★五つの季節に探偵は 面白かったです 探偵の父親を持つみどり みどりも探偵に、人間の裏を暴く興奮にのめり込んでいく みどりは、依頼者や友人を傷つけることになっても謎を解かずにはいられない 五つの嘘と真実 五話は、そんなみどりが、後輩・相棒の言動に動かされていく ●一話200...
★五つの季節に探偵は 面白かったです 探偵の父親を持つみどり みどりも探偵に、人間の裏を暴く興奮にのめり込んでいく みどりは、依頼者や友人を傷つけることになっても謎を解かずにはいられない 五つの嘘と真実 五話は、そんなみどりが、後輩・相棒の言動に動かされていく ●一話200...
★処方箋のないクリニック 特別診察 医療小説 作者も医学系出身 主人公は内科医、青島倫太郎 殺伐たる医療現場に一石を投じようと、自分の診療所を開いた医師 総合内科の看板をかかげ、診療を医療相談と呼び、森の中のあばら家(元医院)でゆったりと患者を受け入れる 現実離れしているが...
★いつも駅からだった 「文学を社会に浸透させる」という試み 企画会社の休日ハック・移動ニーズを生みたい京王電鉄や書店・作者が「本」を通じて持続可能な取り組みに挑戦 小説と街歩きの掛け合わせ 街歩きには、謎解きの要素も入れ込み、冊子を無料で配付、SNS効果もあり受け入られ...
★東京ロンダリング 都内の事故物件を一ヶ月ごとに転々とする仕事 賃貸の部屋で自殺・事故が起きた場合、次の借り主にその事を告げる義務があるが、そうすると借りることをためらう人もいて、部屋の回転率が悪くなる そこで不動産屋はその部屋に第三者のアルバイトを数カ月送り込む そのあと...
★ごんぎつねの夢 有馬(ライター)が幹事をつとめる中学時代のクラス会の会場に、きつねの面をかぶった男が銃で押し入った 犯人は特殊部隊に射殺されたが、正体は有馬達の元教師の長門(演劇部顧問) 長門の胸ポケットに、有馬宛のメッセージが 【有馬よ、私からの遺言だ、埋もれている...
★彼女が遺したミステリ 亡くなった婚約者の一花から、僕宛(博人)にある日手紙が届く 内容は「謎解き」 彼女から出される謎を解いていき、博人は思い出と喪失に向き合い、やがて再生へ ミステリ好きの一花が好きだった、アガサの「そして誰もいなくなった」の文庫本から、みなとみらい、熱...
★風呂ソムリエ 砂川ゆいみは、風呂・銭湯・温泉好き でも元彼はシャワーのみの風呂嫌い それが原因で、ゆいみは会社をやめ、心機一転、派遣で天天コーポレーションの受付をしている ある日、同じ会社の入浴剤開発員の鏡美月と知り合い、入浴剤のモニターになる 美月は営業部の円成格馬...
★貸し物屋お庸 シリーズ第五弾 貸し物屋とは、現代のレンタルショップ、家財からふんどしまで何でも貸して損料取る 損料屋とも呼ばれる 本店の看板には「湊屋本店 ないものは無い」、本店の主は清治郎(海千山千)、出店の主は庸(17歳) 庸は黄色い地に格子縞の小袖、えんじ色の裁付...
★わたしの猫、永遠 猫をテーマにした4部作目 作者はNY州在住(長年猫と暮らす) 真美絵とケイシー ふたりは京都の書店で出会う 旅好きの二人はインド→東京→アメリカへ 大自然があるNY州の小さな町で、一戸建てに住み猫を飼う ケイシーは近くの大学院に 真美絵はフリーライター...
★食べるのが好き、飲むのも好き、料理は嫌い 食器や食卓まわりの小物が好きな作者 できあいものを利用して、早くて美味しく見栄えのする料理を紹介 手に入れた小物にまつわる思い出や、五十代で東北大学大学院に入学したエピソードも収録 写真とエッセイ 相撲とプロレスが好きな内館さん ...
読了(シティ・マラソンズ)三浦しおん、あさのあつこ、近藤史恵
★シティ・マラソンズ アシックスが、期間限定キャンペーン「マラソン三都物語、42.195km先の私に会いに行く」のために、書き下ろされたもの 三作、いろいろあった主人公が走ることを通じ前向きになります 読後感爽やか〜 ●三浦しをん、純白のライン 学生時代、陸上をやめ、不動産...
★アドラーをじっくり読む ミリオンセラー「嫌われる勇気」のヒットを受けて、アドラー心理学の関連書が沢山出版されているが それらは少し誤解されているところもあると、、 アドラーの原書とダイジェストを紹介した本です フロイトは意識は無意識に マルクスは上部構造は下部構造に規定さ...
★悲しみとともにどう生きるか 世田谷事件の親族が、立ち上げた、悲しみに思いを馳せる会(さまざまな犯罪・事件・事故・災害など)で開催した講演を編集 ●柳田邦男・ノンフィクション作家 息子(自殺)の脳死判定で、すぐに死体扱いにして臓器を取り出すことに同意しなかった 二人称(家族...
★理系。 文系の作者が、15名の理系の知恵を物語にする 物語のポイントは 人間は何を美しいと思うか どうやって難局を乗り越えるか どうしたら幸せになれるか だ ●養老孟司 メンデルの法則と小保方晴子さんは、データありき 物語化 虫を相手にしていると、思い通りにならないことを...
★男の肖像 古今東西の14人の男の肖像 思想と妄想も含む、作者の評論 ベリクレス、ユリウス・カエサル、北条時宗、千利休、西郷隆盛、チャーチルが面白かった 解説ではアレクサンダー大王、ナポレオンや毛沢東は個人的に好きではないかもと 歴史小説の分類で 塩野七生はイマジネーション...
★運が良くなる 風水収納&整理術 風水は「環境学」、気の力を利用して運を鍛える学問 気の力は、空間と清浄、使わない物を捨てて、必要な物を良い状態にすると良い 空気の入れ替え、湿気を取り、楽しみながら掃除 インテリアでなく、残す物は正しい方法で収納 お気に入りの古い物は...
★「その日暮らし」の人類学 私達は、未来(時間)に思いを馳せるのは当たり前と思っている 例えば老後2000万円問題、長期投資とか 本作は、アマゾンの狩猟採集民のピタパンと、タンザニアの農耕民について書かれてます ●ピタパンはその場限りの生活で、直接体験したことがない事柄や、...
