ロッカバイ グッバイ

■ロッカバイ グッバイうそで愛したふたり 無理してさびしかった 無駄にしてもよかったそれも若さの特権よ恋人を演じてたみんなが見てるまえじゃ身振り手振り ひときわ そう高笑い ひびいただけ抱いてもくれないのむねにサングラスかけておなじだけつまらないあなたと私はかみあわないこれじゃ はなしにならないわさよならだって見飽きた景色の中かなしみだってひけらかしておなぐさみね エンドがまわるだけならはなしにな...

ワルツはもう誰とも踊らない

■ワルツはもう誰とも踊らないもう思い出はふりむかない抱きしめてもきみはいない口から星ばかりあふれる哀しかろうと嬉しかろうと痛みだけが生きてるということ愛したことさえ 百もうそワルツはもう誰とも踊らない時は絹ずれの音 molto allargandoワルツはもう誰をも愛さない からっぽなサロンを 空しさが満たす死神はきっと生きている1ペソの価値すらない今さかさまな愛着が辿(たど)る時は目にしみる 金粉を撒くやっかい払い...

レ・ドゥ・マゴ

■レ・ドゥ・マゴ  レ・ドゥ・マゴ  申しあわせたように祖国を語らぬ人たち レ・ドゥ・マゴこころの隠し扉をあけてそっと目を伏せる それでもあのなつかしい故郷の冬を思い出すどんなに非難されてもあの戦争が終わればレ・ドゥ・マゴ  ただようこころ 言わなくてもわかるひとにはわかるレ・ドゥ・マゴ過去をひめて 紅茶ゆらすVODKAとジャムを入れて香るサンタル ランプに            「歌詞のようなブログ」 シャンソンランキ...

恋には休みがない

■恋には休みがない似たりよったりのポッドキャスト転がして仕事もえらい忙しくて煮詰まってもいて麺のコシがちがう 肉うどんの匂いが恋しくて雑踏のなかにふと思い出す田舎の景色海の近くに祠(ほこら)がある名所じゃないあの場所に君を連れていきたい僕の虚言癖は続く行き当たりばったり的な想い For You恋には休みがない 楽をしてサボるとろくなことない 恋は心のハードワークだでも君のことで僕は今とても忙しいんだチャンネ...

歌謡曲

■歌謡曲お酒は手酌で飲めりゃいい古傷にそっとしみりゃいいあてないこころのままでいいどこかで汽笛が鳴ればいいおとこは愛想のないがいい好かれようなんてしなくていいあいづちなんかはなくていいわからぬはなしと言えばいいあなたとこうしているけどわたし梳(くしけず)る波をただ聞いているおいしいおつまみ 生きるってそれだね歌謡曲の流れる店で 店にはかざりはなくていいひと気がなくてもそれがいいしずかなことだけあれば...

オール・キャスト

■オール・キャストボトルを一本 キープして帰ってゆくよ それじゃあと常連客にはなりはしないましてやかなしみの行きつけなど生きていることはまぐれだとわかっているけど なんとなく自分をさかなに飲んでいたらまわりがはやくて酔えはしないこの世は そうさ 不条理なもの男も女もないんだよ代わりはいない エキストラでもないきみはしこたま わらってくれるね雨が降る日は雨だから濡れるしかない 肩をすぼめ深刻なんかは...

男と女の化粧しばい

■男と女の化粧しばい時計は手錠 はずしてうでのくさりからめたい脱いだペルソナそっとふたりの煙草がながれてゆくそんなこと聞いてないわ あなたがどう感じるかよ楽しみましょうよ 二人が答えなら蝶のあざになるよ大袈裟に そう わらってみせるくずれてゆく胸の砂丘を ふたり堰(せ)き止められないそして壁の絵はほんの少しだけまた傾くよ身を投げる 寝椅子で笑い転げる今は男の化粧のほうが 濃いとあなたは知らないどっち...

振り子

■振り子たいしたことないわそれが口ぐせで手つかずのグラスだけぼんやりと見てる今何時かしらふたりの時間は大人時計 胸の振り子もとまった店内のにぎわいに身をあずけて笑いますあのひとにそっとさよならと言っただけで なんだかわたし酔ってます愛を求めてもなぜだかどこか男と女とではちがうものですねお酒は割っても気持ちは割れない吐き出されてゆく人混み窓で見てる炭酸が透けると私が見えてくる仕方ないですねさよならふた...

僕たちは会わずに恋してた

■僕たちは会わずに恋してた ツェッペリンのギターは鳴り続ける僕らの叫びはシナモンロールに巻かれるグラスににがい気泡があがる電話の向こうきみは壊れるそこのソファーはエンプティ壁の絵画は少し傾いて僕らはアンリアリティーいつだって僕らは他人のそら似で半開きの心は閲覧用の夜にいた Nughty 反目しあった夏の Peeping Room僕たちは会わずに恋をしていた ヌードとメキシカン・ジャンピング・ビーンとジャンジャンブレア N...

マンデー・レイニー・キャツツ・クラブ

■マンデー・レイニー・キャツツ・クラブラインストーンのように どこかで おとしてきた恋はなくしもの つめに 雨がふる月曜日あなたと別れてからうかない毎日は こころぬれる 月曜日一週間は一日でいい迷子のこころ わたしの仔猫ちゃん どこ行っちゃったの誰にでもついていきそうな踊るマンデー・レイニー・キャツツ・クラブ脱げそうなダンシングシューズはしゃけば悲しいマンデー・レイニー・キャツツ・クラブあなたじゃ...

実在

■実在髪にふれかけたあなたに言うシャンプーし忘れたからなんて無造作なほど男だものあなたが積極的になるのが怖い私のなかで日々実在してゆくあなたを私は意識する支離滅裂な言動もたった1つにつながる あなたが好きかも あなたが私にログインしてくる困るわ だって困る挙手してるような 木の葉一票ひるがえる反対票みたい幸せ過ぎてうつむいちゃう消え入りそう私は情緒不安定私のなかで日々実在してゆくあなたの存在大きくな...

シルヴェ―ヌ

■シルヴェーヌシルヴェーヌ 今年もその枝にきたのね どうしたの さえずりもせずにさかんにこちらの様子をうかがうシルヴェーヌ お得意の歌をきかせてよ あのひとも おまえを待っていたよく話をしてたでしょ 窓辺の指定席でからっぽになった椅子に腰かけるあのひとが おまえには今でも見えるでしょうシルヴェーヌ 一年ってあっという間よね 変わらずきれいね 羽づくろいするおしゃれなおまえが羨ましくなるシルヴェーヌ 鳥...

好きになるよ

■好きになるよ夏のビーチの ふやけたビールの味とか喧嘩のあとの冷めたティーとかふたりは 食べもの履歴 ならんだ店のビミョーだった味も今は 懐かしいなファイルを消してく画像の棒アイスにあなたの歯のあと好きになるよ 別れても 前よりNot Yet Over ひとり食べあるき ブログは記事の数やたら多く 更新し過ぎよ鉛筆をけずって まっすぐな芯を見て安心するのよ ヘンよね つくえにうつ伏した終わることでしかはじまらぬ...

