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なまちゃん通信 https://namachan.club

読んだ本を忘れてしまわないように記録を始めました。そして、細かく内容を書くのではなく、読んでみて自分がどう感じたのかを中心に心赴くままに書いています。ネタバレしないように内容に関することはうすーく書いています。

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2022/01/12

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  • サピセンス全史 (ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田裕之訳)

    勧められて手に取った本である。文庫本が世の中には出回ってりるが私は図書館で厚いハードカバーを借りてきた。上下巻に分かれた2冊は2016年に初版が発行されている。 これまで私たち人類が地球上でどのような進化や発展をしてきたかは、学校の歴史の授

  • 風神雷神(原田マハ)

    一枚の絵がある。その絵を見て、何を思うのだろうか。私は、いろいろな美術館に行って、有名な絵画を見ても…つい素通りしてしまう。絵画や芸術というのに、あまり興味がないのである。自分自身それがとても残念。 しかし、今回も原田マハの物語には魅せられ

  • まず牛を球とします。(柞刈湯葉 いすかりゆば)

    すごい題名の本だ…。そして、あとがきまで読んで作者が女性だと知る。SF小説の短編集であるが、その領域はかなり広い。歴史的なことにSFが混ざるのは、僕はとても読みやすかったし、状況を思い浮かべながら読むことができる。ところが、「まずは牛を球と

  • 猫のお告げは樹の下で (青山美智子

    言葉って、いろいろな解釈があります。今回は猫のお告げをタラヨウと言う樹の下で受け取る物語。その人にしか見えないたった一つの単語がお告げ。数文字の単語がキーワードになって気づきを与えてくれる。そんな短編をいくつか組み合わせて、一つの物語になる

  • 今日で最後かなぁ

    技術の教員免許を取ろうと思い行動し始めて間もなく2年になる。職場で翻弄されながらも、ようやく大学に行けるようになってから1年半が過ぎた。昨年度の後期から始まり、3期の間に何とか全ての単位が揃えられそうである。そして、近隣の大学では取れなかっ

  • 旧友再会(重松清)

    重松清の短編集とはいっても、「あの年の秋」「旧友再会」「ホームにて」「どしゃぶり」「ある帰郷」の5話が収録されていて、そのほとんどは「どしゃぶり」であった。テーマは仕事をリタイヤしようとしていたり、故郷への帰郷であったり、実家仕舞いや別れと

  • 鎌倉うずまき案内所(青山美智子)

    令和5年の最後に手に取った小説がこの「鎌倉うずまき案内所」である。そして、いつの間にか年は変わり、令和6年の最初に読み終えたのもこの小説となってしまった。この小説を手に取って、読んでいる間にいろいろあったのは間違いない。 たくさんの短編小説

  • 読書嫌いのための図書室案内(青谷真未)

    部活か委員会活動かどちらかに入らなきゃいけない学校ってまだあるのかなぁ。昔は…必ず部活やらなきゃいけなかったなぁ。なんて思いながら、そんな時に、本を一度もまともに読んだことのない主人公が選んだのは楽そうだからという理由で図書委員を選んだ。め

  • 慟哭(貫井徳郎)

    二つのストーリーがある。交互にそのストーリーが現れるのだ。Weblio 辞書で調べてみると「慟哭」とは、悲しみに耐えきれず激しく泣くことを意味する言葉である。慟哭の「慟」とは「声をあげ、身を震わせてなげく」という意味で、「哭」とは「声をあげ

  • 被服実習

    大学で実習授業も受けています。デザイン??!?なんちゃら実習という名前だったけど、まぁ、被覆実習です。布を買ってきてシャツを作ります。11回の実習でなんとか形になりました。一応完成です。作ってみると達成感がありますし、もう少し丈を伸ばせばよ

