今日は玉型メセンの中では普段あまり目にしない珍種「タンクアナ」についてです。タンクアナについてこの”タンクアナ”が「属」であるのか、またそれ以外の分類を現すのか良く分かりませんが、とにかくそのタンクアナに属する玉型メセンを二種類維持しています。<Tanquana priamatica「赤嶺」> ”赤嶺”とは何んとも植物らしくない名前を付けたものですね。一対の葉を持つ新芽を出してどんどんと大きくなってゆくのはリトープスと...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
フェロカクタス属のサボテンに対して美しいという形容は少し失礼かもしれませんが、この「ジョンストニア」はやはり美しい。いっちゃんさんから頂いて4年ほど経つと思います。王冠竜の台に載っていると聞いていますが、安定して成長を続けています。自根苗より安心感もあります。この美しさの素は棘の色にありそうです。やや飴色がかった木質感のある色が何とも言えません。今年の春からずっと通風型栽培室で管理してきましたが、...
8年前に実生したツルビニカルプス属の「アロンソイ」自根株です。球体が扁平に育ち見ごたえが出てきました。ネットで検索すると若い苗が多く出てきますが、年季を積んで疣が連なるこんな株もいいものです。特にこの株は疣の連なりがはっきりとした螺旋を描いています。扁平な球体とその上に描かれた螺旋状の疣の連なり。見ていて何となく心が落ち着きます。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の...
コスタリカ戦、残念でしたね。「勝つと思うな、思えば負けよ…」。思わず美空ひばりの「柔」を思い出してしまいました。次戦での健闘を期待したいところです。ところで今日のお題はユーベルマニア属の「ペクチニフェラ錦」です。4年前にネットオークションで「ペクチニフェラ錦」の種子を入手。現在6本の苗が生き残っています。いずれも斑は入っていますが、極めて小さなものが多く残念な状態です。わずかな望みは、それらの斑が成...
11月9日のブログでご紹介したディプロソマ「ルックホフィー(luckhoffi)怪奇玉」。その時の画像です。そしてそれから3週間後の今日、双葉の間にあった突起状の部分が大きく成長してきました。まあなんと言うか、気味悪く美しいですね。緑色のガラス細工の様です。この新しく大きくなった部分、二対目の双葉になってゆくようにも見えます。そしてその付け根のあたりからは次の双葉らしきものが。この部分が花になってゆくものと思...
今年の4月に新設した通風型栽培室の現在の様子です。あっという間に満杯になっています。東側開口部から西方向を望んでいます。画像左側が南方向。南側には一段の棚を設けています。一方画像左側の北側には二段の棚を設けています。日照の方向を考慮してのためです。この画像は上の画像とは反対側、すなわち西側開口部から東側開口部を望んでいます。東側開口部には送風機「風太郎」を置いて、常時風を送っています。南側の棚です...
今年の春に通風栽培室に移して育てているリトープスたち。昨年までは空き家二階の居室内で育てていました。そこではサーキュレターを回して通風を図っていましたが、やはり日照量が絶対的に不足していたようです。今年は通風栽培室で日照も十分になり、秋には実生3~4年の苗が見事に開花しました。そしてそれからひと月が経過。それぞれの苗には申し合わせたように種鞘が載っています。<コレオルム><グラウディナエ><白花黄...
今日の話題はロフォフォラ属のディヒューザ(翠冠玉)の古株について。30年ほど前に友人から頂いたディヒューザ4株が生き残っています。(1)オーソドックスな形状を保っています。現在の球体直径は10cm程度。ここ10年以上サイズは変わりません。不思議なことに背も高くなっていません。老化のためか疣の形状が不鮮明になっています。(2)上の苗と似ていますが、成長点が不鮮明になりつつあります。(3)オーソドックスな形状...
9年前に実生した新天地(錦)。200本近く発芽し大半が成長しました。その後余剰苗の分譲やヤフオク等で次第に数が減り現在二本の株が残っています。大きな方の苗。球体の直径は14cmほどに育ちました。大きく育つ新天地の本領を発揮してきたようです。このぐらいの大きさになると植え替えがしんどくなってきます。また温室内に占める場所もばかになりません。逆に実生自根ですんなり育ってきていますので、きれいな見かけを保って...
