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  • きこゆ【聞こゆ】 動詞(ヤ行下二段活用)

    動詞「聞く」に、上代の助動詞「ゆ」がついて、「聞かゆ」となったものが、「聞こゆ」と音変化しながら一語化しました。「ゆ」は「自発」を意味しましたので、「聞こゆ」というのは、「聞こえる」という意味になります。「世間に聞こえる」という文脈であれば、「評判が高い」などと訳します。

  • かたみに聞えたまひて、泣きみ笑ひみしたまふ。(落窪物語)

    『落窪物語』の一節です。ポイントは、副詞「かたみに」、敬語動詞「聞こゆ」、敬語動詞「たまふ」、接尾語「み」です。

  • み 接尾語

    形容詞の語幹について、「~ので」という意味になる用法が、よく和歌に使用されますね。「瀬をはやみ(川瀬が速いので)」とか、「潟をなみ(干潟がないので)」とかいったように、「名詞+を」+「形容詞語幹+み」の構文になることが多いです。

  • 御死にもやしたまひけむ、え見つけたてまつらずなりぬ。(竹取物語)

    『竹取物語』の一節です。ポイントは、動詞「す」、敬語動詞「たまふ」、助動詞「けむ」、副詞「え」、敬語動詞「たてまつる」、助動詞「ず」、動詞「なる」、助動詞「ぬ」です。

  • え~(打消表現) 副詞

    動詞「得(う)」の連用形「え」が副詞化したものです。「得」は「手に入れる」ということですから、「やりかたをつかんでいる」とか、「ほしいままにする」というような意味合いになります。もともとは「うまくできる」という意味で用いられましたが、平安時代には下に打消表現を伴う用法だけになっていき、もっぱら「できない」の意味で用いられました。

  • 年頃見えたまはざりけるなりけり。(竹取物語)

    『竹取物語』の一節です。ポイントは、名詞「年頃」、動詞「見ゆ」、敬語動詞「たまふ」、連語「けるなりけり」です。

  • 助動詞「べし」 ― 常識的に考えて/論理的に判断して ―

    助動詞「べし」は「推量」「意志」「可能」「当然」「命令」「適当」など、多様な意味の区別があります。

  • 「三つをば奉らむ。」といひて、既に分かつべかりけるとき、(沙石集)

    『沙石集』より「いみじき成敗」の一節です。ポイントは、敬語動詞「奉る」、助動詞「ん」、副詞「既に」、助動詞「べし」です。

  • すでに【既に・已に】 副詞

    「ことが落ち着く」という意味の「澄む」に「て」「に」がついて、やがて「すでに」という表現になったという説があります。そのことから、古い時代には①の意味で用いられました。漢文の「既き」を訓読する際にこの「すでに」を用いたので、「既」の文字が担っていた②の意味でも用いられるようになったようです。

  • かこつ【託つ】 動詞(タ行四段活用)

    「託言(かこと)」という名詞がありまして、それが動詞化したものが「かこつ」だと言われています。「託言」は、「(責任・原因などを)他者に託す言葉」ということであり、「言い訳」「口実」あるいは「非難」「言いがかり」などの意味になります。「かこつ」は、それらを「動作」に置き換えて訳せばOKです。

  • いみじき成敗『沙石集』 現代語訳

    『沙石集』の一節です。

  • ゆくりなし 形容詞(ク活用)

    「ゆく」は擬態語で、「ゆくゆく」「ゆくらゆくら」「ゆくりか」など、いくつかの語になっていきました。これらは「動揺する様子」「安定しない様子」「揺れ動く様子」などを示しています。「ゆくりなし」は、そういった「動揺」や「不安定」を導くような「突然」で「不意」の出来事に用いられるようになりました。「ゆくりなし」の「なし」は、「無」ではなくて、「はなはだしくそのようである」という意味の接尾語です。

  • むつかし【難し】 形容詞(シク活用)

    動詞「むつかる」と同根の形容詞です。現代語では「赤ちゃんがむずがる」などと使いますね。何かを不快に思って機嫌を損ねていることです。「むつかし」はそれの形容詞版なので、中心的な訳語は「不快だ」がよいです。

  • まさなし【正無し】 形容詞(ク活用)

    「正(まさ)」が「無し」であるので、基本的には「よくない意味」になります。漠然と「正しくない」というニュアンスであれば①の意味になります。「正しい態度ではない・正義の行いではない」という文脈であれば②の意味になることもあります。

