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  • 水色のばあさん

    また水色のばあさんが現れた 市役所のロビーには 昼間から 用もないのに高齢者が溜まっている 一見すると市民病院の待合室だ 「どうされました?」 分かってんだ 町内会の詩吟サークルの揉め事だろ 「私はいいんですけどね」 そう語尾につけたがるこの人は 数年前まで母校の教頭をしていた 初めて対応した時 私の吊り下げ名札を まじまじと見られた時にゃ 「分かりました」 何も分かってないことが 分かったことを 分かったことにする不思議な言葉 おそらく 心療内科の先生も ご愛用されていることだろう どーせ明日も来んだから 仲直りするまで 先生は学級会を続けたのに あくびを噛み殺し 腹を減らした その他大勢が…

  • まあまあ

    商店街の少し奥まった薄暗い一画から 明かりと人の声とうまそうな匂いが 漏れてくる 料理屋か飲み屋か 皆目見当もつかない 仕事の帰り道 ほんの数秒目にするだけ そこから色々想像をかきたて楽しんだ 次第に想像だけでは飽きたらなくなり 今日 意を決して店の前まで来たけれど 店の中は真っ暗 帰ろうと振り返ると 「にいさん」 フードを目深に被った男に呼び止められた 尋常じゃない背の高さだ 呆気にとられる私の傍らを通りすぎると おもむろに店の鍵を開けはじめた 「何食べたいの」 男は振り返り欠けた前歯をむき出しにして 笑った 返事の代わりに店に入った 正直 料理はまあまあだったが 人を掴むのがうまい人だ 翌…

  • ネコだと思った

    「ネコだと思った」 カナダの山奥で少女が子ネコを拾った 家に連れて帰ると 数年で大型犬より大きくなった 実はそのネコはカナダオオヤマネコで 少女とその家族は喰い殺される 隣で寝ている君を見る度 この話を思い出す

  • あくま

    バッテリーはとうに寿命を迎え 常に点滴に繋がれた老人のようだ そのくすんだ傷だらけの身体が どんなに熱く膨張しようと その心臓をタップしながら 「俺?Mかなぁ。」 にやけた顔でUberを手配する

  • イチゴ

    渡された花束は 女の香水の匂いがした 事実の重さで ゆっくりと私の意識は後ろに倒れていく 味のないイチゴを食べた時のような 吐くに吐けない でも飲み込めない このまま私の意識も イチゴのように潰れてしまうだろう

  • かに

    玄関を開けると おめかしした妻が待っていて 「今日は外食したい」 と笑顔で言う 断る理由もないので 鞄を放り投げ 二人並んで歩きだす 「蟹がいいな」 「また?好きだね」 いま思えば妻の目は笑っていなかった

  • 字は色づく

    窓ガラスを叩く雨粒が 影になり机の紙に流れていく ふいに顔を近づけ 顔でもなく声でもなく指でもなく 字を褒めた あなたに褒められた字で 離婚届にサインした

  • お月様

    夜道で月を見上げるように ぼんやりと付けたドラマ 貧乏でどん底の主人公に 共感できないは 彼女の服やバッグがブランド物だから ではなくて お月様だから

  • 紙ヒコーキ

    スマホをテーブルに置き 素足で どしゃ降りのベランダへ出る せっかく作った前髪も 顔に張り付いて視界を塞ぐ 柵から地表を見下ろすと 雨に打たれる白い紙の山 それは雨を含んで膨らみ うずくまって泣く私の形となった 彼に投げた幾千の紙ヒコーキは この雨に遮られ たとえ雨が止んでも 今度は風が邪魔をして もう絶対に届かない

  • アイス

    理由も聞かずに 甘いもので済まそうとするから 喜ぶふりだけして あの人が帰ったあとに 安っぽいアイスをシンクに放り投げて 溶けるのをじっと見る 私の好きな人は 台風が過ぎた後のような 予定調和がいつまでも続くものだと 信じきっている

  • かげぼうし

    放課後の校庭であなたは一人立ってる 右手には宛名のないメモ書き わたしは二階の窓辺から手を伸ばし 延びた影越しにあなたの頬をそうっと撫でた 怪訝そうにこっちを見上げたから 咄嗟にわたしは口を押さえてうずくまり 初恋のおわりを噛み締めた