  • 調理実習5回目

    これで調理実習も最後の一回です。今回はハンバーグなので家族も楽しみにしてくれました。段々と手際もよくなってきたのか、やる前は面倒だなぁと思うけど、やり始めると、割と簡単だったりもする。思ったよりも上手にできるとうれしいものですね。今回も西洋

  • おくることば(重松清) 

    重松清の小説が好きで、ネット新しい文庫本を見つけて購入した。読んでみると、小説ではない。早稲田大学で重松ゼミを開いているって?特任教授??頭にいくつも「?」を浮かべながら読み進めていく。 2016年から早稲田大学で教師をしているそうだ。そ

  • 調理実習4回目

    全5回の調理実習も終盤に入ってきました。今回は西洋料理を作るということですが、鮭のムニエルとトマトのサラダ、そして、コンソメスープに、マーブルゼリーを作成しました。今回はムニエルに添えるマッシュポテトで、男爵イモをご指名だったのに、家にあっ

  • 科目修了試験と調理実習3回目

    科目修了試験 通信の大学で家庭科の単位を集めています。テキストが送られてきて、レポートを2つ書いて、合格すると、科目修了試験を受けることができます。今日は、そんな試験日でした。本を一生懸命読んでみるものの、頭には文字が流れているだけで、残

  • 調理実習2回目

    家庭科の教員免許を取るための調理実習です。今回は炊き込みご飯と卵豆腐の澄まし汁、そして和え物として酢の物、鯖の味噌煮でした。レシピ通りだとちょっと味は薄めのものが多いけれど、サバの味噌煮は味噌が違ったので割と濃い味になりました。卵豆腐も蒸し

  • 鯵の3枚下しに挑戦

    家庭科の教員免許を取るために、調理実習をしなくてはなりません。家事は基本的には嫌いじゃないので掃除洗濯はよくやりますが…料理は準備から片付けまでを考えるとめんどくさくなっちゃってあまりやりません。特に、レシピを見て作ろうと思うと、家にあるも

  • 正欲 (朝井リョウ)

    正義と正義がぶつかると戦争になる。共通する正義なんてない。正しさは所属する社会によって違う。そんなことを聞いたことがある。 正しい欲求と性的な欲求が絡み合った物語。読み始めた時は全く意味がわからない内容だった。最後まできて、最初のページに戻

  • 人生の答えは家庭科に聞け!(堀内かおる)

    岩波ジュニア新書の一冊である。子どもたちが読みやすいように、話題提供はマンガのストーリーとして、答えは見開き2ページで身の回りの高校生の疑問に家庭科という観点から答えていく内容である。答えていくといっても、どれも答えという答えはない。まさに

  • 一人称単数(村上春樹)

    なぜだか時々、村上春樹の本を読んでみようと思うことがある。それは前に読んでからかなりの時間を置いた後なのだ。どこかで村上春樹の小説を楽しみたいと思っているが、毎回、読み終わって結局なんだったのかと思うことがが多い。きっとそれは自分の理解力や

  • 青空と逃げる(辻村深月)

    先日、「傲慢と善良」という辻村作品を読んだことを紹介した。だからといって今回の本を選んだのではない。でも、傲慢と善良に出てきた登場人物がここにもあらわれるのだ。繋がりがある作品でもないのに、こういうことはよくあるのだろうか?そう思いながら読

  • クスノキの番人(東野圭吾)

    久しぶりの東野作品だった。ミステリーということで読み始めたけど、なんだか様子が違う…。最初は泥棒で取っ捕まった青年が更生していく物語?なんて言ったら安っぽくなっちゃいますね。 願掛けすると願いが叶うなんて噂のクスノキの番人をすることになった

  • 傲慢と善良(辻村深月)

    恋愛物語というには、どろどろとし過ぎるかなぁ。でも、生きてるってこういうことなのかなぁと感じることがたくさんある。意識してないけど、振り返ってみたり、相手のことを知る中で自分のことと照らし合わせてみたり。傲慢だといえば、人の思うことや行動