かいてん木馬

■かいてん木馬 Turn And Round 女たちはいつもおしゃべり好きよ とりとめもなくTurn And Round 男たちのはなしねぶみにも飽きて 早くおひらきいいことなにもなくても 時々星が綺麗に思えたらいいの かいてん木馬 まわる まわるわたしもまわり続けるかいてん木馬 上がり 下がりかなしみ 喜び ひき連れ 生きてくのTurn And Round 前世は信じないわ今世(こんせ)あなたに 会えたからいいのTurn And Round あま...

星空を散歩 (Be Closer)

■星空を散歩 (Be Closer)Be Closer かなしい時にはちかくに寄り添おう ちっぽけでも昨日よりも Be CloserBe Closer ごきげんな時はより親密度増して 空をみあげて 高らかに Be Closer風はくれぱすいろ絶不調の上を行くよ空の階段のぼり町を見下ろす立ちはだかる 鉄塔もビュンビュンビュンと 傷あともとびこえて私服に着がえたら 星空を散歩しよう空を歩いてゆこう Be Closer ぼくがきみのために 出来ることは そうな...

しあわせという名の偽証

■しあわせという名の偽証声を落とし そっとあなたに言うわ通り雨で済めばよかったの？私たちこの肩に さり気なくおかれてたあなたの手をわたしは ふりほどく涙がでる いくどとなくひき裂かれてく最後の誓いきりがないほど 信じてもうたがうことに 目覚めるだけ愛がふたりを隔ててゆくしあわせという名の偽証よ稲光りが切り取った影ふたつかなしみの戦慄におびえてたこの部屋で散らばった 使い切ったカードたちわかってくれ...

推定無罪

■推定無罪昨日生まれたような坊やにわたし手こずらされるなんてすっかり落ちたわねこしゃくなキスに やられた患部をもっとさしだすみたい 悪趣味な嗜好だわネイリストにあずけた手が小刻みにふとふるえているかれと会える不幸でさえ愛したわたし罪作りだったわ奪ったつもりが奪われてた出まかせな夜に Stolen My Loveだれかとそう 遊んでいるふりでタバコのにおいのする香水つけただけ女を賭けた芝居にさえも目を細めて妬いて...

屋上ゆうえん地

■屋上ゆうえん地コインをおとせば のぼりはじめるビルの谷間反射しているまわるあの辺りあなた住んでる町むこうから影絵になるわもうじきここも 取りこわされる屋上ゆうえん地恋に落ちなければ ふたりさよならしなかったのかしらきっとあなたの両親たちともうまくやれるわそう微笑んだこのデパートメントも 閉店される屋上ゆうえん地フルかフラれるか いつも恋が終わるときは二通りどこまでひとりになればいいのさよならは怖く...

DM

■DMインスタのフォロワー 表向きは そう あいつとはいろいろつるんでいるわあなたは言うの遊べばいいよ 口先だけね肩すかしだわ回転ドアはまわりつづけてるわだかまりは夜にふくらんでゆくDMにあるのは秘密めかした欲望置き場DMはほんのリップと夜の着替えの数よ善人ぶってもこころはあとからついてくるもの虻蜂(あぶはち)取らずあなたに毒づくこんな私が 自分でもいやよ真実がひとつになったときにあなたと私わかれを言うわ...

Love Walked Away

■Love Walked Away何ひとつ変わらないよ きみがいなくても 電車は定位置 ボディ・バッグ斜めがけして感慨もなく期待もなくふたりの日々はべつべつにある忘れる自由をあげると言ったあなたは私を忘れて自由よと降りない駅がまたひとつふえてゆくひざの 上の端末でも誰とも繋がんないOh Love Walked Away バカなことができる時にバカしてこなかったからLove Walked Away あなたのように真面目に生きるしかないのねLove Walked A...

Mr.アンカー

■Mr.アンカージョークまじりにアンカーに返す物腰はあくまで女性らしくでも一度スクープに喰いついたら離れない 彼女は らつ腕記者速報が滑りこんできても顔色ひとつ変えずに カメラに向かうのが僕の仕事今日もいいニュースがないねと言うのが僕の締め言葉で 有り難くないあだ名はブルドッグだ仕事にかこつけて 口説き 寝るようになった恋人とは呼べなかったがベッドで見せる素顔は むしろ爪の先までかわいい女そのものだっ...

夜のことりたち

■夜のことりたちああただ無邪気に ああさえずりあう腰のくびれとこの肩はあなたがその手を置くところ女のしぐさはきっと甘すぎてはダメ男のお酒はからすぎてもつまらない秘密めいたえくぼ見せて羽ばたきがきれいでしょ ダ・バ・ダ 夜のことりたちああ しめしあわせ レイトインするのくちびるそっと なぞりあう月のあかりで 出来ること深夜のあそびはちょっと軽めなのがいいジョークをまじえてきわどくせめるのがいいわたし...

Radio Stripper

■Radio Stripper胸の周波数 ひねれば きこえるMusic緋色のドア押せば 地下のクラブにFlappersリベラリストに スパイにジャーナリストたち戦火を逃げ抜いてみんなここに隠れている空襲警報 プロペラ機のごう音をグラスにかざして 麗しのラジオ・ナイト 吐息でふち取ればレディ あなたの耳はアンモナイトの形Diga Diga Doo Diga Diga Doo 真夜中のTripper 踊ろうよ Radio Stripper意気揚々と彼女は オレンジの髪過去にゆびを...

鴇(とき）TOKI

■鴇(とき)TOKI言ってしまおうか 言うのをよそうか今日こそあなたに ほんとのこころを想いつづけて ざっと 二年半今日を逃せばまた五年鴇（とき）がくる つばさひろげて鴇は鳴く こころまわるように女の胸に鴇がとまります言わせてください たったひとこと あなたああ さようなら ToToToKiTokiFly Away GoodByeToToToKiToki奪ってしまえたら 終われたものを肌のぬくみに またもほだされて行くも帰るも 茨のみちよ指のつ...

風色(かぜいろ)

■風色(かぜいろ）ソーダのぬけたスコッチ昨夜ふたり何を話したのだろう用件はそう みじかく切れた GoodBye きみの電話の声ペイ・パー・ビュー見ているように夏にきらめいたプールには水もない車に乗って きみは出ていったそんな意志の強いとこも 好きだったけど思い出に 吹かれている二人 もう 風色(かぜいろ)さ愛してないと言えば言うほど愛している証拠みたいで嫌だねまた会おうねと言うほど浅くはないし 突き放せもしな...

