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2022/07/27

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  • 「消滅世界/村田沙耶香著」を読んで、家族を作る意味や子孫を残す意味を考えさせられた。

    「コンビニ人間」で芥川賞を受賞した村田沙耶香さんの描くディストピア小説が大好きです。未読だった「消滅世界」を図書館で発見し、早速読んでみたら面白くて止まらない! ここ3日間は村田ワールドの住人になっておりました。 消滅世界 (河出文庫) [ 村田 沙耶香 ] 夫婦間での性行為が「近親相姦」という禁忌になっている世界 主人公の雨音は父と母がセックスをして産まれた。今いる私たちの世界ならなんの不思議もない、「自然」なことだ。 しかし、小説の中の世界は違う。戦争で男性が減ったことで人工授精の研究が進んだことで、人々は皆人工授精で妊娠・出産をしているのだ。 「昔」のように自然妊娠する人はほとんどいない…

  • ディズニーキャストって本当に人間なのか?と思ったことがある人へ|ディズニーキャストざわざわ日記

    ディズニーアニメを観て育った私としては夢の国はアニメの世界に入り込める場所で、散歩するだけでも楽しい。ディズニーピクサーが好きなので、東京ディズニーシーにあるトイストーリーマニアのスタンバイエリアに初めて入った時は、大興奮だった。自分がおもちゃになってアンディの部屋にいるような感覚になれるのだ。 大人になってから夢の国に行くと、キャストさんの対応には本当に神がかっていると感じる。アルバイトで接客をいくつか経験したが、嫌味なお客さんは必ずいる。私は顔にすぐ出るタイプなので、嫌な客にはブスっとする。書店で働いていた時には「鈍臭えな!」と暴言を吐かれたこともある。本が好きだから書店で働くのは夢だった…

  • 世にも奇妙な短編集【生命式】を読んで、母の死に直面した自分を思い出す。

    お葬式には参列したことがあるだろうか。私は結構早くから参列した記憶がある。 かすかに覚えているのは、母方の祖父のお葬式。多分、小学1年生とかそのくらいの頃だった。 その後、中学生の頃に母方の祖母が亡くなった。ちょうどクリスマスの時期だったけど、バタバタしていてクリスマスどころではなかった記憶がある。親戚の誰かが気を利かせてケーキを買ってきてくれたのをかすかに覚えている。 祖母は安らかに眠っていた。本当に眠っているだけのようで、死んでいるようには見えなかった。祖父の時は記憶が曖昧だったので、祖母の入っている棺を見て、はじめて「死」を肌で感じた出来事だった。 そして数十年後、今度は母が亡くなった。…

  • 青春小説と侮るなかれ!主人公の復讐方法がとんでもなかった件|ひらいて(綿矢りさ)

    子供の頃から青春小説はあまり読んでこなかったのですが、昨年映画化された本作の予告映像を観て興味津々。 ふんわりしたイラストの表紙からは想像もつかないくらい、えぐい内容です。さすが綿矢りさ。爽やかな青春小説は書かないのね。 ひらいて(新潮文庫)【電子書籍】[ 綿矢りさ ] あらすじ 華やかでモテる女子高生・愛が惹かれた相手は、哀しい眼をした地味男子。自分だけが彼の魅力に気づいているはずだったのに、手紙をやりとりする女の子がいたなんて。思い通りにならない恋にもがく愛は、予想外の行動に走るーー。身勝手にあたりをなぎ倒し、傷つけ、そして傷ついて。芥川賞受賞作『蹴りたい背中』以来、著者が久しぶりに高校生…

  • 何者|内定出ないと焦るよね…就活していた頃を思い出す

    朝井リョウの直木賞受賞作「何者」を読了しました。 大学生の就職活動がテーマ。これは就活を経験した人にはグサグサ刺さるのでは…。かくいう私もグサグサ刺さりました。 この作品、ちょうど一年前にアマゾンプライムビデオで映画を観ました。映画が面白かったので原作を読んでみたいなぁと思っていて、やっと読めました( ^^ ) 何者 (新潮文庫) [ 朝井 リョウ ] あらすじ 就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたからーー。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まる…

