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キネマ荘のうろんなひととき https://cinemasou.blog.fc2.com/

ここは映画を自由に語る怪しげな住人が住まうアパート。映画の感想を基本ネタバレ有りで記しています。基本的にジャンルに拘りはなく。また、どんな映画でも「面白い!」と思える部分は必ずあるため、基本的に良かった探しをしながら書いていく心づもりです

平野レミゼラブル
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2022/01/15

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  • 2023年1月の観たい映画

    明けましておめでとうございます(今更)新年から割と色々ありまして、Twitter上ではまとめた昨年のベスト選出すらまとめきれていないのですが、とりあえず先にこっちだけ上げちゃいますね。1月も半分過ぎましたが、まあいいじゃないか。今年の抱負?とりあえず映画本かなんかを作ってコミケ参戦する(ますますブログから遠のく宣言)☆=絶対観る! ◎=凄く観たい! 〇=観たい! △=気になる! ◆=試写会でもう観た/観る予定1/1...

  • 2022年12月の観たい映画

    12月ももう終わりなのにいまさらなんだよボケッッッ!!って感じではありますが、折角始めたブログが全然更新できていない以上、最低でもこれくらいは毎月やっとかないとね…ってことで更新です。なんやかんや12月の大作、まだ全然観れてないんで、ちょっと今年の映画納めに向けた調整も兼ねています。というか、ちゃんとブログに映画感想書くのめっちゃ大変だなあって感じたので、来年からの運用をちょっと考え直さないといけない...

  • 2022年11月の観たい映画

    11月は全体的に忙しくて感想書く暇はおろか、映画観る時間もちょっと制限されそうなんですが、こんな時に限って観たい映画が多かったりするんだよなあ……大手シネコンなんかだとすずめフィーバー一色で映画の入れ替わりも激しそうなんで、出来れば早いとこ観ておきたいところ。じゃあとりあえず行ってみますかァーッ!!☆=絶対観る! ◎=凄く観たい! 〇=観たい! △=気になる! ◆=試写会でもう観た/観る予定11/3~・『恋人は...

  • 2022年10月公開の観たい映画

    もう10月も半ばですが、実はまだそこまで劇場で観ていないのでやっちまいましょう!10月の観たい映画!!いや、ブログ更新は気が向いたらドババッとやるスタイルと化してて、このリズム大事にしておきたかったんですが、ちょっと原稿とかブルアカで過酷なオ〇〇ーとかしてて忙しかったんでね……来月になるまでハリウッドの大作が公開されないなど、映画業界もちょっとお休み時期ですが、観たい映画は割とあるんだよなァ。☆=絶対観...

  • コロナ禍に羽ばたいた無邪気『ソングバード』感想

    原題:Songbird/製作:アメリカ/公開日:2020/12/11見所・コロナ禍の真っ只中で撮影した映画としては破格の出来・ロックダウン中のL.A.の荒廃した風景も相俟って雰囲気は凄く良い・ガバガバだけど“そういうもの”として楽しむ分には楽しめるガバ2020年から急速に蔓延した新型コロナウイルスが映画業界に与えた打撃と言うのは思い返すまでもないと思います。感染拡大予防の観点から製作現場には数々の誓約とリスクが課せられ、そも...

  • 昭和・平成・令和を繋ぐ式典『Bridal, my Song』感想

    製作:日本/公開日:2022/9/30見所・ブライダルプロデュース監修の結婚式の豪華さ・昭和・平成・令和と変わりゆく式と音楽の移ろい・小出恵介抜群の話術演技同級生から「結婚しました」だの「子供が産まれました」だのの報せが届く度に、銃を咥え、安全装置を外し、トリガーに指をかけている今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか?以下も『ウェディング・ハイ』の前書きと全く同じなので省略!!ハイ、本作は日本のブライ...

