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2022/09/01

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  • 猫と過ごすバレンタイン2024

    この前クリスマスの記事を書いたと思ったら、気付いたら2月になっていた。大して何もしていないのに不思議である。ともかくバレンタインということで、今年は家でアフタヌーンティーを開催することにした。 それに先立って甘いものを色々と買ってきた。お菓子を手作りするという発想は私にはない。なぜなら買った方が遥かに美味しいものを相手に提供できるからである。 Nami-Nami 買ってきたものその1。RAUのNami-Namiというクッキー。クッキー?で合っているのか?と思い公式サイトを見たところ「クリームサンドチュイール」と書かれていた。以前友人に勧められてとても美味しかったので買ってきた次第。味はショコラ…

  • 猫と過ごすクリスマス2023

    クリスマスイブである。 メリークリスマス ということで今年もクリスマスの晩餐会を開いた。夜に食べ過ぎるとお腹がしんどいので、昼過ぎに開始してのんびり食べ進める計画。メニューは少し前から話し合っていて、ふるさと納税で入手したホタテとエゾ鹿を使うことは決定済み。前日夜に仕込みも済ませてある。さあ食べよう! 本日のメニュー 晩餐会スタート! まずはお楽しみのひと皿。マスカルポーネチーズに小さく切った柿とナッツを混ぜて丸めたもの。ちなみに私が1人で調理したのはこの1品のみ。切って混ぜただけなので調理らしい調理もしていないか。 冷たい前菜 前菜1品目は紋別のホタテとピンクグレープフルーツのサラダ仕立て。…

  • クッション増殖

    ほぼポテ専用となったビーズクッションの汚れが目に余る。ポテの可愛さで中和されることを信じ、恥を忍んで写真を載せてみる。 黒猫に意識を集中してご覧ください 割とひどい。人間はもはや腰掛けるのが躊躇われる。ポテは鼻水が出がちなのでそれで汚れるのかとも思うのだが、正確には何の汚れなのか分からず、その得体の知れなさが余計に不気味である。 何か悪口言ってる? そもそも全体がくたびれてきた。2,3年前から人間の、1年前からは人間+猫の尻を支えてきた歴史の重みを感じる。色々調べてみると、へたってきたビーズクッションはひと回り小さいカバーに入れることで復活するらしい。なるほど。いずれにせよ汚れたカバーは買い替…

  • 鼻水の季節

    最近のポテは私の部屋のベッドで寝ていることが多い。 ここがベストポジション たたんだ掛け布団の上の窓側のポジションが特にお気に入り。昼間はともかく夜もここで寝るので、人間は布団を掛けることができず最近少々肌寒い。 小豆みたいな肉球 写真を撮っていると珍しく毛繕いを始めた。ポテが熱心に毛繕いをするのは抜け毛が増えてきた合図なので、グルーミンググローブを持ってきてお手伝いしてみる。 抜け毛の集合体 beside 本体 抜け毛の集合体 on 本体 ポテはFeLV陽性で免疫力が低く、鼻水が出がちである。7月8月は比較的調子が良かったのだが、朝晩冷えるようになってまた少し鼻水が出やすくなったようだ。ちょ…

  • ひなたまでもう少し

    ポテが窓際でくつろいでいる。 不思議な座り方 うちのベランダは軒が深くて夏の間は室内に直射日光が入らなかった。9月になって徐々に太陽が低くなり、日差しが少しずつ近づいてきている。ポテもひなたぼっこできる日が待ち遠しいようだ。 ひなたはすぐそこ ベランダに出してあげるわけにはいかないから、日差しが室内に届くまでもうちょっと待っていてね。 クッション用意しておいて

  • 信楽セラミックアートマーケット2023

    毎日の食事に使える器がほしくて信楽セラミックアートマーケットに行ってきた。 会場の様子 会場は滋賀県立陶芸の森。天気もよく素敵な器がたくさんあってわくわくする。2,3時間歩き回って買い物をして、近くで近江牛を食べて帰った。 本日の戦利品 帰宅。さっそく買ってきた器を並べてみる。なるべく色んな作家さんのものをと欲張って、7つすべて別のブースで購入した。中央の長皿は大原拓也さん、右の白い湯吞みから反時計回りに、なか工房さん、陶工房鮫島さん、淡海陶芸研究所さん、中郷窯さん、Hiroki Potteryさん、炎の味がまさんの作品。 おみやげは? 早朝に出かけて長時間お留守番させたのでポテは少し拗ねてい…

  • 野良卒業1年後の猫の日常

    前回 野良卒業5カ月後の猫の日常 04:00|起床 人間と共有しているベッドを抜け出してトイレへ。大きい方を済ませた後ハイになり、部屋に落ちていたネズミのおもちゃに1発パンチをお見舞いし、カーテンの下にドタバタと滑り込んでいく。人間は寝ぼけまなこでじゃらしを振り遊びに付き合う。 07:30|再びの起床、朝食 人間が起き出したのを見てカーテン下から登場。朝食を準備していると待ちきれない様子でニャーと鳴く。最近は銀のスプーンのカリカリにささみをトッピングしたものが定番である。 水分補給もばっちり 07:45|逃走 人間その2が起きてきてポテを抱えて体重を測ろうとしたところ逃走。ポテは人間にくっつい…

  • 1周年記念感謝祭②晩餐

    愛猫との生活1周年を祝う感謝祭の続き。本日の主役はもちろんポテだが、夜は人間もちょっとした晩餐会を開いた。 いちじくのサラダ ハマチのカルパッチョ 牛肉のビール煮 せっかくの記念日なので何かしらポテと同じものを食べたくてハマチを買ってきた。人間はカルパッチョにして、ポテは湯引きしたものをいつものカリカリにトッピングする。ちなみにポテはカリカリを単体では食べてくれないので、普段から好物のささみをトッピングしたりささみの茹で汁を餡かけにしたりして提供している。 いただきます ハマチへの食いつきは素晴らしく、皿に盛る手を押しのけるようにして食べ始めた。 もうなくなった 湯引きしたハマチは何切れか皿に…

