実生11年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。実は数日前からこんな状態で開花を待ち望んでいました。昨年の開花は下の画像の様でかなり貧弱でしたが、今年の蕾はかなり期待を持たせてくれます。今年、実際に開花したのはこんな状態でした。期待通りの開花でした。同時開花した同期の苗もありましたが交配は思いとどまりました。たとえ採種に成功しても、本種の実生はとても難しく、またその成長が極めて遅くつらい...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
2014年に実生したスクレロカクタス属の「彩虹山」がしっかりとした春の成長を見せています。いわゆる難物サボテンと言われている彩虹山。実生してから根腐れし、袖ケ浦に救済接ぎし二本の苗を維持していましたが袖接ぎのままの苗は腐りました。早めに降ろした一本がこの苗で、唯一の生き残りです。根は自根です。この苗はこれまで未開花でしたが、今回の成長で蕾らしきものが見えてきました。12時と7時の位置に二つです。美しい花...
フェロカクタス属の「ジョンストニア」が春のこの時期、盛んな成長を見せています。強刺類としてはまだそれほど大きな苗ではありませんが、毎年春のこの時期に確実に球体の大きさを膨らませています。新刺は薄いピンク色を帯びていますが、やがて本来の薄黄色の刺に変化してゆきます。この美しい刺を保ちつつ巨大な球体になった時、どのような印象のサボテンになるのでしょうか。なかなか想像がつかない姿です。ご訪問くださりあり...
5年前にヤフオクで入手した「烏羽玉錦」の種子。20粒ほどを蒔いて斑入り苗が2本出てきました。御覧の通り2苗とも群生株、というよりはむしろ「子吹き烏羽玉」ともいうべき姿に育っています。一本は子を吹いたうちのいくつかが斑入り苗になったもの、もう一本は主頭に斑が入っておりさらに吹いた子苗たちのいくつかにも斑入り苗が出てきたものです。斑の色は微妙です。黄色の斑のあるものは斑が球体上に散って今後好ましい形態...
2013年春に実生したエキノケレウス属「宇宙殿レイエシー」が今年も開花しました。いつ見ても目を引く花色ですね。なんとなくお釈迦様を連想させる仏教的な色彩を感じます。普段は全く目立たないサボテンですが、一年に一回だけ温室内の主役を演じてくれます。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバ...
懸案であった銀牡丹群生株の天辺にあった火口原湖のような大穴を埋める工事を行いました。改めて火口原湖の様子です。火口原湖の内面には殺菌剤ベンレートを厚く塗布しておりました。球体内面の乾燥によりひび割れができています。仙友さんのアドバイスで当初シリコーン系シーラントを埋め込む予定でしたが、これまで接ぎ木で使用していた木工用ボンドが手許にありこれでも行けそうだとの判断してこのボンドを使用することにしまし...
実生6年生のペレキフォラ属「銀牡丹」が今年も開花寸前です。3本の苗が育っていますが、そのうち二本が開花します。これらの苗、昨年が初開花でした。苗も種子もあまり市場に出回らない銀牡丹ですが、ヤフオクに種子が出品されていた時多少価格が高いことには目をつぶり落札しました。発芽してもなかなか成長しないサボテンで、実生6年経過しても球体の直径は2~3cm程度です。ただ一定の大きさになりさえすれば結構丈夫なサボ...
10年前に実生したアズテキウム属「ヒントニー」、そしてゲオヒントニア属「メキシカーナ」が申し合わせたように成長点から綿毛を吹き上げてきました。<ヒントニー><メキシカーナ>いずれも非常に成長の遅いサボテンですが、さすがに実生して10年も経つとそれなりの大きさに。画像の鉢は一辺7cmのプレステラ鉢ですので、球体は5cm程度まで育っているようです。二株とも既に初開花しておりますが、この綿毛の吹き出しは「私...
にくたまやさんからのおまけで種子を頂いたハマミズナ科リネフィルム属「ムイリー」DT4938です。実生してから3年ほど経ちますが、今春蕾を上げてきました。何本かの苗の寄せ植えのように見えますが、一つの根からつながる一本の苗です。サボタニ関係では珍しいブルー系の色彩を帯びているところに注目しています。あと数日で、このブルーを帯びた蕾から白い花が咲くらしいです。楽しみにしています。ご訪問くださりありがとうござ...