  • 里親家庭で生活するあなたへ(山本真知子)

    今回の本は、里親をする家庭で実子として育ち、実際に里親養育を身近に見てきた研究者が、その里子と里親の実子がもつ質問への回答集として作成された本である。里子や実子に向けた内容とそれの質問をされた里親と支援員へのアドバイスが書かれている。 読

  • 里親になりませんか 改訂版 子どもを救う制度と周辺知識(吉田菜穂子)

    家庭科の内容を学ぶ中で、里親に興味を持つようになった。実子がいるので特別養子縁組をとなれば、ハードルは高い。しかし、日本には社会的な養育が必要な子どもたちのほとんどが児童養護施設にて生活をしている。欧米では基本的に里親による家庭での養育が

  • ストロベリームーン(芥川なお)

    新聞紙面広告に掲載されているのをみて購入してみた。久しぶりの恋バナである。ストロベリームーンとはアメリカのある地方で6月の満月のことをそう呼ぶそうだ。そして、そんなストロベリームーンにまつわる物語である。 どんな物語だろうかと思って読み進

  • 産めないけれど育てたい。(池田麻里奈・池田紀行)

    最近、特別養子縁組や里親に少し興味がある。家庭科の内容で家族についての講義を聞いていて、いろいろな家族の形があるというところからちょっと調べてみると、日本では社会的な養護が必要な子どもたちのほとんどが児童養護施設で育っているのに対して、欧

  • ハンチバック(市川沙央)

    今年の直木賞受賞作として話題を集めている本です。学校の図書館に置いていいか判断に困るからちょっと読んでみてといわれて手に取った純文学。純文学とはなんぞや、と俄か読書家の私は思う。世の中には表現の自由があって、基本的には本の中での空想は邪魔

  • 世界でいちばん透きとおった物語(杉井光)

    次に読む小説は何にしようかなぁ、とジュンク堂に寄って出会った本である。文庫本の夏の読書コーナーに平積みにされていた。表紙から見てラブストーリーかなぁと思いながら通り過ぎる。そして、帰ってきてやっぱり気になって購入することとなった。 どんな

  • 生きるぼくら(原田マハ)

    重たい本を選んじゃったかなぁ。もちろん文庫本なので重量のことではない。引きこもりでいじめかぁ…。そんなスタートではあったけど、原田マハがそのまま重たい空気では終わらない。今回は、稲作の話…。流石、事実に忠実何だなぁって思うのです。ひとが手を

  • 月曜日の抹茶カフェ (青山美智子)

    「木曜日にはココアを」の続編である。2冊一緒に購入したて、一冊目から継続して読み進めてきた。短編が重なり合い一つの物語になる。物語のスタートから、リレーのバトン受け渡しのように、マスターという人物がバトンとなり、登場人物たちの預かり知らぬと

  • 木曜日にはココアを

    こんなにほっこりする小説があるんだなぁ…何か問題を解決するわけではなく、ましてや犯人が捕まるようなこともない。いくつかの物語の一つ一つが小さなエピソードで、少しずつ絡み合っている。一つの居心地の良さそうなお店がスタートとなって、小さな恋の物

  • たった、それだけ(宮下奈都)

    とっても薄い文庫本の一冊。なんで選んだかも覚えてないけど、表紙のイメージか、題名か、それでも買っておいてあったので、順番が来て読むことになった。1~6話の短編が一つになって物語をつくる。そして、その一つ一つの話は主人公が違う。一つの大きな

  • 神の棄てた裸体-イスラムの夜を歩く‐(石井光太)

    どんな順番で読んだらよかったのかわからないが、借り物の本の最後の一冊。ノンフィクションでアジアの貧困や人身売買、売春や薬物…別の世界のように読みました。なんだろうなぁ、筆者が実際に真面目なのか、そりゃこういうところには書けないからそこだけは