  • 1周年記念感謝祭①プレゼント

    ポテと一緒に暮らし始めて1年が経った。ポテと出会えたことは人生における最良の出来事のひとつなので感謝を伝えたいと思い、巷で話題のねこじゃすりを買ってみた。猫の舌のようなざらざらした感触で、これで撫でられた猫はうっとりとろけるという。 いざ、贈呈の儀 素敵なデザインの箱に入って到着。ねこじゃすりの色はグレーとピンクがあって、ポテにはどちらも似合うだろうなと迷った挙句グレーを選択した。さっそく試してみよう。 いかがでしょうか… あらっ あららら ポテはこれを新しいおもちゃだと認定したようで、猫パンチを繰り出しガブガブ噛みついてきた(歯はないが)。想像していた使い方ではないが気に入ってくれたなら何よ…

  • カーテンに穴を開けるお仕事

    ある日ふと気づくとポテの姿が見えない。いくつかあるお気に入りの寝床にもいないのであちこち探すと、レースカーテンの下から黒いしっぽがのぞいていた。 何かはみ出していますね 涼しい場所を探してたどり着いたのだろうか。ポテは公園暮らしをしていたので、暑い日はこんな風に植え込みに隠れていたのかもしれない。 おや、ごきげんよう それ以来この場所は定番の寝床となったようだ。さらにポテは風で揺れるカーテンで遊ぶのにもハマった。じゃれる姿が見たくて我々もカーテン越しにせっせとシャカブンを振る。レースカーテンにはポテの爪の先サイズの小さな穴が順調に増えていく。 カーテンに穴を開けるだけの簡単なお仕事 そうそう、…

  • エアコンとの距離感

    今日も床に猫が落ちている。 さすがにこれは… 暑すぎるのですが? 今の住まいは風通しが良いので窓という窓を開け放っているのだが、それでも昼前には室温が32度ぐらいになる。窓際で風を感じるのが好きなポテも、熱気に耐えかねて部屋の中央で転がっている。これはもうエアコンをつけないと猫も人間も危ない。そう思ってリモコンのスイッチを押した瞬間、ポテが立ち上がりスタスタと寝室に入っていく。 こうなると寝室に続く扉を閉められなくなる。冷房効率のためには部屋を閉め切りたいのだが仕方がない。ポテはベッドの下で相変わらずぺたんこになって暑そうにしている。隣の部屋はエアコンが効いて涼しいんだけどなぁ。 人工的な風は…

  • 猫の衣替え

    8月になった。猫というのは春頃、暑くなる前に換毛期が来るらしいのだが、うちのポテはこの1,2カ月ほど抜け毛がすごかった。掃除機をかけた直後から毛のかたまりがふわふわと視界の端を転がっていく。西部劇で見かける、荒野を転がるボール状の草みたいな感じである。 みかねてブラッシングすると一瞬で大量の毛を採取することができた。 抜けた毛はなぜか白い あまり熱心に毛繕いをするタイプではないポテも、さすがにお手入れの頻度が上がっている様子。 身だしなみは紳士の嗜みです ちょっと休憩 最近ようやく抜け毛が落ち着き、ふと気づくと被毛が茶色がかっていた。そういえば真夏の公園で初めて見かけた時も腰のあたりが白茶けて…

  • 窓の脱走防止柵

    猫の脱走防止柵を作って窓に取り付けたので、制作過程を記録しておく。用意したものは以下の通り。 ①2×4材(1窓につき2本) ②LABRICO 2×4アジャスター ライト ブロンズ(1窓につき2個) ③アサヒペン 水性WOODジェルステイン ウォルナット ④DAISO ワイヤーネット62×40cm 黒(1窓につき4~6枚) ⑤結束バンド ⑥ジョイント金具とネジ 窓枠に2本の2×4材を立て、その間にワイヤーネットを張って網戸を覆うという簡単設計である。リビングと寝室の2か所の掃き出し窓に設置予定。これで網戸からの脱走を心配せずに窓を開けて、ポテに外のにおいを楽しんでもらえるはずである。 それでは作…

  • 本棚(猫棚)購入

    前回に引き続き、引越し後に購入した家具の記録。キャットハウスとキャットタワーを兼ねるつもりで本棚を買った。 この写真のどこかに猫がいます 何でも入れられて間仕切りにもなる棚がいいなと思い、色々探してベルメゾンの「キューブボックス(奥行40cm)」に決めた。奥行40cmなので両側から本を収納することができる。ポテが棚の上で寝そべるスペースも十分確保できるだろう。何より、同じくベルメゾンの「猫用タイプのキューブボックス(奥行40cm)」と組み合わせることができる。ということで猫用タイプ2個を含む計8個を買うことにした。 いました 組み立てて何度か配置を変えながらしばらく様子を見て、この形に落ち着い…

  • ダイニングテーブル購入

    ダイニングテーブルを購入した。 椅子はまだ1つしかない この10年ほど数年おきに引越しを繰り返してきたため大きな家具はほとんど持っていなかった。が、しばらく引越しの予定はないし家で食事をすることも増えたので、長く使えるダイニングテーブルがほしくなった。できれば真新しいものじゃなくて古い木のテーブルがいいなと思い、何度かアンティークショップに通ってこれに決めた。 脚の形がお気に入り 脚がちょっと複雑な形状をしていて、一部を動かすと折りたたみ式の天板を拡張することができる。こういう仕組みのものをゲートレッグテーブルというらしい。 なかなかいいね 猫のポテもこの複雑な脚がお気に入りで、よくテーブルの…

  • キッチンカウンターの上の冒険

    ポテがついにキッチンカウンターに登った。 ポテは滅多に高いところに上がらない。キャットタワー代わりに階段状のシェルフを置いてあるのだが、全く興味を示さない。上下運動といえばせいぜい人間のベッドに登ってくるぐらいである。 ところがある夜、キッチンでポテの食事の準備をしていて、ふと振り返るとカウンターの上に黒い物体がのっていた。びっくりした。我々はお互いの顔を見ながらしばらく固まっていた。カウンターにはコンロも包丁もあるし、危ないから降りてもらわないとと思った。でも同時に、さすが猫だな、やっぱり猫だったんだなとも思った。何より嬉しかった。公園の地面に腹ばいになって、高い所へ逃げる元気もなかった野良…