  • 知は力なり『スーパー30 アーナンド先生の教室』感想

    原題:सुपर 30/英題:Super 30/製作:インド/公開日:2019/7/12見所・実在のアーナンド先生の偉大さが伝わる勧善懲悪の気持ち良さ・歌と踊りで押し切るパワー系ドラゴン桜っぷり・終盤は完全にアクション映画インド映画と言えば、何と言ってもそのスケール!!とにかく物語に歌と踊りを絡めて「やりすぎだろ!!」って勢いでドンドンジャンジャンと大仰な演出を重ねに重ねる!!もはや細かな計算とか抜きに盛り上がったもん勝ち...

  • 王道を作る男、王道を歩めず『キングメーカー 大統領を作った男』感想

    原題:킹메이커/英題:Kingmaker/製作:韓国/公開日:2022/1/26見所・奇策連発の逆転劇の面白さ・裏切りや読み合いを駆使した骨太のパワーゲーム・相反する男たちの友情とその先を描く濃厚なブロマンス現代韓国史を語る上で外せない人物として挙げられるのは、韓国を民主化へと導き、北朝鮮との緊張緩和政策が認められてノーベル平和賞を受賞した第15代大統領・金大中(キム・テジュン)でしょう。民主化を阻もうとする共和党擁...

  • 狂気で始まり地獄に終わる『ヘルドッグス』感想

    英題:HELL DOGS:IN THE HOUSE OF BAMBOO/製作:日本/公開日:2022/9/16見所・ハードボイルドな雰囲気を醸す舞台設計・世にも珍しいサイコ演技の坂口健太郎・フィクションのヤクザとしての立ち振る舞いが完璧なMIYAVI岡田准一が情け無用の地獄の猟犬となって、容赦なく敵をブチ殺す!!キレキレの身体能力を持ちながら『ザ・ファブル』シリーズ以外、イマイチオカジュンの持ち味を活かした役が回ってきてないな……って不満を抱え...

  • 殺意のリレー、沈黙の決着『沈黙のパレード』感想

    製作:日本/公開日:2022/9/16見所・シリーズ随一の原作準拠とまとまり・細かな演出で魅せる伏線と人間模様・『容疑者X』から続く湯川の後悔の決着東野圭吾原作のテレビドラマシリーズ『ガリレオ』の劇場版第3弾。前作『真夏の方程式』から9年ぶりの新作ということで、正にシリーズの帰還といった風格。さらに柴咲コウ演じる内海薫刑事が『容疑者Xの献身』以来、14年ぶりに福山雅治演じる湯川学とバディを組むということで、ある...

  • 2022年9月公開の観たい映画

    やっと涼しくなってきたと思ったら、別にそうでもなかった今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。もうだいぶ前口上ネタもなくなってきたのでさっさと行きましょう!!☆=絶対観る! ◎=凄く観たい! 〇=観たい! △=気になる! ◆=試写会でもう観た/観る予定9/1~・『ブレット・トレイン』☆ ・『さかなのこ』☆ ・『この子は邪悪』☆ ・『HYODO 八潮秘宝館ラブドール戦記』△ ・『ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサ...

  • 刑事と音楽、異色のセッション『異動辞令は音楽隊!』感想

    製作:日本/公開日:2022/8/26見所・警察モノと青春音楽モノの異色の組合せの面白さ・新しい一歩を踏み出す勇気を貰える成長譚の美しさ・吹替なし!演者渾身のセッション!!勤続30年、捜査一課で現場一筋、ひたすら足を使ってヤマを追う昔堅気の鬼警部が、数々のコンプラ違反によって警察音楽隊に左遷される……僕は警察の内部事情に詳しくないので「本当に捜一から音楽隊に異動とかあるのかよ!?」とは思うものの、なんかもうこ...

  • 2022年8月公開の観たい映画

    相も変わらずバカ暑い上に、コロナ禍がぶり返してきたようで、色々大変ですが、8月は8月で観たい映画が多くて困っちゃいますね。まだ、コミケとかは流石に怖いので避けてしまいますが、まあ映画館なら一人だし、換気もしっかりしてるし大丈夫だろうという見通しで通っております。コミケもなー、一度映画本とか出してみたいし、また参加したいんだけどこの調子だといつになるのかなァー。あと何度も言うけど『メタモルフォーゼの縁...