  • 浮かぶ

    昼下がりのスーパーで 品物を吟味する人達 その頭の中にプカプカと 浮かぶ幸せの意味を どれだけの人が知るだろうか

  • あたらしい

    トイレから戻ると 妻の側で次男が泣いていた 「何かほしいものでもあるのか」 「新しいお父さんがほしい」 「こら そんな事 子供が言うもんじゃ ありません」

  • あにばなれ

    「あれ?」 さっき弟と電話してて アイツひと言も 「お兄ちゃん」 って 言わなかったぞ これは 夫婦がパパ、ママ呼びをして 名前で呼びあわなくなる現象の反対か? ん? アイツ何で呼び捨てだったんだ?

  • 黄金じゃない日々

    「あ~ 先輩いま」 「え 何?」 「さっきGW の予定聞いた時」 「出る予定ないって言ったよ」 「で 連休中 天気悪いって言ったら」 「え 何?」 「ほらね って顔しましたよね」

  • 仙人掌

    同僚の机の 小さなサボテン 「話しかけたら トゲがなくなるらしい」 昼休み 日当たりのいい席で霧吹きを手に せっせと話しかけている だが トゲは鋭くなるばかり 同僚は今日も テキーラ臭い

  • 見える景色

    「はあ」 意味の分からないため息 後ずさりしながら がらんどうを見渡す ふるさとを捨てる 「はあ」 震えている そのまま 「いってきます」 ただいまは永遠に来ない 何かに祈るように 気持ちにも鍵をかける

  • その時の気持ち

    捨て猫の入った箱の前で しゃがみこむ小学生 意を決して家へと走る 望み薄でも 思いは残る

  • 泣き顔も

    「もう バカだね」 転んで ソフトクリームを落として 泣いてるのに 何故か笑ってた 今なら分かる あの人のキモチが

  • からっぽ

    フロントガラスの雨粒は 赤や黄色 ときどきみどり 一粒一粒の世界に気づけない 助手席がからっぽの帰り道

  • 誰にでもいつかはやってくる

    「ピンポーン」 誰だ 朝っぱらから 呼び鈴は更にしつこく鳴り続ける 「ピンポーン ピンポーン ピンポーン」 残業を終えて あと数時間で出勤なのだ 「ピンポーン ピンポーン ピンポーン」 だんだん頭が痛くなってきた 身体ひきずり 目を血走らせ 玄関ドアを乱暴に開けた 「やあ」

  • 何か聞いたことある

    「アタシって~ もう26じゃないですか~」 聞いてないって 「若い子見ると 自分ヤバいなって~」 だから 聞いてないって 「最近どんどんおばさんになってきててぇ~」 聞いたことある 12年前のアタシだ

  • 他人にはわからない誇り

    「あのさ 俺のあだ名」 同窓会の帰り 乗り合ったタクシーで 「ザキヤマってやっぱ嫌だった?」 「ううん」 やまさきの抱えるモヤモヤに 家に帰って気づいた

  • おなじ

    「家事手伝いです」 そう自己紹介すると 笑いに包まれる この国の男女同権も まだまだだと 思ったしだいです

  • 見えないもの

    「いいよね 気楽で」 お酒を口実に 友人を揶揄した 会社を辞め 独立した彼女は その傷を隠すように 微笑んだ

  • 話題

    使い回されたニュースと女子アナの衣装 話題になりゃ何だっていいのかよ 節操なさを一人管を巻き 明日の話題作りのために チャンネルの間をせっせとさ迷う

  • はだか

    ユニットバスで一人 浴槽の湯をかき回す なかなかいい塩梅にならないことに 悪態をつきながら 湯の中で手を変にヒラヒラさせて そんな自分を 俯瞰することは なかなかにむずかしい

  • 勝手に通りすぎていく

    今年こそ花見に行こう 行こうって 結局行けずじまいで 花はそこにあるのに 勝手に通りすぎていく そんな人生

  • 捨てなくていいもの

    ビー玉 スーパーボール 校庭の小石 いつの間にか手元にあって ほんの少し大切にして いつの間にか無くなった 勝手に無くなったんじゃなく 自分が捨てた その時の気持ちも一緒に