  • ものから 接続助詞

    名詞「もの」に、格助詞「から」がついたものです。平安時代は主に①「逆接の用法」として用いられましたが、中世に入ると、②「順接の用法」が出現しはじめて、近世には②が主流になりました。江戸時代の作品であれば②の意味になりますが、平安・鎌倉期の作品であれば①で訳しましょう。

  • 「道長が家より帝・后立ちたまふべきものならば、この矢当たれ」と仰せらるるに、同じものを中心には当たるものかは。(大鏡)

    『大鏡』より「南院の競射」の一節です。ポイントは、「帝・后立ちたまふ」、助動詞「べし」、接続助詞「ば」、最高敬語「仰せらる」、終助詞「ものかは」です。

  • ものかは 終助詞

    もとは、形式名詞「もの」に、反語の「かは」がついたものです。そのため、「~であるものか、いや、~ではない。」というように、反語の文意で訳すのが基本です。

  • そこら 副詞

    代名詞の「そこ」と、量や程度を示す接尾語である「ら」が一語化したものです。もともとは、「おおよそそのくらい」という「漠然とした数」を示していましたが、やがて、「はっきり数えられないほど多い」という意味合いで用いられました。

  • 南院の競射(競べ弓・弓争ひ)『大鏡』現代語訳

    藤原伊周(帥殿)が、父である藤原道隆(関白殿)の南院で「弓の競射」を催した時に、藤原道長がふと訪れたときのお話です。「道隆」は「道長」のお兄さんなので、「道長」からみれば「伊周」は「甥っ子」にあたる存在ですが、このとき伊周は、道長(権大納言

  • ぬしの御年は、おのれにはこよなくまさりたまへらむかし。(大鏡)

    『大鏡』の一節です。ポイントは、形容詞「こよなし」、敬語動詞「たまふ」、助動詞「り」、助動詞「む」、終助詞「かし」です。

  • こよなし 形容詞(ク活用)

    成り立ちははっきりしませんが、「越ゆなし」から「こよなし」になったという説があります。「越ゆ」が「無し」なので、「越えるものがない」ということになりますね。そのことから、「この上ない」「格別だ」「段違いだ」という意味で用いられます。 主に肯定的な文脈で「ほめ言葉」として使用されますが、下に「けなし言葉」がある場合には、むしろ「とんでもなくダメだ」という逆の評価に用いれます。

  • ことわる【理る・断る】 動詞(ラ行四段活用)

    「事」「割り」から「理(ことわり)」という名詞が生成され、それが動詞化したものが「ことわる」です。「事」を「割る」ということは、「中身を分析する」とか、「道理を明らかにする」という行為になりますね。そのことから、基本的には「判断する・判定する」という意味が中心になります。その「判断」や「判定」を、根拠を持って人に伝える場合には、「説明する」という訳になります。

  • 雲林院の菩提講(先つ頃~)『大鏡』現代語訳

    『大鏡』より、「雲林院の菩提講」(先つ頃~)の現代語訳です。大宅世継(190歳)と夏山繁樹(180歳)が話し始める場面です。

  • いうなり【優なり】 形容動詞(ナリ活用)

    漢語の「優(いう)」に「なり」がついたものです。「優」という文字のとおり、「優れていて立派だ」という意味で使用されます。「いうなり」「いうに」などとひらがなで書かれていることも多いので、「優」という漢字をイメージできるかどうかがカギですね。

  • すさまじきもの(除目に司得ぬ人の家)『枕草子』現代語訳

    『枕草子』「すさまじきもの」の段より、「除目に司得ぬ人の家」のところの現代語訳です。

  • いとしもおぼえぬ人の、おし起こして、せめてもの言ふこそ、いみじうすさまじけれ。(枕草子)

    『枕草子』の一節です。ポイントは、副詞「いと」、副助詞「しも」、動詞「おぼゆ」、助動詞「ず」、副詞「せめて」、形容詞「いみじ」、形容詞「すさまじ」です。

  • おほどかなり 形容動詞(ナリ活用)

    「おほどかなり」は、「おおらかな様子」を示すほめ言葉です。「おほどく」という動詞もありまして、それも「おおらかさをそなえる」という意味になります。「おいらかなり」と意味が似ていますが、「おいらかなり」のほうは、「不必要に波風を立てない」という「平静さ」のニュアンスを持つのに対し、「おほどかなり」は、多少の波風があっても受け入れられるような「器の広さ」を示しています。

  • おいらかなり 形容動詞(ナリ活用)

