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再発難治性リンパ腫闘病記 https://dlbcl.blog.fc2.com/

再発難治性リンパ腫の闘病記。抗がん剤治療抵抗性のタイプで、臍帯血移植を行うも再発。 2022年4月新たな治療としてCAR-T治療を受けました。

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2022/06/24

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  • ブリッジング療法(ポラツズマブ+ベンダムスチン+リツキサン)

    2022年2月、CAR-T治療(ブレヤンジ)までの繋ぎとして、抗がん剤治療を受けました。pola-BR療法で治療しました。ポラツズマブ(ポライビー)ベンダムスチン(トレアキシン)リツキシマブ(リツキサン)ポラツズマブ・・・B細胞の表面に発現しているCD79b抗体と呼ばれるたんぱく質をターゲットとした分子標的薬と、MMAEと呼ばれる抗がん剤を結合させた薬。がん化したB細胞のCD79b抗体を見つけ出し、結合して細胞内に入り込み、...

  • CAR-T治療への道のり

    肺局所放射線治療(2回目)からの続きになります。過去の治療経過を振り返るこのカテゴリも、終盤に差し掛かってきました。ここからは以前のブログにも少し取り上げた、CAR-T治療に至るまでの経緯をもう少し詳しく触れてみたいと思います。局所放射線治療で消えたと思っていた肺の病変が再発し、2回目の肺の局所放射線治療を行い、その治療評価のPET検査を2021年12月22日に受けました。結果は再発でした。放射線を照射し...

  • 近況

    ご無沙汰しております。更新が滞ってしまいました。ブログが少々ネタ切れ気味になってきております(汗)。過去の治療経過についても近々取り上げる予定です。体調の方は良好です。現在一ヵ月に一回大学病院に行き、診察を受けてます。血球の値、腫瘍マーカーともに問題なしです。先月僕が受けたCAR-T治療の座談会に参加しました。これは患者と主治医の先生等が参加した、今までの治療やCAR-T治療についてのインタビューのようなも...

  • CAR-T治療半年、治療後の血球の推移

    CAR-T療法(ブレヤンジ)を行ってから半年が経ちました。ここで半年間の血球の推移についてまとめてみたいと思います。白血球の推移単位(10*3/μL)前処置の抗がん剤治療の影響で、入院中は低い値で推移しているが、退院する頃には正常値に戻っている。退院してからは増減を繰り返している。入院中退院後通して白血球に占めるリンパ球の割合が少ない傾向にある。ヘモグロビンの推移単位(g/dL)入院中は若干低い値だが、退院後は正...

  • 肺局所放射線治療(2回目)

    強度変調放射線治療により、頸部の病変も全部消えました。これですべての病変が消えたと思っていましたが、2021年7月28日の治療効果判定のPET検査で、肺(左肺舌区縦隔側)に病変らしきものが出現していました。2カ月後にもう一回PET検査を受けましたが、同じ場所に存在し、集積が若干強くなっていました。問題なのが、以前病変があり、局所放射線治療を既にしているところとほぼ同じ場所に病変が出現していたことです(2...

  • 頸部局所放射線治療(強度変調放射線治療)

    腹部大動脈の病変は全部消失し、残った頸部~鎖骨上の病変も局所放射線治療で対処することになりました。が、頸部の病変は今までとは違うやり方で治療します。強度変調放射線治療(IMRT)です。強度変調放射線治療とは・・・通常の外部照射では、照射範囲内の放射線量は一定である。しかしいびつな形の腫瘍、近接していても散らばっている場合などは、正常組織にまで影響を与えるため、合併症のリスクがあり、局所制御に必要な線量...

  • 腹部大動脈局所放射線治療

    R-GCD療法1クール目終了後のPET検査では、病変がほとんど消失していました。2クール目からは抗がん剤の量を減らして、外来で治療を継続していくことになりました。薬の量を減らしたので、2クール目以降はさほど血球の減少などの副作用は長引きませんでした。最終クールの4クール目終了後の2021年3月17日、治療評価のPET検査を受けました。PET検査の画像結果はまたしても再発でした。分かりやすいように病変の部分を赤い...