  • 嘘つきなともだち

    「自分も今日 誕生日なんです」 「ねえ ケーキ選ぶの手伝ってくれない」 子供がショーケースからケーキを選ぶ 「じゃあ それ三つ」 沢山の誕生日を持つ 嘘つきなともだちの話

  • 一日の価値

    隣のオヤジが広げる新聞紙 目の前の香水臭いおばさん スマホゲームが音漏れする学生 がんがん当たる女子高生の鞄 しかも通路側だ 理不尽だ たった15分で 一日の価値は決まる

  • カラオケの帰り

    初めて友達とカラオケに行った帰り 団地の明かりは消えていた 何だか寂しくて でも みんな寝てんだって思うと かわいいなあ と思った

  • キャッチボール

    子供の頃 早くおとなになりたいと いつも思っていた おとなになって 子供に戻りたいと 思ったことは一度もない 変化球なし 混じりけなしの直球 気づけば 周囲の顔色をうかがい 変化球を覚え 肩を壊し フォームを変え きれいな真っ直ぐを放れなくなった 河川敷での届かないキャッチボール 大人だけがその価値を知っている

  • 無謀

    バイトの夜勤明け まだ三時で 始発まで どう時間を潰すか 冬だし 店はどこも空いていない とりあえず駅まで歩く 雨なんか降らないと信じ込んで 傘も持ってない 結局 そのまま歩いて帰る そんな無謀さが懐かしい

  • 彗星

    いつ来るとも知れないものを待っていた 二人無言で 夜空を見上げて たまたま それが降る日で たまたま その時付き合っていて たまたま 予定が空いていた でも それ以上の奇跡は起きなかった 道行くカップルはみな 彗星を捕まえた人達だ

  • プレゼント

    彼女からプレゼントを貰った 「開けてみて」 開けたら汚い石が入っていた 「あなたのその顔が好き」 その顔のまま無理矢理微笑んだ 石は今も飾ってある 彼女はいない

  • 袋の中

    階段でつまずいて 持っていた袋を落とす バラバラになったチーズとワイン 袋のネズミも遠慮する この時ほど 素面であることを後悔したことはない

  • 目の前の会話

    ねえ さっきから何なめてんの? これ? ブドウ糖 ふーん いる? え いいわ あ やっぱちょうだい 相手の真意に気づき難を逃れる 貰えるもんはもろとけ

  • 歌詞と魔法

    今まで 何気なく聞いていた曲 その歌詞のワンフレーズの意味が 突然 頭にパァーと降ってくる時 嬉しさと同時に ふがいなさ レベルアップしないと使えない魔法 歌はそういう装置なのかもしれない

  • 確認

    テレビやスポーツを見ながら ツイッターをチェックして 自分の感性が正しいのか マジョリティなのかマイノリティなのか 確かめて 安心する そうしてる間に 本質は見落とされていく

  • 謝罪と賠償

    俺をいじめていた あいつは 今ごろ どうせ家庭持ちのいいおっさんだ 俺をいじめたことなんて忘れて 毎日 しこしこ いまだに 謝りにこない だから俺も許さないでおこう

  • 酢の物

    その日は給食で出た 酢の物が食べられず 教室に一人残されていた みんなが体操服に着替える中 向けられる視線 大嫌いなキュウリが飲み込めず 溢れそうになる唾液 どうせ「もういい」と先生は ため息まじりに食器をひったくるのだ それを思うと涙がでた

  • 孤独死とは

    誰にも看取られず亡くなることを 孤独死という 言葉だけが独り歩きして その人が生きてきたすべての時間を 黒塗りにしているように思う 一人でも孤独にさいなまれることなく 静かに死を迎える人もいる 路上で一人突然倒れることは 孤独死にあたらないのか 人は死ぬ時は一人 みな孤独死なのだ

  • 手羽先

    昔 世界の山ちゃんに行った時 友達と手羽先の食べ方で揉めた 掴み合いになりながら 「ならお前はアイスのコーン残すんか!」 こんな訳の分からないことを言うくらい お互い相当酔っぱらっていた

  • 豊かさと貧しさと

    会話は わらしべ長者に似ている 多くの人と出逢えば 話題は豊富になっていく

  • 羽ばたく

    食うや食わずで 寝床もなく 蚤と虱に悩まされ 終始 周りに注意を払う それでも鳥になりたいか?