  • 正しいパンツのたたみ方 -新しい家庭科勉強法 (南野忠晴)

    なんだこの題名は??そう思って手に取った本ではありません。家庭科の教員免許を取得しようとしている私が、教科教育法の先生に「なぜ家庭科を学校教育で行うのか」について質問をしたところ、ちょっと古いですがという前置きとともに紹介してくれたのが岩

  • 蛍の森 (石井光太)

    これまでに何冊かの石井光太さんの著書を読んできた。ノンフィクション作家だと言われて紹介されたし、読んできた本もノンフィクションだった。ところが今回は小説である。んん?と思いながら読み進める。プロローグから暴力的で、物語にしては重たいことば

  • 地を這う祈り(石井光太)

    この著者の本を何冊か頂いて、時間のある時に読んでいる。もう何冊目だろうか。今回の本は写真が多く、読むのに時間はかからない。しかし、とても気持ちは重くなる。目を背けてはいけないと思いながら、文字の間にある写真は文字の印象をさらに深く心の中に沈

  • 予言の島 (澤村伊智)

    ちょっとしたきっかけから、なかなか手を出さないホラーミステリー小説に手を出してみた。それも読むのは初めての作家である。過去にある島で霊能力者がその霊によって死んでしまったという島に残された予言が現実であるかを確かめにいくところからスタート

  • 絶対貧困 -世界リアル貧困学講義-(石井光太著)

    世界の貧困問題を著者なりにコミカルにというか悲惨だと訴えるだけではなく、その国や民族の置かれた状況とともに書かれている。貧困地域の問題は悲惨であるが、そこで生きている人たちにはそれぞれに理由があり、そして、生きていくためには仕方なくやらなく

  • 自律と尊重を育む学校(工藤勇一編著)

    もう何冊目かの元麹町中学校長、工藤勇一さんの本である。今回は、実際に学校改革を行った担当の先生方も著者として加わり、具体的な学校行事や学校運営の方法に触れながら書かれた本である。まさに学校を変えていこうと思った人たちが何を大切にして、どこを

  • 闇祓 (辻村深月)

    闇ハラスメント…怖い言葉である。自分の事情や思いを相手に押し付けてくること。この小説はそんな闇ハラを振りまく家族を闇祓する物語なのだが。小説というのは読むタイミングが大事だと感じた。体調が悪く熱が出たり頭痛があったり、そんな中で借りてあった

  • 群衆心理 (ギュスターヴ・ル・ボン著 櫻井成夫訳)

    NHKの100分で名著をよく見る。今回は群衆心理を見て、番組内でも番組だけではなく本を読み直してほしいといっていたので(だったのかはすでに覚えていないが…)、図書館で借りてきた。他言語の文章を日本語に訳すというのはとても難しいと思う。本を読

  • 電気工学のテスト

    高校物理のテストと言っても過言ではない試験がありました。これまでの15回の講義も、毎回の課題は他に類を見ないほどに多く、問題解いたり、レポート書いたり、実習したりとしてきました。そして最後は高校物理の試験…。似たような公式がいっぱい出てく

  • 最新の脳研究でわかった!自立するこの育て方 (工藤勇一・青砥瑞人)

    工藤勇一先生は現在は横浜創英中学校・高等学校の校長で元は公立中学校で学校改革を進めて、定期テストなどをなくして日本の教育の変化を生み出した方である。青砥瑞人先生は、日本の高校を中退して海外に行き、脳神経科学を学び多くの分野に応用して活躍さ

  • 感染宣告 エイズウィルスに人生を変えられた人々の物語(石井光太)

    この人の本が好きだという人のおすすめということで読んでみた。小説ではなく、ドキュメンタリーである。HIVに感染した人たちのそれぞれの人生に向き合った本である。著者がインタビューしたものを書き起こしていった物なので、インタビューに答えてくれる

  • 発達障害「グレーゾーン」その正しい理解と克服法 (岡田尊司)

