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2022/03/23

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  • 五竜岳

    梅雨明けを狙って後立山の縦走を企てた 八方尾根から唐松、五竜、鹿島槍、爺へと2泊3日の行程 もう何年も前のこと 初日の八方尾根では降られた 結構な太い雨に耐えながら登っていると ドカ〜ンと一発振動が降ってきた 身をすくめしばらく足が出なかった 2発目の雷鳴はなかったが 肝は...

  • お堀の忍び蛸

    高度な技術をもった名人のはずがどうしたことか わが身の特徴を知って木の根に重ねたのは見事だ 色目にも問題はない しかしバレバレなんだ 目がいけない 目が それにしてもはるか磯から こんな町中のお堀にまで 何をしようというのだ まさか 幕府の隠密なんてことはないだろうな

  • ゾウさん

    ♪♪♪ ゾ〜ウさん ゾ〜ウさん お鼻が切れたのね そうよ シカさんが齧ったのよ ♪♪♪ ちょいとふざけてみました 鈴鹿の山を登っている時 登山道脇のそれと目があってしまいました 目が「つれて行って欲しい」と訴えるようでしたが 頂上に急ぎました 帰りにはもう見当たりませんでした

  • 膨張月

    峠から少し足をのばした稜線上の小さな丘に腰をかけた 西側に広がる広大なスクリーンは 刻々と色を変化させながらゆっくりと幕を下ろしていった 立ち上がって後ろを振り向くと 煌々と冷たい白光を放つ月が昇っていた 月は見る見る膨張し やがて東の空一面を埋めつくしてしまった 僕は膨れ...

  • 水鏡

    天地逆転? いや、写真の向きはこれで合っている。 此処は、北アルプス鏡平にある鏡池 山と空は池に映ったもの 現実のものよりコントラストが良くクリアだ 粒子の細かい良質のポジフィルムのような池面である このルートは東となりの上高地に比してマイナーで登山者も少なめ 槍、穂高の連...

  • 半失

    これから歩く道 不安がよぎる すでに山の半分が無い 尾根道を渡っている間に こちら側も消されないかと 霧の正体は微小な水滴 水蒸気じゃないから巻かれると寒い 皮膚を通じた寒さは心を不安にする 身体は正直だ 心の正体は身体感覚じゃないかと思うぐらい しかし 僕はこの半消失の世...

  • 古代峠

    遊歩道から山道に入り、古代峠と名付けられた鞍部に出た。正面には両側から流れる山裾が一重の広い襟を合わせている。手前に近江南部の平野、そして霞がかかった琵琶湖の帯の背後には比叡山の屏風が立つ。眼前に広がる逆三角形の織物の真ん中を登りの新幹線が裁断するように通り過ぎていった。 ...

  • 焚火

    渓流の大きな岩を背にたき火をしながら夜を過ごしていた ふと背後に動きを感じたので振り返ると岩肌に照らされた自分の影が映っていた 何気なく影に右手を振ってみた。 影は同じように右手を振った 僕は焚火のほうに向きなおそうとしたとき 何かしら違和感を覚え岩肌のほうに向きを戻した ...

  • 実験室

    ここは私の実験室である 実験室は矮小であり、広大でもある 実験はある可能性を実証するために1年前から行っている 結果は10か月を待たずに得ることが出来た そして、今、実験の状況は私の想定を越えようとしている   実験はシンプルなものである。 私は、実験室内のある一点にエネル...

  • 刹那

    時間が始まって138億年 この地が出来て46億年 私が私を意識し世界を知覚できるのはどれくらいだろう 80年あればよしとしよう 138億分の80年 46億分の80年 秒針のひと目盛りもないこの儚い刹那 私の生のうちに生き物の新種は生まれるだろうか 島は幾つできるだろうか 陸...

  • 黄昏の巨人

    今日も眺めていた 西の空を 幾千年 いや幾万年 こうして眺めているのだろう 視線の先の白山は 今日も同じ座りで 白く輝いていた そこに何かこがれる者でもいるのだろうか 木曽谷から風が吹き上がる 伊那谷から風が這い上がる 合流する風にその音を聞きながら 激しく打ち付ける雨雪に...

  • 3年前の大雪山

    大雪の御鉢平を訪れるのはおよそ40年ぶりになる。大学生の時、友人と北海道をバイクでツーリングした時に立ち寄って以来である。9月の中旬なのに、大雪では赤すぎるほど赤い紅葉のすごみに驚き、そして山の大きさに驚いた。 2人の体力は余るほどあった。黒岳の登り下りにはロープウ...

  • 樽前山

    霧は湖面を流れ 山頂への斜面には日が差している 柔らかく丸い曲線の外輪山 それだけで遠足気分 山腹を斜めにひっかく直線 登山道の先端が 青い空に触れるところにたどり着く 目の前にはたった今突き出たかのような 黒いドーム 噴気が上がっている 時空を破り出た噴出物は かのモノリ...

  • 硯岩

    この岩を見た時 すぐに硯石を連想した 小学生の頃、仲の良かった友達に誘われて習字を習った 自分で言うのはなんだが なかなか筋がよかった 確か最終は特待生だったと記憶する そんなことで硯石にも親しんだ 郷里特産の那智黒のも持っていた 連想はそう言う体験に基づいていたのかどうか...