  • 黒猫の視認性

    引越しをして床が薄い木の色からダークブラウンに変わった。新居の内装は個人的に好きな色合いだし、黒猫がとても絵になる。 朝の監視業務中 ただ、視認性は下がった。旧居ではこんな感じだったポテが… 邪気のない顔でごはんを待つ様子 新居ではこんな感じに見える。 邪気しかない顔でごはんを待つ様子 なるべく同じ構図で写したかったのだが何枚撮ってもこの顔をしていた。まぁどちらも最高に可愛いのでそれは良いとして、部屋が薄暗くなる夕方以降は特にポテを見失いがちである。この間は珍しい場所にいるなと思って声をかけながら近づくと脱ぎ捨てられた衣服で、本猫は少し離れた場所から真顔でこちらを見ていた。これは黒猫あるあるで…

  • 最低な人生でもあなたとなら(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス)

    エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(以下、EEAO)を観た。 www.youtube.com スイス・アーミー・マンの監督兼脚本家であるダニエルズコンビによる作品で、コインランドリーを経営するくたびれた中年女性がマルチバースとの遭遇を経て世界を救う話らしい。こいつは必見だぞと思っていたところ、各映画賞でノミネートされまくっているというではないか。これには困惑した。スイス・アーミー・マンの監督の作品がオスカー候補…?スイス・アーミー・マンは、孤独な青年が無人島で出会った死体が各種便利機能を搭載した屁を操るという筋書きである。ディック・ロングはなぜ死んだのか?のダニエル・シャイナー…

  • 猫と引越し②(完)

    猫と引越し ① / ②(完) 翌日は朝からバタバタだった。午後に引越し業者が来るので、それまでに車を借りて残りの荷物とポテを新居に移す必要がある。その合間に旧居の掃除やガスの閉栓立会いもこなさなければならない。入念なシミュレーションの結果、まずはポテをキャリーに入れることにした。病院のトラウマのせいでポテはキャリーが大の苦手なので、これが本日の最難関ミッションといって良い。 嫌な予感がする 本猫は食事を終えて、カーテンのなくなった窓を興味深そうに見ている。そこを背後からそっと抱き上げ、素早くキャリーに放り込んだ。案の定ワーワー怒ったが仕方ない。残った荷物を運び出すのに玄関扉を開け放すので、ポテ…

  • 猫と引越し①

    この度、猫のポテを連れて引越しをした。 前の家も悪くなかったが、2人と1匹に1K(ぎりぎり1DK?)は狭かった。意気揚々と探検に出かけたポテが洗面所をちらりと覗いただけでテクテク戻ってくる様子など見る度に、もっとスペースがあった方が楽しいのかなぁと思ったりしていた。それに西向きで日が差す時間が少ないのも気になっていた。 そこへ間取りや立地が条件に合う物件に出くわし、まぁ見るだけなら…と内覧を申し込んだのが去年の11月。日当たりの良い部屋で、内覧した時にひなたぼっこするポテの姿が目に浮かび、それで結局その日のうちに決めてしまった。他の物件と比較することもしていない。我ながら大丈夫なのかと思う即決…

  • 猫、窮鼠を噛めず

    ポテお気に入りのじゃらしがボロボロになってきたので、ネズミのじゃらしを見つけて買ってきた。 よろしく ふわふわで尻尾もついていて、なかなか立派なネズミである。ポテの反応やいかに。 謎の飛行体を発見 上から吊り下げてみたところ目で追っている。そしてちょっと見失っている。食いつきは上々だ。 こうして…! こう!!! 物陰からのぞかせるとたまらないようで、夢中で飛びついてきた。ネズミの体内にはビーズのようなものが入っていて、振ると音がするのも良いらしい。的確な前足捌きで敵をとらえて嚙みついたが、ポテは全抜歯しているのでノーダメージなのであった。

  • 愛猫の猫らしくないところ

    私はポテと出会うまで猫と暮らしたことがなかったが、猫ってこんなふうかしら、聞いていた話と違うなぁと思うことがある。同居人は生まれた時から家に2匹の猫がいて、十数年を一緒に過ごしたが、やはりポテには猫らしくないところがあるという。 猫ですが? 例えば、ポテは吐かない。猫は自分を舐めて毛繕いをするのでちょくちょく毛玉を吐くものだと思っていたのだが、ポテは一度も毛玉を吐いたことがない。そもそもあまり熱心に毛繕いをしない。元々は歯肉炎が辛かったのだろうが、全抜歯して口内環境が改善してからも、ちょいと前足を舐めるぐらいで満足している。 それに、どこを撫でても嫌がらない。お腹も尻尾もヒゲも平気でいつまでも…

  • 野良卒業5カ月後の猫の日常

    前回 野良卒業1カ月後の猫の日常 05:30|起床 人間と一緒に寝ている布団を抜け出してトイレと爪とぎを済ませた後、キッチンをパトロール。朝食が出てくる一縷の望みにかけてしばしキッチンで待機するが、誰も起きてこないので諦めて布団に戻る。 早朝のポテ 07:30|再びの起床 二度寝後の起床。人間がバタバタと動き出してから悠然と起きてくる。 寝具の使い方も完璧 08:00|朝食 ここのところ定番になっている、シーバDUOに鶏ささみ餡かけの朝食。一気に食べて吐いてしまわないように数回に分けて出すのだが、皿を下げる度にニャーと鳴いておかわりを催促する。この間、同居人が仕事へ出かけていくが、食べるのに忙…

  • 猫ついにダメになる

    猫のポテが来る前から、うちには「人間をダメにするクッション」があった。あれは猫をもダメにするという噂を聞いていたのでポテも使うかもと期待していたのだが、近寄る気配がないまま5カ月近くが過ぎた。 そしてある日、不意にポテがクッションの存在を気にし始めた。熱心ににおいを嗅ぎ、ちょっと伸び上がって座面を覗いている。試しに抱き上げて載せてみたところ、そのままクッションにおさまってゴロゴロ言い出した。 これは良いぞ 思えばその数日前から、ポテはクッションの影からチラ見えするじゃらしに飛び掛かるという遊びにはまっていたので、それでクッションに慣れたのかもしれない。翌日には自分からのしのしと登っていき、半日…