  • これぞ中華アニメの覇権『マスターオブスキル―栄耀のために―』感想

    原題:全职高手之巅峰荣耀/英題:The King's Avatar: For the Glory/製作:中国/公開日:2019/8/16見所・神作画によって描かれる大迫力のバトル・日本人にとっても馴染み深く美男美女揃いのキャラデザ・eスポーツというありそうでなかったスポ根ジャンルの新鮮さグランドシネマサンシャイン池袋劇場とシネマート心斎橋、T・ジョイ博多で開催されている中華映画の上映会「電影祭」の大本命。近年、著しい発展と多様性の発露を見...

  • 2022年7月公開の観たい映画

    ファッキン・ホットな上に天候不順で映画観に行くタイミングにも悩む今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。7月はこうまとめてみると、滅茶苦茶観たい映画多いので、水分補給をこまめに取りつつ映画ライフを送っていきましょう!☆=絶対観る! ◎=凄く観たい! 〇=観たい! △=気になる! ◆=試写会でもう観た/観る予定7/1~・『ラストサマーウォーズ』〇・『アフター・エブリシング』◆ ・『モガディシュ 脱出までの14日...

  • 2022年6月公開の観たい映画

    毎年言っている気がしますが、もう今年も半年が過ぎちゃうんですか…?現在、執筆勘を取り戻すリハビリ中のため、もう感慨にふける間もなく6月の注目映画をどんどんピックアップしていっちゃいましょう!!☆=絶対観る! ◎=凄く観たい! 〇=観たい! △=気になる! ◆=試写会でもう観た/観る予定6/3~・『太陽とボレロ』〇・『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』◎ ・『東京2020オリンピック SIDE:A』〇 ・『オフィサー...

  • 線を引き続けて見えてくる伊能忠敬の輪郭『大河への道』感想

    製作:日本/公開日:2022/5/20見所・落語原作ならではの軽妙な会話劇・現代パートと時代劇パート両方が確かに必要となるサゲ・「伊能忠敬が出ない伊能忠敬物語」として説得力をもたらす映画ならではの演出伊能忠敬。言わずと知れた地図作りの偉人であり、日本全国を徒歩で回り切り、その正確無比な測量によって国土の正しい姿を明らかにしました。出来上がったその「大日本沿海輿地全図」は、現代と比較しても緯度の誤差およそ100...

  • 2022年5月公開の観たい映画

    ハイ…1カ月以上ブログを休んでましたが、私事で忙しかったのと、あと絶賛文筆業でスランプでございました……その間も映画は観に行ってたので、記事書くためのメモが書き溜まる一方というね……5月ももう半ば過ぎに入っちゃいましたが、観たい映画は相変わらず多いので、ここで再確認の意味も込めて観ていきましょう。☆=絶対観る! ◎=凄く観たい! 〇=観たい! △=気になる! ◆=試写会でもう観た/観る予定5/3~・『ドクター・ス...

  • 2022年4月公開の観たい映画

    さて、感想ペースを上げると誓ったものの、1カ月11本ってのはどう考えても上がってないうえに、今年観た映画だけでも30本近くの感想負債がある時点で、もうお前早速ブログの首が回ってねーじゃねーか!!って感じなんですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。でも30本くらいならまだ間に合いますね。1日1本感想上げれば1カ月で遅れを取り戻すし!!僕はこうして何回も締切り間際でヒーヒー言ってきました。とりあえず、そろそろ感想...