  • 類白血病反応

    R-GCD療法治療中に、非常に珍しい反応?を経験したので取り上げたいと思います。類白血病反応とは・・・白血病以外の何らかの基礎疾患に対する二次的な反応として、末梢血所見が白血病に類似した状態になること。つまり何らかの原因により、白血病ではないのに、血液検査で白血病に似た所見が得られることを言います。原因としては、悪性腫瘍、感染症、薬剤、抗がん剤治療からの造血回復期の患者(G-CSF製剤の使用)などが考えられ...

  • R-GCD療法

    イリノテカン再発後、先生から新しい抗がん剤治療を提案されました。僕も副作用が辛い割に効果の低い治療は嫌だったので、新しい治療を試すことになりました。R-GCD療法です。R・・・リツキサン(リツキシマブ)G・・・ゲムシタビン(ジェムザール)C・・・カルボプラチンD・・・デキサメタゾン(ステロイド)ジェムザールは2013年、再発難治性リンパ腫への適応が承認されました。効果が比較的高く、副作用が少ないとされてい...

  • イリノテカン(2回目)、今後の治療方針(2020年当時)

    ※この記事で書く出来事は2020年当時のものです。CAR-T治療を行う2年前です。局所放射線治療で前縦隔の腫瘍は全部消えましたが、治療評価のPET検査で左頸部、鎖骨上、腹部大動脈に新たな病変ができていました。自覚症状としては、左の首や鎖骨周辺を触った時、弾力性のある痛みのない塊のようなものに触れたことです。先生から病変が二カ所以上に散らばっているので局所放射線治療は難しい、と抗がん剤治療を勧められました。...

  • 前縦隔局所放射線治療

    悪性リンパ腫の治療経過に話を戻します。2017年12月、イリノテカンが奏功して完全寛解になった後、リンパ腫のほうは長い間落ち着いた状態を保っていました。途中肺の局所放射線治療を挟みましたが、一年以上入院することもなく、無治療の時期が続きました。再発の不安は常にありましたが、病気をあまり気にすることのない生活が出来ていました。しかし大腿骨頭壊死の手術があった2019年4月頃から、腫瘍マーカーの可溶性...

  • 左大腿骨弯曲内反骨切り術

    大腿骨頭壊死は骨切り術で治療していくことになり、手術説明や入院の調整など進んでいきました。しかしその頃、歩く際の足の痛みがだんだん引いてきていることに気づきました。病気がわかった時から松葉杖を借りて、足をかばいながら生活していたのですが、そのおかげか痛みが軽減され、スタスタ歩けるようになっていました。手術が決まった段階だったので悩みましたが、骨切り術は時期を逃さないことが重要とのことだったので、手...

  • 特発性大腿骨頭壊死症②

    大腿骨頭壊死症の手術療法は、大きく分けて人工股関節か骨切り術になります。この他にも血管柄付き骨移植術、骨穿孔術などがありますが、いずれもエビデンスは確立されていません。ここではそれぞれ両者の手術療法のメリット、デメリットについて取り上げたいと思います。人工股関節のメリット・手術後の回復が早い。・除痛効果に優れる。人工股関節のデメリット・耐久性の問題があり、将来的に再置換術が必要になる場合がある。・...

  • CAR-T療法の治療評価

    今日CAR-T療法後の治療評価として、ペット検査を受けてきました。結果は完全寛解(CMR)でした。肺や心臓付近のリンパ節に異常集積は見つかりませんでした。前回のペット検査はCAR-T治療の直前の3月30日だったのですが、集積の低下を維持できているということです。(活動している病変が現時点でないということです)これはCAR-T治療薬の「ブレヤンジ」の効果が、しっかり発揮できているということになります。CAR-T細胞は一回...