最近は自らの年齢に逆らって植物たちへの興味が拡がりつつあります。メセンの分野では定番のリトープス、コノフィツムに始まり、種類の少ないディンテランサスの分野ではその収集もほぼ制覇しました。このところは、さらにその周辺のメセンにも触手を伸ばしております。<タンクアナ プリズマチカ 赤嶺> 赤嶺とは地味な名前ですね。身割れしやすいです。<プレイオスピロス 巨鳳> ブドウみたい名だが字が違います。<マルガ...
実生6年生の銀冠玉の見かけがひどく悪くなってきたため抜き上げたところ根腐れしていました。数年前の赤ダニの被害から立ち直れなかったようです。球体の下部から患部が見えなくなるまで少しずつスライスしてゆき、結果球体は半分ほどになりました。太めの袖ケ浦がありましたのでそれを台に救済接ぎしました。接ぎ面の直径は4cmほどです。いつものように伸縮性包帯で固めに固定。二週間後に外しました。その時の画像です。接いだ...
今日のお題はアズテキウム属の「ヒントニー」です。とにかく成長が遅いサボテンです。下の画像は2013年春にメサガーデンから入手した種子を蒔いたもの。すでに10年近く経過しています。御覧の二本の苗が残っています。上の画像は大きい方の苗で、現在の球体直径は4cmほど。成長点付近から幼苗時代にななかった茶色の棘が出てきました。これと同時期に開花も始まりました。稜数は「10」。実生してから8年ほど経過しています。下の...
今宵の主役「月宮殿」は、30年以上前二和園さんからやってきました。この鍵棘はサボテン界においてキリンウチワの棘に次いで嫌いなもの。月宮殿自体は次々と子を吹くタイプ。気が付くとどんどん増えてしまうサボテンです。対策は総量規制。三つ目以降の苗は見つけ次第かわいそうですがゴミ箱へ。常に中腰の態勢で付き合っている月宮殿です。 ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人...
2018年の10月に我が家にやってきた「ユタエンシス」。当時の姿です。株の両端間の長さは6cm程度であったと思います。そして4年後の現在です。大きさが10cmを超え、葉数も倍以上になりました。開花や子吹きはまだありません。まだまだ大きくなってゆく証でしょうか。この苗の魅力に触発されて、メサガーデンから種子を入手。2021年1月に実生しました。約二年後の現在の画像です。丁度最初の苗がうちに来た頃の大きさ...
我が家にやってきて6年ほど経つテロカクタス属の「太白丸」です。テロカクタス属と言えば紅鷹や緋冠竜など太い赤棘のサボテンを想起しますが、この太白丸は細く純白の棘を有しています。苗が大きくなってくるとこの純白の棘を保つのに苦労します。我が家の温室のように夏場に窓を開放し外の砂埃が入り込んでくるような環境ではどんどん成長させて新生部分を多くするよりなさそうです。現在棘を含んで球体直径が8cm程度ですが、こ...
秋が深まると球体が赤く染まる”はず”の紅葉ヘキラン。今年は青いままです。数年前までは秋の声を聴くと確かに赤くなっていたのでしたが。球体直径が10cmを超えてきました。大人になると面の皮も厚くなって赤面などしなくなるのでしょう。その代わりと言っては何ですが、亀甲模様が顕著になってきました。「紅葉ヘキラン」から「亀甲ヘキラン」への変身です。中途半端な亀甲模様の彫がもう少し深まるといいのですが…ご訪問くださ...
7年前に実生した烏羽玉錦です。30粒ほどの種子から二本だけ斑入りの苗が出ました。その後どんどん子を吹いて”子吹き烏羽玉”らしき姿に育っています。一つ目の画像の苗は子株のみ斑入り苗で、それらはすべて全斑苗です。二つ目の画像の苗は、親株や子株の球体の一部に斑が入っており多少救いがあります。しかしこれらの斑に鮮明さは全くなく、いわゆる”ボケ斑”の苗です。このまま手をこまねいていてもこれから出てくる子株の容姿...
7年ほど前に実生したメロカクタス属の層雲。一時袖ケ浦の台に接いで、その後接ぎ降し現在に至ります。球体の直径は10cm弱、今年から開花してその後次々に種鞘をあげてきています。深紅の種鞘、牡丹類の開花が終了しつつある温室内では大変目立つ存在になっています。他のメロカクタス属のサボテンの様には多くの種鞘をあげることはありませんが、一つ一つのサイズが大変大きいです。バイエンシスのそれの3倍ほどの大きさです。...
