前のブログにも書いたけど、「普通」の設定で、「よくある」恋愛の作品は経験がないのであまり面白がれない。 どんな作品の根底にもある、恋愛、家族の形が変わっている、江國香織の『きらきらひかる』はまさに自分向けの作品。 男の恋人がいる夫・睦月とアルコールに溺れヒステリックな妻・笑子の夫婦の物語。 睦月は、ご多分に漏れず笑子の家族から冷ややかな目で見られるけど、笑子自身は睦月とただ「ずっとこのままでいられること」を願っている。 むしろ、睦月たち(=ゲイ)を群れから外れて暮らす美しい銀のライオンにたとえているし、睦月の恋人・紺とも仲良くしている。 ここまで来ると睦月と笑子(だけ)が結婚していることや睦月…