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  • さざえ Ⅱ

    さざえが岸辺に打ち上がったその次の日は快晴でした松の木々が揺れ、ビーチは人の気配もなく平和でした。カニがやってきて、さざえを鋭利な手でついばむも、のどやかな時…

  • さざえ Ⅰ

    遠くから聞こえるのはさざえが打ち上がった音さざえを打ち上がらせた波は得意気な顔をしている。そこへ雨が降ってきて、さざえの甲羅に雨が打つ音が聞こえる。

  • 丘の上のPUDO

     丘の上のPUDO丘の上のPUDOへPUDOとは何ぞや?ええ今説明します、PUDOとは宅配ロッカーのことでありんす。何ぞやそりゃあ。はい説明します。これこれこ…

  • 街はわたしのことを何も知らなかっただから街はわたしに寛容だったあらゆる緊張が解け、わたしは街に身を浸した。街はわたしを街の一部として認めてくれているような気が…

  • 街のぱいそん

    街のぱいそんがどこからか出てきて街の秩序を壊すのでないかと不安に思ったとき、街のぱいそんらしき影が見えた。幻想かと思ったら、細い通りからうねうね出てきて、街の…

  • 虚構の現実

    時間に間に合いそうにない45分についてなきゃいけないのに46分に駅につくのだ私は絶望以外の何ものもこの世にはない心地がしたあんなに時間をもてあましていたのに私…

  • 午後

    昼間内にこもり、スマホのスクリーン中に夢中になっても、外へ出て明朗な風や空気を浴びても、わたくしたちの未来には微々たる影響しかないでしょうが、わたくしたち自身…

  • 水仙

    いつか気がつけば、空がひらけてきて、水仙の花がちいさな風に揺らされていた

  • 冬の冷厳

    雪まじりの冷風が胸の芯にあたる冬のそっけなさに悲しくなり、鴨川の水がマイペースに流れるそばの道を駆けるように歩く

  • 風音

    ジィソイック、ジィソイックと風が鳴る。風の隙間にまた風が吹く。風の合唱が街全体に響き、ジィソイック、ジィソイックと街の子供たちも歌唱する。

  • 怠慢の星から

    私はこたつに体の下半分浸かって過ぎてゆく時間を感じていた。私はもう誰にも指図されたくない。現に誰かに何かをやれ、と言われているわけではないが、言われている気が…

  • 槍避けの仕事

    私に向いていることは果たしていくらあるのだろうか。とつぜん槍が飛んできて、すぐに避けられる自信はある。それなら私に向いていることは、槍避けの仕事なのだろう。

  • 宇宙の人

    この前見たあの宇宙の人はドラマーだったのか、今でも気になるのは、私がもの好きだからなのか、それとも誰もが気になるようなことなのか、わからないが、あの宇宙の人は…

  • かの男

    すみっこに三角座りしているかの男はわたしの知った男ではない。にもかかわらず、わたしを知っている顔で見つめてくる。わたしはかの男と目が合うのが嫌だったので、向こ…

  • ざわめきと幽遠

    ざわめきの中の幽遠幽遠の中のざわめき薄暗い小屋の中でブルドーザーの音を聞くかのようブルドーザーの中にいて小屋の中にいるかのよう

  • 社会の圧倒

    社会は疲れる当然ながらしかしあらゆる人に援護されているありがたいことに帰ったらまず何しよう疲れはしだいに肥大化するにちがいない残念ながら。映画なんて見たらもっ…

  • 労働現場へ

    通勤電車に乗るなんて、いつぶりのことだろう。通勤電車なんてものとはすっかりもう縁がないと思ってた。眠くて眠くてたまらない。私は久しぶりに外で労働をする。電車が…

  • 縮れた髪の女の人

    よりによって、わたしたちはちいさな平野の中にいた。遠くに山々が並ぶ姿が見えるちいさな平野の中、ささやかな希望がそこにはあった ?縮れた髪の女の人が立っていた。…

  • スプラウト

    さて、わたしは寒い外へ出た。植物たちはみんな凍えていた。人間だけが分厚いものを身に纏って冷たい空気を遮断していた。植物たちの新しい芽が出てくるはまだ先のようだ。

  • 空疎な部屋

    スリランカの朝はこんなのだろうか、わたしは京都のある一軒家の2階で、窓を全開、こたつ布団に胸まで浸かり、ただ凍えている負の空気を一掃しようと窓を全開したものの…