サウスブロンクスによろしく

■サウスブロンクスによろしく行きつけの店も失くし共通の友ともはなれあれからふたりを知るひともすっかりいなくなったAh なのに今ごろきみの不在着信ぼくはかけ直さない サウスブロンクスによろしく とだけつぶやいたならきみには通じるだろう電話がなんだよあんなに愛した想いさえきみをもうふりかえらないAh ゲットダウンとかそんなありきたりなリリックじゃなかったタップし かけてきみへの 電話 ふとやめるきみの幸せ...

前髪

■前髪じかに話すことしか思いつかないきもちがあたしにはあって面と向き合わなければわかり合えない何かがふたりにはあるからあなたに思いっきって告ったときえ？っと絶句していたよきちんとあなたはフってくれたの慌ててあたし取りなすから ついお喋りになるわけ知り猫もひざで甘え が然ピアノが上達ショパンの失恋曲とか用事がなくても電話したフラペチーノのストロー使いも見つめ方も 脈アリかなぁってだからあたしに伝えて...

きみへのLonging

■きみへのLongingきみだけに 目覚めてく 属性不明な想いがあんだよあやしくて おかしくて 胸のドキドキがなんだかくやしい傷つけあうのが 人間の特技だとしても愛しあうのも よほどの離れわざだきみと自然にいようとするたびその不自然さに気づくよ どうでもいい特別なものよりありふれた1つのものでありたいきみとたった一度だけのLongingこの胸に ずっとそう 埋蔵されてたつぶらな想いが耳までも 燃やすから はじめて僕以...

キッシンググラミー

■キッシンググラミー純粋なる本能と言うなら愛する反対のこともする一皮剥けば人間って奴は醜いものです愚かです奴と下ネタで笑ったかと思えば笑顔で殴りあってる シラフのまま恋の鞘(さや)当て 残酷なGong Show 恋はやっかいな相手手に負えないよ 揉め事のたねさキッシンググラミー 恋敵(おとこ)がふたりキッシンググラミー 君に泳がされキッシンググラミー 決闘の最中(さなか)息も絶え絶えなキスは決闘のあかし顔面蒼白で意...

Cat Tailでおてまねき

■Cat TailでおてまねきWant Muscles マウンテンゴリラ聞きしに勝る悪いやつWant Muscles わたしがおひとつあなたのお相手してあげる 運命の向こうを張るぜタッグマッチ待ったなしだよ 色じかけなんてしないのよわたし一本取ります ロープなんてない 息の根とめるその尻尾つかまえちゃうよWant Muscles 読心術つかいあなたの急所めった打ちWant Muscles テッペンオトコも私のヒールで踏んづける名刺と肩書き、ルックス年...

善人たちの食卓

■善人たちの食卓紛れ込むFrame-Up 液晶で見ているニュース・ショウヒールを脱いだ脱獄犯よりもしのびやかに国境には偵察機 国々の思惑が混ざり合っている恋人たちが抱き合う今夜も駆逐艦の黒い影が滑る横っ面はたく真実ってものは目をうばうほどBitchだぜおまえにひとつ教えてやる男の料理で女も出来上がる密約や画策が 交錯する噴き上がる噴水は表と裏 世界は回るよ塩化ビニールみたいな喪失感うそで愛しあうより 憎しみ合う...

磧礫(せきれき）

■磧礫(せきれき）石ころひとつものこせぬ人生を 汝笑うな 石ころ積みつづけても石ころひとつものこせぬ人生よ誰もいつかは さざれに変わり果てなん老いさらばえた者たちよ 愛とは違いを すき間を その隔たりを慈しむ つかの間の弔い水の中のいくさは 流るる川音よ ああ聞こうとしなければ何も聞こえないまして心の声など 磧礫(せきれき)よ ただの石ころよあなたと川原で拾った 石のこころが今も わたしにはあたたかい赤子...

網タイツにウィスキー・ボンボン

■網タイツにウィスキー・ボンボン不埒な女 脱がせたら 一枚神秘な女 解いたなら 一枚 便利な女 投げうてば 一枚一枚二枚と私を賭けてるつもり ※こんな夜半 札ばかりがふたりに舞う 今夜もばくちを打つけどあてなくあなたのうでを 解纜(かいらん)してゆく網タイツにウィスキー・ボンボン似ている温もりはどこにでもあると知ってたわ網タイツにウィスキー・ボンボンだけどあなたのような温もりはあなたにしかない笑うし...

すべては過ぎ去りし冬の庭

■すべては過ぎ去りし冬の庭作詞Keren Ann, Benjamin Biolay 作曲Keren Ann, Benjamin Biolay 歌:Stacey Kent日本語詞 夏井くわみひとをおもえる ことは素敵よそれは自分もおもってるのよあなたをとても近くかんじるたれこめる冬が わたし好きよあの光の渦に 頬うずめ 踊ったふたり今もまだ このこころに影が泳ぐわいい習慣が ひとを作るとあなたにそっと 教わったのよ爪をやすめて 手をあたためるわたしのファッションは...

マジになんなって やけになんなって

■マジになんなって やけになんなって総武線がオレンジだった頃をぼくらは知らないけどさっき写メで撮った この一枚は知ってる作り笑い Ah Bye Bye きみの 携帯が鳴ってるよ出ればいいのに あたらしい彼なんだろ？もう仲良しゴッコなんて出来ないただほほえみあうなんて出来ないYES 弁解なんてしない きみも同感だろろくでもない仮面が いくつ転がってもかなしみにマジになんなって 遊泳禁止区域まで泳いだきらめいたという...

トレーラー・ソング

■トレーラー・ソングがらんと風が吹き抜ける俺は行き先を聞いている積み荷おろしても 重い過去さDriving Midnightおまえがあの子を抱いて出てく姿が胸をよぎるDriving Midnight Yeh 風が走るでもどんなに走っても 走ってもおまえは俺を走り抜けてくれない トレーラー・ソングどこぞのSAには美人が多いらしいそんな話題で 今日をつないでるDriving Midnight人生の負債 払えやしない 裂いたチラシが愛のようだDriving Midnight...

恋音

■恋音きみがノートに箇条書きにしたその一行を 消しそこねた消しゴムがのこるあれからずっと 言葉になれない花ははらはらとどこに散ってゆく 夕日がしずむ きれいだ僕にあるもの 生きてることもきみは教えてくれた愛しているよ きみはそう言いたかった消しわすれた声が聞こえる 恋音は永遠に降りしきるふたりの空茜にとけてゆくよ ...

海に行こうよ

■海に行こうよ夜明けのデネブ 指さすあの日も見つめていた車のドアをひらくと都会(まち)はまるで海ねねぇ 真面目にしてるとなんだかおかしいあれ以来初の二人よWhen We Meet Again からかうまだ私を 好き？When We Meet Again 気づけば君(くん)づけで 呼ぶ あなたをつい今も涙のカラットの数 ひともかがやくのよ経験はひとをとてもゆたかにしてくれるわだけど時にはさびしくなってしまうものねねえあなたってズルいチェッ...

