chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
chinorandom https://www.chinorandom.com/

躁鬱の会社員です。お散歩と旅行と読書、思考の記録など。

実績・寄稿記事一覧: https://www.chinorandom.com/archive/category/%E5%A4%96%E9%83%A8%E5%AF%84%E7%A8%BF%E8%A8%98%E4%BA%8B

千野
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2022/01/28

arrow_drop_down
  • 山形日帰り一人旅(1) 思い立ったが吉日、まずは時間に燻された旧山寺ホテル(やまがたレトロ館)へ

    日帰りで、山形県の山寺、という場所に行ってきた。実は一緒に行こうと話していた友人がいたのだが、急遽、かなり面白い理由で当分先の予定まで隙間なく埋まってしまったとのことなので、いつも一人旅ばかりしている私は今回も変わらず、単独で目的地に足を延ばしたのだった。面白い理由……というのは、その子が某3次元アイドルの深い沼に突然(本当に突然)落ちたこと。供給され続ける情報の収集や、ライブチケットを取るのにも難儀する超人気のグループらしく、結果として時間と金銭の双方がすべてそちらへ吸い込まれているらしい。俗にいう推し活。楽しめているようでなにより。

  • 心的抑止力を弱める虚無感の効能について:「どうでもいい」って思えるから動けるとき、がある

    試みが全部裏目に出てうまくいかないことが多く、自分自身の未来や世の行く末に対して、希望などの明るい展望をこれといって見出せないでいるとき。暗い気分というより、まったくの空白、虚無。そういう、どちらかというと諦念を抱いて投げやりな意識を持っている状態の方が、満たされて元気なときよりもずっと捨て身になれるというか、「どうせなら色々やってみようかな」と動く気になれる傾向がある。いつかはやろう、とぼんやり想定していたことを、次の日にいきなりやってみるとか。

  • レストラン ベルテンポ (bel tempo) - 東陽町 南砂2丁目商店会、団地の1階にある小さなお店|東京都・江東区

    この日は友人のご両親が経営されているレストランに集って、昔の級友とご飯を食べていた。東京都江東区、南砂2丁目商店会に店舗を構える、ベルテンポ (bel tempo)。地元の方々に愛されている、こぢんまりとした可愛いレストラン。団地や、その1階部分が商店街になっている場所が身近にあまりないため、このあたりを訪れるたび新鮮に面白いと思っている。まるで町の中に、また別の小さな町が設けられているみたい。地下鉄東西線の東陽町駅から徒歩数分で辿り着く。ベルテンポでは平日お昼の時間、数種の日替わりランチが提供されている。内容は主にスパゲッティやハンバーグ……メニューによってサラダかライスが付き、飲み物はコーヒーか紅茶から選べて、2022年8月現在それで税込950円。食べに行きたい……。実はまだ、白昼に伺ったことがないのである。

  • 「雪の女王」と「氷姫」- アンデルセンの持つ多面性の一端、冷たく美しい世界の描写|近代の創作童話

    デンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの手がけた物語の中で、とりわけ印象に残るのが「雪の女王 (Snedronningen)」と「氷姫 (Iisjomfruen)」であり、同時にそのタイトルが示すふたりの登場人物でもあった。いや、登場人物というか、あるいは何というべきか。二者ともそれぞれ別の概念を体現する、いうなれば要素が擬人化された像として存在しているから、はっきり人物と言い切ってしまうのも不自然(ヒトではないため)なのだけれど……ここでは便宜上そうさせてもらう。そして、数々のモチーフや再解釈作品の元ネタとして採用されている「雪の女王」に比べ、「氷姫」の方は世間的な知名度がだいぶ低い。

  • 旧島津家本邸 - 見学ツアーでのみ内部を歩ける大正時代の洋館|東京都・品川区の重要文化財

    大正4(1915)年に竣工、その2年後の同6(1917)年に内装も含めて落成した、旧島津家本邸。現在の清泉女子学院大学本館。年に数回のツアーによって内部を見学でき、この時も現役の学生の方が丁寧に案内して下さった。ジョサイア・コンドルの設計した建物は、彼がその少し前に手掛けていた三重の旧諸戸清六邸(東諸戸邸)、六華苑の洋館部分にも佇まいが似ているような気がする。ただし東諸戸邸の方はヴィクトリア朝住宅の様式を採用しており、こちらの島津家に関しては、イタリア・ルネサンス様式となっている。

  • 抽斗の奥から、昔の手帳を取り出して中身を読む

    抽斗の片付けをしていて、異なる段を開けるごとに「手帳」が出てくると気が付いた。手帳。何かを書き込むための冊子であり、高校入学から現在に至るまで、年度ごとに新調しながら私がいつも欠かさず持ち歩いているもの。基本、カレンダーの欄には予定が、自由欄にはそこにおさまらない雑多な事柄が記されている、単なるメモ帳とは少し性質の異なる紙の束。使用後の手帳をひとつところにまとめておく習慣、というよりか取っておく習慣がもともとなかったため、抽斗から出てこなかった年の分は、きっと過去の自分がすでに処分してしまったのだろう。ここ以外の他の場所に仕舞いこんでいるとも思えない。発掘したのは合計で5冊。

  • 抽斗の奥から出てきた身に覚えのない万年筆が、驚くほど手に馴染む(なぜ?)