  • 買わざるべきか

    古本屋に行って、本を選んでいた。ちゅっと欲しいなって思った本を買うかどうか散々迷い、結局やめておこうと、違うジャンルのコーナーへ行き、気に入った110円の本を…

  • 街へ向かう私へ

    重い足を無理やり上げてわたしは街へ出ようとしていた。とりあえず街へ出れば、何かあるかもしれないと、思ったからだ。街に出たからといって、わたしの中の何が変化する…

  • 特別なもの

    わたしは自分を愛しているのかいないのかわからないが、とんでもなく自分が何か特別なものをもった人間だと思うこともあれば、何ひとつ特別なものをもっていないと悲嘆す…

  • こたつ人間

    こたつに半身を入れ、どこへも行かず、日をすごしているわたしはすっかり自分が何をするべき者なのか、忘れ果て、そもそもそんなことあったっけ、と疑心をもつに至り、外…

  • 沖縄の魚

    沖縄県の風が海をわたり、京都まで。魚も一緒に風の流水によって運ばれてきた。私は魚をすくい上げ、ぴちぴちとはねる魚においさかな、きみの家はどんなところだい、住み…

  • 辛酸なめ

    わたしはあらゆる辛酸をなめたそしてこれからもまたなめるであろう様々な人と関わらなければならないそれさえなければ、いやそれがあるこそわたしは生きているのだが、わ…

  • 他愛ないもの

    他愛もないわれわれのものごとを深く探る必要はない。他愛のないものは他愛のないままに。他愛のなさの上に立った他愛のない俺たちの悲嘆が淀川に流れていく。

  • ワニ

    頭の中のことがひとり歩きして私は自分をみうしなった。さて、私はどこへ向かおうか。ふたつの進行方向に障害はないのにたじろぐばかり。夕日がいつもより赤く見える。あ…

  • 2022

    元旦の次の日わたしは電車に乗って古本屋や百均へ行くのであった。今年はどんな年になるのか、さまざまな予測をしたところで何も始まらない。2022年という年が自己内…

  • 大晦日

    大晦日わたしはひとりこたつに正座した膝を突っ込み、来たる次の年を待つ。来年は何どしだったろうか

  • けんじを想う。

    白い団子がぽつぽつ私の部屋から見えるそうして次第に小さくなり、数も少なくなった。けんじがいた奥州は今どれほど降っているのだろうか。隣の家の甍に小さくなった白い…

  • 年末の神社

    神社には多くの人が年の終わりに、あらゆる懺悔や精算をしに方々からやってきた人たちだ私は今年一年味わったものは絶望の他に何があっただろう。いや、本当は希望の方が…

  • アジやたまむし

    記憶が定かであれば、わたし自身があの海辺で獲れたてのアジを網で焼いた味わったとき、君は言ったっけ、絶望の中にも小さなたまむしがいて、それが絶望の部屋全体を光満…

  • 自己憐憫

    私は罪を負った野蛮児か?それともごく普通の24歳男性なのか?注目すべきは私の目が自分にしか向いていないことである。

  • 幻影

    奇妙に揺れ動く木の葉を眺めていると、知らない女の人の顔があらわれた葉の表面に浮かび上がったその女の人は私をキツイ眼でにらみつけ、私が身動きとれないよう、時間や…

  • 肌色の太線

    電光掲示板のように流れてゆく人の顔たちひとつひとつの顔を見ようと目を凝らすも何ひとつ見えず、ただ肌色の太線が横に流れていくだけである。

  • くだらぬもの

    私はくだらぬことに必死であった。あらゆるくだらぬことが私を取り巻いた。私はあらゆるくだらぬものに総力を上げた。くだらぬ力を凝集して。

  • 絵画

    さまざまな絵を見て感銘を受ける絵もあったけれども期待以上ではなかったさ何を偉そうな、絵画のプロフェッショナルなのか。と言われても私は反論のしようがない。名画は…

  • 小粒の人

    わたしは窓外の小粒のような人と目が合った小粒のような人は私を見ているようで電車全体を見ていたのでは?ふとそう疑念がわくと寂しさが込み上げてきた。

  • クリスマスの天王寺

    クリスマスの午後わたしはでかける。小さく雨がとつとつ降っているわたしは大阪へまだ見ぬものを見にでかけるのであった外はカップルだらけと思いきや、案外独り者ばかり…

