット証券5社計で2,819万口座になります。 日本の人口の4分の1が開設していることになります。 銀行の預金口座は人口の98%が保有しているとのことなので、証…

  • 株式のリスクを抑える投資手法:「Gold」保有の重要性

    昨日、S&P500が史上最高値を更新したいう話をしました。 やはり、過熱感がありますね。 バイデン民主党は経済的な成果をアピールしなければならないので、米国の次期大統領選(11月)までは、この株価を維持したいと思っていますが、果たして持つでしょうか。 世界で最大の債権国かつ一番金利の低い国(唯一のマイナス金利国)の日本が、4月にもマイナス金利解除に動く可能性が高いです。 これが上手くソフトランディングするかどうかというのが、直近の世界のマーケットの焦点になってくるでしょう。 以下に5年の「S&P500」と「Gold」の動き(円ベース)をグラフにしています。 黄色が「S&P500」ですが、202…

  • S&P500が史上最高値を更新!ハイテク株中心の相場で過熱か

    www.nikkei.com S&P500が史上最高値の5,000を突破しました。 直近1年間で上昇率は21.5%になります。 S&P500の構成銘柄は現在503銘柄あり、その時価総額約42兆ドル(6,360兆円)になります。 このうち、時価総額上位5銘柄で、この時価総額の約11.4兆ドル(1,700兆円)、約27%のシェアを占めます。 今回はこの時価総額上位5銘柄がS&P500の上昇を牽引しています。 このS&P500の上位5番目までの銘柄の直近1年の株価の動きを見てみましょう。 全てS&P500の1年間の上昇率21.5%を上回っており、特にNVIDIAとアマゾンが上昇を牽引したのがわかりま…

  • マイナス金利解除、日本経済に与える6つの変化

    www.nikkei.com jp.reuters.com 昨日、日経平均が2%上昇し、36,863円と34年ぶりの高値を付けました。 市場の90%は4月までに日銀のマイナス金利が解除されると、警戒感を強めていましたが、内田日銀副総裁の「マイナス金利解除でも緩和維持」との発言から安心感が出て、日本株に買いが入ったようです。 今、市場が最も気にしていることは、日銀のマイナス金利解除が日本経済にどういう影響を及ぼすかということかと思います。 マイナス金利解除後に起こる変化を少し考えてみましょう。 1.預金金利が上がる これまで5年以上の定期預金の金利中心に上がっていましたが、次は普通預金はじめ短期…

  • バリュー株優位の相場が続くか、インフレ、金利上昇がサイン?

    www.nikkei.com 日経の記事にもあるように、現在、バリュー株優位の相場が続いているようです。 「バリュー株」、「グロース株」の違いは投資スタイルにも影響してくるとても重要な情報です。 まず、定義から確認してみましょう。 「バリュー株」とはその名の通り、割安な株のことです。 企業としてある程度成長しており、PERなどの指標において平均的な水準よりも安値で放置されている企業のことを指します。 一般的に、知名度が低かったり、注目を集めていなかったりすることで株価が低い状態にある点が特徴です。 一方、「グロース株」は利益成長の途上にある企業で、高い成長性から株価もそれを織り込んでPERなど…

  • 国を守るカギは「半導体」:産業のコメ「半導体」が重要な理由とは

    bizgate.nikkei.com 今日は、「国を守るカギは、産業のコメと言われる半導体」という話です。 日本が現在、国をあげて取り組んでいるのが、国際連携による半導体サプライチェーンの構築と半導体自給率アップです。 なぜ、ここに力を入れているかというと、以下の理由からです。 あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」、人工知能(AI)向けなどに需要が膨らみ、世界の半導体市場は2030年に21年比で2倍の1兆ドル(約150兆円)に拡大する成長市場だということ。 兵器製造や国のインフラなど、安全保障の根幹にかかるものは、この最先端半導体がなければ成り立たないこと。 食料や資源は世界中どこ…

