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  • 『サマーウォーズ』(2009年 日本)

    画像:リンクより 「人は力」ですね。細田守監督の大家族アクション。 ご無沙汰しております…。 W杯が面白すぎて早朝はサッカー優先になっておりまして、映画はお休みしていたんですが、久しぶりに映画を。 今朝の1日1映画は『サマーウォーズ』(2009年 日本)を鑑賞。 数学が得意だが気弱な高校2年生の健二は、憧れの先輩・夏希に頼まれ、夏休みの間、彼女の実家で夏希のフィアンセとして過ごすことに。 そんな時、健二はネット上の仮想空間OZで起きた事件に巻き込まれ、その影響が現実世界にも波及。夏希の一家ともども、世界の危機に立ち向かう。 「時をかける少女」の細田守監督が、同作に続いて脚本・奥寺佐渡子、キャラ…

  • 旅をしてきました。

    いつもご覧いただきありがとうございます。 しばらく更新してなかったんですが、4年ぶりに東京に行っておりました。 今回の東京も相変わらず映画ゆかりの地やブラタモリ的名跡、友人と新宿ゴールデン街、ワールドワイドなライブ、とある映像撮影などなど、濃い旅で。 広島市内にもドリミネーションというイルミネーションがあって綺麗ですが、六本木ヒルズのけやき坂のイルミネーションには見惚れてしまいますね。 その美しさがこのスマホ写真では伝わりきれないのが残念。 また旅日記はおいおいアップしたいと思います。 ワールドカップ、ご覧になっていますか? ついつい夜中や朝方まで見てしまい、朝早く起きれない感じになっているの…

  • 竹原市(広島県)映画ゆかりの地&ロケ地めぐり+αの旅 その3

    いつもご覧いただきありがとうございます。竹原の旅、その3、最終章でございますー。その1、その2(過去記事)はこちら↓ katori-nu100.hatenablog.com katori-nu100.hatenablog.com 最後は「交通」です。往路は芸陽バスの高速路線バス「かぐや姫号」を使用。1時間30分の旅で、アッという間に着いたのですが、帰りも一緒では面白くないなぁと、一度乗ってみたかった観光列車に乗ることに!その名も観光列車「etSETOra(エトセトラ)」です。 まずは竹原駅へ。公共交通ではバスを利用する人が多く、道の駅はにぎわっているんですが、駅には人がまばら。売店もコロナの影…

  • 『夕映え少女』(2007年 日本)

    画像:リンクより 文豪・川端康成の短編集が原作。濱口竜介監督が学生時代に助監督を務めた作品。 今朝の1日1映画は『夕映え少女』(2007年 日本)を鑑賞。 大学の実験室でアルコール爆発事故が起こり、恋人の博士を目の前で亡くした女助手は1人で生きていくことを決意する(「イタリアの歌」)。 咲子は自分の許婚である武を静子に譲ろうとするが、嫉妬心にさいなまれてしまう(「むすめごころ」)など。 文豪・川端康成の短篇集より選りすぐった「イタリアの歌」「むすめごころ」「浅草の姉妹」「夕映え少女」を、北野武や黒沢清らが講師を務める東京藝術大学大学院映像研究科の生徒によって映画化。 2008年2月にユーロスペ…

  • 『賭はなされた』(1947年 フランス)

    画像:リンクより ジャン=ポール・サルトルがシナリオを描いた幻想エンターテインメントドラマ 今朝の1日1映画は『賭はなされた』(1947年 フランス)を鑑賞。 革命運動で死んだ青年ピエール(マルセル・パリエロ)と、財産乗っ取りの陰謀にかかって殺された女性(ミシュリーヌ・プレール)が、死後の世界の入口で出会った。 二人はお互いに愛情を感じ、24時間だけ死の猶予を貰って生き返る。時間内にお互いが結ばれれば、そのまま寿命まで生き延びられるというのだが……。 ジャン=ポール・サルトルがシナリオ、ジャン・ドラノワが監督した幻想ドラマです。 これは面白いですね~。 いろんな要素が盛り込んである。 まず、サ…

  • 『長崎の歌は忘れじ』(1952年 日本)広島国際平和映画祭2022

    田坂具隆監督の被爆体験から構想された作品ちらっと映画祭の様子も 今日の1日1映画は『長崎の歌は忘れじ』(1952年 日本)を鑑賞。 1945年8月。 新鋭のアメリカ人作曲家、ヘンリー・グレイ(アーリングトン・ロールマン)は、ハワイの日本人捕虜収容所で瀕死の日本兵から未完の楽譜を託され、その完成を約束する。 終戦後、日本兵の故郷である長崎に赴くヘンリーだったが、遺族の行方はようとして知れなかった。 そんなある日、ヘンリーが弾く例の未完曲を聴いたホテルマンの牧原桃子(久我美子)は、その曲が出征したまま帰らない義兄・佐伯道信の曲だと気づく。 桃子の姉、道信の妻である綾子(京マチ子)は長崎の原爆が原因…

  • 竹原市(広島県)映画ゆかりの地&ロケ地めぐり+αの旅 その2

    いつもご覧いただきありがとうございます。映画ゆかりの地&ロケ地めぐり in 竹原の続きです。 その1の記事はこちら↓katori-nu100.hatenablog.com 今回は+αの旅ということで「食」。やはり旅は美味しいもの抜きでは語れないですよねぇ。というわけで、竹原名物を食してまいりました。 こちらの「味いろいろ ますや」さんにその竹原名物があると聞きまして。しかもその名物は「予約」しないと食べられない!事前に予約して伺いました。場所は竹原駅の近く。当日12:00に小上がりへ。食べログはこちら↓ tabelog.com じゃーん!こちらが要予約の竹原名物「魚飯(ぎょはん)」でございます…

  • 『ホモサピエンスの涙』(2019年 スウェーデン・ドイツ・ノルウェー合作)

    画像:リンクより 第76回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)。絵画のような33の短いドラマから歴史や人生が見えてくる。 今朝の1日1映画は『ホモサピエンスの涙』(2019年 スウェーデン・ドイツ・ノルウェー合作)を鑑賞。 この世に絶望し、信じるものを失った牧師。 戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル…悲しみは永遠のように感じられるが、長くは続かない。 これから愛に出会う青年。 陽気な音楽にあわせて踊るティーンエイジャー…幸せはほんの一瞬でも、永遠に心に残り続ける―。 『散歩する惑星』『さよなら、人類』などのロイ・アンダーソンが監督を務めた異色のドラマ。 年齢も性別も時代も違う人…

  • 『 踊る大紐育(ニューヨーク)』(1949年 アメリカ)

    "Copyright 1949 リンクによる ジーン・ケリー、フランク・シナトラらが歌い踊る! 今朝の1日1映画は『踊る大紐育(ニューヨーク)』(1949年 アメリカ)を鑑賞。 ニューヨークで24時間の休暇をもらった水平ゲイビー(ジーン・ケリー)、チップ(フランク・シナトラ)、オジー(ジュールズ・マンシン)。 はりきって観光に出かけた3人だったが、その途中、ゲイビーがミス地下鉄アイヴィ・スミス(ヴェラ=エレン)に一目惚れ。 みんなで彼女を探すことになった。 そんな中、チップはタクシーの女運転手ヒルディに迫られ、オジーは女学者クレア(アン・ミラー)に見初められる。 一気に恋の花が咲く3人組。だが…

  • 『老人と海』(1958年 アメリカ)

    By Link アーネスト・ヘミングウェイの同名小説を映像化孤独や巨大カジキとの死闘 今朝の1日1映画は『老人と海』(1958年 アメリカ)を鑑賞。 老人(スペンサー・トレイシー)はメキシコ湾で少年(フェリペ・パゾ)を伴い、漁師を営んでいた。 少年は老人を尊敬し愛していたが、40日間不漁が続いた為に、親のいいつけで別のボートで漁を手伝う事になってしまう。 それでも老人は毎日一人で漁に出る。 そんなある日、老人は仕掛けた網に信じられない程の重さを感じる。 その瞬間、網にかかったカジキと老人の4日間にわたる死闘が始まった…。 ヘミングウェイのピューリッツア賞受賞小説を映画化。 1958年アカデミー…

  • 『風立ちぬ』(1976年 日本)

    画像:リンクより 堀辰雄の名作小説を三浦友和×山口百恵で描く 今朝の1日1映画は『風立ちぬ』(1976年 日本)を鑑賞。 昭和17年、軽井沢。 病気の療養中である少女、節子(山口百恵)の家にたくさんの友人たちが集まるが、その中のひとり、達郎(三浦友和)は節子にひそかに好意を寄せていた。 節子にお見合いの話があると知り、不安になる達郎だったが、友人たちが案じてお見合いは破談となる。 そのころ、戦局は悪化し、達郎の友人が外地に向かう一方、節子にまた縁談の話が持ち上がる。 いよいよ意を決した達郎は節子に結婚を申し込もうとするが、達郎の友人の戦死を聞き…。 三浦友和×山口百恵というゴールデンコンビが共…

  • 『メイク・マイン・ミュージック』(1946年 アメリカ)

    Fair use, Link 戦後すぐにこのクオリティーはさすがディズニー。短編10話からなるミュージカルアニメーション。 今朝の1日1映画は『メイク・マイン・ミュージック』(1946年 アメリカ)を鑑賞。 1946年にウォルト・ディズニーが制作し、RKOピクチャーズが公開したアニメーションミュージカルのアンソロジー映画。 月明かりに照らされてきらめく青いさざ波の中を、2羽のサギがゆっくりと飛んでいく(「青いさざなみ」)。 勇敢な少年・ピーターは、小鳥のサーシャにネコのイワン、アヒルのソニアを引き連れてオオカミ退治に出発する(「ピーターとおおかみ」)など、独立した計10話が展開します。 ピータ…

  • 竹原市(広島県)映画ゆかりの地&ロケ地めぐり+αの旅 その1

    いつもご覧いただきありがとうございます。行楽シーズン、どこかお出かけなさいましたか? 私は先週、竹原(広島県)へ。竹原は小京都と呼ばれる古い町並みが魅力なんですが、いろんな映画のロケ地になっていて、映画人に愛される町でもあります。今回も映画ゆかりの地+αということで3回に分けてご紹介します!まずは、「街」編。 広島市内から高速バスに揺られること約1時間30分で到着。広島空港からだとタクシーで25分という近さ!新幹線だと三原駅からJR呉線で約40分です。 江戸時代前期に塩や酒づくりで栄えた豪商のお屋敷や由緒あるお寺が集まっている竹原。街並み保存地区にはこんな石畳の美しい町並みが続きます。「竹原」…