  • 破壊と再生、リボンとリボーン『Ribbon』感想

    製作:日本/公開日:2022/2/25見所・コロナ禍で青春を奪われた美大生の苦境を取り上げた着眼点・とぼけたやり取りの面白さと、閉塞感の表現のバランスの良さ・リフレインと話の緩急によるカタルシスの気持ち良さ女優ののんが「創作あーちすと」を標榜してアート活動に勤しんでいるのは把握しておりましたが、作品を観るのはこれが初めてです。一時期、事務所トラブルによって能年玲奈の名前を名乗れなくなるなど紆余曲折ありまし...

  • 舞え!闘え!そして翔べ!『雄獅少年-少年とそらに舞う獅子』感想

    原題:雄狮少年/英題:I Am What I Am/製作:中国/公開日:2021/12/17見所・獅子舞の複雑な動きをダイナミックに表現した3DCG技術・どこまでも王道で熱いストーリー展開・ファンタジーから脱却し、身近な題材で最高潮まで盛り上げる演出力今、中華アニメが灼熱(アツ)い!!!!!現在ソシャゲ界隈では『アズールレーン』、『アークナイツ』、『ブルーアーカイブ』といった中国を母体にしたゲーム会社Yostarが覇権を握っており...

  • 鉄と血が入り混じる異常性癖の福音『TITANE/チタン』感想

    原題:Titane/製作:フランス、ベルギー/公開日:2021/7/13見所・イカれすぎていて予測不可能な展開と絵面の連続・画面越しに伝わってくる「痛み」の表現・異常性の塊なのに込み上げてくる「共感」全ての価値観が変容した時代にカンヌが最高賞に選んだ「規格外の怪物」2018年に『万引き家族』、2019年に『パラサイト 半地下の家族』とアジア映画が立て続けにパルムドールを受賞し、そして2020年にコロナ禍によって映画祭自体が中...

  • 犬も歩けば『ストレイ 犬が見た世界』感想

    原題:Stray/製作:アメリカ/公開日:2021/3/5見所・犬が可愛い・余計なものが一切介在しないため、ただただ犬が可愛い・同じ路上に住む難民たちの少年から色々感じることもある。それはともかく犬が可愛いトルコ・イスタンブールは人口1500万人に対して13万匹の野良犬が暮らす野良犬天国とも言える街。というのも、1909年の行政の野良犬大虐殺への大反発以降、保護に方針を転換した経緯があり、2004年からは野良犬の捕獲や殺処...

  • 御(み)心でなく御(お)心のままに『愛なのに』感想

    製作:日本/公開日:2022/2/25見所・今泉脚本のゆるいユーモアと城定撮影の生々しい濡れ場の奇跡のコラボ・登場人物全員が愚かだけど、どこか愛おしくて好きになる・多田と岬の軽妙なやり取りの面白さ昨年公開された今泉力哉監督の『街の上で』が僕は大好きでして、そのゆるい会話から滲み出るユーモアにフフフと笑い、時折出てくる恋愛哲学に感心しつつニマニマする大切な作品となりました。その中の登場人物に城定イハという女...

  • この素晴らしき式に祝福を『ウェディング・ハイ』感想

    英題:WEDDING HIGH/製作:日本/公開日:2022/3/12見所・全員何かしらの役割がある無駄のない豪華キャスト・結婚式に真摯に向き合ったからこその一つの答え・岩ちゃん全力全開のコメディ演技同級生から「結婚しました」だの「子供が産まれました」だのの報せが届く度に、銃を咥え、安全装置を外し、トリガーに指をかけている今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか?そんな人生の転換期の一大イベントにあたるのが結婚式!...

  • エンタメの力を考えよう『永遠の1分。』感想

    英題:1446:An Eternal Minute/製作:日本/公開日:2022/3/4見所・苦境にこそ必要とされるエンタメの力を考えさせられるテーマ・3.11に真摯に向き合ったからこそ沁みるメッセージ・苦悩と解放を奏でるAwichの歌『カメラを止めるな!』のほか、その後も『たまえのスーパーはらわた』、『ポプラン』等の上田慎一郎作品に撮影監督として参加していた曽根剛が、今度は上田慎一郎の脚本による監督作品を創り上げました。曽根監督は昨...