  • 銀行株指数はまだ割安か、中長期金利上昇による銀行株の買い場

    www.nikkei.com 大手銀行が最高益を更新しています。 貸出利鞘は2016年以降で最大とのことです。 銀行株の値動きを見てみましょう。 TOPIX構成銘柄のうち、銀行株の値動きを指数化したETFがあります。 それが、(NEXT FUNDS)東証銀行業株価指数連動型上場投信 です。 下のグラフは、青がこの銀行株ETFで、ピンクがTOPIXになります。 リーマンショック以降、長短金利ともに低金利(イールドカーブフラット)が続いていたので、見ての通りTOPIXに比べ、銀行株のパフォーマンスは良くありません。 ですが、銀行株はここ2年で急激に上昇してきています。 これは、市場の中長期金利が上…

  • 世界経済に大きな変化をもたらす中国からインドへのシフト

    近年、新興国の成長の中心であった中国の成長が鈍化して、中国への投資が減少傾向にあります。 中国の代わりにネクストチャイナとして、投資が増えてきているのが、インドになります。 日本から新興国への株式投資の状況を見ると、以下の通り2023年は中国への投資が減少する一方で、インドへの投資が大幅に増加しています。 保有額も最大になります。 (出所:Bloomberg) では、この動きを受けて、直近1年の世界の主要国の株式指数がどのように推移しているのか見てみましょう。 BSESN(ブルー)・・・ムンバイSENSEX30(インド株指数) 日経平均(ピンク)・・・日経平均株価225(日本株指数) S&P5…

  • 新NISAの資金流入ランキング!eMAXIS Slimが圧倒的1位

    新NISAが1月から始まって1ヶ月経ちました。 1月1ヶ月間、どのような投資信託に資金が流入したのでしょうか。 以下、資金流入額別に20位までランキングを並べてみたので、確認してみましょう。 見ての通りですが、eMAXIS Slimの「オルカン」と「S&P500」がランキング 1位と2位を占め、その流入額は3位以下と比べて圧倒的です。 新NISA前と変わらず、引き続き2大人気銘柄となっています。 次に、NISA対象は18銘柄(流入額シェア91%)で、2銘柄のみNISA対象でないファンドが健闘しています。 このファンドの購入者は主にシニアの方で、毎月分配金ニーズが引き続き強いということを表してい…

  • 新NISAでの海外投資による円安の影響

    新NISAによる個人の海外投資が、円安圧力になっていくようです。 「オルカン」や「S&P500」の積立が人気で、月3,250億円、年間3.9兆円の資金が海外に流れると予想されています。 海外投資ということは、円を売って主にドルを購入することですから、円が安くなります。 試算によると、これは、2027年までに6円分、円安方向に動かす力になります。 一方で、日本株の海外からのインバウンド需要が強いとのことです。 主に、中国、米国、韓国、ドイツから日本株ETFを通じて、投資が活発化しています。 このETFを通じた流入だけでも年初から1ヶ月で4,500億円になっています。 この動きは為替で言うと、円買…

  • 米NYCBの株価急落!商業用不動産の価格下落が要因に

    www.bloomberg.co.jp 米地銀のNYCBの減配と引当金積み増しの決定を受けて当社の株価は38%安となり、上場来最大の下げを記録しました。 グラフでみると、以下の通りです。 昨年3月にシリコンバレー銀行(SVB)の取り付け騒ぎから地銀が数行破綻しましたが、その時くらい市場には不安がよぎっています。 引き当ての積み増しの要因は何かというと、以下の商業用不動産の価格下落です。 特にオフィスの下落が激しくなっています。(下記グラフ参照) 最近、ロサンゼルスで3番目の高さのオフィスタワーが売却されたが、この価格は前回取引の2014年の取引価格を45%下回る水準でした。 ある予想によると、…

  • リセッションに備えよ:金を再評価してみては?

    www.nikkei.com 中国が金を大量に購入しているようです。 買い手は中国人民銀行(中央銀行)と個人になります。 要因の一つは、中央銀行が外貨準備で保有している大量の米ドルを売却して、代わりに金を購入しているからです。 対立している米国の通貨米ドルの保有を減らそうという政策です。 もう一つの要因は、不動産不況や人民元安など経済の先行き不安から個人が資産防衛のため金買いに走っています。 米ドルに対する人民元の動きを見てみましょう。 直近、2023年1月から人民元は下落に転じてますね。 次は、中国株と金価格の動きを見てみましょう。 中国株は上海総合指数と香港ハンセン株価指数がありますが、規…

  • NISA枠を利用して暗号資産へ投資する方法とは?