  • カクテル光線

    夜 一人で座ってたら 突然 かわいい娘に 「あの ビールでも飲みませんか」 って 言われたから 「それじゃあ」 って 球場のビールは高い

  • 誰のせいか

    ただ球蹴ってるだけじゃん みんな同じ顔に見える これのどこが面白いの 分かりたい理解したいのにそれが出来ないと どうして否定的になってしまうんだろう

  • 拾得物

    スーパーやコンビニの駐車場で よく硬貨を拾う 落とし主は 音で気づかなかったのかと いつも不思議に思う 硬貨を店員に渡すのは 落とし主のためでなく ちっぽけな自分の何かのため だから 今日も下を向いて歩く

  • 何も変わらない

    学生時代 毎日 同じ時間 同じ席 同じ顔で 社会に出ても 毎日 同じ時間 同じ席 同じ顔 何も変わらない

  • 余計なもの

    「そんな人だとは思わなかった」 「あなたのこと誤解してた」 どっちも口に出さなくていい 胸の内にしまっとけ

  • 檸檬

    唐揚げに添えられたレモン 搾ってしまえばレモンでなくなる 果汁を守るための器がレモンなら パックのジュースも レモンになる

  • 妄想

    ヤフーニュースのコメント欄や まとめサイトの書き込みを見て ごくごくまれに もしかして 誰も書き込んでないんじゃないか 運営側がAI で作成してるんじゃないか そこからさらに飛躍して 自分以外の人間は存在しないんじゃないか 妄想する時だけ 頭は光速になる

  • 行列に並ぶ

    食事のために行列に並ぶとする 値段が高ければ 待ち時間は最高の調味料になる 安いと ひどく不味くなる 安いものは早く美味くなけらばならない というご都合主義が刷り込まれているから だから 流行っていない安い店に行くが 大抵そういうところは不味い 待ち時間と値段 それらを考慮した上で食事における その人の贅沢の基準を測ることが出来る

  • 残り湯

    風呂の湯を抜くと 汚い水は流される ただ水は汚いまま 場所変えて存在する 浄化すらせず 毎日 ただひたすら栓を抜く

  • 遊戯

    今、幸せかどうかなんて考えるな 感じろ あたりまえのとるに足らない出来事に

  • 客待ち

    実家の客間の座布団 長く使われず ずっときれいなまま 日の当たらぬよう 部屋の隅に積まれ 客を待っている

  • これでも食らえ

    単純にうまい 食うものがない だから 食う 環境にいい 栄養価が高い だけじゃ 食わん 家畜は簡単に野良になる パンがええ ケーキやない

  • 全然知らん外国人から

    お前 遅れとる おかしいし ダサい せやから あーせー こーせー でも その人ら 幸せそうかっていうと そうでもない。

  • Z世代って

    なんなん? って口にすれば簡単に答えはわかるけど それすらもめんどくさい。

  • 1058

    「2cmくらい」 「耳が出るくらいで」 「はい、これくらいで」 「ありがとうございました」 all my conversations today

  • きれいなものだけ

    きれいなものだけ見て生きていたいけど 無理だって気づくのは 朝の洗面所。

  • えーえん

    飽きるほど聞いた なのに初めてに戻る 世の中には年を取らない曲がある 聞いている間だけ、時間は逆戻りして 生きてる間だけ 永遠になる。

  • えーえん

    飽きるほど聞いた なのに初めてに戻る 世の中には年を取らない曲がある 聞いている間だけ、時間は逆戻りして 生きてる間だけ 永遠になる。

  • えらい

    いつも他人のことを可哀想とか気の毒とか気遣える人は偉いね。 自分のこともちゃんと大切にできてるから。 自分本意な俺は他人のことを気遣えてたかどうかで心の余裕をはかっていたりする。

  • 歳をとると

    くしゃみすら苦しい。

  • 歩くペース

    スーパーの出口で スマホを見ながら歩くおばちゃんに 道をふさがれ、ふと思う生まれてから今まで 後ろへも前へもゆけず 誰かの後頭部を見ながら 誰かに後頭部を見られながら 歩いているこのペースを決めているのは誰か それは先頭をいく人か その人を見ることもなく その人もわたしを認知することなく 一生を終える目の前の道さえままならない 同じ世界線で おばちゃんはままならないスマホと 格闘していた