2019年6月に播種した菊水綴化の苗たちについてです。ヤフオクで「菊水綴化」の名称の種子100粒を入手して蒔きました。元気の良い種子だったようで、勢い良く発芽しその後も元気に成長しています。現在総数53本の苗が育っています。すべての画像を掲載します。53本の苗のうち、綴れたのは12本でした。実生4年目の今年、画像でお分かりのように一部の苗で初開花が始まりました。蕾を上げてきたのは53本の苗のうち、16本です。ここで...
主頭が腐り、水圧洗浄して天辺に大きな穴が開いた銀牡丹群生株。完全に腐敗してしまった主頭を切除するため高圧水を噴射しましたら、群生の頭に大きな穴が開いてしまいました。穴の内部にベンレートを塗布して乾燥させ何とか腐敗の進行は食い止めたようです。春になり、子株たちの成長点が動き始めました。群生内部の腐敗は止まっているようです。問題はこの株に頭上潅水するとこの穴に水が溜まってしまう事です。今のところ無事に...
ロフォフォラ属の植え替えシリーズ、今回が最終回です。第四夜の今宵は「烏羽玉群生株」すなわち子吹き烏羽玉の植え替えです。この株は「銀冠玉錦」と称する種子を実生した苗の中から出てきたものです。幼苗の頃からどう見ても烏羽玉に見えますのでその名で育ててきました。そのうち子をどんどん吹き始めました。その後袖ケ浦の台に載せて肥育、接ぎ降し。多くの子を持つ群生株に育ってきました。さて、植え替えの様子です。鉢を持...
ロフォフォラ属の植え替えシリーズ第三夜の今宵は「銀冠玉大苗」の植え替えです。この苗は「白肌小疣銀冠玉」と称する種子を実生し、袖ケ浦の台に接いだ後接ぎ降ろしたものです。植替え前の姿です。球体の直径は12cm程と銀冠玉にしてはかなり大きめです。丁度開花中ですが、無視して植え替え決行しました。抜き上げたところ。子株をいくつか吹いています。根張りはまあまあでした。用土を落としました。球体下部に袖ケ浦の台がい...
ロフォフォラ属の植え替え第二回の今宵は30年ほど前に中学生時代の友人Y君から譲り受けた「烏羽玉」です。もちろん自根苗。もう毎年大きさは変わらなくなりましたが、球体直径は10cmほどに育っています。5本の苗を保持していますが、今日はそのうちの二本の植え替えの様子について。まずは植え替え前の姿です。一株は開花中、もう一株は種鞘を揚げつつ開花中です。老いてますます盛んですな。ここ数年頭上潅水を止めています...
3月中旬のこの時期はサボテン植替えの最盛期です。今日から数回に分けてロフォフォラ属の植え替えの様子を記事にしてみます。第一日目の今日はディフューザ(翠冠玉)の植え替えです。この株は6年前に実生した苗をプシスに接ぎ、その後短い台付きで接ぎ降ろしたものです。植替え前の様子です。根際のグルリに丸々とした子を吹いています。鉢から抜き上げました。昨年2月に植え替えましたが既に根が鉢内に回っています。子が外れ...
10年前に実生したテロカクタス属の「鶴巣丸」も開花しました。3本の苗を維持しています。下の画像の苗が一番機嫌が良いようです。次の画像の苗は開花はしておりますが、水遣りを開始しても球体が膨らんできません。根の調子が悪いようです。植え替えの際に根の状態を調べてみます。下の画像の苗は昨年根の調子を崩し、根の全体をカットして再生させたものです。どうやら根は再生したようです。これらの鶴巣丸を含め、うちの温室で...
テロカクタス属の「太白丸」がやっと開花しました。7年ほど前に譲っていただいた二本の苗を育てています。すでに開花株になっており毎年綺麗な花を見せてくれていますが、今年は蕾を見せていたものの中々開花しませんでした。2月27日の様子です。刺の間から蕾が顔を出してきました。3月11日です。蕾が膨らんできました。本日(3月16日)朝、開花が始まりました、10:30には4輪とも完全に開花しました。期待通りのピンク...