  • 百合鴎

    私はなぜだか鴨川沿いをこいでいたどこへ行く目的も約束もなくひたすらこいだ私はふと目的があることに気がついたそうだそうだユリカモメちゃんに会いに来たのであった!…

  • 数の粒の流れ

    数字が上がり下がる数値に目を凝らしているとこの世界はこんな単純なものでできているのかと、興醒めする。見よ、星を。小さな不規則な自然の流れ。悔しくも、このグラフ…

  • 夢見

    静かな部屋でスマホを両手の親指でdadada...明日への手紙でしょうか、そんなものは破り捨てるべきなのに、破るどころか、dadada...ひたすら書いていま…

  • 雪の明かり

    雪は今年かならず降るでしょう。白く冷たいあの小さな神秘は胸の高さいっぱいにまで積もっていき、暗い視野を少しでも明るくしてくれるでしょう。

  • 劣勢の中のたけのこ

    劣勢の中からにょきりと生えたたけのこ。ただまっすぐにしか伸びざるを得ないのか、たけのこは考え、下へ潜った。そしてまた出てきたたけのこはまっすぐ伸びるのも悪くな…

  • 竹林の中

    竹がびっしり敷き詰められた林の中をひとり歩いていた。ときよりぎしっぎしっと聞こえる音に慄きながら私は進んだたまに私の横を走り過ぎていくダンプカーの運転手はこの…

  • 樽の中のジパング

    ジパングは樽に入ったまま出てこない。ジパングは年季が入り、美味しく熟成されています。

  • 大海へ

    私は自分を大海へ放とうと努力している私はあらゆる生物が棲息する大海が恐ろしくてならない。生物は私を噛み殺すかもしれなければ、優しく頭を愛撫してくれるかもしれな…

  • 力んだ雲

    寂寞とした空に力む雲。雲は緊張し、力んでいる。私は雲の良い点をいくつか述べ、たまには冗談を交え、雲に柔らかさを取り戻してもらった。雲は柔らかくなりすぎたのか、…

  • 鮫肌

    鮫肌とはいったいどんなものでしょうお肌について意識したございませんから、想像がつきません。鮫と聞くと恐ろしいので、恐ろしいものなのでしょうか

  • ラッキーエンジェル

    ラッキーエンジェルがそばを通っただとか?ラッキーエンジェル、私もその姿を一度見てみたかったのに、残念です。ラッキーエンジェルは私たちが私たちであることを証明し…

  • さかなさかな

    私が声に出して言えることは「魚が食べたい」ただそれだけなのです。できれば、でいいのですが、骨をすべて抜いていただいて、火を通していただいたのと、そのままなのと…

  • 太陽、月、蛙

    太陽、月、蛙いずれにしても内的なつながりがあるわれわれの元の風景の中にあるもの

  • 近い将来

    近い将来僕はいくらのお金を保有するか借金はおそらくないと思うが、果たして。

  • 日照りの中のあの人

    日照りの中にあの人が立っていたあの人はこちらに手を振っているああ、やっぱりあの人だわたしはなつかしくて涙がぽろぽろ落ち、手を振りつづけ、あの人は行ってしまった…

  • 望月たかし

    望月たかしが西暦1997年に生まれたころ、地球はまだデジタルを享受し得なかった。望月たかしは芸術を愛した。というより、芸術のほか愛すものがなかった。望月は空を…

  • モディリアーニ

    部屋に篭り、コーヒーに依存する私の内側から湧く力は活気に満ちているが、それが外へ出るにはもう少し工夫がいりそうだ。その工夫は頭をひねってどうにすることではなく…

  • ノコギリクワガタやインドゾウ

    空にノコギリクワガタがいたまっさかさまに落ちてきて、太い木の枝に漂着したわたしはノコギリクワガタに向かってノコギリをちょっと使わせてくれないかと言うと、はいよ…

  • 配達屋さん

    明日が来る空から大粒の飴がぽつんぽつん力んで落ちてくる。憐憫のソナタが響きわたる。牛乳配達屋さんがぽそっと専用箱に入れた音と見事に重ならない。配達屋さんはバイ…

  • アイキャンフライ

    どんより空をおおう雲の下自転車を漕ぐ青年はまぎれもなく私であるが、外の空気はまっすぐに流れていて気持ちが良い。アイキャンフライと叫んでみればほんとにフライでき…

  • わたしが陰気であることが街を歩く人々にどんな悪影響を与えるか