★萩尾望都がいる 萩尾作品に魅力された人々が、漫画評論した「評論史」の記録 作者は、歯学博士で評論家 真の美しさは、驚愕であり、切なさや痛みである 萩尾作品は美しさ=生きて行くという意識を活性化させてくれる それは時を超えた普遍なもの、作品自らが思想をはらむから、新しいし...
★ご機嫌な習慣 カバーイラストが「暮しの手帖」ぽっいです 「暮しの手帖」の元編集長、エッセイスト ●ニューヨークカーの夏の知恵 ミッドタウンの散歩には、ビルが立ち並んでいるので、ビルの一階から、隣のビルの一階を歩く、冷房がきいているから ●携帯電話がない二十代、ニューヨーク...
読了(奪還)小杉健治、(カフェどんぐりで幸せごはん)来栖ひよ子
★奪還 シリーズ13作目 京介弁護士シリーズのタイトルは、いつも漢字二文字で統一されてます 自宅で殺害された妻、容疑者・夫の担当弁護士になった京介 夫のアリバイを証明するアイヌの楽器(ムックリ)を持った男が行方不明に 手掛かりを求め北海道へ飛んだ京介 冤罪を晴らすため、駆...
★くろねこカフェのおやつ シリーズ第2弾 江戸時代中期、八つ時(午後2時から4時ごろ)に食べていた軽食が「おやつ」の語源 葬儀会社を谷中風花、喫茶店を兄の景が亡くなった両親から引き継いでいる 葬式のオプションで、お茶会の生前予約をすれば、その喫茶店で大切な人たちにおやつを振...
★最強の思考法 絶対的に正解でなく、正解にたどり着こうするプロセスをふむこと 適切なプロセスを経てよりマシな選択を優位なほうを選ぶこと 価値観や考えの違う人と議論する時は 自分と相手をフェアに見て お互いの矛盾を見極め、防御ラインと攻撃ラインを設定、正解に近づく可能性の高...
★忘れる読書 大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー・メディアアーティスト シグネチャーパビリオン「null2(ヌルヌル)」が話題です 作者は、父の落合信彦から「ニーチェを読んでいないヤツとは話せない」と言われ中学生でニーチェを読んだそう 読後に得た知識をざっくり頭に入れて...
★狐の眉刷毛 小烏神社奇譚 小烏神社奇譚シリーズ第四弾 小烏神社の若き宮司である竜晴は、人付き合いが悪くて無愛想だけどクールで天然キャラ 唯一の友人・泰山は、神社の一画で薬草を育てている医者で本草学者 竜晴に従う付喪神達(本性は古い太刀、白蛇の抜丸、烏の小烏丸)、薬種問屋の...
★素晴らしき世界 ANAの機内誌「翼の王国」のエッセイ集 NHKネコメンタリーで、金ちゃんベンガル・銀ちゃんスコティッシュフォールドの主さんでもあります ●初めての茶会・畠山記念館で、立席、広い茶室、天窓の茶会と三つ楽しめた話 ●オーディションに応募した若者達に「貴方達は今...
★しないことリスト 「しなきゃいけないこと」の99%は「本当はしなくていいこと」 「情報が多いことや「その方が儲かるから」が理由で、しなきゃと思い込んでいる 作者は、体力がないので、お金がなくてものんびり自炊したり、散歩したり、友達としゃべったり、時間に余裕がある暮らしが向...
★「運のいい人」は手放すのがうま 教師・コピーライター・公的機関広報からスピリチュアル関係の仕事を始めた作者 余計なとらわれや執着を手放し、やりたいことがあったら、リスクがあろうとやること、人生が豊かになり、幸せになるはず とらわれない しがみつかない 期待しない 流れに逆...
★「めんどくさい」をやめました 作者は断捨離の提唱者 本書はモノでなく、言葉の断捨離について書かれています モノの断捨離の最初のアプローチは、自分の家にあるものに自覚的になること 自分とモノの関係を見直し、問い直し、快適な空間を取り戻す(環境整備)こと 今回は、自分の身近な...
★噺のまくら まくら自体が、小噺になっている65編 高座での口演を書き起こしたもの 落語好きな方にオススメ 明治生まれの師匠、現代人が忘れ去ってしまっている風俗や習慣などなど、、 万葉集、川柳、浄瑠璃、都々逸、天皇・将軍、花魁・太鼓持ち(幇間)の話まで幅広いです さだまさ...
★つむじ風のスープ 「つ」で始まるエッセイのシリーズ 第13弾 旅行に行かない、外食しない、人付き合いしない、手の届く範囲が好きな先生は工学博士、作家 【残ったところ】 ●人の意見を聞く前の方が、自分の声を正しく聞けるチャンス ●インプットしないとアウトプットできないという...
★幸福のヒント 大学時代、劇団第三舞台を立ち上げ、小劇場ブームを作った作者 幸福を感じながら過ごしていくための45(+α)のヒントを記した1冊 押しつけがましくない?文章で読みやすかったです ベースは、イギリス女性の庭をTVで見たこと 植物は全て空き缶やペットボトルなどに植...
★寂しい生活 何かを手放すほど自分が強く自由になっていくことを実感し、せっせと身辺整理をする作者 「自分が変われば世界が変わる」と 新聞記者だった作者、東日本大震災をきっかけに節電に取り組むうちに不便は人を進化させると 家電製品だけでなく服も本も鍋も食器も最低限しかもた...
★世間とズレちゃうのはしょうがない 2020年、養老孟司と伊集院光の対談本 世間とのズレを、何とか少なくしようと試みたのが伊集院光で、もう仕方ないとズレたままに生きていったのが養老孟司 見た目と高校中退が世間との「ズレ」を人一倍に感じてきたと伊集院 戦争中、強制的に「自分も...
★ま、いっか 月刊美容誌マキア連載 語彙力が豊富な作者 以和為貴(ま、いっか) 幼少のころから好きで日々1冊の読書習慣 豊富な知識と類まれなる分析力が示されたショートエッセイ集です ●「花実双美」は「われわれの社会は実を求めて花を忘れてしまった」 ●造語「花笑鉄心」で「自分...