  • 特発性大腿骨頭壊死症①

    臍帯血移植から2年余り経った時、治療で使用していたステロイドが原因と思われる大腿骨頭壊死症を発症しました。今回からこの病気の症状、治療、手術、術後の経過について取り上げたいと思います。始まりは2018年12月、自転車を漕いでいた時、左股関節の内側に痛みを自覚するようになりました。痛みが継続したため、血液内科の先生に相談して、年明け初の診察でレントゲンを撮ってもらいましたが異常は見つかりませんでした...

  • 局所放射線治療について

    放射線治療は手術、抗がん剤に並ぶがん三大治療の一つです。放射線治療はがん治療のなかで最も歴史のある治療で、抗がん剤が開発される前から行われていた治療です。主に同種移植の前処置治療として行われる全身放射線治療と、がんの局所制御を目的とした局所放射線治療があります。自分は局所放射線治療を今まで5回行いました。部位は肺(2回)、前縦隔、腹部、頸部です。全て外部放射で、リニアック(放射線治療用のX線を発生...

  • リツキサン+イリノテカン療法

    心筋炎後の経過は順調に進み、2017年5月26日退院しました。免疫抑制剤とステロイドの量は大幅に増えましたが、日常生活は全く問題ありませんでした。肝心のリンパ腫の症状も特になく、ここまでドラスティックな反応が出たのであれば、さすがに病気が駆逐されているのではないかと先生も僕も淡い期待を抱いてました。そう思いながら9月4日ペット検査を受けましたが、結果はまさかの再発でした・・・。どうやら心筋炎になっ...

  • 心筋炎になるまでの経緯

    劇症型心筋炎になった原因については、正確にはよく分かっていません。というのも先生の間でも見解が分かれているからです。循環器科の先生は、ウイルス感染による心筋炎だろうとのことでしたが、血液内科の先生は、移植後の慢性GVHDによるものだということでした。たしかにGVHDで心筋炎になることは、極めて稀ですがあるそうです。でもなぜ僕が発症したのかよく分かりません。自分の病変が心臓のすぐ近くにあったのも関係している...

  • 心筋炎の治療

    心筋炎はいかに急性期を乗り切れるかが重要です。急性期を乗り越えれば、予後は良い疾患です。基本的に対症療法が中心で、入院した上で安静にして、利尿剤などの点滴を使用します。僕のような劇症型で、心原性ショックを生じた場合ECMO(体外式膜型人工肺)IABP(大動脈内バルーンパンピング)を心保護目的で使います。ECMO(エクモ)・・・体外式膜型人工肺の略。患者が重症の肺炎や心筋炎などで、十分な心肺の機能を失った場合、...

  • 劇症型心筋炎になったときの話②

    心筋炎の前兆の症状は、倦怠感、めまい、失神、発熱でした。特にめまい、失神は強烈で、目の前が真っ暗になるような、立っていられないような感覚でした。普段こういった症状は出ないので、大学病院に電話して、主治医の先生に診てもらいました。普段絶対出ないような症状が出たら、まず重大な病気を疑いましょう!その時の血液検査の結果です(2017年4月16日)CRP、AST、LDHの値が上昇しています。ここで注目したいのがAST...

  • 劇症型心筋炎になったときの話①

    2017年4月、移植から7カ月後、突如劇症型心筋炎を発症しました。まず心筋炎に触れる前に、心臓の働きについて抑えておきたいと思います。心臓は心筋という特別な筋肉でできている。血液を身体中に行き渡らせるポンプの役割を果たす、生命維持に欠かせない臓器。心臓は刺激伝導系により、興奮→収縮→拡張(弛緩)を繰り返す。この一連の流れを拍動と呼ぶ。https://osaka-heart.jp/patient/cardiovascular-disease/arrhythmia/a...

  • ステロイドの副作用

    臍帯血移植(2016年9月)後、2019年7月までGVHD予防、免疫抑制目的でステロイド薬(プレドニン)の服用を続けました。実際経験した副作用について取り上げます。1.ムーンフェイス顔、首、肩、お腹などに脂肪がつきやすくなります。特に顔がアンパンマンのようになりました。ステロイドが減薬されていくと改善しましたが、今も顔が多少丸っこく、元に戻れていません。2.骨粗鬆症骨密度が下がり、骨がもろくなります。...

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