    なかなか読書をする時間がない。課題のような読まされる読書はやはり楽しくない。さて、久しぶりに岡田先生の本を見つけたので読んでみた。岡田先生の著書はとても分かりやすくまとめられていてすらすらと読めるのでありがたい。さすがは小説家でもあるだけ

  • それでも空は青い (荻原 浩)

    新しい作家に挑戦するときは、友達にどんな小説がいいか選んでもらうといいのも一つの方法。さて、そうやって小さなきっかけの中で選んだのが、この小説だった。 ボジティブな話、ホッとするような話を求めて、手に取ったのだが…思ったものとは違う。短編

  • 死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由(西川幹之佑)

    麹町中学校でいろいろな学校改革をされた工藤勇一先生の講演を聞く機会があった。その際に、教え子の書いた本を紹介されていた。小学校までの教育で、自己肯定感を失い苦しんできた親子が、麹町中学校で救われたというのだ。その彼自身が書いた本から麹町中

  • 魂を養う教育 悪から学ぶ教育 (曽野綾子)

    最後まで読んでみて、なかなか難しいというか厳しい内容であった。人間に対してひとつひとつの考えがとても厳しい。他者に対する一種の諦めがあり、そのうえで自身への厳しさがある。こういう母を持つ子どもはどう育つのだろう。「私の母は○○に厳しかった

  • 金持ち父さん貧乏父さん(ロバート・キヨサト)

    以前にも読んだことがあると思いながら・・・読み進めてきた。そして、その時にも同じことを感じたんだろうなぁと。結局、自分はその刺激をどのように消化したのだろうか。お金のために働くのか、自分のためにお金を働かせるのか。 このブログを振り返って

  • どの子も違う 才能を伸ばす子育て潰す子育て(中邑賢龍)

    目から鱗とまでは言わないが、そうだよなぁ、そうだなと納得しながら読み進めることができる内容である。子どもたちは、親の世代と育つ環境は大きく違うのに、なぜが学校でも求められることは同じというのはやっぱりおかしい。私自身も子どもの保護者参観に

  • 異邦人(いりびと)原田マハ

    なんだか、読書から少し離れてしまった時に、小説でも読んでみようと思うのだ。そして、いつも持ち歩けるような物を求めて、文庫本を選ぶ、では誰の小説を??と思いながら図書館を歩き回っていると原田マハの小説に出会ったのだ。 読んだことないなぁ、と

  • ザリガニの鳴くところ (ディーリア・オーエンズ)

    夏の読書にはちょうど良い。ちょっと厚めの翻訳小説だった。2021年の本屋大賞翻訳小説部門第1位である。誰かに紹介されたが、その時には手に取ることもなく、図書館で出会ったので借りたのだ。それも何冊か借りたうちの一冊で…結果的には、一番読むの

  • 共感の正体 つながりを生むのか、苦しみをもたらすのか (山竹伸二)

    図書館のいつもの書架を歩いていると、ふと目に留まった一冊である。共感…すごく興味があるので、手に取った。しかし、この「共感」というのを哲学的に見ていくとなると、なかなか難しいものである。先人たちの共感に対する考え方や、共感がどのように生ま

  • ただいま神様当番 (青山美智子)

    ちょっと出かける時に、一冊の小説を持っていくだけで、電車の中や待ち時間が読書タイムに変わり、時間を有意義に過ごせるようになる。文庫本がもってこいである。でも、小説を選ぶというのは、なかなか難しい。そんな時は、誰かが読んでいる小説を「何読ん

  • 学問としての教育学 (苫野一徳)

    教育哲学を専門とする苫野さんの著書。教育学というものが、共通の目的をもって研究されないとあちこちで勝手なことを言って収集がつかなくなっちゃうというところからスタートしている。そして、教育の目指すべき「よい教育とは」について、論証していくの

  • 迷路館の殺人 (綾辻行人)