ケダモノザカリ

■ケダモノザカリWrtten By Vincenzo Enzo,Gragnaniello,Dulce Pntes歌 Andrea Bocelli /duet with Dulce Pontes日本語詞 夏井くわみララリ ララリララレララレラリララリラ・・・（Dulce) ひともダイヤ 磨かれると光を増す涙のカラットの数だけ 印象も違う表情も変わるあなたに抱かれると 足首の鈴が鳴るわ（Andrea) 愛してる 海に叫びを投げて うねる肉体の門「愛してる」 おぼれるほどに この愛は海だ アモーレ（Dulc...

Particular Baby

■Particular Baby巧妙なインチキも嗅ぎ分けられるようになった僕の口のほうがウソをつくようになったからだ好かれようとして嫌悪されるひとに君にはなってほしくないんだよ ねぇカッコうらぶれる系の,,,君もそうなの？（つまんなくね？）愛してるって言えるぐらいなら愛してるって程度の愛さぼくは愛してるって言えないよ君 鬼・可愛すぎ ダメじゃんI Hate Youも愛の言葉だと言ったら君がわらったからだじゅうに響きわたるシン...

この青空は僕らの最高傑作だ

■この青空は僕らの最高傑作だたぶん出会うずっと前にふれ合っていたその手は僕の手のひらを今もずっとおぼえててくれたこうして窓をあけると冷たいけど気持ちがよくて 背筋がシャンとなるんだ生まれてくれてありがとう僕でよかったの？握りかえす手で強く答えるきみこの青空は僕らの最高傑作だこの青空は僕らの最高傑作だ孤独な胸の十姉妹(ジュウシマツ)が街のどこかでまた孵(かえ)るけどつぎはぎだらけのあんな日々もあってよか...

ちょる節

■ちょる節朝までたむろする店だ 添い寝してくれる女(ひと)の胸だあるいは霧笛がともる夢だ 訊かれても答えない場所だふるさとなんて もう 捨てたと言えば今夜はやけに酒がしみるひかりは影に 影はひかりに注ぐ云わぬがわかれ ちょる節さこの世はシラフの 大トラときちょる手負いのけものに 油断は禁物ふるさとたずね歩く者がふるさとからまたとおざかるなみだがほろりとこぼれたらすべてははらりと逃げる金魚女は生まれつ...

タメールのひつぎ

■タメールのひつぎもしも夜が明けなかったら恋はつづいていたのやっと朝が訪れたのに タメールは姿を消したひつぎには赤い薔薇の冠しかなかったという死んだとされているけど タメール 真相は誰も知らない朝告げ鳥が鳴いたばっかりにタメール タメール政(まつりごと)は男の世界か謀(はか)られしまったか亡き王のそのあとをなぜ愛人が継いでわるいのか何もかも渦巻いてるこの世は悪人ばかり男を凌(しの)ぐ晴れ姿よタメール 罪を着...

クッソ!

■クッソ！クッソ！つまんね日々をかっ飛ばすクッソ！いいチャンスを今日も空振りまあバットの芯で 球を捉(とら)えるようになるためにはまず練習だ長打狙いの君よ つなぎの名人もいいぜ ぼくがピッチャーならどう君を打ち取ろうかと思案してる場面運命ってやつにボコられてタコニュウドウになる前にクッソ！ ダサいがオモシロいクッソ！ ガムシャラがイケてるクッソ！ 死に物狂いなら クッソ ヤバいじゃんいい言葉にしよう...

ミシシッピ・ミシシッピ

■ミシシッピ・ミシシッピなんて陰気な町空気銃を撃つような風の音がする生きることにさえも億劫(おっくう)になりそうだよ目を瞬かせたよ真実はひとつじゃなかった静脈と動脈がまじわるような沼を 車のライトで照らしたOh ミシシッピ ミシシッピそのあとふいにくちをつぐんでしまった君も僕もその時 気づいたふたりは湿地帯まで足を踏み入れていた Oh ミシシッピすべてが遠ざかる何度も取り戻そうとしてかわいた胸君がスカート...

砂の男

■砂の男ポケットで折れてた最後の一本吸えずにひねり捨てる煙草の箱白タキシードに ほどくボウタイ僕のエナメル靴が めりこんでサンセットおまえの肌 乱反射して 何も見えない そこから砂漠We Have No Sense To Say Good-Bye手のひら長い髪 さらさら逃げる まぶしすぎる世界で俺は嫉妬している おまえはさらに美しくなるチャ・チャ・チャいつしかまぎれてた男の黒い靴 俺のまえで抱かれろよ 狂うおまえを見たいしめし合...

春日妙

■春日妙僕は見えない もはやだれにも そして唇は幾重にもかさなり 声たちはしじまになる僕の指から つばきのひとつ落とせば寄ってくる金や銀のうろこ 円(まどか)にきみの口紅いろもほどかれていのちは 短き恋の 筆談の如く 見えなきものが見えるようにひとの倖せ不幸せは ひとつの梃子(てこ)なんと なんと 古寺には笹鳴きが伝うだけ貌(かたち)を持たぬ 僕はきみのすべてになりうる運命(さだめ)の転てつ機は きみの手...

マスカット・ボンテージ・クラブ

■マスカット・ボンデ―ジ・クラブ死んでいたあの火山の火口から白いけむりがながれてくるわ正装したままプールに飛び込めばあがる水しぶき 蝶々みたい耳に残る水滴のような囁きこれは甘いことなの ダーリンマスカット・ボンデ―ジ・クラブどんな画素数よりハートにくっきりとくちびるのかたちを残すのBon Bon Bonマスカット・ボンデ―ジ・クラブマスカット・ボンデ―ジ・クラブキラキラでずぶ濡れの世界がいいテキーラよりも 心酔わ...

レジにレシートをおいてくように

■レジにレシートをおいてくようにネカフェのペア・シートで 一泊するあいだきみが読みふける電子書籍 スクロールチラッと見たらメッ!とするね愛染明王 拝みに来たのに 寺の門はもう閉まり縹緲(ひょうびょう)たる空 橡(つるばみ)の葉が騒いでいるネットで拾ったそんな出逢いならばネットで容易く切れそうなものを憐れ青春 血も涙もあるぜ僕らはまるでレジにレシートをおいてくように 出来そうなのになかなか僕らはさよなら出...

僕は Losing You

■僕は Losing You作詞：Diane Warren作曲：Diane Warren歌：Ace Young日本語詞 夏井くわみ僕らの悪意は よく気が合ったきみの何かが 僕の本心照らすよ一秒ずつまた 会えなくなるゲームにうつつを抜かして 死んでく僕は Losing Youただ抱きあうたび くちづけするたびどうして 心は 泣いてくだけなの想いはあっても その想いはちがう本当の声さえ消されて僕はLosing You 愛はどこに地下鉄の 風にきみの背中見送る 忘れる...

