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  • 詩の朗読 53.元旦

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 元旦 新川和江 どこかで あたらしい山がむっくり 起きあがったような…… どこかで あたらしい川がひとすじ 流れだしたような…… どこかで あたらしい窓がひらかれ 千羽の鳩が放されたような…… どこかで あたらしい愛がわたしに向かって 歩きはじめたような…… どこかで あたらしい歌がうたわれようとして 世界のくちびるから「あ」と洩れかかったような…… おやすみなさい

  • 詩の朗読52. 空の青さを見つめていると

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 空の青さを見つめていると 谷川俊太郎 空の青さをみつめていると 私に帰るところがあるような気がする だが雲を通ってきた明るさは もはや空へは帰ってゆかない 陽(ひ)は絶えず豪華に捨てている 夜になっても私達は拾うのに忙しい 人はすべていやしい生れなので 樹のように豊かに休むことがない 窓があふれたものを切りとっている 私は宇宙以外の部屋を欲しない そのため私は人と不和になる 在ることは空間や時間を傷つけることだ そして痛みがむしろ私を責める 私が去ると私の健康が戻ってくるだろう おやすみなさい

  • 和敬静寂

    和敬静寂 (わけいせいじゃく) 茶道に関する心構えを表した言葉といわれています。 ・「和」とは、和合、調和、和楽。 お互いに尊重しあい仲良くすることです。 ・「敬」とは、謙虚に相手を尊敬すること。 お互いに敬いあうという意味です ・「清」とは、物と心が清らかであること。 目に見えるものだけでなく心の中も清らかにするということです。 ・「寂」とは、静寂。 何事にも動じないこころを持つということ。 茶道の精神として表されている言葉ですが、私たちが生きていくことでも大切なことです。 考えが違う人々が一緒に生きるためには、お互いに尊敬し合わなければなりません。 現代社会には様々な考えや多様な価値観の人…

  • 詩の朗読51. ふしぎ

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 ふしぎ 金子みすゞ わたしはふしぎでたまらない、 黒い雲からふる雨が、 銀にひかっていることが。 わたしはふしぎでたまらない、 青いくわの葉たべている、 かいこが白くなることが。 わたしはふしぎでたまらない、 たれもいじらぬ夕顔が、 ひとりでぱらりと開くのが。 わたしはふしぎでたまらない、 たれにきいてもわらってて、 あたりまえだ、ということが。 おやすみなさい

  • 詩の朗読50. 母をおもう

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 母をおもう 八木重吉 けしきが あかるくなってきた 母をつれて てくてくあるきたくなった 母はきっと 重吉よ重吉よといくどでもはなしかけるだろう おやすみなさい

  • 詩の朗読49. 自分を贈る

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 自分を贈る 谷川俊太郎 母の日に 花を贈るのを忘れてもいい 母の日には あなた自身を贈ればいい あなたが誕生した日 母はあなたに世界を贈ってくれた この世界のどこかでずっと 母はあなたとともに生きている たとえいま母と不和でも 卑下することはない あなたはあなたを生きている 母の日には花も言葉もなくていい これまでもこれからも あなた自身が かけがえのない贈り物なのだから おやすみなさい

  • 詩の朗読 48. かなしみ

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 かなしみ 谷川俊太郎 あの青い空の波の音が聞えるあたりに 何かとんでもないおとし物を 僕はしてきてしまったらしい 透明な過去の駅で 遺失物係の前に立ったら 僕は余計に悲しくなってしまった おやすみなさい

  • 詩の朗読47.こころ

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 こころ 金子みすゞ おかあさまは おとなで大きいけれど、 おかあさまの おこころはちいさい。 だって、おかあさまはいいました、 ちいさい私でいっぱいだって。 わたしは子どもで ちいさいけれど、 ちいさいわたしの こころは大きい。 だって、大きいおかあさまで、 まだいっぱいにならないで、 いろんなことをおもうから。 おやすみなさい

  • 詩の朗読46. 三月のうた

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 三月のうた 谷川俊太郎 わたしは花を捨てて行く ものみな芽吹く三月に 私は道を捨てて行く 子等のかけだす三月に わたしは愛だけを抱いて行く よろこびとおそれとおまえ おまえの笑う三月に おやすみなさい

  • 詩の朗読45.冬を選んで咲く花は

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 冬を選んで咲く花は 藤川幸之助 冬を選んで咲く花は 雪の白さに咲く花よ 風のぬくみを知る花よ 冬を選んで咲く花は 不言色した明日掬す 赤い花弁を持つ花よ 冬を選んで咲く花は 寒さ選んで咲く花よ 生きる証を持つ花よ 冬を選んで咲く花は ハラハラハラと散り染めて 春には去っていぬ花よ おやすみなさい

