コロナ禍のせいで、日本人は移動しなくなったといわれています。 そう言われたとき、当然だろうと思う人が多いかもしれません。 しかし、じつは、日本人はコロナ禍以前から移動しなくなっていることをご存知でしょうか。 日本人が『移動』しなくなっているのはナゼでしょうか? 地方で不気味な『格差』が拡大中なのです。 地方を理想化する声は、突然つぶやかれ始めたわけではありません。たとえば戦前の農本主義や、1970年代の第三次全国総合開発計画(三全総)では地方は都会人が尊重し、立ち返るべき魂の故郷として称えられました。 ただし現在の賛美の風潮で興味深いのは、たんに地方が理念的に持ち上げられているわけではないこと…