「関門は3つあると思うねん。 ひとつ、改札を抜けるところ。ふたつ、電車を待機する時間。みっつ、乗り込む瞬間」 「ママチャリ乗っける奴と同類と思われたくないから俺らはちょっと離れたとこでみとくわ」 きゃぷてんは「そやな。じゃあとっしーは適当に頑張ってくれ」とエールを送ります。 「ひとつひとつが緊張の一瞬やな、楽しみやわ!」
「本当に馬鹿げている事ってめちゃめちゃ楽しいんですよ!人生って結構面白いですよ!」それを伝える作品が”俺たちバグジー親衛隊”です! 一瞬で世の価値を無化する生産性ゼロの高校生男子の悪ふざけや生死を彷徨う数々のイベント。
14話 ママチャリを電車に乗せることはできますか? / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
「関門は3つあると思うねん。 ひとつ、改札を抜けるところ。ふたつ、電車を待機する時間。みっつ、乗り込む瞬間」 「ママチャリ乗っける奴と同類と思われたくないから俺らはちょっと離れたとこでみとくわ」 きゃぷてんは「そやな。じゃあとっしーは適当に頑張ってくれ」とエールを送ります。 「ひとつひとつが緊張の一瞬やな、楽しみやわ!」
13話 電車通勤やめました、ママチャリで行きます。 / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
「電車通学の生徒は、どのように学校に行くのでしょう?」 「はい、電車に乗って行きます」 そんな当たり前のことを当たり前にしていない少年がいました。 世間とのズレを大事にできていない少年は... ぼくです。 電車で片道15分の道のりをママチャリで登校することを決めたのは、昨晩のことです。
合コン、テキーラ。 皆からの祝福を受けて、浮かれた俺を待っていたのは、店からの洗礼だった。 お祝いということでテキーラが届けられる。 大学生のようなノリで、一気飲みをする。 その後もう一杯ウォッカのようなものを飲む。 「それ、めちゃくちゃ度数強いですよ。二杯も飲んで大丈夫ですか?」 女子大生からの心配のお言葉にも関わらず、
大人気合コン編 第二弾! https://orebagu.road-of.com/love_comedy_gokon/ 「とっしー、来週土曜合コン来れる? メンバーも自分以外に2人集めて欲しい」 京都小旅行が終わった翌日、自信に満ち溢れたストライカーまさはるは、俺にパスをくれた。 合コンという名のチケットだ。
五右衛門は言った。「ボブ、吐くなら車内で吐けよ」と。 俺は言った。「車内はやめろよ!」 いや、本当にそうなのか。 車のゲロは確かに嫌だ。俺の車が汚れる。 金さえ払えば元通りに解決するだろう。 最悪、売ってしまえばいい。 むしろボブに対して俺は初めてマウントを取れる機会がやってくるのだ。
うま飯隊長あくま 脅威のアテンド力 / 俺バグ2022京都④
まずい店や違う店に連れていこうものなら非難の嵐、最悪、裁判を訴えられる。 理不尽中の理不尽。 仕事なら耐えることができる理不尽もあるだろう。 離脱したギアルの代わりとして、「お前や」という理由で就任したうま飯隊長。 いったいどれほどの覚悟でうま飯隊長に挑んでいるんだ?
華麗なる盗人 その手さばきに悪気なし / 俺バグ2022京都③
五右衛門だ。 ケッピーが買おうとしていた茶色のキーホルダー製品を 「それちょっと見してくれ」と言って手に取ると、 さっと自分の黒のキーホルダー製品と入れ替えたのだ。 そのままレジに持ち込むまさはる。 ほんの3秒だった。 そしてまさはるはたった一点しかない、茶色のキーホルダーを買ったのだ。 もちろん、ケッピーは激怒した!
