うつ地獄日記:終わらない朝、始まらない一日 朝、目が覚める。 目覚ましの音でではない。 音も光も、人の気配もないまま、ただ「目が覚めた」ことだけが事実として残る。 時計を見る。 午前4時。 まだ外は暗い。 なぜ起きたのか、なぜ眠れないのか、問いかける気力すらもうない。 ただ、脳の奥に冷たい塊がある。 それは不安ではなく、恐怖でもなく、もっと無味無臭のもの。 言葉にならない重さで、心を圧し潰してくる。 再び目を閉じる。 眠れるはずがない。 体は鉛のように重く、ベッドはまるで地獄の底に通じているかのように深い。 起き上がろうとすれば吐き気がする。 心臓の鼓動が速くなる。 何もしていないのに、体が「…