    河原町にスートコタスートコタ一人の寂しい男が歩いてるスートコタスートコタ悲しい顔をして歩く一人の若い男には気づけば何もなかった。スートコタスートコタ陰気な青年…

  • 寄り目の景色

    窓の外を眺めていたら誰かに見られている気配して、前を見るも、誰もこちらを見ず、ただ3、4人のおばさまがおしゃべりしている。もうすぐ京都だ。頭が疲労したのか、目…

  • 平和そうな街

    帰りの特急で窓から街をながめる。ここは何という街なのか知らないが、平和そうな街だ。

  • 特急に座れなかった人

    変な癖がついた髪の毛を濡らし、熱風で整え、わたしはこれから旅へ出る旅といっても一歩府外へ出るだけだ。どちらかといえば、公用でだ。ああ、シャツ洗っときゃよかった…

  • 朝下校する中学生たち

    私は朝起きて太陽の光を浴びなければそんな脅迫観念のもと、外へ出て、日照りを感受し、光エネルギーや科学的でないエネルギーも蓄え、坂を自転車で下っていると、中学生…

  • 君のお家は大きいね

    深い森の中にある小さな小さなお家が君のお家であったなら、私のお家はアリの巣の中をもぐっていき、奥へ奥へと進み、アリの女王様がおられるすぐそばの侍従の部屋が私の…

  • よい景色

    自転車にまたがり、お外の世界へ柿の木やちいさな鳥の鳴き声がちらばめられた里を下り、少し人が歩いている街道を家の方向へ自転車走らせ、ぐるりと一周、おうちへ帰る。…

  • スエズ運河の橋のおじさん

    スエズ運河に架かる橋を見てにっこりするおじさんは昔事業で大成功をおさめた人だったそのおじさんがわたしの耳元で囁くことには、この世界はとても難しすぎるということ…

  • 今年の夏

    さまーが過ぎ去ってからもうだいぶ経つことしのさまーは何をしていたか。さまーを思えば颯爽としたイメージが現出するが、わたしのさまーの記憶はあらわれない。わたしは…

  • モネの絵の中の人物

    モネの絵の中の人と目が合うモネの絵の中の人はわたしと気が合いそうな気がするモネの絵の中の人に云いたいモネによろしくと。

  • 白い塔

    山並みにぽつんと突き出した白い塔は昔かつてこのクニがジパングであったころに建てられたものですかつてはきんぴかの鯉や鮎が塔の中の池や川に生息しておりましたが、今…

  • サフランと私。

    サフランの芽がのびてわたしは初孫ができた喜びを知らないけれど、そうした喜びを感じてるお日様にも当たらず、土にも埋まらず、部屋の中でこつこつ伸びていくサフランの…

  • プライベートビーチにて

    わたしはどうしてこんなにも人っ子いない世界に他人との接触をわざわざ絶って、過ごしているのだろうか。私はどうして一人の世界でも広がりをもつと固く信じでいるのであ…

  • みっしょん

    がたがた言わずにすべきことをしなさいはい。あなたの使命はなんなのよ。えと、わたしの使命は……。地球に大きな人工の島をつくることです。そんなものいくらでもあるわ…

  • はいてくのろじーの旋律

    星々が輝いているだろうに私はカーテンに閉ざされた部屋の角で何やら文字を打っている。神聖であるはずの詩がスマートフォンなる粗末で便利なはいてくのろじーの産物によ…

  • 三傑

    深い森に棲む私はベレット陰鬱な佇まいで、世の中に出る機会を伺っている肉体と精神が遊離し、あのパペットですら私を嘲笑し、今やわたしは孤独に部屋の清掃する他ない。…

  • 起きるか寝るか

    眠い目をぱっちり開けて私は布団に名残をもちながらじりじり外へ出た。私は何かに駆られ、朝は早く起きなければいけないという強迫観念のもと、だらしのない動作で朝の習…

  • 地下鉄に乗るユリカモメ

    地下鉄の駅に並ぶユリカモメたち?君らは地下鉄に乗ってどこへ行く?君たち、私も同行してよろしいか?おい、ユリカモメたち、空は飽きたのか、私が地上を教えてやるぞ。…

  • かの頃

    小倉駅わたしがかつて孤独に時間を費やしたところ駅を降り、かの懐かしいパチンコ店のネオンを見てああ、今も変わらねえな、とぼやきながら、せっせと歩く街は薄暗く、も…

  • 怠惰だめだ