ひと月前ほどに蕾が出てきたことを記事にしたフェロカクタス属の「王冠竜」。やっと開花しました。球体頭頂部にグルリと蕾を並べていますが、今咲いているのはわずか5輪です。なんとなくやる気のなさそうな姿ですが、これから一斉に開花してくるのを期待しましょう。ちなみにこの苗は昨年植え替えていますので、今年の植え替えの予定はありません。これからの季節十分に根を張って来春の開花も頑張ってほしいものです。ご訪問くだ...
今年も「月宮殿」が開花しました。二週間前から開花までの様子を追ってみましょう。<2月27日><3月8日>そして本日開花です。赤い赤い花です。雄蕊の軸まで赤です。ちなみに昨年の開花は3月12日でした。この月宮殿に限ってはここ数年毎年開花が遅くなっています。地球温暖化とは逆方向を行く頑固なサボテンです。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加...
サボテン栽培を再開した2013年に多くの黒王丸実生を行いました。現在の黒王丸ブームが起きる前のこと、種子価格も比較的安く、気楽に実生することができました。思うように育たない苗や、期待以上に育っている苗などいろいろあります。今日はそれらの中からブログに出せるように育っている苗3本を登場させます。メサガーデンから入手したコラムナアルバ。白く扁平な球体下部に二重に子を吹いています。これは上の画像の苗の兄弟株...
2020年秋に実生した紫帝玉がようやく初開花を迎えようとしています。蕾が見え始めてからの変化を画像で追ってみましょう。<1月25日> 初めて蕾を確認した日です。内側の双葉の中にひっそりと佇んで。<2月4日> 蕾が膨らんではっきりと見えるようになってきました。<2月19日> 蕾が双葉の間から顔を出してきました。<3月3日> 花径が伸びてきました。<3月8日> 蕾がほころぶとともに二つ目の蕾が顔を出してきました...
三月も中旬に入り、サボテンやメセンの植え替え作業が多忙を極めています。三月上旬の始めのうちは接ぎ木苗など丈夫な苗から恐る恐る植替えを始めましたが、もう今は手あたり次第。今日はメセン3種25本をを植え替えた後、烏羽玉の寄せ植えを植え替えました。これらの苗は3年前原因不明の肌荒れがひどい苗をまとめて植え付けたものです。対策は不明でしたが勘で殺菌剤を一年間噴霧し続け、何とか肌荒れを修復出来ました。殺菌剤が...
2016年にKoheresから導入した精巧殿の種子10種。精巧殿と言えば一つかと思っていたのですが、産地別に10種もあることに驚きました。それから7年経っていますが、6種が健在です。そのうちの二株が今開花しています。バランスよく紅白の開花です。もともと精巧殿は白花で、赤花(精巧殿)は他種との交配により人工的に作り出されたものかとも思っておりましたが、自然界に既に存在していたのですね。精巧殿はどちらかというと成...
赤花菊水が開花しています。本来菊水の花は白か薄い黄色ですが、変種の一つとして「赤花」があるようです。まずは本来の白花の菊水に登場願います。実生10年生の自根株です。さて赤花ですが、2014年に一群の赤花菊水を実生してそのうちの何本かが生き残り、今が開花の盛りです。こちらも自根苗です。個体により花色が異なるのが気になるところです。基本的には赤花といっても一枚目や二枚目の画像のような、花の周辺が赤い個...
その開花をずっと待っていた赤花精巧殿。やっと今年の開花が始まりました。いずれも実生10年生の自根株です。毎年この一斉開花を見ると「春が来た」ことを実感します。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の「クリック」または「タップ」をお願いいたします。にほんブログ村 にほんブログ...
私はもっぱらコストセービングの観点から苗を購入するより種子購入して実生することを好んでいます。しかしその種子でも希少種はかなり高い。ビビりながら実生して発芽してきた幼苗を育てています。<コノフィツム/ハンメリ> 2022年8月に実生。一粒当たりの種子価格¥170でした。10粒の種子のうち6つが発芽しました。成長は相当に遅いですがそれなりに生き残っています。姿はブルゲリに似てほぼ球形です。<ムイリア...
