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2022/02/27

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  • 依拠するもの

    人は各自それぞれ、依拠するものが違う。この違いは、本人のアイデンティティに関わるものだから、相互に理解し合ったり共感できるものではない。お互いの依拠するものを、尊重し合うことが大切だろう。人類は、現世の苦悩を宗教(信仰)に依拠することで、緩和ないしは解消を図ってきた。その切実な願いに、誠実に対応し救済を目指した宗教者(教祖)たちの足跡は尊い。その開祖たちの布教の道の険しさ(政治権力による弾圧や他宗や民衆の迫害)を体験していない後継者たちは、教勢の拡大に邁進する。開祖のようなカリスマ性をもたない後継者たちにできることは、教団経営を維持するための経済基盤の確立である。いきおい権力に迎合し、保護を受け、教勢拡大に奔走するようになる。平安時代の日本仏教がそれで、西洋中世のキリスト教も、同様の迷妄を免れることはでき...依拠するもの

  • 常套語句

    常套語・常套句というものがある。いつもきまって使う語句。紋切り型、定まり語句である。常套語句は押し並べて陳腐である。陳腐嫌いの私は、常套語句を聞くことも語ることも苦手である。「僭越ではございますが」などの常套句を聞くと、身の毛がよだつ。自らを卑下・謙遜していることを強調して聴き苦しいこと甚だしい。謙遜とは反対に、問答無用の上目線の常套句もある。こんなキャッチコピーがあった。某新聞社の出版物の帯に書かれでいた。「日本を代表する政治学者が、イラストを豊富に使いながらやさしい言葉で解説します」「〇〇を代表する」はよく使われる常套句である。「〇〇の第一人者」もこれと同じ意味で多く使われる。この常套句を使うことによって、コピーライターは著者の専門家としてのステイタスに関して「問答無用」「議論の余地はない」と暗に言っ...常套語句

  • 老人は仙人を目指す

    前の記事で仙人に触れたので、仙人についてもう少し書かせていただく。老人(男性)は須く仙人を目指すべきと思っている。大いにハッタリをかまし、カリスマ性を発揮することで、為政者が望むあるべき老人像、後期高齢者にならないことだ。この国は、古代に中国の思想に毒されたまま現在に至っている。神仙思想も私たちに染み込んでいる。どうせ毒されたなら、デトックスが難しいなら、ドップリ浸かるのが好い。専ら言動で若い者を煙に巻き、行動は神出鬼没。妙なものを飲み、異なものを食べる。身体を鍛えなければならないのは勿論だ。肥満は禁物である。「痩せたソクラテス」という言葉があるとおり、油ぎった哲人など、古今東西を問わず居た験しはない。霞を食べていると広言して、人々が納得するようでなければならない。私が理想とする仙人のイメージは、かつてテ...老人は仙人を目指す

  • 野いちごの歌

    今朝の食卓で、家の周り近くまで迫ってきたセミの斉鳴を縫うように、末の孫息子が2階で吹くリコーダーの、途切れ途切れのメロディーが聴こえてきた。孫と同じ年ごろ(もう少し上だったか?)に見た映画の情景の、バックに流れた曲は、今も忘れていない。なぜか涙が込み上げて来る。そのようなシーンだったに違いない。しかしさあ、夫婦は共に曲名が思い出せない。検索して、フィンランドの民謡と今知った。訳詞はおぼろになっていたが、メロディーだけは脳裡に鮮烈に焼きついている。私はこれともうひとつ、「コサックの子守唄」が好きで、これはメロディー、詞共に忘れることはないだろう。野いちごの歌

  • トリュフの豚

    私の生物好きは、小児の頃からのものだが、植物、特に野草への目を開かせてくれたのは妻である。高校で理科クラブだった妻に、住宅周辺の雑草からひとつひとつ教えて貰った。街育ち(妻も同じだが)の私は、それまでワラビもハルジョオンも知らないほどに、野草に疎かった。山野に足を運び、図鑑を見ては現物と対照することが10年も20年も続いた。その結果、夫婦で山野草を観に出かけると、私は妻の知らない植物を即答できるまでになった。尊大になった私は、「師を超えた」とか「これからは、野外では先生と呼びなさい」などと言って、妻の顰蹙を買うようになった。それでも妻が、山中で植物を見つける疾さにはまったく敵わない。目敏いのである。珍種・貴重種・希少種などは、彼女と共にいなければ殆ど見つけられなかっただろう。近視で視力の劣る私が、ある時...トリュフの豚