今日は日曜日ですが、5回目のコロナワクチンを打ってもらってきました。ファイザー社製の最新型ということです。いろいろとありますが、これまですべてのワクチンを無料で接種してくれる国に生まれたことの幸運は実感しています。さてタイトルの「これからどうなってゆくのでしょう」ですが、ウクライナ情勢を語るというような大それたことではありません。5年前に実生した銀冠玉についても話題です。このころ銀冠玉の実生をせっ...
黒牡丹を袖ケ浦の台に実生接ぎして生き残った苗たち。温室内が手狭なため、11月末までは濡れ縁の上に置いたプラスチック製舟の中に置いています。舟には常にハイボネックス500倍液を入れて接ぎ木苗たちが腰水の状態にあるようにしています。今日、その苗たちをよく見ると…蜘蛛の糸状のものが疣の先端から出ているのが分かりますか。特に二つ目の画像で、糸の途中に白い微細なかたまりが点々とあるのが認められます。これ、赤ダ...
実生6年目のアストロフィツム属「亀甲ランポー玉」二株です。球体の直径は10cmを超え、かなり大柄なサボテンになりました。もう二年間植え替えていませんので用土がカチカチに固まっています。植え替えのため抜き上げました。根鉢がぎっしりと張っています。突き崩し、細かな根はカットしました。鉢増はせず、元の鉢に植え付けました。植え替え日を記載したラベルを新調しすっきりとしました。来春から新たな成長のスタートです...
一昨日は発根を待っている黒王丸接ぎ木苗についてのブログでしたが、今宵は接ぎ降ろされて発根を待っているユーベルマニア属の「プセウドペクチニフェラ」についてです。画像の12苗の他に同じような苗が後8本育っています。昨年袖ケ浦の台に実生接ぎした苗が皆径4~5cmに育ち、9月に台木からカットしました。現在発根待ちです。プセウドペクチニフェラの苗は自根で育てた場合このぐらいの大きさになると球体は縦長になって...
今日のブログはメセンネタで。初登場のディプロソマ「ルックホフィー(luckhoffi)怪奇玉」です。(画像はオリンパスTG-4 顕微鏡深度合成モードで撮影)御覧の通りこんなメセンもあるのかと思わせるような透明感、みずみずしさ。怪奇玉の名にふさわしい奇怪な草姿です。両翼の中央に小高く盛り上がった部分がありますが、来春になるとここからピンク色の花を咲かせるそうです。昨年12月にネットで入手した種子を蒔きましたが、気...
接ぎ降しのため袖ケ浦の台木からカットされた黒王丸の苗木たち。発根を待って赤玉土の用土に植えられています。大きなもので球体直径は8cm程度。実生苗を自根でここまで育てるには10年はかかりそうです。これらの苗は2~3cmほどの苗を袖ケ浦に接いで2年程度経過したものです。9月に台木から切り離し、来春の発根を待って鉢の上にひっくり返して置きました。しかし、いずれ植え込むので先般このような姿に植え込みました。温...
2013年に実生した多くのスーパー兜の苗の中から一本だけ、世にいう「ヒトデ型兜」が出現してきました。ただでもへんてこなヒトデ型の兜丸ですが、よく見るとこの兜丸は標準の8稜ではなく7稜です。丸っこい球体がヒトデ型になったり、小さな星が大きなボツボツになったり、稜数が一つ減ったりと何かと兜類DNAの多様性を感じさせてくれる一株です。この株も毎年開花していますが、同型の兜丸が無く交配はせずに来ています。い...
このブログでは久しぶりの登場となる旧ノトカクタス属の「ヘルテリー」です。最近パロディア属のサボテンに変更されたそうです。現在の姿です。元来かなり丈夫なサボテンで勝手にどんどん大きくなってきました。現在の球体直径は14cmほどになりました。かなり前に苗として入手したはずですが、明確な記録がありません。古い画像を調べたところ2002年1月に撮影されたものが出てきました。中央の白珠丸の左奥にいるサボテンが...