  • これから

    過去を振り返ることなく ただ毎日 ヘラヘラ笑って生きていきたい。

  • Hey

  • うどん屋にて

    うどん屋でお盆をもって並んでたら 注文をスルーされた。 自分の影の薄さに 軽くショックだが許そう。愛とは信じ、待ち、許すこと。 by スクールウォーズ明日も生きる。

  • 10年ぶり

    今日は10年ぶりにケンタッキーと トルコ風アイスも食べれたから もう思い残すことはないけど明日も生きる。

  • 流される

    今では当たり前だけど 数十年前までスマホはなく ネットも身近ではなかった。空いた時間にスマホを弄る以外の 過ごし方を忘れてしまっている。朝、天気を確認する時、窓の外を見ずに スマホを確認するようになった。節目節目に撮っていた写真も 今では日常との境目はなくなった。もし、スマホをなくしたら大変なことになるけど、なくて当たり前の時代を生きてたのにそこにはもう戻れない自分がいて結局、大切なものを捨てて、売り渡して便利さを得ている、前に進んでいるようで寂しくもある。時代の流れに柔軟に対応していくことも大事だけど、どんなに時代が変わっても生き方を変えなかった人達の偉大さを既に流された側の人間として、最近…

  • おでんの思い出

    車止めの金具に尻をもたせながら ふと思い出したこと。私はしたたか酔っていた。大学生の頃だ。 飲みの帰り道、高校の友達がコンビニに寄った。 その頃は金が無く、コンビニは割高で滅多に使わなかった。 外で待っていると友達は箸と容器を二つ持っていいて、ひとつを私に渡した。 その中身は大根と牛スジの串がひとつずつ。 「ありがとう」と言う間もなく友達は熱々の汁をすすり始めた。 「飲んだ後にはこれがいいんだ」 友達の顔は湯気に隠れて見えない。 私もつられて汁をすすった。 真冬のバス停のベンチで二人で食べた。道路には車一台通ってはいない明け方。ほんの数分だっただろうが、私の心には永遠にその時の思い出が残ってい…

  • 虫刺されにゆでたまご

    台風が去って 朝晩めっきり寒くなった。 先月の電気代は約8,000円で 今月は10,000円を超える見込み。 通常の2.5~3倍。 やはりエアコンは電気をくう。 地味に痛いが この金額で健康を賄えるなら 安いと思おう。朝食のゆでたまごを 腕と腿裏に当てていた。 寒いからじゃなく 熱でかゆみの元である タンパク質を分解させるため。 滑稽だけど不思議とかゆみは治まった。

  • 世界の終わり。

    世界が終わると分かった時 女逹は震える。それが嘘だと分かった時 男逹が震える。

  • 音楽はいつも寄り添ってくれる

    音楽のことは 良くわからない。 たった数分の間に 音と言葉のみで 感情を揺さぶる。同じ言葉 同じ音 普通は飽きてしまうものだけど 毎回違った発見と 変わらない安心がある。槙原敬之の「NO.1」は 最後のワンフレーズを 聴きたいがための曲だ。 自分の感情の変化で 遠ざけたり近づいたり そんな人間の勝手にも 音楽はいつも寄り添ってくれる。

  • 日曜の夕方

    日曜の夕方に 顔も見たこともない 隣人のベランダから 踊るポンポコリンが 聞こえてくるだけで 少し安心する。同時に Tシャツが 後ろ前逆だった時に似て 咄嗟にチャンネルを変えたりもする。

  • 作為的であると信じたい。

    SNSや動画から流れてくる言葉や映像 立ち寄ったスーパーでの客同士の会話 職場の聞きたくなくとも聞こえてしまう噂話 作為、不作為に関わらず世間は 苦い過去や不安定な未来を想起させるもので溢れている。 でも、生きている限りそれを止めることはない。そんな中にも 昔の楽しかった思い出やほんの少し明るい未来を 思いおこさせてくれる 琴線に触れるものが 隠されていることを忘れがちだ。 自分はそれは作為的であると信じたい。