  • 雪見猫

    10年に1度という寒波が襲来して、私が住んでいる街にも雪が積もった。大人になっても雪を見るとわくわくする。 同居人が仕事帰りに雪玉をこしらえてきた。 ポテ、雪だよ なんじゃこりゃ? ポテは雪に興味はないみたい。ちょっとにおいを嗅いですぐどこかへ行ってしまった。 家の中は暖かい

  • ガリガリソファ再購入

    窓辺に置いたガリガリソファはポテのお気に入りスポットのひとつである。 座り心地もヨシ トイレの前後、食事が出てくるまでの待ち時間など、何かにつけて立ち寄っては爪を研いでいる(ここ以外では全く研がない)。連日のヘビーユースによく耐えてくれていたソファだが、購入から4カ月ほどでさすがにボロボロになってきた。 4カ月使用後の表面 こうなると爪も引っかからないらしく、まだしも使用感の少ない端っこで縮こまりながらガリガリやっている。これは買い替え時だろうということで、今のと同じワイドサイズをAmazonでぽちった。せっかくなので新旧並べて超大型ガリガリソファにしてみよう。 おや、さっそくお客さん 検品お…

  • 映画版キャッツはジェリクルキャッツを知っているか(キャッツ)

    公開から3年が経ち、今更ではあるが、映画版キャッツは各方面から酷評されている。CGが酷いだのキャラクターが不気味の谷に落ちているだのサイズ感がおかしいだの…どれも頷けるものの、こうした諸々は個人的には致命的とまでは感じない。キャストの歌唱は素晴らしかったし、映画オリジナルのユニークなダンスも見応えがあった。キャラデザに関していえば、舞台版の全身タイツだって初見ではギョッとする人もいるだろう。 私が致命的だと感じたのは、ただひとつ、ジェリクルキャッツに対する無理解である。 舞台版の冒頭、案内役のマンカストラップは観客に問いかける―ジェリクルキャッツを知っているか、と。それをきっかけに個性豊かな猫…

  • コペルニクス的発想

    愛猫と一緒に眠るという野望は、あれ以来行き詰っていた。 ポテと暮らし始めて3カ月頃、夕食後は床に敷いたラグの上に集まり、体を寄せ合ってアニメや海外ドラマを観るのが日課になっていた(ポテはウォーキング・デッドがお気に入り)。深夜、そろそろ就寝時間なのでポテのそばを離れてベッドの上に移動する。するとポテはさっと起き上がり、うらめしそうにこちらを見上げてくる。その眼差しに耐えかねてベッドを降り床に戻ると、ポテはすぐさま腹ばいになってぴたりと体を寄せてくる。どう見ても一緒に寝たいのではないか。そう思ってベッドに抱き上げるとさっさと降りてしまう。そしてまた座り込んでじっとこちらを見上げる。 そんなことを…

  • 2022年に読んだ本

    すっかり猫ブログと化してしまったので珍しく本の話など…ということで、2022年に読んでおもしろかった小説を3冊紹介してみる。以下、読んだ順。 アンドレアス・エシュバッハ『NSA(上)・(下)』(早川書房、2022年) 第2次世界大戦下のドイツにもしインターネットが存在したら…という設定の改変歴史小説。本作が恐ろしいのは、「普通」の人間が「普通」に生きた結果、悲劇的な末路をたどるところにあると思う。 主人公は国家保安局(NSA)にプログラマとして勤務するヘレーネという女性である。プログラミングは作中で「プログラムニッティング」と称され、編み物と同じく男のやることではないと考えられている。不美人で…

  • 猫と過ごすクリスマス

    クリスマスイブの夜、我々は自宅でささやかな晩餐会を開催した。 メリークリスマス 人間の前菜はルッコラのサラダと小さなパイ。その後にオニオングラタンスープ。 前菜 オニオングラタンスープ テーブルの下でポテも晩餐会に出席している。前菜は大好きな猫ミルク。シニアキャット用の粉ミルクを缶で買っていて、普段からおやつにしたり、カリカリに粉のままトッピングして食べてもらっている。 ミルクおいしい 続いてメインの豚肉と、当日見かけて思わず買ってきたチキン。お腹がいっぱいになってきたので写真が適当。 豚肉の煮込み 皿に載せただけのチキン ポテのメイン料理はターキーを使った猫缶である。クリスマスらしいなと思っ…

  • 家猫の徴表

    野良だったポテが家に来てそろそろ3カ月という頃、この猫は家猫になったのだなぁと明確に感じる出来事がいくつかあった。 まず、帰宅時に姿を見せるようになった。以前のポテは鍵の音にびびって毎回ベッドの下に籠るので、部屋に入るとまずは腹這いになって姿を確認しなければならなかった。それがいつの間にか、ラグの上にちんまりと座って出迎えてくれるようになり、今では、人間が帰宅する気配がすると小走りで玄関に向かってくる。脱走防止のために玄関の手前の扉を閉めてあるのだが、その扉ギリギリのところにいることが多いので、おそるおそる扉を開く癖がついた。 早くごはんちょうだい また、頭上が覆われていない場所でくつろぐよう…

  • 伊勢海老のグラタン

    今日もホットカーペットの上に猫が落ちている。 お腹を温めているところ この見事なカーブ…反り具合…そうそれはまるで、伊勢海老のよう…! 伊勢海老(before) 話運びに若干の強引さが否めないが、ともかく家に伊勢海老がやってきた。ふるさと納税の返礼品である。立派なやつが3匹も入っていて嬉しい。 伊勢海老(after) グラタンになった。残った殻でとった出汁は後日パスタや天津飯になり、我々は伊勢海老を隅々まで堪能した。うちのポテは魚介より断然肉派なので、家で秋刀魚やら鯖やら調理していても全く反応しない。鶏を茹でていると自分のおやつだと思ってニャーと催促したことはあったのだが。海老はどうかなと思っ…

  • 秋の日の散歩(猫は留守番)