  • 『アメリカン・エピック』エピソード3 多民族音楽国家アメリカ(2017年 アメリカ)/「ピーター・バラカンが選んだ音楽映画フェスティヴァル」上映+トーク

    超貴重な音楽版“映像の世紀”を、監修のピーター・バラカンさんのトークとともに味わう 今日の1日1映画は、昨日見た広島市映像文化ライブラリーで開催中の「Peter Barakan’s Music Film Festival 2022 ピーター・バラカンが選んだ音楽映画フェスティヴァル」から日本初公開作品『アメリカン・エピック』(2017年 アメリカ)の「エピソード3 多民族音楽国家アメリカ」を。 この作品は、今「ルーツ・ミュージック」と呼んでいる音楽の大部分ができた1920年代後半の貴重な音源&フィルムを編集し、記念碑的なレコードがどのようにできたかを時代背景と共に伝える4話のドキュメンタリー・…

  • 『赤い子馬』(1949年 アメリカ)

    By The poster art can or could be obtained from the distributor., Fair use, Link 子馬を通して、子供&大人の成長を描く「アメリカ」を感じる映画 今朝の1日1映画は『赤い子馬』(1949年 アメリカ)を鑑賞。 反抗期を迎え、厳格な父(シェパード・ストラドウィック)に反発を覚えている少年・ジョディ(ピーター・マイルズ)。 ある日友人と街に出掛けていった父は、ジョディに赤毛の子馬を買って帰ってくる。 子馬にガビランと名づけ、その愛らしい姿に夢中になるジョディ。 だがある日、ガビランは納屋から姿を消してしまう。 J・スタイ…

  • 号泣した映画3本

    お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」 いつもご覧いただきありがとうございます。 たまには、はてなブログさんの「みんなのお題」に答えてみようと思います! このブログに書いた過去記事で「号泣」で検索すると以下3作品がありました。 katori-nu100.hatenablog.com katori-nu100.hatenablog.com katori-nu100.hatenablog.com これら、ぜんぶいい作品なんですよ~。 朝から号泣した日は、その日がなんだかドラマチックな一日となり、映画の世界につつまれて一日が終わるなんてことも…

  • 『キリマンジャロの雪』(1952年 アメリカ)

    By Derived from a digital capture (photo/scan) of the film poster, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=18371252 「誰もが時間があると慢心し、結局何もできない…ドアの向こう側には、いつだって死が待ち構えている」(映画より) 今朝の1日1映画は『キリマンジャロの雪』(1952年 アメリカ)を鑑賞。 主人公の小説家ハリー(グレゴリー・ペック)はシカゴでの初恋に破れて以来、世界を放浪する身となった。 パリで知り合ったモデルをするシンシア(エヴァ・ガードナー)…

  • 『卍』(1983年 日本)

    画像:リンクより 谷崎潤一郎原作。愛欲の中で「ホラー要素」&「刑事」が人間の深部ををあぶりだす 今朝の1日1映画は『卍』(1983年 日本)を鑑賞。 人妻の園子(高瀬春奈)は、ある日街の高級店でつい万引きを働いたところを、ひとりの若い女性に目撃されてしまう。 やむなく園子は、相手の後をつけて彼女の住居まで押し掛け、光子(樋口可南子)というその女性に、どうか今回のことを見逃してくれと頼み込む。 取っ組み合いのケンカの末、2人はすっかり仲良くなり、園子は次第に光子との同性愛にのめり込んでいく。 園子の夫の現職刑事・柿内(原田芳雄)は、やがて妻の変化に気付き、光子を追い払おうとするのだが…。 文豪・…

  • 『獲物の分け前』(1966年 フランス)

    画像:リンクより 20代のジェーン・フォンダがまぶしいアート&オリエンタルなフランス映画 今朝の1日1映画は『獲物の分け前』(1966年 フランス)を鑑賞。。 莫大な遺産を相続しながら、家庭に縛られたくない若く美しいルネ(ジェーン・フォンダ)は、20歳以上も年上の初老の事業家アレクサンドル(ミシェル・ピッコリ)と結婚する。 愛のない二人はパリ郊外の豪邸で暮らし始めるが、そこにはアレクサンドルの先妻の息子マクシム(ピーター・マッケナリー)がいた。 次第にマクシムに夢中になり、夫の目を盗んではマクシムと体を重ね合うルネ。 ついにはすべてを放棄してマクシムと駆け落ちしようとまで思いつめるのだが…。 …

  • 『山の音』(1954年 日本)

    画像:リンクより ノーベル賞作家・川端康成の小説「山の音」が原作戦後の家族や男女を成瀬巳喜男監督が描く 今朝の1日1映画は『山の音』(1954年 日本)を鑑賞。 信吾(山村聡)は修一(上原謙)・菊子(原節子)の息子夫婦と同居しているが、息子には愛人絹子(角梨枝子)がいて、妻を省みようとしない。 やさしい嫁を不憫に思う義父は、夫婦の関係を何とか修復しようと誠意を尽くすが・・・。 ノーベル賞作家・川端康成の小説「山の音」が原作。 鎌倉のとある中流家庭を舞台に、老境に入った男が、同居する若く美しい息子の嫁に抱く複雑な感情を名匠・成瀬巳喜男が監督した作品です。 原作は未読ですが、原作とは違う描き方をし…

  • 『死刑執行人もまた死す』(1943年 アメリカ)

    By Derived from a digital capture (photo/scan) of the Film Poster/ VHS or DVD Cover (creator of this digital version is irrelevant as the copyright in all equivalent images is still held by the same party). Copyright held by the film company or the artist. Claimed as fair use regardless., Fair use, …

  • 『アレノ』(2015年 日本)

    画像:リンクより 文豪エミール・ゾラの名作「テレーズ・ラカン」を原作に、愛人との情事に溺れる妻を描いた愛憎劇 今朝の1日1映画は『アレノ』(2015年 日本)を鑑賞。 病弱な夫(川口覚)と味気ない結婚生活を送っていた妻(山田真歩)は、2人の幼なじみでもある男(渋川清彦)と不倫関係にあった。 妻は男と結託し、偶然を装って夫を溺死させようとする。 しかし、夫を湖に突き落とそうとした時、乗っていたボートが3人もろとも転覆。 なんとか岸にたどり着いた妻と男は、湖畔のラブホテルに宿をとり、情欲にふけりながら夫の溺死体があがるのを待つことにする…。 フランスの文豪エミール・ゾラの「テレーズ・ラカン」を翻案…

  • 『吾輩は猫である』(1982年 日本)

    明治の文豪・夏目漱石の名作アニメーション 11月3日は文化の日。 市内の文化施設の入館料や鑑賞料が無料! 朝から県立美術館の「ケンビとゲンビの作品を並べたら、美術についての疑問が解ける(かも)展」で美術鑑賞↓映像文化ライブラリーでアニメーション映画鑑賞↓有料にてJMSアステールプラザ大ホールで藤原歌劇団のオペラ「蝶々夫人」を鑑賞と、文化三昧な一日でした! 映像文化ライブラリーで見たのはアニメーション『吾輩は猫である』(1982年 日本)。 明治の文豪・夏目漱石の名作文学をもとにした、1980年代前半に隆盛のTVスペシャルアニメの一本です。 中学校の英語教師・苦沙弥先生の家に飼われる猫。 名はな…

  • 『讃歌』(1972年 日本)

    画像:リンクより 谷崎潤一郎の原作を新藤兼人監督が映画化。献身的な究極の愛 今朝の1日1映画は『讃歌』(1972年 日本)を鑑賞。 琴三弦の道に励み、15歳には他に比肩するものがないほどの才能をみせた盲目のお琴(渡辺督子)。 そしてお琴の稽古のお供を日課とし、崇拝と奉仕ひとすじ、どんな苦役にも甘んじて仕える佐助18歳(河原崎次郎)。 佐助はお琴に憧れ、ひそかに夜中押入れの暗闇の中で音を立てずに三味線を爪弾くことで同じように盲目の世界に浸るのは無上の喜びであった。 ある晩曲者が侵入する事件が起き…。 巨匠新藤兼人監督が、愛の「献身」と「掠奪」の中に人間のエゴイズム、愛の極限を描く、文豪谷崎潤一郎…

  • 『怒りの葡萄』(1940年 アメリカ)

    By "Copyright by Link 「女は男より変わり身が上手だ。男は物事にとらわれる。逆に女は川のように流れる。だから強くなるんだ」(映画より) 今朝の1日1映画は『怒りの葡萄』(1940年 アメリカ)を鑑賞。 不況の嵐が吹き荒れる1930年代のアメリカ中西部。 仮出所を許され、4年ぶりに故郷のオクラホマに帰ってきたトム(ヘンリー・フォンダ)。 しかし、家族の姿はそこにはなく、数年来の不作で立ち退きを余儀なくされた家族は叔父の家に身を寄せていた。 トムはそこで優しい母(ジェーン・ダーウェル)をはじめ懐かしい家族との再会を果たすが、一家は間もなく新天地カリフォルニアを目指して旅立つこと…

  • 京都・大阪 映画ゆかりの地&ロケ地めぐり+αの旅 その3

    いつもご覧いただきありがとうございます♪ 大変遅くなりましたが、京都・大阪の旅のラストです。 前回の記事はこちら2つ↓ katori-nu100.hatenablog.com katori-nu100.hatenablog.com 最後は「食」と「宿」についてでございます。 私、純喫茶が好きで。 きっと京都、大阪にも素敵な純喫茶があるに違いないと、名店2店を訪ねてまいりました。 まずは京都。 フランソア喫茶室です。(google マップ)(食べログ) 昭和9年(1934)開店。 市川雷蔵さん、3歳の時ですよ(←最近昭和の年を捉える基準ができてうれしい)。 石原裕次郎さんが誕生した年でもあります…

  • 『時をかける少女』(1986年 日本)