12時15分。その時歴史は動いた。 うま飯隊長に任命されているあくまが選んだBASE358。夜はBAR、ランチもうまそうというオシャレな店だ。 いつも通り、いつ検索したのかも悟られるまま、名店を見つけてくる、それがエリートあくまだ。 うま飯隊長という役職は本当に難しい。
青春とはなんだろうか。 この永遠の疑問に対して、サムエル・ウルマンは詩の中で答えを出した。 “青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。 優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心。 安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。” “心の様相” なるほどいかにもそうだ。
12話 こってり四丁!まいどあり~! / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
「いや、織田の顔みろや。本気の顔や。さっきは10400円がチャラになってるからな」 「本気?俺だって本気や!」 「織田の方が本気や。雰囲気がちょっと怖いしな...」 そう、織田はなんとしても勝ち逃げさせろ、というオーラを漂わせていました。それができない場合は武力行使も辞さない目つきでした。
11話 じゃんけんロワイヤル(3) 終わらない唄を歌おう / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
「バイトしろ」 「いや、うちの学校バイト禁止や」ぼくはそう答えます。 するとボブは驚きの提案を出しました。 「織田の家で働けば?飯とか作れよ。そしたら織田のお母さんの負担減るやん。とっしーと織田のおかんは面識があるんやし」 まさかの家政婦案… 「ほんまのラスト。10400円1発じゃんけんでよろしくや」
10話 じゃんけんロワイヤル(2) 突き上げろ、その拳!! / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
とりあえずじゃんけんを続ける思考停止状態になっていました。 こうなりゃヤケです。ぼくは体勢を崩して片足を地面につけながらも 「じゃんけんホイッ」「ホイッ」と'拳'を出し続けたのです。ん?拳を出し続けます。そうです。ぼくはもう殆どグーしか出していなかったのです。チョキという複雑怪奇な指を出す知力体力は残っていませんでした。
9話 じゃんけんロワイヤル(1) 3分1000円 / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
じりりと2人の高校生が向かい合っています。どこかの島で決闘するかのように。「っじゃんけんっほいっっ」「うわっー、負けた」 「はい!100円ーっ!!」 「じゃんけんっほいっ」「あっかんっまた負けた!」 「200円ー」 「じゃんけんほいっ」「ああぁあ...」 「はい、300ー!」 「ちょっと待ってくれ、倍チャンしてええ?」
8話 高原さんの家庭訪問~人生は喜劇 / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
「毎晩家に来る」 「か、家庭訪問!?」 「晩といっても深夜やで。3時とかやな。この時間に”ドンドンドンッッッ”と、思いっきりドアを連打して高原さんは叫ぶんや。'俺が受験に落ちたのはお前のせいやー!''ドンドンドン!'」 「ヒエッ!!ドアの音も怖いな」 「ドンドンはドアの音じゃないぞ。自分で'ドンドン'って叫んでもてる
7話 「デカい顏すんなやあ!」② / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
「でも”デカい顔すんな”って言われたやろ?俺小顔やん?」 「アホか。顔の面積とちゃう。おっさんが怒ってたのはな。“お前の態度のデカさ”や」 「態度?」 「坂ダッシュの練習は公道を走ってる。だから一般人が来た時によけるのは当然やろ。なのにお前は原チャリに突撃した。だから慌てたおっさんは急ブレーキで原チャリを止めた」
6話 「デカい顏すんなやあ!」 / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
「お前ェ!っデカい顔すんなやあ!オラアッ!」 夢見台高校のテニスコート隣りの路地で、おっさんが叫んでいます。 「さーせん。さーせん」とボブは珍しく神妙な面持ちで謝っていました。 その隣では「はっはっはっー」と、ぼくはおっさんの怒鳴り声を聞いて笑っています。 話は20分前に遡ります。
5話 「遠慮すんな、もっとキレろ」カチキレ教唆 / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
「おい、そこのお前。倉庫の鍵とってこい」 そのときギアルはとんでもないことを口にしたのです。 「なんで俺やねん」 「お前や!!」島本先輩は、ギアルの思わぬ反抗にイラついています。 ギアルは「チッ」と、先輩に対して舌打ちをしました。 体育会系の部活というのは、ぼくらのテニス部のような雰囲気カモな部活でさえ、一応、上下関係はしっかりしています。 先輩に刃向かうなんて、言語道断。 ましてや舌打ちなんてもってのほかです。
「俺らが追い出したんかな?」ギアルは口をぽかんと開けます。「そうやろな。俺らと乱打しても練習にならんと思ったんやろう」ぼくは眉を顰めます。 「気にせんとこな。でも、先輩を追い出すとかすげーな。俺らのテニス技術って」とギアルはなぜか誇らしげです。「せやな、俺らは世界を変える力があるんかもしれん」とぼくもニコッとしました。
3話 練習をしすぎて、逆に下手になる / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
「なんで俺はこんな下手になんや?みんなよりも時間使って、1番練習してるのに」 「練習したからやな」 「は?そんなことありえる?」 「あり得る。とっしー、お前はどこで練習してた?」 「あの壁や。みんながおらんときも、一人で黙々と壁当て練習を」 「それやで。お前は勝手に一人で練習して間違えたフォームを身につけてるねん」
2話 謝りたいからメールアドレス教えて! / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
「あ、あのさ!!謝りたいからメールアドレス教えてよ!」 「え??」浅倉さんは目を少し見開きました。 そら、そうです。たった今、謝っている男が「謝りたいからアドレス教えて!」と言っているのです。 本物のアホなのか。ただ、アドレスを聞きたいだけの男なのか?それとも何か別の異星人、関わらない方がいい系の人なのか?