何も出てこないディナー

■何も出てこないディナー女はそこにいるだけで台詞を持たない女優さ気を持たせるまばたきで Silent Talk愛はシェフのいないレストランよいたずらな瞳で言う人生のご馳走は 待っても出て来ないと彼女は言う揃っているわ 材料ならあなたが作るのよ 今夜を 二人の為にはてさて僕はどうする ルーニー・マラーのディナー飲まない女を 酔わせてどうすれば うでほどかせ僕を抱きしめさせられるStarry night過去の傷さえも 星くずにす...

すべては過ぎ去りし冬の庭

■すべては過ぎ去りし冬の庭作詞Keren Ann, Benjamin Biolay 作曲Keren Ann, Benjamin Biolay 歌:Stacey Kent日本語詞 夏井くわみひとをおもえる ことは素敵よおもえることで やすらげるのあなたをとても近くかんじるたれこめる冬が わたし好きよあの光の渦に 頬うずめ 踊ったふたり今もまだ このこころに影が泳ぐわ正しい習慣が ひとを作るとあなたに言葉じゃなく 教わったのよ爪をやすめて 手をあたためるわたしのファ...

半魚人

■半魚人エレベーターに乗り込んだらみんなに一勢にジロジロと見られた他のひとたちからすればデリヘルと客そんなふうに見えただろう渋谷の夜空に うっすら貼りつく星座そんなネックレス買ってあげるよなんて嘘くさいこと吐いていた あの頃も今も夜行性きみのヘア・カラーが抜けかけてて舌たらずな口喧嘩ばかりしててさっきからケータイで ゲームばかりしてるきみに毒づく「女子中学生かよ」してる最中でもなんだかきみは他のこ...

こしゃくな野郎

■こしゃくな野郎冷淡な男に憧(あこが)れ何人かのこころを殺し人聞きのわるい 噂だけを星くずに変えた 札つき瞳には砂けむり舞って胸は錆びたGas Stationあれから女抱いてもそうさ誰も女ではなかった一流の殺し屋は人を殺さない一流の殺し屋は人を殺さないだけどまたしても俺はお前に殺されたAh 銃も持たずに 今も心をぶち抜くお前は こしゃくな野郎絹糸で指を切るようにこんな場所でまた出くわすお前が生きるか 俺が死ぬかその...

Sunflower Place

■Sunflower Placeゼッタイ言わねえと思うこと気づけば僕は言ってた ありがとうとか愛してるとかゼッタイ言わねえと思うことあり得ねえほど君に言ってたまだこころがジリジリ日焼けしてるこの季節の湿度が搔き立てるあの頃もうわすれたよと、は言ってみたものの通学路の制服たちに 君を見る僕もオジサン化したよ 太陽のある場所に 今も君はひそやかにいる僕がかくしている ひまわり畑そこはSunflower Place夏が来るたび モヤモ...

ラスト・タンゴをわたしと

■ラスト・タンゴをわたしと見下ろす午後の死んだ町黒いドレスが翻るたびにのけぞるあなたの顔はLusty冷めてしまったよとあなたは言ういいのよ あなたは誰も愛せないだけそれでも思ってた きっとあなたを振り向かせると厚い香りに 眩暈（めまい）がするひび割れた太陽に気が遠くなるさよならさえ弔(とむら)うわだからあたらしいラスト・タンゴをわたしとわたしの何を見ているのあなたがいつだってわからないわ哀しみにも恍惚（こ...

僕はサッカーを知らない

■僕はサッカーを知らないちょっとした人生の企(くわだ)てはすごく手が込んでるのパーティーバッグひとつで彼と消えた晩 君の科白さ失恋は人生の料理に必要な塩だ きっと匙(さじ)加減 砂糖で味を整える 挫折のあとで僕はサッカーを知らない僕はフットボールも知らないルールも 強豪チームもスタープレイヤーも自分のエナジーの残量もただ僕は僕の手が出来ることを僕の足が出来ることを愛することに使っていきたいそのことだけは...

春はさやめきの中に過ぎてゆき

■春の日はさやめきに過ぎてゆき瓶ビールを飲みながらきみとソファーにねころびむずかしい哲学書をうでのなか読み解いて聞かせてたそう春の日はさやめきにすぎてふたりが気づかずに していたルーティン験(げん)担ぎとか休日は 何もしない きめごととかそんな習慣を 忘れてゆくことが僕の習慣になったきみとわかれてから あたらしい僕を探したら古い友だちのような僕だった(The New Me Is Old friend me)シャツのボタンをとめてボ...

Running Away

■Running Away試合は順延されつづけてる雨は歓声俺たちに降り続く土砂降りは拍手つぶされた ゴール直前 お前はあれから旧いフィルムのむこう一礼したユニホームたちが 今もはためいているさらに雨は強くなるWhat’s running away あの夏に消えかけた白線が なにかを告げたお前だけはわかってくれたね No,Running away Ah 泣いたよ社会人でも好きなこと やれたし後悔はないディフェンスの図式何をトライに決めた仇討ちなら 自...

Waltz

■Waltz冬枯れた街に ひとり毎年旅芸人が 来ていた面白くない 余興にさえぼくは見入ってわらってた店の欠けたネオン文字が 僕の闇を照らすそんな歌がしみた風が舞いあがる 足の悪いぼくは長く歩かなかった踊ってごらん そう言う男のまねをして ぼくも Waltz凍る空を おしあげて裸木は枝をさしのべる水の輪くぐり鳥も消え旅芸人のすがたももういない紙切れのような 夢見るさびれたストア雪雲がよこぎる風の子をしたがえ ...

雪はアスピリン錠よりも白いララバイ

■雪はアスピリン錠よりも白いララバイ眠らなくていい 誰もが眠れない Oh Oh Oh眠らなくていい あたらしい朝まで Oh Oh Oh目覚めていけばいいさ 胸の寝た子を起こせ Oh Oh 起きてゆけHush-a-Bye あなたの苦しみには 希望がある 何も見えぬのは Oh Oh Oh 絶望がいちばん強い光だからなのだ足もとより山むこうカンテラで照らせ Oh Oh Ohからっぽなしあわせに 眠りすぎていたね Oh Oh Oh No眠りおとこも眠りおんなも ...

たわけ。

■たわけ。 あたしが猫だとするでしょう 喉など鳴らさない 冷淡な目配りひとつ正体なんて明かさない箱座りしてあげる でも私猫じゃないアタマのヨワイふりしているわお尻のかるい真似してやるわたわけ。愛だけがまさかそこにあったやともしや咲いたものばかりが花だったとでも 女という商いにカタギな奴などいるものかたわけ。伝線したストッキングのかたちにだだ洩れてゆく夜 壊れた自販機の点滅夜明けはいちばん暗いもの ...