  • 詩の朗読44.積もった雪

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 積もった雪 金子みすゞ 上の雪 さむかろな。 つめたい月がさしていて。 下の雪 重かろな。 何百人ものせていて。 中の雪 さみしかろな。 空も地面じべたもみえないで。 おやすみなさい

  • 詩の朗読43.2月の小舟

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 2月の小舟 吉野弘 冬を運び出すにしては 小さすぎる舟です。 春を運びこむにしても 小さすぎる舟です。 ですから、時間がかかるでしょう 冬が春になるまでは。 川の胸乳がふくらむまでは まだまだ、時間が掛かるでしょう。 おやすみなさい

  • 詩の朗読42. 夢売り

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 夢売り 金子みすゞ 年のはじめに 夢売りは、 よい初夢を 売りにくる。 たからの船に 山のよう、 よい初夢を 積んでくる。 そしてやさしい 夢売りは、 夢の買えない うら町の、 さびしい子等の ところへも、 だまって夢を おいてゆく。 おやすみなさい

  • 詩の朗読41 ポスト

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 ポスト 尾崎まこと この秋の 深い空のどこかに 赤い切り傷のような ポストの入り口が 隠れていないか カポン! ふいに あかるい音がして あなたからの なつかしい便りが 僕のこころの底に 降りてくる カポン! おやすみなさい

  • 詩の朗読40. 散歩

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 散歩 長田弘 ただ歩く。手に何ももたない。急がない。 気に入った曲がり角がきたら、すっと曲がる。 曲がり角を曲がると、道はさきの風景がくるりと 変わる。くねくねとつづいてゆく細い道もあ れば、おもいがけない下り坂で膝がわらいだ すこともある。広い道にでると、空が遠くか らゆっくりとこちらにひろがってくる。どの 道も、一つ一つの道が、それぞれにちがう。 街にかくされた、みえないあみだ籤の折り 目をするするとひろげてゆくように、曲がり角 をいくつも曲がって、どこかへゆくためにで なく、歩くことをたのしむために街を歩く。 とても簡単なことだ。とても簡…

  • 詩の朗読39. せつな

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 せつな 谷川俊太郎 テーブルのうえにあったいちまいのかみ へやのドアをあけたらふわりとゆかへ くうきにささえられながら みぎひだりにすべるようにゆれておちてゆく そんなどうでもいいできごとがすき なんでなのかわからない おちるまでのみじかいじかんを <せつな>というんだとセンセイがおしえてくれた いをつけたら<せつない>じゃないか すぐにすぎさってしまうから いまはせつない れきしのほんがとりおとすせつなを わたしはとりあえずいきています おやすみなさい

  • 詩の朗読38. わたしの庭の・・

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 わたしの庭の・・ 新川和江 わたしの庭の ハナミズキが 葉を おとす すると どこやら遠い谷間(たにあい)でも いっぽんのハナミズキが 葉を おとす そこにも 人はいるだろう わたしとは かかわりもなき その人 生涯 会うこともなく 約束をし合うこともなく ただ木だけが しめし合わせたように 葉を おとす 同じ時刻 同じ身ぶりで その人の肩に わたしの肩に 静かに おやすみなさい

  • 詩の朗読37. 太陽

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 太陽 八木重吉 太陽をひとつふところへいれていたい てのひらへのせてみたり ころがしてみたり 腹がたったら投げつけたりしたい まるくなって あかくなって落ちてゆくのをみていたら 太陽がひとつほしくなった おやすみなさい

  • 詩の朗読 35. 夕焼け

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 夕焼け 黒田三郎 いてはならないところにいるような こころのやましさ それは いつ どうして 僕のなかに宿ったのか 色あせた夕焼け雲のように 大都会の夕暮の電車の窓ごしに 僕はただ黙して見る 夕焼けた空 昏れ残る梢 灰色の建物の起伏 影 美しい影 醜いものの美しい影 おやすみなさい

  • 詩の朗読35. ある日ある時

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 ある日ある時 黒田三郎 秋の空が青く美しいという ただそれだけで 何かしらいいことがありそうな気のする そんなときはないか 空高く噴き上げては むなしく地に落ちる噴水の水も わびしく梢をはなれる一枚の落葉さえ 何かしら喜びに踊っているように見える そんなときが おやすみなさい

  • 詩の朗読34. きみはねこの友だちですか?