2013年春に一斉に播種したエキノカクタス属の太平丸類5種。このブログにこれまで登場したことはなかったと思いますが、実生しておよそ10年経過しましたので現状を記録として残すことにします。<翠平丸><花王丸><太平丸>< 小平丸><雷帝>ネットオークションで入手したものが多いため、100%種名が正しいとは保証できません。しかしそれぞれに特徴が出ていますので出鱈目なものではなさそうです。ざっと見て、翠平丸...
マミラリア属とされている「ルエッティー」です。この株は袖台に載っている群生株の主頭に腐れの兆候が見えたので子株を挿し木して救ったものです。二つの子株を新たに吹き、本体も大きくなってきましたので立派に根付いたようです。少し気になるのはこのルエッティーがマミラリアに属しているとされていることです。まあ素人の栽培家にはどうでもよいことかもしれませんが、その草姿や花のいでたちがどうみてもあのマミラリア属の...
コノフィツムのマウガニー(Conophytum maughany ssp.armeniacum Maerpoot)が開花しました。2020年1月にヤフオクで入手した種子を蒔いたもので、それからかれこれ3年近くたっています。折々の画像が残っていますので、久しぶりに時系列に並べてみましょう。<2020年5月> 播種4か月後。30粒の種をまいたのですが、18本ほど発芽しています。<2020年11月> 左側の一本だけになってしまいました。現実は厳しい。<2021年11月> ...
最近植替えを行った龍神木に接ぎ木された銀冠玉の苗二本です。いずれも銀冠玉錦の掻き子を狙って4年ほど前にヤフオクで入手した苗です。左側の苗はいつの間にか斑が消えて普通の銀冠玉群生苗になりました。幸い形態が疣銀冠玉と言えそうな姿ですので先日大きめの子株10個ほどを外して袖ケ浦の台に接ぎました。右側の苗は不幸な経過をたどっています。画像でもわかるように大きな斑なし子株二つと、全斑の小さな無数の子株を吹い...
最低気温の低下に反応してフェロカクタス属の「日の出丸」が動き始めました。日の出丸の特徴である幅広の赤棘が伸び始めています。さらに、いくつかの蕾が膨らみ始めました。これら二本の苗は、2013年5月に札幌カクタスクラブさんから入手した種子を蒔いて育ててきたものです。実生10年目になりますが球体の直径は丁度10cm程度。フェロカクタス属のサボテンとしては平均的な成長と言えるでしょうか。これらの苗、既に昨年種を提...
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今日は玉型メセンの中では普段あまり目にしない珍種「タンクアナ」についてです。タンクアナについてこの”タンクアナ”が「属」であるのか、またそれ以外の分類を現すのか良く分かりませんが、とにかくそのタンクアナに属する玉型メセンを二種類維持しています。<Tanquana priamatica「赤嶺」> ”赤嶺”とは何んとも植物らしくない名前を付けたものですね。一対の葉を持つ新芽を出してどんどんと大きくなってゆくのはリトープスと...
今日は実生11年生のツルビニカルプス属「アロンソイ」についてです。本種はツルビニカルプス属のサボテンでは最大級の大きさに育ちます。本日ご紹介する二本の株はともに自根苗で、球体直径は7cm程に育っています。灰緑色の球体に渦を巻くように配列された疣の列が特徴です。疣の先端には綿毛を吹きそこから申し訳程度の刺が生えていますが、この刺は痛くありません。花はピンク色の美しいもので、赤花菊水のそれによく似てい...
実生11年生の牡丹類たち。春の温度上昇を受けてのびのびと成長しています。<赤花三角牡丹> 自根苗です。通常の三角牡丹とは疣の形状や色などがかなり異なります。また綿毛も豊富で、別種ではないかと思われる見かけです。<玉牡丹> いわゆるロイヤル玉牡丹という株です。袖台接ぎ降しで、毎年ぐいぐいと育っています。用土中に完熟乾燥牛糞を仕込んでおり、どこまで大きく育つか楽しみに見守っています。これら大型の牡丹類...
4月も半ばを超え温室内はサボテンの花盛りです。今日は目についた赤い花を集めてみました。<マミラリア属「ルエッティー」> ガッテンさんから袖接ぎ苗で頂いたものを一部挿し木発根させた苗です。成長は遅くなりましたが、確実に子吹きし花も咲かせています。それにしてもマミラリア属のサボテンとは思えぬほどの大きな美しい花です。<スルコレブチア属「ラウシー」> 実生5年生の自根株です。刺のない紫色の球体に金属光沢...