    「老い」からきていると言われる形容動詞です。一般的に、老いた者(年齢を重ねた大人)のほうが活動が平坦ですので、「穏やかだ」「おっとりしている」などと訳します。

  • すさまじ【凄まじ】 形容詞(シク活用)

    「すさまじ」の「すさ」は、「荒む(すさむ)」「荒ぶ(すさぶ)」の「すさ」と同じものです。日本神話の「スサノヲ」の「スサ」も同根のことばだと言われています。

  • いまめかし【今めかし】 形容詞(シク活用)

    「今めかし」は、動詞「今めく」と同根の語です。「~めく」は接尾語で、「~のようになる」「~らしくなる」ということですから、「今めく」というのは、「今風になる」「当世風に振る舞う」といった意味になります。「今めかし」は、その形容詞版です。基本的には、「目新しくてしゃれている」「今風で華やかだ」などと訳します。

  • なつかし【懐かし】 形容詞(シク活用)

    動詞「なつく」が形容詞化したものです。基本的には目の前にあるものに対して「近くにいたい」という心情を表す言葉です。そのことから、「魅力的だ」「かわいい」といった意味でも使われるようになりました。かつてあったことを懐かしむ③の意味は、中世に入ってからの用法であり、現代語と同じなので、古文の問題の場合は、①②の訳し方になりますね。

  • くちをし【口惜し】 形容詞(シク活用)

    「惜し(をし)」は「名残惜しい」「手放しにくい」という意味です。「口」は当て字であり、「くち」の由来は「朽ち」「心地」などの説があります。「朽ち」だとすると、「ダメになったもの」に対して「惜しい」と思っていることになりますね。あわせると、「くち」+「をし」は、「期待に反する現象」に対しての「落胆や失望」を意味していると考えられます。そこで、「残念だ」「つまらない」などと訳すのですね。

  • いぎたなし【寝汚し】 形容詞(ク活用)

    「い」は、「眠ること」を意味する名詞で、漢字で書くと「寝(い)」です。名詞の「寝(い)」は、単独で使用されることはなく、「安寝(やすい)」「熟寝(うまい)」という熟語になったり、「寝を寝ず(眠らない)」「寝も寝られず(眠れない)」といったように、慣用句の一部として使用されたりします。

  • ねんず【念ず】 動詞(サ行変格活用)

    漢語の「念」に、サ行変格活用「す」がついて一語化した動詞です。「念」には、もともと神仏にまつわる気持ちが根底にあり、「念願」「念仏」など、現在でも使用される言葉です。「念ず」は、「神仏に対しての気持ちを強く持つ」という意味合いになるので、「祈る」「祈願する」という意味で使用されます。

  • きよげなり【清げなり】 形容動詞(ナリ活用)

    形容詞「清し」の語幹に、見た目や様子を示す「げ」がついて形容動詞化したものです。あくまでも「様子」に対してのほめ言葉なので、第一級のほめ言葉である「清らなり」に比べると、ランクの落ちることばです。そのため、「清らなり」は、神仏などの超越的な存在、皇室、超上位層の貴族などに用いるのに対し、「清げなり」は、身分がそれほど高くない人にも使用します。

  • きよらなり【清らなり】 形容動詞(ナリ活用)

    形容詞「清し」の語幹に接尾語「ら」がついて形容動詞化しました。意味は「美しい」ということなのですが、内側からにじみ出るような第一級の美を示す語であるため、身分やオーラなどが第一級の人物にしか用いられません。訳も単純に「美しい」とするのではなく、「上品で」「清らかで」「輝くように」などといった語を伴うことが多いです。

  • きよらなり【清らなり】 形容動詞(ナリ活用)

    形容詞「清し」の語幹に接尾語「ら」がついて形容動詞化しました。意味は「美しい」ということなのですが、内側からにじみ出るような第一級の美を示す語であるため、身分やオーラなどが第一級の人物にしか用いられません。訳も単純に「美しい」とするのではなく、「上品で」「清らかで」「輝くように」などといった語を伴うことが多いです。

  • かなし【愛し・悲し・哀し】 形容詞(シク活用)

    「~かぬ」という補助動詞がありまして、「かなし」も同根のことばだと言われます。「~かぬ」は、不可能を表し、何かを堪えたり、押しとどめたりすることができないという文意で使用されます。「かなし」も似たように、「ある対象に対するあふれる気持ちを押しとどめることができない」という意味合いです。具体的には、「(a)大切な人に対する愛情」または「(b)死別などにおける悲哀」などを意味します。