    nisa.work 1月12日にビットコインETFが承認された記事を書きましたが、その後、ビットコイン価格は下落に転じ、1月22日にボトムを付け、上昇してきています。 この短期間で、ブラックロックのビットコインETFに3,000億円の資金が流入しており、人気となっています。 結果的に、ビットコインは、この1年で+114%と、素晴らしいパフォーマンスを上げています。 今回のビットコインの注目度からもわかりますが、資産としてのビットコインが個人のみならず、機関投資家にも認知されてきており、金と同様に投資のポートフォリオに組み込まれる動きがさらに活発化しそうです。 この投資の動きは、ブロックチェーン…

  • 新NISA開始から1ヶ月、オルカン超え好成績ファンドランキング

    go.sbisec.co.jp 以下は、新NISA対象ファンドの1ヵ月リターン(12/25~1/25)ランキングになります。 インデックスの代表格、オルカン:5.37%、S&P500:6.53% に対し、ランキング1位の「野村世界業種別投資シリーズ」:16.08%を筆頭に、10位の「三菱UFJバリューオープン」でも10.05%と高パフォーマンスを残しています。 テーマ的には、半導体、AI、通信などのテクノロジー分野がランキングのほとんどを占めています。 中には、2位の「トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド」とトヨタグループ株に集中投資しているファンドや10位の「三菱UFJバリューオープン」…

  • クレカ積立限度額10万円へ引き上げ、3月にも

    www.tokyo-np.co.jp 以前から投資のクレカ積み立てが現状の上限5万円から10万円に引き上げられると言われていましたが、鈴木俊一金融担当相は26日の記者会見で本紙の質問に「3月中にも公布・施行できるよう準備を進めたい」と正式に発表しました。 今は主要なネット証券会社は、5万円の上限になっているが、どのネット証券も改正後速やかに10万円に引き上げる対応をするとのことです。 現在、クレカ積み立てのクレジットカードと証券会社の組み合わせは10種類ほどあります。 その中でも年会費が無料のクレジットカードで最大の還元率を誇るのが、マネックス証券とマネックスカードのコンビになります。 ポイン…

  • 「DIAM新興市場日本株ファンド」のスゴ腕ファンドマネージャーに託してみる?

    成長投資枠をアクティブファンドで運用するなら、どのファンドを選択したら良いか迷うところです。 アクティブファンドは、運用を任されているファンドマネージャーの腕がものを言う世界です。 しかも、長期でインデックスを超えるリターンを出しているのであれば、より信頼がおけます。 では、国内株式運用の10年のリターンを確認してみましょう。 下記の通り、ランキング1位は「DIAM新興市場日本株ファンド」になります。 低成長の日本株式市場で、10年間年平均リターン17%で運用してきたと言うのは、脅威的な実績だと思います。 (出所:ウエルスアドバイザー) このファンドが運用を開始した2007年12月から日経平均…

  • 5年平均利回り38.4%の脅威のパフォーマンス:「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」

    NISA成長投資枠銘柄候補の一つとして、5年トータルリターンで年利回り38.4%を叩き出している国際株式部門でトータルリターンランキング1位のファンドを紹介します。 下記の「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」というファンドです。 (出所:ウエルスアドバイザー) このファンドは、米国株式市場に上場している銘柄が投資対象となっているので、そのパフォーマンスをS&P500と比較してみます。 下記のブルーの線が、「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」で、ピンクが「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」になります。 いかがでしょうか。 5年で倍くらいのパフォーマンスの違いがあ…

  • エリート銘柄を集めた「iFreeETF JPX プライム150」が東証に上昇

    www.nikkei.com 1月24日、JPXプライム150指数に連動した「iFreeETF JPX プライム150」が上昇しました。 JPXプライム150指数は、2023年7月から算出している指数で、高PBR・高収益150社の価値創造が推定されるエリート銘柄を選抜した指数です。 この指数はプライム市場の時価総額上位500社のうち、自己資本利益率(ROE)から資本コストを引いた「エクイティスプレッド」の上位75社と、この75社を除いた企業の中でPBR1倍超の時価総額上位75社の計150社で構成するものです。 詳細は、下記リンクを参照下さい。 www.jpx.co.jp この指数の銘柄150社…