実生11年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。実は数日前からこんな状態で開花を待ち望んでいました。昨年の開花は下の画像の様でかなり貧弱でしたが、今年の蕾はかなり期待を持たせてくれます。今年、実際に開花したのはこんな状態でした。期待通りの開花でした。同時開花した同期の苗もありましたが交配は思いとどまりました。たとえ採種に成功しても、本種の実生はとても難しく、またその成長が極めて遅くつらい...
4月も半ばを過ぎ、日に日に日差しが強くなってきていることを実感しています。既に屋外で直射日光の照度は80000LXに迫っています。この時季におけるサボテン栽培の最大のリスクは日焼けです。日焼けは特に一度に大量の苗にダメージを与える恐れがあるので、安全策は余裕を持つ必要があります。取り敢えず二つの温室の東西の面にレースのカーテンを吊るしました。<第二温室西側> 正面が西側。午後の日差しが射しこむところです...
今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年5月に播種したテロカクタス属の「鶴巣丸」が今年の春も開花しました。2本の苗を維持しています。一本の苗は黄色がかった花、他の一本の花はピンク色が射しています。二株が同時に開花しましたので、条件反射のように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...
亀甲ランポー玉の2苗が同時に開花しました。いずれも実生8年生の自根苗です。大変丈夫なサボテンで手間をかけずともどんどん成長してくれました。現在の球体直径は10cmを超えています。扁平な球体を保っており見た目の安心感があります。今がこれらのサボテンの見ごろなのかもしれません。次世代養成のため、しっかりと交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人...
オブレゴニア属の「帝冠」が今年の初開花を始めています。<実生11年生・自根・大疣タイプ><実生11年生・自根・普通疣タイプ><実生7年生・袖台接ぎ降し苗・小疣タイプ> もともと斑入り苗でしたが、いつの間にか普通の苗になりました。<実生8年生・袖台接ぎ降し苗・大疣タイプ> この苗が一番元気そうです。二本の自根苗は球体が茶色に変色しつつあることが気になります。そろそろ遮光が必要な時期になってきたようです。こ...
フェロカクタス属のサボテンと言えば、男性的な荒々しい刺を思い浮かべますが、このフェロカクタスはむしろ優美さを感じさせてくれる刺が球体を包んでいます。フェロにしては細い飴色の刺。その飴色の一部が成長点付近ではうっすらとピンク色に染まっています。「原色サボテン辞典」によると本種は最終的に径35cm、高さ60cmぐらいまで大きくなると記載されています。この苗の現在の大きさは径8cm、高さ12cm程度。王冠竜の...
昨年秋以降に実生したメセン類の幼苗たちが春の成長を開始しています。脱皮や球体の成長によって、その種本来の素顔が見えてきました。<ムイリアホルテンセ(宝輝玉)> 右下の緑色の大きな苗。旧皮を脱ぎ捨てて産毛を生やした本来の素顔が現れてきました。画像上部にある苗は未だ赤い旧皮をかぶっており、天面にある孔から新球の産毛を覗かせています。<コノフィツム・ペルシダム、メイキンズプラム> ごく小さかった幼苗がよ...
今日はテロカクタスの「鶴巣丸」について。2013年春に播種した株を二つ維持していますが、ちょうど今は春の開花時期です。テロカクタス属独特の強い棘のある球体から清楚な白花を咲かせています。ここ数年球体の大きさは変わらなくなりました。ここら辺がこのサボテンの成長の限界かも知れません。これら二本の鶴巣丸、結構根が弱く傷みやすいとみています。水はけのよい用土構成にして水遣りも控えめに育てています。ご訪問く...
今日の主役はコピアポア属の「バルクテンシス」群生株です。2013年に子を一つ吹いた株を入手しましたが、その子を外して育ててきたのがこの株です。このバルクテンシス、小型のコピアポアで子をどんどん吹くのが大好きなようです。挿し木した最初の6年間で主頭の周りグルリに心地よく子を吹きました。それで止まれば良かったのですが、その後内側に第二周目の子を吹き始めました。このままなすがままにして大群生株を目指すの...