    いにしえの時代から仕舞いっぱなしのものと、比較的新しい世になってから仲間に加わった文房具の交々が、時には整然と、またある時には雑多に横たわり、私が手に取るまで黙って行儀よくまどろんでいる。いや、むしろ爆睡している。肩を掴んでゆすぶっても、全然目覚めないくらい。久しぶりにその片付けを始めて上から2段目に差し掛かったとき、奥の方から1本の黒い万年筆が出てきた。それも不可解なことに、まったく私には身に覚えのない万年筆。買った記憶も、使った記憶も、ここに仕舞った記憶もない。

  • 【後編】石段街を下って巡る復路、路地の枝や建築物 - 伊香保温泉逍遥 1泊2日|群馬県・渋川市

    ふたつの記事の続き。朝早く起床して、旅館の部屋から外に意識を向ければ、それはもう見事としか言いようのない美しい空模様。昨日のものとは大違いで、まさに「こういうやつ」が見たかったのだと頷いた。あの感じはあの感じでまた違った良さと風情ある雰囲気を醸し出していたから、別に初日の曇天が残念だと思っていたわけではなく、どうせ2日間を過ごすのならそれぞれ異なる伊香保の表情を見られた方が得だ、となんとなく考えていただけ。果たして、願いは叶えられたのだった。

  • 【前編】石段街より上方を歩く往路、閑散とした良さ - 伊香保温泉逍遥 1泊2日|群馬県・渋川市

    群馬県中央のあたりに位置する、伊香保の地。3月の末頃に泊まっていた。実はそれが最初に話題に上ったきっかけも、では行ってみましょうか、と最終的に決定させられた要素が何だったのかも、今年の春はさほど遠い過去ではないのにはっきりと思い出せない。そういうことってあるのだろうか。まあ、あるのかもしれない。実際にそうなので。ちなみに伊香保のある渋川市は、しげの秀一氏の漫画「頭文字D」の聖地らしい。首都圏からの交通アクセスの選択肢は多い。今回の往路で利用したのは、JRの在来線と路線バスを組み合わせる方法。

  • 過去記事セレクション(あまり読まれていないけれど結構好きなもの)

    こんにちは、当ブログの運営をしている千野と申します。最近Twitterのプロフィール画像(アイコン)を比較的まともな写真に変えたので、よかったら見てみて下さいね。とりあえず人畜無害そうな、明るい感じのやつにしてみました。たまに喫茶店巡りや散策にお付き合いいただける方、また、新しくお友達になってくれる方を探しています。さて、本題。ブログを運営するうえで今後の参考にするため、ときどきアクセス解析を覗いてみるのですが、意外な記事が読まれていて気に入っている記事はそうでもない……という現象を頻繁に観測しており興味深いです。やはり個人的な思い入れと世間的な需要はぜんぜん異なるのだな、という気持ちと、あ、思ったよりも皆これを読みたがっているんだ、という発見に対するワクワク、その両方を抱いて訪問者の推移を見ていました。ちなみにダントツでアクセス数が多いのはホテルニューアカオの記事。

  • 白いタオル地のぬいぐるみ

    布団や、洋服や、人間に共通する点といえば、どれも「洗って乾かしたばかりの状態がいちばん好ましい」というところだ。多分。洗濯物を乾かすには太陽が要る。別に好きではないけれど、あれが空にいてくれなければ濡れたものを干せず、満足のいくまで乾かせないわけなので、憎たらしくもその顔を見られると安心するのが常だった。いましばらく、そこにいて。雲なんかの後ろには隠れてくれるな。と、バルコニーから空を眺めて強く願う。おそらくはいつかの時代、どこかの地域で、連日の豪雨に悩まされていた太古の人間も同じ祈りを捧げていたように。

  • 石畳、みどりの水、ゲイエレット姫のこと 土蔵にて - 馬籠宿の米蔵を改装したレトロ喫茶店|岐阜県・中津川市

    中山道六十九次の宿場のひとつ、馬籠宿は坂の上にあって、中心はきれいな石畳の道に貫かれている。けれどその色は黄ではなく、陽を受けると明るく輝く灰白色だった。石畳をどこまで辿ってもエメラルドの都には辿り着かない。でも、忍耐強く歩を進めて妻籠宿を越え、南木曽の方まで出れば、それこそ深い緑色をした宝石を思わせる水の流れや、磨き上げたような岩石の群れを目にすることができると、実際に行った後だから知っている。「オズの魔法使い」冒頭でカンザスから大竜巻で飛ばされ、マンチキンたちの住む東の国で銀の靴を手に入れたドロシー。都への旅を始めたばかりの彼女は、途中、長距離の移動に疲れて大きな館に身を寄せるのだった。いかに危険を退けてくれる魔女の加護があっても、疲労と空腹ばかりは如何ともしがたい。だから人間の使う街道の脇には、必ず旅籠屋や料理店、休憩所なんかが軒を連ねる場所が、一定の間隔をあけて点在している。物語の中ではなく、こちらの世界の話。

  • 明治に廃止されるまで存在した妻籠宿本陣の復元、島崎藤村の母の生家 - 南木曽町博物館|長野県・木曽郡南木曽町(6)

    本陣とはそもそも宿場の中にあって、大名をはじめとした藩の重役を主に逗留させた施設で、宿場や村の有力者の家などが使われることが多かった。それより一段階、格式の下がる脇本陣とは異なり、よほどのことがない限りは一般の宿泊者に提供されることもなかった。現在、妻籠宿で見学できる本陣は明治時代にいちど取り壊されている。というのも、本陣はいわゆる旅館業を営んでいた家ではなく、大きな規模とはいえあくまでも「普通の住居」を利用して大名に食事や寝床を提供していたため。それで参勤交代制度が廃止されれば必然的に、誰かを泊めることもなくなった。本陣の廃止が正式に通達されたのは明治3年のこと。

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、千野さんをフォローしませんか?

ハンドル名
千野さん
ブログタイトル
chinorandom
フォロー
chinorandom

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用