    ある人が図書館で借りてきた本を並べてあるのを見つけて、「この中でいちばんのおススメは?」と聞いたところ紹介してくれたのがこの小説。ならば、君が返した後に借りてみるね…なんて言って借りてきた本である。 さて、読書には自分に合った物語と合わな

  • 進化する勉強法 (竹内龍人)

    教育心理学の分野では多くの研究がなされてきている。そんな研究の中でも実験によって有効性を認められたものを集めてきたのこの本である。心理学を専門とする大学教員によって書かれた本ではあるが、難しい内容はなく、一つ一つのキーワードを紹介しながら

  • 暗幕のゲルニカ (原田マハ)

    久しぶりに原田マハの本を手に取った。それも図書館でたまたま文庫本を見つけて、借りたのだ。美術に疎い私は、その時はまだゲルニカとは何かを知らなかった。そして、一つの小説として読み始めて、ゲルニカに引き付けられていく自分をすごく感じることがで

  • あの夏の正解 (早見和真)

    「2020年5月20日、全国高等学校野球選手権大会の中止が決定した。」という一文から始まるノンフィクションの取材レポートである。著者は小説家であり、元高校球児。甲子園がコロナのために中止になったのだ。その決定を、甲子園の常連校である愛媛県

  • ルポ 教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち (おおたとしまさ)

    一気に読めてしまう本がある。今回の本がそうであった。なにから探してきたのかは覚えていないが、「教育虐待」という題名に刺さるものがあり、図書館で借りてきた。 私は教育とは何か?!という問いを常に持っている。でも、教育が「虐待」となると言われ

  • 心を鍛える (堀江貴文・藤田晋)

    これまでに、ホリエモンの本は読んだことがある。メディアではいろいろと言われる人であるが(言われることをバネにしているのかもしれない)、いつも話は一貫していて、その生き方を貫いている印象がある。一方で、藤田晋さんのことは全く知らなかった。も

  • 相談される力 誰もに居場所をつくる55の考え (廣瀬俊朗)

    新聞の広告欄に、この本の紹介が掲載されていた。図書館にいってみると置いてなかったので選書希望を出すと、所蔵に加えてくれた。さて、廣瀬俊朗といえば、ラグビー元日本代表で、キャプテンを務めた選手である。ドラマ化された「ノーサイドゲーム」や、ニ

  • 読書メモ 「オシムの言葉」

    2022年5月1日に元サッカー日本代表監督であるイビチャ・オシム氏が80歳で亡くなったという報道があった。オシムといえば「オシムの言葉」という本を読んだことを思い出す。読書ノートを引っ張り出して、「オシムの言葉」で私がメモした文章を読み直

  • めだか、太平洋を往け (重松清)

    図書館で見つけた本です。久しぶりの重松清。なんだか、重松清の小説が読みたくなる時があるんですよね。今回は題名を見て…なんかしっくりこなかったんです。どんな物語なんだろうって…。 重松さんの小説は本当に重松らしいです。あぁこの言い回し、この

  • ノーサイド 勝敗の先にあるもの (村上晃一)

    図書館にふらりと行ったときに、目に止まった本である。手に取ると、小学生でも読めるように漢字にはルビがあるし、行間も広く、そう、どちらかといえば小学生に向けて書かれたような印象を受ける。普段なら、そのまま書棚に戻すところであるが、最初の〜引

  • 自分を動かす習慣80のヒント集 (張替一真)

    図書館を歩いていて、ふと目がとまり、なんとなく気になって、中も見ずに借りてきた本です。こういう自己啓発の本を手に取るなんて…最近なかったかもしれない。導かれていたのか、それとも、自分の気持ちが落ちていたのか。 こういう本は大抵、書いてある