1話 メアドを盗め~賽は投げられた / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅱ章
'ああぁああ!!やっちまった~!' 俺の叫び声がクラスに響きわたったんよ。 そう、俺は取り返しのつかないことをしてしまった...濡れ雑巾を何の罪もない浅倉さんの机で絞ったんや。 俺は申し訳なさで頭が真っ白になったよ。そしてポケットからハンカチをとりだして机を拭きまくった。
ナイスガッツ!ナイストライ!! / 合コンの美女は友人の妹(完)
「全然いいよ。あとさ、今度二人でご飯に誘おうと思ってるんやけど」「えっと、大勢で飲むのは好きなんですけど、2人でご飯はちょっと…」 ・ ・ ぼくは目が点になりました。 「え?なんでなん?」「ご飯を食べるのに集中したいじゃないですか? 2人だと、ちょっと集中できないというか…」
衝撃の事実が次々と飛び込んできたのです。 イケメン好き。 過去の恋愛経験はない。好きなタイプは、わからない。 アプローチされてきたことはあるけど、ごめんなさいやラインをフェードアウトしてきた。この間、合コンで会った男の子に誘われてご飯に行ったが、しっくりこなかったのでフェードアウト。 情報を聞いたぼくは心の中で白旗を
「お前さ、ルイちゃんのこと気に入ってるやろ?」「いや、別にそんな…」「何年の付き合いやと思ってるねん。お前は、妹って情報より目の前のルイちゃんに単純に惚れてもてる」「そういうお前はどうやねん?すげえ可愛いよな?」「可愛いと思うよ」「じゃあライバルやな」「いや、違うで。俺は同級生の妹ってだけで恋愛感情が一切発展せんのや」
妹、妹、彼氏持ちを飛ばして従妹 / 合コンの美女は友人の妹①
人生はコーヒーに溶ける角砂糖のように甘くはありません。 そんなとき隣に、最愛の恋人・パートナーがいれば、仕事上のストレスは軽減されるでしょう。誰しもそのような存在がいるわけではありません。 社会人になれば、出会いの場は少なくなるため、パートナーを探すのも一苦労です。
「これで鯉の行動範囲は減った!今や捕まえろ!」「よっしゃ!」 ここがラッキーチャンスと確信し、スライド作戦によって、逃げてくる鯉を、右手でがっしりと掴もうとしました。 ヌルヌルッ 鯉はぼくの手に触れられながらも、巨体を揺らしながらするっと逃げだします。 「惜しい!もう一回!」ついに、禁忌を犯します。両手です。
15話 看守を監視するきゃぷてん / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
“小学校の池で鯉を捕まえる” それが4人に与えられた、いや、勝手に作り出したミッションです。 「ここできゃぷてんの俺から、今回の役割分担をみんなに言います」 「は?そんなもんいるか?!俺が鷲掴みで捕まえる、それだけや!」織田はこれを荒げます。 「待てって織田。落ち着け。お前が鯉を捕まえたい年ごろなことはわかる」
14話 鯉を捕まえたいお年頃なんよ / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
「バグり島は島や。海パンがいるから準備しといてな?」 「海パンなんてないに決まってるやろが!」 「ないん?あっちゃー」 バグリ島へ向かう途中にはぼくとボブの母校である小学校を通ります。ここは先日「ハヨカエレ」と叫んできた酔っ払いおじさんと出会った場所です。「部活が早く終わって時間があるから、とりあえず小学校に入ろうか」
第13話 バグり島、爆誕。親衛隊結成 / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
http://orebagu.road-of.com/01_12_rebellion/ 「ウェイ
第12話 遅い反抗期とハヨカエレおじさん / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
とある町に、「い、家に帰らしてくれぇー!もう時間は9時や!俺んちの門限は6時なんやあー」と叫びな
第11話 毎日、美容室に通います / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
ボコルフという謎のあだ名をつけられたぼくですが、そのあだ名には満足しています。 し
第10話 100円ワックスでボコルフ爆誕 / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
隕石ドゥーンの髪型を改善するためワックスを探しに来ましたが、どの製品も600円以上もする高級品です。 2009