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 きみはねこの友だちですか? 長田弘 一ぴきのねこと 友だちになれたら ちがってくる 何かが もっと優しくなれるかもしれない ねこは何もいわずに語る はげしく愛して ゆっくり眠る きみはねこの友だちですか? 胸のドアを開けなくちゃ ねこが きみの こころにはいれるように 胸のドアを開けなくちゃ 一ぴきのねこと 友だちになれたら ちがってくる 何かが もっと自由になれるかもしれない ねこは生きたいように生きる ゆきたいところへ すばやく走る きみはねこの友だちですか? 胸のドアを開けなくちゃ ねこが きみの こころにはいれるように 胸のドアを開けな…

  • 詩の朗読33. 手

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 手 山村暮鳥 しっかりと にぎつてゐた手を ひらいてみた ひらいてみたが なんにも なかつた しつかりと にぎらせたのも さびしさである それをまた ひらかせたのも さびしさである おやすみなさい

  • 詩の朗読32. 葡萄に種子があるやうに

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 葡萄に種子があるやうに 高見順 葡萄に種子があるやうに 私の胸に悲しみがある 青い葡萄が 酒に成るやうに 私の胸の悲しみよ 喜びに成れ おやすみなさい

  • 詩の朗読31. ふろふきの食べかた

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 ふろふきの食べかた 長田弘 自分の手で、自分の 一日をつかむ。 新鮮な一日をつかむんだ。 スがはいっていない一日だ。 手にもってゆったりと重い いい大根のような一日がいい。 それから、確かな包丁で 一日をざっくりと厚く切るんだ。 日の皮はくるりを剥いて、 面とりをして、そして一日の 見えない部分に隠し刃をする。 火通りをよくしてやるんだ。 そうして、深い鍋に放り込む。 底に夢を敷いておいて、 冷たい水をかぶるくらい差して、 弱火でコトコト煮込んでゆく。 自分の一日をやわらかに 静かに熱く煮込んでゆくんだ。 こころさむい時代だからなあ。 自分の手…

  • 詩の朗読30. ある日ある時

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 ある日ある時 黒田三郎 秋の空が青く美しいという ただそれだけで 何かしらいいことがありそうな気のする そんなときはないか 空高く噴き上げては むなしく地に落ちる噴水の水も わびしく梢をはなれる一枚の落葉さえ 何かしら喜びに踊っているように見える そんなときが おやすみなさい

  • 朗読の時間29 夕焼け

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 夕焼け 工藤直子 あしたは かならず 晴れるに ちがいないなあ あしたも わたしは たしかに 生きるだろうなあ あしたこそなにかを みるかなあ きっと そうでありそうに ちがいなくそうと 思いたい …………… そんなふうに眺められる夕焼けが あった おやすみなさい

  • 朗読の時間28 花

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 花 工藤直子 わたしは わたしの人生から 出ていくことはできない ならば ここに 花を植えよう おやすみなさい

  • 朗読の時間27 あいたくて

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 あいたくて 工藤直子 だれかに あいたくて なにかに あいたくて 生まれてきた ―― そんな気がするのだけれど それが だれなのか なになのか あえるのは いつなのか ―― おつかいの とちゅうで 迷ってしまった子どもみたい とほうに くれている それでも 手のなかに みえないことづけを にぎりしめているような気がするから それを手わたさなくちゃ だから あいたくて おやすみなさい

  • 朗読の時間26 われは草なり

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 われは草なり 高見 順 われは草なり 伸びんとす 伸びられるとき 伸びんとす 伸びられぬ日は 伸びぬなり 伸びられる日は 伸びるなり われは草なり 緑なり 全身すべて 緑なり 毎年かならず 緑なり 緑のおのれに あきぬなり われは草なり 緑なり 緑の深きを願ふなり ああ生きる日の 美しき ああ生きる日の 楽しさよ われは草なり 生きんとす 草のいのちを 生きんとす おやすみなさい

  • 朗読の時間25 ある時

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 ある時 山村暮鳥 雲もまた自分のやうだ 自分のやうに すつかり途方にくれてゐるのだ あまりにあまりにひろすぎる 涯のない蒼空なので おう老子よ こんなときだ にこにことして ひよつこりとでてきませんか おやすみなさい

  • 朗読の時間24 自分は光をにぎつてゐる

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 自分は光をにぎつてゐる 山村暮鳥 いまもいまとてにぎつてゐる 而もをりをりは考へる 此の掌(てのひら)をあけてみたら からつぽではあるまいか からつぽであつたらどうしよう けれど自分はにぎつてゐる いよいよしつかり握るのだ あんな烈しい暴風(あらし)の中で 摑んだひかりだ はなすものか どんなことがあつても おゝ石になれ、拳 此の生きのくるしみ くるしければくるしいほど 自分は光をにぎりしめる おやすみなさい