  • 新NISAからの資金流入トップはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

    (出所:ウエルスアドバイザー) 新NISAがスタートした2024年年始からの投資信託の資金流入状況を見ると、 1月19日までの間、投資信託の資金流入トップは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で2,535億円、 2位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で1,495億円となり、 オール・カントリーが人気を集めています。 これはこれまでの傾向とは、異なっています。 これまでは、S&P500が圧倒的に人気でした。 実際に、投資信託の規模を示す純資産総額では、「全世界株式(オール・カントリー)」の2兆1,682億円に対して、 「米国株式(S&P500)」は3兆…

  • 地政学リスクと原油価格:イラン系武装組織の海峡閉鎖が株価に与える影響

    2024.1.22【速報イスラエル最新情勢】フーシ派がバブ・エル・マンデブ海峡, ホルムズ海峡, スエズ運河を閉鎖する pic.twitter.com/sUuTzSpqVw — 及川幸久【X NEWS】Youtube永久バンにつきXで毎日発信中! (@oikawa_yukihisa) 2024年1月22日 この動画では、イラン系の武装組織フーシ派が、原油輸送の大動脈の海峡を閉鎖すると伝えています。 年が明けてから、イラン系武装組織と米英イスラエルとのミサイル攻撃合戦が強くなっているように思えます。 海峡閉鎖の可能性も十分あるかと思います。 実際に海峡が閉鎖されると、まずは原油価格が高騰するでし…

  • ChatGPTで注目のAI関連投資信託「イノベーション・インデックス・AI 」

    イントロダクション STOXXグローバルAIインデックス 投資信託「イノベーション・インデックス・AI」 まとめ イントロダクション ChatGPTの衝撃のデビューで大きな注目を浴びたAI市場は、今後の世界経済を牽引する重要な市場と言えるでしょう。 ChatGPTのような生成AIサービスを支える技術として、半導体やデータサービスなどAI関連企業は数多くあります。 今回は、このようなAI関連企業の株式に投資する注目のファンドをご紹介したいと思います。 STOXXグローバルAIインデックス まずは指数のご紹介です。 この指数は、大手指数プロバイダーであるスイスのSTOXX(ストックス)社が開発・算…

  • 2024年注目の国内半導体関連ETF!「GX半導体関連-日本株式」

    イントロダクション 「GX半導体関連-日本株式」ETFとは ETFの特徴 組入銘柄 運用実績 手数料 国内半導体銘柄が注目される理由 まとめ イントロダクション 11月に、日本の半導体関連銘柄に投資する「GX半導体関連-日本株式」というETFを紹介しました。 2024年に入り、新NISAの成長投資枠銘柄として、そのポテンシャルで多くの投資家に注目されてきていますので、改めてこのETFの詳細について確認していこうと思います。 nisa.work 「GX半導体関連-日本株式」ETFとは 半導体産業に関連する国内上場株式を構成銘柄とする「FactSet Japan Semiconductor Ind…

  • 中国のGDP減少と日本株への影響

    www.nikkei.com 1月17日、中国の2023年のGDPが発表されました。 記事をみると、人民元建て実質GDPだと前年比5.2%増と成長しているように見えるが、ドル建て名目GDPでみると、29年ぶりの減少に転じています。 ここからわかることは、デフレ、通貨安で中国の家計の実感値では不況になっているということ、中国からの海外への資金逃避が起こっているということです。 次に、以下の記事によると、中国企業が上場している香港株は下げが止まらず、中国市場から資金が逃げ出し、日本株に向かっているということです。 この日、中国の投資家が購入できる日本株のETFに資金が殺到しすぎて、取引停止になって…

  • 新NISA開始、オルカン vs S&P500 どっちが買われているか?

    www.nikkei.com 目次 オルカンとS&P500の比較 新NISAでの投資状況 世界経済のリスク要因 投資戦略の提案 オルカンとS&P500の比較 この「オルカン」と「S&P500」のどちらが良いかという論争は新NISA前からずっと続いています。 以前も記事にしました。「オルカン」か「S&P500」か、新NISAで買うならどちらがいいのか - NISAで資産形成については、日経や当ブログの記事を参照してください。 「オルカン」か「S&P500」か 新NISAで買うならどっちがいいの? - NISAで資産形成 新NISAでの投資状況 では、実際に新NISAでの購入が本格的に始まった先週…