★疫病神 ヤクザを使ってヤクザを抑える事前工作を業界では「前捌き」と呼び、略してサバキという 二宮(建設コンサルタント)は、舟越建設の名義人(第一下請け)・解体業者・山本組から依頼され、サバキを二蝶会・桑原に依頼 サバキの金は、舟越建設は山本組に裏金として工事費800万円を...
★君と翔ける なかなか、お目にかかれない競馬学校・騎手課程の新入生達、悩みながらも奮闘する物語 プロローグは、新人騎手が目先の1勝のために馬の将来を潰した話 騎手として一人前になる話なんだけど、競馬の裏側も読めました 中央競馬と地方競馬、外国人騎手の器用、地方から中央へ(オ...
★睦月童 睦月童と呼ばれる神様の使い、イオ 無邪気で可愛らしいと和んでいたら、その後の展開に驚きました 前半はサクッと読めました ある東北の村から日本橋の酒問屋に招かれた一人の少女・イオ 彼女は「人の罪を映す」という不思議な目を持っていた 荒れた生活を送っていた酒問屋の跡取...
★跳べ、栄光のクワド 漫画家・槇村さとるさんの装画と解説も楽しく、読みやすかったです モデルは羽生結弦 トップアスリート自身の努力も大切だけど、それ以上に周りの環境って重要、それぞれの立場から書かれてます フィギュアの金メダリスト川瀬光流が試合前に失踪 失踪した理由は皆ん...
★最後まで行く 極限へと追い詰められていく刑事の姿を描いた韓国・クライムサスペンス映画の日本版リメイク版 一つの事件を機に次々と災難に巻き込まれてしまう刑事の祐司(岡田准一) 裕司を追う県警本部・監察官である矢崎(綾野剛) 危篤状態となった母の元へ向かうため車を飛ばしていた...
★書店ガール7 書店ガール最終章 本の扉に「本と本屋を愛するすべての人に」が印象的 吉祥寺の書店で、アルバイトも含み、働いていた理子、愛奈、彩加、亜紀の4人が主人公 それぞれの旅立ちが描かれています ●エリア長兼吉祥寺店店長から福岡店へ異動の理子 ●学校司書の愛菜 ●地元ブ...
★十手魂・孫六 北町奉行所同心・青江真作 のちの十手持ちの目明かし孫六が 主人公 愛妻・結衣を人違いによる刺殺で失い 同心の職と家禄を返上し町人になる しかし榊原奉行の声掛かりで、目明しに、北町奉行所定廻り同心・木ノ内一徹と事件にあたる 四文屋・柚子(どの料理も一皿四文)と...
★仇討ち異聞 シリーズ第八弾 江戸・元浜町(今の日本橋浜町)の閻魔長屋に住む戯作者、閻魔堂赤鬼こと青山麟太郎(浪人)が主人公 戯作は今一つ人気が出ないが、麟太郎はとにかく人が良い(ちょっとのことでくよくよもしますが) 南町奉行所・同心の梶原八兵衛と下っ引の亀吉たちと、事件を...
★さむらい魚 塩梅屋シリーズ第48弾 日本橋・木原町、一膳飯屋・塩梅屋主の季蔵が主人公(元武士) 裏稼業は、隠れ者(密偵) 今日は、夏の魚・太刀魚(さむらい魚)を塩焼き、銀皮造り、焼き霜造り、骨せんべい、潮汁に 季蔵の先代の日記と、四方八方料理大全が師匠だ 佐賀藩・元藩主の...
★株式会社シェフ工房 札幌にあるキッチン用品メーカーに就職した新津が主人公 学生時代、怪我の為、プロスキーヤーへの道を断念した過去を少し引きずっている その後、スキー部のマネジャーになり、部員のまかないを作る時、怪我しても軽くて使いやすい調理器具に出会い、料理が好きになっ...
★菜の花食堂のささやかな事件簿 書店ガールで有名な作者 シリーズの第六弾 日本のミス・マープルこと菜の花食堂(料理教室も)のオーナー・靖子先生の料理と謎解きの物語 靖子先生の謎解きは、いい方向に変わっていくというハートフルなミステリー、サクサク読めました 食堂で働く館林優希...
★ソトゴト 公安刑事 公安刑事シリーズ 新潟県警採用の同期三人、猪狩・蓮見・山本麻里はそれぞれ配属が決まる ●猪狩が主人公、新潟大学卒、糸魚川署地域課⇒機動隊⇒警察庁警備局企画課に 15年前、幼馴染みの恩田亜美が北朝鮮に拉致され現場を目撃し、何も出来なかったことでトラウマに...
★仮面の狂騒 TBSドラマシリーズ・ 警視庁機動捜査隊216、オリジナル小説 警視庁第二機動捜査隊目黒分駐所沢村班長・沢村舞子警部補は、捜一時代の発砲事案が原因で、機捜へ異動 ●デリヘル運転手・戸川(美奈子の元夫) 担当はアリス(龍之介が性転換手術) 経営者・瀬尾 ●渋谷区...
★秘め事 おたつ三 シリーズ第三弾 花岡藩・奥女中・取締役の多津が、殿様の命により側室の子・吉次郎を探すため裏店・稲荷長屋にて、名前を「おたつ」に変えて金貸しを営んでいる 青茶婆、一日貸しの高利貸、今日の朝貸したら、明朝、烏が「かぁ!」と鳴く頃、返金してもらうが決まりから烏...
★秘め事 おたつニ シリーズ第二弾 花岡藩・元奥女中頭だったおたつが 主人公 おたつさん、藩主の奥向きを取り仕切っていたが、今は消えた藩主の子息(側室の子)と女中を見つけるため金貸しをしながら行方を探っていた 口が悪くておせっかいだが、昔の人脈をうまく使って、難題を解決して...
★形見の剣 江戸の用心棒 月島真十郎は、老中である父・大垣和泉守沖綱を殺した老中・本田豊後守信親(のぶちか)を討った 仇討ちまでは用心棒で暮らしていたが 今度は、父・信親を殺された嫡男の親貞(ちかさだ)が、真十郎の首に千両の賞金を懸け、真十郎に刺客を送る 刺客から逃れるた...