  • こんな自分が好きになれない。

    たまに、 全く縁もゆかりもない土地で 自分のことを知らない人達に囲まれて 生活したいと思うことがある。 だけど、住み慣れた土地の 慣れを捨てることへの躊躇と また一から関係を築いていくことの 途方もなさが心をよぎり 二の足を踏んでしまう。こんな自分が好きになれない。

  • 空腹を満たしなさい

    いまだに出来ないこと。 空腹になる前に食事をとること。 疲れが溜まる前に休むこと。猛烈に空腹を感じてから 疲れが溜まってからでないと 解消しようとしない。 分かっているのにしない。 それは自分の性分、生き方なのかもしれない。

  • もうお前なんか誘わない

    「もうお前なんか誘わない」 そう言われても仕方のない人間だ。○週間後の友人逹との飲み会 その日が近づくにつれ 体調が悪くなる。 何だか重荷になって 行きたくなくなってくる。 そんな理由でドタキャンしてきた。 けれど、友人逹は 懲りずに誘ってくれる。周りの親しい人逹に 恵まれていることが 唯一の自慢だ。

  • 720 /1の確率

    テレビをつけた時の時刻表示や 外出先の店の時計に ふと目をやった時に たまたま偶然 自分の誕生日だったりすると なぜだか嬉しい。 720/1 車を運転していて 前の車のナンバーの 大きい数字が小さい数字で割りきれると なぜだかこれも嬉しい。

  • 風景になること

    夕方に電気もつけずに YouTubeで空気公団の 「悲しみ知らん顔」を聴いてきたら じーんときた。 音楽と感情と環境が うまく合わさった結果だ。日常とは 誰もが心を動かされ 知らぬ間に 誰かの心を動かす 色のない風景になることなのかもしれない。

  • 子供から元気をもらう

    今日、久しぶりの子供と触れあって はずかしそうなのは最初だけで あっという間に仲良くなった。 こちらに歩み寄ってくれる優しさと 人懐っこさ。 彼らから大人の自分に足りないものを もらったお返しに 自分も彼らに何か与えられていたらいいな。子供はすごい。

  • 丁寧にごはんを食べる

    本当においしいものは 丁寧に食べたいと思う。例えば今日食べた唐揚げ定食。 ごはん、ワカメ入りのみそしる 小鉢の切り干し大根、たくあん二切れ キャベツの千切りの横に唐揚げが五つ。 朝から今日の昼飯はこれと決めていて それが完璧な形で目の前にある。 ありふれているけれど、特別だ。普段はがつがつ食べるが ゆっくり噛み締めて食べる。 食べることに集中する。 周りの声もスマホもない。 そして冒険的な口内調味を楽しむ。 なるべく減らないように。 何で減っていくんだよ。 腹が満たされる代わりに 目の前の料理はなくなっていった。丁寧に食事をすると 腹も心も満たされる。

  • 車の買い替え

    自分が車にこだわりのない人間だ。汚れてても、型が古くても走ってくれさえすればいい。だから、長い期間買い換えしてない。今の車好きだし。点検でディーラーに行くとやんわりと買い替えを営業される。十数年同じ車に乗ってるのだから、ディーラー側からすればいい加減にしなさい、と言ったところ。でも、好きなもんで今の車。毎年こちらもやんわり断っていると、先日の点検で結構強い態度に出てきてびっくりした。2030年半ばにガソリン車の新規製造が禁止されますよ! だから、ハイブリッド車にした方がお得ですよ!最初はガーンときたが、売るのは禁止だけど走るのはOKってことだし、本当にあと数十年でガソリン車を販売しなくなるのか…

  • 腰痛&ダイエット その後

    腰痛の原因は増えた体重にあると思い ダイエットを敢行してはや2週間。 体重は一向に減る様子もないので ウォーキングに加え、腕立て伏せ プランク(うつ伏せで前腕と肘で身体を支える) ブルガリアンスクワットを無理のない範囲で 行っている。筋トレの成果は出ていて、肩回りも少しがっちり してきたように思う。 このまま筋肉量を増やして燃焼効率のよい身軽な ボデーを手に入れたい。 何より、腰痛がかなり軽くなり、軽いジョグくらいなら 出来るようになった。腰痛がなかったら、どうせ就職したらストレスで 痩せていくからいいか、なんてそのまま体型を放置していただろうから怪我の功名だ。 そして何だろう、ポジティブだ。…