    画像:リンクより 「時を戻そう」の元祖かも。大林信彦監督のこだわり&松任谷正隆&ユーミン夫妻の音楽が郷愁を呼び起こす。 今朝の1日1映画は『時をかける少女』(1986年 日本)を鑑賞。 放課後、掃除当番で学校に残っている和子(原田知世)。 実験室の物音に彼女が様子を見に行くと、床に落ちたフラスコから白い煙、そして強烈なラベンダーの香り…。 気を失った彼女は、それ以来、不思議な経験の連続。 どうやらラべンダーの香りに秘密があるらしいと分かるのだが…。 筒井康隆原作のヤングアダルト向け小説「時をかける少女」を大林宣彦監督が映像化。 原田知世が初主演し、第7回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したたヒ…

  • 『ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』(2010年 ドイツ)

    画像:リンクより こんなに爽やかなドイツ映画があったんですね。ドイツの文豪ゲーテの恋の物語 今朝の1日1映画は『ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』(2010年 ドイツ)を鑑賞。 弁護士志望で自由奔放な若者のゲーテ(アレクサンダー・フェーリング)は、ある日、美しい少女シャルロッテ(ミリアム・シュタイン)と恋に落ちるも、こともあろうに彼女は父親の命令でゲーテの上司であるケストナー(モーリッツ・ブライブトロイ)と結婚することに。 失望したゲーテは自分の最後の気持ちを彼女に伝えるために、ゲーテとシャルロッテのかなわぬ恋の物語を書き始めるのだか……。 1774年に刊行されたドイツの文豪ゲ…

  • 『流行感冒』(2021年 日本)

    画像:リンクより 志賀直哉の原作をドラマ化100年前のスペイン風邪の様子は「あるある」だらけ 今朝の1日1作品はNHKの特集ドラマ『流行感冒』(2021年 日本)を鑑賞。 小説家の私(本木雅弘)は、妻の春子(安藤サクラ)と4歳の娘・左枝子、二人の女中とともに暮らしており、娘の健康に対して臆病なほど神経質である。 時は大正7年(1918)秋。 流行感冒(スペイン風邪)が流行り感染者が増え始める中、女中の石(古川琴音)が村人が大勢集まる旅役者の芝居興行に行ったのではないかという疑惑が浮上し…。 今から約100年前、全世界を未知なる恐怖に陥れた「スペイン風邪」。 感冒流行の中、理性を失い無闇に人間不…

  • 『大いなる遺産』(2012年 イギリス)

    画像:リンクより 文豪チャールズ・ディケンズの名作の映画化。突然莫大な遺産を手に入れた主人公の運命。 今朝の1日1映画は『大いなる遺産』(2012年 イギリス)を鑑賞。 19世紀イギリスの地方の村。 母親や兄たちを失った少年ピップ(ジェレミー・アーヴァイン)は姉とその夫ジョー(ジェイソン・フレミング)の家に引き取られ、貧しい生活を送っていた。 ある日墓地で、脱走した受刑者マグウイッチ(レイフ・ファインズ)と遭遇、食べ物を持ってこいと恫喝する彼を憐れんだピップは家の大事な食事を盗んで彼に与える。 その後、裕福なミス・ハヴィシャム( ヘレナ・ボナム=カーター)の屋敷に招かれ、そこでエステラ(ホリデ…

  • 『坊ちゃん』(1980年 日本)

    画像:リンクより キャラクター原案はモンキーパンチ。主演の声は西城秀樹! 今朝の1日1映画は『坊ちゃん』(1980年 日本)を鑑賞。 時は明治時代。 熱血漢の正義感の青年「坊っちゃん」は東京の物理大学を卒業し、四国・松山の中学校で数学教師となる。 そこで彼が出会ったのは、狡猾な印象の校長「タヌキ」、ニヤけた教頭「赤シャツ」、おべんちゃら使いの画学教師「野ダイコ」、そして豪気な数学教師「山嵐」などの教育者たちだった。 やがて坊っちゃんは偶然に出会った美人「マドンナ」に魅かれるが、彼女には意外な秘められた素性があった…。 夏目漱石の名作文学のTVスペシャルアニメ化。 1970年代末から80年代前半…

  • 『安寿と厨子王丸』(1961年 日本)

    画像:リンクより 封建時代の女性の絶望感…。森鴎外版を原作に豪華俳優陣が声を務めるアニメーション 今朝の1日1映画は『安寿と厨子王丸』(1961年 日本)を鑑賞。 平安時代の日本。 陸奥国の役人である岩木判官正氏は陰謀のために失脚し、その家族も流浪の身となる。 判官の妻の八汐と子供の安寿、厨子王丸は旅の途中で、騙されて奴隷として売られてしまう。 由良の長者・山椒大夫の元に送られた安寿と厨子王は過酷な労働に耐え、いつか母と再会できることを望んでいたが、さらにむごい仕打ちが待ち構えていた…。 森鴎外の小説「山椒大夫」を原作に、創立10周年を記念した東映が、綿密なロケハンや作画参考用のライブフィルム…

  • 『田園交響楽』(1946年 フランス)

    画像:リンクより 第1回 カンヌ国際映画祭(1946年)グランプリ他受賞作品。同じアンドレ・ジッド原作の日本の作品と見比べてみました。 今朝の1日1映画は『田園交響楽』(1946年 フランス)を鑑賞。 雪深い山村に住む牧師ジャン(ピエール・ブランシャール)。 一人者の老婆が亡くなり、盲目の孫娘をジェルトリュード(ミシェル・モルガン)と名付け、家族の一員として育て始める。 ジェルトリュードは感受性の豊かな美しい娘に成長。 ジャンの妻アメリーはジェルトリュードにそそぐ夫の愛情を牧師としての愛以上のものと直感する。 一方ジャンの息子ジャックはピエットと婚約するが、盲目のジェルトリュードの清純な美しさ…

  • 京都・大阪 映画ゆかりの地&ロケ地めぐり+αの旅 その2

    いつもご覧いただきありがとうございます♪ 「京都・大阪 映画ゆかりの地&ロケ地めぐり+αの旅」のレポをアップしてから早3か月。 続きをと思いつつ、今になってしまいました…すみません。 前回の記事はこちら↓ 今回は大阪編です。 まず、この旅のそもそもの目的は、毎日映画を見ていくうち、全く知らなかった市川雷蔵さんの魅力にハマり、雷蔵さんが関西歌舞伎出身ということで、一度、その関西歌舞伎を見てみたい! と思い立ったことがきっかけ。 調べてみると、7月に「七月大歌舞伎」という公演があって、東京の役者さん+関西の役者さんの舞台があるというので、ドキドキしながらチケットを取り、なんとか見に行ってみました。…

  • 『瞳をとじて』(2013年 日本)

    画像:リンクより ノーベル文学賞作家、アンドレ・ジッドの「田園交響楽」を映画化。萩原流行さん最後の主演映画。 今朝の1日1映画は『瞳をとじて』(2013年 日本)を鑑賞。 鎌倉で子どもたちを更生させる活動を行う神野智明(萩原流行)は、親に虐待された盲目の少女、百合絵(福地亜紗美)を預かる。 神野は百合絵を教育していくうちに、一人の女性として愛するように。 そして、生徒たちのために貯めた金で百合絵に目の手術を受けさせる。 しかし、目が見えるようになった百合絵は神野の息子、孝之(前川紘毅)を愛するようになり…。 親にむごい扱いを受けてきた盲目の少女と、彼女を教育する立場ながら許されぬ思いを抱く中年…

  • 『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』(1969年 日本)

    画像:リンクより 仲本工事さんの演奏する姿が。ザ・ドリフターズのドタバタコメディシリーズ第3作 今朝の1日1映画は、仲本工事さんを振り返る意味で、ザ・ドリフターズ出演の映画『ミヨちゃんのためなら全員集合!!』(1969年 日本)を鑑賞。 とある地方都市で、女房にも従業員(荒井注、高木ブー、仲本工事)にも逃げられた製薬工場経営者兼工場長(いかりや長介)。 同じく従業員で逃げ損なった高校時代の後輩(加藤茶)をこき使って頑張っているが、 工場が出す公害を口実に街のボスに追い立てられる。 ところが街のボスは、工場を地上げして大きな悪事を企んでいた。 その陰謀に立ち向かうべく、救世主・美代ちゃん(倍賞美…

  • 『血を吸うカメラ』(1960年 イギリス)

    By The poster art can or could be obtained from Anglo-Amalgamated Film Distributors., Fair use, Link カルト映画として再評価されたヒッチコックの『サイコ』と並ぶ、サイコ・スリラーの原点 今朝の1日1映画は『血を吸うカメラ』(1960年 イギリス)を鑑賞。 心理学者の息子であるマーク(カール・ベーム)は幼い頃、恐怖が人間に与える影響について、父親から絶えず実験をされていた。 度重なる実験は、マークを次第に狂気の淵に追いやっていった。 やがて成長したマークは、女性の表情をカメラに収めることに執着する…

  • 『原爆下のアメリカ』(1952年 アメリカ)

    Fair use, Link 「明日は今日から始まる。水は石を動かす。未来を変えたければ、今の自分を変えろ」(映画より)冷戦時代の悪夢的アトミック映画 今朝の1日1映画は『原爆下のアメリカ』(1952年 アメリカ)を鑑賞。ニューヨークのあるバーでテレビを前に語り合う6人の男女。 そこにはミステリアスなオーマン氏 (ダン・オハーリー) 、テレビのニュースキャスター ビンス・ポッター (ジェラルド・モーア)、若く美しいニューヨーク社交界の女性カーラ・サンフォード (ペギー ・キャッスル)らがいた。 突然、敵国のアラスカ侵攻、次いでワシントン州空襲という臨時ニュースが入る。 事態に驚く彼らは、急ぎ職…

  • 『人間の絆(痴人の愛)』(1934年 アメリカ)

    Employee(s) of RKO Radio Pictures - リンクによる 「恋はいつも同じよ。愛されるのはひどい悪女」(映画より)浮気性のヒロインを演じたベティ・デイヴィスの転機となった作品。 今朝の1日1映画は『人間の絆(痴人の愛)』(1934年 アメリカ)を鑑賞。 画家の夢を断念しロンドンの医学校に通っていたフィリップ(レスリー・ハワード)。 喫茶店のウェイトレス、ミルドレッド(ベティ・デイヴィス)に夢中になる。 彼女は浮気者で男出入りが絶えず、他の相手と一緒になるからと、彼の求婚を退けたが…。 サマセット・モームの自伝的同名小説の一部分をジョン・クロムウェル監督が映画化した作…