  • 新NISAで注目度上昇、企業の経営改善に期待

    www.nikkei.com 東京証券取引所は15日、コーポレート・ガバナンス(CG)報告書で対応策を開示した企業の一覧表を公表しました。 リンクはこちらです。 「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示企業一覧表の公表について 日本取引所グループ 東証の集計によると、株価などを意識した経営への取り組みを23年末までに開示したのはプライム企業で40%(660社)、スタンダード企業で12%(191社)でした。 検討中を含めても、プライム企業で49%(815社)、スタンダード企業で19%(300社)でした。 対策としては、資本効率(ROE)改善、増配、自社株買いが並んでい…

  • 日本企業のPBR改善が市場に与える影響と投資家の期待

    www.nikkei.com 1. 東京証券取引所の要請とPBR改善の目的 2. PBRの定義と重要性 3. 東証の経営改善への取り組みとその背景 4. 企業への影響とコーポレート・ガバナンス報告書の公表 5. 市場への影響と投資家の期待 1. 東京証券取引所の要請とPBR改善の目的 2023年3月、東京証券取引所は上場企業に対して、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を開示するよう要請しました。 これは、企業のPBR(株価純資産倍率)の改善を目的としています。 2. PBRの定義と重要性 PBRは「株価/1株あたり純資産」の比率で、株価が企業の実質的な資産価値に対してどれほど評価…

  • バリュー株投資の狙い目:日経連続増配株指数

    日本の高配当株を狙うなら、このファンドということで、以下の通り以前記事に書きました。 nisa.work 配当という観点で銘柄を選ぶ場合、配当利回りが高い銘柄を狙うという方法と増配株を狙うという方法があります。 配当利回りが高い銘柄というのは、配当利回りを維持するために、業績が伴わない場合でも無理して配当を出す場合があります。 配当利回りだけ見ていると、このような落とし穴があるので、ネガティブチェックをかけ、そのような銘柄を排除するという方法を取ります。 一方で、増配株、特に連続増配株というのは、業績を伴いながら配当を増やしている場合が多いので、業績が安定した優良企業(ブランドが確立している企…

  • ビットコインETF承認―大手資産運用会社も本格参入

    www.nikkei.com 米証券取引委員会(SEC)は、ビットコインを運用対象とする上場投資信託(ETF)11本を承認しました。 この上場に漕ぎ着けるまでは、7年かかっています。 承認されたETFには、ブラックロック、フィデリティ、アーク・インベストメンツ、グレースケール・インベストメンツなどの米資産運用大手の申請が含まれており、いずれも米国市場に上場する予定です。 ETFの承認を受けて、ビットコインの価格は678万円まで上昇し、スタンダードチャータードは2024年末までにビットコイン価格が10万ドル(1,450万円)に達すると予測しています。 この5年間で17倍に上昇してきましたが、これ…

  • 日経平均株価7万円のシナリオ

    toyokeizai.net 年明けから、NISAが始まった影響もあるのか、日経平均株価が34年ぶりの高値をつけて好調のスタートとなりました。 日経平均株価は長期的にどこまで上昇する可能性があるのでしょうか。 以下に面白いレポートを見つけたので、内容を確認していこうと思います。 実は恐ろしい「日経平均7万円シナリオ」 三井住友DSアセットマネジメント 【シナリオ1】9年後72,266円 株価というのは、基本的に企業業績に連動します。 企業業績は名目の数字(物価上昇を織り込んだ数字)になりますので、経済状況(デフレかインフレ)によって大きく変わります。 おおまかにいうと、デフレであれば企業業…

  • インフレ時代の有効な選択肢:高配当株投資

    イントロ 高配当株とは インフレ環境下での高配当株の役割 投資家が得る恩恵 投資戦略の重要性 結論 イントロ 昨年、世界経済は急激なインフレという大きな波に直面して、日本以外の各国は利上げで対応してやや沈静化しましたが、今もなおインフレは継続している状況です。 こんな中、新NISAの始まる今年はどのようなが日本株が買われるのか、注目されていましたが、記事の通り、高配当株が買われる展開となったようです。 jp.reuters.com この動きから、インフレ、利上げの状況下での高配当株の重要性と、それが投資家にどのような利点をもたらすかを掘り下げてみたいと思います。 高配当株とは 高配当株は、一般…

  • ダウの犬を日本版でアレンジした「日経の犬」とは?