  • 顎岩

    青空に顎を突き上げて 何を競い合っているのか 岩の付け根から見上げると そんな様子に見えた 岩間に切れ入った空が モニュメントのアクセントを作る 雨雪に洗われた花崗岩 一様に肌は滑らかで さながら抽象アート 角が取れた丸みと曲線が 登山者の気持ちを緩めてくれる

  • ササユリ

    もう時効もとうに過ぎたことなので書くのですが、鈴鹿の山中でササユリを盗掘したことがあります。鈴鹿のどの山だったかまでは覚えていない。 
ササユリは山の会のメンバーから綺麗で香りが良くそして希少な百合だと教えてもらったことで関心をもった花だった。 たまたま山中で開花後の一本の...

  • オオナルコユリ

    数日前、那須が原山で見事なオオナルコユリに出会った。 退屈な檜の植林帯の急登の後 鹿害防止の金網の戸を開け植生保護エリアに入る 雑木に道脇の野草 ホッとすると同時に草いきれに汗が滲み出した しかし、このオオナルコユリは保護エリア出口の外に咲いていた 登山道に覆いかぶさるよう...

  • 天山

    天山からの三上山 琵琶湖方面 西に三上山、東に鏡山、その間にちょうど両親に守られるかのように天山はある。 散歩のついでによく登る里山の一つだ。 山頂に続く尾根に見晴らしの良い岩がある。その展望岩の上に立つと琵琶湖の南端から...

  • 見る、聞く、嗅ぐ、味わう これらは特殊感覚と言うらしい それぞれ、特定の感覚受容器で感じ取る感覚だから 原生林で聞き耳をたてるタブノキの大木を見つけた あれはまさに感覚受容器だと言って良いだろう これは進化なのか それともその名残だろうか いずれにしてもあの大きな器官は 空...

  • 原始の目

    原生林を歩いていると ふと何処からか見られている気配 周囲のタブノキの木々を見回すと その視線の元が目に止まった 僕の感覚には間違いはなかった 一本のタブノキが僕を見ていたのだ 見るという機能は レンズとフィルムだけでは成り立たない 取り入れた光を一旦電気信号に換え 再構築...

  • ギンリョウソウ

    恨めしや〜 私たちにないのは脚じゃない 色の素 そう、葉緑素 いらないから捨てちゃった でも、脚(根)はちゃんとありますよ 光は眩しいから嫌、日焼けもするし 美白にはとってもこだわっているの この白体、他では見られないでしょ 栄養? 栄養はパパ(菌)からもらっているから大丈...

  • 獣道

    なんとなく悲しく愛おしい そんな感情が湧く山焼き後の高原斜面 波打つ焼け肌に獣道が炙り出されている 鹿や狐や狸たち 此処を通る獣たちを想像する 白日に晒された道を前に 彼らは何を思うだろう 戸惑い、落胆、新芽への期待(ごちそう) いずれにしても 火傷を負った獣革のようなこの...

  • 曽爾高原

    これほど人の手が入ったことがあからさまな山も珍しい 尾根筋を境に片面が見事に剥ぎ取られている しかし、何故かヒリヒリするような痛々しさは感じない それどころか美しい のっぺりと若い緑が張り付いた人工自然の奇景が 非現実的でアートのようでもある 毎年春に焼かれることで斜面一面...

  • 次郎笈(ジロウギュウ)

    徳島の剣山は別名「太郎笈」と言う 尾根続きの隣の山は「次郎笈」と言う この次郎笈が前から気になっていた 奇名と笹が綺麗なたおやかな山容に惹かれて いつか登ってみたいと 先日、青天が間違いないとわかり急遽出掛けてみた 初めて明石大橋を渡り、初めて徳島に入る そして、国道、いや...

  • 同化

    擬態などと言っているようじゃ まだまだだ 俺を見な こんなことは そうそう出来るものじゃない 全くうまくいった ええっ 食べ物はどうしてるだって? 栄養はすべて木からもらっているから 心配ご無用 もうネズミを探して飛び回らずに済むんだ 合理的だろ 後悔はないかって? あるは...

  • ピノ木オ

    笑っていいのか 痛々しく感じるべきなのか 受難の修復だろうか 病気や変異の一種? いずれにしても アニメのキャラクターばりのこの大木 存在を消すかのように控え目に他木の後ろに立っていた 僕は通りからしばらくそれを眺めていたんだが 過ぎゆく人の視線はそれに向けられることはなか...

  • 山本山

    上から読んでも下から読んでも「やまもとやま」 海苔のコマーシャルではない 近江湖北にある里山の名称だ 古戦場で知られる賤ヶ岳から 琵琶湖に沿って伸びる細い尾根の南端にある 端正な形で湖北を象徴する山だ その山頂下にある寺の前に この石仏がある 左はお地蔵さん 右はおじさん ...

  • 竜ヶ岳

    鈴鹿一笹が綺麗な山だ 遠足尾根から眺める草原の如き山容は アフリカのサバンナの如し 笹原に立つ低木たちはシロヤシオ 清楚な白い花が気持ち良い この花もこの山も 青空にとてもよく似合っていた

  • 赤神山

    晴れ渡る空 陽光は山肌の若緑を照らす 風は斜面を駆け上がり 鳶たちは舞う のどかな里で 御神体は上機嫌だ

  • 女体山

    仙人と言われた画家の熊谷守一の絵に 山容が女体になった絵がある 景色を見ていると女性の体に見えてくるらしい 丸く穏やかな曲線の山だったのだろう 「女体山」という名の山は結構各地にある 山名の由来は山容にあるようだ 何とも生々しい命名なんだな、と思った 日光の「男体山」という...

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