  • 多種多様な暖かい愛『明るいほうへ』感想

    原題:向着明亮那方/英題:To the Bright Side/製作:中国/公開日:2022/1/15見所・7人の新進気鋭アニメーターによる個性豊かなアニメ・普遍的な「愛」をテーマに子供から大人まで心暖まる感動・EDの金子みすゞの詩との優しいマッチング現在グランドシネマサンシャイン池袋で開催中の中国映画の上映イベント「電影祭2022」のトップバッターを務めたアニメーションオムニバス。現代中国における「愛」をテーマに、7人の作家がそ...

  • エンドマークに向かって『余命10年』感想

    英題:The last 10 years/製作:日本/公開日:2022/3/4見所・映画の尺で原作の10年間を再構築した見事さ・病気と喪失に対する真摯な向き合い方・難病に限らない、今を生きる人に向けた優しいエール昨年も『ヤクザと家族 The Family』で話題を集めたばかりか、TVドラマ『アバランチ』や『封刃師』、Netflix配信のセルフリメイク版『新聞記者』、はたまたアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』と数多くの作品の監督を務めた...

  • 狂わなければ天才ではない『完全なるチェックメイト』感想

    原題:Pawn Sacrifice/製作:アメリカ/公開日:2014/9/11見所・トビー・マグワイア屈指の狂人演技・「天才vs天才」に焦点を絞ったが故のスマートさ・チェスがわからなくても面白い緊迫の冷戦時代サスペンス15歳でチェスのグランドマスターとなり数多くの勝利をおさめながら、同時に数多くの失踪や奇行により世間を惑わせた正に「ナンタラと天才は紙一重」を地で行くボビー・フィッシャーの1972年世界王者戦を追った伝記映画。 ...

  • いつか素顔を晒す時『チェチェンへようこそ-ゲイの粛清-』感想

    原題:Welcome to Chechnya: The Gay Purge/製作:アメリカ/公開日:2020/1/26見所・ディープフェイクの技術の応用「フェイスダブル」で、より直接的に伝わるメッセージ・今、この瞬間も行われている迫害への強い抗議の意志・ゲリラ撮影も駆使したことによる緊迫感ロシアのウクライナ侵攻という最悪の展開を迎える中、同じく事実上ロシアの支配下にあるチェチェン共和国で起きている“ゲイ狩り”という史上最悪の暴挙を追い、その...

  • 2022年3月公開の観たい映画

    映画観賞を控えるという目標を立てたのに、2月末現在で30本以上の新作を観賞しており、早速目標未達が確定している状態ですが皆さんいかがお過ごしですか。面白そうな映画が多いのが悪い。その割に映画感想を溜めてしまっている状態ですが、これは忙しかったとかじゃなく『Pokémon LEGENDS アルセウス』をやりまくっていたせいです。つまりポケモンが悪い。まあ、流石に溜めすぎると不味いので感想ペースは上げていくとここに誓っ...

  • お前はまだ本当の事故物件を知らない『真・事故物件/本当に怖い住民たち』感想

    製作:日本/公開日:2022/2/18見所・滅茶苦茶可愛い女の子3人によるストレスフリーな人間関係・とんでもなく気合いが入ったゴアグロ描写・終盤の勢いがひたすら爽快事故物件映画というと、一昨年亀梨くん主演で公開された中田秀夫監督の『事故物件 恐い間取り』がありました。まあ出来はというとホラーだってのにちっとも怖くなく、終盤は何故か謎のオカルトバトルに発展するハチャメチャさでしてトンチキ映画としてはそこそこ、...

  • 泥臭く、そして油臭く『パイプライン』感想

    原題:파이프라인/英題:Pipeline/製作:韓国/公開日:2021/5/26見所・「盗油師」という他にはない一風変わったケイパーモノ・個性豊かなキャラの愉快な掛け合いと地下生活のシリアスさのバランスの良さ・スケールがどんどんデカくなるエンタメ度の高さシネマート新宿で予告を観た時から「面白そう!」と期待していましたが、その期待そのままの面白さがやってきた本当にちょうどよい感じの韓国映画。ジャンルは『オーシャンズ1...