★関白同心・ニ 喧嘩好きの乱暴者、鬼塚寅太郎は南町奉行所の定町廻り同心 金には目がないが、心の奥底には弱い者を守り、正義をつらぬく心もあった 鬼塚は、ある事情から公家の少年、近衛菊麻呂をあずかることに 聡明で素直な菊麻呂にすっかりとなつかれていたが、菊麻呂は本物の殿上人、、...
★富久丸百貨店外商部 上流階級 学歴もキャリアもあまりないバツイチ・アラフォーの鮫島静緖(40歳) 富久丸百貨店・芦屋川店の外商員として、バイトたたき上げからついに全国売上トップ10入り シリーズ第4弾 セレブ達のお金では解決できない悩みを斬新なアイディアと真心で解決する...
★醤油と洋食 料亭鈴川の娘・八重が主人公 同じ椿山女子大に通う男爵令嬢の虎姫と、実業家令嬢の雫が親友 3人でハイカラさん袴姿で、自転車に乗り、鯛焼やお寿司等、食べたことのない食べ物を食べ歩く 階級の違いで、友人も恋人も自由にはできない時代 3人は卒業後も自由に仲のいい関係を...
★こんがり、パン 美味しそうな表紙のイラストです 41人作家のパンに関する極短エッセイ・アンソロジー 書かれた時期、書き振りも様々 戦争を経験された方々は厳しさが 戦後生まれの方々は平和なエピソードが多かった ●子供のころ、開高健は昼御飯が用意できずにひたすら水を飲んでいた...
★バチカンの奇跡調査官 聖剣の預言 奇跡調査官は、世界中からバチカンに寄せられる様々な奇跡報告に対し、現地でその真贋を見極める任務が仕事 ロベルト神父は、 民族学と暗号解読の専門 平賀神父は、科学者 アルバーノ(マギー)神父は、もとスパイ 異事情・人の観察が得意、今回奇跡調...
★コヨーテの翼 暗殺テロ小説 舞台は、東京オリンピック 標的は、総理大臣 中東の砂漠地帯にあるゾアンベ教国(過激派)は、世界に力を示すためテロを画策 その任務を遂行すべき雇われた 正体不明のスナイパー、コードネームはコヨーテ コヨーテはあらゆる工作で張り巡らせ、開会式に狙い...
★ひっくり返ったおもちゃ箱 タイトルからかけ離れた短編五つ(初期作品) 1.2.は、黒五十嵐風 3.4.5.は、白五十嵐風 1.「ぽきぽき」 エロ タイトル凄い〜 自業自得ではあるけれど、ご愁傷様です クズのモテる研修医がレズカップルに復讐される、、男の性器に個性的な拷問す...
読了(70歳までに脳とからだを健康にする科学)石浦章一 バレンタイン和菓子
★70歳までに脳とからだを 健康にする科学 タイトルよりずっと幅広い範囲の生命科学について書かれてます なぜそうなるのかという理由や、認知症やガンといった様々な難病の最近の治療法など ●50キロの人は、一日50グラム タンパク質の量を知っておく ●認知症や老化の研究は、栄養...
★出張シェフはお見通し 正義感の強い出張シェフ・九条都子と、そのマネージャー・堀川聡 二人が訪問先のトラブルを料理で解決するグルメ短編集 強気な郁子もまた、切ない過去(恋人の湊の失踪)を持っているが、、 都子がホームズ役で、語り手の聡がワトソン役かな ●悩める営業マンと至高...
★大相撲殺人事件 相撲☓ミステリー、タイトルにひかれ読んでみました 作者は東大(哲学科)→ミステリー作家兼近畿大学教授 以前タモリ倶楽部でも取り上げていたそうで、史上最大最多の力士殺人事件です SNSでこのバカミス(ばかばかしいミステリー)がスゴイと 99%ギャグ(コメディ...
★恋文屋さんのごほうび酒 日本橋の代筆屋で、恋文ばかり頼まれる手毬 仕事と共に様々な問題をこなした後、 1人で飯屋に入って酒と肴を楽しむ 江戸×仕事×グルメ×恋模様、とても現代的です 一口食べ「美味ぃぃぃぃぃ!」が面白い 他人の恋を叶えても、自分には良縁が巡ってこない しか...
★カルトからの大脱出 カルト、対象となる集団が、悪しき集団であることを明確にするために用いられる通称 本来は、カルトは儀礼や祭祀を表す言葉だったが、1920年代アメリカで用いられ 1930年代保守的なキリスト教聖職者が異端とみなしたキリスト教系団体を指すようになった 村野...
★生まれてきてごめんなさい定食 すごいタイトル(自己肯定感が低い、若い人の話?)と思いながら読んでみました タイトルは、太宰の有名な一節に関係するのか? ●楽しいことが起きるより、嫌ならことが起こらない方が大事 つまり人生、何も起こらない方がマシで、突き詰めると、そもそも...
★闇奉行 火焔の舟 人宿「相州屋」主あるじ・忠吾郎は、北町奉行の弟で、達磨ダルマを思わせる風貌 柳営(幕府)も、奉行も手出しできない黒幕に、相州屋の面々が闇奉行になり、仇討ち成敗するシリーズ第9弾 相州屋に出入りしている面々が面白い 柳営(幕府)側は、目付配下、隠れ徒目付の...
★両国橋慕情 大江戸木戸番始末 シリーズ第10弾 江戸は両国・米沢町の※木戸番(きどばん)、杢之助の活躍の物語 ※市中の木戸や興行場の木戸口を守り、治安維持や客の誘致などに携わった人 ある事情(この本では不明)を抱える元飛脚?盗賊?公儀隠密?の杢之助は 米沢町の町役で薬種屋...
★女と男、そして殺し屋 表紙が、kalitaコーヒーかと思ったら、 killerrでした 殺し屋 × 推理小説、シリーズ第3弾 副業殺し屋の富澤允(経営コンサルタント)と鴻池知栄(通販業者)は、依頼される人物の背景を調べ なぜ依頼するかを推理・推理してから実行に移すという設...
★落語刑事サダキチ 神楽坂の赤犬 落語と警察小説がどうつながるか 興味がわき読んでみました〜 舞台は昭和50年代 落語好きな刑事・平林(神楽坂警察署)が主人公 あちこちに落語のネタがちりばめられてます 平林刑事と新人刑事・三崎優子と謎解きの正蔵師匠(稲荷町)が事件を解決し...