メロカクタスとともに冬越しが懸念されていたディスコカクタス属の「ギガンティア」。二本の苗がありましたがいずれも無事にこの冬を越したようです。二本の苗のうち一つは自根苗、他の一つは袖ケ浦の台に載っているはずですが、外見からでは両者の区別がつかなくなってきました。近く植え替えますのでその時に地中部を確認して、ラベルに表記する予定です。本題に戻りますが、二番目の画像の苗は右肩の部分に茶色の変色が見えます...
昨年春花サボの「那須の朝焼け」と「壬生の夕日」とを植え替えました。大きな鉢に肥沃な用土を入れて。期待に応え昨年一年間良く育ってくれました。今年の春、多くの子を吹き大きくなった球体からたくさんの蕾を上げてきています。<壬生の夕日><那須の朝焼け>一年の大半は一見「短毛丸」のようないでたちで、温室内でも全く目立たない存在ですが、春の開花時期だけは異彩を放ちます。花サボテンは大変に多くの組み合わせからな...
今年もエキノプシス属の「黄花短毛丸」が開花しました。7年ほど前に”だものだもの”さんから頂いた二株で、一株は多頭株他の一株は単頭株で育てています。多頭株は温室内でメロカクタスや黒王丸などに埋もれて生きています。普段は極めて目立たないサボテンですが、開花するこの時期だけはその存在感をきっちりと主張しています。拡大画像です。単頭株は通風型栽培室で育てています。少し日差しがこの株には強すぎるのか、球体が褐...
今年も新天地(錦)に蕾が上がってきました。一部は開花が始まっています。これらの株は11年前に「新天地錦」の名のついた種子を実生したものです。300本ほど発芽しそのうち15本ほどが斑入りの苗でした。これらの苗はそれらの中から一番の成長株(斑なし)と、良い斑模様の苗を残したものです。3年前、斑入り苗の斑の入った位置に開花が始まりましたので慌てて交配を行いました。首尾よく交配が成功し250粒以上の種子を得ま...
私がまだ40歳代の頃、久しぶりに再会した中学時代の友人Y君から頂いた烏羽玉たちです。Y君は私が少年時代にサボテン栽培の面白さを教えてくれた恩人?ですが、再会した当時サボテンの実生を行っており、この烏羽玉たちも実生2~3年生と思しき球体径が1.5cm程の幼苗でした。それらの苗が30数年後の現在こんな姿に育っています。いずれの苗も球体の直径は8cm前後でこの10年ほど大きさは変わりません。注目すべきは気が付か...
今年も暖かな気候になり、そろそろ赤ダニ対策を考えなければなりません。赤ダニは好き嫌いが激しく、いろいろなサボテンが住んでいるわが温室でこれまで赤ダニの被害にあったのは、白斜子、精巧殿、菊水、黒牡丹(袖台接ぎ木)など一部のサボテンです。一般にアカダニが好むと言われているコリファンタ属については被害にあったのはマクロメリスのみ。毎年一番の被害にあうのはロフォフォラ属の「銀冠玉」です。この銀冠玉は昨年し...
4月13日のブログで苔と共生していますとしたアガベ牡丹。苔と仲良く共生しているとはいえ、前回の植え替えから1年以上経過していますので植え替えることにしました。ざっと見て20本ぐらいあるのかなと見て抜き上げてみると、出てくるわ、出てくるわ。なんと50本近くありました。地上部の姿からは想像できないほどの苗が出てきました。4~5本の細長い葉(疣)に対して地下にはその体積の10倍近くある塊根を抱えています。少...
マミラリア属の「陽炎」実生1年生を植え替えました。昨年2月に播種し、秋に第一回目の植え替えを行っています。成長がよろしくこの春には鉢一杯になってきました。総勢23本ありましたが、3本は既に枯れていました。残る20本の苗を3つの鉢に分けて植え付けました。早熟なこの小さなマミラリア属のサボテンはすでに開花しているものもあります。来年の春までに直径は二倍ぐらいに育つはず。その直径3~4cmぐらいがこのサボ...
今年の冬は温室内でのプチプチシートによる内張を廃止し、昨年まで行っていた小規模な加温も停止しました。そこで気にしなければならなかったのが一般には寒さに弱いと言われているメロカクタス属のサボテンたち。特にすでに花座を形成している大人の苗たちは本来の”耐寒性が弱い”性質が表に出てくる可能性が高いとみて、要注意でした。といってもやることは限られていて、温室北側においてあるサボテンの北側をプチプチシートで覆...