  • 局地気象

    線状降水帯という気象用語が幅を利かすようになって、局地気象の予測に関心が高まっている。私は多年の登山経験から観天望気(空の雲と大気の変化で天候を予測)のエキスパートを自認している。天気図は勿論参考にするが、気象庁の予報などは、精密な局地気象の予測に役立たないと思っているので、予報番組はあまり見ない。国民の生活にとって重要なのは警報でなく局地気象予報で、それは気象と現地の地勢・地形とを勘案して予測し報知されるべきものである。気象予報士とその元締めの気象庁のテレビ解説などは、局地気象の予測が充分とは言えない。降雨レーダーをより精密に示すべきだが、予算がかかるのか進んでいない。老生は登山はもとより、日常生活の行動も専ら観天望気で決めて来た。これに批判的な妻は気象庁・気象台・気象予報士のテレビ予報絶対派である。あ...局地気象

  • ブルーベリー狩りの余禄

    今日(7/14)のセミの声は朝から盛大で喧しさを感じた。「皆さん、本当の夏ですよ〜」と聞こえる。浜名湖岸のハゼも、釣り餌を呑み込む大きさに育っているようだ。季節は順調に移っている。長男夫婦が双方の両親をブルーベリー狩りに誘ってくれた。孫たち抜きでの行楽は、滅多にない。行った先は、岡崎市の田園地帯にある〈ブルーベリー・ファーム〉だった。大粒のブルーベリーが、1町歩ほどの圃場に、鉢植え栽培されている。ブルーベリーを時間無制限食べ放題というが、ブルーベリーで満腹するのは生まれて初めての体験だった。始めは品種の違いを味較べしたりしていたが、直ぐに判らなくなった。果実だけを飽食しても、我々はどうも猿と違って脳が満足しない。やはり人間は、炭水化物とかタンパク質・脂質を摂らないとダメだと知った。食べ飽きたら休憩所で休み...ブルーベリー狩りの余禄

  • 酸性雨は今も

    アサガオには、酸性雨に強い品種と、極端に弱い品種があって、たまたま、それぞれの花が隣り合って咲きました。ピンクの花は雨にビクともしないのですが、ムラサキの花は雨にあたるとテキメンに傷みます。10年ほど前の酷い姿にはなりませんが・・・おそらく、公害ガスの発生源で、改善が進んでいるのでしょう。酸性雨は今も

  • ソーバーキュリアス

    長生きはするものである。SoberCurious(ソーバーキュリアス)なるライフスタイルが欧米から入って来た。sober(ソーバー)は「しらふ」、curious(キュリアス)は「〜したがる」という意味だそうだ。「アルコールの問題があるわけではないけれど、心身の健康のために断酒をする活動のこと」と定義されている。「しらふでいたがる」のである。これと真逆な言葉は、TipsyCurious(ティプシィキュリアス)「酔っ払っていたがる」だろうか?飲酒の文化が発達している欧米では、soberで居ることが稀なのだろうか?提唱した人は英国人の作家だという。断酒というおどろおどろしい日本語と違い、同じ内容を横文字で聴くと、耳障りが好くスマートに聞こえる。西洋かぶれでオッチョコチョイのやつがれ、一も二もなくこれに飛びついた...ソーバーキュリアス

  • 期成同盟

    過日新聞を見ていたら、期成同盟という黴の生えた古い言葉が目についた。この旧態の言葉を目にしたのは久しぶりである。「列島改造論」を書いた田中角栄元首相の国土改造時代には、全国に建設プロジェクトがばら撒かれた。僻地・過疎地でのダムや道路・トンネル、原発、空港、港湾などの建設計画が目白押しだった。中には進捗の捗々しくない工事計画も多くあり、全国至る所の山中や、津々浦々の海岸・河川に〇〇建設促進既成同盟の立て看板が並んでいたことを憶えている。【リニア中央新幹線建設促進期成同盟会(会長大村愛知県知事)】。これに川勝静岡県知事が静岡県の参加を表明したからおかしなことになった。静岡県は県内リニアトンネル工事区間の大井川の水量減少懸念問題で、JR東海に科学的な根拠ある説明を求めている。納得がいかなければ、工事区間着工の...期成同盟

  • 里山[遠州森町]