★坊さんのくるぶし 仏教を信じられないお寺の息子、主人公の皆道 前半は、煩悩ある彼らの修行中のあれこれ 後半は、仏教の教えや座禅中の状態(終盤は異空間体験)が、、やがて嫌いだった仏教に目覚める 今みたいな檀家制度は江戸時代のこと 寺院でお金が回るシステムが出来上がり、200...
★化学物質過敏症とは何か 他の疾患に比べ、科学的根拠が乏しい化学物質過敏症 最近では柔軟剤が関連すると話題 全世界的に患者が急増 患者数は約120万人 潜在患者は1000万人 診療と研究は、国立病院機構相模原病院と湘南鎌倉総合病院が有名 ●現段階でわかっていること 症状...
★人間の本性 アドラーの「幸福論」 「世界は、驚くほどシンプル 人生を難しくしているのは自分」が有名 1926年ものだが、今でも理にかなうと、若い人に人気のアドラー 人間の精神生活、ぼんやりした目標は定まったものでなく、変わることもあるはずなのに 従わなければならない自...
★介護の裏 実録ルポ 作者は、週刊文春の元記者 題名・内容は週刊誌的 どんな業界にも裏面はあり、それは介護に限ったことではないので 負の側面ばかり取り上げるのではなくよい介護事業者の見つけ方も書いてほしかった〜 ●監督庁の違い→サ高住は契約も複雑 サ高住は、国土交通省・厚労...
★ムーミンの哲学 むずかしいお話(哲学の難解さ)→ムーミン話 →哲学的解釈の流れになっています 作者は、哲学はあくまでも触媒であり、内容のあることを与えてくれるのは、けっして哲学そのものではない わたしたちのイマジネーションと想像力であると 哲学の記述にはついていけないので...
★赤札始末 はぐれ又兵衛例繰控 令和(世相を反映した)ならでは時代劇シリーズ第八弾 南町奉行所の事務方・例繰方の又兵衛の机は、重なった書面の角はきちんと揃えられ、硯や筆の位置も定まっている 置き方には又兵衛なりの決め事があり、位置がずれると修整しないと気がすまない 香取神...
★為せば成る はぐれ又兵衛例繰控 鬼役シリーズでも有名 令和の時代劇シリーズ第7弾 主人公は、南町奉行所・例繰方(判例を整理、判決を記録保存)の与力、平手又兵衛 上役同僚から、はぐれ者の又兵衛(派閥に属さず、しがらみを意に介さぬ)と言われている 又兵衛は、香取神道流、攻防...
★勉強の価値 47歳まで国立大学に勤務・リタイヤ バイトの作家を続けながら、広い土地で鉄道公園・模型・菜園などして、人付き合いは少ないと語る 子供のころは暗記ものは諦め、国語・社会はスレスレの成績 父の「数学だけできればなんとかなるから、あとは無理に勉強しなくて良い」「一番...
★不参加ぐらし 富士正晴 時折関西弁が入ってくる文体で、飄々としながら、どこか冷静な目で世間を見ている 子供の頃から集団行動が苦手、「隠者・怠け者」という呼び名、竹藪の庵に引きこもり、都会にはめったに姿を現さず 来るもの拒まず、去るもの追わず、読書・エッセイで家人を養う 呼...
★いつかの朔日さくじつ 直木賞候補「まいまいつぶろ」の著者 いつかの朔日(さくじつ)は、八月一日(朔日)で 家康の江戸入りや、理想的?な※伏見城落城日(七日→十三日の籠城、三成の西軍・毛利/宇喜多の四万、伏見城約1500人)に寄せています ※天下分け目の関ヶ原の戦いの前哨戦...
あけましておめでとうございます🎍 ★ツンドラモンスーン クリームシリーズ4冊目 「つ」で始まるタイトルが特徴 ●努力より、毎日体調崩さず、着実に進めることが大事 ●発言は自由だが、発言が他者の「妨害」になると、自由とは認められない ●「上から目線」は、自分を卑下した感情、...
★時間をかけて考える 養老先生の読書論 読書論でなく、連載された書評集でした(毎日新聞) 難しくて解らない本(手に取りそうもない本ばかり)でも、養老先生の書評だと解りそうな気が、、 本の選定基準は、「現実・事実と、それに関する考察の釣り合い」だそうです 1.心と身体 ●臨...
★大河ドラマ べらぼう 蔦屋重三郎とその時代 出版大国日本の原点、「蔦重つたじゅう」こと蔦屋重三郎は、 江戸を代表する出版人、喜多川歌麿や写楽などの浮世絵を代々的に売り出したプロデューサー 本書では蔦重の生涯と時代背景と政治・文化を紹介してます ●蔦屋が生まれ育った吉原 吉...
★その扉をたたく音 「そして、バトンは渡された」は本屋大賞受賞 年末に読む本 主人公は宮地、29歳で無職、ミュージシャンを目指すも迷走状態 でも不思議なことに持って生まれた性格なのか、育ちのせいか、苦悩や葛藤を語りつつ、あっけらかんとした素直さがにじみ出て、、 ある日、宮地...
★サンタクロースを探し求めて 1928年生 経済学者 「豊かさとは何か」が有名 絵本「サンタクロースってほんとにいるの?」も担当 サンタクロースを求めて、聖ニクラウスが司祭を勤めたミラの地(トルコ)等を訪れたり、サンタクロースにまつわる絵本も紹介 サンタクロースとの出会いは...
★公家武者信平 影姫 実在の人物・鷹司松平信平を、主人公とした時代劇 シリーズ15 TV時代劇風、水戸黄門の公家版? 気忙しい年末、サクサク読めました 信平は、幕府転覆を目論む強敵を、秘剣・狐丸で倒す 徳川家光の正室である姉を頼りに、公家の庶子である信平は、住んでいた京から...
★善意の寺 観相同心・早瀬菊之丞 観相学を上方で学んだ早瀬菊之丞は、南町奉行所の同心 高身長で肩幅も広く、ソップ型の相撲取り体型、身体に相応しい巨顔だ 眉が太くてギョロ目、鷲鼻に分厚い唇、歌舞伎役者が悪役を演じる顔、いたずら好きな得意顔だ 観相と骨相を見ながら、辻褄があわ...
★地面師アノニマスたち この作品は「地面師」の前日譚 ハリソン山中(豊中悦司)と名乗る実業家が、詐欺師たちをスカウトする話 2024年Netflixでドラマ化された 「地面師」は、土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る詐欺師のことが書かれた作品 ●...