  • 白日

    これは書き残すか、忘れてしまった方がいいのか 迷ったけど、書き残すことにする。先日、某飲食店を訪れた。 昼時ということもあって人が多く 待ち合いスペースで待っていた。 5分くらいでカウンター席に案内され 座って待っていた。 その店は店員さんがお茶を持ってきてから 注文をとるシステム。10分くらい経っただろうか まだお茶がこない。 さらに5分経って 自分の後に席についた隣のお客さんの 食べ物が運ばれてきて さらに10分経って 隣のお客さんは食後のお茶を飲んでいた。 カウンター越しに 女の店員さんが立っている。 「自分のこと、見えてないのかな?」 何て思いだした。初めて遭遇する状況に どう対処して…

  • あせり

    いったいいつになったら 規則正しい生活になるんだろう。月、火と8時に起床し 24時過ぎには眠れていたのに 今、この瞬間眠れずに起きている。 今日一日を眠気と回らない頭を抱えたまま 無駄に過ごすことになる。眠りが足りないと自分は 精神的にも肉体的にも 半分の人間になってしまう。いつのまにか 生活の一番大切な基本を忘れてしまった。 決まった時間に起き眠ることが 今は一番むずかしい。

  • 幻聴

    YouTubeで 猫の動画ばかり見ているせいか ミュートでも かすかに鳴き声が聞こえる。おそらく 何回もその動画を見て 鳴き声を覚えてしまったか 幻聴か。幻聴だとしても YouTubeの猫の鳴き声しか聞こえないから 病院には行かないでおこう。

  • 腰痛&ダイエット 4日目

    さっき体重を量ったが、 59.0kgと昨日より500g増えている。成人男性が一日に必要なカロリー 2200kcal 一食に約733kcal摂取できる。<朝食> グラノーラ 156kcal ヤクルトもどき 42kcal <昼食> 若鳥のから揚げ115g 283kcal <夕食> ご飯(茶碗半分) 117kcal さつま揚げ1枚 186 kcal 冷ややっこ4/1丁 59kcal <夕食後>ヨーグルト 59kcal ヤクルトもどき 42kcal ルイボスティー 0 アップルティー 0 グラノーラ 156kcal 菓子 130kcal 計 1230kcal<運動> ウォーキング5km その他もろもろ…

  • 腰痛&ダイエット

    朝起きるとすでに腰に痛みがあり、 くしゃみや咳でギックリいってしまいそうな そんな状態が続いている。 痛みに耐えかねて 整体や鍼灸院、自宅でのストレッチを試みたものの 一向に回復する兆しがみえず かなり遅いけれど、ダイエットをすることにした。<朝食> ・アイスコーヒー、パン(半分)、マーガリン ⇒グラノーラ(大豆とか入っている)コーヒーカップ3/1、牛乳。ヤクルト1本<昼食> ・素麺1.5束 200円以内で総菜(主に揚げ物) ⇒鳥のささ身揚げ 約150~200g 200円以内【運動】 ・ウォーキング 3~5㎞ 散歩や用事でどこかに出かけるも含む◎運動後は浴槽にほんの少し湯をため、浴室でサウナ。…

  • 眠るのが

    夜中になると眠気はやってくる。 眠気はくるのだけれど、 たまに眠るのが怖くなる時がある。ちゃんと眠れるだろうかといった不安ではなく、 目をつぶってから眠るまでの間や 意識がなくなるまでの宙ぶらりんな状態が怖い。 そういう感情が出た時は、 気を失う寸前まで眠気を我慢する。明日が来るのが怖いのか。

  • すぐばれる嘘

    甥「スパイファミリーって知ってる?」儂「あ、あれね、知ってる知ってる(知らない)」甥「アーニャとか・・・本当に知ってる?」儂「あれでしょ?やあ、僕アーニャって。ね?ね?」甥「・・・」