    この前の休日、気持ちのいい秋晴れだったので散歩に出かけた。 もみじ ススキ もみじは色づき始めたところで見頃はまだ少し先という感じだったが、秋らしい光景が見られた。子どもの頃ススキを集めて回ったことを思い出した。あんまり見事な金色だったので、集めて束ねたら空飛ぶ箒になるのではないかと思ったのだ。 猫は留守番 ぶらぶら歩いて銭湯に寄って、近くの寿司屋で秋刀魚の棒寿司を食べて帰った。良い休日だった。留守番していたポテの体に触るとホカホカしていた。ホットカーペットの上で夕寝していたのかな。 番猫のお勤めご苦労様です

  • 猫は何者でもない

    ある人が言った。 何者かにならなければいけないと思っていた。他人と比較したときにこれと言える何事かを成し遂げなければならないと思っていた。30歳も超えるとそれがどんどん難しいことに感じられて、苦しくなる。 人生は長い そう、猫の胴のように… でも猫を見ているとまぁ良いのかなと思えてくる。猫は寝て食べて排泄して、爪とぎをしてたまに空を見ている。生きるって、もうそれで良いんじゃないのかな。 ビー玉みたいな目 それを聞いてなんだか素敵だなと思ったのでここに書き留めておいた。猫は偉大だ。

  • 寝床コレクション2022AW

    暑かった夏が終わり、すっかり秋らしくなってきた。今年は猫の寝床の変化によって季節の移り変わりを実感している。猫飼いの特権である。 ポテが我が家にやってきたのは8月末で、その頃はフローリングの上でのびていることが多かった。 のびていても眼光は鋭い 9月に入り、ずっと床に直寝というのも味気ないかと思って小さなマットを買ってきた。いつも寝そべっているスペースに敷いてみたが、ポテは至極迷惑そうな顔をして、マットをよけて香箱を組んだ。初見で使ってもらえないのはまぁ想定内なのでそのままにしておく。翌朝見に行くとマットの上でくつろいでいた。しめしめ。 悪くないかも 以降このマットはポテの定位置となった。めち…

  • よだれエビ

    巷で人気のエビを買った。 よろしく ポテは慎重派なのですぐには近寄らないかなと思いつつ差し出してみたところ、スンスンとにおいを嗅ぎ、次の瞬間がっちりと抱え込んだ。 こうして… こう! 大喜びでべろんべろんに舐め回している。これは良い買い物をしたなと思った。そして数時間後、エビはよだれと毛にまみれた姿でベッド下に打ち捨てられているのが発見された。ポテはエビに対する一切の興味を失っていた。もはやにおいさえ嗅いでもらえないよだれエビを横目に見ながら、人間は夕食のよだれ鶏を食べたのであった。 ごちそうさまでした

  • 全抜歯後の猫の食事

    今回は全抜歯手術後のポテの食事について。獣医さんからは歯がなくても食事は問題なくとれますよと聞いており、実際によく食べてくれているものの、食べこぼしや食べ残しは増えた印象がある。以前のように歯で餌を咥えたり、舌ですくいあげた餌を前歯で受け止めるといったことができないためらしい。いくつかウェットフードを試したので、歯がなくても食べやすく、かつポテの食いつきの良かったものを以下に記録しておく。なお全て総合栄養食の表記のある製品である。 カルカン お肉シリーズ 上の画像左が袋から一部皿に出したところ、右はポテが食べた後。とろみ仕立ての表記の通り若干とろっとした質感のスープが入っている。大きい肉片は咥…

  • しがない猫の全抜歯の記録②(完)

    しがない猫の全抜歯の記録 ① / ②(完) 術後1日目の朝、開院と同時にポテを迎えに行った。お会計は98,230円。診察室でポテと対面し、口腔内を見せてもらう。口角部の炎症がまだ残っているので、これがどれだけ治まるかですねと先生は言った。今夜から1日2回痛み止めの薬を飲むこと。そして何より無理やりにでも食べさせること。今朝病院で食事を出してもらった際は手を付けなかったそうだ。今日中に何も食べないようであれば明日また連れて来なければならない。よく食べるようであれば2週間以上あけてワクチンを打ってもらうことになった。抜けた歯を記念にもらって我々は病院を後にした。 歯牙ない猫 帰宅。キャリーの扉を開…

  • しがない猫の全抜歯の記録①

    しがない猫の全抜歯の記録 ① 保護時の猫風邪の症状が落ち着いたポテは去勢手術を受けることになった。手術の際に麻酔をかけて同時に抜歯も行う予定である。ポテは重度の歯肉炎なので、獣医さんによれば去勢よりもむしろ抜歯がメインだという。 まだ歯牙ある猫 胃の中に物があると手術ができないため、前日21:00から絶食、深夜以降は水の器も下げた。そして当日の朝、大好きなささみを見せておびき出したところをひょいと抱っこしてキャリーに放り込む。ポテは怒ってわんわん唸り、扉を猫パンチした。前回の通院時は逃げるポテを部屋中追いかけ回した挙句タオルをかぶせて捕獲したので、それに比べれば前進した…といえるのだろうか。 …

  • 0.4m級登頂成功

    ポテとベッドで一緒に寝たい。そんな野望を抱いた我々は、床上0.4m級のベッド登頂に向けた挑戦を開始した。 登頂直前、覚悟と目やにを見せるポテ ポテは普段まったくベッドに登らないので、大好きなおやつで誘導することにする。以下は登頂成功までをとらえた動画から切り出した画像である。 順調なスタート おやつがベッドの上で供されることを察したポテが早速ベッドに前足をかけた。首を伸ばして獲物を奪取しては床に戻って食べることが何度か続き… 登頂成功! ついに後ろ足もベッドの上に。 登頂祝いを献上 0.4m級を制覇した猫には皿ごとのおやつが待っていた。そして食べ終えたポテはさっさと自分の寝床へ帰って行ったので…