読了(結局、自分のことしか考えない人たち)サンディ・ホチキス
★結局、自分のことしか考えない人たち 自己愛人間への対応術 著者は、アメリカの公認臨床ソーシャルワーカー 自己愛人間を生んだアメリカの背景 1960年、万能感(何でも出来そう) がケネディ大統領の暗殺で頂点 1960年後半、若者が切望する社会変革を出来ないことに絶望 そして...
★ツベルクリンムーチョ クリームシリーズ第9弾 「つ」始まるタイトルが特徴 作者は森に住宅を建て、その周りを鉄道庭園と称し、自作の鉄道を引き さまざまな機種の機関車を440台、 ラジコン飛行機100機、 ヘリ30機等を保有(おもちゃと呼んでいる) 一日30分から1時間くら...
★忘れながら生きる 読書日記 群さんが、毎月大量に買う本のリストと、感想、日常のことなどを書いたエッセイ 20年間、買って読んだ本の五分の一くらいしか覚えていない 忘れているのは一度覚えていたからだ 一度頭の中に入れないと忘れることすらできない 頭に残ったのは少しだけど、こ...
★雨のあと 藍染袴お匙帳 2010年、NHKのドラマで放映 シリーズ14巻 女医師・桂千鶴の奮闘物語 桂治療院を営む桂千鶴は、長崎でシーボルトに師事し、内科も外科も出来る医師 町医であり、牢入牢者の医師もこなす 腕も良くて、人柄も良くて、武道もできて、正義感もあって、ちょっ...
★偽善のトリセツ 反倫理学講座 しない善より、する偽善ということを説明する本 愛は地球を救わない? でも、偽善は誰かを救えるかも と 偽善の反語・偽悪は日本語のみ 外国語は誠実が反語 ●偽善(ヒポクリシー)という言葉は、新約聖書(イエス死後西暦100年までにイエスの言葉を弟...
★シドニーの虹に誘われて 1989年台湾生まれ 2013年来日 2015年早稲田大学大学院日本語教育研究科修士課程修了 「彼岸花が咲く島」芥川賞を受賞 本作は ①2023年世界最大規模のプライド・パレード「マルディ・グラ」に参加するため、7年ぶりにシドニーに いたるところで...
★いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経 詩人・エッセイストの伊藤比呂美さん ※波乱万丈の人生に、仏教に関心を持つようになったのは、親の老いが発端だ 近づけば近づくほど、死は具体性を失い、父も母も「なすすべもなく、待つともなく、死のときが来るのを待っている」ように見えた ...
★はたご雪月花 くれないの姫 師走に読む本 雪月花シリーズ第四弾 浅草の旅籠・雪月花の女将里緒と、南町奉行所定町廻り同心・山川隼人の事件解決もの 殺害された白金の三郎兵衛は、雪月花に宿泊する予定だった その後、雪月花のせせらぎ通りで殺人事件が続く 当初は、せせらぎ通りの隣、...
★喫茶月影の幸せひと皿 師走、慌ただしい時に読みたい本でした 賀珠沼(かづぬま)町のはずれにある7つ角が、満月の夜だけは8つ角になる そこを進むと不思議(神様が集う喫茶店)な「喫茶月影」にたどり着く 昔、水瀬(水神様)が大小の沼を作り、姫様が子宝の神様(八塚のお狐様)のあ...
★論理的思考とは何か 世界共通で不変の論理と思考法があると思われるのは 正しい結論を導く論理形式の規則がある場合と アメリカ式のエッセイが多くの書籍で紹介されているからだ 本書では、4つの専門領域(論理学、レトリック、科学、哲学)の思考パターンを、経済・政治・法技術・社会で...
★引き寄せの法則 全米ベストセラー、ザ・シークレット実践版? アメリカで社会現象とまでいわれた引き寄せの法則は、19世紀のアメリカで生まれ、21世紀に世界中に広まり、言葉が行動に影響を与えると ポジティブに考えれば良いことが起き、ネガティブに考えれば悪いことが起きるという...
★感情的に反応しない 性格は変えなくても、技術があれば大丈夫 科学的な理論に基づいた、怒りを3秒で消せる技術とは、、 高齢化が進むにつれ、「怒れる高齢者」も 1.何故怒ってしまうのか ①大脳辺縁系はアクセル役、大脳皮質はブレーキ役 ●感情が高まる時・不安な時は、皮質に酸素が...
★八事の町にもやさしい雪は降るのだ 名古屋・八事が舞台 早期退職した長瀬律が、沙耶伽(幼なじみ、若くして病になり亡くなる)の父親の八事史を完成させ、雪の降り始めた八事を訪れる 律の親友であり、沙耶伽に思いを寄せていたが、若くしてバイク事故で亡くなる高橋哲哉も切ない 物語は...
★寛容と希望 未来へのメッセージ 免疫学で、数々の受賞 2001年脳梗塞、右半身麻痺、構音障害に 2010年亡くなる 多田の若い頃の思い出、性的少数者の医学的考察、能の視点から論じた日本人、医学教育や理科教育への提言が収録 青年期の昭和20年代、多田の他、三人の学生達は、小...
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★五つの季節に探偵は 面白かったです 探偵の父親を持つみどり みどりも探偵に、人間の裏を暴く興奮にのめり込んでいく みどりは、依頼者や友人を傷つけることになっても謎を解かずにはいられない 五つの嘘と真実 五話は、そんなみどりが、後輩・相棒の言動に動かされていく ●一話200...
★処方箋のないクリニック 特別診察 医療小説 作者も医学系出身 主人公は内科医、青島倫太郎 殺伐たる医療現場に一石を投じようと、自分の診療所を開いた医師 総合内科の看板をかかげ、診療を医療相談と呼び、森の中のあばら家(元医院)でゆったりと患者を受け入れる 現実離れしているが...
★いつも駅からだった 「文学を社会に浸透させる」という試み 企画会社の休日ハック・移動ニーズを生みたい京王電鉄や書店・作者が「本」を通じて持続可能な取り組みに挑戦 小説と街歩きの掛け合わせ 街歩きには、謎解きの要素も入れ込み、冊子を無料で配付、SNS効果もあり受け入られ...