  • 『オリバー・ツイスト』(1948年 イギリス)

    By Charles Dicken's - This image was retrieved from the internet., Fair use, Link こんな街並みに行ってみたい!孤児院育ちの少年の数奇な運命を描く。 今朝の1日1映画は『オリバー・ツイスト』(1948年 イギリス)を鑑賞。 ロンドンから遠く離れた貧 民救済所で、母親の命と引き替えに生まれ落ちたオリバー(ジョン・ハワード・デイヴィス)。 引き取られた孤児院で虐待を受けながらも、なんとか生き延びる。 9才になった彼は再び貧民救済所に戻るが、そこでもやはり過酷でひもじい暮らしが待っていた。 ある晩、 ついにそこを脱出した…

  • 『海と毒薬』(1986年 日本)

    画像:リンクより 遠藤周作原作・熊井啓監督・奥田瑛二×渡辺謙ベルリン映画祭銀熊賞に輝いた問題作 今朝の1日1映画は『海と毒薬』(1986年 日本)を鑑賞。 敗色も濃厚となった昭和20年5月。 九州のF市にも毎晩のように米軍機による空襲が繰り返されていた。 医学部の研究生、勝呂(奥田瑛二)と戸田(渡辺謙)の二人は物資も薬品も揃わぬ状況下でなかば投げやりな毎日を送っていた。 そんなある日、二人は教授たちの許に呼び出された。 それは、B29の捕虜8名を使った生体解剖実験を手伝えというものだった……。 太平洋戦争末期に実際に起こった米軍捕虜に対する生体解剖事件を描いた遠藤周作の同名小説を、社会派・熊井…

  • 『獣人』(1938年 フランス)

    Fair use, Link 暴力衝動に駆られる男と美しい人妻との悲劇。ジャン・ギャバン主演のサスペンス。 今朝の1日1映画は『獣人』(1938年 フランス)を鑑賞。先天的な精神疾患を持つ鉄道機関士ジャック(ジャン・ギャバン)は、恋人を故郷にしながら病のために結婚は諦めていた。 そんなある日、上司(フェルナン・ルドー)とその妻セヴリーヌ(シモーヌ・シモン)が、富豪の義父を殺したことを知ってしまうものの、セヴリーヌの美しさに魅了され沈黙を守る。 彼女はジャックに接近して「自分は夫に殺される」と相談しつつ誘惑し…。 フランス自然主義文学の大家エミール・ゾラの同名小説をジャン・ルノワール監督が映画化…

  • 『坊ちゃん』(1977年 日本)

    画像:リンクより 熱いけど爽やか―!夏目漱石の名作を中村雅俊主演で描いた痛快青春喜劇 今朝の1日1映画は『坊ちゃん』(1977年 日本)を鑑賞。 明治39年。 坊っちゃんこと近藤大助(中村雅俊)は、東京の物理学校を卒業後、中学の数学の教師として勇んで四国の愛媛県立松山中学校にやって来た。 幼い頃から、無鉄砲で負けず嫌い。 学校には説教が長い“狸”校長(大滝秀治)、キザな“赤シャツ”教頭(米倉斉加年)、教頭のたいこ持ちの“野だいこ”吉川(湯原昌幸)、精気のない“うらなり”古賀(岡本信人)、猛々しい“山嵐”堀田(地井武男)という個性あふれる面々が待ち構えていた。 生徒たちにずいぶんと手こずるが、あ…

  • 『革命児サパタ』(1952年 アメリカ)

    By www.imposters.com, Fair use, Link 「指導者に頼るな。失望するだけだ」(映画より)1911年のメキシコ革命に活躍したエミリアーノ・サパタの半生記 今朝の1日1映画は『革命児サパタ』(1952年 アメリカ)を鑑賞。20世紀初頭のメキシコ 圧制の下、父祖伝来の土地を次々と奪われ怒りを燃やす農民のひとりサパタ。 自由と土地を求め、革命に命を懸けた男が最後に得たものは…。 主演は名優、マーロン・ブランド。 ジョン・スタインベックが脚本を手掛け、『欲望という名の電車』『エデンの東』などの巨匠、エリア・カザン監督が、20世紀初頭のメキシコを舞台に激動の時代を生きた悲劇…

  • 『闇打つ心臓 Heart, beating in the dark』(2005年 日本)

    画像:リンクより 子供を殺した男女は二度出会う。8mmフィルムのエネルギー、役者の熱い思いが詰まった作品。 今朝の1日1映画は『闇打つ心臓 Heart, beating in the dark』(2005年 日本)を鑑賞。 自分たちの子どもを殺して逃げるリンゴォ(内藤剛志)と伊奈子(室井滋)。 別々の道を歩んできたふたりは23年ぶりの再会を果たす。 久し振りの再会に複雑な感情が呼び起こされる。 同じころ、かつてのふたりと同じように自分たちの子どもを殺し、知り合いのアパートに転がり込んだ若い男女の透(本多章一)と有紀(江口のりこ)。 有紀は赤ん坊の鳴き声の幻聴に悩まされていた。 現実から逃げ回る…

  • 『嵐が丘』(1988年 日本)

    画像:リンクより 吉田貴重監督が松田優作×田中裕子で映画化。アメリカ版(1939)と見比べてみました。 今朝の1日1映画は『嵐が丘』(1988年 日本)を鑑賞。 時は中世。 父の神を祀る山部一族の東の荘の当主・高丸(三國連太郎)は、ある日都から鬼丸と名づけた異様な容貌の童児を連れて帰る。 鬼丸(松田優作)は下男として仕えたが、高丸の嫡子・秀丸(萩原流行)は鬼丸に嫉妬した。 秀丸の妹・絹(田中裕子)は京に上り巫女となる身だったが、鬼丸に惹かれて一計を案じ、西の荘の嫡子・光彦(名高達男)に嫁ぐことにした。 式の前日、鬼丸と絹は結ばれ、変わらぬ愛を誓い合う……。 第41回カンヌ国際映画祭 パルム・ド…

  • 『嵐が丘』(1939年 アメリカ)

    Scan via Heritage Auctions. Cropped from original image., パブリック・ドメイン, リンクによる 「貴様の憎しみや災いは、すべて自分に跳ね返ってくる」(映画より)甘い言葉&名セリフの応酬に酔いしれる 今朝の1日1映画は『嵐が丘』(1939年 アメリカ)を鑑賞。 荒野に佇む古い館・嵐が丘の主人アーンショーに養子として引き取られた孤児ヒースクリフ(ローレンス・オリヴィエ)は、アーンショーの娘キャサリン(マール・オベロン)と恋に落ちる。 しかし、キャサリンが上流階級の青年エドガー(デヴィッド・ニーヴン)にプロポーズされたことを知った彼は、ショッ…

  • 『日本沈没』(1973年 日本)

    画像:リンクより 「日本海溝、その底では何かが起こっている」(映画より)怪獣映画から脱却した特撮映画の記念碑的作品 今朝の1日1映画は『日本沈没』(1973年 日本)を鑑賞。 小笠原諸島のとある島が突如として姿を消した。 小野寺(藤岡弘)の操縦する潜水艇に乗って調査に向かった田所博士(小林桂樹)は、海底に重大な異変が起きているのを発見し、近いうちに日本が海底に沈むという恐るべき予測にたどり着く。 やがて、日本各地で大地震や火山の噴火が起こりはじめ……。 小松左京の同名ベストセラーを映画化し、社会現象を巻き起こした森谷司郎監督による特撮パニック大作です。 何度もドラマやリメイク作品が作られている…

  • 『ダニー・ケイの検察官閣下』(1949年 アメリカ)

    画像:リンクより 露・ゴーゴリの喜劇『検察官』を映画化。顔芸から歌までこなすダニー・ケイ主演のミュージカルコメディー! 今朝の1日1映画は『ダニー・ケイの検察官閣下』(1949年 アメリカ)を鑑賞。 インチキ薬売りのゲオルギー(ダニー・ケイ)はロシアの片田舎を親分と行商中、正体がバレてブロドニーの町へ逃げて来た。 そこで投獄されるが、変装して現れる手筈の検察官と思い違いをされ大歓待を受けてしまう… 。 ペテン師なのにお人よしで人をだませない青年が、ひょんなことから抜き打ち視察中とのうわさの検察官閣下に間違えられ、横領やわいろなど事実がばれてはまずいと悪徳政治家らがふるえあがる。 ヘンリー・コス…

  • 『心』(1973年 日本)

    画像:リンクより 夏目漱石の名作を新藤兼人が設定を置き換え映画化静かな凄みを見せる乙羽さんの存在感 今朝の1日1映画は『心』(1973年 日本)を鑑賞。 物語の主人公、二十歳のK(松橋登)は、東京・本郷に下宿先が決まった。 そこには夫を戦争で失ったM夫人(乙羽信子)と、その娘で若くて美しいアイ子(杏梨)がいる。 親友S(辻萬長)がKの隣部屋に同居することに。 ある日SはKに自分がアイ子を愛してしまったことを告白。 まだアイ子には告白していないというSの言葉にほっとするK。 Kは二人きりになった夫人に"お嬢さんをわたしに下さい"と切り出すが…。 二人の学生と一人の娘をめぐる愛の葛藤にスポットをあ…

  • 『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』(2019年 日本)

    画像:リンクより 「最重要なことは、この国で自主的に生きる試みのことだ」(映画より)巨匠のアニメーション作家からロシアを知る 今朝の1日1映画はドキュメンタリー映画『ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる』(2019年 日本)を鑑賞。 ロシアを代表するアニメーション作家ユーリー・ノルシュテイン。 「話の話」「霧の中のハリネズミ」など数々の名作を生み出し、手塚治虫、宮崎駿、高畑勲監督ら日本の巨匠をはじめ世界中のアニメーション作家たちから敬愛されています。 彼は30年以上の歳月をかけて、ロシアの文豪ゴーゴリの名作「外套」のアニメーション作品を制作しているんですが、未だ完成に至っていない。 それど…

  • 『それから』(1985年 日本)