涙よ泣くな

■涙よ泣くなケータイの文字も入って来ないコンタクトを外せばなぜか自分までピンボケしてきて渦中の人物に思えなくなるよ名前がつかないものがあるとしたらそれは僕たちかも知れないまぼろしのように生きながら現実のどこかで毎日死んでいる午前1時半 アイツからも連絡なし他人ごとにしてしまえる フラれた者がひとり出来上がり波よ泣くな 涙よ泣くな架空だらけのこの街だけど僕らは物語にはなれはしないサブスクいちいちさえぎ...

さかなという奴

■さかなという奴泡となれと おれを呼ぶ そいつはだれだ眺めるだけの人生に飽きただろうとはじめてみろ おまえには 出来ると笑う海の底から来いと そいつはおれに言うおまえは一匹のさかな さかなさ荒れたこころの大海原を 泳いでこいと力尽きるまで 力尽きるまで涸れたひとの流れをさかのぼれボロボロに鱗（うろこ）も剥がれ 夢は何かを犠牲にすることそいつはおれをさかなと言う 投げうつがいい 自分さえ 捨てされば...

あの日にレイアップ・シュート

■あの日にレイアップ・シュート僕のシュートはあと少しのところでリングに嫌われたあのゴールネットは今でも僕の胸でゆれつづけている君はフィッシュ・ボーンに髪を編んで僕らを応援してくれたね友だちよ もう好きなことやろうぜ好きなことならつづけられる悲しむのがいやなら 笑顔が好きなんだよあの日にレイアップ・シュート僕らのチーム結構鳴らしてて独自のスタイル定年すぎても働く人のようすごいサウンド君も僕も歯の矯正し...

逆風のなかのランナー

■逆風のなかのランナーゴールできみを待ちはしない僕たちはいつだって互いに競いあい走っているなりふり構わずにさあ行け挫(くじ)けても夢あればこころはつぎに向ってゆくよ第一走者であり アンカーでもある僕らは自分をはじめたばかり記録を越える何かをもぎ取るその時 初めて僕らはそこで出会うだろう未来を席巻するだろう 逆風の中のランナー生ぬるい思いはすてろ 僕たちを越えるのはいつだって僕たち以外にいないみんな仲...

拍手を。芝居は終わりだ

■拍手を。芝居は終わりだ すっかり老いさらばえた闘牛士の気分さはなむけにバラの花など投げるなよ悪役でならした俳優が死んだからって時代が変わるほどヤワじゃないのさ何もかわらないおれはまっかに燃えつきた ぎりぎりのせめぎあいの果てに(俺の)恋心よ もう恋などするな(俺の)恋心よ 特におまえには恋などするなこの血はかわかないインクラブ・レターつづるけど読まないでおまえはそっとやぶりすててくれよあいつはおれの...

Next.Goes On

■Next.Goes On 醜悪に見えるこの街のなかにもまだ汚れていない場所があるんだ このスニーカー履きつぶすまで行けるとこまで行ってみたいな 猫背の夢にヘタな歌うたいながら Next.Goes On On And On その次に行こう明るい声のするほうへNext.Goes On On And On 雨にぬれても飛び越えて 水たまりの太陽つかまえよう いいんじゃね”もどき”がいい 知ったかするよりワケ知り顔 成りすましするよりいわばどんぐりの背比べ杓子定...

Black Puma

■Black Pumaカムチャツカからの風が吼えるお前の眉のような細い月のど輪をおさえて Baby嚙みつけばいいさillyな瞳ふたりが抱く深い流れはとてもしずかさ人はただの獣に過ぎないそいつを思い知らせるBlack Puma お前はしなやかに脈打つ場所に 牙を剥く 女だね いくどもスクリュー音こだましてくお前が招くあたりは赤い警告が鳴り響く Honey潜伏先をふたり転々とするジェルジンスキー広場抜けて祭壇に散る花をみた投獄されてもお前...

女豹

■女豹 後ろめたいことが あなたには何かおありですか誠実そうな男がまた あたしに挙(あ)げられてゆくやましいことが そう あなたの背後(うしろ)におありですか善良そうな男がまた この爪で暴き立てられてく正しさなんて ひとの都合よ覚えておくのよこの街も欲望だらけの廃墟に見えないか澱(よど)む流れに 南無妙法蓮華経など咲きゃしない おいで おいで あんたもええの ええの したろうか ええこ ええ子 した...

チャンドラーのむく犬

■チャンドラーのむく犬競走馬が骨折したら最期はどうなるか知ってるのかガムを吐いて サングラスずらす喧嘩を吹っかけてる自分殴りたくて喧噪もネオンもけたたましいサイレンも3D映画のようにまわる夜ライ・ウィスキーのボトルに映る俺の顔が歪むUgly Manよく見りゃ暗闇にも何もないわけじゃない犬も鼻が利かなくなったら 終しまいさ Um 野次馬たちが群がってく自分を撃ち抜く影見えないだろうね利用した ものからも俺はすで...

流伝(るでん)

■流伝(るでん)胸のかがり縫いがほどけてふたりはおちてゆく冬空が降りてきてこごえる 白椿 雪になるわたしがどんなに呼べどそれは それは それはあなたのあたり しんとしずまるばかりほーれほーれ 誰にも伝えられない その伝えはほーれほーれ 私たちだけに 伝わる 流伝(るでん)すべてが閉ざされてても時間はながれてゆきますこのうでが 彷徨う辺りからっぽな空を 旅してく貌(かたち)をなくしたものはきっと きっと きっとあ...

Death Logs In

■Death Logs In来る日も来る日も闇討ちにあって恩讐のしぐれ夜駆けに参るふっと忍び女(め)の姿をして懐にもぐりこみ 刃を抜くのさ最高のざわつき 死の予感おまえもおれも鬼には違いないこころは衰退してゆくモードは停滞してゆく Death Logs In 刀では斬らない背中で葬ってやるさDeath Logs In 不埒な奴ども恩情にすがりつけ すがりつけリンクした先に何もなくてもあだ花のひとつ 咲かせてみましょ真実の全貌など見えな...

恋してるだけじゃ恋じゃない

■恋してるだけじゃ恋じゃない恋してるだけじゃ恋じゃないどうかしてなけりゃ恋しないまともでいられるうちはそうそれはただヤりたい相手浮き名をただながすだけならスキャンダルは勲章じゃないうわさを賛美にするために本気であなた好きになるうそをつかない そんな恋などうそよ そんなもの 私にすれば夜も更けるわ わたしはあなたねえ どうしてあげようかオートクチュールたなびかせて華やいで見せるくちづけて愛してるだけ...

ショウケース

■ショウケースかざられた ショウケース 夜のなか消えちまう お互いの うでのなか きれいなだけ 取り交わす 目配せも 明かりも 行き交う 人ごみも 恋して怪我(けが)をして 長引くのは男のほうだよ 女はあっさりと切り捨てて 怪我ごと 捨ててゆく 流れてゆく何番目かの夜の中ですれ違うなら すげなく 他人のままでほほえみが こわれたら 告げようかささやかな 抵抗も 無防備で溺れるだけ あまりにも 愛しすぎたら...