  • 野良卒業1カ月後の猫の日常

    07:00|起床 アラームで目が覚めてベッドの下を覗くと、定位置に敷いたマットの上からポテがこちらを見返してくる。機嫌が良いときは人差し指を近づけると頭をこすりつけてくる。そうでなくてもチュールをちらつかせると伸びをしながら出てくるので、猫風邪の薬と一緒に与える。 目覚めたポテ 二度寝 07:15|朝食 キッチンに移動してお湯を沸かしながらポテの食事(1回目)の準備をする。お気に入りのウェットフードを皿に盛り、少しお湯を足して温める。においを嗅ぎつけたポテがベッド下から顔を出すので、餌皿を持って行くと食べ始める。それを横目に見ながら残りのお湯でコーヒーを淹れ、昼食用のサンドイッチを作り、朝食を…

  • 何てことのない食事風景

    とある日の昼下がり。猫に食事を出した私は隣に座り込み、カメラを構えてバシャバシャと連写していた。そして後で撮れたものを確認していたところ貴重な瞬間が捉えられていることに気づいた。 決定的瞬間 野性味あふれる表情で見事なかぶりつきを見せたポテだが… 落下! 獲物はあえなく牙の間をすり抜け… 着地! あざ笑うかのように餌皿に舞い戻った。本猫は何かありましたかと言わんばかりの澄まし顔である。 こういう発見があるから猫の写真は削除できない。すでにGoogleフォトの容量に不安を感じつつあるのだがどうしたものだろう。ちなみにポテを翻弄した餌はこの後しっかり完食された。

  • 猫と暮らすにあたって用意した物と費用③病院編

    猫と暮らすにあたって用意した物と費用 ①グッズ編 / ②餌編 / ③病院編 猫と暮らすにあたって用意した物と費用のまとめ、今回は保護してから約1カ月間の病院代について。 初診|34,342円 レントゲン、血液検査、駆虫薬のブロードラインは野良猫を保護した場合の標準的な処置かと思われる。ポテはひどい猫風邪だったので点滴をしてもらい、細菌性の風邪に効く粉薬も処方してもらった。ワクチンと去勢はある程度体調が回復してからということになった。 再診|7,040円 まだ鼻水が出てスピスピいうので、新たにウイルス性の風邪に対応した粉薬を処方してもらった。ちなみにこの粉薬は非常に苦いらしく、飲ませるのに苦労し…

  • 洗濯機下立てこもり事件

    野良猫だったポテを保護してそろそろ1カ月という頃、一緒に暮らしている人間2人が相次いでコロナに感染して計10日間の自宅療養となった。その9日目に起きた洗濯機下立てこもり事件について、今回は書きたいと思う。 立てこもり犯 ポテは人間がベッドに入った深夜に家じゅうをパトロールする日課がある。自宅療養が9日目を迎えた深夜0:30頃、いつものようにパトロールを開始したポテは普段閉まっている洗面所のドアが開いているのを発見して入っていった。ベッドで耳をそばだてていると、ジャラジャラと音がしたきり出てこない。これは洗濯機下だなと私は思った。 というのも、実は以前にも一度ポテが洗濯機の下に潜り込んだことがあ…

  • 黒猫の定義

    猫と暮らすまで分からなかったことがいくつもある。そのひとつが、黒い猫をブラッシングして採取できる毛は黒色とは限らないということだ。 うちのポテは一般的に黒猫に分類されると思う。白っぽいところや焦げ茶っぽいところもあるが、Wikipedia先生によれば「基本的に毛が黒ければ小さな白斑があっても黒猫と呼ばれる」そうなので、やはり黒猫ということで良いのだろう。ところがそんなポテをグルーミンググローブで撫でまわすと、このような色合いの毛が採れる。 黒より白に近いような? これが黒猫の毛だろうか。首を傾げながら採取した毛を集めて丸めてみる。ちなみにポテは最近このグローブがお気に入りで、これで撫でるとどん…

  • 投薬をめぐる猫との戦い

    うちのポテはFeLV陽性でなかなか猫風邪が完治しない。動物病院で抗ウイルス剤の粉薬を処方してもらったのだが、これがかなり苦いらしく飲ませるのに苦労した。以下、試した方法を記録しておく。 餌やチュールに混ぜる 失敗。以前に処方された粉薬はほぼ無味だったので餌に混ぜると問題なく食べてくれたのだが、今回はダメ。少しでも薬が混ざっていると、一舐めもしくは一嗅ぎで察知して食べるのをやめてしまう。これが原因なのかポテはロイカナを食べなくなり、皿に盛ったチュールには懐疑的な反応を見せるようになった。 蜂蜜に混ぜる 粉薬と蜂蜜を混ぜたものを、隙を見て鼻の下に塗る戦法。違和感からペロペロ舐めてくれるのだが、あま…

  • 猫の感情の起伏(物理)

    野良時代はおとなしい子だと思っていたが、一緒に暮らしてみればポテは感情の起伏の分かりやすい猫であった。感情の起伏というのは、文字通りというか、見たまんまの意味である。 例えば定位置であるベッド下にクイックルワイパーをかけると、ポテは隅っこで縮こまりこんもりと丸くなる。その体勢のまま非難の目つきでこちらを見てくる。仕事から帰宅した時も、鍵の音に毎回びっくりしてこの体勢になる。 こんもりとしたポテ このような場合しばらくそっとしておくのが定説だと思っていたのだが、ポテは構った方が早く落ち着くらしい。そばにいって手のにおいを嗅がせ、大丈夫だよと話しかけながら撫でていると、小さな山のようになっていたポ…

  • ききわけのいい猫

    物心ついた頃から猫が好きだった。家族に動物アレルギー持ちがいたため子どもの頃は猫を飼うなど夢のまた夢という感じだったが、進学を機に実家を離れてから夢が現実味を帯びてきた。とはいえ学生の身でひとつの命に責任を持つことができるだろうか。卒業後は(おそらく飛行機の距離を)引っ越さねばならないという事情もあった。それですぐには決断できずに市の保護猫サイトをのぞいたり、猫を飼っている方のブログを読んだりしていた。当時は自分も1人暮らしだったのでブログ村の「猫と一人暮らし」というカテゴリをよく見ていた。その中にリアノンさんの「ききわけのいい猫」というブログがあった。 quatour.blog.fc2.co…