★東京ロンダリング 都内の事故物件を一ヶ月ごとに転々とする仕事 賃貸の部屋で自殺・事故が起きた場合、次の借り主にその事を告げる義務があるが、そうすると借りることをためらう人もいて、部屋の回転率が悪くなる そこで不動産屋はその部屋に第三者のアルバイトを数カ月送り込む そのあと...
★ごんぎつねの夢 有馬(ライター)が幹事をつとめる中学時代のクラス会の会場に、きつねの面をかぶった男が銃で押し入った 犯人は特殊部隊に射殺されたが、正体は有馬達の元教師の長門(演劇部顧問) 長門の胸ポケットに、有馬宛のメッセージが 【有馬よ、私からの遺言だ、埋もれている...
★彼女が遺したミステリ 亡くなった婚約者の一花から、僕宛(博人)にある日手紙が届く 内容は「謎解き」 彼女から出される謎を解いていき、博人は思い出と喪失に向き合い、やがて再生へ ミステリ好きの一花が好きだった、アガサの「そして誰もいなくなった」の文庫本から、みなとみらい、熱...
★風呂ソムリエ 砂川ゆいみは、風呂・銭湯・温泉好き でも元彼はシャワーのみの風呂嫌い それが原因で、ゆいみは会社をやめ、心機一転、派遣で天天コーポレーションの受付をしている ある日、同じ会社の入浴剤開発員の鏡美月と知り合い、入浴剤のモニターになる 美月は営業部の円成格馬...
★貸し物屋お庸 シリーズ第五弾 貸し物屋とは、現代のレンタルショップ、家財からふんどしまで何でも貸して損料取る 損料屋とも呼ばれる 本店の看板には「湊屋本店 ないものは無い」、本店の主は清治郎(海千山千)、出店の主は庸(17歳) 庸は黄色い地に格子縞の小袖、えんじ色の裁付...
★わたしの猫、永遠 猫をテーマにした4部作目 作者はNY州在住(長年猫と暮らす) 真美絵とケイシー ふたりは京都の書店で出会う 旅好きの二人はインド→東京→アメリカへ 大自然があるNY州の小さな町で、一戸建てに住み猫を飼う ケイシーは近くの大学院に 真美絵はフリーライター...
★食べるのが好き、飲むのも好き、料理は嫌い 食器や食卓まわりの小物が好きな作者 できあいものを利用して、早くて美味しく見栄えのする料理を紹介 手に入れた小物にまつわる思い出や、五十代で東北大学大学院に入学したエピソードも収録 写真とエッセイ 相撲とプロレスが好きな内館さん ...
★シティ・マラソンズ アシックスが、期間限定キャンペーン「マラソン三都物語、42.195km先の私に会いに行く」のために、書き下ろされたもの 三作、いろいろあった主人公が走ることを通じ前向きになります 読後感爽やか〜 ●三浦しをん、純白のライン 学生時代、陸上をやめ、不動産...
★アドラーをじっくり読む ミリオンセラー「嫌われる勇気」のヒットを受けて、アドラー心理学の関連書が沢山出版されているが それらは少し誤解されているところもあると、、 アドラーの原書とダイジェストを紹介した本です フロイトは意識は無意識に マルクスは上部構造は下部構造に規定さ...
★悲しみとともにどう生きるか 世田谷事件の親族が、立ち上げた、悲しみに思いを馳せる会(さまざまな犯罪・事件・事故・災害など)で開催した講演を編集 ●柳田邦男・ノンフィクション作家 息子(自殺)の脳死判定で、すぐに死体扱いにして臓器を取り出すことに同意しなかった 二人称(家族...
★理系。 文系の作者が、15名の理系の知恵を物語にする 物語のポイントは 人間は何を美しいと思うか どうやって難局を乗り越えるか どうしたら幸せになれるか だ ●養老孟司 メンデルの法則と小保方晴子さんは、データありき 物語化 虫を相手にしていると、思い通りにならないことを...
★男の肖像 古今東西の14人の男の肖像 思想と妄想も含む、作者の評論 ベリクレス、ユリウス・カエサル、北条時宗、千利休、西郷隆盛、チャーチルが面白かった 解説ではアレクサンダー大王、ナポレオンや毛沢東は個人的に好きではないかもと 歴史小説の分類で 塩野七生はイマジネーション...
★運が良くなる 風水収納&整理術 風水は「環境学」、気の力を利用して運を鍛える学問 気の力は、空間と清浄、使わない物を捨てて、必要な物を良い状態にすると良い 空気の入れ替え、湿気を取り、楽しみながら掃除 インテリアでなく、残す物は正しい方法で収納 お気に入りの古い物は...
★「その日暮らし」の人類学 私達は、未来(時間)に思いを馳せるのは当たり前と思っている 例えば老後2000万円問題、長期投資とか 本作は、アマゾンの狩猟採集民のピタパンと、タンザニアの農耕民について書かれてます ●ピタパンはその場限りの生活で、直接体験したことがない事柄や、...
★萩尾望都がいる 萩尾作品に魅力された人々が、漫画評論した「評論史」の記録 作者は、歯学博士で評論家 真の美しさは、驚愕であり、切なさや痛みである 萩尾作品は美しさ=生きて行くという意識を活性化させてくれる それは時を超えた普遍なもの、作品自らが思想をはらむから、新しいし...
★ご機嫌な習慣 カバーイラストが「暮しの手帖」ぽっいです 「暮しの手帖」の元編集長、エッセイスト ●ニューヨークカーの夏の知恵 ミッドタウンの散歩には、ビルが立ち並んでいるので、ビルの一階から、隣のビルの一階を歩く、冷房がきいているから ●携帯電話がない二十代、ニューヨーク...
★大人になるってどんなこと? これから大人になる子どもたち、大人になるって難しいと思っている人たちに向けたメッセージ 作者のお父さんは、吉本隆明さん 作者は、気持ちが落ち込んだとき、この本を読み直せば、いつのまにか自分の内面を調律できる そういうお守りのような本が作りたかっ...
★野菜だけで病気を治す 医学博士の作者 難病治療の食事療法・スペインのベンナー病院(にんじんとりんごで作るジュースを毎日飲ませるなど)で研修を積み、東洋医学を取り入れた食事療法の本 漢方は、長く服用しないと効かないイメージがあるが、、葛根湯芍薬甘草湯薬、甘麦大棗湯などは速く...