  • 朗読の時間23 自分はいまこそ言はう

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 自分はいまこそ言はう 山村暮鳥 なんであんなにいそぐのだらう どこまでゆかうとするのだらう どこで此の道がつきるのだらう 此の生の一本みちがどこかでつきたら 人間はそこでどうなるのだらう おお此の道はどこまでも人間とともにつきないのではないか 谿間(たにま)をながれる泉のやうに 自分はいまこそ言はう 人生はのろさにあれ のろのろと蝸牛(ででむし)のやうであれ そしてやすまず 一生に二どと通らぬ道なのだからつつしんで 自分は行かうと思ふと おやすみなさい

  • 朗読の時間22 風景 銀色もざいく

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 風景 銀色もざいく 山村暮鳥 いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな かすかなるむぎぶえ いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな ひばりのおしゃべり いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな やめるはひるのつき …

  • 朗読の時間21 星とたんぽぽ

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 星とたんぽぽ 金子みすゞ 青いお空のそこふかく、 海の小石のそのように、 夜がくるまでしずんでる、 昼のお星はめにみえぬ。 見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ。 ちってすがれたたんぽぽの、 かわらのすきにだァまって、 春のくるまでかくれてる、 つよいその根はめにみえぬ。 見えぬけれどもあるんだよ、 見えぬものでもあるんだよ。 おやすみなさい

  • 朗読の時間20 わからない

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 わからない 杉山平一 お父さんは お母さんに怒鳴りました こんなことわからんのか お母さんは兄さんを叱りました どうしてわからないの お兄さんは妹につっかかりました お前はバカだな 妹は犬の頭をなでて よしよしといいました 犬の名はジョンといいます おやすみなさい

  • 朗読の時間19 水のこころ

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 水のこころ 高田敏子 水は つかめません 水は すくうのです 指をぴったりつけて そおっと 大切に── 水は つかめません 水は つつむのです 二つの手の中に そおっと 大切に── 水のこころ も 人のこころ も おやすみなさい

  • 朗読の時間18 行く

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 行く 石垣 りん 木が 何年も 何十年も 立ちつづけているということに 驚嘆するまでに 私は四十年以上生きてきた 草が 昼も夜も その薄く細い葉で 立ちつづけているということに 目をみはるまでに さらに何年ついやしたろう 木は 木だから。 草は 草だから。 認識の出発点は あのあたりだった そこから すべてのこととすれ違ってきた 自分の行く先が 見えそうなところまできて 私があわてて 立ちどまると 風景に 早く行け、と 追い立てられた おやすみなさい

  • 朗読の時間17 ぼくは小さな雲だから

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 ぼくは小さな雲だから やなせ たかし 生まれたところも しらないし いつ死ぬのかも わからない ぼくは小さな 雲だから ただたよりなく 空にいて 風にふかれて とぶだけさ ぼくは 無限の旅をする 雲に生まれた ぼくだから おやすみなさい

  • 朗読の時間16 白い自由画

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 白い自由画 丸山 薫 「春」という題で 私は子供たちに自由画を描かせる 子供たちはてんでに絵の具を溶くが 塗る色がなくて 途方に暮れる ただまっ白い山の幾重なりと ただまっ白い野の起伏と うっすらとした墨色の陰影の所々に 突き刺したような疎林の枝先だけだ 私はその一枚の空を 淡いコバルト色に彩ってやる そして誤ってまだ濡れている枝間に ぽとり!と黄色のひと雫を滲ませる 私はすぐ後悔するが 子供たちは却ってよろこぶのだ 「ああまんさくの花が咲いた」と 子供たちはよろこぶのだ おやすみなさい

  • 朗読の時間15 宇宙(そら)の約束

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 宇宙(そら)の約束 山元加津子 自分の身体のその奥に 確かに確かに座っている 大きな宇宙の約束が いつもいつもささやいている いつかいい日の明日のために、いつもいつもささやいている 忘れないでね 大切なのは 心の目と心の耳をすますこと、そして自分を信じること むかしむかしのことでした 心の目と心の耳をすましたある人が 宇宙の約束とつながって 本当のことに気がついた すべてのものは どれもみんな その約束からできている 約束は 目にも見えず 重さもなくて あるのかないのかわからないけど でも 宇宙の何もかもが この約束からできている 「いいことに…

  • 朗読の時間14 心 よ

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 心 よ 八木重吉 こころよ では いつておいで しかし また もどつておいでね やつぱり ここが いいのだに こころよ では 行つておいで おやすみなさい