  • いとほし 形容詞(シク活用)

    「いやがる」という意味の「厭ふ(いとふ)」が形容詞化したという説が有力です。「不遇な人」を見ることは心が痛みますから、「嫌なこと」ですよね。そのことから、「(見ているのが心苦しくていやになるほど)気の毒だ・かわいそうだ」という意味になります。

  • いとほし 形容詞(シク活用)

    「いやがる」という意味の「厭ふ(いとふ)」が形容詞化したという説が有力です。「不遇な人」を見ることは心が痛みますから、「嫌なこと」ですよね。そのことから、「(見ているのが心苦しくていやになるほど)気の毒だ・かわいそうだ」という意味になります。

  • らうたし【労たし】 形容詞(ク活用)

    「労(らう)」に「甚し(いたし)」がついた「ろういたし」が、「ろうたし」となりました。「いくらでも苦労したいと思える対象」に用いやすい形容詞です。子どもなど、保護が必要な存在に使用することが多く、「かわいらしい」「いとしい」などと訳します。

  • ほいなし【本意無し】 形容詞(ク活用)

    意味① 残念だ・がっかりだ② 不本意だ・意に沿わないポイント「本意」は、もともとは「ほんい」ですが、撥音「ん」を表記しないことから、そのまま「ほい」と読むようになったようです。「本」は「かねてから」ということで、「意」は「したいこと」ですか

  • ざえ【才】 名詞

    「才」の呉音が「ざい」であり、それを、やがて「ざえ」と読むようになったと言われます。「和歌」や「管絃」の才能について言う場合もありますが、多くは「漢学」の才能・教養について用いられます。

  • まうく【設く・儲く】 動詞(カ行下二段活用)

    「間」+「受く」から「まうく」になったという説があります。「間」というものを、「次のイベントが来るまでの期間」だとすれば、「間受く」は、「次の準備をするための期間を得る」という意味合いになります。用例としては、「準備する」「用意する」と訳すことが多いですね。

  • げに【実に】 副詞

    「現(げん)+に」の「げんに」が、いずれ「げに」という副詞となったと言われます。何らかの知識や言動などに対して、「現実にそうだ」「実際にそうだ」という「納得・同調・共感」などを示します。

  • 感動詞 ― 活用せず、独立している自立語 ―

    今日は「感動詞」について学びましょう。どんとこい。では、まず「感動詞」を定義します。感動詞とは◆自立語である。 (文節の先頭になる)◆活用しない。 (語尾が変化しない)◆他のことばに係っていかない。(独立している)ふむふむ。なるほど。..

  • 「〇〇なし」の「なし」は、否定の「無し」なのか、接尾語の「なし」なのか。

    「ない」なのに「無い」ではない。「せわしない」ってことばがあるよね。「忙せわしない」ですね。「忙せわしい」と同じ意味で、漢字のとおり「忙いそがしい」ということですね。でも、(a)せわしい(b)せわしないが「同じ意味」っておかしいよね。(b)

  • はしたなし【端なし】 形容詞(ク活用)

    「はしたなり」という形容動詞のほうが先にあり、その語幹「はした」に、「実に~な状態である」「~であることははなはだしい」という意味を持つ接尾語「なし」がついて形容詞化したと言われています。

  • はしたなきもの『枕草子』現代語訳

    本文 はしたなきもの。異人を呼ぶに、我ぞとさし出でたる。物などとらするをりはいとど。おのづから人の上など打ち言ひ、そしりたるに、幼き子どもの聞き取りて、その人のあるに言ひ出でたる。 あはれなることなど、人の言ひ出で、うち泣きなどするに、げに

  • 雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子参りて、(枕草子)

    『枕草子』の一節です。ポイントは、接続助詞「を」、連語「例ならず」、名詞「格子」、敬語動詞「参る」です。

  • 接続助詞「ば」 接続によって意味が異なる ― 仮定/確定(原因理由・偶然・恒常) ―

    接続助詞「ば」の説明です。「ば」は接続によって(直前の活用形によって)意味が異なります。「未然形+ば」は「仮定条件」、「已然形+ば」は「確定条件」として訳します。

  • 「少納言よ。香炉峰の雪いかならむ。」と仰せらるれば、(枕草子)

    『枕草子』の一節です。ポイントは、白居易の詩の引用「香炉峰の雪」、形容動詞「いかなり」、助動詞「む」、最高敬語「仰せらる」、接続助詞「ば」です。

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