葬儀では、彼女が来るのでは ないかと母も私も気が気では なかったけど、来ませんでした。 葬儀が終わり、少しの間は 遺品整理をしたり色々な 手続きで忙しくしていた。 そんな中、見覚えのない携帯電話の 使用料の振込用紙が送られてきた。 家族のではないし、父のでもないから 父が契...
一度アパートに帰って シャワーを浴びほんの少し 仮眠をとってから実家に行く。 色んな所へ連絡したり バタバタだった。 そんな中、近所に住む父の姉 が何も知らずに遊びにきた。 そう…うっかり私も母もその姉に 連絡するのを忘れてしまっていた。 他の親戚には知らせたのにね。 そし...
泣きたかったのに 彼女の大きすぎる声と 女優か!ってくらいの 声かけが気になって 冷めてしまって涙が引っ込んだ。 私って、こういう所が 冷たいのかな。冷めてると いうか、自分でも薄情だなー って思う所はある。 そして、父は息を引き取った。 最後は目から涙が、ツーっと 流れた...
もう今晩…父は亡くなって しまうかもしれない。 彼女に会うわせてあげようと 思い彼女に電話した。 私からの電話にびっくりは していたものの 行ってもいいんですか? と言って、彼女は 病院にかけつけてくれた。 彼女が来たのが、分かっているのか 分かっていないのか…分からないけ...
足をマッサージしながら 父との思い出を思い出していた。 楽しい思い出ばかりだったし なんだかんだ、いい父親だった。 頼りになる父だった。 思春期に父を汚いとかウザいとか 思った事もなかったし 大好きで自慢の父だった。 最後に何が出来るかな… 色々考えて 彼女に最後、合わせて...
私や夫のインフルエンザも 良くなり母も少ししたら 退院し父も家に戻ってきた。 でもそれから父の具合が 悪くなりまた入院する事に なった。 入院してからは、どんどん 具合が悪くなって入院してから 1ヶ月くらいして、もう 意識ももうろうとなってきた時 いつ、どうなってもおかしく...
それから少しの間、父は 家で過ごした。 お正月も家で過ごす事が 出来た。 お正月が過ぎた頃、私は インフルエンザにかかって しまい2週間くらい寝込んでしまう。 かなり大変だった。私が少し良くなって きた頃、今度は夫にもうつり 夫が寝込んでしまう。私もまだ 本調子ではない為、...
退院たけど父の具合は 悪かった。 退院してから2ヶ月ほどたった時 先生から話しがあると言われ 病院に行った。 父はすぐ隣の部屋で点滴を 受けていた。 先生から、余命3ヶ月ですね。 って、普通な感じで言われた。 しかも大きな声で。 隣の部屋といっても、カーテンで 仕切られてる...
父は3人の姉がいる。 二人は遠くに住んでいるけど 長女は近くに住んでいた。 私はその伯母に今回の件について 相談した。 一緒に怒ってくれると思ったし 女に一言、言ってくれるんじゃ ないかと思ったから。 そしたら伯母は、 「別にいいじゃない。お見舞いに 行きたい人は行けばい...
彼女には今後いっさい 何も言うな! そう言う父の顔は今まで 見た事のない怖い顔でした。 父「悪いけど、俺はお前に子供が 出来ても孫が可愛くて仕方なくて 休みの日に孫と遊んだり…なんて 事はしないからな」 なんて事も言われました。 これには本当にショックでした。 ...
父の病室へむかった。 何事もなかったように 父と話をして その日はすぐに帰った。 女は…父に今日の事を 言うだろうか… 女の甘ったるい声が 頭から離れない。 イライラする声。 何年たった今でも 顔は思い出せないんだけど 声だけはなぜか忘れない。 それから2日くらいたってから...
病室から出てくるのを 待ち構えて声をかけた。 始めて見るその人は そこそこ小綺麗にしてる スタイルの良い40代。 心臓がバクバクして声が 震えそうなのを抑えて 私「あの…すみません…吉岡さんですか?」 女「えっ…あ、はい。そうですけど」 私「私〇〇の娘です」 女「え……えっ...
病院に着いて妹と合流。 病室をこっそり除いてみると まだ女はいた。 女は父に何かペラペラと 話しをしている。 父は新聞を読みながら 相槌をうっているようだった。 ただの知人がお見舞いに 来ているなら、新聞なんて 読まないでしょ。 間違いない… 私達は病室には入らず 女が出て...
手術は何時間もかかった。 その間、病院でずっと待って いたのだけど、やる事もなく ただひたすら終わるのを待った。 一応手術は成功との事で 癌は全部とり除くことが出来たと 先生が言っていて、本当に ほっとした。 それから1ヶ月ほど入院する 事となり母は病院まで 車で40分かか...