  • 朗読の時間13 日の光

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 日の光 金子みすゞ おてんと様のお使いが そろって空をたちました。 みちで出会ったみなみ風、 (何しに、どこへ。)とききました。 ひとりは答えていいました。 (この「明るさ」を地にまくの、みんながお仕事できるよう。) ひとりはさもさもうれしそう。 (わたしはお花をさかせるの、世界をたのしくするために。) ひとりはやさしく、おとなしく、(わたしはきよいたましいの、のぼるそり橋かけるのよ。) のこったひとりはさみしそう。(わたしは「かげ」をつくるため、やっぱりしょにまいります。) おやすみなさい

  • 朗読の時間12 ここ

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 ここ 谷川俊太郎 どっかに行こうと私が言う どこ行こうかとあなたが言う ここもいいなと私が言う ここでもいいねとあなたが言う 言ってるうちに日が暮れて ここがどこかになっていく おやすみなさい。

  • 朗読の時間11 旅情

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 旅情 石垣りん ふと覚めた枕もとに 秋がきていた。 遠くから来た、という 去年からか、ときく もっと前だ、と答える。 おととしか、ときく。 いやもっと遠い、という。 では去年私のところにきた秋は何なのか ときく。 あの秋は別の秋だ。 去年の秋はもうずっと先の方へ行っている という。 先の方というと未来か、ときく。 いや違う、 未来とはこれからくるものを指すのだろう? ときかれる。 返事にこまる。 では過去の方へ行ったのか、ときく。 過去へは戻れない、 そのことはお前と同じだ、という。 秋 がきていた。 遠くからきた、という。 遠くへ行こう、とい…

  • 朗読の時間10 朝のリレー

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 朝のリレー 谷川俊太郎 カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウインクする この地球では いつもどこかで朝がはじまっている ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと そうしていわば交替で地球を守る 眠る前のひととき耳をすますと どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる それはあなたの送った朝を 誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ おやすみなさい

  • 朗読の時間9 祝福

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 祝福 谷郁雄 百年前 あなたはいなかった 百年後 あなたはもういない 木が葉っぱを 茂らせたり 散らせたり するのと同じように あなたは 嘘をついたり 恋をしたり いろいろと忙しい 幸せとは ただそこにいること よろこびで 顔をしわくちゃにして おやすみなさい。

  • 朗読の時間8 あしあと

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 あしあと マーガレット・F・パワーズ ある夜、わたしは夢を見た。 わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。 暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。 どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。 ひとつはわたしのあしあと、もう一つは主のあしあとであった。 これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。 そこには一つのあしあとしかなかった。 わたしの人生でいちばんつらく、悲しい時だった。 このことがいつもわたしの心を乱していたので、わたしはその悩みについて主にお尋ねした。 「主よ。わた…

  • 朗読の時間7 日々草

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 日々草 星野富弘 今日も一つ 悲しいことがあった 今日もまた一つ うれしいことがあった 笑ったり 泣いたり 望んだり あきらめたり にくんだり 愛したり ・・・・・・・・ そして これらの一つ一つを 柔らかく包んでくれた 数えきれないほど沢山の 平凡なことがあった おやすみなさい

  • 朗読の時間6 落ちこぼれ

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 落ちこぼれ 茨木のり子 落ちこぼれ 和菓子の名につけたいようなやさしさ 落ちこぼれ 今は自嘲や出来そこないの謂 落ちこぼれないための ばかばかしくも切ない修行 落ちこぼれこそ 魅力も風合いも薫るのに 落ちこぼれの実 いっぱい包容できるのが豊かな大地 それならお前が落ちこぼれろ はい 女としてとっくに落ちこぼれ 落ちこぼれずに旨げに成って むざむざ食われてなるものか 落ちこぼれ 結果ではなく 落ちこぼれ 華々しい意思であれ おやすみなさい

  • 朗読の時間5 見えない木

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 見えない木 田村隆一 雪のうえに足跡があった 足跡を見て はじめてぼくは 小動物の 小鳥の 森のけものたちの 支配する世界を見た たとえば一匹のりすである その足跡は老いたにれの木からおりて 小径を横断し もみの林のなかに消えている 瞬時のためらいも 不安も 気のきいた疑問符も そこにはなかった また 一匹の狼である 彼の足跡は村の北側の谷づたいの道を 直線上にどこまでもつづいている ぼくの知っている植える飢餓は このような直線を描くことはけっしてなかった この足跡のような弾力的な 盲目的な 肯定的なリズムは ぼくの心にはなかった たとえば一羽…

  • 朗読の時間4 雨ニモマケズ

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 雨ニモマケズ 宮沢賢治 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋(いか)ラズ イツモシヅカニワラッテヰル 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ 野原ノ松ノ林ノ蔭ノ 小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ 東ニ病気ノコドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ 南ニ死ニサウナ人アレバ 行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ 北ニケンクワヤソショウガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ ヒドリノトキハ…