  • 子どもが心配 人として大事な三つの力 養老孟子

    2022年5月5日 養老孟子の本はとっても勉強になる。今回は子どものことに関するお話ですが、4人の人との対談集である。ご時世であってコロナ禍の対談なのでネットでの対談もあったようである。解剖学者の養老さんですが、なんでこうもすんなり言葉が入

  • 坂の上の雲 司馬遼太郎

    2022年4月25日 ひとこと、「ついに読み終えた」。あとがきによれば、司馬遼太郎がこの坂の上の雲を書くまでに5年の歳月をかけて調べ、そして新聞紙面には4年間掲載されたそうである。司馬遼太郎の40代は、ほぼ「坂の上の雲」を書くことに費やされ

  • 叱らない、ほめない、命じない 新しいリーダー論 岸見一郎

    著者の岸見先生は、日本におけるアドラー心理学の第一人者であり、哲学者である。先生の著書は本当に学びが多い。人間関係に悩んだ時、仕事に行き詰まった時に、図書館で出会うのである。今回の本もそうであった。求めて、アンテナを張っている人の元にち

  • ヒトの壁 養老孟司

    養老孟司にはいろいろな壁があるらしい。今回はヒトの壁である。コロナに関係しながら、猫の話や、身の回りのそこはかとない話を本にまとめている。これは…ブログみたいな本だった。でも、本にしたら…養老孟司だから?皆が読むのかな?僕も最後まで読んで

  • 誰とでも15分以上 会話がとぎれない!話し方66のルール

    野口敏 ふむふむ…と、サーッと読める本だった。話が続かなくて困ることがあると思って選んだ本だったのに。なんか、そうかそうかと確認しながら読むくらいだったのは、読みながら考えてみると、最近は、前向きに人と関わりたいと思う環境にいないということ

  • 自分を信じる力 福岡堅樹

    ラグビー日本代表を経験し、ワールドカップ2019を大いに盛り上げてくれた、ウィングの福岡は、ラグビーを愛してやまなかったわけではない。しかし、人生の隣に常にラグビーがあった。そして彼が目指したのは医師という職業である。「二兎を追う者は一兎

  • 心を操る文章術

    この頃、文章の力について考えることが多い。文字というものその一文字では何も感じないし、意味を持たないものすらある。ところが、それを重ね合わせることにより、人を泣かせ、怒らせ、笑わせる、まさに人の感情に影響を及ぼす。 では、そういう文章とい

  • 伝わる・揺さぶる!文章を書く

    こうやって本の感想や紹介を書くことも含めて、インターネットが普及したら文字に残すということが増えてきたと感じる。ブログを引っ越すという作業の中で、これまでの自分で書いた文章を、改めて時を経てから読み返してみると、「なにを書いているんだろう

  • 伝え方が9割

    たまたま入社した会社でコピーライターとなった佐々木圭一さんの本。あるブログを読んでいた時に、おすすめされていたので手に取った。コピーライターとは、文章力のある人がなるものだと思っていた。ところが、この佐々木さんは全く文章力がない…のに、賞

  • 佃煮のおすすめ

    最近、つくだ煮にめっちゃハマっています。ご飯と佃煮があれば、お昼ご飯はそれで充分ですよ。そして、愛知県にある平松食品さん、ここの佃煮めっちゃ美味しい。 山盛りご飯と、佃煮が3種類あったら、私は満足。ご飯のお供とはよく言ったものだ。ぜひお試

  • 佃煮のおすすめ

    ここの佃煮めっちゃ美味しいよ。大正11年創業老舗佃煮【三河つくだ煮(甘露煮)ギフト|平松食品】【送料込み】秋桜(こすもす)

  • 職場で会う子ども、自分の子ども

    学校の先生というのは、いろいろと本を読んだりしながら、自分自身の教育論を叩いて叩いて、揺らがぬ軸がないと子どもたちの前には立てないものだ。そんなわけで多くの本を読んでみるものの、その時は「ああこれだ!」と思うが、しばらくすると遠い記憶にな