    画像:リンクより 夏目漱石の名作を森田芳光監督が独特の空気感で描く。 今朝の1日1映画は『それから』(1985年 日本)を鑑賞。 明治後期の東京。 裕福な家庭に育った長井大助(松田優作)は30歳になっても定職を持たず、読書や思索にふける気ままな毎日を送る。 そんなある日、親友の平岡(小林薫)が会社を辞め、妻・三千代(藤谷美和子)とともに3年ぶりに東京へ帰ってきた…。 明治後期の東京を舞台に、親友の妻への愛に悩む主人公の姿を描いた夏目漱石の同名小説を、森田芳光監督が映画化した作品です。 先日見た森田芳光監督の『の・ようなもの』は明るくてにぎやかな作品でしたが、こちらはしっとりとした静かな作品。 …

  • 『茲山魚譜 チャサンオボ』(2021年 韓国)

    画像・:リンクより 庶民のための“海洋学書”を記した学者と弟子の心の交流 今朝の1日1映画は昨日見た『茲山魚譜 チャサンオボ』(2021年 韓国)の感想を。 李氏朝鮮時代の1801年。 キリスト教に対する迫害が行われ、熱心な教徒であった学者チョン・ヤクチョンは黒山島(フクサンド)に配流された。 しかしそこには、豊かな海と自然、そして生活は貧しいが親切で素朴な人々との出会いがあった。 チョン・ヤクチョン(ソル・ギョング)は次第に海の生物たちの魅力にとりつかれ、庶民のための"海洋学書"を書き記そうと決心する。 島民の中に誰より海の生き物に詳しい若き漁夫チャンデ(ピョン・ヨハン)がいることを知ったチ…

  • 『の・ようなもの』(1981年 日本)

    三遊亭円楽(三遊亭楽太郎)さん出演落語の世界を題材に80年代を映し撮った青春映画 今朝の1日1映画は『の・ようなもの』(1981年 日本)を鑑賞。 古典落語の修業に励む二ツ目の落語家、志ん魚(しんとと)(伊藤克信)は23歳の誕生日、初めてソープランドに行く。 そこで出会ったソープ嬢エリザベス(秋吉久美子)と惹かれあい、デートを重ねるようになる。 そんなある日、志ん魚は女子高の落研からコーチの依頼を受け、部員の一人、由美とのデートにこぎつけたが…。 この作品が劇場用映画のデビューとなる森田芳光脚本・監督による、若手落語家と彼を取り巻く人々を描いた青春映画です。 落語は好きで、寝る前に聞きながら寝…

  • 『アイ・アム まきもと』(2022年 日本)

    水田伸生監督×阿部サダヲ主演コメディーだけど考えさせられます。 今朝の1日1映画は、昨日劇場で見た『アイ・アム まきもと』(2022年 日本)をストーリーのネタバレは無しで感想を。 小さな市役所で、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」として働く牧本(阿部サダヲ)。 故人の思いを大切にするあまり世間のルールより自分の考えを優先してしまい、周囲に迷惑をかけてばかりいた。 そんなある日、新任局長・小野口が「おみおくり係」の廃止を決定。 身寄りなく他界した老人・蕪木の埋葬が「おみおくり係」での最後の仕事となった牧本は、蕪木の身寄りを探すため彼の友人や知人を訪ね歩くが…。 「舞妓 Haaaan…

  • 『斬る』(1962年 日本)

    「人は他人を不用意に殺す場合がある。それは剣ではない。言葉だ。」(映画より)脚本・新藤兼人、雷蔵×三隅による、静かな熱情 今朝の1日1映画は『斬る』(1962年 日本)を鑑賞。 天才剣士・高倉信吾(市川雷蔵)は、三年の武者修行のなかで、“三絃の構え”という異能の剣法を会得し、故郷に帰ってくる。 つかのまの平和な日々。 しかし、ある日、父の信右ヱ門(浅野進治郎)と妹の芳尾(渚まゆみ)が隣家の池辺親子に惨殺され、死に瀕した信右ヱ門から自らの出生の秘密を聞いた時から、信吾の悲劇の命運は回り始める…。 「眠狂四郎」シリーズで知られる柴田錬三郎の小説を、新藤兼人が脚色、三隅研次が監督と、豪華スタッフで作…

  • 『心中天網島』(1969年 日本)

    「あんたを愛しいと思ったら、どんなことでもできるんと違いますか」(映画より)文楽の世界観をアバンギャルドな手法で魅せる名作 今朝の1日1映画は『心中天網島』(1969年 日本)を鑑賞。 紙屋治兵衛(中村吉右衛門)は女房おさん(岩下志麻)と子供のある身でありながら、遊女小春(岩下志麻※2役)と深く馴染んでいた。 ついには妻子を捨て小春と情死しようかという治兵衛の入れ込みように、兄・孫右衛門(滝田裕介)はこれを放っておくことができなかった…。 近松門左衛門の同名原作を斬新な演出で映画化した篠田正浩監督初期の傑作。 詩人の富岡多恵子、音楽家の武満徹が共同脚本に当たっています。 今夜、人形浄瑠璃 文楽…

  • 『白鯨との闘い』(2015年 アメリカ)

    By IMP Awards, Fair use, Link メルヴィルの名著『白鯨』に隠された真実を映画化。捕鯨船の乗組員たちの死闘を描く。 今朝の1日1映画は『白鯨との闘い』(2015年 アメリカ)を鑑賞。 1819年、エセックス号のクルーたちは鯨油を入手するためにアメリカ・マサチューセッツ州のナンタケット島を出港する。 一等航海士オーウェン・チェイス(クリス・ヘムズワース)をはじめとする乗員たちは、太平洋沖4,800キロメートルの海域で白い化け物のようなマッコウクジラと遭遇。 彼らは強大な敵を相手に必死で抵抗するものの船を沈没させられ……。 ハーマン・メルヴィルの「白鯨」の裏側に迫るナサニ…

  • 『デビルマン』(2004年 日本)

    ダンテの「神曲」からイメージされた漫画&アニメの実写化作品。勇気をもって鑑賞してみると…。 今朝の1日1映画は『デビルマン』(2004年 日本)を鑑賞。 両親を亡くし牧村家に引き取られ高校生活を送っていた不動明(伊崎央登)。 親友・飛鳥了(伊崎右典)の父の死をきっかけに“デーモン=悪魔"の合体を受ける。 そして明の強い意志により人間の心を残したまま半分人間半分悪魔のデビルマンとなる。 やがて人や社会に潜む“悪の心"がデーモンの人類滅亡計画に荷担していき…。 様々なテーマが交差する衝撃的なストーリーとその壮大なる世界観で全世界を熱狂させた800万部突破の永井豪の伝説のコミックを実写化した、那須博…

  • 『ハンニバル』(2001年 アメリカ)

    Fair use, Link まるでオペラのような荘厳さ禁断のサイコ・ホラー 今朝の1日1映画は『ハンニバル』(2001年 アメリカ)を鑑賞。 アカデミー賞を受賞した傑作サスペンスミステリー「羊たちの沈黙」の続編。 あの惨劇から10年、殺人鬼レクター博士からクラリスに1通の手紙が届く。 そこには“クラリス、いまも羊たちの悲鳴が聞こえるか教えたまえ”と記されていた……。 トマス・ハリスの同名ベストセラーを「ブレードランナー」「グラディエーター」のリドリー・スコット監督が映画化。 レクター博士は前作に続きA・ホプキンスが、そしてFBI特別捜査官クラリスはJ・フォスターに代わりジュリアン・ムーアが演…

  • 『ロマンス』(1996年 日本)

    画像:リンクより 玉置浩二×ラサール石井×水島かおり即興から作り上げた、恋愛の距離感を味わう大人の青春映画。 今朝の1日1映画は『ロマンス』(1996年 日本)を鑑賞。 タイプも生き方も違う二人の男、不動産業者の柴田(玉置浩二)と市役所勤めの安西(ラサール石井)。 二人がひとりの奔放な女性・霧子(水島かおり)と出会った。 3人でいる時、彼らの心は何故か浮き立ち、10代の少年少女のように自由になっていく。 それぞれの思いや人生を抱きかかえながら、3人のガラス細工のような時間が過ぎていき……。 『誘惑者』『ナースコール』の長崎俊一が監督&脚本で描く大人の切ない恋の物語です。 昔、湯布院映画祭に隔年…

  • 『緋文字』(1972年 西ドイツ・スペイン)

    画像:Link ドイツ映画界の巨匠ヴィム・ヴェンダース監督の初期作品姦通の罪で差別される女性の過酷な人生を描く 昨朝の1日1映画は『緋文字』(ひもんじ)(1972年 西ドイツ・スペイン)を鑑賞。 イギリスから新天地アメリカへ移住してきたヘスター(センタ・バーガー)。 彼女は奔放な性格だったため、色眼鏡で見られ土地で孤立してゆく。 しだいに彼女は寂しさをつのらせるが、一人の牧師(ルー・カステル)が現われて彼女をなぐさめる。 だがある日、ヘスターが姦通の罪を犯したと発覚、彼女は村八分になってしまう…。 植民地時代のアメリカで、姦通の罪を犯した女性の生きざまを見つめるナサニエル・ホーソンの名作を、巨…

  • 『もし中国の天才子役が紅楼夢”を演じたら~ 中国古典名作選』(全5話)(2017年 中国)

    画像:リンクより 演技レベルの高さに驚き。中国古典文学を天才子役たちが演じる。 昨朝と今朝の1日1作品はドラマ『もし中国の天才子役が紅楼夢”を演じたら~ 中国古典名作選』(全5話)(2017年 中国)を鑑賞。 賈氏一族の眉目秀麗な貴公子・賈宝玉、聡明で学識があるが傷つきやすく繊細な美少女・林黛玉、良妻賢母のごときおおらかな美少女の薛宝釵。 この3人を中心に、封建社会の栄華と衰退を通して上流階級の生活を細部まで描いた作品です。 見るきっかけは、家に文学全集があるんですが分厚いし重いしでなかなか読み切ることができず、このまま断捨離するのもな…と思っていたところ、映画化された作品を見ていけば内容を知…

  • 『どん底』(1936年 フランス)