  • 朗読の時間3 生きる

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 生きる 谷川俊太郎 生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ 木もれ陽がまぶしいということ ふっと或るメロディーを思い出すということ くしゃみをすること あなたと手をつなぐこと 生きているということ いま生きているということ それはミニスカート それはプラネタリウ厶 それはヨハン・シュトラウス それはピカソ それはアルプス すべての美しいものに出会うということ そして かくされた悪を注意深くこばむこと 生きているということ いま生きているということ 泣けるということ 笑えるということ 怒れるということ 自由と…

  • 朗読の時間2 どうしてだろうと

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 どうしてだろうと まど・みちお どうしてだろうと おもうことがある なんまん なんおくねん こんなに すきとおる ひのひかりの なかに いきてきて こんなに すきとおる くうきを すいつづけてきて こんなに すきとおる みずを のみつづけてきて わたしたちは そして わたしたちの することは どうして すきとおっては こないのだろうと・・・ おやすみなさい。

  • 朗読の時間1 わたしと小鳥と鈴と

    静かに ゆっくりと 言葉を声に出してみましょう。 わたしと小鳥と鈴と 金子みすゞ わたしが両手を広げても お空はちっとも飛べないが 飛べる小鳥は私のように 地面(じべた)をはやくは走れない わたしがからだをゆすっても きれいな音は出ないけど あの鳴る鈴はわたしのように たくさんなうたは知らないよ 鈴と小鳥と それからわたし みんな違って みんないい 答えを見つけ出そうとしなくても、いいときがあります。 なにかを感じても感じなくても、 眠りにつく頃には忘れてもいい。

  • 幸せになる七つの布施

    仏教では、「布施」は慈悲の心をもって他人に財物などを施す、六波羅蜜(ろくはらみつ)と呼ばれる、悟りを求める菩薩の6つの実践徳目のひとつと言われていますが、本来それだけを示す言葉ではありません。私たちの日常生活においてお金がなくても物がなくても、周りの人々に喜びを与えていく少しでも喜んでいただける方法があります。それが「無財の七施」の教えです。身近な奉仕や実践によって、自己を高めることができるとともに、世の中の人々の心を和ませることができるのです。人との出会いやつながりはもちろん、お互いの助け合い、支え合いの中で私たちは生きています。私たち一人ひとりのささやかな行いが、周りの幸せのためになり、行…

  • やらなくていいことはやらない

    なにかと慌ただしい毎日、やらなければいけないことが多すぎて大変だと思っていませんか。 気づいていないだけで、やらなくていいことをたくさんしていませんか。 もしかしたら、やらなくてもいいことを必死にこなしているだけなのかもしれません。 一日の行動をすべて書き出してみると、無駄な時間を過ごしていることがわかります。 やらなくていいこと、つまり行動を減らすということは、本当にやりたいことや自分に必要なことを選択するということです。 このようなことはありませんか。 ・あれもこれもと多くを盛り込み、効率が悪くなる ・雑用や急な思いつきで、することがどんどん増えていく ・時間を考慮しないで行動し、時間が足…

  • 明珠在掌

    明珠在掌 (みょうじゅたなごころにあり) 禅語のひとつ。 「明珠」とは宝のことです。 それは、すでに自分の掌に在ると教えているのです。 誰でもすでに自分のその手の中に宝物を持っているが、なかなか気づかないものです。 これまで大切にしてきたものを考えてみましょう。 人は本来、自分が進むべき方向を知っているのだという。 だから自分の気持ちを大切にし、自分が探し求めているものに気づきましょう。 手にしている大事なものに気づき、それを磨いていけば本当の宝になります。

  • 人にやさしくする

    人は心に余裕を持つのが難しいとき、他人のやさしさに助けられるものです。 心に傷を持つ人は、他人の心の傷にも敏感です。 どんなことを言われたら、どんなことをされたら心が傷つくかを知っているからです。 心の傷を乗り越えるには問題に立ち向かい辛さに耐え自分を強くする必要があります。 過去のつらい経験や苦労、悲しみを知り乗り越えた人はやさしさと強さを身につけることができ人の心の痛みを理解できるのです。 ただし、心の傷が癒えてない人、立ち直れていない人は人の心の痛みを察すことが難しいでしょう。 深い心の傷を癒すために必要なことは・・・ 深く傷ついた人は心の力を失っています。 考えないように、忘れようとし…