今日のブログのテーマはツルビニカルプスの「アロンソイ」です。1994年に発見された比較的新種のサボテンで、2013年にサボテン趣味を再開した私にとって目新しいものでした。早速苗や種子を入手しました。この苗は、2013年春にヤフオクで小苗を入手したもので、推定実生13年生です。次の苗は2013年春に実生した苗で、実生10年生になります。この苗は2015年に実生したもので、実生8年生です。アロンソイはツ...
実生苗を育成中は成長をよくするため用土を湿らせ気味にすることが多いです。さらに成長促進のため液肥を与えると用土表面には盛んに苔が繁茂してくることをよく経験します。下の画像は、アガベ牡丹幼苗の寄せ植え鉢表面にびっしりと生えた苔です。この苔はサボテンに取り立てて害を及ぼさないとみています。サボテン体表に張り付く気配もないし、根もサボテンの根とは異なる深さにありうまく住み分けているように見えます。一方害...
40年近く育てている金鯱。直径50cmを超えてきました。昨年18個の蕾が開花しました。これらが一年を経て結実してきました。一つの種鞘を開いてみました。一つの種鞘に100個近くの種子を内包しているようです。下の画像は同じ苗から3年前に採取した種を蒔いたものです。やはり充実した親苗からは良い種子、苗が採れるものです。*******************************************************************ご希望の方にこの金鯱種...
2面ほど前に砂漠仙人さんから頂いたセンペルビウムたち。もともとヨーロッパアルプスなどに自生する高山植物で、耐寒性に優れていることが知られていますが、逆に日本の蒸し暑い夏はどうかという危惧がありました。幸い昨年春に新設した通風型栽培室で良い環境が得られると判断。直射日光の当たらない日陰に置いていますが機嫌よく育っています。ちなみに用土は肥料分をほとんど入れていません。最近になり、多くの苗に蕾が上がっ...
今宵の主役はアズテキウム属の「ヒントニー」。うちで一番大きな苗は2013年春にメサガーデンから入手した種子を蒔いたもの。10年かかって球体の直径はやっと4cm弱になりましたが、今年の春はきれいな花を見せてくれています。同属の花籠の花はお世辞にもきれいとは言えませんが、このヒントニーの花は結構きれいに感じます。残念ながら同期のもう一本は育ちが遅く、今年も開花は見送りで交配できずです。自家産の種子を採...
毎年連休前後に温室の東西面に遮光のためレースのカーテンを設置しています。今年は少し早めに4月中旬の今日設置しました。天面(画像上側)及び南北面(画像左右)は既にプチプチシートを張り渡しています。レースのカーテンを設置したのは画像正面側です。<第一温室西側><第一温室東側> この東側は強刺類を多く置いていますのでカーテン設置はせず、素ガラス越しの強光を入れています。<第二温室西側><第二温室東側>こ...
マミラリア属のアザラシ二株。2013年に入手した際は単頭株でしたが、その後何度か分頭し現在は3頭/4頭株になっています。マミラリア属のサボテンは普通子を吹いて群生株になってゆきますが、一部のマミラリアはこのように分頭して多頭株に変化してゆくようです。今はまさに春の開花時期。分頭した各頭に蕾を上げてきました。理想を言えばきれいな花輪を形成するように多くの蕾を出してほしいのですが、現状は画像の通りまば...
2013年春に播種したツルビニカルプス属のサボテン2種が今年も開花しました。実生10年生になるこれらの株、自根で育っていますが、球体の高さ10cm、径4cm程度とツルビニカルプス属のサボテンとしてはかなり大きく育っています。<黄棘長城丸> この株は群生株に育っていましたが2年前に子株を外し、現在単幹で育てています。今年は成長点にエネルギーが集中して多くの蕾を上げてきました。まだ5分咲き程度ですが、所...
エキノプシスの大豪丸が開花しました。実生8年生の(当然)自根株です。エキノプシス特有の純白の清楚な花です。この大豪丸、一昨年までは温室内で栽培しておりましたが、昨年春から通風型栽培室に置いています。元来丈夫な性質のサボテンなのでしょう。栽培場所の変更にもかかわらずずっと元気に成長しています。もとは接ぎ木の台として実生した苗の中から成長のよろしい苗数本を選抜して、標本球?としたものでしたが、この選択...