5年ほど前に徳島カクタスクラブのガッテンさんから頂いたマミラリア属の「ルエッティー」。当時は袖ケ浦の台に載っており、美しい花を多開して楽しませてくれました。しかし好事魔多し、調子に乗って肥培したこともあり穂の中心部から腐りが始まりました。慌ててばらして、救済接ぎや挿し木で延命を図りましたが、かろうじて挿し木苗1本が生き残りました。主頭の径は3.5cmぐらいで、子を二つ吹いてきました。自根で育てると結構...
5年前にサボテン界の重鎮Sさんから頂いたアガベの「ユタエンシス」。随分大きくなりました。この草姿がユタエンシス本来の好ましい姿かどうかは分かりませんが、放射状に延びた多くの細い葉とその先端にある鋭い刺がシャープな印象を与えており個人的には大変気に入っています。この株の5年前はこんな姿でした。毎日見ているとその変化は定かではありませんが、こうして実際の画像を見比べると5年間でずいぶん葉の数が増えたもの...
厳冬期は通風型栽培小屋に入れて凍結を回避していた袖接ぎの苗たち。もう厳しい寒さはないとの想定のもと、露天の縁側に出しました。プラスチックの舟の中に整列させました。しばらくこのままにして外気に慣らし、4月に入り天候が安定したらプラ舟の底にハイポネックス溶液を満たして本来の腰水栽培を再開する予定です。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加し...
成長が遅い牡丹類の中では比較的に成長の早い三角牡丹。この10年の成長の歩みを振り返ってみました。<苗1> 30年ほど前に五十鈴園さんから通信販売で購入した苗です。-2013年4月-:実生してからすでにかなりの年数がたっていますので疣の数は多いです。しかしそれまでの手抜き栽培が祟って全体的に褐色に変色しかなり弱った感じを受けます。-2023年3月-:この10年はちゃんと管理して育てました。そのかいあってか、疣の...
マミラリア属の「ナザセンシス」が蕾を膨らませています。いずれの苗も3年前に実生した自根苗です。不思議なことに小さな苗ほど多くの蕾を付けています。暖かな今日午前中に水遣りをしました。午後から少し冷え込んできましたが明日には開花しそうです。これらの苗、実際の大きさは2~4cm程度で、老眼の私にはじっくり観察するには少ししんどいです。こうしてデジカメのマクロモードで撮影した画像をじっくりと眺めることにして...
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実生11年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。実は数日前からこんな状態で開花を待ち望んでいました。昨年の開花は下の画像の様でかなり貧弱でしたが、今年の蕾はかなり期待を持たせてくれます。今年、実際に開花したのはこんな状態でした。期待通りの開花でした。同時開花した同期の苗もありましたが交配は思いとどまりました。たとえ採種に成功しても、本種の実生はとても難しく、またその成長が極めて遅くつらい...
4月も半ばを過ぎ、日に日に日差しが強くなってきていることを実感しています。既に屋外で直射日光の照度は80000LXに迫っています。この時季におけるサボテン栽培の最大のリスクは日焼けです。日焼けは特に一度に大量の苗にダメージを与える恐れがあるので、安全策は余裕を持つ必要があります。取り敢えず二つの温室の東西の面にレースのカーテンを吊るしました。<第二温室西側> 正面が西側。午後の日差しが射しこむところです...
今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年5月に播種したテロカクタス属の「鶴巣丸」が今年の春も開花しました。2本の苗を維持しています。一本の苗は黄色がかった花、他の一本の花はピンク色が射しています。二株が同時に開花しましたので、条件反射のように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...
亀甲ランポー玉の2苗が同時に開花しました。いずれも実生8年生の自根苗です。大変丈夫なサボテンで手間をかけずともどんどん成長してくれました。現在の球体直径は10cmを超えています。扁平な球体を保っており見た目の安心感があります。今がこれらのサボテンの見ごろなのかもしれません。次世代養成のため、しっかりと交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人...
オブレゴニア属の「帝冠」が今年の初開花を始めています。<実生11年生・自根・大疣タイプ><実生11年生・自根・普通疣タイプ><実生7年生・袖台接ぎ降し苗・小疣タイプ> もともと斑入り苗でしたが、いつの間にか普通の苗になりました。<実生8年生・袖台接ぎ降し苗・大疣タイプ> この苗が一番元気そうです。二本の自根苗は球体が茶色に変色しつつあることが気になります。そろそろ遮光が必要な時期になってきたようです。こ...