    Fair use, Link ゴーリキーの戯曲を映画化。富める者と持たざる者の人生を描いた名作 今朝の1日1映画は『どん底』(1936年 フランス)を鑑賞。 どん底であえぐ泥棒ペペル(ジャン・ギャバン)と、最後の賭博に負けて無一文になり、貴族社会から墜ちた男爵(ルイ・ジューヴェ)が親しくなり…。 ソ連の作家ゴーリキーの戯曲を映画化。 帝政末期のロシア社会を1930年代のフランスに置き換え、木賃宿を舞台にどん底から這い上がろうとするペペルと男爵の生き方を対比的に描いたジャン・ルノワール監督による名作です。 私の祖父がジャン・ギャバンに似ていると言われていたと聞いて、どんな俳優さんだったのか見てみ…

  • 『デッド・ドント・ダイ』(2019年 アメリカ)

    インディーズ・シネマの巨匠ジム・ジャームッシュ監督によるオフビートなゾンビ映画。 今朝の1日1映画は『デッド・ドント・ダイ』(2019年 アメリカ)を鑑賞。 警察官が3人しかいないアメリカの田舎町センターヴィルで、前代未聞の怪事件が発生した。 無残に内臓を食いちぎられた女性ふたりの変死体がダイナーで発見されたのだ。 困惑しながら出動した警察署長クリフ(ビル・マーレイ)と巡査ロニー(アダム・ドライバー)は、レイシストの農夫、森で野宿する世捨て人、雑貨店のホラーオタク青年、葬儀場のミステリアスな女主人らの奇妙な住民が暮らす町をパトロールするうちに、墓地で何かが地中から這い出したような穴ぼこを発見。…

  • 『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年 アメリカ)

    Fair use, Link 絶対零度の世界がリアル。地球温暖化のもたらす世界。 今朝の1日1映画は『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年 アメリカ)を鑑賞。 古代気象学者ジャック・ホールが、自らの研究から地球温暖化による世界規模の大災害を予告。 その4カ月後、世界各地で異常気象が発生し、彼の仮説が証明されることに……。 「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ監督によるスペクタクル巨編。 ロサンゼルス、ニューヨーク、東京、ロンドンなど、世界の大都市が竜巻や洪水などにより崩壊。 その中で生き延びようとする人々の生き様を描く作品です。 以前からおすすめされていて見れていなかったのと…

  • 『霊幻道士』(1985年 香港)

    サモ・ハン・キンポー製作総指揮キョンシーブームを巻き起こしたシリーズ第1弾。 今日の1日1映画は『霊幻道士』(1985年 香港)を鑑賞。 化けモノ退治を生業とするガウ道士(林正英/ラム・チェンイン)が、大富豪ヤンから先代の改葬を依頼される。 墓を掘りおこしてみると、先代は怨念を抱き成仏できないでいた。 ガウ道士は、弟子のモン許冠英/リッキー・ホイ)とチュウ(銭小豪/チン・シュウホウ)とともにその遺体を持ち帰るが、いつのまにかキョンシーとなって蘇った先代はヤンを殺害して逃亡。 3人はヤンの美しい娘ティン(李賽鳳/ムーン・リー)を守るため、キョンシーを迎え討つ! 中国の代表的な妖怪であるキョンシー…

  • 『ある用務員』(2021年 日本)

    福士誠治が映画初主演用務員が少女を守るクライムノワール 今朝の1日1映画は『ある用務員』(2021年 日本)を鑑賞。 高校の用務員として勤務している深見(福士誠治)。 父親が元暴力団員だった深見がそこで働く理由は、父親の兄弟分である真島(山路和弘)の娘・唯(芋生悠)を守るためだった。 暴力団の抗争の激化により真島が殺害され、跡目争いが勃発。 唯が狙われ、学校が抗争の場と化す中、深見は唯を学校から救出しようと立ち上がる…。 バイオレンス映画界の新星・阪元裕吾による完全オリジナル作品です。 去年映画館でやってた時に気になりつつも見逃していた作品。 福士誠治さん、この作品が映画初主演というのも驚き。…

  • 『蒲田行進曲』(1982年 日本)

    泣く、笑う、(手に汗を)にぎる、まさに劇的!つかこうへいの舞台を映画化した名作。 今朝の1日1映画は『蒲田行進曲』(1982年 日本)を鑑賞。 時代劇のメッカ、 東映京都撮影所。 人情に篤いが激情家なのが玉にキズの大スター銀ちゃん(風間杜夫)と、その銀ちゃんに憧れる大部屋俳優のヤス(平田満)。 ある日、ヤスのアパートに銀ちゃんが女優の小夏(松坂慶子)を連れてやって来た。 銀ちゃんの子を身ごもった小夏をスキャンダルになるからとヤスに押し付けに来たのだった……。 映画撮影所を舞台に、スターと大部屋俳優の男、そして落ち目の女優の奇妙な人間関係を軸に、撮影所の舞台裏を織り交ぜて描く、つかこうへいの舞台…

  • 『メイド・イン・USA』(1967年 フランス)

    By FDB, Fair use, Link 「映画の観客は騙せても、私は騙せないわ」(映画より)ゴダール監督による不条理クライム・ミステリー&コメディー 今朝の1日1映画は、昨日亡くなったジャン=リュック・ゴダール監督の『メイド・イン・USA』(1967年 フランス)を鑑賞。 ヒロインの記者ポーラ・ネルソン(アンナ・カリーナ)のもとに、昔の恋人からの知らせが舞い込んだ。 彼女はさっそく現地に赴くが、その時には既に恋人は死んでいた……。 フランス秘密警察の汚職事件をもとに、リチャード・スタークの小説『悪党パーカー/死者の遺産』を映画化。 『彼女について私が知っている二、三の事柄』と同時に撮影さ…

  • 『花の兄弟』(1961年 日本)

    当時18歳の橋幸夫が市川雷蔵と共演。殺陣に、恋に、歌いまくる! 今朝の1日1映画は『花の兄弟』(1961年 日本)を鑑賞。 父の仇討ちという使命を背負わされた兄・市之進(市川雷蔵)。 一方、武家を嫌ってやくざの世界に飛び込んだ弟・新次郎(橋幸夫)。 生き別れになっていた二人が、因縁の運命のもと再会する。 弟の腐り果てた姿に激怒する市之進と、兄の悲壮感溢れる忠実さを笑う新次郎。 しかし皮肉にも市之進はやくざ修行をするハメになり…。 市川雷蔵&橋幸夫の共演2作目となる1961年12月27日にお正月映画として公開された歌謡時代劇コメディーです。 監督は池広一夫、脚本は東宝の「社長シリーズ」でお馴染み…

  • 『劇場版 フランダースの犬』(1997年 日本)

    この悲劇、日本的。 今朝の1日1映画は『劇場版 フランダースの犬』(1997年 日本)を鑑賞。 19世紀のベルギー、フランダース地方。 アントワープにある大聖堂を、一人の修道女が訪れる。 彼女は、聖堂に飾られている大画家ルーベンスの「聖母被昇天」を仰ぎ見るうち、その記憶は20年前へとさかのぼる。 おじいさんと牛乳運びで生計を立てる少年ネロと愛犬パトラッシュは、貧しいながらも幸せに暮らしていた。 ネロの夢はルーベンスのような画家になること。そんなネロのささやかだが幸せな日々は長くは続かなかった…。 75年にフジテレビ『世界名作劇場』で放送され多くの視聴者に感動を与えた、少年ネロと愛犬パトラッシュ…

  • 『ワーズ&ミュージック』(1948年 アメリカ)

    By The poster art can or could be obtained from the distributor., Fair use, Link 華やかなミュージカルシーンに胸躍る!ミッキー・ルーニーの迫真の演技も。 今朝の1日1映画は『ワーズ&ミュージック』(1948年 アメリカ)を鑑賞。 1930年代から40年代にかけて作曲家リチャード・ロジャース(トム・ドレイク)と作詞家ロレンツ・ハート(ミッキー・ルーニー)は共作し多くの名曲を生み出した。 彼らがコンビを組み、やがてハートの悲劇的な死でその幕を閉じるまでを、様々なエピソードを交えながら描く。 今ではスタンダード・ナンバー…

  • 『NOPE』(2022年 アメリカ)

    見た目はシンプルだけど中身はモリモリ初めてIMAXカメラで撮影されたホラー映画 今日の1日1映画は『NOPE』(2022年 アメリカ)をU-NEXTのポイントで鑑賞。 舞台は南カリフォルニア、ロサンゼルス近郊にある牧場。 亡き父から、この牧場を受け継いだOJだが、半年前の父が事故死。 飛行機の部品の落下によるものだとされた。 しかし、OJはこの事故の際に一瞬目にした飛行物体を忘れられずにいた。 牧場の共同経営者である妹エメラルドはこの飛行物体を撮影して、“バズり動画”を世に放つことを思いつく。 やがて起こる怪奇現象の連続。それらは真の“最悪の奇跡”の到来の序章に過ぎなかった……。 「ゲット・ア…

  • 『エリザベス2世 知られざる女王の素顔』(2013年 イギリス)

    英国女王エリザベス2世の半生を、貴重な映像とともに紐解くドキュメンタリー 今朝の1日1映画は『エリザベス2世 知られざる女王の素顔』(2013年 イギリス)を鑑賞。 8日に英エリザベス女王が96歳で死去されたんですが、私自身、エリザベス女王についてほとんど知らないことに気づかされまして。 あの女王の目と口をふさいだデザインのジャケットで有名なセックス・ピストルズ「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」のTシャツは昔持っていた気がする程度。 勉強の意味で見てみました。 この作品は、2016年4月21日に90歳の誕生日を迎え、盛大な祝賀行事も控えるエリザベス2世の半生に迫ったドキュメンタリー。 ダイアナ妃…

  • 『羅生門 デジタル完全版』(1950年 日本)

    ミニマムな世界観のなかに、多くの引き出しがある名作。 今朝の1日1映画は『羅生門 デジタル完全版』(1950年 日本)を鑑賞。 平安時代、都にほど近い山中で貴族女性が山賊に襲われ、供回りの侍が殺された。 やがて盗賊は捕われ裁判となるが、山賊と貴族女性の言い分は真っ向から対立する。 検非違使は巫女の口寄せによって侍の霊を呼び出し証言を得ようとする、それもまた二人の言い分とは異なっていた……。 原作は芥川龍之介の短編「藪の中」。 世界にクロサワの名を知らしめた歴史的作品です。 超名作ですけど、なんだか難しそうだなと思って見てなかったんですが、ああ、こういうことかと。 構成は、山の中で事件に出くわし…