  • 無縄自縛

    無縄自縛 (むじょうじばく) 禅語のひとつ。 縄もないのに、みずからわが身をしばること。 迷者は迷いに、悟者はさとりにとらわれて、自由になることのできない状態をいう。 自分を縛り付けているのは自分自身である、という言葉です。 私たちは、多かれ少なかれ、いろんな場面で無縄自縛の状態で生きているのではないでしょうか? 世間の「当たり前」や「ふつう」という考え方、「こうあるべき」 「こうしなければ」そんな気持ちがに縛られて、自分の可能性を狭めて、自分を苦しめ身動きできなくなっていませんか。 それらは思い込みにすぎず、人生をも奪ってしまいます。 自分の行動や思考に制限をかけずに、理想を求めてもよし 夢…

  • 価値観が合わないを前提にする

    仕事関係、人間関係、さまざまな関係で、会話や出来事を通じて価値観が合わないと感じることがあります。 価値観が合わない人とは、理解しあえないと思ってはいませんか。 いろんな人と接すると、自分と合わない考え方や意見は当然のように出てきます。 価値観が合う人のほうが少ないはずです。 それぞれ異なった生活環境の中で生まれ育ってきたのだから、価値観が合わないのは当たり前です。 価値観は人の数だけ存在するといってもいいでしょう。 そんな時、 どう考えますか? 自分と相手との価値観の違いを、あまり深刻に受け止めなくていいのです。 確かに自分とは違う価値観、考え方の人に対して違和感を抱くこともあるでしょう。 …

  • 頭痛について(2)

    頭痛はありふれた病気です。 頭痛のほとんどは「こわくない頭痛」です。 しかし、一部には放っておくと命にかかわる「こわい頭痛」があります。 今回は、「こわい頭痛」と「こわくない頭痛」について調べました。 頭痛には大きく分けて2種類あります。 ◆ 一次性頭痛→原因となる病気がない頭痛 片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などのことを指します。 ◆ 二次性頭痛→原因となる病気があり、それにより引き起こされる頭痛 くも膜下出血などの危険な病気も含まれます。 二次性頭痛は危険であり、注意しなければならな「いこわい頭痛」なのです。 こわくない頭痛(一次性頭痛) 頭痛持ちの頭痛 一時性頭痛は、病気で起こるわけではな…

  • 倒れない心をつくる

    何をやってもうまくいかない、そんなときがありませんか? 仕事・人間関係・私生活、気持ちが沈み悲観的になりどん底でうずくまっているのでしたら、もうそれ以上落ちていくことはないでしょう。 まずは気持ちを落ち着けて、現状から目をそらさずその状態を受け入れましょう。 何もかもうまくいかないと感じているとき。 ・自信をなくしている ・体調が悪く気持ちが塞ぎ込んでいる ・いろんなことに気を取られて集中力が散漫している 落ち込んでいるときは、いつもなら見えてるはずの解決策も見えなくなっていることがあります。 深く考えすぎるのはよくありません。 なんとかしようと焦らず少しの時間、現状を受け入れましょう。 少し…

  • 怒りを静める

    いきなり怒りの感情を向けられるときがありませんか? 最初は我慢ができても、考える度に負の感情にはまり、イライラするばかり。 イライラにも限界はあります。 ・文句を言われる ・カチンとくる ・言い返してしまう 相手の怒りに振り回されて、自分まで心を乱してしまいます。 そうなる前に、怒りを向けられても怒り返すことはせず、自分から冷静に話し合う姿勢を持つことが大切です。 相手の話をじっくり聞いて相手の気持ちを知りましょう。 怒りの感情が大きくなると消し去るのが難しくなります。 小さいうちに消し早く冷静な心を取り戻す心がけをしましょう。 身近な人に対して、イラっとしたり、腹が立つことがありますよね? …

  • プレッシャーを軽くする

    仕事や勉強、様々なことでプレッシャーを感じることは多々あります。 プレッシャーを感じることは、決して悪いことばかりではありません。 しかし、必要以上のプレッシャーは心も体もダメージを受け、不安や恐怖から本来の力を発揮することが難しくなります。 ときには、不安や恐怖から逃れるために、嘘をつき自分の身を守ろうとしますが、自分を守るどころか、更に心をかき乱されることになります。 プレッシャーを感じやすい人の特徴 ・自分に自信がもてない ・責任感が強い ・負けず嫌い ・完璧主義 ちょっとハードルを下げて、心をほぐしましょう。 ・ ひとりで抱え込んでいませんか? (誰かに相談していいのです。) ・ すべ…