  • 読んだ後にタイトルの意味が分かった!|敗者の告白

    前回に引き続き、今回もミステリーをご紹介します。 読んだのは、深木章子さんの「敗者の告白」。著者の方は東大卒の元弁護士!60歳で文壇デビューしたそうです。 そんな経験豊富な著者が綴った「敗者の告白」は、山梨の豪華な別荘で妻子が転落死をするという事件から始まります。容疑者は夫。 亡くなる前に妻は一度だけ取材を受けたことのある雑誌の編集者に“自身の罪”を告白するとともに、「夫に殺される」という旨のメールを送っていました。それが決め手となり、夫は逮捕され起訴されます。 しかし、ある一通のメールが見つかったことにより状況は一変。その後にも別荘の隣人である溝口夫妻の証言などの関係者の証言により“妻の本性…

  • 実際にありそうな設定にゾクゾク…。娘が転落死したのは事故なのか?それとも…|罪の余白

    読んだ後に、イヤ〜な気持ちになる「イヤミス」は好きですか? 私は大好きです!!( ´ ▽ ` ) 昨年から芦沢央のイヤミスワールドにどっぷり浸かり、ハマってしまいました。 今回はそんな芦沢央のデビュー作「罪の余白」をレビューします。 罪の余白 (角川文庫) [ 芦沢 央 ] 学校で転落死した娘を、知ろうとする父が行き着いた驚愕の真実とは-- 高校のベランダから転落した加奈の死を、父親の安藤は受け止められずにいた。娘はなぜ死んだのか。自分を責める日々を送る安藤の前に現れた、加奈のクラスメートの協力で、娘の悩みを知った安藤は。(「罪の余白」 芦沢 央[角川文庫] - KADOKAWAより引用) 芦…

  • 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ|疲れた現代人にこそ読んでほしいサプリメント詩集|永遠の詩02

    7月最後に読んだ本は、茨木のり子さんの詩集です。 詩集は初めて読んだのですが、「自分の感受性くらい」という詩を読んでボロボロ泣いてしまいました。 悲しいわけではなくて、茨城のり子さんに一喝された気がして元気がもらえたんです。それが嬉しくて泣いてしまったっていう。 永遠の詩02 茨木のり子【電子書籍】[ 茨木のり子 ] パワフルな詩。だけど熱苦しくない。 読み終えて感じたのは、良い本を読んだな!っていう達成感でした。短い文章の中に込められた想いがとても分かりやすい言葉で紡がれている。詩を読む初心者の私がすっかり詩の魅力に取り憑かれてしまいました。 茨城のり子さんの詩は悲壮感がなくて元気をもらえる…

  • 雪国|多くを語らないからこその面白さ。

    夏って名作を読みたくなりませんか? おそらく読書感想文の影響だと思いますが、大人になった今でも夏が来ると一冊は読みたくなる衝動に駆られます。 そんな衝動に駆られて読んだのが、川端康成の「雪国」。 雪国 (角川文庫) [ 川端 康成 ] 言わずと知れた日本の名作!お恥ずかしいですが初めて読みました。文豪作品って難しいイメージがあって中々読む気になれないのが多いというか。←言い訳 お堅いイメージのあった雪国ですが、全然!文体もすごく読みやすいし、ページ数も200ページ弱なのでサクッと読めます。 ただし、サクッと読めるからこそ「結局何だったの?」となりがちなのが純文学。 私は純文学作品が好きですが、…

  • むらさきのスカートの女|彼女は本当に「変な人」なのか?

    (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q []).push(arguments)}; c.getElementById(a) (d=c.createElement(f),d.src=g, d.id=a,e=c.getElementsByTagName("body")[0],e.appendChild(d))}) …

  • はじめまして!自己紹介

    はじめまして。 普段はTwitterに読了した本の感想をツイートしていますが、 もっといっぱい語りたい! と思う本がたくさんあって、ブログを始めることにしました。 簡単に自己紹介を! 好きな本のジャンルは、 ・純文学 ・ミステリー ・グルメ小説 ・エッセイ 好きな作家さんは、 ・綿矢りさ ・島本理生 ・村田沙耶香 ・今村夏子 ・西加奈子 ・川上弘美 ・北大路公子 ・伊坂幸太郎 女性作家さんの本を読むことが多いです。 特に綿矢りさ、西加奈子さんが大好きです( ^^ ) ハマっているのは、今村夏子さん。 読んでいる時に感じる違和感、ざわざわする感じが癖になります(笑) それから、暮らしに関するブロ…

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