第9話 隕石ドゥーンに気をつけろ / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
「バスケの申し子・きゃぷてん、バスケ部を脱退!テニス部へ電撃加入!」 のニュースは学校内を駆け巡
http://orebagu.road-of.com/01_07_club_activities/  
第7話 ちょうどええ部活はどこだ? / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
http://orebagu.road-of.com/01_06_-pride_headteacher/ &n
第6話 校長、もしや慢心ですか? / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
http://orebagu.road-of.com/01_05_park_haircut/ &
第5話 サンパツシテネの合図は公園で / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
ボブが操る鋭利な刃先が頭皮をツンツンしました。 「いいいでぇ~~」 という悲鳴がヘ
http://orebagu.road-of.com/01_03_matttoku_wait/
第3話 人を待たせるべからず / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
http://orebagu.road-of.com/01_02_townsurvey_kakugari/ &
第2話 角刈りデビュー5秒前 / 俺たちバグジー親衛隊 Ⅰ章
https://orebagu.road-of.com/01_01_townsurvey/ 高校
「ほんまにするんか?」「あたりまえや」 「いっしょについて来てくれよ…ひとりじゃ不満なんやってぇ…」 ぼくはプルプルと震えながら懇願しました。 「弱弱しい声を出すなって」 「緊張するんや。そんなとんでもないこと、俺にできるか不安でよ」 「これはな?お前の人生、いや、世界を変える重大な任務やぞ?」 「世界を…変える?」
2022年4月1日 金曜日より 「俺たちバグジー親衛隊」 更新します!
2022年4月1日 金曜日 「俺たちバグジー親衛隊」 更新開始します! 開始まで、今しばらくお待ちください!
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「関門は3つあると思うねん。 ひとつ、改札を抜けるところ。ふたつ、電車を待機する時間。みっつ、乗り込む瞬間」 「ママチャリ乗っける奴と同類と思われたくないから俺らはちょっと離れたとこでみとくわ」 きゃぷてんは「そやな。じゃあとっしーは適当に頑張ってくれ」とエールを送ります。 「ひとつひとつが緊張の一瞬やな、楽しみやわ!」
「電車通学の生徒は、どのように学校に行くのでしょう?」 「はい、電車に乗って行きます」 そんな当たり前のことを当たり前にしていない少年がいました。 世間とのズレを大事にできていない少年は... ぼくです。 電車で片道15分の道のりをママチャリで登校することを決めたのは、昨晩のことです。
合コン、テキーラ。 皆からの祝福を受けて、浮かれた俺を待っていたのは、店からの洗礼だった。 お祝いということでテキーラが届けられる。 大学生のようなノリで、一気飲みをする。 その後もう一杯ウォッカのようなものを飲む。 「それ、めちゃくちゃ度数強いですよ。二杯も飲んで大丈夫ですか?」 女子大生からの心配のお言葉にも関わらず、
大人気合コン編 第二弾! https://orebagu.road-of.com/love_comedy_gokon/ 「とっしー、来週土曜合コン来れる? メンバーも自分以外に2人集めて欲しい」 京都小旅行が終わった翌日、自信に満ち溢れたストライカーまさはるは、俺にパスをくれた。 合コンという名のチケットだ。
五右衛門は言った。「ボブ、吐くなら車内で吐けよ」と。 俺は言った。「車内はやめろよ!」 いや、本当にそうなのか。 車のゲロは確かに嫌だ。俺の車が汚れる。 金さえ払えば元通りに解決するだろう。 最悪、売ってしまえばいい。 むしろボブに対して俺は初めてマウントを取れる機会がやってくるのだ。
まずい店や違う店に連れていこうものなら非難の嵐、最悪、裁判を訴えられる。 理不尽中の理不尽。 仕事なら耐えることができる理不尽もあるだろう。 離脱したギアルの代わりとして、「お前や」という理由で就任したうま飯隊長。 いったいどれほどの覚悟でうま飯隊長に挑んでいるんだ?