フェロカクタス属のサボテンと言えば、男性的な荒々しい刺を思い浮かべますが、このフェロカクタスはむしろ優美さを感じさせてくれる刺が球体を包んでいます。フェロにしては細い飴色の刺。その飴色の一部が成長点付近ではうっすらとピンク色に染まっています。「原色サボテン辞典」によると本種は最終的に径35cm、高さ60cmぐらいまで大きくなると記載されています。この苗の現在の大きさは径8cm、高さ12cm程度。王冠竜の...
昨年秋以降に実生したメセン類の幼苗たちが春の成長を開始しています。脱皮や球体の成長によって、その種本来の素顔が見えてきました。<ムイリアホルテンセ(宝輝玉)> 右下の緑色の大きな苗。旧皮を脱ぎ捨てて産毛を生やした本来の素顔が現れてきました。画像上部にある苗は未だ赤い旧皮をかぶっており、天面にある孔から新球の産毛を覗かせています。<コノフィツム・ペルシダム、メイキンズプラム> ごく小さかった幼苗がよ...
一昨年に五頭株に仕立てたロビオプシスの「那須の朝焼け」。球体は黒光りして大変元気そうな姿を見せています。あちこちのアレオーレから綿毛のボンボンのようなものが膨らみつつありますが、これが先々蕾に成長してゆきます。下の画像は昨年群開したときのものですが、今年はそれ以上の派手な大群開を期待できそうです。五頭の他小さな子を4つ吹き始めています。一応五頭でバランスが取れていますので、今後これらの子株をどうす...
今日は思い立って、かねてから懸案であった銀冠玉幼苗の植え替え作業に取り掛かりました。植え替えすべき銀冠玉の幼苗たちです。二つの小さなプランターにゴチャゴチャと生えています。数える気にはなりませんが500本は下らないでしょう。昨年秋に自家産の銀冠玉種子を実生したものですが、そろそろ限界だろうかという状態です。苗同士が密になって用土が盛り上がり、さらに杉苔も繁茂しつつあります。まずは引っ越し先の準備で...
サボテンたちが一斉に成長を開始したこの時期、多少用土が水分過多になっても問題が起きることが少ないです。当地は明日の午後から天気が崩れる予報ですが、前回から1週間経過しており、今日は朝から一日よい天気ということで水遣りを決行しました。一鉢一鉢水遣りをしながらサボテンたちの健康状態をチェックしてゆきます。真っ赤な種鞘を二つあげているメロカクタス属の「層雲」です。袖ヶ浦の接ぎ降し苗ですが、冬を乗り越えて...
今日のブログの主役は実生11年生のエキノカクタス属「花王丸」です。といっても一風変わった苗で、花王丸では珍しい群生株です。一枚目の画像は太陽光があたったもの、二枚目の画像は太陽光のない環境での画像です。二枚目の画像にこの苗の特徴、すなわち青みがかった球体に純白の刺がよく映えている姿が良く表れています。この七頭立ての群生苗、このような姿になるまで紆余曲折がありました。実生してから3年経過後の2016...
今年も新天地(錦)に蕾が上がってきました。一部は開花が始まっています。これらの株は11年前に「新天地錦」の名のついた種子を実生したものです。300本ほど発芽しそのうち15本ほどが斑入りの苗でした。これらの苗はそれらの中から一番の成長株(斑なし)と、良い斑模様の苗を残したものです。3年前、斑入り苗の斑の入った位置に開花が始まりましたので慌てて交配を行いました。首尾よく交配が成功し250粒以上の種子を得ま...
私がまだ40歳代の頃、久しぶりに再会した中学時代の友人Y君から頂いた烏羽玉たちです。Y君は私が少年時代にサボテン栽培の面白さを教えてくれた恩人?ですが、再会した当時サボテンの実生を行っており、この烏羽玉たちも実生2~3年生と思しき球体径が1.5cm程の幼苗でした。それらの苗が30数年後の現在こんな姿に育っています。いずれの苗も球体の直径は8cm前後でこの10年ほど大きさは変わりません。注目すべきは気が付か...