    高配当銘柄に投資する「ダウの犬」という有名な投資手法を知っていますか。 一度このブログでも記事にしたことがあります。 nisa.work 投資手法を簡単に記載すると、 年末時点でNYダウに採用されている30銘柄から、配当利回りの高い順に上位の10銘柄を選別。 上位10銘柄それぞれに、均等に投資。そして1年間そのままポジションを変更しない。 1年後の年末に、再びNYダウ採用銘柄から配当利回りの高い上位10銘柄を選別し、均等額投資のリバランスを行う。 これを日本版でアレンジした投資手法を考えてみたいと思います。 前回は、銘柄選定に「東証株価指数(TOPIX)コア30」を使うという記事でしたが、より…

  • 日本の高配当株狙いの投信「日経平均高配当利回り株ファンド」

    前回までで日本の高配当株狙いのETFを3つ紹介しました。 この3つの中では、日経平均株価指数の225銘柄から高利回り株を選択した「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」がトータルリターン(3年)で最も良いパフォーマンスを出していました。 日本の高配当株狙いのETF「グローバルX MSCIスーパーディビィデンド」 - NISAで資産形成 日本の高配当株狙いのETF「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」 - NISAで資産形成 日本の高配当株狙いのETF「NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信」 - NISAで資産形成 今回は、E…

  • 日本の高配当株狙いのETF「NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信」

    前回、前々回で、日本の高配当株狙いのETFを二つ紹介しました。 日本の高配当株狙いのETF「グローバルX MSCIスーパーディビィデンド」 - NISAで資産形成 日本の高配当株狙いのETF「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」 - NISAで資産形成 今回も同様のコンセプトの商品を一つ紹介します。 「NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信」という日本株 ETFです。 nextfunds.jp この商品は、野村日本株高配当70指数(対象指数)に連動するインデックスファンド(ETF)です。 対象指数の詳細説明は以下のリンクを参照して下さい。 野村日本株…

  • 日本の高配当株狙いのETF「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」

    日本の高配当株狙いのETF「グローバルX MSCIスーパーディビィデンド」 - NISAで資産形成 前回、上記の日本の高配当株狙いのETFを一つ紹介しました。 今回も同様のコンセプトの商品を一つ紹介します。 「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」という日本株 ETFです。 nextfunds.jp この商品は、日経平均高配当株50指数(対象指数)に連動するインデックスファンド(ETF)です。 日経平均高配当株50指数は以下のような特徴を持っています。 銘柄は日経平均株価採用の225銘柄の中から、配当利回りの高い50銘柄を採用しています。 「直近 3 期連続最終赤字の銘…

  • 日本の高配当株狙いのETF「グローバルX MSCIスーパーディビィデンド」

    日本株で長期で運用するなら、配当利回りが高い株を狙いたい方も多いと思います。 現在、日経225指数に組み入れられている銘柄の平均配当利回りは1.95%になります。 この利回りでは物足りないと思います。 個別に配当利回りの高い銘柄を探せば良いのですが、配当利回りだけで選んでも、その銘柄が大きな下落により、たまたまその時配当利回りが高いだけかもしれません。 また、配当利回りが高くても、長期間でみて減配傾向の株を選んでしまうと、これも株価そのものが下落する可能性が高い銘柄かもしれません。 このような株式に投資してしまうと、逆に大変なことになります。 このような銘柄をネガティブチェックをかけて排除して…

  • NISA成長投資枠の注目銘柄

    昨年記事で紹介したファンド(投資信託、ETF)計29銘柄を以下にカテゴリ毎に整理してみました。 銘柄は全てNISAの成長投資枠銘柄になります。 日本株式(7) 日本債券(1) 世界株式(5) 米国株式(8) 米国債券(2) バランスファンド(2) インド株式(3) 金(1) こうして以下の銘柄をみていると、2024年の投資のポイントがイメージできます。 是非、NISA投資の参考にして下さい。 日本株式、米国株式は、高配当ものや半導体セクターに注目。 世界株式の中ではインド株式に注目。 株式相場の不安定さから、ポートフォリオに米国債券や金を組み込む必要あり。 【日本株式】 SBI 日本高配当株式…