★世界から尊敬される日本人 作者は、若い頃モルモン宣教師として来日、その後国際弁護士・経営学修士として再来日、40年以上に渡り、日本と海外の橋渡しをしています 日本人だけが知らない、世界から尊敬される人(戦前が主)がいる その知らない理由とは 第二次世界大戦後のGHQ民間情...
★炎上される者になれ! ホリエモンの本、初めて読みました〜 拝金主義、傲慢、生意気の世間イメージでしたが、挫折もあり今はシンプルに考える人だなと 現在は、SNSやメルマガ、オンラインサロン、YouTube、起業コンサル、事業投資、ロケット開発、アプリ開発、万博アドバイザー、...
★2020年6月30日にまたここで会おう 2019年8月49歳で夭折した作者(エンジェル投資家・教育者、小規模起業寄付金を集めたり、、) 伝説の東大講義を完全収録した作品 ホリエモンとは違うタイプ 口語文章だけど、要点がすんなり 生きていたら2024年の現在をどう認識される...
★新・堕落論(我欲と天罰) ※石原さんが東日本大震を天罰と言ったことが非難され、、、被災された方々へのお詫びから始まります 敗戦後からの日本は、アメリカという間接的な支配者の元に培われた安易な他力本願が培養した平和の毒(堕落)にあたっていると 戦争と終戦後の違和感を肌で感じ...
★うつろがみ この時代の権力闘争や複雑な史実に、架空の主人公を配置した平安ファンタジー 平安なのに陰陽師はなし、藤原氏(摂関家)・天皇周りドロドロとか 蝦夷討伐に、鎮守府副将軍として赴任していた源譲(惟忠親王、幼き頃に帝である父(文徳帝)と母(夏萩)を亡くし、現在は臣籍降下...
★幸福な食卓 瀬尾さんの作品、会話表現が上手く、近くで話しているのを聞いているイメージです 「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」印象的な出だしです 父をやめると宣言した父 家出中なのに料理を届けに来る母 元天才児の兄 妹の佐和子 家族との繋がりを中心に、恋愛や学校生活...
★うさぎパン タイトル に惹かれ手に取りました 🍀うさぎパン 若い人達の動静も可愛くて、人気があるのもわかりました 途中不倫とか出生の秘密とかトゲがありますが、キレイな終わり方 出てくるパンが美味しそうです 継母(ミドリ)と暮らす15歳の優子 お嬢様学校から普通の高校へ...
★伝える力 伝えるには、聞く力も大切 事例も沢山、PHP研究所なので、わかりやすいです 残ったところ 🍀同じことを話すにしても、わざと反対のことを言ったり、意外な話から始めたり、時系列を逆転したり、相手が興味を持ってくれる方法を考える 🍀10秒あれば、かなり言える 30...
★花ひいらぎの街角 北関東の小さな町で、珈琲豆と和食器の店「小蔵屋」を営む和服姿のおばあさん・草さん ほっこりながらも、心の闇をふとのぞかせる物語 シリーズ6 合間のご飯と器、和みます 🍀あらすじ 草のもとに、旧友の初之輔から小包が届く 中身は彼の書いた短い小説に、絵を...
★人は見た目が9割 言葉の呪縛から解き放たれて、もっと総合的にコミュニケーションを考える 言葉以外で関わると「深く関われた」と思えてくる 書物の知識も大切だが、ちまたを見渡し習得する知恵も無視できない 言葉以外の要素が多くを伝達している 言葉は7%しか伝えない(心理学の...
★努力しない生き方 努力のトラウマを解放し、人生を工夫して生きる 雀鬼と呼ばれた作者 常に体に耳をすませている 努力信仰を補強しているのがお金や権力や勝利といった「力」への憧れ 足し算的な発想は、「得る」こと エコロジー問題はその象徴 自然から取ってきたものをひたすら足し算...
★自律神経を変える「たった1ミリ」の極意 意識を向け変えることが大切 自律神経は、とりわけ血管と呼吸をコントロールしている神経 自律神経は、交感神経と副交感神経の2つ 交感神経は、アクセルでこの働きが上がると血管が収縮、血圧上昇気分は活動的 副交感神経は、ブレーキでこの働き...
★メメント・モリ 死を見つめ、今を生きる メメント・モリとは、ラテン語で「死を覚えていなさい」 カトリック教会の神父や修道女は平素の挨拶「メメントモリ」とする歴史が どうよく死ぬかは、その前のどうよく生きるか、どう老いるか、どう病むかにつながっているもの 頭の中では、こうし...
★チョコレートビースト インディゴの夜 club indigo(ホストクラブ)のオーナーは二人 フリーライターの高原晶(30代女性)と編集者の塩谷だ 個性的なホストたちと一緒に、持ち込まれる事件を追う物語(4話) ホストクラブというと、犯罪だのヤクザだのダークな描かれ方が...
★知的再武装60のヒント 教養(今日ようがある 今日いくところがある)についての対談エッセイ 佐藤優は、東京拘置所での読書で、「いずれ来る死を前に、何ができるか」を問いかけたと 池上彰は、佐藤より10歳上、より身近に死を感じる立ち場に 寿命は長くなっても、知的活動ができ...
★すべての疲労は脳が原因 人は疲労を起こしても、脳の複雑な働きによって疲労感を覚えないことがある 他の動物にみられない発達した前頭葉が、疲労感というアラームを意欲や達成感(多幸感や快感)で隠してしまう→隠れ疲労 最も疲れているのは、脳幹にある自律神経 交感神経と副交感神経...
★地獄堂霊界通信3 児童文学ですが、介護・環境問題・神や信仰・自己と向き合うなどをテーマにしています てつし、リョーチン、椎名は11歳、町内を騒がすイタズラ大王三人組 この三人が、街はずれにある薬屋「極楽堂」、通称「地獄堂」を訪れたとき、店主に不思議な力を授けられ、霊界への...
★心の疲れを取る技術 自衛隊のメンタルヘルスの教官が、心のムリ・ムダ・ムラを防ぐ実践的方法を紹介 ♦ムリについて 大人の社会で、ムリをためやすいのは、子供の心が強すぎる人たちだ 子供時代、我慢して努力すればできるようになると しかし、世の中は不公平不平等理不尽、努力しても...