父の遺書の中に、こんな1文がありました。 「つまちょの1番綺麗な時期を この目で見られなかった事が とても残念です。」 つまちょ、当時27歳。 父の思う、1番綺麗な時期は 20代前半とかなのかな?? でも正直、思いました。 「これから1番綺麗な時期、 1番幸せな時期がきっと来るのに どうして待っていてくれなかったの?」 1番綺麗な時期とは 父親的には、いつの事だったのでしょう…? 結婚する姿が、 もう見られないと思ったんでしょうか? 兄に精神障害があるので、 私が結婚することは難しいと 思ったのかもしれません。 いろんな事情はあれど、 私は父が亡くなって1ヶ月半後に出会った人と 半年後に婚約し…
「父が亡くなりまして…」 「お気の毒に…ご病気だったんですか??」 このような会話で私はいつも 「はい」と答えてしまいます。 理由は、 自殺で亡くなったことを言いたくないから。 日本の自殺者の人数から考えると、 身近にも自死遺族がいてもおかしくないのです。 いえ、もっと言うと 居るはずなのです。 ではなぜ、自死遺族の存在を、知らず 周囲で見かけないのでしょうか? 理由はひとつ。 自死遺族の方々は、死因が自殺であることを 隠したいから。 なぜ、家族が自殺した事を隠したいのか その理由を分析してみます。 ①可哀想だと思われる あるあるかもしれませんが 家族が亡くなったと言われれば気の毒に思いますよ…
私が自死遺族になる前。 父が自殺する前。 私にとって「自殺」は、全然 身近な物ではありませんでした。 知り合いや親戚に、自殺した人は居なかったし 「自殺はしてはいけないこと」 という日本の教え?を受けていたので、 弱い人が自殺する 悪い人が自殺する という暗黙のルールみたいな物が 自分の中にありました。 自殺した本人に対して どうしてもう少し頑張れなかったんだろう? どうして頂いた命を大切にできないんだろう? という考えもありました。 自殺してしまった本人に対しての気持ちはあっても、 その家族がどのように感じているかなんて、 想像した事もありませんでした。 では、自殺は弱い人がするのでしょうか…
父の死後、 助けられた歌があります。 B’zさんの TINY DROPSという歌です。 当時の職場の上司(B’zファン)が 同じくご兄弟を自死で亡くされた遺族の方で、 この曲に助けられたから聞いてみると良いよ。 とのことで。 私はB’zはOCEANぐらいしか知らなかったのですが この曲は歌詞がとても良くて 心に響きました。 会えないのはつらいけれど それは変えられないこと 最後には僕も行くから その日までのさよなら 旅を終え生まれた場所に 戻るあなたに手を振ろう 精一杯に手を振るよ そうか。 父は、旅を終えたのか。 生まれた場所に戻っただけなのか。と 少し心が納得出来たようなきがするんです。 …
過去の事や、自殺した当時のことを書く前に 現在の私の暮らしや、思いを少し書きます。 現在、私は結婚して、夫と2人で暮らしています。 父が亡くなった1か月半後に出会った夫なので 父に紹介する事は出来ませんでした。 先日、夫に聞いてみた。 「もし、私のパパに会えるなら、 何を話したい??」 夫はしばらく考えた末、 (私にとっては)意外な事を答えました。 「なんて事してくれたんだ、と 怒ると思う」 と。 滅多に怒らない夫なので正直意外でした。 でも、 私が心から傷ついて、そして 自分を責め続けた日々を知っていて 支えてくれた夫にしてみれば 当然なのかもしれません。 私ももし、、、大切な人の家族が自殺…
こんにちは。 自己紹介といっても、自死遺族です、くらいしかないので(笑) ます、自死遺族になる前の私の話をします。 私は三人兄弟の末っ子という立場で産まれました。 父は当時、東京大学を卒業後 海外の専門分野の大学院を卒業したばかり。 その海外で姉と兄が生まれ、帰国後すぐに私が生まれました。 父は、真面目で冗談が通じない、 プライドが高くて仕事ができる、 そんな人。 趣味は電車の時刻表(笑)というか数字。 恐ろしい程に記憶力がある人でした。 これは兄にまるまる受け継がれてます。 父はとてもとても仕事が忙しく、 たまに休日に遊んでもらったくらいの記憶しかない。 母は父の真逆のような人で、 明るくプ…
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