五右衛門だ。 ケッピーが買おうとしていた茶色のキーホルダー製品を 「それちょっと見してくれ」と言って手に取ると、 さっと自分の黒のキーホルダー製品と入れ替えたのだ。 そのままレジに持ち込むまさはる。 ほんの3秒だった。 そしてまさはるはたった一点しかない、茶色のキーホルダーを買ったのだ。 もちろん、ケッピーは激怒した!
12時15分。その時歴史は動いた。 うま飯隊長に任命されているあくまが選んだBASE358。夜はBAR、ランチもうまそうというオシャレな店だ。 いつも通り、いつ検索したのかも悟られるまま、名店を見つけてくる、それがエリートあくまだ。 うま飯隊長という役職は本当に難しい。
青春とはなんだろうか。 この永遠の疑問に対して、サムエル・ウルマンは詩の中で答えを出した。 “青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。 優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心。 安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。” “心の様相” なるほどいかにもそうだ。
「いや、織田の顔みろや。本気の顔や。さっきは10400円がチャラになってるからな」 「本気?俺だって本気や!」 「織田の方が本気や。雰囲気がちょっと怖いしな...」 そう、織田はなんとしても勝ち逃げさせろ、というオーラを漂わせていました。それができない場合は武力行使も辞さない目つきでした。
「バイトしろ」 「いや、うちの学校バイト禁止や」ぼくはそう答えます。 するとボブは驚きの提案を出しました。 「織田の家で働けば?飯とか作れよ。そしたら織田のお母さんの負担減るやん。とっしーと織田のおかんは面識があるんやし」 まさかの家政婦案… 「ほんまのラスト。10400円1発じゃんけんでよろしくや」
とりあえずじゃんけんを続ける思考停止状態になっていました。 こうなりゃヤケです。ぼくは体勢を崩して片足を地面につけながらも 「じゃんけんホイッ」「ホイッ」と'拳'を出し続けたのです。ん?拳を出し続けます。そうです。ぼくはもう殆どグーしか出していなかったのです。チョキという複雑怪奇な指を出す知力体力は残っていませんでした。
じりりと2人の高校生が向かい合っています。どこかの島で決闘するかのように。「っじゃんけんっほいっっ」「うわっー、負けた」 「はい!100円ーっ!!」 「じゃんけんっほいっ」「あっかんっまた負けた!」 「200円ー」 「じゃんけんほいっ」「ああぁあ...」 「はい、300ー!」 「ちょっと待ってくれ、倍チャンしてええ?」
「毎晩家に来る」 「か、家庭訪問!?」 「晩といっても深夜やで。3時とかやな。この時間に”ドンドンドンッッッ”と、思いっきりドアを連打して高原さんは叫ぶんや。'俺が受験に落ちたのはお前のせいやー!''ドンドンドン!'」 「ヒエッ!!ドアの音も怖いな」 「ドンドンはドアの音じゃないぞ。自分で'ドンドン'って叫んでもてる
「でも”デカい顔すんな”って言われたやろ?俺小顔やん?」 「アホか。顔の面積とちゃう。おっさんが怒ってたのはな。“お前の態度のデカさ”や」 「態度?」 「坂ダッシュの練習は公道を走ってる。だから一般人が来た時によけるのは当然やろ。なのにお前は原チャリに突撃した。だから慌てたおっさんは急ブレーキで原チャリを止めた」
「お前ェ!っデカい顔すんなやあ!オラアッ!」 夢見台高校のテニスコート隣りの路地で、おっさんが叫んでいます。 「さーせん。さーせん」とボブは珍しく神妙な面持ちで謝っていました。 その隣では「はっはっはっー」と、ぼくはおっさんの怒鳴り声を聞いて笑っています。 話は20分前に遡ります。
