※この物語は、カクヨムのお題「めがね」に挑戦した小説です。 賢者カリレイは、当時珍しいめがねをかけていた。 丸いめがねで、つるの部分は紐だった。 このめがねを掛けながら、カリレイはたくさんの発見と発明をし、そして童話を書いた。 カリレイの死後、お金に困っていた子孫たちは、カリレイのめがねをオークションに出して売った。 めがねはとある貴族が手に入れて、長らく自分の屋敷にある美術品の展示室に置かれていた。 数年後、その一族に一人の子どもが生まれた。 レシィと名付けられたその子は、すくすくと育ち、大変頭が良かったが、可哀想なことに視力が弱かった。 さらに年々見えなくなっているようで、