2050年の生活
うだるような暑さの中ほとんど裸に近い恰好をした俺はベッドから目を覚ます. 唯一の飲み物である,常温で作った麦茶の味にうんざりしながらスマホの画面を見る. 相変わらずの緊急熱中症警報の発令だが,エアコンも冷蔵庫も最低限しか使えないのに政府は一体どうしろというのか? 今日もリモートでコーディングの仕事であるが,そろそろ食料が尽きてきたので買い出しに行かなくてはならない. 移動手段はもちろん自転車だ. 2050年の世界では自動車は高い環境税を払った人しか乗れないぜいたく品だ. 8月の一番暑い時期,今日の気温は45°で毎年この時期になると俺の国では数千人が熱中症や脱水症で死ぬ. 気候が狂っているのか今…
2021/09/24 08:17