  • 2024年の投資における注目ポイント

    明けましておめでとうございます。 今年も昨年同様、投資に参考になる記事を日々書き続けようと思いますので、よろしくお願いします。 2008年のリーマンショック以降から続いてきた世界経済の転換点になる年かと考えています。 そこで、2024年の投資における注目ポイントを以下に挙げてみました。 【米大統領選挙】 現在の状況では共和党トランプ元大統領が圧倒的な優勢であるが、民主党もトランプ元大統領を選挙に出馬できないように色々な工作をやってきているので、まだ予断は許さない状況。 もし、トランプ元大統領が再戦となれば、現在のロシア・ウクライナ紛争、イスラエル・ハマス紛争は終結の方向であろう。 【紛争の終結…

  • 感謝

    2023年も終わりに近づいています。 このブログを始めて1年、256記事を書いて、15万アクセスいただきました。 読者の皆様には感謝しております。 2024年は米国大統領選挙もあり、世界経済の転換点を迎えそうです。 激動の1年になるような気がします。 色々なリスクもありますが、チャンスの時でもあります。 チャンスを掴むために、来年は特に冷静に相場を見ていきたいと思います。 是非、2024年も応援いただけばと思います。 引き続きよろしくお願いします。

  • 新NISA以上の潜在力を持つインドの投信ブーム

    日本で来年から新NISAが始まることもあり、貯蓄から投資への流れが大きくなってくるであろう。 今は、NISA口座は約2,000万人と人口の6分の1程度だが、ブームが続けば、5年で2倍くらいの約4,000万人くらいには増えてくるのではないか。 一方で、日本以上に投資ブームで盛り上がっている国がある。 それは、世界一の人口を誇り、成長著しいインドだ。 なんと2023年は2,000万の投信の新規口座ができ、ファンド資産も約20%増やしており、増加率で日米中を上回っている。 現在、投信の口座数は4,000万と人口14億人の3%に過ぎないので、まだまだ成長余力があるのではないかと思う。 日本からインド株…

  • 非課税でビットコインに投資するお得な方法

    www.bloomberg.co.jp NASDAQに上場している「マイクロストラテジー」を知っているだろうか。 米国のソフトウェア企業で、主に、企業向けビジネス・インテリジェンス・ソフトウェア・プラットフォームを提供している。 実はこの企業、株価が1年で385%上昇している激アツ企業である。 なぜ、こんなに株価が上昇してるかというと、下記のグラフの通り、ビットコインの価格上昇と関係がある。 この企業は、企業としてビットコインを大量に保有しており、今やその評価額は1兆円を超える。 大量にビットコインを保有しているため、当社の株価とビットコインの価格は連動する。 当社の場合、低利の借入を行い、レ…

  • 警戒感が広がる米国株式、今買うべきか?短期米国債への投資が注目

    NYダウが年末にきて年初来高値を推移している。 同時に米国債の価格(長期金利)も年末にかけて急上昇(利回り低下)している。 これは11月に入り、FRBの利上げモードが止まったことで、株式も債券も買いやすくなったということからこの上昇が起こっている。 決して米国経済が力強く回復(実態経済の回復)しているからではなく、米国経済が弱くなりつつあるから、利下げを織り込み、長期金利が下がり、金利負担の緩和を織り込み、株価が回復しているだけである。 このような動きを見ると、今の米国株は力強く買っていく場面ではないかもしれない。 毎月ドルコスト平均法で積み立てをするのなら問題ないが、今一括購入で米国株を多く…

  • 新NISAで海外投資が加速、じわりと円安へ

    www.nikkei.com 来年からの新NISAの積み立て予約は既に始まっているが、ネット証券5社で月2,300億円規模になっているらしい。 上位の予約銘柄は、以下の通り海外投信が圧倒的な人気となっている。 eMAXISSlim全世界株式(オルカン)725億円 eMAXISSlim米国株式(S&P500)605億円 SBI・V・S&P500インデックスファンド169億円 今はまだ予約段階ではあるが、実際に始まると、予想では積み立てNISA分だけでも約4.5兆円の投資が見込まれている。 先ほどの予約の例を見ても、そのほとんどが海外投資に向かうのであろう。 海外投資ということは、円を売って外貨(…