  • 『妖怪百物語』(1968年 日本)

    日本の妖怪たちが大集合!妖怪映画の元祖となったシリーズの第1弾。 今朝の1日1映画は『妖怪百物語』(1968年 日本)を鑑賞。 悪徳商人・但馬屋が、長屋と氏神の社殿を取り壊して女郎宿を作る計画を立てた。 長屋の住人は反対するが、悪代官と結託した但馬屋は強引に計画を進める。 悪事の実態を探るため隠密が調査を始める中、ついに社殿が取り壊され、そこに奉られていた妖怪たちが現れ…。 一つの怪談を語るたびにロウソクを消していく“百物語”から物語は始まる、安田公義監督による大映「妖怪」シリーズの第一弾です。 てっきりホラーな怖い感じの作品かと思ったんですが、結構楽しい。 見た目は映画ならではの重さがなく、…

  • 『真夏の夜の夢』(1935年 アメリカ)

    Warner Bros. - リンクによる 特撮、ワイヤーアクション、キラキラ電飾…etc振り切った子役の演技にくぎ付けの、目にも耳にも贅沢な一作。 今朝の1日1映画は『真夏の夜の夢』(1935年 アメリカ)を鑑賞。 結婚を反対され森の中へ駆け落ちした恋人同士と、その2人の後を追いかける男女。 森の妖精の王が彼らの恋を叶えてやろうと、惚れ薬を手下の妖精に託して遣わせる。 しかしその妖精が薬の使い方を間違えたため、人間と妖精が入り乱れた恋の空騒ぎが巻き起こり…。 ウィリアム・シェイクスピア作の喜劇を、ドイツ劇団第一の演出家 マックス・ラインハルトが製作、ウィリアム・ディターレが監督した壮大なバレ…

  • 『山と谷と雲』(1959年 日本)

    兄弟の葛藤を織り込んだ文芸ロマン大作。 今朝の1日1映画は『山と谷と雲』(1959年 日本)を鑑賞。 日本アルプスの雪山で遭難し、からくも救出された山岳写真家・牧戸次郎(石原裕次郎)。 有馬寿々子(北原三枝)の手厚い看護を受ける。 寿々子は次郎の兄・一郎(金子信雄)が結婚を考えている女性。 彼女のやさしさに心打たれた次郎は、結婚を悩む寿々子に兄と一緒になることを強く勧める。 やがて結婚する二人だったが、そこにはさまざまな葛藤が待ち受けていた…。 檀一雄原作「女の山彦」を牛原陽一監督が映画化した文芸ドラマです。 画的には山々の風景がパーッと広がっていて非常に気持ちいい。 一方人間関係はその逆で、…

  • 『ジャズ大名』(1986年 日本)

    画像:リンクより 古谷一行主演で描く一大ジャムセッション! 今朝の1日1映画は『ジャズ大名』(1986年 日本)を鑑賞。 故郷アフリカへ帰るはずが、メキシコ商人に騙されて香港行きの船に乗せられた黒人4人組。 ある日、病気で死んだ一人を残し、大嵐の中ボートで脱出を図った3人は駿河湾の庵原藩に助けられる。 音楽好きの藩主は彼らの演奏するジャズの虜となり……。 筒井康隆の同名短編を『近頃なぜかチャールストン』の岡本喜八監督が映画化。 江戸時代末期、アメリカから駿河の国の小藩に流れ着いた黒人3人が、音楽好きの大名と出会い、城中でジャムセッションを繰り広げる姿を描く奇想天外なコメディーです。 古谷一行さ…

  • 『青年の椅子』(1962年 日本)

    画像:リンクより 会社の陰謀に立ち向かう社員を裕次郎が好演。 今朝の1日1映画は『青年の椅子』(1962年 日本)を鑑賞。 日東電気の営業部長・高坂虎彦(石原裕次郎)は、接待旅行の席で、泥酔した畑山商会の社長・畑田(東野英治郎)にからまれ、思わず彼を投げ飛ばしてしまう。 ところが、それをきっかけにふたりは意気投合。 高坂から総務部菱山(滝沢修)の陰謀について聞かされる。 この会話の一部始終を盗み聞きした大崎(藤村有弘)の忠告により、菱山は影響部長湯浅(宇野重吉)失脚計画を早めることに。 かくして高坂の男の戦いが始まった! 原作は前3作と同じく源氏鶏太。 監督はこの映画で初めて裕次郎と組んだ青春…

  • 『エルヴィス』(2022年 アメリカ)

    画像:リンクより スーパースターが過ごした時間を追体験エルヴィスのトリビアも! 今朝の1日1映画は『エルヴィス』(2022年 アメリカ)を昨日劇場(八丁座)で見てきたので感想を。 「キング・オブ・ロックンロール」と称されるエルビス・プレスリーの人生を、「ムーラン・ルージュ」「華麗なるギャツビー」のバズ・ラーマン監督のメガホンで映画化。 スターとして人気絶頂のなか若くして謎の死を遂げたプレスリーの物語を、「監獄ロック」など誰もが一度は耳にしたことのある名曲の数々にのせて描いていく物語です。 ロックンロール好きの友人の誘いで、映画としての前知識なく鑑賞。 超有名スターの伝記映画で、ネタバレというか…

  • 『ハイ・フィデリティ』(2000年 アメリカ)

    Fair use, Link 「人間の価値は“人間性”ではなく“好み”で決まる」(映画より) 音楽オタクで恋愛オンチな30代独身男のコメディドラマ 今朝の1日1映画は『ハイ・フィデリティ』(2000年 アメリカ)を鑑賞。 音楽をこよなく愛するロブ・ゴードンは、シカゴで小さな中古レコード・ショップのオーナーをする30代の独身男。 音楽へのこだわりがあまりに強すぎるためか店のほうはパッとしない。 同棲中の彼女ローラとは結婚もせずに中途半端な状態。 ついにある日、ローラは理由も告げずに家を飛び出してしまい……。 原作は大ベストセラー小説。 ポップと極上ロックがブレンドされた音楽ネタ満載の、スティーヴ…

  • 『憎いあンちくしょう』(1962年 日本)

    愛を探してジープとジャガーが東京~熊本を横断!モダンなスタイルに魅了される熱い映画。 今朝の1日1映画は『憎いあンちくしょう』(1962年 日本)を鑑賞。 毎日忙しいスケジュールに追われる人気タレントの北大作(裕次郎)。 マネージャーの榊田紀子(浅丘ルリ子)とは二年間の付き合いだが、一方的な彼女に対してはどこか醒めている。 あるとき出演したトーク番組で、恋人との純愛を信じ続ける娘、井川美子(芦川いづみ)に出会い、そのひたむきさに感銘を受け、純愛が本当に存在するのか確かめようと思い立つ…。 東京―九州間をボロ・ジープで突っ走るスリル溢れる縦断ロケを敢行。 壮大なスケールで、裕次郎が現代人の“夢”…

  • 『花くらべ狸道中』(1961年 日本)

    楽しいわー、これ。狸たちが化かしあう、“特撮”ミュージカル・コメディ! 今朝の1日1映画は、今日が市川雷蔵さんの誕生日ということで『花くらべ狸道中』(1961年 日本)を鑑賞。 狸の国の雷吉(市川雷蔵)と新助(勝新太郎)は、首領の身代わりで弥次喜多に化け、江戸へ向かうが、刺客の娘・きぬた(中田康子)に狙われる。 セクシー戦法に目が眩んだ新助は、危機一髪のところを新選組に化けた雷吉に助けられ……。 1961年1月3日にお正月映画として封切られた、ミュージカルコメディーです。 いやー、楽しい! 金髪の髷(まげ)に、着物にネックレス、物や全身タイツ&南国のパーカッションミュージシャン…などに扮した登…

  • 『アバウト・ア・ボーイ』(2002年 イギリス・アメリカ・フランス・ドイツ合作)

    By IMP Awards, Fair use, Link 38歳の独身貴族と12歳の少年が繰り広げるロマンティック ・ヒューマン・コメディ 今朝の1日1映画は『アバウト・ア・ボーイ』(2002年 イギリス・アメリカ・フランス・ドイツ合作)を鑑賞。 38歳の独身男ウィル(ヒュー・グラント)は、親の遺産のおかげで働きもせずに悠々自適の生活を過ごしていた。 そんな彼の前に、シングルマザーと暮らす12歳の少年マーカス(ニコラス・ホルト)が現れ、たちまち彼の生活はかき乱されていく。 しかし、マーカスは深刻な問題を抱えていることがわかり、次第にウィルは自分に欠けているものが何かを知り…。 『ブリジット・…

  • 『異動辞令は音楽隊!』(2022年 日本)

    阿部寛が魅せるドラムプレイ!“疎外感”を生み出す画作りに注目。 今朝の1日1映画は『異動辞令は音楽隊!』(2022年 日本)をU-NEXTのポイントで鑑賞。 部下に厳しく、犯人逮捕のためなら手段を問わない捜査一課のベテラン刑事・成瀬司(阿部寛)。 高齢者を狙ったアポ電強盗事件を捜査する中で、令状も取らず強引な捜査を繰り返した結果、広報課内の音楽隊への異動を言い渡されてしまう。 不本意ながらも音楽隊を訪れる成瀬だったが、そこにいたのは覇気のない隊員ばかりで……。 『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が脚本も手掛け、阿部寛を主演に迎えたヒューマンドラマです。 タイトルだけの印象で、明るいコメディー…

  • 『銀座の恋の物語』(1962年 日本)

    石原裕次郎×浅丘ルリ子高度経済成長期の様子がギュッと詰まったドラマ 今朝の1日1映画は『銀座の恋の物語』(1962年 日本)を鑑賞。 銀座の裏町に生きる貧しくとも明るくたくましい若き画家・次郎(石原裕次郎)とその恋人・久子(浅丘ルリ子)。 二人の幸せはある日突然起きた出来事によって引き裂かれてしまう。 やがて次郎は恋人に再会するのだが…。 石原裕次郎のヒット曲の映画化で、その後の日活“ムードアクション”の先駆となった。当時の銀座の風俗描写も懐かしい、裕次郎の魅力がたっぷり詰まった蔵原惟繕監督による傑作です。 なるほどー。 歌や音楽が随所に盛り込まれ、一見歌謡映画なんですけど、この時代をギュッと…