「おい、そこのお前。倉庫の鍵とってこい」 そのときギアルはとんでもないことを口にしたのです。 「なんで俺やねん」 「お前や!!」島本先輩は、ギアルの思わぬ反抗にイラついています。 ギアルは「チッ」と、先輩に対して舌打ちをしました。 体育会系の部活というのは、ぼくらのテニス部のような雰囲気カモな部活でさえ、一応、上下関係はしっかりしています。 先輩に刃向かうなんて、言語道断。 ましてや舌打ちなんてもってのほかです。
「俺らが追い出したんかな?」ギアルは口をぽかんと開けます。「そうやろな。俺らと乱打しても練習にならんと思ったんやろう」ぼくは眉を顰めます。 「気にせんとこな。でも、先輩を追い出すとかすげーな。俺らのテニス技術って」とギアルはなぜか誇らしげです。「せやな、俺らは世界を変える力があるんかもしれん」とぼくもニコッとしました。
「なんで俺はこんな下手になんや?みんなよりも時間使って、1番練習してるのに」 「練習したからやな」 「は?そんなことありえる?」 「あり得る。とっしー、お前はどこで練習してた?」 「あの壁や。みんながおらんときも、一人で黙々と壁当て練習を」 「それやで。お前は勝手に一人で練習して間違えたフォームを身につけてるねん」
「あ、あのさ!!謝りたいからメールアドレス教えてよ!」 「え??」浅倉さんは目を少し見開きました。 そら、そうです。たった今、謝っている男が「謝りたいからアドレス教えて!」と言っているのです。 本物のアホなのか。ただ、アドレスを聞きたいだけの男なのか?それとも何か別の異星人、関わらない方がいい系の人なのか?
「関門は3つあると思うねん。 ひとつ、改札を抜けるところ。ふたつ、電車を待機する時間。みっつ、乗り込む瞬間」 「ママチャリ乗っける奴と同類と思われたくないから俺らはちょっと離れたとこでみとくわ」 きゃぷてんは「そやな。じゃあとっしーは適当に頑張ってくれ」とエールを送ります。 「ひとつひとつが緊張の一瞬やな、楽しみやわ!」
「電車通学の生徒は、どのように学校に行くのでしょう?」 「はい、電車に乗って行きます」 そんな当たり前のことを当たり前にしていない少年がいました。 世間とのズレを大事にできていない少年は... ぼくです。 電車で片道15分の道のりをママチャリで登校することを決めたのは、昨晩のことです。
合コン、テキーラ。 皆からの祝福を受けて、浮かれた俺を待っていたのは、店からの洗礼だった。 お祝いということでテキーラが届けられる。 大学生のようなノリで、一気飲みをする。 その後もう一杯ウォッカのようなものを飲む。 「それ、めちゃくちゃ度数強いですよ。二杯も飲んで大丈夫ですか?」 女子大生からの心配のお言葉にも関わらず、
大人気合コン編 第二弾! https://orebagu.road-of.com/love_comedy_gokon/ 「とっしー、来週土曜合コン来れる? メンバーも自分以外に2人集めて欲しい」 京都小旅行が終わった翌日、自信に満ち溢れたストライカーまさはるは、俺にパスをくれた。 合コンという名のチケットだ。
五右衛門は言った。「ボブ、吐くなら車内で吐けよ」と。 俺は言った。「車内はやめろよ!」 いや、本当にそうなのか。 車のゲロは確かに嫌だ。俺の車が汚れる。 金さえ払えば元通りに解決するだろう。 最悪、売ってしまえばいい。 むしろボブに対して俺は初めてマウントを取れる機会がやってくるのだ。
まずい店や違う店に連れていこうものなら非難の嵐、最悪、裁判を訴えられる。 理不尽中の理不尽。 仕事なら耐えることができる理不尽もあるだろう。 離脱したギアルの代わりとして、「お前や」という理由で就任したうま飯隊長。 いったいどれほどの覚悟でうま飯隊長に挑んでいるんだ?