今月今夜この月に

■今月今夜この月に狭い空を かき回す巨大な乾燥機スクランブル交差点 溢れる人たち洗剤で洗っても洗ってもおちない染み 干からびても そんな愛がある 整列しない 胸の想い順序なんてどうでもいいんだ今月今夜この月に僕はきみを晴れにする曇りでもその向こうは晴れ関東圏でも空気が違うね在来線を乗り継いで風邪をひいてたきみが心配で 約束もせずに 来たんだよヒキガエルのように愛しドブネズミのようにキスするメガネ同...

月山

■月山乾くながれに人を見る人を求めて 人はいる人の砂漠でまた泣けば人は人にあらずかと分け入れどまた 踏み込めど人のこころは 遠くなるそこに在り ここに映せぬそれはまた 愛とおなじ手に握ればこぼれゆく無常という時よああ君という人ありて 君という人ありて月をも照らし 山と抱くもの 僕はそんな君のたった1人の人になりたい淡い希望に人を見る人の向こうに人おもう身に降る重さ 積み崩し光宿せば 月山か声高きもの...

りんごちゃん

■りんごちゃんくたばっちゃいなよ この魅力にもうあなたは勝てないよ見つめるだけなら私はだれかにかじられちゃうだけさもし赤いりんご しゃべりはじめたら色めくため息さ充満してゆく恋する想いに部屋を染めてあげる白雪姫 それとも 魔女のしわざ ウフフフあなたのつくえにおいて帰るわ私ささやく手錠があなたにからんで解けなくなるのよひんやり匂わせる 色つき女そう りんごちゃんだよ くたばっちゃいなよ この魅力にもう...

Go Go Girlz

■Go Go GirlzSHIBUYAをとっくに忘れていたセールの紙袋さげた おとといあいつはさいごに着信取ったそれで すべてが 終わった スカートのフリンジが泣いた 9月の自動ドアの風 さっきから彼女たちは 笑いがとまらない Go Go Girlz つくばいにみどりのモミジGo Go Girlz 憎まれ口がまたひとり来る独身に戻る わたしのためにひさびさあつまる メンバーと Pity Partyあの時みんなの 忠告無視した自業自得と寄ってかかって け...

已んぬる哉(やんぬるかな）

■已んぬる哉(やんぬるかな）釈迦が岳に八剣山 転法輪岳糸雨(しう)のむこうの湖は鉛(なまり）鬼と仏もおなじと思う これからふたりは女の山と男の山を 降りてゆく怒れ 燃える 木々の葉たちよここで死のうとあなたは言うけど遮（さえぎ）るように百舌鳥（もず）が一声鳴いたあと 僕はあなたの目を見て言う きみとは終わった若き日には若さはすぐ 消えると知らず そう気づく頃は すでに若くもなく 打ちくだかれてさまよう果...

野外フェス

■野外フェス野外フェス 先行はずれたけれどあの人と違う男(ひと)と来てるの仲間たちにわざと見せつけるようにオーバーなジェスチャーではしゃぐ夏の終わりの風が吹いて 急に泣きそうになって それがくやしい破れやぶれどうにでもなれわたしノッてノりまくる人気バンドのお出ましジャンジャン飛ばすだけよ野外フェス あの人とモメたあとだからガンガンに盛りたてて 吹き飛ばすわあの人もよろしくやってるならばわたしもそれな...

ショッピングカート

■ショッピングカートそこにまだいたのかよハイブランドのあのリング買ったつもりでカートに入れたままでサイズも知らないのに記念の指輪をあなたにもネットで贈るつもりだった空想無罪懲りろー。 仲直りしたらきっと何もかもうまくいく根拠もないのに Ah カート商品の保持期間より短い恋好きだったことが まだ自動検索みたいに 今も気づくとあなたをたどってる WEBを閉じて息つく買い物履歴も もうふたりをどこにも探せない...

reMIX

■reMIX銃声よりも 僕のRAPはしびれる怪気炎を上げろ 耳をつんざけ 頭からっぽにして 踏み鳴らせ この星のリズムを 撒き散らせもうなんてくちのききかたそれだ 矛盾する僕の嗜好大人げない愛想のなささえきみは魅力で僕もうぶっ壊れた I'm sick for you 呼応する思い そして重なり合い 大きなうねりで いつか世界にJump!僕が触れるものは なんだって楽器になる そこらじゅうに 浴びせ倒したい 溢れる音楽で 君を抱擁した...

スコアブック

■スコアブック古いBallPark 背番号たち黙々とウォームアップしてる故障リスト入りしてから長距離バスを乗り継いで来た 観客のいない スタンド紙切れのような夢が 吹いてる きみのメールへの返信遅れてごめんここまで追い込まれたらやるしかないなだけどCheer Up ゆびにパウダーグリップまぶしグラブに置いた球 Cheer Up 思い切り振りかぶる 何だかやれそうさせめぎあうような 一打一球プロは実積だけ求められる僕はここを落...

僕の笑い袋をかえして

■僕の笑い袋をかえして空に尾引いて消えるコントレイル生きてることは矛盾だらけいつわりのHappy dayz僕をかなしませるひとはいない 君以外に好きなひとをおもうとかなしくなる嫌いな人をおもうほうが幸せ絶世の美女でなかったこちらも非モテメンだから余計タチが悪かったため息のコインを貯めて胸の貯金箱を割れば Boop笑い方をわすれてしまった嘆きは夢の浪費だイニシエの僕は消えちまったよ虫歯だらけのむねの牙がうずく雨よ...

汐留トラジディー

■汐留トラジディー3年前の わかれをおもうあなたと私だけ のこされてまたしても こういう流れねみんなに気を使わせちゃったわね汐留エリア ここもひさしぶり私？ そうよ 見ての通りだわスコッチ なんて今は飲んでるし駄目な時は駄目に転ぶ そういうものよ汐留トラジディー かわいた笑いだけがグラスの底に残る汐留トラジディー こうしてまた会えてもないものばかりが あるある 同士ね 私たち昔は欲しいものだらけで今...

花は流れた (Could’nt Ask You Any More）

■花は流れた (Could’nt Ask You Any More）数えきれぬ花言葉 今年も花壇にゆれる昔住んでたあの夢 あざやかによみがえるわフェンス越しに見つめてる 私は傘にかくれて新色のくちべに引いて 雨にうたれるのよCould’nt Ask You Any Moreきっかけにすぎない 恋ならすぐに覚めてもとのひとりよ男は男の立場女は女の理由この身に ああ 花は流れた買い手がつけばこの家 たずねることもなくなる月日は通行人ね 住宅街をぬけてく...