  • 家名(ブランド)に込められた魔性の魅力『ハウス・オブ・グッチ』感想

    原題:House of Gucci/製作:アメリカ/公開日:2021/11/24見所・華やかなりしファッションの数々・アカデミー俳優達による夢の演技合戦・テンポ良く描かれる「ブランド」を巡る仁義なき御家騒動模様昨年の『最後の決闘裁判』が記憶に新しい中、リドリー・スコット御大がまたしても、史実に基づいた傑作人間劇を撮ってくれました。中世ヨーロッパの騎士たちの争いから、70年代から90年代のグッチ一族の栄枯盛衰に題材は大きく変わ...

  • 大切な居場所にどうか繋ぎとめて『ブルー・バイユー』感想

    原題:Blue Bayou/製作:アメリカ/公開日:2021/9/17見所・今もなおアメリカで問題になっている移民の強制送還の理不尽さを訴える社会的意義・子役の演技の巧さ・時折現れるアジア風の幻想的な風景の美しさアメリカに住まう韓国人がその存在意義を示す作品となると、昨年公開された『ミナリ』を思わせますが、永住権を得たあちらと違ってこちらは強制送還の憂き目に遭った…ということで真逆の部分における苦悩が描かれています。...

  • フィクションかよ!騙された!『ブラックボックス:音声分析捜査』感想

    原題:Boîte noire/英題:Black Box/製作:フランス/公開日:2021/9/8見所・二転三転する緊迫のサスペンス・主人公の耳の良さをギミックとして活かす一貫性・メーデー民歓喜の航空知識ネタThis is a not true story.It is based on official reports and eyewitness accounts.これは実話ではなく、公式記録、専門家の分析、関係者の証言を元に構成しています。フィクションかよ!騙された!ヨーロピアン航空最新型航空機がアル...

  • あなたが望むならこの胸を射通して『妖魔廻戦~白蛇伝~』感想

    原題:白蛇:情劫/製作:中国/公開日:2021/3/12見所・呪術廻戦パチモンジャケット・蛇姉妹が美女・冒頭のバトルはそこそこ見応えがある『呪術廻戦』便乗ジャケット商法も『呪術大戦』を経て『呪術大決戦』まで来れば流石に頭打ちだろうと思っていましたが、まさか『妖魔廻戦』と「廻戦」部分をフィーチャーしてくるとは……以降は「○○廻戦」で無限に便乗タイトルが発表されそうですが、「大戦」や「大決戦」と比べると気軽に使っ...

  • もう戻らない。金輪際後悔はしない『呪術大決戦』感想

    原題:茅山大师/製作:中国/公開日:2021/4/8見所・呪術廻戦パチモンジャケット・外連味がある呪詛師の造形・巨大土蜘蛛のCGもなかなか良い実写版呪術其の2。ハイ、『呪術大戦』に引き続く形で顕現した、紛うことなきパチモンロゴの特級呪物です。原題は『茅山大师』であり、大戦の方とも関係なければ、もちろん廻戦の方とも全く関係がない。 本作『呪術廻戦0』の公開前月にリリースされたんで、中々タイミング的にはちょうどい...

  • 闇を祓って闇を祓って『呪術大戦 陰陽五派 火龍vs白虎』感想

    原題:大幻术师/製作:中国/公開日:2020/8/6見所・呪術廻戦パチモンジャケット・冒頭の「領域展開」っぽい呪術やカンフーと五行を混ぜたバトルはちょっと本家っぽい・拙い部分はあるけど、やりたいことはわかりやすいし、可能な限り努力した絵面が面白い実写版呪術其の壱。 フォントとかお洒落でいいですね。うん。凄く闇を祓って夜の帳を下ろして合図して相対して廻る環状戦してそう。なんでこういう“呪い”のような邦題が無く...