五右衛門だ。 ケッピーが買おうとしていた茶色のキーホルダー製品を 「それちょっと見してくれ」と言って手に取ると、 さっと自分の黒のキーホルダー製品と入れ替えたのだ。 そのままレジに持ち込むまさはる。 ほんの3秒だった。 そしてまさはるはたった一点しかない、茶色のキーホルダーを買ったのだ。 もちろん、ケッピーは激怒した!
12時15分。その時歴史は動いた。 うま飯隊長に任命されているあくまが選んだBASE358。夜はBAR、ランチもうまそうというオシャレな店だ。 いつも通り、いつ検索したのかも悟られるまま、名店を見つけてくる、それがエリートあくまだ。 うま飯隊長という役職は本当に難しい。
青春とはなんだろうか。 この永遠の疑問に対して、サムエル・ウルマンは詩の中で答えを出した。 “青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。 優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心。 安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。” “心の様相” なるほどいかにもそうだ。
「いや、織田の顔みろや。本気の顔や。さっきは10400円がチャラになってるからな」 「本気?俺だって本気や!」 「織田の方が本気や。雰囲気がちょっと怖いしな...」 そう、織田はなんとしても勝ち逃げさせろ、というオーラを漂わせていました。それができない場合は武力行使も辞さない目つきでした。
「バイトしろ」 「いや、うちの学校バイト禁止や」ぼくはそう答えます。 するとボブは驚きの提案を出しました。 「織田の家で働けば?飯とか作れよ。そしたら織田のお母さんの負担減るやん。とっしーと織田のおかんは面識があるんやし」 まさかの家政婦案… 「ほんまのラスト。10400円1発じゃんけんでよろしくや」
とりあえずじゃんけんを続ける思考停止状態になっていました。 こうなりゃヤケです。ぼくは体勢を崩して片足を地面につけながらも 「じゃんけんホイッ」「ホイッ」と'拳'を出し続けたのです。ん?拳を出し続けます。そうです。ぼくはもう殆どグーしか出していなかったのです。チョキという複雑怪奇な指を出す知力体力は残っていませんでした。
じりりと2人の高校生が向かい合っています。どこかの島で決闘するかのように。「っじゃんけんっほいっっ」「うわっー、負けた」 「はい!100円ーっ!!」 「じゃんけんっほいっ」「あっかんっまた負けた!」 「200円ー」 「じゃんけんほいっ」「ああぁあ...」 「はい、300ー!」 「ちょっと待ってくれ、倍チャンしてええ?」
「毎晩家に来る」 「か、家庭訪問!?」 「晩といっても深夜やで。3時とかやな。この時間に”ドンドンドンッッッ”と、思いっきりドアを連打して高原さんは叫ぶんや。'俺が受験に落ちたのはお前のせいやー!''ドンドンドン!'」 「ヒエッ!!ドアの音も怖いな」 「ドンドンはドアの音じゃないぞ。自分で'ドンドン'って叫んでもてる
「でも”デカい顔すんな”って言われたやろ?俺小顔やん?」 「アホか。顔の面積とちゃう。おっさんが怒ってたのはな。“お前の態度のデカさ”や」 「態度?」 「坂ダッシュの練習は公道を走ってる。だから一般人が来た時によけるのは当然やろ。なのにお前は原チャリに突撃した。だから慌てたおっさんは急ブレーキで原チャリを止めた」
「お前ェ!っデカい顔すんなやあ!オラアッ!」 夢見台高校のテニスコート隣りの路地で、おっさんが叫んでいます。 「さーせん。さーせん」とボブは珍しく神妙な面持ちで謝っていました。 その隣では「はっはっはっー」と、ぼくはおっさんの怒鳴り声を聞いて笑っています。 話は20分前に遡ります。
「おい、そこのお前。倉庫の鍵とってこい」 そのときギアルはとんでもないことを口にしたのです。 「なんで俺やねん」 「お前や!!」島本先輩は、ギアルの思わぬ反抗にイラついています。 ギアルは「チッ」と、先輩に対して舌打ちをしました。 体育会系の部活というのは、ぼくらのテニス部のような雰囲気カモな部活でさえ、一応、上下関係はしっかりしています。 先輩に刃向かうなんて、言語道断。 ましてや舌打ちなんてもってのほかです。