  • 上場企業、今期配当最高16兆円、家計に4.5兆円効果

    日本の上場企業の今期株主配当が、過去最高の約16兆円になる見通しだ。 2023年3月末の主体別株式保有状況を見ると、個人約18%、投資信託で約10%の計28%なので、約4.5兆円(16兆円×28%)が家計に恩恵をもたらす。 2022年度株式分布状況調査の調査結果について 日本取引所グループ 日本企業は海外の企業と違って、デフレの期間が長かったから、借金をせず、手元資金を厚めに保有してきた。 9月末の手元資金(金融、日本郵政などを除く)は101兆円と過去最高水準で、自己資本比率も43%と高い。 こんな日本企業が今、配当を増やしているのは、主に2つの要因がある。 東京証券取引所から株価純資産倍率…

  • 現行NISA口座について、新NISAスタート前にチェックしておくべきこと

    さあ、いよいよ来年より新NISAが始まりますが、その前に現行NISA口座はそのままで良いのでしょか。 気になるところですね。 以下、現行NISAの注意点を記載しておきますので、確認して見ましょう。 現行のNISAでは非課税期間満了後、金融商品の運用方法には以下3つの選択肢があります。 新しいNISA口座へ移す(ロールオーバー) 課税口座へ移す 売却する ロールオーバーとは、期間5年の一般NISAに適用されます。 5年経過後に、保有している金融商品を新しいNISA口座へ移すことを指します。 来年から新NISAが始まりますので、一般NISAで期間が5年経ったものを新NISAへロールオーバーすること…

  • 2023年の中古マンション市場トレンド:長期金利上昇の影響は?

    www.kantei.ne.jp 中古マンション価格は、全体的に明らかにトレンドが変化している。 今年の1月あたりがピークでその後、少しずつ下がり始めている。 (出所:東京カンテイ) これは、ちょうど長期金利(10年国債の利回り)が上がり始めた時期に重なっている。 長期金利が上昇すると、住宅ローン金利が上がり、マンション購入者予定者の金利負担が増す分、購入可能な価格帯は下がってくる。 これが、市場に反映された結果が今のトレンドであろう。 一方で、都心の中古マンション価格はどうだろうか。 都心6区は、前年同月比+8.8%、前月比+1%と上昇トレンドが鈍化する兆しは見られない。 (出所:東京カンテ…

  • 新NISAの投資商品数2,092本!

    年明けから始まる新NISAで投資可能な商品リストが出揃った。 対象ファンド数は、投信が1,807本(うち、つみたて投資枠対象245本)、上場投信(ETF)が285本で合計2,092本(同7本)となった。 具体的なファンドは以下のリンクで確認できる。 つみたて投資枠リンク つみたてNISAの対象商品 : 金融庁 成長投資枠リンク NISA成長投資枠の対象商品 - 投資信託協会 投信の特徴は、分配頻度では「年1回」が1,249本と全体の69%を占めており、「年2回」が351本、「年4回(四半期)」が121本、「年6回(隔月)」が86本という結果となった。 新NISAの対象ファンドから「毎月分配型」…

  • 2024年の世界株のカギを握る日銀の金融政策

    www.bloomberg.co.jp 日本の政策金利を決める金融政策決定会合が19日に実施されました。 その結果、現在の政策金利の維持が決定されました。 来年1月には政策変更の可能性があるとの期待もありましたが、政策変更に対する具体的な方針は示されませんでした。 この発表を受け、来年1月の政策変更の見込みは遠のいたと考えられ、金利は低下傾向にあります。 ドル円の為替レートも利上げの期待により円高が進んでいましたが、この発表により利上げの見込みが後退し、円は2円ほど安くなり144円近辺で推移しています。 この市場の動きは、日本銀行の政策よりも、むしろ世界経済の大きな変化に起因していると考えられ…

  • 2023年注目の高配当ファンド:SBI日本高配当株式ファンドの全貌とその魅力

    (出所:ウエルスアドバイザー) ウエルスアドバイザー推計値に基づいて、先週(2023年12月11-15日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、 新規設定の「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」(愛称:SBI日本シリーズ - 日本高配当株式(分配))がランクインした。 SBIアセットマネジメントの「SBI 日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」は12月12日の設定。 先週は約75億円の純資金流入となり、第5位となった。 ファンド詳細│投資信託│SBIアセットマネジメント 同ファンドは日本株に投資するアクティブファンド。 配当利回りに着目し、高水準のインカム…

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