  • 2022年2月公開の観たい映画

    さて、こないだまでお正月だったのにもう1月も最終週ですよ。オミクロンやらまん防やらで、この中からもまた公開延期作が出てきそうではありますが……まあとりあえず覚え書き程度に各週ごとに観たい映画をピックアップしていきましょうか。☆=絶対観る! ◎=凄く観たい! 〇=観たい! △=気になる! ◆=試写会でもう観た/観る予定2/4~ ・『パイプライン』◎・『355』△・『ギャング・オブ・アメリカ』◎・『鹿の王 ユナと約束の旅...

  • 殺戮が白コートを纏いてやって来る『ただ悪より救いたまえ』感想

    原題:다만 악에서 구하소서/英題:Deliver Us from Evil/製作:韓国/公開日:2020/8/5見所・2人の男による殺し合いの関係性・早回し等を効果的に使った肉弾戦の格好良さと派手に火薬を使った銃撃戦の景気の良さ・凶悪犯罪の連続で高まるノワールの雰囲気 ◆レミデミー賞:2021年映画ベスト第13位2020年は個人的に韓流ブームが来ており、昨年も新年早々に『新感染半島/ファイナル・ステージ』でブチアゲてきましたが、流石に全...

  • ごくちゅう!『刑務所の中』感想

    英題:Doing Time/製作:日本/公開日:2002/12/7見所・知られざる刑務所の知識がつく・名バイプレイヤーズ達によるゆるふわの掛け合いの可愛らしさ・世界で一番美味しそうなアルフォート現在ヤンマガWebで『ごくちゅう!』という漫画が連載中です。美少女×軽音楽部で『けいおん!』、美少女×キャンプで『ゆるキャン△』となるように、「美少女×○○」はゆるふわ萌え漫画が出来上がる魔法のフォーマット!『ごくちゅう!』も例によっ...

  • ジャーロってなんジャーロ?『マニアック・ドライバー』感想

    製作:日本/公開日:2022/1/7見所・「これがジャーロ…!」という質感・ボロンボロンまろびでるおっぱい・最後の最後で自分の色を挿入する独自性あの『KARATE KILL/カラテ・キル』の鬼才・光武蔵人監督が、ジャーロ(ジャッロ)を引っ提げて帰ってきた!!言うて、ジャーロってなんジャーロ?ってくらいの認識だったんですが、相も変わらず時代錯誤なポスターに心惹かれましてね……これは是非とも観たいなと思って劇場に向かいまし...

  • 未知なる手(ティー)でお前をKILL!!『KARATE KILL/カラテ・キル』感想

    英題:Karate Kill/製作:日本/公開日:2016/9/3見所・未知の琉球武術「手(ティー)」とパルクールを組み合わせた全く新しい格闘技・エログロナンセンスを大放出するやりすぎなくらいのB級映画精神・常におっぱいがまろび出ている紗倉まなもうやりすぎなくらいに盛り盛りなジャケット画からして、むせる程のB級臭が漂っていますが、御安心ください。中身も超超超B級でむせ返ります!!ただ、もうこの堪らないくらいのB級っぷり...

  • 何を探すのか。何を見つけたのか『さがす』感想

    製作:日本/公開日:2022/1/21見所・予測のつかないスリリングな展開とその中で外してくる笑い・佐藤二朗のだらしなくも不気味でシリアスな演技・実在の事件や社会問題を浮き彫りにするかなりエグめな描写インディーズにて『岬の兄妹』という大問題作を撮って注目を集めた片山慎三監督が遂にメジャーデビュー!!『さがす』という検索精度滅茶苦茶低そうなタイトルからお出しされるストーリーは、大阪のドヤ街で「手配中の連続殺...

