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  • 53『芭蕉の風景』(著:小澤實)を読む

    Ryo Daimonji Blog 菊鶏頭きり尽し けり御命講 芭蕉「御命講」とは、日蓮の忌日を弔う法事であった。東京の池上本文寺には数十万の信者が詣でるそうである。この句のテーマとして芭蕉が「御命講」なる言葉を始めて季語として使ったと言はれることがある。芭蕉自身は尚白

  • 『名句の所以』(著:小澤實 毎日新聞出版)より

    Ryo Daimonji Blog 『名句の所以』(著:小澤實p201 毎日新聞出版)蟋蟀が深き地中を覗き込む 山口誓子  若い頃より読み慣れた大好きな誓子のこの句、客観視できないほどだ。まずは、分類は「虫」で秋。技術的には「擬人化」。いかにも蟋蟀が意思を持ち地中を覗き込んでい

  • 2007年(平成19年) 秋 大文字良 第一句集『乾杯』より

    Ryo Daimonji Blog 川に晒す腑抜きの鹿や眼の澄める 

  • 52『芭蕉の風景』(著:小澤實)を読む

    Ryo Daimonji Blog此海に草鞋すてん笠しぐれ 芭蕉 旅人芭蕉である。何処であろうと履物を捨ててはいかんだろう。ただ、誰でもそういった大事なものをかなぐり捨てたくなることもある。ましてやそうあることが許されそうに美しい海や、この上なく嬉しい飲み屋で飲みす

  • 『名句の所以』(著:小澤實 毎日新聞出版)より

    Ryo Daimonji Blog 『名句の所以』(著:小澤實p200  毎日新聞出版)より 水音と虫の音と我が心音と 西村和子 水音、虫の音と自然の音に包まれている自分を、我が心音とこれもまた音で括り最後に「と」で形は止まるが音の連鎖は続く。この循環の中で己はあって、永遠

  • 2008年(平成20年) 冬 大文字良 第一句集『乾杯』より

    Ryo Daimonji Blog小石打つ枯木バットや天気よき 

  • 51『芭蕉の風景』(著:小澤實)を読む

    Ryo Daimonji Blog口切に境の庭ぞなつかしき 芭蕉 歳時記によるとその年の新茶を茶壷に詰め、秋を越して(立冬の頃)炉開きとともにその封印を解くことを「口切」といい、茶道における正月を意味するとある。「境」は堺のことか。堺といえば連想するのは「利休」である。

  • 『名句の所以』(著:小澤實 毎日新聞出版)より

    Ryo Daimonji Blog 『名句の所以』(著:小澤實p199  毎日新聞出版)より 金剛の露ひとつぶや石の上 川端茅舎 金剛とは、この上なく固く強いもの、例えば仏像であったりその素材である鉄や石など、場合によっては精神的なものの強いことのたとえなどを連想する。作者は本

  • 2008年(平成20年) 秋 大文字良 第一句集『乾杯』より

    Ryo Daimonji Blog紅葉とともに滑りくる児や滑り台 

  • ㊿『芭蕉の風景』(著:小澤實)を読む

    Ryo Daimonji Blog ふり売の雁ン哀なり夷講 芭蕉 この句、「ふり売」の意味がわからないのでいくら考えてもピンとこない。見ると、「ふり売」とは、売り物を手に提げたり、担ったりして、声を挙げながら売り歩くこととあった。それならばわかる、なん羽ほど持ち歩いてい

  • 『名句の所以』(著:小澤實 毎日新聞出版)より

    Ryo Daimonji Blog 『名句の所以』(著:小澤實p198  毎日新聞出版)より ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき 安井浩司 鍬や耕運機など農機具をしまっておく小屋かそれともちょっと立ち寄るためのものか、ともかく簡易な小屋であろう。田んぼというより畠の隅に立って

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