  • チューペットまたの名をチューチュー

    夏になると家の冷凍庫に必ずあって、 よく兄弟と取り合い喧嘩をした。 袋があるのに中身がなかった時のもやもやは 三振した助っ人よろしく膝で真っ二つに割って 晴らしたり。チューペット、棒アイス、チューチュー・・・ 業界の正式名称はポリエチレン詰清涼飲料とのこと。 地方によって呼び名が違うそうだ。 自分の地域はチューチュー。 ただし、同じ形状で液体のものは棒ジュースだった。昔はお尻に2cmくらいの突起があって、 最後、逆さにしてトントンしていたけど、今はついていない。 勘違いかもしれないが、若干小さくなったような気もする。 ただし、今は味のバリエーションが増えている。あれを格好良く食べる人を見たこと…

  • 歯を磨く順番

    昨日の夜、寝る前に 歯を磨く順番って固定化されてるのかもしれない、と 変なことを考えた。自分は右利きなので ①左下奥内側から手前→②左下奥歯の上から手前→③左下奥外側から手前→④右側も同様 ⑤右上の一番奥の歯の後ろ側→⑥右上奥歯外側から手前→⑦右上奥歯の上から手前→⑧右上奥歯内側から手前→⑨左も同様 最後にイ~して歯ブラシを縦に磨いて終わり。磨き方に正解はあるだろうが、磨く順番に正解はあるのか。 他の人はどんな風に歯磨きをしているのか。 気になる。たまに左手で磨くと口の中が血だらけになる。

  • 錠剤 その2

    朝、夕食後に錠剤を飲まなければならない。 歳をとれば、錠剤の一錠や二錠なぞざらなんである。 ただ、自分は錠剤を飲むのが苦手なのだ。 (詳細は当日記「錠剤」参照)しかし、飲まないわけにはいかない。 飲むと飲まないとでは心の落ち着き具合が違う。 飲むも地獄、飲まぬも地獄なのだ。朝食後、錠剤を口に含む。 下手をすると口が胃になりかねないので 素早く嚥下したいところだが、床に一錠落とした。一錠君は自ら意志があるかのように、コロコロとテーブル下へ。 すかさず屈むが、なにぶんテーブルは低く、暗い。 四つん這いになり、上半身を床につけ右腕を伸ばす。 かなりきつい。錠剤ごときに、クッ。 中指と人差し指の先で何…

  • ちいかわ

    郵便局でATMの順番を待っていると 一枚のポスターが掲示されていた。 「郵便局にちいかわが隠れているよ!みんな見つけてね!」 前のおじいさんは、振り込みに時間がかかっているし、 自分の後ろには人はいない。しかし、列を離れると誰かが 並びかねない。 でも、ちいかわを探したい。「どうかされましたか?」 局員さんが不審な動きをみせる男に声を掛ける。 「ちいかわ・・・探してます」 と言うわけにもいかず、歪んだ笑みと手を横に振って応える。 気まずい。やっと自分の順番が来た。 お金を降ろし、足早にその場を立ち去った。見た限り、ちいかわは見つけられなかった。

  • 胡麻ドレ

    先日、松のやに初めて行った。 入って早々、壁にぶち当たる。 ハイテク食券機である。 液晶のタッチパネル式でICカードも使えるしろもの。 一旦、店外へ退散。操作方法をこっそり覗いて学習、かつ注文する品を決める。 ちょうど昼時で食券機の前に列が出来ている。あらかじめ注文を 決めておけっ、ということなのだ。 何とか食券を購入。番号を呼ばれ、自らお盆を取りに行くスタイルらしい。 昼時ということもあり、なかなか番号が呼ばれない。 いつまで「まつのや」ら。番号が呼ばれ、ロースかつ定食をキープした席へ運ぶ。 無職なのに定食とはこれ如何に。いつもどおり付け合わせのレタスを食すため、 あれをかけようとしたが、な…

  • 方言 憑依

    電話や会話をしてる時、 不意にイントネーションがおかしくなる瞬間がある。 自分は特に大阪、沖縄、九州南部の霊が憑依する頻度が高い。言い直せばいいものをそのまま興に乗って 「~~やないですか」 などと、誤解を招きかねない余計な語尾を付け加えてしまったり。 こういう質なんである。 でも大丈夫。 みんな大人だから突っ込まない。定規なしでカッターで紙がまっすぐに切れたような そういった気持ちよさ。 分かりにくい。

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