今、はじめてあなたを見た (Jewelry Night）

■今、はじめてあなたを見た (Jewelry Night）気さくに男に口説かせる余裕が淑女のたしなみと言えるかもしれない今、はじめてあなたを見たうわずるような別れの夜にぼんやりパーティーを見ていた踊ろうよ あなたはわたしの手をつかんだ花火があがる涙がダイヤになるあゝあゝJewelry Night Jewelry Night100カラットより 夜はきらめく今、はじめてあなたを見たわかれの支度をすませた背中であやうくあなたをあきらめる寸前今、は...

もう涙はきみだけのものじゃない

■もう涙はきみだけのものじゃない心の行きつく先を誰も知りはしないきっとしあわせはひとつではない何が問題なんだっけ？生きてる意味とかそれで見つかったんだっけ？苦しまない方法とかWe need love love love愛って愛してるだけじゃない恋だって恋するだけじゃないみにくさも美しさもごちゃまぜいろんな顔あるのさI need only ur love もう涙はきみだけのものじゃないUh We needWe need love love love何かひきずりながらもこ...

携帯電話のように切って

■携帯電話のように切って泣かないから あなたが先に行ってささやきにわかれなど わたし 待ちわびはしないけれどもあしたがもう見えないと あなた言うだけど見ようとしなければ 今さえ見えないでしょう携帯電話のように 切ってほしい 日常会話がふと 途絶えるようにふたりの夢は夢のまますがたを変えて夢みるためにさよならをひとに生まれ なぜひととしてふたり生きられないの 悲しくてあなたの肩ゆさぶる沢山のひとに愛...

ハナモクレンの詩

■ハナモクレンの詩花は花 そんな季節がいくきみは知らぬ間にだれ恋してるもう話してしまったよ通りいっぺんなことはきみは見違えるほど僕の知らないひとになった僕とじゃないぐらいきみはきれいになった花ごよみ めくるハナモクレンふたりすり抜けるそれは時間(とき)じゃないなにもいとわなかった頃不変だけが怖かった秦野の消印で 気がかりな手紙受け取ったふたりがよく会う場所は新宿なのにきみが言いにくい言葉ならクリアケ...

Casa del sole (カーサ・デル・ソーレ・太陽の家)

■Casa del sole (カーサ・デル・ソーレ・太陽の家)シラフなら愛してると言う酔ってたら別れようと言うどっちとも本当だけどどっちともふたり流のうそねアイラ・ウィスキー しみる午後だってもう思い出のように話すふたりがここにいるわ深いやさしさたちこめあなたが見えないソンブレロに自由の小鳩ここは太陽の家メールなら会わないと書く目をみたらまた会おうと言うこころ照らしあい そっと逸らす愛したことがほらなつかしいよ...

さよならはロマンス

■さよならはロマンスさよならいわせて 何度もさよなら僕らはわかれるつもりでいたけど涙こぼれるのは熱い胸のしるしくちづけは愛をまだ求めているさよなら ほほえみあうさよなら かぎをみせてさよならにさよならいおう ドアをあけてさよならいわせて 何度もさよならかなしい決断の寸前だったよはじめてきみを見たよそして気づいたのさ傷つきすべてを失くさぬ方法をさよなら ふたり以外さよなら 手放さないこのぬくもりのほか...

Mon mec

■Mon mec色あせるほど 女は女爪にも表情があるのよ乾いた貝殻の中の嵐にふたりはとざされてゆく永遠なんて欲しくない会える10分があればいいの約束などさせないで 待ったりしたくないこのわたしだけの男(ひと) Mon mecたとえば季節はひとの心が決めてゆくものだと思う臆病者じゃないわあなたはこんなにわたし奪った淋しい気持ちにまでそっと名前をつけるようにいつの日かサヨナラさえもきっと 愛の言葉になる律動がわたしを...

コーヒー・サーバーでおとしましまおう

■コーヒー・サーバーでおとしてしまおう咎(とが)めあえる 言葉探すけどワインはすすむこんな別れ方 本気になった わたしもだめね恋のはじめと恋の終わりに女は女を高く売れるのよ自宅まで来て 何もしないあなたコーヒー・サーバーでおとしてしまおう気を引くため 他のひとと会いあなた傷つけそれ以上に そう 自分傷つけた 言い訳知らず特別だった出来事(こと)さえ今はごくごく普通よ だってそうこともあろうにふたり笑っ...

バッタと禅問答

■バッタと禅問答きみとは気づいたら突如リンク切れの閉鎖サイト そんな感じでチャットの薄い 会話だけだった一度関係持っただけこれも失恋っていうのかな半年ぶりに 乗ろうとした自転車の後輪がパンクしてたそんな気分だよただひとつだけ明解なことがあるとしたらきみの好きな水道橋には もう僕は行かないっていうことこんなこと慣れっこで運命ってやつは愉快犯さ しかもバグだらけくぐもる空をひき裂いてゆくようなサイレンみ...

ひとはおなじ海へ

■ひとはおなじ海へ問いかけても 答えのない人生はつづいてく旅ははるか 道はとおく いのちの限りに無駄になる無駄 決してありはしないいつかは そう わかる日がくるからああ ひとはひとにかよっておだやかに いつか愛を知ってゆくああ どんなひとの ながれも たどりつく ゆるやかに いつか おなじ海へ赤トンボが はね休める故郷（ふるさと）に帰るのは時の花束(はな)を届けおわるその日が来たとき駄目になる駄目 そ...

残り香

■移り香そこだけすこしほほえむような口許だけあなたにみせる帽子のかげおとす角度で涙を上手くかくした女その移り香 あなたに べつに私は聞かないでもこれだけは覚えていてね香りは香りで消せないのよいかなる場面でも貴族的でありたい哀しみさえ耽美的だわ夜はほくそ笑む 足もとに白猫(ル シャ ブラン)まわるカレイドスコープ わたしは最後にあなただけにわかる香りよ足りないほうがいい人生において野心的でいられる あな...

あの蒼い木はまだあるか

■あの蒼い木はまだあるか僕はいつでも 問いかけてるよあの蒼い木は まだあるかと僕たちがもう わすれたものを木はおぼえてる青空の色 青だけじゃないいろんな色が混ざってるよそうさ光の正体だって影もあるよ同じ丘まわるのに 離ればなれの心によろしくとつたえて風をすい込んで 奮いたつようあの蒼い木僕らは世界を 楽しめる天才だったのになぜ別れてきたのきみの心に まだ蒼い木があるならそっと 呼びかけてよ僕たちが...

ふたりは画面を流れるより早く

■ふたりは画面を流れるより早くいつものように あなたはべッドで携帯をみつめている私を抱いたあとも 喧嘩してるときもあなたはそうするのが常だった思い当たるふしがないように心当たりもないように350mlの缶 プルタブ引いたらふたり 何か 終わったタップしてスライドして 街もネオンもすり抜けあなたも私の出来事さえも画面をすべって斜め読みだけど私ついに今夜 あなたが これまで携帯なんか見てないことに気づいたの差し...