  • 「ゆる副業」のはじめかたアフリエイトブログ

    焼肉を食べに行くことになり、お店につくと1時間ほどの待ち時間があった。近くの本屋さんで時間つぶしをすることにして、ふと手に取った本である。 サラリーマンという働き方が求められた時代があるが、これからはもう大きな組織ではなく個々がそれぞれの

  • N エヌ

    Nというアルファベットは、逆さにしても「N」です。そうか、「だから『N』だったのか」というのが読んだ後に気づいたことです。気づくのが遅かったですね。道尾秀介の小説です。新聞の記事で見つけて読んでみました。6つの短編が納められた短編集。でも、普通の短編集とは違います。

  • 常識を疑う心理学

    奈良大ブックレットということで、奈良大学の心理学の先生方の共著の一冊である。分厚い本ではなく、読もうと思えば一日で読めてしまう厚みの本だ。専門書ではなくて、一般向けに書かれた本は、高校生が進路選択の材料として読めるくらいに、専門用語を使わずに、心理的な課題や心理学への向き合い方がまとめられている。

  • ポジティブ心理学が一冊でわかる本

    久しぶりのポジティブ心理学の本ですね。 過去に行われてきた研究をもとに、テーマごとにまとめられた本で、とても読みやすく書かれている印象があります。ポジティブ心理学がこれまでの心理学とどのように違い、そして、学問として進んでいくために大切に

  • フィンランドはもう「学力」の先を行っている

    水と安全はタダと言われた国があった。そうです、日本です。今はどうでしょうか。私はどちらも高い買い物だと思います。 さて、フィンランドでは「教育」がタダなのだそうだ。日本では教育にどれほどお金がかかっているのか…考えるだけでゾッとする。

  • 子どもが主役の学校、作りました。

    「自分の子どもにどんな教育を受けさせたいか」このことを考える時に二つの軸がある。まずは親側の軸である。自分自身が受けてきた教育を受けさせるということだ。いい学校で、いい成績をとって、いい会社に入る。このパターンはこれからいつまで通用するのだろうか?現在すでに破綻しつつあるのにもかかわらず、相変わらず信者は多いし、自分もなんだかんだと言いながらも、自分の経験をもとに考えてしまう。

  • サヨナライツカ

    恋愛小説…なんだろうなぁ。燃え上がる恋は結婚を決めた男性の前に現れる。好青年と呼ばれた彼は、その呼び名の意味が変わっていく。結婚直前まで燃え上がる恋と堅実な人生を天秤にかける。

  • A2Z

    アルファベットA〜Zまでで26文字…この26文字を使えば気持ちを伝えることができる言語。そんなA〜Zを頭文字にした単語が物語を構成している。内容は恋愛、それも夫婦がそれぞれ恋しながら夫婦であり続ける物語。

  • どんなことからも立ち直れる人

    逆境をはね返す力「レジリエンス」の獲得法。一日で一気に読んだ。とても読みやすく、語りかけてくるような本だった。自分に必要な本だったのかもしれない。

  • 北風

    これは小説…物語なんだよなぁ?早稲田大学ラグビー蹴球部を題材にした物語。大会で優勝するとか、感動的なエピソードとかが語られるわけでもなく、一人のラガーマン、高校時代に花園に行けず一浪して入った早稲田はラグビーをやるためではない。しかし、一度ラグビーの魅力に取り憑かれたものは、そこへ戻っていく。

  • 学校ってなんだ!

    麹町中学校で定期テストの廃止、校則の自由化を進めた校長として時の人となった工藤勇一、劇作家で演出家の鴻上尚史の対談記録。

  • 四畳半タイムマシンブルース

    題名にタイムマシンと出てくるのだから、そりゃ物語にもタイムマシンが登場する。それなのに、読んでいてタイムマシンが出てくるまでは、そう思っていなかった…。何とも集中力のない読書である。

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