今年も暖かな気候になり、そろそろ赤ダニ対策を考えなければなりません。赤ダニは好き嫌いが激しく、いろいろなサボテンが住んでいるわが温室でこれまで赤ダニの被害にあったのは、白斜子、精巧殿、菊水、黒牡丹(袖台接ぎ木)など一部のサボテンです。一般にアカダニが好むと言われているコリファンタ属については被害にあったのはマクロメリスのみ。毎年一番の被害にあうのはロフォフォラ属の「銀冠玉」です。この銀冠玉は昨年し...
4月13日のブログで苔と共生していますとしたアガベ牡丹。苔と仲良く共生しているとはいえ、前回の植え替えから1年以上経過していますので植え替えることにしました。ざっと見て20本ぐらいあるのかなと見て抜き上げてみると、出てくるわ、出てくるわ。なんと50本近くありました。地上部の姿からは想像できないほどの苗が出てきました。4~5本の細長い葉(疣)に対して地下にはその体積の10倍近くある塊根を抱えています。少...
マミラリア属の「陽炎」実生1年生を植え替えました。昨年2月に播種し、秋に第一回目の植え替えを行っています。成長がよろしくこの春には鉢一杯になってきました。総勢23本ありましたが、3本は既に枯れていました。残る20本の苗を3つの鉢に分けて植え付けました。早熟なこの小さなマミラリア属のサボテンはすでに開花しているものもあります。来年の春までに直径は二倍ぐらいに育つはず。その直径3~4cmぐらいがこのサボ...
今年の冬は温室内でのプチプチシートによる内張を廃止し、昨年まで行っていた小規模な加温も停止しました。そこで気にしなければならなかったのが一般には寒さに弱いと言われているメロカクタス属のサボテンたち。特にすでに花座を形成している大人の苗たちは本来の”耐寒性が弱い”性質が表に出てくる可能性が高いとみて、要注意でした。といってもやることは限られていて、温室北側においてあるサボテンの北側をプチプチシートで覆...
今日のブログのテーマはツルビニカルプスの「アロンソイ」です。1994年に発見された比較的新種のサボテンで、2013年にサボテン趣味を再開した私にとって目新しいものでした。早速苗や種子を入手しました。この苗は、2013年春にヤフオクで小苗を入手したもので、推定実生13年生です。次の苗は2013年春に実生した苗で、実生10年生になります。この苗は2015年に実生したもので、実生8年生です。アロンソイはツ...
実生苗を育成中は成長をよくするため用土を湿らせ気味にすることが多いです。さらに成長促進のため液肥を与えると用土表面には盛んに苔が繁茂してくることをよく経験します。下の画像は、アガベ牡丹幼苗の寄せ植え鉢表面にびっしりと生えた苔です。この苔はサボテンに取り立てて害を及ぼさないとみています。サボテン体表に張り付く気配もないし、根もサボテンの根とは異なる深さにありうまく住み分けているように見えます。一方害...
40年近く育てている金鯱。直径50cmを超えてきました。昨年18個の蕾が開花しました。これらが一年を経て結実してきました。一つの種鞘を開いてみました。一つの種鞘に100個近くの種子を内包しているようです。下の画像は同じ苗から3年前に採取した種を蒔いたものです。やはり充実した親苗からは良い種子、苗が採れるものです。*******************************************************************ご希望の方にこの金鯱種...
2面ほど前に砂漠仙人さんから頂いたセンペルビウムたち。もともとヨーロッパアルプスなどに自生する高山植物で、耐寒性に優れていることが知られていますが、逆に日本の蒸し暑い夏はどうかという危惧がありました。幸い昨年春に新設した通風型栽培室で良い環境が得られると判断。直射日光の当たらない日陰に置いていますが機嫌よく育っています。ちなみに用土は肥料分をほとんど入れていません。最近になり、多くの苗に蕾が上がっ...
今宵の主役はアズテキウム属の「ヒントニー」。うちで一番大きな苗は2013年春にメサガーデンから入手した種子を蒔いたもの。10年かかって球体の直径はやっと4cm弱になりましたが、今年の春はきれいな花を見せてくれています。同属の花籠の花はお世辞にもきれいとは言えませんが、このヒントニーの花は結構きれいに感じます。残念ながら同期のもう一本は育ちが遅く、今年も開花は見送りで交配できずです。自家産の種子を採...