  • 頭痛について 1

    今日も朝から頭痛です。 またかというほど頭痛に悩まされることがよくありますが、 同じように頭痛で悩まされている方も多いのではないでしょうか。 頭痛くらいと考えられますが、ひどくなると生活に支障をきたす場合や、病気が隠れていることもあります。 頭痛といっても、その原因は様々で予防・対策が異なります。 今回は、「片頭痛」・「緊張型頭痛」・「群発頭痛」の予防・対策を調べました。 片頭痛 何らかの理由で脳の血管が急激に膨張して起きるのが「片頭痛」です。 ストレス、ストレスからの解放、寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、アルコール、光や音の刺激なども誘因とされています。 心臓の拍動に合わせる…

  • 円満な人間関係を築く

    どこにでも他人を批判したり非難したり、他人の欠点を見つけて、それを指摘したがる人がいます。 それに批判や非難をされると、感情的になり言い返してしまいます。 残念ながら批判する人が多いので、批判は少しずつ繁殖していきます。 批判とは劣等感の現れです。 他人を批判するとは、自分の下に位置づけ、それにより優越感を得ようとする態度です。 それは無意識のうちに、自分は劣っていると感じていることを意味します。 そして、批判的な人がいると批判したくなるということは、自分の中にも劣等感があるということなのです。 他人を批判しても、虚しさが残ります。 自分は他人を批判しない。 批判する人に対しては、何も語らなく…

  • 道程

    僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ー高村 光太郎ー (詩人・彫刻家) 詩「道程」の一節です。 自分が歩んできた道を見つめ、これから歩もうとする道を思う。 葛藤や苦難の日々は無駄にはならない、歩いた後は道となる。 誰もが自分だけの道を歩いていることでしょう。 ときには振り返るのもいいでしょう。 誰にも消せない道があるから、またここに戻ってこれます。 道程 僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちさせた広大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の気魄を僕に充たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため WEBお申込み特典!当サイトからお申込みでおト…

  • 適度な距離感を保つ

    日常的に、身近な人との人間関係にストレスを感じてる人は多いのではないでしょうか。 職場では、影で悪口を言い合う。 友人からは、愚痴ばかり聞かされる。 近所からの会話からは、家庭の事情が丸見え。 会話をするのはいいけれど、人間関係のトラブルに巻き込まれて悩むのは疲れます。 どんなに親しい間柄でも、他人とはある程度の距離感を保つことが大切です。 あまり相手に近づきすぎると、かえって人間関係がうまくいかなくなり敬遠されることになります。 では、適度な距離感を維持していくために、心掛けるとよいことはなんでしょう。 自分が心地よいと思える距離を大切にする 自分が気をつけていても、相手が距離を縮めてくるこ…

  • ポジティブ思考を身につける

    誰でも、落ち込むことや行き詰まることがあります。 そうしたとき、ポジティブ思考がとても大事になってきます。 そんな急にはかえられませんが、 ポジティブ思考に切り替える方法はいろいろあります。 ポジティブな人と付き合う ポジティブ思考は伝染します。 人間は周りの影響を受けるものなのです。 そのため、ポジティブな人と付き合うとポジティブな影響を与えてくれる可能性が 高くなります。 一緒にいて気持ちが明るくなる人、意欲が湧いてくる人、パワーがをもらえる人などと付き合うと良いです。 人に好かれるポジティブな人は人間関係を大切にするため、人との交流が深く視野 が広がり深い話がてきます。 意見の違う人とも…

  • 今を生きる

    咲くも無心 散るも無心 花は嘆かず 今を生きる ー坂村真民ー (詩人) 花は、たんたんと咲き、たんたんと散る。 過去にとらわれず、未来を憂うことなく、この瞬間を生きる。 与えられた役割を遂行する。 人は過ぎた日々を後悔したり、自分の行く末に不安を感じ生きています。 しかし、過去には戻れませんし、未来はまだ来ません。 私たちは今を生きているのです。 今を生きることが大切なのです。 あれこれ考えて頭の中がいっぱいの時に思い出すといいかもしれません。 電話占い【ココナラ】 もう、一人で悩まないで

  • 日日是好日

    日日是好日 (にちにちこれこうじつ) 禅語のひとつ。 そこから、毎日が良い日となるよう努めるべきだと述べているとする解釈や、そもそも日々について良し悪しを考え一喜一憂することが誤りであり常に今この時が大切なのだ、あるいは、あるがままを良しとして受け入れるのだ、と述べているなどとする解釈があります。 禅では、過ぎてしまったことにいつまでもこだわったり、まだ来ぬ明日に期待したりしません。 目前の現実が喜びであろうと、悲しみであろうと、ただ今、この一瞬を精一杯に生きる。 「毎日毎日が素晴らしい」 「毎日、平穏な心で暮らす」という意味。 私たちは日々、様々な経験をします。 日常生活では慌ただしく時間が…

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