  • どこまでも誠実に真実に向き合う『無垢なる証人』感想

    原題:이한/英題:Innocent Witness/製作:韓国/公開日:2019/2/13見所・自閉症の女の子が弁護士を翻弄するユーモアたっぷりのやり取り・最後まで目が離せない見応えある緊迫の法廷バトル・自閉症との向き合い方と真実との向き合い方がリンクする巧みな脚本 ◆レミデミー賞:2020年映画ベスト第4位2020年は思えば初っ端から韓国映画フィーバーでした。まずパルムドームの頂点を獲ったばかりかアカデミー賞にまで選ばれた完璧映...

  • 愛を伝えるのに言葉は要らない『コーダ あいのうた』感想

    原題:CODA/製作:アメリカ、フランス、カナダ/公開日:2021/1/28見所・イキイキとユーモアたっぷりに描かれる聾唖者の生活・三段階に分けて送られる断絶を乗り超えるルビーの歌声・一貫した「あいのうたの本質は心」の精神ここのところ『ドライブ・マイ・カー』『サウンド・オブ・メタル-聞こえるということ-』『エターナルズ』と聴覚障害を持つ人が出てきて、劇中の言語として「手話」が使われる映画を観続けたからか、演技技...

  • 牧歌的な革命と毒の滲み出る退廃『シチリアを征服したクマ王国の物語』感想

    原題:La Fameuse Invasion des ours en Sicile/製作:フランス、イタリア/公開日:2019/11/7見所・絵本の世界をそのまま3Dにした世界観・トボけたクマさんの冒険の前半と、シビアな文明社会への毒の後半のギャップ・牧歌的退廃描写クモの映画が公開され、ネタバレを恐れた全国の映画ファンが劇場に殺到していたその同日、一字違いのクマの映画の試写会の方に行って参りました。原作は1945年に20世紀イタリア文学を代表する作家...

  • 時速200kmのおちんちんが我々を初心へと導く『ポプラン』感想

    製作:日本/公開日:2022/1/14見所・時速200kmで飛ぶおちんちん・時速200kmフェラ・おんちんが飛ぶ以外は割と真面目『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督と『メランコリック』のプロデュース兼主演の皆川暢二。口コミで話題になり、ヒットを飛ばしたインディーズ映画の期待の両星が遂に監督・主演のゴールデンタッグを組んで殴り込みです。もちろん僕も両作ともに大好きな作品でして、この個性溢れて魅力的な2人が一緒に創り出...

  • 2021年ベスト映画ランキング

    えー、年末から年始にかけて、毎年ベスト映画を選出する恒例行事をTwitterで行っているのですが、ブログを始めたからにはこっちでもまとめていこうと思います。基本的にTwitter上でリアルタイム更新するライブ感を大事にしているため、こちらで一部文面は整えてはいますが、大体同じです。 2021年は前年の緊急事態宣言の反動か(言うて2021年にもありましたが)いつにもまして映画を観るようになり、集計したら新作を計176本観て...

  • イーストウッド2年ぶり4回目くらいの遺書『クライ・マッチョ』感想

    原題:Cry Macho/製作:アメリカ/公開日:2021/9/17見所・イーストウッドの佇まいとメキシコの雄大な景色・老人と少年の軽妙なやりとり・イーストウッドの内面そのものであるストーリークリント・イーストウッドは僕が最も尊敬し、好きな監督でして、もう齢91にもなるのに精力的に映画作りを続けてくれているというのが僕の人生においての喜びの一つなんですが、またしても新作を撮影してくれました。まあ『運び屋』、『リチャー...

  • はじめに

    どうも皆さんはじめまして。平野レミゼラブルと申します。主にFilmarksやTwitterを使って映画感想などをつらつら書き連ねてはいたのですが、どうにも最近は「あれもこれも書きたい!」って熱狂が白熱しすぎて、長文化の傾向にあるのでね。ここらでブログとしてまとめていきたいと思いまして始めてみました。観る映画の傾向は雑多、そして何か詳しい知識もないし、考察するほど深読みできる気もしないので感覚としては「レビュー」...

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