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文明の十字路でひそやかに暮らす https://mnamura.hatenablog.com/

中央アジア・ウズベキスタンのテルメズ国立大学で働いた日々の記録です。 アレクサンドロス大王はここまで遠征し、玄奘三蔵法師はインドに行く途中に通過しました。そのような歴史を感じながらこの国の社会、人々について気づいたことを書いていきたいです。

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2022/05/10

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  • 2年半ぶりのテルメズ遺跡めぐり(3)

    4月23日(土)(前回から続く) 18:00ごろからホテルのロビーで待つが、誰も来ず。19:20ごろ、学生のFさんから電話があってようやく迎えに来てもらえるかと待っていると、Iさんが来る。そして車でAさんが来て、3人で夕食することになる。Fさんがどうなったのかはよく分からなかった。長くテルメズにいれば、いつかこのあたりの事情も察せるようになるのだろうか。 どこのレストランにするか決めるのに、静かなところと踊れるところがどちらがいいかと聞かれる。個人的には静かなところがいいが、一般的にウズベクのレストランはうるさくても踊れるところがサービスがいいと考えられているので、踊れるほうと答えた。 行った…

  • 2年半ぶりのテルメズ遺跡めぐり(2)

    4月23日(土)(前回から続く) ファヤズテパの次は同じく仏教遺跡のカラテパを見学。この遺跡はかつて軍の管理区域内にあったために事前に申請して許可をもらわないと立ち入ることができなかったが、2019年ごろからはそのような制限がなくなり、今はファヤズテパからつながる道路を通ってカラテパに自由に行くことができる。私自身は2019年9月にやっと見学することができたのだった。両遺跡は近く、車なら2、3分の距離だ。 カラテパは1~2世紀に創建されたとされる仏教遺跡(南北420m、東西250m)で、いくつもの建物が組み合わさって建造されているため「僧院コンプレックス(複合群、建築群)」と呼ばれている。 1…

  • 2年半ぶりのテルメズ遺跡めぐり(1)

    4月23日(土) この日ももし大学に行く必要があればと思って予定を空けていたが、結局大学に出ることはなく、S先生の講座の人たちがテルメズの遺跡を案内してくれた。 きのうは慌ただしくて余裕がなかったがひと晩寝てやっと、泊まっているホテルの様子を落ち着いて観察できた。このホテル「スルホン」はソ連時代からのホテルで、エレベーターはソ連式。旧ソ連の国々の文化・歴史を日本の読者に紹介した加藤九祚(きゅうぞう)の本『シルクロード文明の旅』には、氏が1991年5月にユネスコのシルクロード調査団の一員としてテルメズを訪問したとき、このホテルに泊まったという記述がある。 スルホンホテル スルホンホテルの食堂・ロ…

  • アフガン国境行き夜行列車(4)

    4月22日(金)(前回から続く) 大学見学が終わって16時ごろふたたびAさんに車でホテルに送ってもらう。部屋に入りひとまずシャワーを浴びて落ち着く。そういえば今日は夜行列車でテルメズに着いてそのまま大学を訪れたのだった。 ここに来るまであまり良く考えていなかったのだがテルメズはタシケントより暑い。日差しがタシケントより強く感じられる。そもそもウズベキスタン自体暑く日差しが強い地域なのだが、テルメズはそのウズベキスタンの中でも「一番暑い町」と言われているらしい。元来暑さが苦手で、冷涼なロシア、モンゴルと渡り歩いてきた自分は7年前、ウズベキスタンに住み始めてみて、来る国を間違ったと気付いたが今回は…

  • アフガン国境行き夜行列車(3)

    4月22日(金)(前回から続く) S先生はさすがに忙しいと見えて昼食後は足早に立ち去られた。その後はS先生に指示された学生が大学構内の案内を私にしてくれることに。 まずは図書館へ。3階建ての真新しい建物(改装しただけかもしれない)だった。それぞれのフロアを案内されるが開架されている本は教科書のようなものばかりで、日本の大学図書館に並んでいるような専門書は見当たらない。もちろん閉架になっている本もたくさんあるのだろう。ただ、どのフロアの司書の人たちも一様にその開架されている本を熱心に紹介してくれたということは、これらの本が中心なのかもしれない。 続いて寮を案内されるが女子寮。困惑しながらも見せて…

  • アフガン国境行き夜行列車(2)

    4月22日(金)(前回から続く) ホテルにチェックインし部屋に荷物置くとすぐ、Aさんがふたたび車で大学に連れて行ってくれる。ホテルからテルメズ国立大学は車だと5分ほど。とても近い。 最初に講座長のS先生の部屋に行って挨拶。部屋に入る前に、テルメズでの考古学調査で旧知のZ先生に声を掛けられる。その後、講座室で講座の先生たちに紹介される。S先生から大げさに紹介されむず痒いが、私のようなどこの馬の骨とも知れぬ者を大学で受け入れてもらうためにはいろいろ「話を盛ら」ないといけないだろうことは分かるので大人しく座っていた。 紹介が終わった後、ひとりの中年の先生が近づいてきてお前は煙草を吸うのかと私に質問し…

  • アフガン国境行き夜行列車(1)

    中央アジア、ウズベキスタンの首都タシケントから4泊5日で、同国南部に位置するテルメズ市に行ってきました。なぜテルメズに行くことにしたのか、テルメズとはどういうところかといった説明はこれからおいおい書いていきます。まずは今回のテルメズ行きについて書いてみました。 ************ 4月21日(木)テルメズ行き夜行列車は夕方7時25分、タシケント《南》駅発。本当は翌朝の飛行機で行くつもりだったがすでに満席だったのか、航空会社のサイトでその便が出てこなかったため、前日から夜行列車で行くことにしたのだった。 1時間前には駅に着いておこうと18時過ぎに自宅のアパートを出た。駅に着いて、乗車前に夕…

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