    遠州森町に在るハンゲショウ自生地を観に行った。家を出て1時間、〈アクティ森〉で昼食を摂り、そこから更に太田川支流の吉川の清流に沿って20分北上する。〈門田地区〉の駐車場に車を駐め、〈鍛治島地区〉の自生地まで、里山の小径を往復1時間ほど歩いた。一帯は丘陵に囲まれた湿原、水流の向きを見ないと、どちらに傾斜しているのか分からない平坦な地勢だ。道傍のせせらぎにセリが自生している。植栽されているボタンクサギの開花が始まっていた。満開になるとアジサイのように大きな花の塊(集散花)になるが、老生はこれぐらいの時が好ましい。湿地を埋め尽くすハンゲショウ。県内随一の規模らしい。近くでみると、葉の白さより、曲がったり直立だったりの花穂(総状花)が妍を競う様が面白い。帰路の車道の山壁に、ヤマユリの株が4〜5株、蕾が3〜40個ほ...里山[遠州森町]

  • 夏本番

    昨夜の豪雨も今朝は上がり、青空が見えていた。アサガオの開花も久しぶり。昨日の雨で、ハブランサスも咲いた。朝食後、のんびりお茶を飲んでいたら、高圧線鉄塔の森の辺りから、セミの鳴き声が盛大に聴こえてきた。「セミの初鳴き梅雨明けだ!」気象庁の梅雨明け発表があった6月27日から11日目。ほぼ例年どおりかと思う。そう言えば一昨日の七夕の朝、微かに有るか無きかのセミの声を聞こえたような?錯覚かと思ったが、斥候だったのかもしれない。今日は、友人が紹介してくれたハンゲショウを観るため、遠州森町まで出かけよう。ヤマユリも咲いているだろう。夏本番

  • 犬の心・猫の心

    私は30年以上前にペット(犬と猫)を飼っていたが、妻のクシャミや鼻水、発疹が酷くなって、それが犬猫の被毛と関係があると判った。その後、それぞれのペットが18年の寿命を終えてからは動物を飼うのを已めた。動物好きがペットを飼えないのは洵に寂しい。現在は娘夫婦が数年前に飼い始めた柴犬だけが、偶に触れることができる動物である。犬には、人に対する惻隠の心が生まれながらに具わっているように思えてならない。愛犬と離れて何十年にもなるのに、その思いは人様のペット犬を見ていて変わることがない。飼主さんの表情を見つめるあの眼つきの真剣さは、猫の比ではない。クリスチャンの遠藤周作は「犬の眼にイエスキリストの眼を感じる」と、エッセイに書いている。飼主への関心は並のものでない。犬とは違って、猫にはこちらの気配を察する(空気を読む)...犬の心・猫の心

  • L/C比

    参院選挙が近い。政権党と野党というが、野党にも限りなく与党寄りの党があって、野党の乱立は選挙民にとっては迷惑である。二大政党に自律的に収斂するのでなければ、私たち選挙民の民度が問われる。対立で選挙民を煽るのは選挙運動の常だが、日本の選挙は、何か根本的に、政治的対立軸が歪められているような気がしてならない。その為か、リベラルな候補者の真摯な政見も、選挙民にストレートに届かない。それは私たちの、革新という言葉対する違和感から生じている歪みであり、それが常に選挙への無関心と投票率低下の遠因になっているのではないかと気になる。保守と革新と謂う、明治の官製造語には、対立を好まない民族性の潜在意識に訴えて、政権党の安定感を強調しつつ野党の反政府的体質(お上に逆らう)のイメージを際立たせる隠れた意図を感じさせる。時の政...L/C比

  • 異例の梅雨明け発表(その2)

    7月初日の当地は、朝から猛烈な日射の強さにたじろいだ。急な暑気に流石の家内も昼食をつくる意欲が湧かないようだ。そこで緑陰の濃い奥三河まで行って昼食を摂ることに意見が一致、片道1時間半の道のりを走った。峠を2つ越えて新城市の長篠橋を渡る。長篠城を左に見て長篠大橋を越え右折すると間もなく、寒狭川右岸に旧い発電施設跡を公園化した〈花の木公園〉に着いた。30代の頃から春から秋まで、度々訪れている。今年は今日が3回目。岸に沿ってかけ渡した白妙の衣のような人工滝を眺めながらの昼食が、若い時から好きで、家族と共にも来た。そもそもは、寒狭川の清冽な水の流れに惹かれ、渓流釣りでこの川筋を行き来していて立ち寄ったのが始まりだった。生まれて初めてアマゴを釣ったのも、この川の上流である。段戸高原に源を発するこの川の水は、昭和4...異例の梅雨明け発表(その2)

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