父の病気が判明して すぐに手術する事になった。 父には違う病名を言ってほしい と病院の先生にも頼んでおいた から父は自分が癌だなんて 全く考えてもいなかっただろう。 私も父の前では明るく、いつも 通りを心がけていた。 それでも、手術後の父は痩せ細り 黄疸も出ていて見るからに...
結婚式から少しして 父は大きな病院で検査をした。 そして検査から少しして母から 父の病気が判明したと 電話があった。 手術をしないとならなくて 手術は1ヶ月後となった。 それまで毎週末、実家に行った。 行った所でどうなる訳でも ないけど、父の事も母の事も心配で。 父には病名...
結婚式で家族がいないから 父は堂々と彼女と会っていたのかな。 多分、彼女の家に泊まったりも していたに違いない。 彼女はご両親二人とも他界していて 1人暮らしだから、父が泊まっても 問題ない。 なんでこんな事が分かったかと いうと、母は色々と調べていたから。 彼女の家まで突...
祖母の事が色々とあったけど 毎日は平凡に過ぎていった。 私は社会人として働いていて 何年かたっていた。 そして長くお付き合いしていた 方と結婚する事となった。 結婚式は海外で挙げたくて 色々と準備を進めていた頃 父がよく、体調を崩す事があった。 病院には行ったけどどこが悪い...
私は現場にいなかったから 分からないけど、妹が言うには かなりシュールだったらしい。 確かに、真っ暗な部屋の隅で 体育座りしているペロ。 ベッドにはズロース… 祖母は祖父が生きていた頃から 菊池さんと関係があったのか 祖父が亡くなってからなのかは 分からないけど、菊池さんに...
部屋のドアを開けて部屋の電気を つけた… ベッドの布団は乱れていて下着が。 そしてペロ菊池さんがベッドと壁の間で 体育座りをして丸まってる… 妹「菊池さん?大丈夫?何やってるの?」 菊池さん「お腹が痛いの…」 そこに婆さんが、わざとらしく 大きな声で 婆さん「え!菊池さんど...
次の日、…家に帰ってから 妹に昨日の出来事を詳しく 聞いた。 隣の親戚の家に駆け込んで 親戚のおばさんに事情を話し おばさんと一緒にまた家に 戻ったんだよね。それで玄関で 何度かおばあちゃん呼んだらさ おばあちゃんが部屋から出てきた のよ。 「あ〜…妹ちゃんか… おばあち...
それから少しして 仕事が終わった頃に妹から携帯に 電話がかかってきた。 「お姉ちゃん大変!なんか家の中が 変だよ。おばあちゃんがいるはず なんだけど、呼んでも返事がない。 お婆ちゃんの部屋もドア少し開けたら 昼間なのにカーテン閉まってて真っ暗 で怖くて入れない」 私はドロボ...
今日は祖父母の話。 父方の祖母と祖父とは 一緒に暮らしていた。 祖父は、穏やかで静かで優しくて 几帳面。 それに比べ祖母は… 派手でガサツでタバコを吸って 朝からお化粧バッチリな人。 でも若い頃は物凄く美人だった。 そんな祖母に祖父はゾッコンだったみたい。 だからなのか、祖...
私は父に怒られた事が ほとんどない。 中学生の時に塾をさぼって 友達と映画を見に行ったのが バレて怒られたくらい。 あとは、10代後半 彼氏が一人暮らしをしていた アパートがうちから車で10分くらい の所にあってよく行っていて 帰るのが夜中1時とかになってしまう 事が頻繁に...
父に女がいたのが分かったけど 父にその事を問い詰める事は 出来なかった。 母が知らないなら、わざわざ私が 話して事を大きくするのも、母を 悲しませるのも嫌だった。 どうする事も出来ないし それに不倫してる父でも、やっぱり 嫌いにはなれなかった。 妹ともその話はしなかった。 ...
学生だった私は毎日が楽しかった。 大好きな彼氏もいたし 友達とスキー、温泉、カラオケ バイト…毎日が充実してた。 父もよく休みの日は出掛けていた。 母と出掛ける事もよくあったけど 母はスキーもゴルフもやらない。 父はスキー、ゴルフにもよく行っていた。 毎週よく行くなー疲れな...
父は真面目で面白くて 私は父が大好きでした。 私が学生の頃は父の会社の人達と 一緒にスキーに連れていって くれたり、就職してからは 仕事の話しもよくしていました。 ある時、駅に迎えにきてくれた 事がありました。その時の父は いつもより明るくて饒舌で ウキウキしてるように見え...
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