  • 猫と暮らすにあたって用意した物と費用②餌編

    猫と暮らすにあたって用意した物と費用 ①グッズ編 / ②餌編 猫と暮らすにあたって用意した物とその費用のまとめ、今回は餌編。餌についてはポテの好みが分からなかったので少量ずつ色々と試した。以下ではこれまでに買ったものとポテの食いつき度を記しておく。 第1弾 CIAOちゅ~る 総合栄養食 まぐろ・まぐろ海鮮ミックス|1000円ぐらい ポテ食いつき度◎。ポテを捕獲する前に買ったもの。野良時代はなるべく栄養をつけてほしかったので総合栄養食の表示のあるものを選んだ。今も変わらず大好き。 CIAOスティック まぐろ|153円 ポテ食いつき度×。だいたい何でも食べてくれるポテだが、これだけは苦手なよう。試…

  • 我々はそれをポテチと呼ぶことにした③(完)

    我々はそれをポテチと呼ぶことにした ① / ② / ③(完) 家に来て2度目の夜が明け、3日目の朝、ポテはどうやら人間のベッドの下を居場所と定めたようだ。奥の方でうずくまっているので薬を混ぜたチュールを差し入れると完食。しばらく隣の部屋でパソコンに向かっていたところ、昼前になってペチャペチャという音が聞こえてきた。何だろう。ベッドの下を覗いてみると、何とポテが毛繕いをしている!公園で出会ってから2週間、毛繕いする姿を見るのは初めてである。これは嬉しかった。点滴や薬が効いて少し口内が楽になってきたのかもしれない。ヨダレももう出ていないようだ。ポテはずいぶん熱心に、覗いている私に気づいてからもじっ…

  • 我々はそれをポテチと呼ぶことにした②

    ポテがチュールを食べてくれたことで安心した私は少し出かけることにした。仕事はしばらく在宅に切り替えるつもりだったが、どうしても今日中に済ませなければならない用事があったのだ。1時間ほどで帰宅すると段ボール箱の中からポテの姿が消えていた。周囲を見回すと冷蔵庫と壁の細い隙間に黒い影が挟まっている。こちらにおしりを向けていて、大好きなチュールを見せても出てこない。仕方がないのでしばらく放っておくことにした。 断固として隙間に挟まるポテ 3、4時間が経過した頃、冷蔵庫の下に水溜まりができていることに気づいた。ポテが排尿していた。急きょ抱っこして外に出し、洗って乾かしたキャリーに再び入ってもらった。ポテ…

  • 我々はそれをポテチと呼ぶことにした①

    野良生活をしていたところを誘拐され我が家へやってきた猫のポテであるが、当然のことながら当初は大変動揺していた。誘拐した私としても、ポテがこの家と住んでいる私たちに慣れてくれるかどうか一世一代の賭けに出た心持ちであった。お腹を見せてほしいとか一緒に寝てほしいなどといった高望みはしない。そりゃいずれは…という気持ちはあるが、そこは気長にいきたい。私は「ポテが我が家を生活の場として認識すること」を当面の目標として設定した。生活の場として認識するというのは、要は食事をすることと排泄することの2点である。以下、我々がこの目標を達成するまでの経緯を記録しておきたいと思う。 家に来て12日目、この記事を書い…

  • 猫と暮らすにあたって用意した物と費用①グッズ編

    2022年8月に元野良猫を保護した。ここでは猫と暮らすにあたって用意した物とその費用をまとめておこうと思う。自分用のメモに過ぎないが、これから猫と暮らそうと思っている方々と猫たちのお役に立つ部分があればとても嬉しい。 家具 リッチェル|キャンピングキャリーファイン ダブルドアS アイボリー|3900円 ポテの捕獲に大活躍したハードキャリー。写真は側面扉を分離しバスタオルを敷いてベッド化した様子。分解して洗いやすく、上部にも側面にも扉があるのが大変便利。瘦せた成猫(3.5キロ)に必要十分なサイズ。持ち歩く際は重いのと万が一の落下が怖いので、ショルダーベルトで肩に掛けたうえで上部取っ手を持つ。 ミ…

  • 野良猫を保護するまでの顛末⑤(完)

    薬をもらい会計を済ませて動物病院を出た。時刻は19:30を過ぎている。近くにまだ開いているペットショップがあったのでそこまで歩き、トイレとフードを買った。生体販売をしているショップで買うことには抵抗があったが、とにかくポテが今晩過ごせる環境を作ることが最優先である。 ショップを出てすぐタクシーを拾うことができた。トイレ本体が入った大きな段ボール箱とキャリーを抱え、何とか乗り込んだ。運転手さんがキャリーに目を止めて「犬か何か買われたんですか?」と尋ねた。大荷物を抱えてペットショップの前から乗り込んできたのだから当然の反応である。野良だと言えば嫌がられるかも…と思いながら、近くで猫を保護したのだと…

  • 野良猫を保護するまでの顛末④

    猫の入ったキャリーは重かった。動物病院まで10分ほどの距離を歩くうちに私の腕はパンパンになり、興奮で手が震えているのか疲労で手がいうことを聞かないのか分からない状態となった。 病院に着いて受付で問診票を受け取った。猫の名前を書く欄があったので迷わずポテと書いた。毛色を書く欄もあった。ポテは一見黒猫のようだが、かき分けた内側の毛や喉元は白っぽく、腰のあたりは少し黒が褪せたような茶色である。少し迷って「黒、焦げ茶」としておいた。 動物病院に到着したポテ入りのキャリー 時間が遅かったこともあって他に患畜はおらず、すぐ診察室に通された。白衣の獣医さんが入ってきて「この子は…」と言いながら手元の問診票に…

  • 野良猫を保護するまでの顛末③

    リッチェルの新しいキャリーバッグが届いた日、私はキャリーを抱えて勇み足で猫の元へ向かった。通い始めて9回目か10回目だったと思う。 作戦はこうだ。あらかじめ小さく切っておいた複数の紙皿にチュールを分けてのせ、キャリーの入り口から奥へと並べて配置する。中に入ればたくさんチュールが食べられるという成功体験を積んでもらうのが狙いだ。これを数日繰り返し、中で食事をすることに慣れたところで捕獲を試みる。というわけで初日の今日はこの見知らぬハコの存在を認知してもらうだけのつもりだった。 いつもの場所に到着するとポテが寄ってきて、私が鞄からチュールを取り出すのを見てナァと鳴いた。さっそく作戦を遂行するべくキ…