毎年連休前後に温室の東西面に遮光のためレースのカーテンを設置しています。今年は少し早めに4月中旬の今日設置しました。天面(画像上側)及び南北面(画像左右)は既にプチプチシートを張り渡しています。レースのカーテンを設置したのは画像正面側です。<第一温室西側><第一温室東側> この東側は強刺類を多く置いていますのでカーテン設置はせず、素ガラス越しの強光を入れています。<第二温室西側><第二温室東側>こ...
マミラリア属のアザラシ二株。2013年に入手した際は単頭株でしたが、その後何度か分頭し現在は3頭/4頭株になっています。マミラリア属のサボテンは普通子を吹いて群生株になってゆきますが、一部のマミラリアはこのように分頭して多頭株に変化してゆくようです。今はまさに春の開花時期。分頭した各頭に蕾を上げてきました。理想を言えばきれいな花輪を形成するように多くの蕾を出してほしいのですが、現状は画像の通りまば...
2013年春に播種したツルビニカルプス属のサボテン2種が今年も開花しました。実生10年生になるこれらの株、自根で育っていますが、球体の高さ10cm、径4cm程度とツルビニカルプス属のサボテンとしてはかなり大きく育っています。<黄棘長城丸> この株は群生株に育っていましたが2年前に子株を外し、現在単幹で育てています。今年は成長点にエネルギーが集中して多くの蕾を上げてきました。まだ5分咲き程度ですが、所...
エキノプシスの大豪丸が開花しました。実生8年生の(当然)自根株です。エキノプシス特有の純白の清楚な花です。この大豪丸、一昨年までは温室内で栽培しておりましたが、昨年春から通風型栽培室に置いています。元来丈夫な性質のサボテンなのでしょう。栽培場所の変更にもかかわらずずっと元気に成長しています。もとは接ぎ木の台として実生した苗の中から成長のよろしい苗数本を選抜して、標本球?としたものでしたが、この選択...
昨年夏に袖ケ浦の台に接いだ亀甲牡丹。春なのに蕾が上がってきました。そして今日、ついに開花しました。接ぎ木されたこと、及び苗の置き場所(昨秋は露天の縁側、この冬は通風型栽培室、この春は露天の縁側)などが要因となって昨年秋に咲いていたべきものが、遅ればせながらこの春に開花してきたものと思われます。この接ぎ木苗自体は秋まで肥培して穂を大きくし、その後接ぎ降ろす予定です。ご訪問くださりありがとうございます...
袖ケ浦の台上にあった群生株に腐りが入り、一部を掻き落として挿し木し延命を図ったマミラリア属の「ルエッティー」。無事に根付いたようで、先月末には蕾が上がってきたのがはっきりと見えるようになりました。そして今日、久しぶりの開花です。これがマミラリア?と思わせるような大きく美しい花です。もちろん自根株となった現在、袖台上の群生株であった当時のド派手な大群開は望むべくもありませんが、これはこれで十分に美し...
実生して10年のアズテキウム属「花籠」です。随分多くの種をまいたのですが、その中でわずかに残った9本の苗を寄せ植えしています。実生10年生といっても大きな苗で直径2.5cm程度。気の遠くなるような成長の遅さです。まあ、成長が遅いといっても実生10年生。数年前からポツポツと開花するものが出始めました。今年は画像左下の苗が一番に開花しました。高級種と言われる花籠ですが、いわゆる駄物と言われるエキノプシス...
エスコバリア属の「ダシアカンサ」。6年ほど前に譲っていただいた株ですが、どんどん子を吹き群生の姿が重く感じるようになってきました。子を二段に吹いています。下部一段目の子を外して、身軽に成形しました。8つの子を外しました。子を外して成型した株を植え付けました。子が一段だけになり身軽になりましたので同じ大きさの鉢に植えました。外した8個の子株は挿し木して発根を図ります。これでこのガラス質の刺を持つ優良...
約35年ほど前に二和園さんで入手した精巧殿。根はキリンウチワあるいは袖が浦です。9年ほど前赤ダニにたかられ、その影響で子を二つ吹きました。そして最近気が付くと主頭が分頭しています。サボテン本来の美しさである回転対称形からはかけ離れた姿になりました。もう40年近く生きてきたサボテンですので、子を外して整形するする等の小手先の変更はこの際避けたいと思います。この株の個性としてこのまま今後どのように変化...