chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
偏屈な著者によるコレクション - Codawari https://co-dawari.com/

Kはこだわりが強い。 家の内装や食材選びはもちろんのこと、靴磨きのワックス、スプーンに含まれる純銀の割合に至るまで一切の妥協を許さない。 ここはそんなKが 自慢のコレクションを1日1つ披露していく場である。

Codawari
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2021/09/12

arrow_drop_down
  • ジュエリーの暴走

    私は昔からリアクションが薄く、ちょっとやそっとのことでは驚かない。 ホラー映画くらいでは微動だにしないし、クララが立っても涙ひとつ流さない。 安眠中に大音量でゴリラの鳴き声でも聞かされれば、さすがに驚くと思うが、そのくらいしてもらわないと、ご期待に沿った反応はお見せできないだろう。 しかし先日、妻が報告してきた内容には腰を抜かされた。 なんでも散歩中にいい感じの物件を見つけてきたらしく、そのまま契約まで済ませてきたというのだが、それが歴史的な遺産だったのだ。 本日は、彼女のお目に叶った館をご紹介しよう。 View this post on Instagram A post shared by こだわりのイデアK (@k.codawari) 神戸北野にある最古の異人館「スタデニック邸」。 築134年の文化遺産であり、キリンを飼えそうなほど広い庭に、象徴的なヤシの木が植えられている。 遺産を借りるという概念がなかった私は、初めて見た時に面を食らい、軽い放心状態となったが、妻はまるでおばあちゃんの家に遊びにきたかのように寛いでいた。 私は取り急ぎウーバーイーツを手配し、配達員のリアクションを確かめてみたが、到着した男性も館の前でオロオロしていたので、やはり我々の側が正常な反応で、彼女がどうにかしているのだろう。 壁は漆喰(しっくい)で整えられ、木の床は歩くたびに心地よく軋み、建物全体が呼吸をしているようであった。 また2階建ての洋館は、かくれんぼが出来るほど十分に広く、暖炉や硝子たちが良い味を出していた。 陽の光が射すサンルームには、品のある椅子が一脚置かれていたので、私は読みかけのヘミングウェイの続きを読んでみた。 この館にヘミングウェイが住んでいれば、53匹の猫を飼い、鹿の頭や鯨の歯などを壁に飾り出すのだろうが、幸いなことに我々は彼ほどハードボイルドではない。 樹齢120年超のヤシの木に、絨毯を敷いた木造の階段。古風なステンドグラス。 今後はこの館を舞台に、レコードをかけながら、ランプを灯しながら、執筆をしていこうと思う。 近くを訪れた際には、ぜひ遊びにきていただきたい。 ◆洋館からのお願い スタデニック邸を仲間たちと共に創り上げていくために、クラウド・ファンディングの支援者を募っています。 支援者の方には、オープニング・イベントやプロム等のご案内をお送りします。 また1万円以上の支援をいただいた方には、館内を私が

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、Codawariさんをフォローしませんか?

ハンドル名
Codawariさん
ブログタイトル
偏屈な著者によるコレクション - Codawari
フォロー
偏屈な著者によるコレクション - Codawari

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用