  • 『鳥人』(1940年 日本)

    画像:リンクより 江戸時代、ライト兄弟より以前に飛行機発明に奮闘した男の物語。当時6歳の長門裕之が子役で出演。 今朝の1日1映画は『鳥人』(1940年 日本)を鑑賞。 時は天明年間(1781年~1789年)の備前(岡山)。 ライト兄弟に先んじること百年余、空飛ぶ機械の発明に没頭する表具師の幸吉(嵐寛寿郎)。 世間から変人扱いされ貧しい生活ながらも弟子の音吉(岩田直二)、助手となった浪人・経堂重兵衛(大国一公)らと研究を続ける。 幸吉が切支丹(キリシタン)一味というデマの流布などの妨害や事故もあったが、遂に飛行の日が来る…。 空飛ぶ機械の発明に尽力した浮田幸吉(1757年~1847年頃)をモデル…

  • 『担へ銃』(1918年 アメリカ)

    By ©1918 First National Pictures - Link 動きと表情で笑わせる天才戦争という悲劇の中にある喜劇を描いた第一人者。 今朝の1日1映画は『担へ銃』(になへつつ)(1918年 アメリカ)を鑑賞 新兵訓練を受けるチャーリー。 ひとしきり身体を使ったストレートな笑いの後、舞台は前線へ。 ひょんなことで決死隊の一員となったチャーリーは、敵陣をなんと木に変装して“だるまさんが転んだ”よろしく動きまわるゲリラ作戦に出るのだったが…。 第一次大戦最後の年にチャップリンが放った傑作戦争諷刺コメディーです。 何も考えずに見て、身体を張ったギャグに笑えるシーンがたくさん。 それだ…

  • 『砂の器』(1974年 日本)

    松本清張に原作を超えたと言わしめた作品。何回見ても心を動かされます。 今朝1日1映画は『砂の器』(1974年 日本)を鑑賞。 ひとりの老人(緒形拳)が何者かに殺害され、ふたりの刑事(丹波哲郎、森田健作)が事件を担当し、日本中をかけめぐる。 やがて、その事件の影に若き天才作曲家・和賀英良(加藤剛)の存在が浮かび上がっていく。 そして和賀は、交響曲『宿命』を作曲し、自らの指揮・ピアノ演奏でそれを披露しようとしていた…。 松本清張の同名ミステリ小説を原作に、松竹の巨匠・野村芳太郎監督が壮大なスケールで映画化したヒューマン社会派サスペンス巨編です。 過去に映画館などで2回見て、ドラマ版も見た作品ではあ…

  • 『鷲と鷹』(1957年 日本)

    画像:リンクより 裕次郎、連太郎など日活のスターがまぶしい海洋サスペンス・アクション 今朝の1日1映画は『鷲と鷹』(1957年 日本)を鑑賞。 貨物船「海洋丸」の出航前夜、波止場で機関長が殺された。 犯人不明のまま、海洋丸は新入り千吉(石原裕次郎)と佐々木(三国連太郎)を乗せて、海へ出る。 過去を秘めた男千吉と、素性の知れぬ男佐々木の激しいケンカと友情。 貨物船“海洋丸”を舞台に、雄大なスケールと感動のヒューマニズムが織りなす、井上梅次監督が描く愛と復讐の娯楽スペクタル作品です。 これはかっこいいですね。 光と影、謎の口笛の男。 冒頭のつかみ部分だけでもノワール的な雰囲気が。 犯人は誰? とい…

  • 『平家物語』(2022年 日本)トークショー付き特別上映(ゲスト:山田尚子、吉田玲子、久保友孝)

    リニューアルしたアニメーションの映画祭監督、脚本、美術監督のトーク付き上映 今日の1日1映画は、8/17~21開催の映画祭「ひろしまアニメーションシーズン2022」で、TVアニメーション『平家物語』(2022年 日本)のトークショー付き特別上映(ゲスト:山田尚子、吉田玲子、久保友孝)というプログラムを鑑賞してきました。(司会進行:山村浩二) 山田尚子監督と、広島出身で映画祭のメインスタッフでもある吉田玲子さん(脚本)&久保友孝さん(美術監督)が選んだお気に入りエピソードのセレクト上映と3人の上映前トークと言う内容。 TVアニメーション『平家物語』の概要:《祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり沙…

  • 『冒険者カミカゼ』(1981年 日本)

    千葉真一+真田広之+秋吉久美子ノンスタントで挑む、今では撮れないアクション映画 今朝の1日1映画は『冒険者カミカゼ』(1981年 日本)を鑑賞。 元オリンピック選手の東西大学職員・神風大介(千葉真一)、女性ジョッキーを目指す乗馬の得意な金城ケイ(秋吉久美子)、東西大学医学部生で体育部に所属の星野明(真田広之)が、ふとしたことから知り合って、大学の不正入学金7億を略奪。 この巨額な現ナマをめぐって、3人が黒い組織とわたり合い、危険の真っ只中で一大アドベンチャーを展開する! 壮絶アクションに加え、3人の頭脳プレイがキラリと光る、東映で千葉真一主演作品を多く手掛けた鷹森立一監督による娯楽アクション・…

  • 『セブン・チャンス』(1925年 アメリカ)

    By MGM - Link 喜劇王・バスター・キートンが身体を張って逃げまくる!活動弁士・澤登翠さんの活弁入り 今朝の1日1位映画は『セブン・チャンス』(1925年 アメリカ)の活弁入り(1992年版)を鑑賞。 内気なジミイは恋するメリーになかなか求婚することが出来ない。 さらに、親友ビリーと経営する会社も営業不振。 そんな折、もしジミイが27歳の誕生日の19時までに結婚すれば700万ドルの遺産をうけとれる事がわかった。 27歳の誕生日――それは今日だ! 純愛から、お間抜けギャグ、命がけの大アクションシーンまで見どころ満載の喜劇王・バスター・キートンの傑作です。 もう見ていて、クスっと笑えるし…

  • 『野球少女』(2019年 韓国)

    By 싸이더스, 공정 이용, 링크 『梨泰院クラス』『ベイビー・ブローカー』のイ・ジュヨン主演。韓国プロ野球は、現地の球場で見ても楽しいですよ。 今朝の1日1映画は『野球少女』(2019年 韓国)を鑑賞。 最高球速134キロを誇り、<天才野球少女>とたたえられてきたチュ・スイン(イ・ジュヨン)。 高校卒業を控えたスインは、プロ野球選手になる夢を叶えようとするが、<女子>という理由だけでプロテストを受けられない。 母や友だち、野球部の監督からも、夢をあきらめて現実を見ろと忠告される。 「わたしにも分からないわたしの未来が、なぜ他人にわかるのか」――。 韓国ドラマ「梨泰院クラス」で注目を集めたイ…

  • 『今日のいのち』(1957年 日本)

    17歳の津川雅彦、24歳の北原三枝が主演真実の愛を巨匠・田坂具隆監督が描く 今朝の1日1映画は『今日のいのち』を(1957年 日本)を鑑賞。 医者の娘として育てられた理知的で美しい女性・南方理子(北原三枝)。 戦災で失くした青山の病院を再建することを約束に青年医師(安井昌二)からプロポーズされる。 そんなある日、京都に住む叔父の吉成佐武郎(織田政雄)から理子に京都へすぐ来るよう電報が届いた。 どんな用事か分からぬまま、同じ京大で学ぶ鳥羽岳ニ(津川雅彦)と一緒に京都へ向かうのだが…。 巨匠・田坂具隆監督が若き人々の真実の愛に温かい眼差しを向ける人間賛歌です。 先日見た田坂具隆監督作品『乳母車』は…

  • 『嵐を呼ぶ男』(1957年 日本)

    画像:リンクより この映画で人気の頂点に。石原裕次郎や北原三枝を通して楽しむ青春歌謡映画 今朝の1日1映画は『嵐を呼ぶ男』(1957年 日本)を鑑賞。 女流敏腕マネージャー・美弥子(北原三枝)に見出されたドラマー・国分正一(石原裕次郎)。 美弥子の厳しい指導と猛練習でメキメキと力をつけていく。 やがて二人の間にも淡い恋心が芽生えていた。 しかし作曲家志望の弟・英次(青山恭二)が新人リサイタルに推薦されることになり、美弥子に恋心を抱く評論家・左京(金子信雄)の力が必要となる。 仕方なく、正一は美弥子から離れる決心をしたのだが……。 美しい兄弟愛を中心に、ドラマーを目指す若者の熱い姿を描いた、自身…

  • 『最後の戦斗機』(1956年 日本)

    画像:リンクより 出撃したら生き残ることは許されない…。特攻隊の悲劇を重層的な人間ドラマで描いた一作。 今朝の1日1映画は『最後の戦斗機』(1956年 日本)を鑑賞。 太平洋戦争末期、日本の敗色が濃厚となった頃。 小高基地では若い予備学生出身者で占められていた。 新任の基地司令官は、南方作戦での失敗を取り戻そうと無謀な作戦が腹中にあった。 司令部の情報係・白井中尉(葉山良二)は不運にも出撃前に敵弾し命を落とした仲間の代わりに出撃を名乗り出る。 東京から逢いに来た恋人・則子(芦川いづみ)に何も言わないまま…。 世界を震撼させた特攻隊の悲劇を描いた野口博志監督による戦争映画です。 今日が終戦記念日…

  • 『月世界旅行&メリエスの素晴らしき映画魔術』(2011年 フランス)

    120年前の映画に“バルタン星人”がいる!?フィルムの修復作業&映画の父の成功と挫折の人生 今朝の1日1映画は『月世界旅行&メリエスの素晴らしき映画魔術』(2011年 フランス)を鑑賞。 「映画の父」といわれるエジソンやリュミエール兄弟から、奇術師ジョルジュ・メリエスによる特撮・SF映画の誕生など映画創世記の歴史を振り返るドキュメンタリー。 メリエスの代表作「月世界旅行」のカラーフィルムをデジタル修復する作業工程や、トム・ハンクス、ミシェル・ゴンドリー、ジャン=ピエール・ジュネらへのインタビューを通し、いまなお多くの映画人を魅了するメリエスの映画魔術に迫っています。 リストア作業によって復刻し…

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