    さて、眠ろうかいやいや寝てはいられないいや眠たい時は眠らなきゃ、だめだ怠惰だだめだだめだ。雨が降りそうな降らないような、そういうときは?いやだめだめだ。怠惰だ…

  • 人間の不在

    私はひとり部屋にいたなんともいえない気持ちが支配してなんともいえなかった密閉された窓の外からはざーと車が通りすぎる音駐車場に誰かが車を止め、ぴっと鍵をしめる音…

  • 黒と白

    ひさしぶりの街。わたしは黒のスニーカーか白のスニーカーかどちらを履いてでかけるか、悩んだ。黒のスニーカーをはけば、わたしは全身黒だったし、白のスニーカーをはけ…

  • 非人間的村人

    私は久しぶりの外へといっても動く範囲は1キロ以内わたしは外へは出るけれど、小さな町にひきこもった村人さ。村人は今日もえいさ、ほいさpcのキーボードばかみたいに…

  • 見上げる壁

    私は社会をおそれたしかし社会はわたしをおそれなかったわたしは社会を軽蔑した社会は私を軽蔑しない相手にもしないまず私を知らない、このうわの空な陰鬱な青年は誰かと…

  • 風波

    葉が降ってくる木々の揺れる音の抑揚また葉やどんぐりが降ってくるのは次の波だ。ああ、そのときには私は数歩先にいるだろう。今度は静かな波の音。葉は遥か先で静かに漂…

  • 社会への開扉

    わたしは偽りの言葉を吐こうとしている。わたしは社会を知らない。だからこれから知ろうと思うんだ。

  • face

    倦怠の夕方おつかいに出た。寒く暗い野外には帰宅の人たちおつかれさんと通りすがりに胸の中で声をかける。わたしは今日も顔面を人にさらすことなく過ごしたかと思うと、…

  • カリカチュア

    しおれたタイヤに気力を注入し、わたしは近所を漕いだ歩いているのはわたしより2周りも歳をまわったひとばかり。わたしは彼らとあまり違わない生活を送っている。カリカ…

  • 神秘なる仕事

    私はまた愚かな仕事をした。それでも仕事。腐っても、干からびても仕事であって、私は世の中に少なからず貢献している?世の中は私のおかげで生命の火を絶やさずに、そし…

  • エッチな幻想

    エッチな幻想をさ、君も私も描くんだけど、本当にそれがエッチかどうか考えてみたことがあるかい?エッチとは私は要するに、愛撫することだと思うんだ。それは精神的ない…

  • 宇宙キノコ

    宇宙キノコを今日発掘した。宇宙キノコはラフレシアのような姿で人を容易に寄せ付けはしない。宇宙キノコを私はどうしたかと言うと、ぜんぶ食べちゃった。食べてどうなっ…

  • 24の晩秋

    私はやましいことをしていないと言えば嘘になる。けれど、見た目はやましくても結果的には人のために、いやわからない。そう言って私は逃げる。世の中のことすべてはあと…

  • 梅田での用事

    私は直行直帰した梅田に何か用事があったか電車で考えこむも、ありもしなかった梅田に用事があったとしても、私は帰っていた?

  • 群衆

    土曜の梅田に降りたった当然私は目がまわり、方向がわからなくなったさあるばいとの面接はるばる京都からやってきた梅田ではやはり群衆におそわれたわたしはこの群衆が好…

  • 低空飛行の電車の中で

    いろいろ世界を見たいと思った時間がまわるかぎりおのれの生命の糸が切れるまで低空飛行の電車の中でふと思う。

  • 海竜

    秋のにぼしパイナップルちらし寿司時間は過ぎ行き、タツノオトシゴが踊る

  • 中也が笑う

    中原中也は笑った現代の詩について私もわらおう現代の詩がすぐれるとかすぐれないかなんてどうでもいい現代なんてどうせろくな時代じゃないんだから

  • 寒樹

    さむさにふるえ薄いアウターの中にいっぱい着込んださ。すると、暑すぎて、物も言えなくなった。メリークリスマスが飛び交う前の秋のこと。

  • ふわふわとした朝

    魚がはねた朝わたしは一つあくびをした時間がふわふわとただよい、わたしはおきて歯磨きをしたけれどもういちど床についた今日はふわふわとした時間がいやに長くわたしお…

  • ギター

    今日はギターを弾かなかったまっすぐ弦が笑っている今日はギターの日ではなかったギターが弾ける喜びを胸に抱いて明日弾こう。

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