  • 野良猫を保護するまでの顛末②

    猫のポテを発見して以来、仕事帰りや休日に時間を見つけては公園に通うようになった。出勤用の鞄に、チュール、洗濯ネット、ペットタオルとペットブラシ、虫除けスプレーが加わった。 ペットタオルやブラシを用意したのは猫の毛の状態が悪かったためである。ポテは自分で毛繕いをしていないようだった(結局捕獲するまでの間、毛繕いする姿を見ることは一度もなかった)。口腔内の状態があまりにも悪かったのだと思う。毛はパサついて毛羽立っていて、いつも落ち葉や枝がくっついていた。鼻水やヨダレも良くなる気配がない。目ヤニも出ていたので、顎を撫でる隙になだめすかしながら顔をぬぐった。ポテは顎の横っちょを撫でられるのが好きである…

  • 野良猫を保護するまでの顛末①

    最近、野良猫を捕獲して一緒に暮らし始めた。 その猫に出会ったのは8月初旬の朝、隣駅の公園を歩いていた時のことである。生垣の奥に黒っぽい猫が寝そべっているのを発見した。近寄っても逃げないので手を差し出してみると、すんすんとにおいを嗅いで顎を擦りつけてきた。 初めて見かけた時の姿 猫は雄猫だった。この辺りは地域猫も多いようだが、この子は去勢されておらず耳にも印がない。毛がもさもさしていて、しっぽは長くて細く、きれいなピスタチオ色の目をしている。近づいてから気づいたのだが、ずいぶん具合が悪い様子だった。瘦せていて、口回りは鼻水とヨダレでひどく汚れ、時折くしゃみをした。生垣に囲まれているからか蚊が大量…

  • Pharrell Williams “Runnin'” 和訳

    今回はPharrell Williamsの“Runnin'”。 2016年の映画「ドリーム(原題:Hidden Figures)」のために書き下ろされた曲である。 Summertime in Virginia was a oven (oven) ヴァージニアの夏はオーヴンの中にいるみたい All the kids eating ice cream with their cousins (cousins) 子どもたちは従兄弟とアイスクリームを食べている I was studyin' while you was playing the dozens (dozens) そっちが遊びまくっている間 こ…

  • 2020年に読んだ本

    今は2021年の5月だけれど、そんなこととは無関係に2020年に読んで面白かった本をリストアップしてみる。以下、読んだ順。 キャロル・オコンネル『愛おしい骨』(東京創元社、2010年) 内容の割に長尺なので、本がぶ厚いと嬉しくなるタイプの人間におすすめ。推理小説と思って読むといまいちかもしれないが、小さな町の雰囲気があたたかく描かれている。ハッピーエンドなのも嬉しい。 ドン・ウィンズロウ『犬の力(上)・(下)』(角川書店、2009年) DEAの捜査官アート・ケラーは麻薬撲滅のための闘いに身を投じる。やがてメキシコの麻薬カルテルの支配者となる宿敵アダン・バレーラと知り合う。バレーラは言うまでもな…

  • Justin Timberlake "Perfect for Me" 和訳

    急に思い出したように洋楽を和訳してみるシリーズ。 今回の"Perfect for Me"は2020年のアニメ映画「トロールズ ミュージック パワー」のオリジナル曲で、劇中ではブランチ役のJustin Timberlakeが歌っている。 I know your favorite songI hear it every day君のお気に入りの曲を僕は毎日聴いている Whoever made your smileMade it to get in my way君を笑顔にする奴らが僕の前に立ちふさがる And every time you laughYou make that little sound…

  • ニュート・スキャマンダーの主人公性(ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生)

    こどもの頃からハリー・ポッターシリーズのファンである。 J.K.ローリング脚本の新シリーズも楽しみにしていたのだが、第1作を観た正直な感想は主人公ニュート・スキャマンダーの影が薄すぎる…というものだった。 ハリーはヴォルデモートに両親を殺害され自らも死の呪いを受けながら生き残るという、主人公成分を濃縮したような主人公である。対してニュートは魔法生物の研究者であり、新シリーズにおける最悪の闇の魔法使いグリンデルバルドとの接点は特にない。さらに個性豊かな脇役―途中退場が惜しまれる存在感のグレイブス、髪型の主張が強すぎるクリーデンス、魅力あふれるクイニーなど―に圧され、どうも人物像が伝わってこない。…

  • 常人には理解しがたい愛の交流(ピアノ・レッスン)

    ピアノ・レッスンを観た。 前情報をあまり入れず、話すことができない白人女性とマオリ族の青年がピアノを弾くことで心を通わせていく…というような話だと思っていたのだが、とんでもなかった。 ※以下の文章では物語の結末に触れています。 19世紀スコットランド。主人公エイダは父親に言われるまま、ニュージーランドに住むイギリス人入植者に嫁ぐことになる。娘(その父親について作中では明確にされていない)と愛用のピアノとともに船に乗り、何とか到着するが、荷物を運ぶ人手が足りずピアノは浜辺に置き去りにされる。 このピアノを自身の小屋に運び入れてしまったのがベインズという50代半ばの白人入植者である。ベインズはピア…

  • Cat Stevens "The Wind" 和訳

    複数の映画やドラマで使われているCat Stevensの“The Wind”。「あの頃ペニー・レインと」では、終演後のコンサート会場でヒロインが1人で踊るシーンで流れていた。 検索してみたところあまり和訳を見かけないので訳してみた。 I listen to the wind, to the wind of my soul 風の音に耳を澄ます 魂を吹きぬける風の音に Where I’ll end up, well, I think only God really knows 行きつく先を知っているのは、きっと神さまだけ I’ve sat upon the setting sun 喉の渇きを覚える…

  • はじめまして

    本と映画と時々音楽について好きなように書くブログです。 2022年8月から一緒に暮らし始めた猫のことも書きます。 よろしくどうぞ!

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